説明

笠などの被り物に装着する後付型あごひも装着装置

【課題】
竹編のお遍路笠に後付型装着装置を着脱を容易にするとともに、笠の着脱を容易にするため、あごひもは長さが調節可能で且つあごひもを接続離反可能に設けられ笠内部に設けられた頭部装着構造体が長時間頭部に接触することで、接触部分の痛みをクッション材で緩衝することで緩和することができて、更にクッション材が頭部の汗を吸収するとともに、汚れた際は簡単にクッション材を取り外して洗濯することで清潔に保つことができる。
【解決手段】
あごひもと、前記あごひもは、長さが調節可能で、且つあごひもを接続、離反可能に設けられ、接続したあごひもの両端側を結ぶ一対のあごひも取付部材と、あごひも取付部材は、笠内部に設けられた頭部装着構造体に着脱自在に複数のあごひも取付部材の取付部を設け、前記複数のあごひも取付部材の取付部を下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体の複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばお遍路で使用する笠の被り物に後付であごひもを装着して使用する装着装置であって、笠の内側に円柱状に設けられた頭部を挿入する部分の下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体に、簡単に後付けで取付できる後付型あごひも装着装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、お遍路で使用する笠の被り物は、笠の内側に円柱状に設けられた頭部を挿入する部分の下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体に、布製の幅を持つひもを上部リング側に巻き付け、頭部と硬い上部リングが長時間接触することで、痛みが発生することを防止するために行われていた。
【0003】
また、笠が風等で飛されたり、落下しないよう、上部リングの両耳付近に布製の幅を持つひもで縛って、その二本のひもの先端を更にあご下で縛る事で落下等に対処していた。
【0004】
しかし、笠の内側に円柱状に設けられた頭部を挿入する部分の下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体に、布製の幅を持つひもを巻き付けていく作業は時間がかかり、お遍路に参加する者は初めて参加する者が多く、まして笠を手に取ることじたい初めてという方が多く、準備に時間が掛かり、作業の煩わしさが問題となっていた。
【0005】
そのため、布製の幅を持つひもを巻き付けていく作業をせずに直接、笠をかぶり、上部リングの両耳付近に布製の幅を持つひもで縛って、せめて笠の落下防止だけで済ます者もいるが、後で接触部に痛みを伴い、放置すると靴ずれのような裂傷を発生させることもある。
【0006】
類似する先行技術として特開2009−30212が開示されており、この技術は、外帽子8内部に円柱状のネット形状をした内帽子9を設け、蒸れを防止することを目的としている、内帽子9の伸縮性を利用して頭にかぶせる構造であるが、本発明の笠は一定の重量があるので、伸縮性では十分な支持をすることはできないし、笠に円柱状のネット形状のようなものを簡単に取り付けて機能を維持するのは難しい。
【0007】
また、特開2001−355115はドーナツ状に形成した環骨部1と略水平方向に環骨部1から放射状に突出して形成した枝骨部2と、中央空間部8、環骨部1及び枝骨部2全体を覆う笠カバー3を設け、笠カバー3の周縁部と枝骨部2先端を着脱自在にしたもので、頭に中央空間部8を装着すると、笠カバー3が山形になって、空気の通りぬけ空間ができるというもので、既存の笠の着脱容易性や、発汗の吸収、頭部装着構造体との間にクッション材を取り付けることによる長時間の接触による痛みを緩和する物ではない。
【0008】
【特許文献1】:特開2009−30212
【特許文献2】:特開2001−355115
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のように、従来の被り笠の後付型あごひも装着装置は、付帯されている綿製の保持紐を用いて笠を頭部に結び固定するため、被り笠を初めて扱うものにとっては取付方法が不明確で難易度が高い上、笠の内側に設けられた円柱状に設けられた頭部を挿入する部分の下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体に、布製の幅を持つひもを巻き付けていく作業は時間がかかり、使用者によって、保持紐の取付方法が不規則である。
【0010】
