説明

端末及びそのドントディスターブ方法

本発明は端末及びそのドントディスターブ方法を提供する。端末ドントディスターブ方法は、端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了させ、音声或いはショートメッセージが端末を呼び出すことがある場合に、ネットワーク側が発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックする。上記の処理により、端末が正常な呼び出しおよびショートメッセージの送信を行う場合に、ユーザにドントディスターブするのを効率的に防止し、発信者へこの端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることが保証される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、そして、特に端末及びそのドントディスターブ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、無線通信システムの発展及び普及に伴って、無線通信は、人々の生活に便宜を与えたが、一方では、プライバシーの侵害を引き起こした。実際の応用において、いくつかの特定の時間段に、端末ユーザは、端末の正常な使用(例えば、通話或いはショートメッセージ)に影響を与えないで端末をドントディスターブ状態に設定することを必要とする。
【0003】
無線通信ネットワークでは、端末がネットワークへ登録することを実現する構造がある。当該構造は、ネットワークに端末への高い効率の管理を行わせることができる。図1は関連技術における端末がネットワークへターンオン登録する流れを示す。図1に示すように、端末がネットワークへ登録する処理には、ステップ1〜ステップ5が含まれる。ステップ1では、端末がベースステーションサブシステム(Base Station Subsystem、略称BSS)へターンオン登録メッセージを送信する。ステップ2では、BSSがモバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Centre、略称MSC)へターンオン登録メッセージを送信する。ステップ3では、MSCがビジターロケーションレジスタ(Visitor Location Register、略称VLR)にターンオン登録メッセージを送信する。ステップ4では、VLRがホームロケーションレジスタ(Home Location Register、略称HLR)へターンオン登録メッセージを送信する。ステップ5ではHLRが端末のローカルデータベースでの状態をターンオン「アクティベーション」状態に設定する。
【0004】
関連技術では、端末の状態が変化する場合、或いは、一定の時間を経過したのち、端末は、エア・インタフェースによりネットワークへ1本のシグナリングメッセージ(或いは登録メッセージ)を送信することを必要とする。かかるシグナリングメッセージは、端末がネットワークへ自身の状態メッセージを報告する(即ち、ネットワークへ登録する)ことに用いられ、ネットワークに端末の最新状態を理解させることができる。現在、常用の登録タイプは、以下のタイプを含む。
【0005】
タイプ1は、ターンオン登録であり、ユーザが端末をオンした時に、端末がネットワークへターンオン登録メッセージを送信し、ネットワークに端末が現在、ターンオンされ、電話とショートメッセージとを受信することができることを通知する。
【0006】
タイプ2は、ターンオフ登録であり、ユーザが端末をオフした時に、端末がネットワークへターンオフ登録メッセージを送信し、ネットワークに端末が現在、ターンオフされ、電話とショートメッセージとを受信することができないことを通知する。
【0007】
タイプ3は、時間に基づく登録であり、端末が前回のネットワークへの登録から一定の時間を経過したのちに、ネットワークにタイミングの登録メッセージを送信し、ネットワークへ端末の現在の最新状態を通知する。
【0008】
タイプ4は、距離に基づく登録であり、端末が前回にネットワークへ登録したのちに、端末が移動して一定の距離を超えたならば、端末がネットワークへ1本の位置登録メッセージを送信し、ネットワークに端末の最新位置と他の情報とを通知する。
【0009】
タイプ5は、パラメータ変更登録であり、端末のキーパラメータが変更された時、端末がネットワークへパラメータ変更の登録メッセージを送信し、ネットワークに端末の最新のパラメータ情報を通知する。
【0010】
タイプ6は、区域更新登録であり、端末がローミングして新しい区域(zone)に入った時、或いは既存の区域から離れた時に、端末がネットワークへ1本の区域の登録メッセージを送信し、ネットワークに端末の最新情報を通知する。
【0011】
タイプ7は、コマンド登録であり、ネットワークが端末の情報を即時に知ることを必要とし、しかも、以上の原因により端末による登録メッセージの送信を待つ時間が長すぎると、ネットワークが、端末へ登録コマンドメッセージを送信し、端末に、登録メッセージを即時に送信して端末の情報を報告するように要求することができる。
【0012】
