説明

端子および当該端子を利用した装置および端子接続確認方法

【課題】 信号の伝送特性の悪化を回避しつつ、接続対象部材との接続を容易に確認できる端子を提供する。
【解決手段】 端子20は、接続対象部材21の穴部21Aの内部で当該穴部21Aの内壁面と電気的に接続する接続用部位22を有する。さらに、端子20は、その接続用部位22に延設される絶縁部23aを含む伸長部23を有する。接続対象部材21の穴部21Aの内部で当該穴部21Aの内壁面と接続用部位22が電気的に接続されている状態で、伸長部23の少なくとも一部が接続対象部材21の穴部21Aから突出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続対象部材と電気的に接続する端子、および、当該端子を利用した装置、および、端子接続確認方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図5(a)には、端子の一種であるプレスフィットピンの一形態例が模式的に示されている。このプレスフィットピン30は、例えば図5(b)に示されるような回路基板31に形成されたスルーホール32の内部に圧入される挿入部位30aを有する。当該プレスフィットピン30は、金属板をプレス加工して作製されたものである。このプレスフィットピン30の挿入部位30aには、開口部34が形成されている。この開口部34によって、挿入部位30aは、細くなる方向に弾性変形可能となっている。また、当該挿入部位30aは、スルーホール32の内壁面に沿って細くなる方向に弾性変形しながら、スルーホール32の内部に挿入・嵌合できる大きさを有するものである。つまり、挿入部位30aがスルーホール32の内部に挿入・嵌合されている状態では、挿入部位30aは、細くなる方向に弾性変形している。このために、挿入部位30aは、スルーホール32の内部において、弾性復元力により、スルーホール32の内壁面を押圧している状態となる。その挿入部位30aの弾性押圧力によって、プレスフィットピン30は、回路基板31に機械的に固定される。
【0003】
図5(b)に示される例では、回路基板31は、導体層36a〜36gと、絶縁層37a〜37iとを有する多層基板である。スルーホール32の内壁面に形成された導体膜38は、回路基板31の一つの導体層36aに接続されている。プレスフィットピン30の挿入部位30aは、上述のように、スルーホール32の内壁面を弾性力でもって押圧する。つまり、プレスフィットピン30は、スルーホール32の内壁面上の導体膜38に圧接する。これにより、プレスフィットピン30は、導体膜38を介して導体層36aに電気的に接続される。すなわち、回路基板31に形成されている回路と、外部の回路とをプレスフィットピン30を利用して電気的に接続することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−283093号公報
【特許文献2】特開2004−127610号公報
【特許文献3】特開2007−12279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、プレスフィットピン30に通電された電気信号は、例えば、図5(b)に示される実線Iのような経路でもって回路基板31の導体層36aに伝達される。この場合には、プレスフィットピン30において、導体層36aに対応する位置から先端までの部分30s(図5(a)参照)は、信号伝送に必要なものではない。それどころか、その部分30sの長さが、図5(b)の点線に示されるように長いと、当該部分30sが電気信号の伝送特性を悪化させてしまう虞がある。すなわち、プレスフィットピン30において信号伝送に使用されない部分30sが長いと、当該部分30sがスタブとして動作する場合がある。この場合には、プレスフィットピン30から導体層36aに向かう電気信号の一部がプレスフィットピン30の部分30sにより反射されてノイズとなってしまう。つまり、プレスフィットピン30の部分30sが電気信号の伝送特性を悪化させてしまう。
【0006】
そこで、プレスフィットピン30の挿入部位30aの長さを、例えば、図5(b)に示されるように、スルーホール32の深さ(長さ)よりも短くすることがある(例えば、特許文献1参照)。これにより、部分30sがスタブとして動作する長さを持たないようにして、前記したような部分30sのスタブ動作に起因した電気信号の伝送特性の悪化を防止しようというものである。
【0007】
しかしながら、上記のように、プレスフィットピン30の挿入部位30aの長さを、スルーホール32の長さよりも短くすると、プレスフィットピン30が正常にスルーホール32に圧入できたか否かを容易には確認し難いという問題が生じる。
