説明

符号化装置および符号化方法

【課題】回路規模をより縮小する。
【解決手段】ステートマシンは、クロックごとの入力データI0乃至I5に応じて、ステート0乃至ステート5のそれぞれにおいて定められた入力データを符号化データに変換する変換テーブルに従い、符号化データを出力するとともに、次のクロックにおけるステートを決定する。それぞれの変換テーブルには、終結パターンを含む入力データI0乃至I5に対応した、符号化データO、ステートの遷移先to、および終結処理確認ビットTが規定されている。本発明は、例えば、記録装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、符号化装置および符号化方法に関し、特に、データを記録媒体に記録する場合により好適な符号化装置および符号化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体に信号を記録する場合、再生時に読み出される信号の振幅制御およびクロック再生が正常に行われるように、信号を予め変調符号化し、変調符号化によって得られた変調符号が記録される。
【0003】
変調符号化には、入力された信号に対して、所定の制限を加えるための所定の変調符号の符号化テーブルが用いられる。入力された信号は、符号化テーブルに基づいて、所定の変調符号に符号化され、信号に所定の制限を加えた変調符号の信号として記録される。なお、制限として、例えば、符号の0,1の個数を十分長い範囲で均等にできるDCフリー制限や、連続する0の個数の最小長、最大長がそれぞれd,kとなる(d,k)制限などが用いられる。
【0004】
このような変調符号のひとつとして、Blu-ray disk(商標)の変調に用いられている17PP(Parity Preserve/Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength)符号がある。17PP符号においては、符号化の前後でパリティが保たれているため、すなわち、符号化しようとする信号における1の数の和が偶数である場合、変調符号の1の数の和が偶数となり、符号化しようとする信号における1の数の和が奇数である場合、変調符号の1の数の和が奇数となるので、符号化前にDCコントロール、すなわち符号の0と1の個数が同じ数だけ表れるように制御することができる。さらに、17PP符号においては、連続して出現する最短マーク長の数が6回までとされており、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)再生におけるデータの検出能力を向上させることができる。
【0005】
17PP符号は、フレームシンクパターンとデータ部から構成される。
【0006】
17PP符号のフレームシンクパターン、すなわち同期信号部分のパターンは、例えば、本出願人が特願平10−237044号出願において提案している、図1に示されるフレームシンクパターン決定テーブルに従う。
【0007】
図1に示されるように、フレームシンクパターン決定テーブルは、フレームステート、フレームナンバ、およびフレームシンクパターンを表す。さらに、フレームシンクパターンは、Sync-body、およびSync-IDより構成される。フレームステートは、FS0乃至FS6の7通りのうちのいずれか1つとされる。フレームナンバは、0乃至30の31通りとされ、7通りのフレームステートに分類される。具体的には、フレームナンバ0はフレームステートFS0に分類され、フレームナンバ1,5,7,23,24はそれぞれフレームステートFS1に分類され、フレームナンバ2,18,19,26,30はそれぞれフレームステートFS2に分類され、フレームナンバ3,4,11,15,17はそれぞれフレームステートFS3に分類され、フレームナンバ6,10,12,28,29はそれぞれフレームステートFS4に分類され、フレームナンバ8,9,16,20,22はそれぞれフレームステートFS5に分類され、フレームナンバ13,14,21,25,27はそれぞれフレームステートFS6に分類される。Sync-bodyは、出力される30ビットのフレームシンクパターンのうちの最初の24ビットであり、「#01 010 000 000 010 000 000 010」とされる。
【0008】
なお、図1において「#」で表されるSync-bodyにおける最初の1ビットは、前のフレームが終結処理で終わった場合「1」とされ、そうでない場合「0」とされる。Sync-IDは、出力されるフレームシンクパターンの残り6ビットであり、フレームナンバを分類するフレームステートごとに7通りのうちのいずれか1つとされる。具体的には、Sync-IDは、フレームステートがFS0の場合は「000 001」とされ、フレームステートがFS1の場合は「010 010」とされ、フレームステートがFS2の場合は「101 000」とされ、フレームステートがFS3の場合は「100 001」とされ、フレームステートがFS4の場合は「000 100」とされ、フレームステートがFS5の場合は「001 001」とされ、フレームステートがFS6の場合は「010 000」とされる。
【0009】
このように、フレームシンクパターン決定テーブルによれば、フレームナンバに応じて、対応するフレームシンクパターンが決定される。
【0010】
17PP符号のデータ部は、例えば、本出願人が特願平10−150280号出願において提案している、図2に示される符号化テーブルに従う可変長符号化方式によって符号化される。すなわち、17PP符号の符号化においては、図2の符号化テーブルに従って、入力ビットに対する出力ビットが決定される。
【0011】
図2の符号化テーブルによれば、通常の処理である基本処理においては、入力ビットが「00 00 00 00」であった場合、出力ビットとして「010 100 100 100」が出力され、入力ビットが「00 00 10 00」であった場合、出力ビットとして「000 100 100 100」が出力され、入力ビットが「00 00 00」であった場合、出力ビットとして「010 100 000」が出力され、入力ビットが「00 00 01」であった場合、出力ビットとして「010 100 100」が出力され、入力ビットが「00 00 10」であった場合、出力ビットとして「000 100 000」が出力され、入力ビットが「00 00 11」であった場合、出力ビットとして「000 100 100」が出力される。
【0012】