上述した7種類のタイプの登録メッセージのほか、いくつかの、登録メッセージをインタラクションする必要がない登録方法もある。
【0013】
タイプ8は、ネットワークアクセス登録であり、ユーザが端末を利用してネットワークへコールを呼び出し、或いはショートメッセージを送信したなら、ネットワークは、ユーザがネットワークにアクセスするプロセスから、端末の現在の情報を獲得することができ、ネットワークは、端末が既に今回のネットワークへのアクセスに含まれ、ネットワークへ登録したとされる。
【0014】
タイプ9は、状態検索登録であり、ネットワークが端末へ状態検索のシグナリングメッセージを送信し、端末がネットワークへ状態応答のシグナリングメッセージをフィードバックし、ネットワークは状態応答のシグナリングメッセージから端末の状態情報を推断することができる。
【0015】
関連技術では、ネットワークは、端末の登録情報をHLR或いはVLRに保存する。端末がホームネットワークにある場合、HLRが端末の現在の情報を保存し、端末が他のネットワークにローミングした場合、VLRが端末の現在の情報を保存する。コール或いはショートメッセージがある場合、MSCはHLR或いはVLRに対して端末の現在の情報を検索する。図2は関連技術における端末を呼び出す場合のネットワークの処理流れを示す。図2に示すように、コール或いはショートメッセージがある場合、ネットワークの処理流れには、ステップ1〜ステップ9が含まれる。ステップ1では、発信者が音声コール或いはショートメッセージサービスを送信する。ステップ2では、MSCがVLRに対して端末の状態を検索する。ステップ3では、VLRがHLRに対して端末の状態を検索する。ステップ4では、HLRがVLRにフィードバックした端末の状態はターンオン「アクティベーション」という状態である。ステップ5では、VLRがMSCにフィードバックした端末の状態はターンオン「アクティベーション」という状態である。ステップ6では、MSCがBSSに端末をページングするように命じる。ステップ7では、BSSがエア・インタフェースにより、ページングメッセージの送信を放送する。ステップ8では、BSSが端末にページングしたのち、端末がBSSにページング応答のメッセージをフィードバックする。ステップ9では、端末が正常なサービス接続を確立することを開始する。
【0016】
関連技術では、端末が現在ターンオフ状態にあると、コールサービスに関しては、ネットワークは着信者がターンオフになったという情報を発信者に提示する。ショートメッセージサービスに関しては、ネットワークは、ショートメッセージをメッセージセンター(Message Centre、略称MC)に一時的に保存し、端末が次回ターンオンされる際に、再度転送する。端末が現在、アクティベーション(ターンオン)状態にあると、MSCは、BSSにより端末をページングする。図3は、関連技術における端末によるネットワークへの正常な登録及びネットワークによる端末へのページングのシグナリング流れ図である。図3に示すように、下記の処理が含まれている。
【0017】
ステップ1では、端末(或いは移動局と呼ぶ)(Mobile Station、略称MS)がBSSへ、登録メッセージを送信する。ステップ2では、BSSがMSCへ登録メッセージを送信する。ステップ3では、MSCがVLRへ登録メッセージを送信する。ステップ4では、VLRがHLRへ登録要求を送信する。ステップ5では、HLRがVLRへ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。ステップ6では、VLRがMSCへ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。ステップ7では、MSCがBSSへ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。ステップ8では、BSSがMSへ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。ステップ9では、音声コール或いはショートメッセージサービスがMSCによりMSを呼び出す。ステップ10では、MSCがコールを受けたのちに、VLRに対して端末の状態を検索する。ステップ11では、VLRがHLRに対して端末の状態を検索する。ステップ12では、HLRがVLRへ端末の状態がアクティベーションであるという応答メッセージをフィードバックする。ステップ13では、VLRがMSCへ端末の状態がアクティベーションであるという応答メッセージをフィードバックする。ステップ14では、MSCがBSSへMSを呼び出す。ステップ15では、BSSがMSへ一般的なページングメッセージを送信する。ステップ16では、MSがBSSへページング応答のメッセージをフィードバックする。
【0018】
上述した処理プロセスでは、ステップ4、5、11、12は、選択可能な流れであり、VLRに端末状態の情報が保存されている場合、HLRに対して検索する必要がない。
【0019】
