説明

端部閉鎖壁から形成されたストラップハンドル

【課題】破壊されにくいハンドル構造を提供する。
【解決手段】複合端部壁を有するカートンのためのハンドル構造は、前記複合端部壁に亘って略延在しているハンドルストラップを含む。前記ハンドルストラップは、前記複合端部壁を形成する3つ又はそれ以上のコンポーネントフラップ(30,32,80,82)のそれぞれの一部から少なくとも部分的に形成される。前記ハンドルストラップは、使用者によって把持可能である中央部分を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の開示は一般的に、複数の物品のためのカートンとともに使用するためのハンドル構造の技術分野に関連する。より具体的には、排他的ではないけれども、使用時に、本願の開示は、増加された頑健性を提供する複数層のハンドル構造に関連する。
【背景技術】
【0002】
ボール紙などの平坦な材料の複数の壁から形成されたカートンを提供することは、包装の技術分野で周知である。そのようなカートンが、使用者が前記カートンを運搬するために把持することができるいくつかの形態のハンドルを提供することは、有利である。使用者によってそのような方法で使用されることができるハンドル構造をカートンの壁内に画定することは、周知である。
【0003】
先行技術において存在する欠点は、カートンの重量を持ち上げることに関連した力が、カートンが形成される材料の部分上に配置される応力に転換されると、ハンドル構造が破壊されやすいことである。それらの応力が大きくなる場合に、材料は引き裂かれ、カートンの審美的な品質における減少を引き起こし、潜在的に、ハンドル構造を全く役に立たなくさせる。
【0004】
それ故に、包装の分野においてカートンの使用のためのハンドル構造を提供する必要性が存在する。該ハンドル構造は、増加した頑健性(robustness)を提供するように、且つハンドルが使用状態にある場合に、そのカートン上に配置された応力をより良く方向付けるように、補強される。
【0005】
本願の開示は、先行技術における欠点を克服したいと考える、又は少なくとも緩和したいと考える。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願開示の第1の態様は、複数の物品のためのカートンのためのハンドル構造を提供する。ハンドル構造は、前記カートンを形成する3つ又はそれ以上のパネルのそれぞれの一部を備え、中央部分を有するストラップ部材を提供し、該中央部分によって、ハンドル構造は、使用者によって把持可能になり、それによってカートンをハンドル構造によって持ち上げることを可能にする。
【0007】
好ましくは、ハンドル構造は、ストラップ部材の両端で、三層又は三層の厚みのある部分を備える。
【0008】
代替的には、前記中央部分は、二層の厚さである。
【0009】
好ましくは、ハンドル構造は、タブをさらに備え、前記タブは、その一端でストラップ部材に折り曲げ可能に接続され、その他端で前記カートンの壁を形成する大きな端部フラップに折り曲げ可能に接続され、前記タブは、前記ストラップ部材と前記大きな端部フラップとの間の接続を維持するために、前記ハンドル構造の動作に応じて折り曲げられる。
【0010】
好ましくは、タブは、単一層の厚さである。
【0011】
本願開示の第2の態様は、複数の物品を包装するためのカートンであって、前記カートンは対向した側壁と、前記対向した側壁に連結している端部壁と、を備え、該端部壁内に画定されたものは、対向した側壁の間に延在しているストラップ部材を備えており、且つ使用者によって把持可能である中央部分を有しているハンドル構造であり、それによって、前記カートンがハンドル構造によって持ち上げられることを可能にする。
【0012】
好ましくは、端部壁は、前記ストラップ部材と側壁の1つとの間に延在する大きな端部フラップを備え、前記大きな端部フラップ及び前記ストラップ部材は、タブによって連結され、該タブは、一の縁部に沿って前記ストラップ部材に折り曲げ可能に接続され、他の縁部に沿って前記大きな端部フラップに折り曲げ可能に接続される。
【0013】
好ましくは、ストラップ部材及び大きな端部フラップは分割線によって分離され、前記分割線の一部は前記タブの一の縁部の少なくとも1部を画定する。
【0014】
好ましくは、前記分割線は、大きな端部フラップにおけるJ字状の切断部で終端する。
【0015】
好ましくは、前記大きな端部フラップは、前記対向した側壁を連結しているカートンの壁に折り曲げ可能に接続される。
【0016】
好ましくは、前記カートンは小さな端部フラップをさらに備え、前記小さな端部フラップは、前記対向した側壁のうち1つに折り曲げ可能に接続されており、前記ストラップ部材の部分に固定される。
【0017】
好ましくは、小さな端部フラップは分割線を備え、該分割線は、前記小さな端部フラップを少なくとも1つの中央補強部分及び2つの側部部分に分割し、前記中央補強部分は、前記ストラップ部材の一部に固定される前記小さな端部フラップの一部である。
【0018】
好ましくは、前記分割線は、前記小さな端部フラップの前記中央補強部分に接続された前記側壁の一部が、前記カートンを持ち上げるために、前記ハンドル構造の使用に応じて折り曲げ可能に接続されるように、隣接する側壁内に延在する。
【0019】
好ましくは、折曲げ線は、前記側壁に設けられており、該折曲げ線は、前記分割線上の終端から延在し、前記側壁の側縁部で、互いから離れて端部へ分岐する。
【0020】
本願開示の第3の態様は、カートンを備えるパッケージであって、前記カートンが、対向した側壁と、該対向した側壁を連結する端部壁と、を備え、その端部壁内に画定されたものは、前記対向した側壁の間に延在するストラップ部材を備えており、且つ使用者によって把持可能である中央部分を有しているハンドル構造であり、それによって、前記カートンが前記ハンドル構造によって持ち上げられることを可能にし、前記パッケージがカートン内に供給された複数の物品をさらに備える、パッケージを提供する。
【0021】
好ましくは、前記端部壁は、前記ストラップ部材と前記側壁の1つとの間に延在する大きな端部フラップを備え、前記大きな端部フラップ及び前記ストラップ部材は、タブによって連結され、前記タブは、一の縁部に沿って前記ストラップ部材に折り曲げ可能に接続され、他の縁部に沿って前記大きな端部フラップに折り曲げ可能に接続される。
【0022】
好ましくは、前記ストラップ部材及び前記大きな端部フラップは、分割線によって分離され、前記分割線の一部は、前記タブの一の縁部の少なくとも1部を画定する。
【0023】
好ましくは、前記分割線は、大きな端部フラップにおいてJ字状の切断部で終端する。
【0024】
好ましくは、前記大きな端部フラップは、前記対向した側縁部を連続するカートンの壁に折り曲げ可能に接続される。
【0025】
好ましくは、前記パッケージは、小さな端部フラップをさらに備え、前記小さな端部フラップは、前記対向した側壁の1つに折り曲げ可能に接続され、且つ前記ストラップ部材の部分に固定される。
【0026】
好ましくは、前記小さな端部フラップは、分割線を備え、前記分割線は、小さな端部フラップを少なくとも1つの中央補強部分及び2つの側部部分に分割し、前記中央補強部分は、前記ストラップ部材の一部に固定される前記小さな端部フラップの一部である。