更に、一度布製の幅を持つひもを取り付けると外すのも時間や手間が掛かるため汚れてもそのまま使用することが多く不潔である。
【0011】
従来の被り笠の後付型あごひも装着装置は、被り笠の着脱の際にも手間がかかり、使い勝手に劣り、一本の綿製の保持紐をあご下に通して結ぶという単純な結合方法のため、耳紐などが無く、着用状態の保持が構造上不安定であり、特に強風の天候の場合には、風圧を受け、笠が頭の位置からずれて不安定になって離脱したり、風で飛んでしまうこともある。
【0012】
更に、被り笠を着用した際、笠の内側に装着された頭を挿入する頭部装着構造体と、頭皮が直接接する構造のため、長時間使用していると痛みを感じ不快になることがあり、進行すると接触部に痛みを伴い、放置すると靴ずれのような裂傷を発生させることもある。
【0013】
本発明は、笠などの被り物に装着する後付型あごひも装着装置を着脱自在にすることで、前記問題を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
あごひもと、前記あごひもは、長さが調節可能で、且つあごひもを接続、離反可能に設けられ、接続したあごひもの両端側を結ぶ一対のあごひも取付部材と、あごひも取付部材は、笠内部に設けられた頭部装着構造体に着脱自在に複数のあごひも取付部材の取付部を設け、前記複数のあごひも取付部材の取付部を下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体の複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした。
【0015】
頭部と頭部装着構造体との間で、前記頭部装着構造体が直接頭皮に接触しないようにクッション材を設け、クッション材には少なくとも複数箇所の取付部を設け、前記複数の取付部が下部リングと上部リングを繋いで支持する複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした。
【0016】
更に、一対のクッション材と一対のクッション材を一対のあごひも取付部材でそれぞれつなぎ、あごひも取付部材にあごひもの両端部を取り付けた。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、お遍路笠の頭部装着構造体に後付型あごひも装着装置を装着するため、あごひもと、前記あごひもは、長さが調節可能で、且つあごひもを接続、離反可能に設けられ、接続したあごひもの両端側を結ぶ一対のあごひも取付部材と、あごひも取付部材は、笠内部に設けられた頭部装着構造体に着脱自在に複数のあごひも取付部材の取付部を設け、前記複数のあごひも取付部材の取付部を下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体の複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした事で、お遍路笠の着脱が容易になり、装着の煩わしさから解放され、笠が頭部に安定して固定され、強風による風圧などに対して、被り笠の頭部からの離脱を防止できる。
【0018】
更に、頭部装着構造体イに後付型あごひも装着装置に取り付けたクッション材によって、頭皮が直接接することがなく、長時間使用しても痛みを感じ不快になることがなく、靴ずれのような裂傷を発生させることを防止できる。
【0019】
クッション材に吸湿性を持たせると頭部からの汗を吸収し、汗が顔面へ流れるのを防止できる。
【0020】
更に着脱が容易で自在のため、汚れたら洗濯できるので清潔感が保てる。
【0021】
また、一対のクッション材と一対のクッション材を一対のあごひも取付部材でつなぎ、
あごひも取付部材に一対のあごひもを取り付けたことで、クッション材が額に配置でき、汗を吸収しやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、お遍路笠に後付型あごひも装着装置を装着した斜視図である。
お遍路笠1は、笠の内部に下部リング2と上部リング3を繋ぐ支持部4が下部リング2と上部リング3を交互に接触するように、且つ、その接触部分4aが離反しないよう固定することで頭部装着構造体イを構成している。
【0023】
また、後付型あごひも装着装置は、一対のあごひも10を備え、二本のあごひもは、あごひも着脱部材11によって着脱自在に構成且つあごひもの長さも調節できる。あごひもの他端末は一対のあごひも取付部材12と接続して、あごひも取付部13によって接続しており、あごひも取付部13は図示するあごひも取付部材12に沿ってスライドできる。
【0024】