関連技術では、ユーザは、特定の時間段に、コール或いはショートメッセージをシールドして邪魔されないようにするとともに、自分では正常にネットワークを利用して電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することが望まれる場合、端末を、伝統的なドントディスターブ機能に設定するが、ユーザが伝統的なドントディスターブ機能に設定すると、通常、発信者である端末には、着信者が一時的にコールに応答することができないというプロンプトトーンが聞こえる。しかし、いくつかの場合では、ユーザは、発信者であるユーザにこのようなプロンプトトーンが聞こえる代わりに、発信者であるユーザに着信者がターンオフになったというプロンプトトーンが聞こえることを望む。しかしながら、現在、まだ上述した課題を効率的に解決可能な技術案が出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
端末がドントディスターブ状態にあっても、正常にコールを呼び出し、及びショートメッセージを送信することができる場合において、その他のユーザが端末を呼び出す時に、システムが、端末がターンオフされたことを提示することができずに、ユーザがディスターブされるのを防止することができないという問題を考えて、本発明が提案される。このため、本発明は、主に関連技術に存在する前記問題の少なくとも一つを解決するように、改善された端末ドントディスターブ方案を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記の目的を達成するために、本発明の一つの局面は、端末ドントディスターブ方法であり、ネットワーク側が端末からのターンオフ登録メッセージを獲得して、ターンオフ登録を行い、前記端末を着信者とする通信サービスがあると、前記ネットワーク側が、発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることを含む。
【0022】
また、端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信する前に、ユーザがユーザインタフェースにより端末の状態をドントディスターブ状態に設定することをさらに含む。
【0023】
また、端末がターンオフ登録のプロセスを完了させたのちに、端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージ以外の他の登録メッセージを送信することを禁止することをさらに含む。
【0024】
また、ユーザが端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信する場合に、ユーザが端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することを完了したのちに、端末が、ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを即時に送信し、ターンオフ登録を要求することをさらに含む。
【0025】
その中、端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録プロセスを完了させる操作は、具体的に、端末がベースステーションサブシステムによりモバイルスイッチングセンターへターンオフ登録メッセージを送信し、モバイルスイッチングセンターがビジターロケーションレジスタによりホームロケーションレジスタへターンオフ登録メッセージを転送し、ホームロケーションレジスタがローカルデータベースで端末の状態をターンオフ状態に更新することを含む。
【0026】
その中、ネットワーク側が発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックする操作は、具体的に、音声或いはショートメッセージが端末を呼び出すことがある場合に、モバイルスイッチングセンターがビジターロケーションレジスタによりホームロケーションレジスタに対して端末の状態情報を検索し、ホームロケーションレジスタがローカルデータベースを検索し、端末のターンオフ状態を、ビジターロケーションレジスタにより、モバイルスイッチングセンターにフィードバックし、モバイルスイッチングセンターが発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることを含む。
【0027】
本発明の他の一つ局面は、端末であり、端末の状態をドントディスターブ状態に設定するための設定モジュールと、ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録を要求するための送信モジュールとを含む。
【0028】
また、前記端末は、送信モジュールがネットワーク側へターンオフ登録メッセージ以外の他の登録メッセージを送信することを禁止するための制御モジュールをさらに含む。
【0029】
また、前記端末は、ユーザが、ターンオフ登録が完了した端末により、電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することを完了したのちに、送信モジュールがネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信することをスケジューリングするためのスケジューリングモジュールをさらに含む。