【0027】
好ましくは、前記分割線は、前記小さな端部フラップの前記中央補強部分に接続されたその側壁の一部が、前記カートンを持ち上げるために、前記ハンドル構造の使用に応じて折り曲げ可能に接続されるように、隣接する側壁内に延在する。
【0028】
好ましくは、折曲げ線は側壁内に設けられており、前記折曲げ線は、前記分割線上の終端から延在し、側壁の側縁部で互いから離れて端部へ分岐する。
【0029】
本願開示の第3の態様は、複数の物品を包装するためのカートンを形成するためのブランクであって、前記ブランクが対向した側壁を形成するためのパネルと、それらの対向した側壁を連結する端部壁を形成するためのパネルと、を備え、前記端部壁を形成するためのパネル内に画定されたものは、前記対向した側壁を形成するためのパネルの間に延在しているストラップ部材を備え、且つ使用者によって把持可能である中央部分を有しているハンドル構造であり、それによって、組み立てられると、前記カートンが前記ハンドル構造によって持ち上げられることを可能にする、ブランクを提供する。
【0030】
好ましくは、前記端部壁を形成するためのパネルは、大きな端部フラップを備え、前記大きな端部フラップは、前記ストラップ部材とその側壁を形成するためのパネルのうち1つとの間で延在し、前記大きな端部フラップ及び前記ストラップ部材は、タブによって連結され、前記タブは、一の縁部に沿って前記ストラップ部材に折り曲げ可能に接続され、他の縁部に沿って前記大きな端部フラップに折り曲げ可能に接続される。
【0031】
好ましくは、前記ストラップ部材及び前記大きな端部フラップは、分割線によって分離され、前記分割線の一部は、前記タブの一の縁部の少なくとも1部を画定する。
【0032】
好ましくは、前記分割線は、前記大きな端部フラップにおけるJ字状の切断部で終端する。
【0033】
必要に応じて、前記大きな端部フラップは、前記対向した側壁を連結している前記カートンの壁に折り曲げ可能に接続される。
【0034】
必要に応じて、前記端部壁を形成するためのパネルは、小さな端部フラップを備え、前記小さな端部フラップは、前記対向した側壁を形成するためのパネルの1つに折り曲げ可能に接続され、前記ストラップ部材の部分に固定可能である。
【0035】
好ましくは、前記小さな端部フラップを形成するためのパネルは、分割線を備え、前記分割線は、前記小さな端部フラップを少なくとも1つの中央補強部分及び2つの側部部分に分割し、前記中央補強部分は、前記ストラップ部材の一部に固定される前記小さな端部フラップの一部である。
【0036】
好ましくは、前記分割線は、前記小さな端部フラップの前記中央補強部分に接続されたその側壁の一部が、組み立てられたカートンを持ち上げるために、前記ハンドル構造の使用に応じて折り曲げ可能に接続されるように、側壁を形成するための隣接するパネル内に延在する。
【0037】
好ましくは、折曲げ線は、前記側壁を形成するためのパネルに設けられ、前記折曲げ線は、前記分割線上の終端から延在し、前記側壁の側縁部で互いから離れて端部へ分岐する。
【0038】
必要に応じて、前記ハンドル構造は、分割線を有し、前記分割線は、中央部分の縁部の一部を画定し、J字状の切断部で終端する。必要に応じて、この分割線はまた、前記J字状の切断部で終端する前に、前記タブの隣接する縁部を画定する。
【0039】
本願開示の例示的な実施形態は、添付された図面を参照して次に記載されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】前記カートンを形成するためのブランクのパネルの部分で画定された、組み立てられていない形態で、第1の好ましい実施形態によるハンドル構造の平面図である。
【図2】接着位置及び下に載置されたパネルが鎖線で示される状態で、図1のブランクが本願開示によるハンドル構造を提供するために組み立てられることができることによって、連続的な折り曲げ動作における第1の折り曲げ動作を示す図である。
【図2A】下に載置されたパネル及び接着位置を描く鎖線なしで、図2の第1の折り曲げ動作の結果を示す図である。
【図3】接着位置及び下に載置されたパネルが鎖線で示される状態で、図1のブランクから本願の開示によるハンドル構造を形成するための折り曲げ動作における第2の段階を示す図である。
【図3A】下に載置されたパネル及び接着位置を描く鎖線なしで、図3の第1の折り曲げ動作の結果を示す図である。
【図4】本願開示によるハンドル構造を備えているカートンを示す図である。
【図5】ハンドル構造が使用者によって把持される状態の図4のカートンを示す図である。
【図6】前記カートンが前記ハンドル構造によって吊り下げられる状態の図4のカートンを示す図である。
【図7】カートンを形成するためのブランクのパネルの部分で画定された、折り曲げられていない形態で、第2の好ましい実施形態に従ってハンドル構造の平面図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本願の開示は、複数の物品を包装するためのカートンのためのハンドル構造に関連する。より具体的には、ハンドル構造は、増加した強度及び頑健性のための多層構造を提供するために、前記カートンの多数のパネルから形成される。好ましくは、この多層構造は、カートンの複数の端部フラップによって提供され、該複数の端部フラップは、互いと同一平面内で接触する状態になるように折り曲げられ、以下に詳細に記載されるように、ハンドル構造の様々な部分を提供するために、互いに対して所望される位置で固定される。
【0042】
本願の開示の好ましい実施形態は、添付された図1〜図6で示され、この好ましい実施形態の詳細は、次の通りである。
【0043】
ハンドル構造は、カートンの少なくとも3つの部分から形成されるハンドルストラップを含む。3つの部分は、少なくとも1つの大きな端部フラップ及び2つの小さな端部フラップを含む。好ましくは、組み立てられたカートンの小さな端部フラップは、大きな端部フラップの内側に配置される、すなわち前記大きな端部フラップと前記カートンの内容物との間に配置される。そのようなハンドル構造を備えているカートンを形成するためのパネルの配置を有しているブランク1は、図1〜図3Aに示される。
【0044】
ハンドル構造のこの好ましい実施形態を備えているブランク1は、カートン100(図4)の上壁、側壁、及び底壁を形成するための直線状に接続された一連のパネルを備えており、それぞれ折曲げ線20、22、24、及び26によって互いに折り曲げ可能に接続された接着パネル2、上壁パネル4、第1の側壁パネル6、底壁パネル8、及び第2の側壁パネル10を備える。
【0045】
複数の端部フラップは、この直線状に接続された一連の複数の壁パネルのそれぞれの端縁部のいずれか又は両方に折り曲げ可能に接続される。直線状に接続された一連の複数の壁パネルの少なくとも1つの縁部に沿った複数の端部フラップは、ハンドル構造の様々な部分を形成し、以下に記載されるようになる。必要に応じて、直線状に接続された一連の壁パネルの対向した縁部は、カートンのその端部を閉鎖するための複数の端部フラップを備えることができる。それらの端部フラップは、必要に応じてアクセス手段を備えることができる。