さらに、入力ビットが「00 01」であった場合、出力ビットとして「000 100」が出力され、入力ビットが「00 10」であった場合、出力ビットとして「010 000」が出力され、入力ビットが「00 11」であった場合、出力ビットとして「010 100」が出力され、入力ビットが「01」であった場合、出力ビットとして「010」が出力され、入力ビットが「10」であった場合、出力ビットとして「001」が出力される。また、入力ビットが「11」で、かつ、1つ前の出力ビットが「xx1」(xは0または1のいずれでもよい)であった場合、出力ビットとして「000」が出力され、入力ビットが「11」で、かつ、1つ前の出力ビットが「xx0」(xは0または1のいずれでもよい)であった場合、出力ビットとして「101」が出力される。
【0013】
また、図2の符号化テーブルによれば、特殊処理として、入力ビットが「11 01 11」で、かつ、次のクロックにおける出力ビット(1つ後の出力ビット)が「010」である場合、出力ビットとして「001 000 000」が出力される。
【0014】
さらに、図2の符号化テーブルによれば、終結処理として、フレームの最後の入力ビットが「00 00」であった場合、出力ビットとして「010 100」が出力され、フレームの最後の入力ビットが「00」であった場合、出力ビットとして「000」が出力される。
【0015】
このような符号化テーブルに基づいて17PP符号の符号化を行う場合、図2の符号化テーブルのより上に配置されている入力ビットの出力ビットへの変換が優先される。すなわち、「00 00 00 00」である入力ビットは、図2の符号化テーブルにおける最も上の「00 00 00 00」である入力ビットと、上から3番目の「00 00 00」である入力ビットとに該当するが、図2の符号化テーブルにおけるより上側の入力ビットが優先されるので、「00 00 00 00」である入力ビットは、「010 100 100 100」である出力ビットに変換される。このとき、入力されるデータにおけるビット列が特殊処理の入力ビットに該当する場合は、特殊処理の変換が優先される。また、入力されるデータのフレームの終端が終結処理に該当するときは、終結処理の変換がなされる。
【0016】
このデータ部を符号化する構成をハードウェアで実装する方法として、2通りの方法が考えられる。1つは、入力データが符号化テーブルに定められている入力ビットに該当するまで(出力ビットを特定するまで)入力データをためこみ符号化する方法であり、1つは、ステートマシンを用いて1クロックごとに符号化データを出力する方法である。
【0017】
前者の方法では、符号化データが断続的に出力されるため、すなわち出力ビットが、1クロック分の3ビットであったり、4クロック分の12ビットであったりするため、遅延回路により遅延量を調整する必要がある。
【0018】
一方、後者の方法では、入力ビットがステートマシンにより符号化され、符号化された出力ビットが連続して(1クロックごとに3ビットずつ)出力されるため、符号化後の遅延回路は不要となる(例えば、非特許文献1参照)。
【0019】
【非特許文献1】A.Hayami他著、"Sliding Window Coding Technique for the Variable Length Modulations",Optical Memory and Optical Data Storage Topical Meeting,2002.International Symposium on、第338頁乃至第340頁、2002年7月発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、非特許文献1の方法には、図2における終結処理が考慮されておらず、正しく符号化されないという問題点がある。
【0021】
現状、終結処理が考慮されたステートマシンは提案されていないため、ステートマシンを用いて17PP符号の符号化を行う構成をハードウェアで実装することはできない。
【0022】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、回路規模をより縮小することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の一側面の符号化装置は、基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP(Parity Preserve/Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength)符号に変換する符号化装置であって、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成する生成手段と、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化する符号化手段とを備える。
【0024】
前記入力データと前記17PP符号との前記対応関係は、前記第1乃至第6の状態ごとの状態テーブルによって規定されるようにすることができる。
【0025】
前記状態テーブルには、順に入力された6つの基本データ長の入力データに対応して、1つの基本符号長の17PP符号、第1の状態乃至第6の状態のうちの遷移する状態、および6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」または「00」であり、かつ前記フレームの終端であるかを示す情報が規定されるようにすることができる。
【0026】
前記第5の状態および前記第6の状態は、前記入力データの符号化が開始される状態である初期状態であり、前記初期状態は、前記フレームにおける前記符号列の前に配置される同期信号パターンの最後のビットによって、前記第5の状態または前記第6の状態のいずれかであるかが決定されるようにすることができる。
【0027】
6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」または「00」であり、かつ前記フレームの終端であるかを示す情報に基づいて、次のフレームにおける前記同期信号パターンの先頭の1ビットが決定されるようにすることができる。
【0028】
本発明の一側面の符号化方法は、基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP符号に変換する符号化方法であって、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成し、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化するステップを含む。
【0029】