【0030】
本発明の技術案により、ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、その他の登録メッセージの送信を禁止することで、関連技術における端末が正常にコールを呼び出し、及びショートメッセージを送信することができる場合において、その他のユーザが端末を呼び出す時に、システムが、端末がターンオフされたことを提示することができずに、ユーザがディスターブされるのを防止することができないという問題を解決することができ、端末が正常にコールを呼び出し、及びショートメッセージを送信することができる場合において、ユーザがディスターブされるのを効率的に防止し、発信者へこの端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることが保証される。
【0031】
本発明のその他の特徴と利点は後の説明書で詳細に述べられ、そして、部分的に説明書から明らかになって、または、本発明を実施することによって理解される。本発明の目的とその他の利点は記載の説明書、権利請求書及び添付図面に特に指摘された構造により実現されて獲得される。
【0032】
添付図面は本発明に対するさらなる理解を提供するためであり、説明書の一部を構成し、本発明の実施例とともに本発明を解釈(説明)するために用いられ、本発明に対する制限を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】関連技術における端末がネットワークへターンオン登録する流れ図である。
【図2】関連技術における端末を呼び出す場合のネットワークの処理の流れ図である。
【図3】関連技術における端末の正常な登録及びネットワーク処理のシグナリングの流れ図である。
【図4】本発明による実施例の端末ドントディスターブ方法の流れ図である。
【図5】本発明による実施例の端末がネットワークへターンオフ登録する処理の流れ図である。
【図6】本発明による実施例の端末を呼び出す場合のネットワークの処理の流れ図である。
【図7】本発明による実施例の端末ターンオフ登録及びネットワーク処理のシグナリングの流れ図である。
【図8】本発明による実施例の端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
(機能の概述)
関連技術では、ユーザは、特定の時間段にコール或いはショートメッセージをシールドしたいが、同時に発信者であるユーザに着信者がターンオフになったというプロンプトトーンが聞こえることを望む。前記の需要について、本発明は、無線ネットワークにおけるユーザが端末の現在の登録状態をターンオフ状態に設定する場合にコールを呼び出し、ショートメッセージを送信するなどのネットワークサービスをイニシエートできる方法を提供する。つまり、ユーザはドントディスターブの設定を行ったのちに、端末は正常にコールを呼び出し、ショートメッセージを送信することができるが、その他のユーザが端末を呼び出す場合、システムは、着信端末がターンオフされたことを提示する。ショートメッセージが送信された場合、ネットワークは、この端末へショートメッセージを送信することなく、ショートメッセージを一時的に保存し、ユーザが前記の特別な状態から退出した場合に、再度、端末へショートメッセージを転送する。
【0035】
以下に添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。ここで述べた好適な実施例は本発明を説明及び解釈するためだけに用いられ、本発明を限定することに用いられるものではないと理解すべきである。矛盾しない限り、本発明の実施例及び実施例における特徴は互いに組合わせることができる。
【0036】
(方法の実施例)
本発明の実施例により、端末ドントディスターブ方法が提供される。図4は、本発明による実施例の端末ドントディスターブ方法の流れ図である。図4に示すように、かかる方法は、以下の処理(ステップS402−ステップS404)を含む。
【0037】
まず、端末でユーザドントディスターブモードを設けており、このモードの選択により、ユーザドントディスターブモードをオン或いはオフすることができる。ユーザがこのようなドントディスターブモードをオンすることを必要とする場合には、図4に示すような処理を実行する前に、ユーザが、まず、ユーザインタフェースにより端末の状態をドントディスターブ状態に設定することを必要とする。
【0038】
ステップS402では、ユーザがユーザインタフェースにより端末の状態をドントディスターブ状態に設定したのちに、端末は、ネットワークに端末の状態を即時にターンオフ状態に更新することを通知するように、ネットワーク側にターンオフ登録メッセージを即時に送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了する。
【0039】