【0046】
第1の大きな端部フラップ30は、折曲げ線28に関して上壁パネル4に折り曲げ可能に接続され、第2の大きな端部フラップ32は折曲げ線29に関して底壁パネル8に折り曲げ可能に接続される。第1の大きな端部フラップ30は、第1のストラップ部材34を含み、該第1のストラップ部材34は、3つの分割線54、60、60によって第1の大きな端部フラップ30から部分的に分離され、且つタブ50及び切れ目部分53によって第1の大きな端部フラップ30に接続される(図2及び図2A)。同様に、第2の大きな端部フラップ32は、第2のストラップ部材36を含み、該第2のストラップ部材36は、3つの分割線54、60、60によって第2の大きな端部フラップ32から部分的に分離され、且つタブ50及び切れ目部分53によって第2の大きな端部フラップ32に接続される。それらのパネルのこの接続は、以下により詳細に説明される。
【0047】
第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36は、ブランク1の直線状に接続された一連のパネルから最も遠くの、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32の各自由端縁部に沿って配置される。第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれは、2つの分割線60、60によって第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32のそれぞれから実質的に分離され、該2つの分割線60、60は、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32のそれぞれの対向した側縁部から、その中央領域に向けて延在している。それらの分割線60は、切れ目部分53によって、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32の側縁部に近接して遮断される。それらの分割線60は、互いが出合う前に停止し、小さな「J」字状の切断部62で終端する。それらの「J」字状の切断部62上の点から離れて延在する構成要素は、さらなる分割線54によって互いに接続される折曲げ線58である。第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれの輪郭はそれ故に、分割線60、折曲げ線58、及び分割線54によって部分的に規定される。
【0048】
タブ50は、折曲げ線58に関して第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36に折り曲げ可能に接続され、対向した折曲げ線52に沿って第1の大きな端部フラップ30又は第2の大きな端部フラップ32に折り曲げ可能に接続される。タブ50が第1の大きな端部フラップ30又は第2の大きな端部フラップ32に折り曲げ可能に接続される折曲げ線52は、折曲げ線58に対して傾斜されており、該折曲げ線58に関して、それらは、第1のストラップ部材34又は第2のストラップ部材36に折り曲げ可能に接続される。それらの2つの折曲げ線52、58上の終点は、それに応じてタブ50の側縁部を規定するために、分割線54の一部又は分割線60の一部によって接続される。
【0049】
第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36の終縁部の一部を規定する分割線54はまた、ハンドルフラップ56の終縁部を画定する。1つのそのようなハンドルフラップ56は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれから延在し、分割線54上の終端の間に延在する各折曲げ線70によって、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれに折り曲げ可能に接続される。各ハンドルフラップ56の終端は、折曲げ線55を備え、該折曲げ線55は、そのハンドルフラップを両側で折り曲げ可能な部分に折り曲げ可能に接続された中央主要部分に分割する。それらの折曲げ線55は、使用者の手に一致するように、及び/又はそれらが内側方向に折り曲げられると、ハンドルフラップ56の通路を部分的に妨害する可能性があるカートン内に供給される複数の物品の周囲で変形させるように、ハンドルフラップ55の変形を補助する。
【0050】
第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれは、実質的に矩形状であり、前述のハンドルフラップ56を備える。ハンドルフラップ56の両側では、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36は、対応する第1の大きな端部フラップ30又は第2の大きな端部フラップ32の終縁部に延在する。第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれは略矩形状の部分を備え、該略矩形状の部分は、第1の大きな端部フラップ30又は第2の大きな端部フラップ32のそれぞれの幅に亘って実質的に延在し、且つ好ましくは第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32が折り曲げ可能に接続される上壁4又は底壁8の幅の略全体に対応する。この矩形状の部分は、以下に記載の方法で形成される場合に、ハンドル構造の把持可能なハンドルストラップ102(図3A〜図6)を提供する。
【0051】
第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82は、それぞれ、折曲げ線84、88を介して第1の側壁パネル6及び第2の側壁パネル10の端縁部に折り曲げ可能に接続される。第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82のそれぞれは、テーパーされたフラップであり、該テーパーされたフラップは、対応する第1の側壁パネル6及び第2の側壁パネル10から離れるについて狭くなり、且つ第1の小さな端部フラップ80又は第2の小さな端部フラップ82の中間点の両側で配置される離隔された2つの平行な分割線88、89を備える。それらの分割線88、89は、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82のそれぞれを、3つの部分、すなわち中央補強部分92の両側の側部部分90に実質的に分割する。この中央補強部分92と側部部分90との間の最小の程度の接続は、中央補強部分92を各側部で対応する側部部分90に接続する小さな切れ目部分94をそのままにするように、分割線88、89における小さな区切りによって維持される。分割線88、89は、隣接する第1の側壁6、又は場合によっては、隣接する第2の側壁10内に短く延在する。対応する第1の側壁6及び第2の側壁10における第1の分割線88又は第2の分割線89のそれぞれの終端から、折曲げ線91、93は、第1の側壁6又は第2の側壁10の最も近接の側縁部22、24、26、27で終端するように、所定の角度で延在する。それらの分割線91、93は、以下に記載されるようにハンドル構造が使用時である場合に、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32からの応力を方向付けるように提供される。
