説明

端末装置、商品情報表示プログラム、商品情報表示方法及びサーバ装置

【課題】ネットスーパーサイト等において、ユーザが送料無料条件等の所定の条件が充足されたか否かを容易に確認することができ、買い物かごの表示が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならないようにする端末装置等を提供する。
【解決手段】買い物かごを、所定の条件が充足されるまで第1表示領域に表示させる一方、所定の条件が充足された後には第1表示領域より下方の第2表示領域に表示させるなどの表示制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等のネットワークを利用した電子商取引の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上で多くの店舗が出店するショッピングモールを提供するサイト(以下、「ショッピングモールサイト」という)が知られている。ショッピングモールのユーザ(利用者)は、ショッピングモールサイトからユーザ端末に送信されたWebページを通じて、出店者がショッピングモールに出品した商品の中から所望の商品を選択し、注文手続きを経て、選択した商品を購入できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−236694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ショッピングモールサイトでは、商品選択画面にて商品を選択すると、選択された商品がいわゆる買い物かごに登録される。買い物かごに登録された商品(すなわち、買い物かごの中身)の表示は、通常固定化されていた。そのため、買い物かごが非表示のショッピングモールサイトに関しては、確認したい際には常に何らかの操作が要求されることが多い一方、買い物かごが固定で表示されているショッピングモールサイトに関しては、買い物かごの確認が仮に不要であっても常に表示されていた。
【0005】
本発明は、こうした点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザが商品の購入について所定の取引条件が満たされていない場合には、自分の選択した商品に関する情報(例えば、買い物かごの中身)を容易に把握することができるとともに、取引条件が満たされている場合には、商品情報を大きく又は多く表示する際に自分の選択した商品に関する情報が妨げになることが抑制された端末装置、商品情報表示プログラム、商品情報表示方法及びサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置に、ネットワークを介して接続する端末装置であって、前記サーバ装置から、前記商品に関する商品情報を複数商品分受信する受信手段と、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1表示領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させ、前記第2表示領域は、前記第1表示領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、表示部における第1表示領域に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報の表示領域(第2表示領域)は下方に移動させられる。
【0008】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、第1表示領域で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報の表示が下方へ移動するので、ユーザの視認性が高い画面上方において商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならないことから、ユーザの視認性を向上させられるとともに、表示領域を有効活用できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端末装置であって、前記第1表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報より上方であることを特徴とする。この場合、第1表示領域は商品情報より上方であるため、取引条件を満たさない場合において、選択済み商品関連情報の視認性が向上する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の端末装置であって、前記第1表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報と画面の上下方向において重なる部分を有することを特徴とする。この場合、第1表示領域は商品情報と上下方向において重なるめ、取引条件を満たさない場合において、選択済み商品関連情報と商品情報を同時に確認するための視認性が向上する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の端末装置であって、前記第2表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報より下方であることを特徴とする。この場合、取引条件を満たす場合において、第2表示領域は商品情報より下方に位置するため、選択済み商品関連情報が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならない。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の端末装置であって、前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額が、商品の配送料金を無料とする金額として予め定められた送料無料金額に達することにより満たされることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザは、自分が選択した商品の価格の合計額が送料無料金額に達するまでの間、選択済み商品関連情報を確認しながら商品を選択することができる。また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、送料無料金額に達したことを認識することができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の端末装置であって、前記表示制御手段は、前記取引条件を満たさない場合は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額と前記送料無料金額との差額を前記取引画面に表示し、前記取引条件が満たされた場合には、前記差額を前記取引画面に表示しないことを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、ユーザの選択した商品の価格の合計額が送料無料金額に達するまでの間、送料無料金額に達するまでの残り金額が表示されることから、ユーザは、送料無料金額に達するまで、あと幾ら分、商品を選択すればよいか、容易に把握することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の端末装置であって、前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の数が、商品の配送料金を無料とする数として予め定められた送料無料数に達することにより満たされることを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の発明によれば、ユーザは、自分が選択した商品の数が送料無料数に達するまでの間、選択済み商品関連情報を確認しながら商品を選択することができる。また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、送料無料数に達したことを認識することができる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置に、ネットワークを介して接続する端末装置であって、前記サーバ装置から、前記商品に関する商品情報を複数商品分受信する受信手段と、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないことを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、取引画面に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報は表示されなくなる。