端末がドントディスターブという特別な状態にある場合、端末がターンオフ登録のプロセスを完了したのち、ネットワーク側へターンオフ登録以外の他の登録メッセージを送信することを禁止する。つまり、端末は、ネットワーク側へ、ターンオン、時間、距離、パラメータ変更、区域更新、コマンド、及び状態検索に基づく登録メッセージを含むいかなる登録メッセージも送信せず、しかも、端末がネットワーク側の登録コマンドを受信した場合及び正常な登録条件が触発された場合にも、いかなる応答も禁止される。このように端末がターンオフの登録状態にあることを維持できる。
【0040】
具体的に、ステップS402では、端末がネットワークへターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了させる処理には、まず、端末がベースステーションサブシステムによりモバイルスイッチングセンターへターンオフ登録メッセージを送信し、次に、モバイルスイッチングセンターからビジターロケーションレジスタによりホームロケーションレジスタへターンオフ登録メッセージを送信し、最後に、ホームロケーションレジスタがローカルデータベースで端末の状態をターンオフ状態に更新する。
【0041】
また、ステップS402の後、ユーザが端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することを必要すると、ユーザが電話をかけ、或いはショートメッセージを送信したのちに、端末は、ネットワークへターンオフ登録メッセージを即時に送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了させる。即ち、ユーザが一回のネットワークアクセス操作を完了するごとに、端末が常にネットワークへターンオフ登録メッセージを即時に送信する。端末が一回のネットワークアクセスを完了させたのちには、ネットは、端末が一回のネットアクセス登録を行ったと見なし、端末の状態をターンオンに変更するので、端末が自発的にターンオフ登録を行って端末の状態をターンオフ状態に変更することが必要となる。
【0042】
以下に添付図面を参照しながら、ユーザが一回のネットアクセス操作を完了したのちにネットワークへターンオフ登録メッセージを送信する処理プロセスを詳しく説明する。図5に示すように、下記の処理が含まれている。ステップ1では、端末がネットワークにアクセスする操作を完了させる。例えば、電話を掛け、ショートメッセージを送信する。ステップ2では、端末がBSSへターンオフ登録メッセージを送信する。ステップ3では、BSSがMSCへターンオフ登録メッセージを送信する。ステップ4では、MSCがVLRへターンオフ登録メッセージを送信する。ステップ5では、VLRがHLRへターンオフ登録メッセージを送信する。ステップ6では、HLRでの端末の状態はターンオフ「無効化」状態である。
【0043】
ステップS404では、音声或いはショートメッセージが端末を呼び出すことがある場合には、ネットワーク側が発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックする。
【0044】
ステップS404では、図6に示すように、ネットワーク側が発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックする具体的な処理には、ステップ1〜ステップ6が含まれる。ステップ1では、発信者が端末に音声或いはショートメッセージのコールを行う。ステップ2では、MSCがVLRに対して端末の状態情報を検索する。ステップ3では、VLRがHLRに対して端末の状態情報を検索する。ステップ4では、HLRがローカルデータベースを検索し、端末のターンオフ状態をVLRにフィードバックする。ステップ5では、VLRがMSCへ端末のターンオフ状態をフィードバックする。ステップ6では、MSCが発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックする。
【0045】
以上述べた内容に基づいて、以下では、さらに図7を参照しながら本発明の端末ドントディスターブ方法の詳細な処理プロセスを詳しく説明する。図7は、本発明による実施例の端末ドントディスターブ方法の詳細な処理のシグナリング流れ図である。図7に示すように、下記のような内容が含まれる。
【0046】
ステップ1では、MSがネットワークにアクセスし、電話を掛ける或いはショートメッセージを送信する。
【0047】
ステップ2では、MSがBSSへターンオフ登録メッセージを送信する。
【0048】
ステップ3では、BSSがMSCへターンオフ登録メッセージを送信する。
【0049】
ステップ4では、MSCがVLRへターンオフ登録メッセージを送信する。
【0050】
ステップ5では、VLRがHLRへターンオフ登録メッセージを送信する。
【0051】
ステップ6では、HLRがVLRへターンオフ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。
【0052】
ステップ7では、VLRがMSCへターンオフ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。
【0053】
ステップ8では、MSCがBSSへターンオフ登録成功の応答メッセージをフィードバックする。
【0054】