【0008】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、前記スタブ動作に起因した電気信号の伝送特性の悪化を回避でき、しかも、回路基板等の接続対象部材との接続の確認が容易な端子および当該端子を利用した装置および端子接続確認方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の端子は、
接続対象部材の穴部内部で当該穴部の内壁面と電気的に接続する接続用部位と、
当該接続用部位に延設される絶縁部を含む伸長部と、
を有し、
前記接続対象部材の穴部内部で当該穴部の内壁面と前記接続用部位が電気的に接続されている状態で、前記伸長部の少なくとも一部が前記接続対象部材の穴部から突出する。
【0010】
本発明の装置は、上記構成を持つ端子を利用して電気的な接続が行われている接続部を有する。
【0011】
本発明の端子接続方法は、
上記構成を持つ端子の前記伸長部と前記接続用部位を前記伸長部から順に、前記接続対象部材の穴部である貫通孔の一端側の開口部から当該貫通孔の内部に挿入した後に、前記端子の前記伸長部の少なくとも一部が前記貫通孔の他端側の開口部から突出していることを確認することにより、前記端子の前記接続用部位が前記接続対象部材に接続されたことを確認する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電気信号の伝送特性の悪化を抑制しつつも、端子と接続対象部材との接続の確認が容易であるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る端子の第2実施形態を簡略的に示したモデル図である。
【図2】図1に示される端子と、接続対象部材である回路基板との接続形態の一例を説明するための回路基板の断面図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態を説明するための図である。
【図4】本発明に係るその他の実施形態を説明するための図である。
【図5】端子の一種であるプレスフィットピンの形態例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、この発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図3(a)には本発明に係る端子の第1実施形態が、また、図3(b)にはその端子を利用した装置の一実施形態が、それぞれ、簡略化されて示されている。この第1実施形態の端子20は、接続用部位22と、伸長部23とを有している。接続用部位22は、接続対象部材21の穴部21Aの内部で当該穴部21Aの内壁面と電気的に接続する構成を有する。伸長部23は、接続用部位22に延設される絶縁部23aを少なくとも有するものである。この第1実施形態の端子20は、接続対象部材21の穴部21Aの内壁面と接続用部位22が電気的に接続されている状態で、伸長部23の少なくとも一部が接続対象部材21の穴部21Aから突出する構成を備えている。また、第1実施形態の装置24は、端子20を利用して電気的な接続が行われている接続部25を有している。
【0015】
この第1実施形態では、端子20の接続用部位22に、伸長部23の絶縁部23aが延設されている。この絶縁部23aは、電気信号の伝送に関与しない。つまり、伸長部23は、電気信号の伝送に関与しない。このことから、電気信号の伝送特性に悪影響を与えずに、伸長部23に、所望の長さを持たせることができる。つまり、伸長部23は、電気信号の伝送特性に悪影響を与えることなく、次のような長さを持つことができる。すなわち、伸長部23は、電気信号の伝送特性に悪影響を与えずに、端子20と接続対象部材21との接続を外観により容易に確認できる長さを持つことができる。よって、この第1実施形態では、電気信号の伝送特性の悪化を抑制しつつも、端子と接続対象部材との接続の確認が容易であるという効果を得ることができる。
【0016】
上記のような端子20が接続対象部材21と接続されているか否かの確認は次のようにして行うことができる。例えば、端子20の伸長部23と接続用部位22を伸長部23から順に、接続対象部材21の穴部(貫通孔)21Aの一端側の開口部から当該貫通孔21Aの内部に挿入する(図3(c)のステップS1参照)。その後に、端子20の伸長部23の少なくとも一部が貫通孔21Aの他端側の開口部から突出していることを確認する(ステップS2)。これにより、端子20の接続用部位22が接続対象部材21に接続されたと判断する。つまり、端子20と接続対象部材21との接続を確認する(ステップS3)。