【0020】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、取引画面で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が表示されなくなったことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報が表示されなくなるので、選択済み商品関連情報が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならない。よって、ユーザの視認性を向上させられるとともに、表示領域を有効活用できる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の端末装置であって、前記表示制御手段は、前記取引条件が満たされた場合には、前記選択済み商品関連情報を表示させるための表示操作を検出することにより前記選択済み商品関連情報を表示可能なようにしつつ、前記取引画面に表示させないことを特徴とする。この場合、表示操作をすることでいつでも選択済み商品関連情報を確認することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の端末装置であって、前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額が、商品の配送料金を無料とする金額として予め定められた送料無料金額に達することにより満たされることを特徴とする。
【0023】
請求項10に記載の発明によれば、ユーザは、自分が選択した商品の価格の合計額が送料無料金額に達するまでの間、選択済み商品関連情報を確認しながら商品を選択することができる。また、選択済み商品関連情報が取引画面から表示されなくなったことに基づいて、送料無料金額に達したことを認識することができる。
【0024】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の端末装置であって、前記表示制御手段は、前記取引条件が満たさない場合は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額と、前記送料無料金額との差額を前記取引画面に表示し、前記取引条件が満たされた場合には、前記差額を前記取引画面に表示しないことを特徴とする。
【0025】
請求項11に記載の発明によれば、ユーザの選択した商品の価格の合計額が送料無料金額に達するまでの間、送料無料金額に達するまでの残り金額が表示されることから、ユーザは、送料無料金額に達するまで、あと幾ら分、商品を選択すればよいか、容易に把握することができる。
【0026】
請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の端末装置であって、前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の数が、商品の配送料金を無料とする数として予め定められた送料無料数に達することにより満たされることを特徴とする。
【0027】
請求項12に記載の発明によれば、ユーザは、自分が選択した商品の数が送料無料数に達するまでの間、選択済み商品関連情報を確認しながら商品を選択することができる。また、選択済み商品関連情報が取引画面から表示されなくなったことに基づいて、送料無料数に達したことを認識することができる。
【0028】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の端末装置であって、前記選択済み商品関連情報は、前記選択操作により選択された商品の名称、価格、及び当該選択操作により選択された商品の価格の合計額、の少なくとも何れか一つを示す情報であることを特徴とする。
【0029】
請求項13に記載の発明によれば、ユーザは、自分が選択した商品の名称、価格、及び選択した商品の価格の合計額、の少なくとも何れか一つを示す情報を認識することができる。
【0030】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至請求項13の何れか一項に記載の端末装置であって、前記電子商取引サイトは、ネットスーパーサイトであることを特徴とする。
【0031】
数万種類にわたる商品を取り扱い、また取扱商品が比較的少額であるネットスーパーサイトにおいては、例えば送料無料となる購入額に達するには、複数の商品を購入しなければならないことが多い。そのため、送料無料までは、選択済み商品関連情報が確認しやすい位置にあることが好ましい。しかしながら、一旦送料無料まで購入額が達してしまった後は、選択済み商品関連情報を確認する必要性は薄れ、むしろ多商品を扱うネットスーパーの商品提示画面を少しでも大きくしたいということが望まれる。そのため、このように、取引条件を満たすことによって選択済み商品関連情報が下方に移動することは、ネットスーパーサイトには好適である。
【0032】
請求項15に記載の発明は、コンピュータを、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信する受信手段、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段、として機能させる商品情報表示プログラムであって、前記表示制御手段として機能させる際には、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域の何れかの領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1の領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させ、前記第2表示領域は、前記第1表示領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とする。
【0033】
請求項15に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、表示部における第1表示領域に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報の表示領域(第2表示領域)は下方に移動させられる。
【0034】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、第1表示領域で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報の表示が下方へ移動するので、ユーザの視認性が高い画面上方において商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならないことから、ユーザの視認性を向上させるともに、表示領域を有効活用できる。
【0035】
請求項16に記載の発明は、コンピュータを、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信する受信手段、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段、として機能させる商品情報表示プログラムであって、前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないことを特徴とする。
【0036】
請求項16に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、取引画面に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報は表示されなくなる。
【0037】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、取引画面で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が表示されなくなったことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報が表示されなくなるので、選択済み商品関連情報が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならない。よって、ユーザの視認性を向上させられるとともに、表示領域を有効活用できる。
【0038】
請求項17に記載の発明は、コンピュータが、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信するステップと、前記コンピュータが、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させるステップと、前記コンピュータが、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引ものとして選択するする選択操作を検出するステップと、前記コンピュータが、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域の何れかの領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1の領域とは異なり且つ前記第1の領域よりも下方に位置する前記取引画面の第2表示領域に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0039】
請求項17に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、表示部における第1表示領域に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報の表示領域(第2表示領域)は下方に移動させられる。