【0052】
複数の接着領域G1〜G6はまた、図1に示される。接着領域G1は、第2のストラップ部材36が第1のストラップ部材34に固定されることを可能にするように、第2のストラップ部材36上に配置される比較的大きな接着領域であり、接着領域G2〜G6はそれぞれ、小さな端部フラップ80、82と、大きな端部フラップ30、32又はストラップ部材34、36との間の固定のために提供される比較的小さな接着領域である。この固定が達成される方法の詳細は、以下に詳細に付与される。
【0053】
図1に示されたブランク1からハンドル構造を組み立てるための折り曲げ動作は、図2及び図3のそれぞれにおける2つのステップで示される。図2は、カートンを部分的に組み立てることを示しており、該組み立てにおいて、該カートンにおける第1の側壁パネル6及び第2の側壁パネル10は、第1の側壁パネル6及び第2の側壁パネル10を底壁パネル8に対して垂直な関係になるように、各折曲げ線24、26に関して折り曲げられる。好ましくは、上壁パネル4はまた、折曲げ線22に関して第1の側壁パネル6に対して垂直に折り曲げられ、それによって、接着パネル2は、折曲げ線20に関して上壁パネル4に相対的に折り曲げられることができ、且つ第2の側壁パネル10の内側部分又は外側部分に固定されることができ、それによって管状構造を形成する。第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82は、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82を互いに同一平面の関係になるように、各折曲げ線84、86に関してカートン(又は管状構造)100の内側に折り曲げられる。図2に示されるように、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82のそれぞれの第1の2つの接着領域G2、G3は、第2のストラップ部材36と第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の中央補強部分92との間に介在して配置される。接着剤は、第2の小さな端部フラップ32の折り曲げより前に、それらの接着領域G2及びG3に塗布され、それによって、それが接触状態になる場合に、2つの間の固定を維持する。同様に、接着剤は、第2の大きな端部フラップ32を折り曲げる前に、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の、底壁パネル8に隣接する側部部分90上に配置された接着領域G4に塗布される。第2の大きな端部フラップ32は次いで、第2の大きな端部フラップ32を、それらの第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の部分と同一平面で接触状態になるように、底壁パネル8に対して相対的に、折曲げ線29に関して折り曲げられる。それ故に、第2の大きな端部フラップ32が折曲げ線29に関して折り曲げられると、第2のストラップ部材36は、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の中央補強部分92に対して4つの接着領域G2、G3で固定される状態になり、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の側部部分90に対して2つの接着領域G4で固定される状態になる。
【0054】
接着剤は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36を互いに固定するように、上述のように第1の接着領域G1に塗布され、接着剤は、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82のそれぞれの中央補強部分92に対して第1のストラップ部材34の部分を固定するように、第5の接着領域G5に塗布される。さらに、接着剤は、上壁パネル4に隣接して第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82のそれぞれの側部部分90に対して第1の大きな端部フラップ30の部分を固定するように、第6の接着領域G6に塗布される。
【0055】
既にそのように折り曲げられていない場合、上壁パネル4が次いで、第1の側壁パネル6に対して垂直になるように折り曲げられ、それによって、上壁パネル4が底壁パネル8に対して対向され、第1の大きな端部フラップ30は、第1の大きな端部フラップ30を第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の部分と同一平面において接触状態になるように、折曲げ線28に関して折り曲げられる。第1のストラップ部材34の部分は、それによって、第2のストラップ部材36の部分と同一平面で接触する状態になる。第1のストラップ部材34は、第1の大きな端部フラップ30と同一平面における配置で維持され、第2のストラップ部材36の部分と接触状態になる。接着領域G1、G5、及びG6に塗布された接着剤は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36を互いに固定し、第1の大きな端部ストラップ30の部分を第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の残りの側部部分90に固定する。
【0056】
それらの折り曲げ動作及び接着動作に続いて、カートンの複合端部壁は完成される。複合端部壁は、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32並びに第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82から形成される。この複合端部壁は、ハンドルストラップ102を含むハンドル構造の一部を提供する(図3及び図3Aを見る)。ハンドルストラップ102は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36と、第1の小さな端部フラップ80及び第2のストラップ部材の82の中央補強部分92と、分割線88、89の間の第1の側壁パネル6及び第2の側壁パネル10の各部分106と、を備える(図4及び図5)。図3に最も図示されるように、ハンドルストラップ102の中央部分は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36から形成された二層の厚さを有するのに対して、中央部分の対向した縁部上の部分はそれぞれ、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36と、第1の小さな端部フラップ80及び第2のストラップ部材82のそれぞれの中央補強部分と、から形成された三層の厚さを有する。