本発明の一側面においては、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号が生成され、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、第5の状態および第6の状態に対して第4の状態が優先され、第4の状態に対して第3の状態が優先され、第3の状態に対して第2の状態が優先され、第2の状態に対して第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、第4の状態乃至第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データがフレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データがフレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび終端信号を基に、入力データが17PP符号に符号化される。
【発明の効果】
【0030】
以上のように、本発明の側面によれば、17PP符号の符号化を行うことができる。特に、本発明の側面によれば、回路規模をより縮小することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。したがって、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0032】
本発明の一側面の符号化装置は、基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP(Parity Preserve/Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength)符号に変換する符号化装置であって、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成する生成手段(例えば、図3のフレームカウンタ11)と、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化する符号化手段(例えば、図3のデータ符号化部18)とを備える。
【0033】
前記入力データと前記17PP符号との前記対応関係は、前記第1乃至第6の状態ごとの状態テーブル(例えば、図5乃至図10の変換テーブル)によって規定されるようにすることができる。
【0034】
前記状態テーブルには、順に入力された6つの基本データ長の入力データに対応して、1つの基本符号長の17PP符号、第1の状態乃至第6の状態のうちの遷移する状態、および6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」または「00」であり、かつ前記フレームの終端であるかを示す情報が規定されるようにすることができる。
【0035】
前記第5の状態および前記第6の状態は、前記入力データの符号化が開始される状態である初期状態であり、前記初期状態は、前記フレームにおける前記符号列の前に配置される同期信号パターンの最後のビットによって、前記第5の状態または前記第6の状態のいずれかであるかが決定されるようにすることができる。
【0036】
6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」または「00」であり、かつ前記フレームの終端であるかを示す情報に基づいて、次のフレームにおける前記同期信号パターンの先頭の1ビットが決定されるようにすることができる。
【0037】
本発明の一側面の符号化方法は、基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP符号に変換する符号化方法であって、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成し(例えば、図11のステップS13)、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化するステップ(例えば、図11のステップS19)を含む。
【0038】
以下、本発明の一実施の形態として、17PP符号の符号化を行う記録装置について説明する。
【0039】
図3は、本発明を適用した記録装置1の一実施の形態を示すブロック図である。
【0040】
図3に示されるように、記録装置1は、フレームカウンタ11、フレームシンクパターン決定部12、遅延回路13、遅延回路14、遅延回路15、遅延回路16、遅延回路17、データ符号化部18、および符号列出力部19から構成される。
【0041】
なお、記録装置1には、1クロックに2ビットのデータが入力される。1フレームのデータは644クロックであるので、1フレームとして入力されるデータは1288ビットとなる。
【0042】
フレームカウンタ11は、Frame SyncおよびRUB(Recording Unit Block) Syncの入力を受け付ける。Frame Syncは、644クロックごと、すなわち1フレームごとに、フレームの先頭のデータ列と同時に入力される信号である。RUB Syncは、Frame Syncとは異なるポートから入力される1ビットのデータであり、31フレームごとにFrame Syncと同時に入力される。言い換えれば、RUB Syncは、フレームナンバ0であるフレームを特定する信号である。また、RUB Syncは、31×n(nは自然数)フレームごとに入力されるようにしてもよい。
【0043】
フレームカウンタ11は、入力されたフレームの数をカウントする。フレームカウンタ11は、RUB Syncによって特定されたフレームナンバ0であるフレームからカウントされたフレームの数によって、現在のフレームのフレームナンバを算出し、フレームシンクパターン決定部12に供給する。
【0044】
また、フレームカウンタ11は、1フレームごとに供給されるFrame Syncに基づいて、後述するデータ符号化部18を構成するステートマシンのステートを初期化するための信号であるステートマシン初期化信号を生成する。また、フレームカウンタ11は、フレームナンバに応じて、ステートマシンにおいて最初のステートを決定する情報である初期ステート情報を生成する。さらに、フレームカウンタ11は、1フレームごとに供給されるFrame Syncに基づいて、データ列におけるフレームの終端の入力ビットが入力される時刻から5クロック分遡った時刻から、その終端の入力ビットが入力される時刻まで、フレームの終端であることを示す信号である終端フラグを生成する。フレームカウンタ11は、生成したステートマシン初期化信号、初期ステート情報、および終端フラグをデータ符号化部18に供給する。
【0045】
なお、フレームの終端であることを示す終端フラグは、データ列のうちの、フレームの終端の5クロック分の入力ビットがデータ符号化部18に入力される期間において継続して、データ符号化部18に入力される。
【0046】