【0040】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、第1表示領域で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報の表示が下方へ移動するので、ユーザの視認性が高い画面上方において商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならないことから、ユーザの視認性を向上させるともに、表示領域を有効活用できる。
【0041】
請求項18に記載の発明は、コンピュータが、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信するステップと、前記コンピュータが、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、前記コンピュータが、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出するステップと、前記コンピュータが、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないステップと、を含むことを特徴とする。
【0042】
請求項18に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、取引画面に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報は表示されなくなる。
【0043】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、取引画面で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が表示されなくなったことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報が表示されなくなるので、選択済み商品関連情報が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならない。よって、ユーザの視認性を向上させられ
るとともに、表示領域を有効活用できる。
【0044】
請求項19に記載の発明は、ネットワークを介して接続された端末装置に対して、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置であって、前記商品に関する商品情報を格納する商品情報格納手段と、前記端末装置に対して、複数商品分の商品情報を表示する取引画面を当該端末装置の表示部に表示させるための表示データを、前記商品情報格納手段を参照して生成する表示データ生成手段と、前記端末装置に対して、前記表示データ生成手段で生成された前記表示データを送信する送信手段と、前記端末装置から、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品のうち取引するものとして選択された商品を識別するための選択商品識別情報を受信する受信手段と、を備え、前記表示データ生成手段は、前記受信手段により受信された選択商品識別情報に基づいて選択操作された商品を識別し、これら識別された商品に関する商品情報のうち、取引に関係する選択済み商品関連情報を前記商品格納手段から取得して、前記選択された商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域に前記選択済み商品関連情報を表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信する一方、前記取引条件が満たされている場合には、前記選択済み商品関連情報を前記第1の領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信し、前記第2の領域は、前記第1の領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とする。
【0045】
請求項19に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、表示部における第1表示領域に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報の表示領域(第2表示領域)は下方に移動させられる。
【0046】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、第1表示領域で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が第1表示領域から第2表示領域に移動されたことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報の表示が下方へ移動するので、ユーザの視認性が高い画面上方において商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならないことから、ユーザの視認性を向上させるともに、表示領域を有効活用できる。
【0047】
請求項20に記載の発明は、ネットワークを介して接続された端末装置に対して、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置であって、前記商品に関する商品情報を格納する商品情報格納手段と、前記端末装置に対して、複数商品分の商品情報を表示する取引画面を当該端末装置の表示部に表示させるための表示データを、前記商品情報格納手段を参照して生成する表示データ生成手段と、前記端末装置に対して、前記表示データ生成手段で生成された前記表示データを送信する送信手段と、前記端末装置から、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品のうち取引するものとして選択された商品を識別するための選択商品識別情報を受信する受信手段と、を備え、前記表示データ生成手段は、前記受信手段により受信された選択商品識別情報に基づいて選択操作された商品を識別し、これら識別された商品に関する商品情報のうち、取引に関係する選択済み商品関連情報を前記商品格納手段から取得して、前記選択された商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面において前記選択済み商品関連情報を表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信する一方、前記取引条件が満たされている場合には、前記選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させない前記表示データを前記端末装置に対して送信することを特徴とする。
【0048】
請求項20に記載の発明によれば、選択済み商品関連情報は、商品選択に関する所定の取引条件が満たされない場合には、取引画面に表示される一方、取引条件が満たされる場合には、当該選択済み商品関連情報は表示されなくなる。
【0049】
したがって、ユーザは、取引条件が充足されるまで、取引画面で選択済み商品関連情報を確認することができ、また、選択済み商品関連情報が表示されなくなったことに基づいて、取引条件が充足されたことを認識することができる。更に、取引条件が充足された場合は、選択済み商品関連情報が表示されなくなるので、選択済み商品関連情報が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げにならない。よって、ユーザの視認性を向上させられるとともに、表示領域を有効活用できる。
【発明の効果】
【0050】
したがって、本発明によれば、ユーザは、取引条件が満たされるまで、選択済み商品関連情報を取引画面で確認しやすくなっており、また、選択済み商品関連情報の取引画面における表示の仕方が変わったことに基づいて、取引条件が満たされたことを認識することができる。更に、取引条件が満たされた場合は、選択済み商品関連情報の表示が商品情報を大きく又は多く表示する際の妨げになることが抑制されることから、ユーザの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本実施形態における注文受付システムの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態における注文受付サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各種データベースに登録される内容の一例を示す図である。
【図4】本実施形態におけるユーザ端末の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本実施形態における商品一覧画面の画面例である。
【図6】本実施形態における商品一覧画面の画面例である。
【図7】本実施形態における注文受付システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図8】本実施形態におけるユーザ端末の商品一覧画面表示時の動作例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態における注文受付システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態の変形例における商品一覧画面の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、注文受付システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0053】