【0017】
このように、この第1実施形態における端子接続確認手法では、端子20と接続対象部材21との接続確認を外観により行うことができる。これにより、端子20と接続対象部材21との接続確認を容易に、しかも、正確に行うことができる。
(第2実施形態)
以下に、本発明に係る端子の第2実施形態を説明する。
【0018】
すなわち、図1に示されるように、第2実施形態の端子1は、接続用部位2と、伸長部3とを有して構成されている。その接続用部位2は、導体材料により構成され、接続対象部材である回路基板5と電気的に接続する部分である。すなわち、回路基板5に形成されているスルーホール(穴部(貫通孔))6の内壁面には、導体膜7が形成されている。その導体膜7は、回路基板5に形成されている回路(図示せず)に電気的に接続されている。接続用部位2は、スルーホール6の内部に圧入され、例えば弾性力によってスルーホール6の内壁面(導体膜7)に圧接する構成を備えている。この構成により、接続用部位2は、導体膜7を介して回路基板5の回路と電気的に接続する。また、接続用部位2は、当該接続用部位2からスルーホール6の内壁面への弾性押圧力によって、端子1が回路基板5に機械的に固定されるように構成されている。なお、スルーホールの内部に圧入された部材が弾性力によってスルーホールの内壁面を押圧するための構成は様々に提案されており、ここでは、何れの構成をも接続用部位2の構成として採用してよく、その構成の説明は省略する。
【0019】
この第2実施形態では、接続用部位2は次のような構成をも有する。すなわち、前記スタブ動作に起因した電気信号の伝送特性の悪化を防止すべく、接続用部位2の図1に示される長さL2は、図2に示されるように、スルーホール6の長さ(深さ)よりも短くなっている。換言すれば、接続用部位2におけるスルーホール6への挿入方向の長さL2は、スルーホール6の一端側の開口部6aから他端側の開口部6bまでの長さよりも短くなっている。これにより、スタブ動作に起因した電気信号の伝送特性の悪化が回避可能である。つまり、接続用部位2が、スルーホール6の導体膜7を介して、例えば図2の鎖線に示されるような導体層10に電気的に接続されているとする。この場合に、図2の点線に示されるように接続用部位2が長くて、接続用部位2における、導体層10に接続している位置から先端部までの部分の長さが長いと、その部分がスタブとして機能してしまう場合がある。その場合には、そのスタブとして機能する部分のために、電気信号の伝送特性が悪化するという問題が生じる。これに対して、この第2実施形態では、接続用部位2の長さL2は、そのような問題を回避できる短さとなっている。
【0020】
伸長部3は、その全体が絶縁部4と成している。当該絶縁部4は樹脂等の絶縁材料により構成されている。このため、伸長部3は、端子1に通電する電気信号に対して電気的な影響を与えないものである。この伸長部3は、例えばインサート成形により接続用部位2の挿入先端部2fに一体的に形成される。当該伸長部3は、接続用部位2の挿入先端部2fから、端子1の延長方向に直線状に伸びた形態と成している。この伸長部3の長さは、図2に示されるように、接続用部位2がスルーホール6の所定領域に配置しているときに、伸長部3の少なくとも先端部がスルーホール6の外に突出する長さとなっている。また、この伸長部3は、スルーホール6の径よりも細くなっており、スルーホール6の内部への挿入が容易な構成を備えている。
【0021】
この第2実施形態の端子1は上記のように構成されている。この第2実施形態では、端子1の接続用部位2および伸長部3を、伸長部3から順に、回路基板5のスルーホール6の一端側の開口部6aからスルーホール6の内部に挿入する。その後に、次のようにして端子1と回路基板5との接続を確認する。すなわち、スルーホール6の他端側の開口部6bから伸長部3の先端側が外に突出しているか否かを調べる。その伸長部3の突出の有無を調べる手法としては、目視でもよいが、例えば、回路基板5におけるスルーホール6の開口部6bの形成面をカメラにより撮影し当該撮影映像の画像処理によって、自動検出してもよい。あるいは、圧力センサの圧力検知部をスルーホール6の開口部6bに押し当てて圧力センサの出力値に基づいて伸長部3の突出の有無を自動検出してもよい。このように、伸長部3の突出の有無の検出手法には様々な手法があり、ここでは、何れの手法を利用してもよい。
【0022】