【0057】
図3に見られることができるように、ハンドルストラップ102の中央部分は、略矩形状の形状であり、その両側でハンドルフラップ56を備える。それらのハンドルフラップ56は、(図4及び図5に示されるように)開口104を形成するように、中央部分の縁部に対して相対的に折り曲げ可能であり、使用者の指は、ハンドルストラップ102が把持されることを可能にするように、その開口104内に挿入されることができる。
【0058】
ハンドルストラップ102(又は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36)を第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32とそれぞれ連結するタブ50は、複合端部壁の単一層の領域に配置され、すなわち、第1の小さな端部フラップ80又は第2の小さな端部フラップ82の任意の部分との垂直方向の位置合わせでも形成されず、第1のストラップ部材34又は第2のストラップ部材36の任意の重複部分との垂直方向の位置合わせでも形成されない。第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32に対して、且つ第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36に対してタブ50を折り曲げ可能に接続する折曲げ線52、58が省略されることができることは、想像される。この例において、ハンドルストラップ102によってカートンを持ち上げることによって生み出された応力は、材料の本来の強度を圧倒することによって、タブ50とそれらの接続されたパネル30、32、34、36との間の接続を変形させるであろう。
【0059】
図4及び図5は、2つのハンドル開口104を提供するために、ハンドルフラップ56がカートン100の内側方向に折り曲げられる、組み立てられたカートン100のハンドル構造を示す。ハンドル構造は、図5及び図6に示されるように、使用者によってカートン100を把持し、且つカートン100を持ち上げるように常に使用されることができる。
【0060】
使用時に、ハンドル構造の操作が図5及び図6に最もよく示される。それらの図面は、タブ50の折り曲げの結果と、ハンドルストラップ102の中央部分上の力の作用に応じて第1の側壁6及び第2の側壁10の部分の変形と、を図示する。それらの図面から見られることができるように、中央部分上の力は、カートンの内容物から離れて外側方向にストラップ部材の三層の部分を持ち上げ、プロセス時に第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32を第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36に部分的に接続する切れ目部分53を破壊する。それらの三層の部分は、第1の側壁6及び第2の側壁10に第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82を接続するその側縁部84、86に関して折り曲げ可能に接続する。この力が作用されると、分割線88、89の間の、第1の側壁6及び第2の側壁10の部分106(図4及び図5)は、内側方向に変形する。ハンドル構造の材料上に配置された応力は、それ故に、それらの分割線88,89の両端に方向付けられ、続いて、傾斜された折曲げ線91、93によって、第1の側壁6及び第2の側壁10の縁部22、24、26、27にそれぞれ方向付けられる。この力は、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部82のそれぞれのそれらの側部で、中央補強部分92と側部部分90と間の接続を保持する切れ目部分94の一体性を圧倒し、それによって、複合端部壁の平面において実質的に保持する側部部分90の独立的な折り曲げ可能な接続に対して中央補強部分92を自由にする
【0061】
タブ50は、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれに対して折り曲げ可能に接続され、且つハンドルストラップ102の中央部分がカートン100の複合端部壁の平面から離隔して配置されると、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32の部分に近接して折り曲げ可能に接続される。タブ50の対向した端部を画定している、第1の折曲げ線52と第2の折曲げ線58との間の角度は、カートン100の端部壁の平面においてそれらの本来の平面状態を実質的に維持する一方、それに対する物理的な接続を維持するように、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32を促進する。その際、カートンは、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部32の曲がりを妨げることによって、カートンの端部の審美的なアピールを維持する。そうでなければ、審美的なアピールを損ねるであろう、且つ延在されたハンドル構造によって残された穴を通じて所望されることができない大きな開口に導くであろう。該大きな開口を通じて、容器内の複数の物品の所望されない出現が生じる場合がある。
【0062】
それによって、ハンドル構造は、材料の把持可能な多層ストラップが設けられる手段によって提供する。多層のハンドルストラップ102は、使用者の指の挿入のために、その下に十分な空間を提供する。カートン100の重量は、ハンドル構造によって支持され、且つその際にその上に配置された応力は有利には、カートンの側壁に方向付けられる一方、タブ50が、ハンドル構造と第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32との間の接続を維持し、そうでなければカートン100のその端部に端部閉鎖を形成している。補強タブは、二層の把持可能なストラップ102の両端で、三層の部分を提供するために作用し、それによって、ハンドル構造の頑健性を補助するように作用する。第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36と第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32とを連結するタブ50は、単一の層である。上記の好ましい実施形態において、カートンの4つのパネルは、ハンドルストラップを形成するために使用され、所望された配置を形成するように特定の領域で互いに固定される。
【0063】
カートンは、複数の物品、缶及びボトルなどの複数の略円柱状の物品を供給されることができる。ハンドル構造は、複数の物品がカートンの対応する端部を通じて偶発的な出現を妨げる。カートンの対向した端部で、いくつかの端部閉鎖手段は、必要に応じて、複数の物品を囲むように採用されることができる。さらに、アクセス手段は、カートンにおいて設けられることができ、該アクセス手段は、例えば、カートン100の1つ又は複数のパネルの1つ又は複数の分離可能な部分を形成することができ、該分離可能な部分の取り外しは、開口で生じ、該開口を通じて、複数の物品が取り除かれることができる。