[1.注文受付システムの構成及び機能概要]
先ず、図1を用いて本発明の一実施形態に係る注文受付システムSの構成及び概要機能について説明する。
【0054】
図1に示すように、注文受付システムSは、注文受付サーバ1(「サーバ装置」の一例)と、ユーザ端末2(「端末装置」の一例)と、店舗端末3と、を含むネットスーパーサイトとして構成されている。なお、図1の例では、説明の便宜上、一つのユーザ端末2を示しているが、実際には多数のユーザ端末から注文受付サーバ1にアクセス可能となっている。同様に、店舗端末3もネットスーパーサイトに参加するスーパーマーケットの数だけ存在する。ここで、ネットスーパーとは、既存のスーパーマーケットや店舗を持たない宅配専門の業者がインターネット上に設けたネットスーパーサイトを介して商品の注文を受け付け、注文者宅まで注文商品を届ける宅配サービスである。
【0055】
注文受付サーバ1、ユーザ端末2、及び店舗端末3は、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0056】
注文受付サーバ1は、スーパーマーケットが参加するネットスーパーサイトを運営するために設置されるサーバであり、ユーザ端末2から商品の注文を受け付け、注文内容をスーパーマーケット側に設置された店舗端末3に配信するようになっている。特に本実施形態の注文受付サーバ1は、ユーザ端末2に表示させる商品一覧画面(「取引画面」の一例)にて、ユーザにより選択された商品に関する情報を表示するいわゆる買い物かごの中身(「選択済み商品関連情報」の一例)を、送料無料条件(「取引条件」の一例)が充足されるまでユーザ端末2の表示部に表示させる一方、送料無料条件が充足された後には、買い物かごの中身を表示させるための操作が行われない限りユーザ端末2の表示部に表示させないようになっている。なお、本実施形態における送料無料条件は、2000円(「送料無料金額」の一例)分の商品を買い物かごに登録することである。また、送料無料条件が充足された状態で会計処理が行われた場合には、買い物かごに登録された商品の送料が無料となるという特典がユーザに付与される。
【0057】
ユーザ端末3は、Webブラウザ機能を有し、注文受付サーバ1に例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストを送信してそのレスポンスとしてWebページ等を取得し、ディスプレイ上に表示するようになっている。これにより、ユーザ端末3のユーザは、ネットスーパーサイトから提供される情報を閲覧することができる。なお、ユーザ端末3には、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等が適用可能である。
【0058】
[2.注文受付サーバ1の構成及び機能]
次に、注文受付サーバ1の構成及び機能について、図2及び図3を用いて説明する。
【0059】
図2に示すように、注文受付サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。
【0060】
通信部11は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末2又は店舗端末3との通信状態を制御するようになっている。
【0061】
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムや、サーバ用のソフトウェア等の各種ソフトウェアを記憶する。なお、各種ソフトウェアは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0062】
また、記憶部12には、ネットスーパーサイトからユーザ端末2や店舗端末3に提供されるサイト情報を記憶する。ここで、サイト情報は、例えば、各種画面のWebページ及びWebページ上に組み込まれる画像等のデータである。
【0063】
また、記憶部12には、会員DB(Data Base)121、店舗DB122、在庫DB123、商品DB124、画像DB125及び購入履歴DB126が構築されている。なお、記憶部12は、サーバ装置の「商品情報格納手段」の一例である。
【0064】
図3(A)に示す会員DB121には、会員登録された会員(ネットスーパーの利用者であり、商品の注文者)の会員ID、認証パスワード、会員名称、生年月日、性別、会員住所、会員電話番号、メールアドレス、届先名称、届先住所、及び届先電話番号等の属性情報(以下、「会員情報」という)が登録されている。会員情報は、会員IDによって会員毎に判別可能になっている。ここで、会員IDは、会員を識別するための識別子である。また、届先は、ネットスーパーで購入した商品の配達先を意味する。また、会員ID及び認証パスワードは、ログイン処理(会員の認証処理)に使用されるログイン情報である。
【0065】
図3(B)に示す店舗DB122には、ネットスーパーに出店しているスーパーマーケット(支店も含む)の店舗ID、店舗名称、店舗住所、店舗電話番号、配達可能地域及び配達可能時間等の店舗情報が登録されている。店舗情報は、店舗IDによってネットスーパーに出店しているスーパーマーケット毎、又は支店ごとに判別可能になっている。ここで、店舗IDは、出店店舗又は出店支店を識別するための識別子である。
【0066】
図3(C)に示す在庫DB123には、店舗ID毎に、店舗IDで識別される店舗で取り扱う商品のジャンルID、商品ID、在庫数量、販売価格、仕入価格及び画像IDが登録されている。ここで、ジャンルIDは、商品が属するジャンルを識別するための識別子である。商品IDは、商品の種別を識別するための識別子であり、画像IDは商品の画像を識別するための識別子である。在庫DB123に登録されている情報は、各店舗に設置されている店舗端末3から受信する情報に基づいて適宜更新されるようになっている。また、在庫DB123を注文受付サーバ1ではなく、各店舗に設置される店舗端末3内の記憶部に設け、注文受付サーバ1が店舗端末3内の在庫DB123にアクセスできるようにしてもよい。
【0067】
図3(D)に示す商品DB124には、商品ID毎に、商品名称、商品の規格、商品の生産地などが登録されている。すなわち、商品DB124は、複数商品の画像、名称、及び価格の少なくとも何れか1つを商品情報として、対応する商品に関連付けて格納する商品情報格納手段として機能する。商品の規格としては、L(large)、M(middle)、S(small)など商品のサイズを示すデータや、商品の容量を示すデータ、商品の梱包単位(例えば、1袋3個入りなど)を示すデータなどが登録される。
【0068】
図3(E)に示す画像DB125には、画像ID毎に、ユーザ端末2に送信される画像データが登録されている。画像DB125への画像データの登録は、ネットスーパーの運営スタッフが登録することもできるし、スーパーマーケットのスタッフが店舗端末3から登録することもできる。
【0069】
図3(F)に示す購入履歴DB126には、会員がネットスーパーサイトを利用して購入した商品に関する履歴情報が登録されている。具体的には、会員ID、購入年月日、購入店舗ID、購入商品ID、及び注文数量が登録されている。
【0070】
入出力インターフェース部13は、通信部11及び記憶部12と、システム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0071】
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。そして、CPU14aが、ROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。なお、システム制御部14は、サーバ装置の「送信手段」、「受信手段」の一例である。
【0072】
システム制御部14は、ユーザ端末2の表示部に商品一覧画面を表示させるためのWebページデータ(「商品一覧画面用Webページデータ」)を生成し、ユーザ端末2に送信する。
【0073】
[3.ユーザ端末2の構成及び機能]
次に、ユーザ端末2の構成及び機能について、図4乃至図6を用いて説明する。
【0074】
図4に示すように、ユーザ端末2は、操作部31と、表示部32と、通信部33と、記憶部34と、入出力インターフェース部35と、システム制御部36と、を備えている。そして、システム制御部36と入出力インターフェース部35とは、システムバス37を介して接続されている。
【0075】
操作部31は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部36に出力するようになっている。表示部32は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
【0076】
通信部33は、ネットワークNWに接続して、注文受付サーバ1との通信状態を制御するようになっている。
【0077】
記憶部34は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムやブラウザソフトなどの各種ソフトウェア等を記憶する。なお、これらのソフトウェアは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0078】
入出力インターフェース部35は、操作部31、表示部32、通信部33及び記憶部34と、システム制御部36との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0079】