上記のようにして、伸長部3がスルーホール6の開口部6bから外に突出していることを確認できたことにより、端子1が回路基板5に接続できたと判断する。つまり、端子1と回路基板5との接続(スルーホール6の内部における接続用部位2とスルーホール6の内壁面(導体膜7)との接続)を外観で確認する。
【0023】
この第2実施形態の端子1は前記のような短さの接続用部位2を有しているので、前述したようなスタブ動作に起因した電気信号の伝送特性の悪化を回避できる。しかも、その接続用部位2に伸長部3が延設されているので、接続用部位2が短くとも、回路基板5からの伸長部3の突出の有無によって、つまり、外観によって、端子1と回路基板5との接続の確認が容易にできる。
【0024】
この第2実施形態の端子1が接続されている回路基板5を備えた装置としては、例えば、携帯型電話機等の通信装置や、自動車等の車両に搭載される装置などの様々な装置がある。このような装置は、端子1と回路基板5との接続部分における電気信号の伝送特性の悪化を抑制できるので、電気的な特性の信頼性を高めることができる。また、端子1と回路基板5との接続の確認が外観でできるので、端子1と回路基板5との接続確認が容易である。このことから、例えば、製造工程において、接続確認作業に要する時間の短縮を図ることができて、装置の製造効率を高めることができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は第1や第2の各実施形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得るものである。例えば、図1等に示される伸長部3は、スルーホール6の径よりも細く形成されていた。換言すれば、伸長部3は、接続用部位2よりも細く形成されていた。これにより、接続用部位2がスルーホール6に嵌合している状態では、伸長部3は、スルーホール6の内壁面に接触しないような構成であった。これに対して、伸長部3は、例えば図4(a)に示されるような弾性部3Aを有していてもよい。その弾性部3Aには、例えば開口部3mが形成されている。当該開口部3mによって、弾性部3Aは、弾性変形可能となっている。これにより、当該弾性部3Aには、接続用部位2と同様に、スルーホール6の内壁面を弾性力によって押圧する機能を持たせることができる。この場合には、伸長部3の一部分もスルーホール6の内壁面を弾性押圧するので、回路基板5に対する端子1の固定力を強化することができる。
【0025】
ところで、信号の周波数を考慮することによって、スタブでの信号の反射を抑制することが可能である。このことから、端子1に次のような構成を持たせてもよい。つまり、図4(b)に示すように、導体から成る接続用部位2の先端側に、絶縁材料から成る芯材8が延設されている。当該芯材8の表面には、次に示す部分Zを除いて導体膜9が形成されている。この構成においては、部分Zよりも図4(b)に示す上側の芯材8および導体膜9の部分は、接続用部位2の一部として機能する。部分Zは伸長部3の絶縁部4として機能する。当該部分Zの配置位置は、接続用部位2におけるスタブとして機能する部分の長さが信号反射を抑制できる長さとなるように、端子1を伝送する信号の周波数を考慮して、決定されている。
【0026】
上記のような端子1は次のように製造することができる。例えば、接続用部材2を構成する金属板に芯材8を延設した後に、芯材8の表面に導体膜9を形成する。その後、所定の部分の導体膜9を例えば化学的あるいは機械的な処理によって除去して前記部分Z(4)を形成する。このような製造工程を経て図4(b)に示されるような端子1を製造できる。
【0027】
上記のような端子1における部分Zの形成位置の変更は容易に行うことができる。つまり、製造工程において、例えば化学的あるいは機械的な処理によって導体膜9の一部分を除去する位置を変更することは容易にできる。このために、図4(b)に示す構成の端子1は次のような効果を得ることができる。すなわち、例えば端子1の接続対象部材である回路基板の回路構成の変更等のために、部分Zの形成位置をずらさなければならない端子1の設計変更があった場合に、部分Zの形成位置の変更は容易にできるから、上記設計変更に迅速に対応できる。
【0028】