また、頭部装着構造体イにはクッション材14が頭部装着構造体イの内周から外周側に包み込むように配置され、クッション材14に設けられたクッション材取付部15によって、頭部装着構造体イの支持部4の間を利用して装着される。
【0025】
あごひも取付部材12は前記、クッション材14クッション材取付部15と兼用であごひも取付部材に取付部16が頭部装着構造体イの支持部4の間に取り付けられている。更にクッション材14とあごひも取付部材12が重なる布地部分は、互いに縫いつけて強度を増している。
【0026】
クッション材14は、2枚の不織布からなり、その間にポリウレタンのクッションシートを収納して周囲をぬい込んでいる。更に、汗を吸収する綿素材やスポンジ等を内部に配置する事もできる。
【0027】
また、あごひも取付部13、クッション材取付部15、あごひも取付部材の取付部16はそれぞれスナップボタン(凹型と凸型のスナップ式のボタン)で構成されている。
【0028】
図2は本発明の後付型あごひも装着装置の一体型を示す表面図である。
クッション材14は、2枚の不織布からなり、その間にポリウレタンのクッションシートを収納して周囲をぬい込んでいる。そのクッション材14を一対用意し、背面側に帯状のあごひも取付部材12を一定間隔に平行に配置し、クッション材14とあごひも取付部材12が重なる部分は直接、クッション材14に縫いつけている。
【0029】
ポリウレタンのクッションシートは前記頭部装着構造体イの支持部等の接触から保護する物で、且つ汗の吸収もできる。
【0030】
一方、あごひも10も一対用意し、あごひも取付部材12を巻くように、あごひもの端末部を図に示すようにあごひもを取り付ける。あごひも10は面ファスナーカギ面11aを備えた方を表面に向けて配置し、面ファスナーリング面11bを備えた方は、裏に向けて配置している。(図3は本発明の後付型あごひも装着装置の一体型を示す裏面図で、面ファスナーリング面11bを備えた方は表面に図示している)面ファスナーとは、別名マジックテープ(登録商標)とも呼ばれている。
【0031】
あごひも取付部13はスナップボタン(凹型と凸型のスナップ式のボタン)で構成され、互い凹凸部をはめ込んで取り付けている。このため、それぞれのあごひも10はあごひも取付部材12に沿って移動する。
【0032】
クッション材14の表面には、長辺に沿って図のように、スナップボタン凹型15aとスナップボタン凸型15bが配置され、角の4カ所のスナップボタンは、あごひも取付部材の取付部16と兼用のため、図示表記上スナップボタン凹型15a.16aスナップボタン凸型15b.16bと表記しているが同一のスナップボタンである。
【0033】
また、配置したスナップボタン凸型と凹型間で山折りにして、前記頭部装着構造体イの上部リング3に山折り裏面が接触するように取付、配置したスナップボタンが支持部4の間で且つ下部リング2に近い場所で止められる。
【0034】
もう片方のクッション材14も前記頭部装着構造体イの取り付けられた対面に配置してスナップボタンで取り付ける。
【0035】
取付が終わると略図1のようになり、あごひも取付部材12がそれぞれ耳に被さる向きに向けて、頭部装着構造体イに頭を装着し、一対のあごひも10に設けられた面ファスナーカギ面11aと11bをあごひもの長さを調節しながら合わせて止めると笠の装着は完了する。外す場合は、あごひも着脱部材11を剥がせばよい。
【0036】
図4は本発明の後付型あごひも装着装置の第2応用形状を示す図である。
第2応用形状は、クッション材14が一対独立しており、あごひも取付部材12とクッション材14とは接続されていない。また、図1から図3及び図5に示す、あごひも取付部材12は耳ひもであるが、あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wは、耳当てである。このように少なくともあごひも取付部材12は二つの形状を含む用語である。
【0037】
クッション材14は、前記同様に2枚の不織布からなり、その間にポリウレタンのクッションシートを収納して周囲をぬい込んでいる。そのクッション材14を一対用意し、クッション材14の長手方向に平行に山折し、前記同様、クッション材14が頭部装着構造体イの内周から外周側に包み込むように配置され、クッション材14に設けられたクッション材取付部15によって、頭部装着構造体イの支持部4の間を利用して装着される。
【0038】
一方、あごひも取付部材12の代わりに(耳ひも)一対備えた、あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wは、厚手で強度を保った一枚の不織布を、略台形形状にカットし、長辺側付近にはあごひも取付部材の取付部として、図示表記上スナップボタン凹型16aスナップボタン凸型16bと表記しているが同一のスナップボタンである。