【0064】
複数の物品のカートンへの供給が、上記の折り曲げ動作の前に、又は折り曲げ動作中の任意の段階で、又は折り曲げ動作後に、行われる場合があることは、想像される。図4に図示された実施形態において、カートン100は、パッケージを形成するために、ツーバイ構造(2-by configuration)において配置された一群の複数の缶「C」を供給されている。より具体的には、複数の缶は、複数の缶の円柱軸が互いに対して略平行になるように、二列で配置される。カートン100の上壁4は、複数の缶「C」の上面に沿って配置される。底壁8は、複数の缶「C」の底部に沿って配置され、第1の側壁6は、二列の一方における複数の缶「C」の丸みを帯びた壁に沿って配置され、第2の側壁10は、二列の他方の丸みを帯びた壁に沿って配置される。複合端部壁は、二列の複数の缶の各端部の丸みを帯びた壁に沿って配置される。ハンドルストラップ延在部102は、ハンドルストラップ102の対向した端部が隣接する端部の缶「C」の丸みを帯びた壁に隣接して配置されるように、端部の缶「C」の軸に対して略垂直に延在する。
【0065】
ハンドル構造の第2の好ましい実施形態は、図7に示される。該図7には、カートンを形成するための第2のブランク101が示されており、複数のパネル内で画定されるのは、この第2の好ましい実施形態によるハンドル構造である。
【0066】
第1の実施形態及び第2の実施形態によるハンドル構造は、実質的に類似であり、相異点のみが以下に記載されるであろう。
【0067】
第2の実施形態における第1のストラップ部材134及び第2のストラップ部材136において、ハンドルフラップ156は、使用者の指がそれを通じて組み立てられたカートン内に挿入される開口を完全に満たしていない。それ故に、ハンドルフラップ156の終縁部は、部分的な方法で分割線171によって開口に部分的に(part way)画定され、該分割線171は、第1のストラップ部材134又は第2のストラップ部材136のそれぞれにハンドルフラップ156を折り曲げ可能に接続する折曲げ線170の終点を横切り、次いで、タブ150の隣接する側縁部を画定するために、その折曲げ線170の終端部分と実質的に同軸状に延在し続ける。分割線171は、第1のストラップ部材134及び第2のストラップ部材136において「J」字状の切断部で終端する。分割線171の「J」字状の切断部は、カートンを持ち上げるために、ハンドル構造を使用することによって、第1のストラップ部材及び第2のストラップ部材上に配置された応力に応じて、第1のストラップ部材及び第2のストラップ部材を引き裂くことを制止する。
【0068】
第1の大きな端部フラップ130及び第2の大きな端部フラップ132における分割線160は、好ましくは、「J」字状の分割線で終端するものではなくむしろ、タブ150の隣接縁部を画定し、且つその遠位角部で終端する直線状の分割線で終端するものである。
【0069】
第2の小さな端部フラップ182は、第1の半体182A及び第2の半体182Bから形成された複合パネルであり、第1の半体182A及び第2の半体182Bは、第1の実施形態の追加の接着パネル2の要求を取り除くために、互いに対して固定可能である。さらに、第1の小さな端部フラップ180及び第2の小さな端部フラップ182のそれぞれは、追加の分割線196、197を備え、該分割線196、197は、上記の分割線171の終端の「J」字状の切断部と一致する。それ故に、この第2の実施形態において、第1の小さな端部フラップ180及び第2の小さな端部フラップ182は、第1のストラップ部材134及び第2のストラップ部材136の部分を重なることができる。該第1のストラップ部材134及び第2のストラップ部材136において、「J」字状の分割線が形成され、それによって、分割線171及び分割線196、197の終端部分が互いに位置合わせされる。
【0070】
図7から理解されることができるように、第1の小さな端部フラップ180及び第2の小さな端部フラップ182における分割線188、189は、カートンの側壁内に延在しない。折曲げ線191、193は、第1の小さな端部フラップ180及び第2の小さな端部フラップ182を接続する折曲げ線とそれらの分割線の交差部から、側壁に延在する。それ故に、動作中、ハンドル構造は、側壁の変形された部分を備えていない。
【0071】
第2の実施形態によるハンドル構造を有しているカートンを組み立てるために必要とされる折り曲げ動作は、上記の折り曲げ動作と同じものである。
【0072】
様々な変更が本願の開示の技術的範囲内で行われてもよく、例えば、パネル及び開口の寸法及び形状が異なる寸法又は形状の複数の物品を収容するように調整されることができることは、理解されることができる。ハンドル構造の2つの実施形態は上述されており、且つ各実施形態の構成要素が必要に応じて組み合わされることができることは、想像される。例えば、分割線171の「J」字状の切断部は採用されることができると同時に、第1の実施形態の「J」字状の分割線62を維持することもできる。
【0073】
本願の開示の他の実施形態において、ハンドル構造の異なる部分を形成するように使用されたブランク材料の厚さの数が変更されることができることは、想像される。例えば、ハンドルストラップ102の中央部分が、上記の組み合わされた第1のストラップ部材24及び第2のストラップ部材26を置換える単一層のストラップ部材によって提供されることができることは、想像される。そのような代替的な実施形態において、上記の方法で互いに接続された直線状の一連のパネルが、カートンの上壁4及び底壁8のうち一方に折り曲げ可能に接続されるので、大きな端部フラップ及び中間ストラップ部材の両方を提供することは、可能とされるであろう。必要に応じて、上壁4及び底壁8の他方に折り曲げ可能に接続されることができる接着フラップは含まれることができ、この直線状の一連の複数のパネルの対向した端部は、該それらに固定されることができる。同様に、3つ又はそれ以上のカートン材料の厚さは、その中央部分の少なくとも一部と垂直方向で位置合わせされた1つ又は複数の追加の補強パネルを含むことによって、ハンドルストラップ102の中央部分を提供するために採用されることができる。
【0074】
中央部分の二層の厚さが中央補強部分92に固定されるハンドルストラップ102の三層の厚さは、カートン材料のより多い数の厚さ又はより少ない数の厚さを備えるように変化されることができる。これは、中央部分と中央補強部分92との間で配置される追加の補強パネルの提供によって達成されることができる。
【0075】
ハンドル構造が、上述された端部壁よりむしろ、カートンの異なる壁に設けられることができることはまた、想像される。例えば、ブランクにおけるパネルの同一の配置は、カートンの複合上壁を形成するために採用されることができる。
【0076】