ステップ9では、BSSがMSへターンオフ登録成功の応答メッセージをフィードバックする(ステップ2−ステップ9が図4におけるステップS402に対応する)。
【0055】
ステップ10では、発信者がMSCへ音声コール或いはショートメッセージサービスを行い、端末を呼び出す。
【0056】
ステップ11では、MSCがVLRに対して端末の状態を検索する。
【0057】
ステップ12では、VLRがHLRに対して端末の状態を検索する。
【0058】
ステップ13では、HLRがVLRへ端末の状態がターンオフである応答メッセージをフィードバックする。
【0059】
ステップ14では、VLRがMSCへ端末の状態がアクティベーションである応答メッセージをフィードバックする。
【0060】
ステップ15では、MSCが発信者へターンオフを提示し、或いは、ショートメッセージをMCに転送して保存する(図4におけるステップS404に対応する)。
【0061】
上記の処理により、端末が正常な呼び出しおよびショートメッセージの送信を行う場合に、ユーザがドントディスターブされるのを効率的に防止し、発信者へこの端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることが保証される。
【0062】
(装置の実施例)
本発明の実施例により、端末が提供される。図8は、本発明による実施例の端末のブロック図である。図8に示すように、設定モジュール80と、送信モジュール82と、制御モジュール84とが含まれる。以下に本発明による実施例の端末を詳しく説明する。
【0063】
設定モジュール80は、端末をユーザのドントディスターブモードに設定しておくことに用いられる。ユーザは、このモードを選択することで、ユーザドントディスターブモードをオン或いはオフする。即ち、ユーザがこのようなドントディスターブ機能をオンする必要がある場合に、設定モジュール80は、端末をドントディスターブモードに設定する。
【0064】
送信モジュール82は、設定モジュール80に接続され、設定モジュール80が端末をドントディスターブモードに設定したのちに、ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了させることに用いられる。しかも、ユーザが端末により、電話をかけ、或いはショートメッセージを送信したのちに、送信モジュール82は、必ずネットワークへターンオフ登録メッセージを即時に送信し、ターンオフ登録のプロセスを完了させる。即ち、ユーザが一回のネットアクセスの操作を完了するごとに、送信モジュール82は常にネットワークへターンオフ登録メッセージを即時に送信する。端末が一回のネットアクセスプロセスを完了させたのちには、ネットワークは、端末が一回のネットアクセス登録を完了させたと見なし、端末の状態をターンオンに変更するので、送信モジュール82が自発的にターンオフ登録を行い、即ち、端末の状態をターンオフに変更することを必要とする。好ましくは、この端末は、ユーザが、ターンオフ登録が完了した端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信したのちに、送信モジュールがネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信することをスケジューリングするためのスケジューリングモジュール(図8に示されない)をさらに含むことができる。
【0065】
制御モジュール84は、送信モジュール82に接続され、送信モジュール82がネットワーク側へターンオフ登録以外の他の登録メッセージを送信することを禁止することに用いられる。つまり、制御モジュール84は、送信モジュール82を、ターンオン、時間、距離、パラメータ変更、区域更新、コマンド、及び状態検索に基づく登録メッセージを含むいかなる登録メッセージも再度ネットワーク側へ送信しないように制御し、しかも、端末がネットワーク側の登録コマンドを受信した場合及び正常な登録条件が触発された場合にも、制御モジュール84は送信モジュール82がいかなる応答をすることも禁止する。このように端末がターンオフにある登録状態を維持できる。
【0066】
特許請求の範囲に記載された精神と範囲とを逸脱しない限り、上記の各モジュールに対して各種の変更及び組合せが行われることを説明(注意)することが必要となる。
【0067】
上述したように、本発明の技術案により、ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、しかも、その他の登録メッセージの送信を禁止することで、関連技術における端末が正常にコールを呼び出し、及びショートメッセージを送信することができる場合において、その他のユーザが端末を呼び出す時に、システムが、着信端末がターンオフされたことを提示することができずに、ユーザがディスターブされるのを防止することができないというような問題を解決することができ、端末が正常にコールを呼び出し、及びショートメッセージを送信することができる場合において、ユーザがドントディスターブされ、発信者へこの端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることが保証される。