【0039】
また、短辺側付近にはあごひも取付部として、あごひも取付部スリット13yを配置している。
【0040】
取付用台形型耳当て不織布の長辺側と短辺側の略中心付近にはスナップボタン凸型16bが備えられている。
【0041】
あごひも12は、あごひも取付部スリット13yに取り付けられ、あごひも12の端末部を図に示すようにあごひも12を取り付ける。あごひも取付部13は前記同様、図示しないスナップボタン(凹型と凸型のスナップ式のボタン)で構成されている。しかし、あごひも12は、あごひも取付部スリット13yに取り付けられているため、あごひもはスリットの長さしか移動しない構造である。
【0042】
あごひも10はあごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wに取り付ける際、あごひも10の面ファスナーカギ面11aを備え他方を表面に向けて配置し、もう一方は面ファスナーリング面11bを備えた方は、裏に向けて配置している。
【0043】
あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wを頭部装着構造体イに取り付ける際、前記長辺側付近に設けたスナップボタン凹型16aスナップボタン凸型16bの中心付近を山折して、頭部装着構造体イの内周から外周側に包み込むように、且つ独立して配置した一対のクッション材14の間にそれぞれ配置され、あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wに設けられたスナップボタン凹型16aスナップボタン凸型16bによって、頭部装着構造体イの支持部4の間に装着される。
【0044】
取付後、略図1のようになるが、クッション材14の位置も、図に示す通り、額と後頭部を中心に頭に沿って配置され、あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wが額と後頭部の間つまり耳の位置に配置される。
【0045】
あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wの余剰部分は耳当てとなって耳が隠れる構造であり冬の防寒となる。
【0046】
前記同様に、あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布12wはそれぞれ耳に被さる向きに向けて、頭部装着構造体イに頭を装着し、一対のあごひも10には面ファスナーカギ面11aと11bを備えているので、あごひもの長さを調節しながら合わせて止めると笠の装着は完了する。外す場合は、あごひも着脱部材11を剥がせばよい。
【0047】
図5は本発明の後付型あごひも装着装置の第3応用形状を示す図である。
第3応用形状は、クッション材14にあごひも取付部材12のあごひも取付部材の取付部16を備えた物で、取付部にはスナップボタン凹型16aスナップボタン凸型16bが無い。
【0048】
クッション材14は、2枚の不織布からなり、その間にポリウレタンのクッションシートを収納して周囲をぬい込んでいる。そのクッション材14を一対用意し、クッション材14の折り目付近を挟んだ2カ所に帯状のあごひも取付部材12を取り付けるための、あごひも取付部材の取付部スリット16yをクッション材14の一対長手方向に対する中心線を挟んだ位置に一対配置し、あごひも取付部材12のそれぞれの端末部は、末端と末端から少し内側の位置に、図示しない面ファスナーを設け、あごひも取付部材12のそれぞれの端末部を前記あごひも取付部材の取付部スリット16yに通して折り返し、前記あごひも取付部材12の端末部に設けた面ファスナーを合わせて、あごひも取付部材の取付部別形状16xを設けた。
【0049】
あごひも取付部材12は、前記のように一対のあごひも取付部材の取付部スリット16yに通して取り付けられ、その中心付近には、用意したあごひも10を一対、図のように配置し、あごひも取付部材12を巻くように、あごひもの端末部を図に示すようにあごひも取付部13を取り付ける。あごひも10は面ファスナーカギ面11aを備え他方を表面に向けて配置し、面ファスナーリング面11bを備えた方は、裏に向けて配置している。
【0050】
あごひも取付部13はスナップボタン(凹型と凸型のスナップ式のボタン)で構成され、互い凹凸部をはめ込んで取り付けている。このため、それぞれのあごひも10はあごひも取付部材12に沿って移動する。
【0051】