さらに、第2実施形態では、伸長部3はその全体が絶縁部4であったが、伸長部3は、図4(b)、(c)に示されるように、絶縁部4の先端側に延長部12が更に設けられている構成としてもよい。その延長部12は、図4(c)に示されるように、例えば金属材料により構成される。あるいは、延長部12は、図4(b)に示されるように、絶縁材料から成る芯材の表面に導体膜が形成されている層構造を有するものであってもよい。延長部12が上記のように導通可能な構成を有している場合には、次のような端子接続確認を行うことが可能となる。例えば、図4(c)の点線に示すような断線部14を有する配線パターン15が形成された検査用部材16を用意する。そして、延長部12を持つ端子1と、回路基板5との接続工程の後に、検査用部材16の断線部14と、端子1の先端側との位置が合うようにして、検査用部材16を回路基板5に近付ける、あるいは、当接させる。これにより、断線部14が、端子1の延長部12によって導通し、配線パターン15が導通した状態となったときには、端子1が回路基板5に正常に接続したと判断する。また、配線パターン15が導通しなかったときには、延長部12が回路基板5から突出していないために断線部14が導通状態にならなかったので、端子1が回路基板5に正常に接続していないと判断する。このようにして、端子の接続確認を行ってもよい。
【0029】
さらに、図4(b)や図4(c)に示されるように、伸長部3が絶縁部4と延長部12を有する構成の場合に、当該伸長部3に、例えば図4(a)に示されるような弾性部3Aが設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1,20 端子
2,22 接続用部位
3,23 伸長部
5 回路基板
6 スルーホール
21 接続対象部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象部材の穴部内部で当該穴部の内壁面と電気的に接続する接続用部位と、
当該接続用部位に延設される絶縁部を含む伸長部と、
を有し、
前記接続対象部材の穴部内部で当該穴部の内壁面と前記接続用部位が電気的に接続されている状態で、前記伸長部の少なくとも一部が前記接続対象部材の穴部から突出することを特徴とする端子。
【請求項2】
前記伸長部は、前記絶縁部に延設され当該絶縁部と異なる構成の延長部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の端子。
【請求項3】
前記延長部は、導体材料により構成されていることを特徴とする請求項2記載の端子。
【請求項4】
前記延長部は、絶縁材料から成る芯材の表面に導体膜が設けられている構成を有することを特徴とする請求項2記載の端子。
【請求項5】
前記芯材は、前記絶縁部が延長したものであることを特徴とする請求項4記載の端子。
【請求項6】
前記接続用部位は、前記絶縁部につながる絶縁材料から成る芯材の表面に導体膜が形成されている構成の部位を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の端子。
【請求項7】
前記伸長部は、弾性変形可能な弾性部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の端子。
【請求項8】
前記接続用部位は、前記接続対象部材の穴部である貫通孔の一端側の開口部から当該貫通孔の内部に挿入し当該貫通孔に嵌合する構成を有し、当該接続用部位における前記貫通孔への挿入方向の長さは、前記貫通孔の一端側の開口部から他端側の開口部までの長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一つに記載の端子。
【請求項9】
前記伸長部は、前記接続用部位が前記接続対象部材の前記貫通孔の一端側から挿入され当該貫通孔の内部における所定領域に配置している状態のときに、前記貫通孔の他端側の開口部から外に突出する長さを有していることを特徴とする請求項8記載の端子。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の端子を利用して電気的な接続が行われている接続部を有する装置。
【請求項11】
請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の端子の前記伸長部と前記接続用部位を前記伸長部から順に、前記接続対象部材の穴部である貫通孔の一端側の開口部から当該貫通孔の内部に挿入した後に、前記端子の前記伸長部の少なくとも一部が前記貫通孔の他端側の開口部から突出していることを確認することにより、前記端子の前記接続用部位が前記接続対象部材に接続されたことを確認する端子接続確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−160898(P2010−160898A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−476(P2009−476)
【出願日】平成21年1月6日(2009.1.6)
【出願人】(000222060)東北日本電気株式会社 (16)
【Fターム(参考)】