【0068】
上述は本発明の好適な実施形態でしかなく、本発明を限定するものではなく、当業者にとっては、様々な変更と変化が得られる。本発明の精神、及び原理の範囲内でなされる、いかなる、全ての変形、均等物への置換、及び改良等も、全て本発明の保護範囲に含められる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側が、端末からのターンオフ登録メッセージを獲得して、ターンオフ登録を行い、
前記端末を着信者とする通信サービスがあると、前記ネットワーク側が、発信者へ端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすること、を含むことを特徴とする端末ドントディスターブ方法。
【請求項2】
前記端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信する前に、
ユーザがユーザインタフェースにより前記端末をドントディスターブ状態に設定すること、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が前記ターンオフ登録プロセスを完了させたのちに、
前記端末がネットワーク側へ前記ターンオフ登録メッセージ以外の他の登録情報の送信を禁止することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ユーザが端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信する場合に、
前記ユーザが前記端末により電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することを完了したのちに、前記端末が、前記ネットワーク側へ前記ターンオフ登録メッセージを即時に送信し、前記ターンオフ登録を要求すること、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記端末がネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、前記ターンオフ登録プロセスを完了させることは、
前記端末がベースステーションサブシステムによりモバイルスイッチングセンターへ前記ターンオフ登録メッセージを送信し、
前記モバイルスイッチングセンターがビジターロケーションレジスタによりホームロケーションレジスタへ前記ターンオフ登録メッセージを転送し、
前記ホームロケーションレジスタがローカルデータベースにおける前記端末の状態をターンオフ状態に更新することを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク側が発信者へ前記端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることは、
音声或いはショートメッセージが前記端末を呼び出すことがある場合に、モバイルスイッチングセンターがビジターロケーションレジスタによりホームロケーションレジスタに対して前記端末の状態情報を検索し、
前記ホームロケーションレジスタがローカルデータベースを検索し、前記端末のターンオフ状態を前記ビジターロケーションレジスタにより前記モバイルスイッチングセンターにフィードバックし、
前記モバイルスイッチングセンターが前記発信者へ前記端末がターンオフされたことの提示をフィードバックすることを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記端末の状態をドントディスターブ状態に設定するための設定モジュールと、
ネットワーク側へターンオフ登録メッセージを送信し、ターンオフ登録を要求するための送信モジュールと、を含むことを特徴とする端末。
【請求項8】
前記送信モジュールがネットワーク側へ前記ターンオフ登録メッセージ以外の他の登録メッセージを送信することを禁止するための制御モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記ユーザが、ターンオフ登録が完了した前記端末により、電話をかけ、或いはショートメッセージを送信することを完了したのちに、前記送信モジュールが前記ネットワーク側へ前記ターンオフ登録メッセージを送信することをスケジューリングするためのスケジューリングモジュールをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−510217(P2012−510217A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537815(P2011−537815)
【出願日】平成20年12月29日(2008.12.29)
【国際出願番号】PCT/CN2008/073834
【国際公開番号】WO2010/060251
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(507371249)ゼットティーイー コーポレイション (97)
【Fターム(参考)】