フレームシンクパターン決定部12は、図1に示されるフレームシンクパターン決定テーブルを有し、フレームカウンタ11から供給されたフレームナンバに基づいて、フレームシンクパターンを決定する。フレームシンクパターン決定部12は、フレームシンクパターン決定テーブルに従って決定された30ビットのフレームシンクパターンを、1クロックに3ビットずつ10クロックにわたって、符号列出力部19に供給する。
【0047】
また、フレームシンクパターン決定部12は、フレームシンクパターンを符号列出力部19に供給した後、セレクタ信号を生成し、符号列出力部19に供給する。ここで、セレクタ信号は、それぞれのフレームについての644クロックのうちの最初の10クロック分をフレームシンクパターンとし、残りの634クロックを符号化された符号化データであるデータ部とするための信号である。すなわち、セレクタ信号によって、符号列出力部19において、1フレームにおけるフレームシンクパターンと符号化データとの境界が決定される。
【0048】
遅延回路13は、図示せぬ外部の機器から2ビットずつ入力されたデータ列を2ビットごとに1クロック遅延させて、遅延回路14およびデータ符号化部18に供給する。
【0049】
遅延回路14は、入力されたデータ列を2ビットごとにさらに1クロック遅延させる。
【0050】
すなわち、遅延回路14は、遅延回路13から供給された1クロック遅延された2ビットのデータをさらに1クロック遅延させて、遅延回路15およびデータ符号化部18に供給する。
【0051】
遅延回路15は、入力されたデータ列を2ビットごとにさらに1クロック遅延させる。
【0052】
すなわち、遅延回路15は、遅延回路14から供給された2クロック遅延された2ビットのデータをさらに1クロック遅延させて、遅延回路16およびデータ符号化部18に供給する。
【0053】
遅延回路16は、入力されたデータ列を2ビットごとにさらに1クロック遅延させる。
【0054】
すなわち、遅延回路16は、遅延回路15から供給された3クロック遅延された2ビットのデータをさらに1クロック遅延させて、遅延回路17およびデータ符号化部18に供給する。
【0055】
遅延回路17は、入力されたデータ列を2ビットごとにさらに1クロック遅延させる。
【0056】
すなわち、遅延回路17は、遅延回路16から供給された4クロック遅延された2ビットのデータをさらに1クロック遅延させて、データ符号化部18に供給する。
【0057】
すなわち、図示せぬ外部の機器から入力されたデータ列を基準として、遅延のない2ビットの入力データI5、遅延回路13により出力される1クロック遅延された2ビットの入力データI4、遅延回路14により出力される2クロック遅延された2ビットの入力データI3、遅延回路15により出力される3クロック遅延された2ビットの入力データI2、遅延回路16により出力される4クロック遅延された2ビットの入力データI1、遅延回路17により出力される5クロック遅延された2ビットの入力データI0からなる、6クロック分の12ビットのデータがデータ符号化部18に同時に供給される。
【0058】
データ符号化部18は、後述するステートマシンにより構成される。データ符号化部18を構成するステートマシンは、フレームカウンタ11から供給されたステートマシン初期化信号によって、初期化される。また、データ符号化部18を構成するステートマシンの初期ステート(初期状態)は、フレームカウンタ11から供給された初期ステート情報によって決定される。
【0059】
データ符号化部18は、外部の機器および遅延回路13乃至遅延回路17より供給される6クロック分の入力データI0乃至I5の同時の入力を受け付ける。ステートマシンであるデータ符号化部18は、入力データI0乃至I5を符号化し、入力データI0乃至I5に対する3ビットの符号化データOを1クロックごとに出力する。データ符号化部18は、1クロックに3ビットずつの符号化データOを符号列出力部19に供給する。
【0060】
また、データ符号化部18は、フレームカウンタ11から供給された終端フラグに基づいて、データ列のうちの1フレームの最後の2ビットである入力データI0乃至I4のいずれか1つに対して、フレームの終端であることを示す終端情報を付加する。終端情報は、データ符号化部18の内部において、5クロック分連続する終端フラグによって、フレームの最後の2ビットのデータである入力データI0乃至I4のいずれか1つに対して付加される。
【0061】
また、データ符号化部18は、終結処理確認ビットTを符号列出力部19に供給する。終結処理確認ビットTは、符号化されるフレームが終結処理で終了しているか否かを示す信号であり、フレームの終端が終結処理を行う終結パターンである場合「1」となり、終結パターンでない場合「0」となる。
【0062】
符号列出力部19は、フレームシンクパターン決定部12から供給されるフレームシンクパターンおよびセレクタ信号、並びにデータ符号化部18から供給される符号化データOおよび終結処理確認ビットTに基づいて、17PP符号列を出力する。
【0063】
より具体的には、符号列出力部19は、供給されたフレームシンクパターンおよび符号化データOからなるビット列から、セレクタ信号によって、644クロックのフレーム区間のうちの最初の10クロックにおいてフレームシンクパターンを選択し、残りの634クロックにおいてデータ部を構成する符号化データOを選択する。また、符号列出力部19は、1フレーム前の終結処理確認ビットTを保持し、1フレーム前の終結処理確認ビットTに基づいて、今フレームで出力されるフレームシンクパターンのSync-bodyの最初の1ビットを決定する。
【0064】
なお、出力される17PP符号列は、1クロックで3ビットとなるので、1フレーム分で1932ビットとなる。
【0065】
次に、データ符号化部18を構成するステートマシンについて説明する。
【0066】
図4は、データ符号化部18を構成するステートマシンについて説明する図である。
【0067】
図4に示されるように、ステートマシンはステート0乃至ステート5の6つの状態からなる。
【0068】
ステート0は、1クロック前の3ビットの出力ビットのうちの最後のビットが0である場合のステートである。例えば、図1のフレームシンクパターン決定テーブルにおけるSync-IDの最後のビットが0である場合、すなわち、図1のフレームシンクパターン決定テーブルにおけるフレームステートがFS1,FS2,FS4、またはFS6である場合、初期ステートは、ステート0となる。
【0069】
ステート0であるステートマシンは、1クロックでステート1、ステート2、またはステート5のいずれかに遷移するか、またはステート0のままとされる。
【0070】
ステート1は、1クロック前の3ビットの出力ビットのうちの最後のビットが1である場合のステートである。例えば、図1のフレームシンクパターン決定テーブルにおけるSync-IDの最後のビットが1である場合、すなわち、図1のフレームシンクパターン決定テーブルにおけるフレームステートがFS0,FS3、またはFS5である場合、初期ステートは、ステート1となる。