ハンドルフラップ56を第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36に折り曲げ可能に接続する折曲げ線70は、代替的には、1つ又は複数の分割線部分を備えてもよい。ハンドルフラップ56と第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれとの間のさらなる弱い接続に追加して、それらの分割線はまた、ハンドルフラップ56の各縁部の終端に隣接して位置付けられることができ、それによって、第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36のそれぞれからそれらのハンドルフラップ56の複数の端部を分離することができる。この方法において、上記の折曲げ線55などのハンドルフラップ56において設けられた任意の折曲げ線は、ハンドルフラップ56が前記カートンの内側に使用者の手及び/又は複数の物品により良好に一致するようにその端部で変形することを可能にするであろう。
【0077】
ハンドルフラップ56の例示的な形状及びそれらのハンドルフラップ56が内側方向に折り曲げられる場合のカートン100における間接的な開口は、例えば挿入されている使用者の手の異なる複数の指に適するように、所望される用途に適するように必要とされるので、変更されることができる。代替的には、ハンドルフラップ56は、全体的に省かれることができ、例えば、開口を画定する単一の連続的な分割線に置換されることできる。
【0078】
互いに対して所定の角度とされる対向した端縁部を有するので、タブ50が上記の実施形態で記載される一方、タブの任意の形状が使用されることができることは、想像される。異なる形状は、中央部分102が使用時の位置にある場合に、第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32の終縁部上に配置される力を異なることに導くであろう。
【0079】
第1の大きな端部フラップ30及び第2の大きな端部フラップ32の隣接する縁部の部分と第1のストラップ部材34及び第2のストラップ部材36とを画定する分割線60を終端するJ字状の切断部は、必須の特徴ではなく、完全に取り除かれる場合があり、異なる切断ストローク経路と置換される場合がある。
【0080】
第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82の縁部を越えて、第1の小さな端部フラップ80及び第2の小さな端部フラップ82を、対応する第1の側壁6又は第2の側壁10に分割する分割線88、89の延在部は、必要に応じて、ハンドル構造がカートンのより多くの数の側壁又はより少ない数の側壁を効果的に備えるように、完全に省かれることができ、又はその長さにおいて変更される場合がある。
【0081】
本願明細書で使用されるように、「上部」、「底部」、「前方」、「後方」、「側部」、「内側」、「外側」、「上方」、及び「下方」などの方向の基準が各パネルをその方向付けに制限するものではなく、単に互いからそれらのパネルを区別するために役立つことは、認識されるであろう。折り曲げ可能な接続の任意の参照は、必ずしも単一の折曲げ線のみに言及するように解釈されるべきではなく、実際には、折り曲げ可能に接続された接続部が、本願の開示の技術的範囲から逸脱することなく、以下の、短いスリット、折れ易い線、又は折曲げ線のうちの1つ又は複数から形成されることができる。
【符号の説明】
【0082】
1 ブランク
2 接着パネル
4 上壁パネル
6 第1の側壁パネル
8 底壁パネル
10 第2の側壁パネル
20、22、24、26、28、29、52、55、58、70、84、86 折曲げ線
30 第1の大きな端部フラップ
32 第2の大きな端部フラップ
34 第1のストラップ部材
36 第2のストラップ部材
50 タブ
53 切れ目部分
54、60、88、89、91、93 分割線
56 ハンドルフラップ
62 J字状の切断部
80 第1の小さな端部フラップ
82 第2の小さな端部フラップ
84、86 側縁部
90 側部部分
91、93 傾斜された折曲げ線
92 中央補強部分
94 小さな切れ目部分
100 カートン
101 第2のブランク
102 ハンドルストラップ、ハンドルストラップ延在部
104 ハンドル開口
106 部分
130 第1の大きな端部フラップ
132 第2の大きな端部フラップ
134 第1のストラップ部材
136 第2のストラップ部材
150 タブ
156 ハンドルフラップ
160 分割線
171 分割線
180 第1の小さな端部フラップ
181 第2の小さな端部フラップ
182A 第1の半体
182B 第2の半体
188、189 分割線
191、193 折曲げ線
C 缶

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合端部壁を有しているカートンのためのハンドル構造であって、
該複合端部壁は、少なくとも3つのコンポーネントフラップを備え、
前記ハンドル構造は、前記複合壁端部に亘って略延在しているハンドルストラップを備え、
前記ハンドルストラップは、前記少なくとも3つのコンポーネントフラップのそれぞれの一部から少なくとも部分的に形成されており、
前記ハンドルストラップは、使用者によって把持可能である中央部分を有し、それによって、前記カートンは、前記ハンドル構造によって持ち上げられることを可能にされることを特徴とする、ハンドル構造。
【請求項2】
前記ハンドルストラップは、その両端に隣接する部分を備え、該部分のそれぞれの厚さが三層であることを特徴とする請求項1に記載のハンドル構造。
【請求項3】
タブをさらに備え、
前記タブは、前記ハンドルストラップにその第1の端部で折り曲げ可能に接続され、前記複合端部壁にその第2の端部で折り曲げ可能に接続され、前記タブは、前記ハンドルストラップと前記複合端部壁との間の接続を維持するために、前記ハンドル構造の動作に応じて折り曲げ可能に接続することを特徴とする請求項1に記載のハンドル構造。
【請求項4】
複数の物品を包装するためのカートンであって、
前記カートンは、
管状構造を形成するために対向した側壁によって連結された上壁及び底壁と、
前記管状構造の対向した端部の少なくとも1つを少なくとも部分的に閉鎖する複合端部壁と、
前記複合端部壁から少なくとも部分的に形成されたハンドル構造と、
を備えており、
前記複合端部壁はそれぞれ、前記側壁に折り曲げ可能に接続された一対の小さな端部フラップと、前記上壁及び前記底壁の少なくとも1つに折り曲げ可能に接続され、且つ平坦な面接触の関係で前記一対の小さな端部フラップに固定された少なくとも1つの大きな端部フラップと、を備え、
前記ハンドル構造は、前記少なくとも1つの大きな端部フラップの一部及び前記一対の小さな端部フラップの各部分から形成されたハンドルストラップを備え、
前記ハンドルストラップは、前記複合端部壁に亘って略延在し、且つ使用者によって把持可能である中央部分を有していることを特徴とするカートン。
【請求項5】
前記ハンドル構造は、タブを備え、
前記タブは、前記ハンドルストラップ及び前記複合端部壁を連結し、前記タブは、前記ハンドルストラップにその第1の端部に沿って折り曲げ可能に接続され、前記複合端部壁にその第2の端部に沿って折り曲げ可能に接続されることを特徴とする請求項4に記載のカートン。
【請求項6】
前記ハンドルストラップ及び前記複合端部壁は、分割線に沿って分離され、前記分割線の一部が前記タブの一の縁部の少なくとも1部を画定することを特徴とする請求項5に記載のカートン。