システム制御部36は、CPU(Central Processing Unit)36a、ROM(Read Only Memory)36b、RAM(Random Access Memory)36c等により構成されている。そして、CPU36aが、ROM36bや記憶部34に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、各種機能を実現する。なお、システム制御部14は、端末装置の「受信手段」、「表示制御手段」、「選択操作検出手段」の一例である。
【0080】
また、システム制御部36は、注文受付サーバ1から、商品一覧画面用Webページデータを受信すると、商品一覧画面を表示部32に表示させる。ここで、図5及び図6を用いて商品一覧画面200について説明する。なお、図5は、送料無料条件が充足される前の状態の商品一覧画面200を示しており、図6は、送料無料条件が充足された後の状態の商品一覧画面200を示している。
【0081】
図5に示すように、商品一覧画面200の選択可能商品表示エリア210には、ユーザが選択することが可能な商品、すなわち、買い物かご250に登録することのできる商品が表示される。また、選択可能商品表示エリア210には、商品毎に、商品の注文数量を選択する際に用いられる注文数量選択ボックス211、商品を買い物かごに入れる際に用いられる買い物かごボタン212、商品名称213、商品の生産地214、商品の価格(在庫DB123の販売価格に対応)215及び商品画像216が表示される。買い物かごボタン212が押下(クリック)された商品については、注文数量選択ボックス211内に表示されている注文数量にて買い物かご250に登録されることとなる。また、買い物かご250内には、買い物かご250に登録された商品について会計を行う際に用いられる会計ボタン251が設けられており、会計ボタン251が押下(クリック)されると会計画面(図示しない)へと遷移することとなる。なお、商品名称213、商品の生産地214、商品の価格215及び商品画像216など、商品一覧画面200に表示される商品に関する情報は、本発明の「商品情報」の一例である。
【0082】
また、選択可能商品表示エリア210の上方には、選択可能商品表示エリア210に表示する商品を絞り込む際に用いられる大ジャンル選択エリア201a、中ジャンル選択エリア201b及び小ジャンル選択エリア201cが設けられている。ユーザは、選択可能商品表示エリア210に表示させたい商品が属するジャンルを、大ジャンル、中ジャンル、小ジャンルの順で選択することにより、表示対象とすべき商品を絞り込むことができる。
【0083】
選択可能商品表示エリア210の図5における右方には、買い物かご250が表示されている。買い物かご250には、ユーザが押下(クリック)した買い物かごボタン212に対応する商品に関する情報である選択済み商品関連情報(選択された商品の名称、注文数量、販売価格、選択された商品の販売価格の合計額を示す情報)が表示される。
【0084】
このように、図5では、送料無料条件が充足される前の状態における商品一覧画面200を示しており、送料無料条件が充足される前には、買い物かご250の中身である選択済み商品関連情報(選択された商品の名称、注文数量、販売価格、選択された商品の販売価格の合計額を示す情報)を確認できるようになっている。一方、図6に示すように、送料無料条件が充足される後の状態における商品一覧画面200では、折り畳まれた状態の買い物かご250が表示されており、買い物かご250の中身である選択済み商品関連情報を確認できないようになっている。
【0085】
図6に示すように、折り畳まれた状態の買い物かご250が、買い物かごの中身、すなわち、選択した商品に関する情報(選択された商品の名称、注文数量、販売価格、選択された商品の販売価格の合計額を示す情報)を表示しない代わりに、選択可能商品表示エリア210が広がり、選択可能商品表示エリア210に表示される商品数が増加している。また、ユーザが買い物かご250の中身を確認したい場合には、図6の買い物かご250の何れかの領域を選択する(ポインタで指示したり、クリックする)操作(「表示操作」の一例)を行うことにより、図5に示したように送料無料条件が充足される前の状態における買い物かご250が表示され、買い物かご250の中身である選択済み商品関連情報を確認できるようになっている。
【0086】
また、図5に示すように、送料無料条件が充足される前の状態における商品一覧画面200の買い物かご250の上方には、条件表示エリア260が設けられており、送料無料条件に関する情報が表示されている。具体的には、2000円から、買い物かごに登録されている商品の販売価格の合計額(図5の例では1254円)を引いた額が、2000円に達するまでに必要な金額として表示される。また、条件表示エリア260は、送料無料条件が充足されるまで表示されるが、送料無料条件が充足された後は表示されない(図6参照)。なお、条件表示エリア260には、2000円に達するまでに必要な金額を表示する代わりに、送料無料条件に関する情報として、「2000円分の商品を選択(購入)すれば送料は無料です。」といったメッセージを表示することとしてもよい。
【0087】
[4.注文受付システムSの動作]
次に、本発明の一実施形態に係る注文受付システムSの動作について説明する。
【0088】
図7及び図9に示すシーケンス図と、図8に示すフローチャートを用いて、注文受付サーバ1がネットスーパーで取り扱っている商品に関する情報をユーザ端末2に提供し、当該情報に基づいてユーザ端末2にて指定された商品の注文を受け付け、その注文内容を店舗端末3に送信する際の動作について説明する。なお、当該シーケンス図に示す処理が開始する前に、ユーザ端末2は、ネットスーパーサイトにアクセスし、ネットスーパーサイトのトップページ(図示しない)を表示部32に表示しているものとする。
【0089】
まず、ユーザ端末2のシステム制御部36は、会員IDとパスワードを注文受付サーバ1に送信するための操作を検出すると、入力された会員IDとパスワードを注文受付サーバ1に送信する(ステップS101)。
【0090】
注文受付サーバ1のシステム制御部14は、会員IDとパスワードを受信すると、ログイン処理を行う(ステップS102)。具体的には、システム制御部14は、受信した会員IDに基づいて会員DB121を検索し、該当する会員IDが登録されているか否かを確認し、登録されている場合には、受信したパスワードと会員DB121に登録されている認証パスワードとが一致するか否かを確認する。そして、システム制御部14は、該当する会員IDが会員DB121に登録されており、且つ、パスワードが一致した場合にのみログイン処理に問題がないと判定する。
【0091】
システム制御部14は、ログイン処理に問題があると判定した場合には、ログイン処理でエラーが発生した旨を示すエラー情報をユーザ端末2に送信し、エラーメッセージをユーザ端末2のディスプレイに表示させる。一方、システム制御部14は、ログイン処理に問題がないと判定した場合には、会員DB121を参照し、登録されている届先住所を取得し、次いで、店舗DB122を参照し、取得した届先住所を配達可能地域に含む店舗又は支店のリストを取得する(ステップS103)。
【0092】
次いで、システム制御部14は、取得した届先住所と、店舗リストを表示する店舗リスト画面(図示しない)を表示させるためのWebページデータ(「店舗リスト画面用Webページデータ」という)を生成し(ステップS104)、ユーザ端末2に送信する(ステップS105)。
【0093】
ユーザ端末2のシステム制御部36は、店舗リスト画面用Webページデータを受信すると店舗リスト画面を表示部32に表示させる(ステップS106)。店舗リスト画面が表示されると、ユーザ(会員)は、(i)表示された届先住所が注文商品を受け取る住所であるか否かの確認、及び(ii)注文(購入)先店舗の選択、を行う。なお、住所に誤りがある場合や、届先住所とは異なる住所で商品を受け取る場合には、商品を受け取る正しい住所を新届先住所として送信し、注文受付サーバ1から改めて店舗リスト画面用Webページを受信する。このとき、注文受付サーバ1のシステム制御部14は、新届先住所を受信すると、新届先住所を配達可能地域に含む店舗のリストを改めて取得し、新届先住所と、取得した店舗リストを表示するための店舗リスト画面用Webページを生成し、ユーザ端末2に送信する。
【0094】
ユーザ端末2のシステム制御部36は、ユーザにより注文先店舗が選択されると、選択された店舗の店舗IDを注文受付サーバ1に送信する(ステップS107)。
【0095】
注文受付サーバ1のシステム制御部14は、店舗IDを受信すると、在庫DB123を参照し、受信した店舗IDに対応する店舗で扱われている商品の商品リストを取得する(ステップS108)。また、システム制御部14は、商品DB124及び画像DB125を参照し、取得した商品リストに含まれる商品のジャンルID、商品名称、販売価格、規格及び生産地等を示す情報や画像データなどの、商品情報を取得する。
【0096】
次いで、システム制御部14は、取得した商品リストに含まれる商品に関する商品情報を表示させるための商品一覧画面用Webページデータを生成し(ステップS109)、ユーザ端末2に送信する(ステップS110)。
【0097】