【0071】
ステート1であるステートマシンは、1クロックでステート0、ステート2、またはステート5のいずれかに遷移するか、またはステート1のままとされる。
【0072】
データ符号化部18を構成するステートマシンにおいて、初期ステートがステート0であるか、ステート1であるかは、フレームカウンタ11から供給される初期ステート情報によって決定される。
【0073】
ステート2は、「00 …」である入力データを処理するためのステートである。すなわち、入力データとして、図2の符号化テーブルに示される「00 01」(すなわち、「00」である入力データI0と「01」である入力データI1)、「00 10」(すなわち、「00」である入力データI0と「10」である入力データI1)、および「00 11」(すなわち、「00」である入力データI0と「11」である入力データI1)のいずれかが入力された場合、ステートはステート2に遷移する。
【0074】
ステート2であるステートマシンは、1クロックでステート0またはステート3のいずれかに遷移する。
【0075】
ステート3は、「00 00 …」である入力データを処理するためのステートである。すなわち、入力データとして、図2の符号化テーブルに示される「00 00 00」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「00」である入力データI2)、「00 00 01」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「01」である入力データI2)、「00 00 10」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「10」である入力データI2)、および「00 00 11」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「11」である入力データI2)のいずれかが入力された場合、ステートはステート3に遷移する。
【0076】
ステート3であるステートマシンは、1クロックでステート0またはステート4のいずれかに遷移する。
【0077】
ステート4は、「00 00 00 00」、または「00 00 10 00」である入力データを処理するためのステートである。すなわち、入力データとして、図2の符号化テーブルに示される「00 00 00 00」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「00」である入力データI2と「00」である入力データI3)、または「00 00 10 00」(すなわち、「00」である入力データI0と「00」である入力データI1と「10」である入力データI2と「00」である入力データI3)が入力された場合、ステートはステート4に遷移する。
【0078】
ステート4であるステートマシンは、1クロックでステート0に遷移する。
【0079】
ステート5は、特殊処理のためのステートである。すなわち、図2の符号化テーブルに示される「11 01 11」(すなわち、「11」である入力データI0と「01」である入力データI1と「11」である入力データI2)が入力された場合、ステートはステート5に遷移する。
【0080】
ステート5であるステートマシンは、1クロックでステート0に遷移するか、またはステート5のままとされる。
【0081】
このような構成により、ステートマシンは、クロックごとの入力データに応じて、ステート0乃至ステート5のそれぞれにおいて定められた入力データを符号化データに変換する変換テーブルに従い、符号化データを出力するとともに、次のクロックにおけるステートを決定することができる。
【0082】
図5乃至図10は、ステートマシンのステート0乃至ステート5における変換テーブルの構成を示す図である。
【0083】
図5乃至図10に示される各ステートの変換テーブルにおいて、I0乃至I5は、それぞれ、2ビットずつに区切られた、外部の機器および遅延回路13乃至遅延回路17から入力される入力データI0乃至入力データI5を示す。入力データI0乃至I5のうち、入力データI0が時間的に最も早く記録装置1に入力され、データ列において、入力データI0、入力データI1、入力データI2、入力データI3、入力データI4、入力データI5の順に配置されている。図5乃至図10において、「t」が付された入力データI0乃至I4のいずれかは、データ符号化部18によって終端情報が付加されているものである。入力データI0乃至入力データI4のいずれに終端情報が付加されるかは、フレームカウンタ11から供給される、フレームの先頭を示すFrame-syncから生成された終端フラグに基づいて決定される。
【0084】
図5乃至図10において、Oは、クロックごとに出力される3ビットの符号化データを示す。図5乃至図10において、Tは、終結処理確認ビットを示し、終結処理確認ビットTは、フレームの終端が終結パターンである場合「1」となり、終結パターンでない場合「0」となる。また、終結処理確認ビットTに基づいて、フレームシンクパターンのsync-bodyにおける最初の1ビットが決定される。
【0085】
図5乃至図10において、toは、ステートの遷移先、すなわち、次のクロックにおけるステート0乃至ステート5のうちのいずれか1つのステートを示す。
【0086】
なお、図5乃至図10の入力データI0乃至I5において、空欄は、どのようなデータであってもよいことを示す。また、入力データI0乃至I5において、「*」で表されるデータ(ビット)は0または1のいずれの値でもよいことを示し、ステートの遷移先toにおいて、「X」で表される値は0乃至5のいずれの値でもよいことを示す。
【0087】
このように、ステートマシンのステート0乃至ステート5における変換テーブルには、入力データI0乃至I5に対応した、符号化データO、ステートの遷移先to、および終結処理確認ビットTが規定されている。
【0088】
なお、以下の説明においては、所定のクロックにおいて、例えば、入力データI0として「ab」(a,bはそれぞれ0または1)が入力され、入力データI1として「cd」(c,dはそれぞれ0または1)が入力され、入力データI2として「ef」(e,fはそれぞれ0または1)が入力され、入力データI3として「gh」(g,hはそれぞれ0または1)が入力され、入力データI4として「ij」(i,jはそれぞれ0または1)が入力され、入力データI5として「km」(k,mはそれぞれ0または1)が入力されることを、(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(ab cd ef gh ij km)と表すこととする。