取付が終わると略図1に似たようになるが、クッション材14の位置が、図1に示す構成の場合、額と後頭部を中心に頭に沿って配置される反面、本発明の後付型あごひも装着装置の第3応用形状のものは、クッション材14の位置がそれぞれの耳を中心に頭に沿って配置される。
【0052】
前記同様に、あごひも取付部材12はそれぞれ耳に被さる向きに向けて、頭部装着構造体イに頭を装着し、一対のあごひも10に設けられた面ファスナーカギ面11aと11bをあごひもの長さを調節しながら合わせて止めると笠の装着は完了する。外す場合は、あごひも着脱部材11を剥がせばよい。
【0053】
以上の様に、あごひも10の長さ調整には面ファスナーとしたが、開示した構成に限定するものではなく、特開2004−308033に示す、コネクター85、88のようなもので着脱自在にしたり、長さ調節用のバックル89を用いたり、又は、二本のあごひもを絞り玉に通して玉を通ったあごひもの先端は縛り上げて、縛り玉作ってあごひもが絞り玉から抜けず、絞り玉を縛り玉から離れるように絞ることで長さを調節したり、複数のスナップボタンの組み合わせでも同様の機能が得られる。
【0054】
更に、各取付部をスナップボタンで開示したが、面ファスナーを使用したり、ボタンとボタン穴等取付取り外しできる物であれば問題ない。
【0055】
クッション材についても開示した構成に限定するものではなく、綿素材や、ウレタンスポンジにすれば汗の吸収が可能で素材を厚くすればクッション性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】お遍路笠に後付型あごひも装着装置を装着した斜視図
【図2】後付型あごひも装着装置の一体型を示す表面図
【図3】後付型あごひも装着装置の一体型を示す裏面図
【図4】後付型あごひも装着装置の第2応用形状を示す図
【図5】後付型あごひも装着装置の第3応用形状を示す図
【符号の説明】
【0057】
1.お遍路用の笠
2.下部リング
3.上部リング
4.支持部
イ.頭部装着構造体
10.あごひも
11. あごひも着脱部材
11a.面ファスナーカギ面
11b.面ファスナーリング面
12.あごひも取付部材
12w.あごひも取付部材である取付用台形型耳当て不織布
13. あごひも取付部
13y. あごひも取付部スリット
14.クッション材
15.クッション材取付部
15a. クッション材取付部スナップボタン凸部
15b. クッション材取付部スナップボタン凹部
16.あごひも取付部材の取付部
16a. あごひも取付部材の取付部スナップボタン凸部
16b. あごひも取付部材の取付部スナップボタン凹部
16x.あごひも取付部材の取付部別形状
16y. あごひも取付部材の取付部スリット




【特許請求の範囲】
【請求項1】
笠とその内部に設けられた頭部を収納するために略円柱状に設けられた下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体に装着するものであって、
あごひもと、前記あごひもは、長さが調節可能で、且つあごひもを接続、離反可能に設けられ、接続したあごひもの両端側を結ぶ一対のあごひも取付部材と、あごひも取付部材は、笠内部に設けられた頭部装着構造体に着脱自在に複数のあごひも取付部材の取付部を設け、前記複数のあごひも取付部材の取付部を下部リングと上部リングを繋いで支持する頭部装着構造体の複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした事を特徴とする笠などの被り物に装着する後付型あごひも装着装置。
【請求項2】
頭部と頭部装着構造体との間で、前記頭部装着構造体が直接頭皮に接触しないようにクッション材を設け、クッション材には少なくとも複数箇所の取付部を設け、前記複数の取付部が下部リングと上部リングを繋いで支持する複数の支持部に一定間隔を保持して装着可能にした事を特徴とする請求項1に記載の笠などの被り物に装着する後付型あごひも装着装置。
【請求項3】
一対のクッション材と一対のクッション材を一対のあごひも取付部材でそれぞれつなぎ、あごひも取付部材にあごひもの両端部を取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の後付型あごひも装着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−92460(P2012−92460A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240038(P2010−240038)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(710012069)
【Fターム(参考)】