ユーザ端末2のシステム制御部36は、商品一覧画面用Webページデータを受信すると商品一覧画面200を表示部32に表示させる(ステップS111)。商品一覧画面200が表示されると、ユーザ(会員)は、選択可能商品表示エリア210に表示されている商品について、注文数量を注文数量選択ボックス211にて選択し、買い物かごボタン212を押下(クリック)することにより商品を買い物かご250に登録することができる。そして、注文する商品を全て買い物かご250に登録した後、会計ボタン251を押下(クリック)することで会計処理を行うことができる。
【0098】
ここで、図8を用いて、ユーザ端末2のシステム制御部36が、商品一覧画面200を表示部32に表示させている際の処理について説明する。
【0099】
まず、システム制御部36は、買い物かごボタン212が押下(クリック)されたか否かを判別する(ステップS501)。このとき、システム制御部36は、買い物かごボタン212が押下(クリック)されていないと判別したときには(ステップS501:NO)、ステップS505の処理に移行する。一方、システム制御部36は、買い物かごボタン212が押下(クリック)されたと判別したときには(ステップS501:YES)、押下(クリック)された買い物かごボタン212に対応する商品を買い物かご250に登録する(ステップS502)。
【0100】
次いで、システム制御部36は、送料無料条件が充足されたか否かを判別する(ステップS503)。具体的には、買い物かご250に登録した商品の販売価格の合計額が、送料無料金額(2000円)に達したか否かを判別する。このとき、システム制御部36は、送料無料条件が充足されていないと判別したときには(ステップS503:NO)、ステップS505の処理に移行する。一方、システム制御部36は、送料無料条件が充足されたと判別したときには(ステップS503:YES)、買い物かご250の中身を表示しないように、折り畳まれた状態の買い物かご250を表示させる(ステップS504)。
【0101】
次いで、システム制御部36は、会計ボタン251が押下(クリック)されたか否かを判別する(ステップS505)。このとき、システム制御部36は、会計ボタン251が押下(クリック)されていないと判別したときには(ステップS505:NO)、ステップS501の処理に移行する。一方、システム制御部36は、会計ボタン251が押下(クリック)されたと判別したときには(ステップS505:YES)、買い物かご250に登録されている全商品及びその注文数量を示す注文データを生成し(ステップS506)、当該フローチャートにおける処理を終了する。
【0102】
システム制御部36は、注文データを生成すると、図9に示すように、注文データを注文受付サーバ1に送信する(ステップS201)。
【0103】
注文受付サーバ1のシステム制御部14は、注文データを受信すると、注文データを記憶部12に保持するとともに(ステップS202)、注文内容に間違いがないかをユーザに確認してもらうための注文内容確認画面(図示しない)を表示させるための注文内容確認画面用Webページデータを、注文データに基づいて生成する(ステップS203)。次いで、システム制御部14は、注文内容確認画面用Webページデータをユーザ端末2に送信する(ステップS204)。
【0104】
ユーザ端末2のシステム制御部36は、注文内容確認画面用Webページデータを受信すると注文内容確認画面を表示部32に表示させる(ステップS205)。注文内容確認画面には、商品一覧画面200においてユーザが注文した内容(注文商品、数量)を確認できるようになっており、ユーザは、注文内容確認画面で注文内容を確認し、誤りがなければ了承ボタンを押下(クリック)する。システム制御部36は、了承ボタンに対する押下(クリック)操作を検出すると、ユーザが注文内容を了承した旨を示す了承データを注文受付サーバ1に送信する(ステップS206)。
【0105】
注文受付サーバ1のシステム制御部14は、了承データを受信すると、ステップS202の処理で保持した注文データを注文受付DB(図示しない)に登録する(ステップS207)。次いで、システム制御部14は、注文受付が完了した旨を示す注文完了画面(図示しない)を表示させるための注文完了画面用Webページデータを生成し(ステップS208)、ユーザ端末2に送信する(ステップS209)。また、システム制御部14は、注文受付DBに登録した注文データを店舗端末3に送信する(ステップS210)。
【0106】
ユーザ端末2のシステム制御部36は、注文完了画面用Webページデータを受信すると注文完了画面を表示部32に表示させる(ステップS211)。
【0107】
以上説明したように、本実施形態のユーザ端末2によれば、買い物かご250の中身(買い物かご250に登録された商品に関する情報、「選択済み商品関連情報」の一例)は、送料無料条件(「取引条件」の一例)が充足されるまで、商品一覧画面200内に表示される一方、送料無料条件が充足された後には、折り畳まれた状態の買い物かご250(図6参照)の何れかの領域を選択する操作が検出されない限り表示されない。
【0108】
したがって、ユーザは、送料無料条件が充足されるまで、買い物かご250の中身を確認することができ、また、買い物かご250の表示が折り畳まれた状態買い物かご250(図6参照)の表示に切り替わったことに基づいて、送料無料条件が充足されたことを認識することができる。更に、送料無料条件が充足された以降は、買い物かご250の中身の表示が商品情報を多く表示する際の妨げにならないことから、ユーザの視認性を向上させることができる。
【0109】
ネットスーパーなどでは、合計購入金額が所定の額に達した場合に、商品の配送料をスーパーマーケット側が負担するサービス(いわゆる、送料無料サービス)など、商品の購入について所定の条件が充足された場合に、購入者に特典を付与するサービスが行われている。このため、ユーザはどの商品をどれだけ購入すればよいかと、買い物かごの中身を意識しながら商品を選択する場合が多く、商品一覧画面に多くの商品を表示させるためとはいえ、買い物かごを完全に非表示とすることはユーザの利便性を低下させることに繋がるところ、本実施形態では送料無料条件が充足されるまで、買い物かご250の中身を確認することが可能なようになっている。
【0110】
また、ユーザ端末2によれば、送料無料条件が充足されるまで、条件表示エリア260が表示される(図5参照)。すなわち、ユーザの選択した商品の価格の合計額が2000円に達するまでの間、2000円に達するまでの残り金額が表示されることから、ユーザは、2000円に達するまで、あと幾ら分、商品を選択すればよいか、容易に把握することができる。
【0111】
また、買い物かご250の中身(「選択済み商品関連情報」の一例)として、買い物かごボタン212を押下(クリック)する操作(「選択操作」の一例)により選択された商品の名称、販売価格、及び選択された商品の価格の合計額が表示される。したがって、ユーザは、自分が選択した商品の名称、販売価格、及び選択した商品の価格の合計額を容易に認識することができる。
【0112】
また、数万種類にわたる商品を取り扱うネットスーパーサイトにおいてたくさんの商品を選択するユーザは、買い物かご250が常に表示されていることを煩わしいと感じる場合があるが、ユーザ端末2によれば、送料無料条件が充足されることにより表示されなくなるため、煩わしさを感じにくくなる。
【0113】
特に、ネットスーパーサイトでは、通常扱う商品が生鮮食品や日用雑貨など多種多品目にわたる上、扱う商品一つ一つが少額である。そのため、ネットスーパーサイトでの買い物では、1つの商品ではなく複数の商品を購入して送料無料となる購入額に達することが比較的多い。そのため、ユーザは、送料無料額に達する前までは、現在の買い物かご内の合計額が気になるところであると同時に、商品1つかごに入れるたびに何らかの付加的な操作をして確認しなければならないとなると、非常に煩雑になってしまう。したがって、送料無料に達するまでは、確認しやすい位置にこれまでの購入額が表示されていることが好ましい。
【0114】
一方、上述したように、ネットスーパーサイトは扱う商品が多種多品目にわたるため、できるだけ商品表示画面を有効に使いたいという要望がある。すなわち、商品選択画面における一商品当たりの表示面積が小さくなりユーザにとって見にくいという問題や、商品選択画面が大きく(例えば、縦長)になり、ユーザが商品を選択するために画面をスクロールしなければならないという問題がある。そのため、買い物かごが商品選択画面の上端や右端などに表示され続けると、多くの商品を表示させる際の妨げとなってしまう場合もある。
【0115】
このように、ネットスーパーサイトは、その性質ゆえ、上述したような相反する要望があるところ、本実施形態に係るユーザ端末2によれば、送料無料額に達するまでは買い物かご250を図5のように表示する一方、送料無料額に達した後は買い物かご250の中身は図6のように表示されなくすることで、これら相反する要望を満たすことが可能となる。
【0116】
なお、本実施形態では、送料無料条件が、買い物かご250に登録された商品の販売価格の合計額が所定の額2000円に達することであったが、これに代えて、買い物かご250に登録された商品の数が所定の数(例えば、10品、「送料無料数」の一例)に達することとしてもよい。この場合、ユーザは、自分が選択した商品の数が所定の数に達するまでの間、買い物かご250の中身を確認しながら商品を選択することができる。