【0089】
なお、以下の説明において、「*」は、0または1のいずれの値でもよいことを示す。さらに、tは、終端情報が付加されていることを示す。
【0090】
まず、ステート0における変換の詳細について説明する。
【0091】
図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおいて(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11t ** ** ** ** **)がデータ符号化部18に入力された場合、データ符号化部18から符号化データOとして「101」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみである、すなわち、1フレーム分のデータの入力が終了したことになるので、遷移先のステートは「X」となる。すなわち、次のクロックにおいて、次のフレームのデータが入力され、ステートは初期化されるので、どのステートに遷移してもよいことになる。また、終結処理ではないので、「0」である終結処理確認ビットTが出力される。
【0092】
なお、実際には、フレームの終端以降のデータは存在しないので、データの終端を示す「t」以降の「*」は何も入力されないことを表す。
【0093】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01t ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「101」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0094】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11t ** ** **)であるとき、符号化データOとして「101」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0095】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00t ** **)であるとき、符号化データOとして「101」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0096】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11t 00 00t **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0097】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00 00 0*)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0098】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00 1* **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0099】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 01 ** **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0100】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「101」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0101】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0102】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0103】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。さらに、終結処理であることを示す終結処理確認ビットTとして「1」が出力される。
【0104】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00t ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0105】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 0* ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0106】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 1* ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0107】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 01 ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0108】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 1* ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0109】
次に、ステート1における変換の詳細について説明する。
【0110】
図6に示されるステート1の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0111】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01t ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0112】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11t ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0113】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00t ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0114】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00 00t **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0115】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00 00 0*)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0116】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 00 1* **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0117】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 01 ** **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0118】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0119】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0120】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0121】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。さらに、終結処理であることを示す終結処理確認ビットTとして「1」が出力される。
【0122】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00t ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0123】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 0* ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0124】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 1* ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0125】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 01 ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0126】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 1* ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0127】
次に、ステート2における変換の詳細について説明する。
【0128】
図7に示されるステート2の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。さらに、終結処理であることを示す終結処理確認ビットTとして「1」が出力される。
【0129】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート3に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0130】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0131】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0132】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0133】
次に、ステート3における変換の詳細について説明する。
【0134】
図8に示されるステート3の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0135】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート4に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0136】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0137】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0138】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0139】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 00 ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート4に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0140】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0141】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0142】
次に、ステート4における変換の詳細について説明する。
【0143】
図9に示されるステート4の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0144】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0145】
次に、ステート5における変換の詳細について説明する。
【0146】
図10に示されるステート5の変換テーブルに従えば、所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0147】
所定のクロックにおける入力データが(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)であるとき、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0148】
以上のように、データ符号化部18を構成するステートマシンは、ステートごとに定められた変換テーブルに従って、1クロックごとに、ステートを遷移させると共に、符号化されたデータを出力する。
【0149】
図11は、記録装置1における、17PP符号の符号化の処理を説明するフローチャートである。
【0150】
記録装置1は、外部の機器から、所定のフレームにおける先頭のビットが入力されたとき、符号化の処理を開始する。