【請求項7】
前記分割線は、前記複合端部壁の第1の縁部から延在し、前記複合端部壁におけるJ字状の切断部で終端することを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項8】
前記J字状の切断部は、前記タブの前記一の縁部の少なくとも1部から延在することを特徴とする請求項7に記載のカートン。
【請求項9】
前記J字状の切断部は、前記タブの第1の端部より前記複合端部壁の前記第1の縁部から遠い位置で配置されることを特徴とする請求項7に記載のカートン。
【請求項10】
前記タブは、前記少なくとも1つの大きな端部フラップから形成され、前記ハンドルストラップと前記少なくとも1つの大きな端部フラップを連結することを特徴とする請求項6に記載のカートン。
【請求項11】
前記一対の小さな端部フラップのそれぞれは、分割線を備え、前記分割線は、前記小さな端部フラップのそれぞれを少なくとも1つの中央補強部分及び2つの側部分に分割し、前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記中央補強部分は、前記ハンドルストラップの一部を提供することを特徴とする請求項10に記載のカートン。
【請求項12】
前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記分割線は、前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記中央補強部分に接続された隣接する側壁の一部が前記カートンを持ち上げるために、前記ハンドル構造の使用に応じて折り曲げ可能に接続するように、前記側壁の隣接する1つの側壁内に延在することを特徴とする請求項11に記載のカートン。
【請求項13】
前記折曲げ線は、前記隣接する側壁に設けられ、
前記折曲げ線はそれぞれ、前記分割線上の終端から延在し、前記隣接する側壁の側縁部で、互いから離れて端部へ分岐することを特徴とする請求項12に記載のカートン。
【請求項14】
カートンと、前記カートン内の複数の略円柱状の物品と、を備えているパッケージであって、
前記複数の物品のそれぞれは、上部、底部、円柱軸を画定している丸みを帯びた壁と、を有しており、前記複数の物品は、前記複数の物品の前記円柱軸が互いに対して略平行になるように、少なくとも二列で配置されており、
前記カートンは、前記複数の物品の前記上部に沿って配置された上壁と、前記複数の物品の前記底部に沿って配置された底壁と、前記少なくとも二列の一方で前記複数の物品の前記丸みを帯びた壁に沿って配置された第1の側壁と、前記少なくとも二列の他方で前記複数の物品の前記丸みを帯びた壁に沿って配置された第2の側壁と、前記少なくとも二列の端部の物品の前記丸みを帯びた壁に沿って配置された複合端部壁と、前記端部壁から少なくとも一部を形成されたハンドル構造と、を備えており、
前記複合端部壁はそれぞれ、前記第1の側壁及び前記第2の側壁に折り曲げ可能に接続された一対の小さな端部フラップと、前記上壁及び前記底壁の少なくとも1つに折り曲げ可能に接続され、且つ平坦な面接触の関係で前記一対の小さな端部フラップに固定された少なくとも1つの大きな端部フラップと、を備え、
前記ハンドル構造は、前記少なくとも1つの大きな端部フラップの一部及び前記一対の小さな端部フラップの各部分から形成されたハンドルストラップを備え、
前記ハンドルストラップは、前記複合端部壁に亘って略延在しており、前記ハンドルストラップは、前記ハンドルストラップの対向した端部が隣接する端部の物品の前記丸みを帯びた壁に隣接して配置されるように、前記端部の物品の前記円柱軸に対して略垂直に配置されることを特徴とするブランク。
【請求項15】
カートンを形成するためのブランクであって、
前記ブランクは、上壁パネルと、底壁パネルと、第1の側壁パネルと、第2の側壁パネルと、前記第1の側壁パネル及び前記第2の側壁パネルにそれぞれ折り曲げ可能に接続された一対の小さな端部フラップと、前記上壁パネル及び前記底壁パネルの少なくとも1つに折り曲げ可能に接続された少なくとも1つの大きな端部フラップと、を備え、
前記少なくとも1つの大きな端部フラップ及び前記一対の小さな端部フラップのそれぞれは、ハンドルストラップを提供するための一部を画定するための少なくとも2つの分割線を含み、該ハンドルストラップは、カートンが前記ブランクから組み立てられる場合に、前記第1の側壁パネルと前記第2の側壁パネルとの間に延在することを特徴とするブランク。
【請求項16】
前記少なくとも1つの大きな端部フラップは、前記少なくとも1つの大きな端部フラップの前記2つの分割線によって画定されたストラップ部材を含み、前記ストラップ部材は、タブによって前記少なくとも1つの大きな端部フラップの残りの部分に接続され、前記タブは、その第1の端部に沿って前記ストラップ部材に折り曲げ可能に接続され、その第2の端部に沿って前記少なくとも1つの大きな端部フラップに折り曲げ可能に接続されることを特徴とすることを特徴とする請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
前記少なくとも1つの大きな端部フラップの前記分割線はそれぞれ、J字状の切断部で終端することを特徴とする請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
前記一対の小さな端部フラップのそれぞれは、分割線を備え、前記分割線は、前記一対の小さな端部フラップのそれぞれを少なくとも1つの中央補強部分及び2つの側部分に分割し、前記中央補強部分は、前記ハンドルストラップフラップの一部を提供するために、前記ストラップ部材に固定されることを特徴とする請求項17に記載のカートン。
【請求項19】
前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記分割線は、前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記中央補強部分に接続された隣接する側壁の一部が、組み立てられたカートンを持ち上げるために、前記ハンドル構造の使用に応じて折り曲げ可能に接続するように、前記第1の側壁パネル及び前記第2の側壁パネルのうち隣接する1つの側壁パネル内に延在することを特徴とする請求項18に記載のブランク。
【請求項20】
折曲げ線が隣接する側壁に設けられており、
前記折曲げ線はそれぞれ、前記一対の小さな端部フラップのそれぞれの前記分割線上の終端から延在し、前記隣接する側壁の側縁部で、互いから離れて端部へ分岐することを特徴とする請求項19に記載のブランク。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−162303(P2012−162303A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−24802(P2011−24802)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【出願人】(503056492)ミードウエストヴェイコ・パッケージング・システムズ・エルエルシー (44)
【Fターム(参考)】