【0117】
また、本実施形態では、送料無料条件が充足された後には、買い物かご250の表示を折り畳まれた状態の買い物かご250(図6参照)の表示に切り替えることとしている。この点について、例えば、図10に示すように、送料無料条件が充足される後、買い物かご250を、商品一覧画面200において、図5の買い物かご250の領域(第1表示領域)より下方の図10の買い物かご250Aの領域(第2表示領域)に移動してもよい。この場合においても、ユーザは、送料無料条件が充足された後には、買い物かご250の中身を気にすることなく商品を引き続き選択することができる。また、買い物かご250を表示していた領域分だけ、選択可能商品表示エリア210を広げることができる。なお、選択可能商品表示エリア210を広げる場合には、表示する商品数をそのままにして各商品情報の表示を大きくすることとしてもよい。また、ここでいう上下の方向は、ユーザ端末2の表示部に表示された商品一覧画面200の商品表示及び文字の配列から当然想定される上下方向をいう。
【0118】
第2表示領域は、図10に示すように、商品一覧画面200において選択可能商品表示エリア210よりも下方であってもよい。
【0119】
なお、図5の場合、第1表示領域は、商品一覧画面200において選択可能商品表示エリア210と画面の上下方向において重なる部分を有しているが、第1表示領域を、商品一覧画面200において、選択可能商品表示エリア210より上方に位置させてもよい。
【0120】
さらに、例えば、商品一覧画面を縦長とし、縦スクロール操作をしなければ画面の全域を表示できないように構成した場合には、送料無料条件が充足されるまで、折り畳まれた状態ではない買い物かご250を、商品一覧画面の上部に設けるとともに、送料無料条件が充足された後には、折り畳まれた状態ではない買い物かご250を、下方へのスクロール操作(「表示操作」の一例)をしなければ表示できない商品一覧画面の最下部に移動させることとしてもよい。この場合、ユーザは、送料無料条件が充足された後には、買い物かご250の中身を気にすることなく商品を引き続き選択することができる。また、買い物かご250を表示していた領域分だけ、選択可能商品表示エリア210を広げることができる。なお、選択可能商品表示エリア210を広げる場合には、表示する商品数をそのままにして各商品情報の表示を大きくすることとしてもよい。
【0121】
更に、図8に示したステップS501〜ステップS506の処理について、ユーザ端末2のシステム制御部36のみで処理を行うかのように上述したが、これらの処理をユーザ端末2のシステム制御部36と、注文受付サーバ1のシステム制御部14とで、データをやりとりしながら連携して行うこととしてもよい。具体的には、ユーザ端末2は、買い物かごボタン212が押下(クリック)される度に、選択された商品の商品ID及び注文数量を注文受付サーバ1に送信する。注文受付サーバ1は、通信部11(「受信手段」として機能)で受信した商品ID及び注文数量(「選択商品識別情報」の一例)に基づいて、買い物かご250の表示を更新させるための表示データをシステム制御部14(「表示データ生成手段」として機能)で生成する。その後、注文受付サーバ1の通信部11(「送信手段」として機能)は生成された表示データをユーザ端末2に返信する。但し、注文受付サーバ1は、複数回にわたって選択商品識別情報として商品IDを受信し、選択された商品の販売価格の合計が2000円に達したとシステム制御部14において判別したときには、折り畳まれた状態の買い物かご250を表示させるための表示データ、又は買い物かご250を第2表示領域に移動させて表示させるための表示データを通信部11から返信する。また、ユーザ端末2は、会計ボタン251が押下(クリック)されると、会計ボタン251が押下(クリック)されたことを示すデータを注文受付サーバ1に送信し、注文受付サーバ1は当該データを受信すると、それまでに受信した商品ID及び注文数量に基づいて、注文内容確認画面用Webページデータ生成する。なお、これらの処理は、図8に示したステップS501〜ステップS506の処理、及び、図9に示したステップS201〜ステップS203の処理に対応する。
【0122】
更にまた、本実施形態においては、買い物かご250を商品一覧画面200内に表示することとしているが、買い物かご250を別画面(別ウィンドウ)に表示することとしてもよい。この場合、送料無料条件が充足される前の状態では、買い物かご250を表示する別画面を表示部32の表示領域の何れかの領域に常に表示させておき、送料無料条件が充足された後の状態では、当該別画面を閉じてしまい、所定の操作(例えば、商品一覧画面200内に設けられた買い物かご表示ボタンをクリックする操作)が検出された場合にのみ再表示することとする。
【0123】
また、上記実施形態では、ネットスーパーサイトにアクセスし、ネットスーパーサイトのトップページ(図示しない)を表示部に表示後すぐにログイン処理を行っているが、ログイン処理を行うタイミングはこれに限られない。例えば、買い物かご250に登録されている全商品及びその注文数量を示す注文データを注文受付サーバ1に送信する際にログイン処理をおこなってもよい。この場合、過去にユーザが端末装置から注文受付サーバ1にアクセスした際に生成され、端末装置に保存されていたクッキー(Cookie)情報によって、その後ユーザが端末装置からネットスーパーサイトにアクセスした際に、ユーザの届先住所を配達可能地域に含む店舗又は支店のリストを取得してもよい。
【0124】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0125】
1 注文受付サーバ
2 ユーザ端末
31 ユーザ端末/操作部
32 ユーザ端末/表示部
33 ユーザ端末/通信部
34 ユーザ端末/記憶部
35 ユーザ端末/入出力インターフェース部
36 ユーザ端末/システム制御部
37 ユーザ端末/システムバス
3 店舗端末
NW ネットワーク
S 注文受付システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置に、ネットワークを介して接続する端末装置であって、
前記サーバ装置から、前記商品に関する商品情報を複数商品分受信する受信手段と、
前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1表示領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させ、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末装置であって、
前記第1表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報より上方であることを特徴とする端末装置。
【請求項3】
請求項1に記載の端末装置であって、
前記第1表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報と画面の上下方向において重なる部分を有することを特徴とする端末装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の端末装置であって、
前記第2表示領域は、前記取引画面において表示される商品情報より下方であることを特徴とする端末装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の端末装置であって、
前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額が、商品の配送料金を無料とする金額として予め定められた送料無料金額に達することにより満たされることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の端末装置であって、
前記表示制御手段は、前記取引条件を満たさない場合は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額と前記送料無料金額との差額を前記取引画面に表示し、前記取引条件が満たされた場合には、前記差額を前記取引画面に表示しないことを特徴とする端末装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の端末装置であって、
前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の数が、商品の配送料金を無料とする数として予め定められた送料無料数に達することにより満たされることを特徴とする端末装置。
【請求項8】
商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置に、ネットワークを介して接続する端末装置であって、
前記サーバ装置から、前記商品に関する商品情報を複数商品分受信する受信手段と、
前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないことを特徴とする端末装置。
【請求項9】
請求項8に記載の端末装置であって、
前記表示制御手段は、前記取引条件が満たされた場合には、前記選択済み商品関連情報を表示させるための表示操作を検出することにより前記選択済み商品関連情報を表示可能なようにしつつ、前記取引画面に表示させないことを特徴とする端末装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の端末装置であって、
前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額が、商品の配送料金を無料とする金額として予め定められた送料無料金額に達することにより満たされることを特徴とする端末装置。
【請求項11】
請求項10に記載の端末装置であって、
前記表示制御手段は、前記取引条件が満たさない場合は、前記選択操作により選択された商品の価格の合計額と、前記送料無料金額との差額を前記取引画面に表示し、前記取引条件が満たされた場合には、前記差額を前記取引画面に表示しないことを特徴とする端末装置。
【請求項12】
請求項8に記載の端末装置であって、
前記取引条件は、前記選択操作により選択された商品の数が、商品の配送料金を無料とする数として予め定められた送料無料数に達することにより満たされることを特徴とする端末装置。
【請求項13】
請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の端末装置であって、
前記選択済み商品関連情報は、前記選択操作により選択された商品の名称、価格、及び当該選択操作により選択された商品の価格の合計額、の少なくとも何れか一つを示す情報であることを特徴とする端末装置。
【請求項14】
請求項1乃至請求項13の何れか一項に記載の端末装置であって、
前記電子商取引サイトは、ネットスーパーサイトであることを特徴とする端末装置。
【請求項15】
コンピュータを、
商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信する受信手段、
前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段、
前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段、
として機能させる商品情報表示プログラムであって、
前記表示制御手段として機能させる際には、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域の何れかの領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1の領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させ、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とする商品情報表示プログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信する受信手段、
前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段、
前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出する選択操作検出手段、
として機能させる商品情報表示プログラムであって、
前記表示制御手段は、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないことを特徴とする商品情報表示プログラム。
【請求項17】
コンピュータが、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信するステップと、
前記コンピュータが、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させるステップと、
前記コンピュータが、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引ものとして選択するする選択操作を検出するステップと、
前記コンピュータが、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域の何れかの領域に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を、前記第1の領域とは異なり且つ前記第1の領域よりも下方に位置する前記取引画面の第2表示領域に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする商品情報表示方法。
【請求項18】
コンピュータが、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置にネットワークを介して接続し、前記商品に関する商品情報を複数の商品分受信するステップと、
前記コンピュータが、前記受信した複数商品分の商品情報を表示する取引画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
前記コンピュータが、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品を取引するものとして選択する選択操作を検出するステップと、
前記コンピュータが、前記選択操作により取引するものとして選択されている商品に関する選択済み商品関連情報を、前記選択されている商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面に表示させる一方、前記取引条件が満たされている場合には、当該選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させないステップと、
を含むことを特徴とする商品情報表示方法。
【請求項19】
ネットワークを介して接続された端末装置に対して、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置であって、
前記商品に関する商品情報を格納する商品情報格納手段と、
前記端末装置に対して、複数商品分の商品情報を表示する取引画面を当該端末装置の表示部に表示させるための表示データを、前記商品情報格納手段を参照して生成する表示データ生成手段と、
前記端末装置に対して、前記表示データ生成手段で生成された前記表示データを送信する送信手段と、
前記端末装置から、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品のうち取引するものとして選択された商品を識別するための選択商品識別情報を受信する受信手段と、
を備え、
前記表示データ生成手段は、前記受信手段により受信された選択商品識別情報に基づいて選択操作された商品を識別し、これら識別された商品に関する商品情報のうち、取引に関係する選択済み商品関連情報を前記商品格納手段から取得して、前記選択された商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面における第1表示領域に前記選択済み商品関連情報を表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信する一方、前記取引条件が満たされている場合には、前記選択済み商品関連情報を前記第1の領域とは異なる前記取引画面の第2表示領域に表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信し、
前記第2の領域は、前記第1の領域よりも前記取引画面の下方に位置することを特徴とするサーバ装置。
【請求項20】
ネットワークを介して接続された端末装置に対して、商品の取引に関する電子商取引サイトを提供するサーバ装置であって、
前記商品に関する商品情報を格納する商品情報格納手段と、
前記端末装置に対して、複数商品分の商品情報を表示する取引画面を当該端末装置の表示部に表示させるための表示データを、前記商品情報格納手段を参照して生成する表示データ生成手段と、
前記端末装置に対して、前記表示データ生成手段で生成された前記表示データを送信する送信手段と、
前記端末装置から、前記取引画面において表示される商品情報に対応する商品のうち取引するものとして選択された商品を識別するための選択商品識別情報を受信する受信手段と、
を備え、
前記表示データ生成手段は、前記受信手段により受信された選択商品識別情報に基づいて選択操作された商品を識別し、これら識別された商品に関する商品情報のうち、取引に関係する選択済み商品関連情報を前記商品格納手段から取得して、前記選択された商品のその時点の取引状況が所定の取引条件を満たさない場合は、前記取引画面において前記選択済み商品関連情報を表示させる前記表示データを前記端末装置に対して送信する一方、前記取引条件が満たされている場合には、前記選択済み商品関連情報を前記取引画面に表示させない前記表示データを前記端末装置に対して送信することを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図5】
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【図6】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−159062(P2011−159062A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19418(P2010−19418)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】