【0151】
ステップS11において、フレームカウンタ11は、Frame SyncおよびRUB Syncの入力を受け付ける。
【0152】
ステップS12において、フレームカウンタ11は、フレームナンバを算出する。より具体的には、フレームカウンタ11は、RUB Syncによって特定されたフレームナンバ0のフレームからカウントされたフレームの数によって、現在のフレームのフレームナンバを算出し、フレームシンクパターン決定部12に供給する。
【0153】
ステップS13において、フレームカウンタ11は、ステートマシン初期化信号、初期ステート情報、および終端フラグを生成する。フレームカウンタ11は、生成したステートマシン初期化信号、初期ステート情報、および終端フラグをデータ符号化部18に供給する。
【0154】
ステップS14において、フレームシンクパターン決定部12は、フレームシンクパターン決定テーブルに従い、フレームカウンタ11から供給されたフレームナンバに基づいて、フレームシンクパターンを決定する。フレームシンクパターン決定部12は、フレームシンクパターン決定テーブルに従って決定された30ビットのフレームシンクパターンを、1クロックに3ビットずつ10クロックにわたって、符号列出力部19に供給する。
【0155】
ステップS15において、フレームシンクパターン決定部12は、セレクタ信号を生成する。フレームシンクパターン決定部12は、生成したセレクタ信号を、符号列出力部19に供給する。
【0156】
ステップS16において、データ符号化部18は、フレームカウンタ11から供給されたステートマシン初期化信号によって、ステートマシン(としての自分自身)を初期化する。
【0157】
ステップS17において、データ符号化部18は、フレームカウンタ11から供給された初期ステート情報によって、初期ステートを決定する。初期ステートは、フレームシンクパターン決定テーブルに従い、フレームナンバに応じて決定される。
【0158】
ステップS18において、データ符号化部18は、入力データの入力を受け付ける。より詳細には、データ符号化部18は、外部の機器および遅延回路13乃至遅延回路17より供給される6クロック分の入力データI0乃至I5の入力を、1クロックに2ビットずつ受け付ける。
【0159】
ステップS19において、データ符号化部18は、符号化処理を行う。より具体的には、ステートマシンとしてのデータ符号化部18は、入力データI0乃至I5を符号化する。データ符号化部18は、符号化により得られた符号化データO、および終結処理確認ビットTを符号列出力部19に供給する。
【0160】
ここで、図12のフローチャートを参照して、ステップS19に対応する、符号化処理の詳細について説明する。
【0161】
ステップS31において、データ符号化部18は、フレームカウンタ11から供給された初期ステート情報に応じて、ステートマシンのステートを初期ステートに遷移させる。
【0162】
すなわち、ステートマシンとしてのデータ符号化部18のステートは、初期ステートに遷移する。
【0163】
ステップS32において、データ符号化部18は、そのステートにおける変換テーブルに従って、入力データI0乃至I5に対応する符号化データO、および「0」である終結処理確認ビットTを出力する。
【0164】
ステップS33において、データ符号化部18は、そのステートにおける変換テーブルの遷移先に従って、ステートマシンのステートを次のステートに遷移させる。
【0165】
すなわち、ステートマシンとしてのデータ符号化部18のステートは、そのステートにおける変換テーブルの遷移先に従って、次のステートに遷移する。
【0166】
ステップS34において、データ符号化部18は、入力データI0に終端情報が付加されているか否かを判定する。すなわち、データ符号化部18は、遷移したステートにおいて、入力データI0がフレームの終端のデータであるか否かを判定する。
【0167】
ステップS34において、データ符号化部18は、入力データI0に終端情報が付加されていないと判定した場合、すなわち、遷移したステートにおいて、入力データI0がフレームの終端のデータでない場合、処理はステップS32に戻り、入力データI0に終端情報が付加されていると判定されるまで、ステップS32およびステップS33の処理が繰り返される。
【0168】
一方、ステップS34において、データ符号化部18は、入力データI0に終端情報が付加されていると判定した場合、すなわち、遷移したステートにおいて、入力データI0がフレームの終端のデータである場合、処理はステップS35に進む。
【0169】
ステップS35において、データ符号化部18は、そのステートにおける変換テーブルに従って、入力データI0に対応する符号化データO、および終結処理確認ビットTを出力し、処理は終了する。このとき、入力データI0が「00」であった場合、「1」である終結処理確認ビットTが出力され、入力データI0が「00」以外であった場合、「0」である終結処理確認ビットTが出力される。
【0170】
このようにして、データ符号化部18は、ステートマシンのステートを遷移することで、それぞれのステートにおける変換テーブルに従った符号化データO、および終結処理確認ビットTを出力する。
【0171】
ここで、以下に、基本処理、特殊処理、および終結処理のそれぞれに該当する入力データに対するステートマシンの処理の具体的な例について説明する。
【0172】
まず、基本処理の入力データとして、「00 00 10 00 10 11」が入力された場合について説明する。なお、このときの初期ステート情報は、ステート1を示すものとする。
【0173】
「00 00 10 00 10 11」は6クロック分のデータであり、最初のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00 10 00 10 11)となる。このとき、ステートマシンにおけるステートは、ステート1である。図6に示されるステート1の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0174】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 10 00 10 11 **)となり、このときのステートはステート2であるので、図7に示されるステート2の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート3に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0175】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 00 10 11 ** **)となり、このときのステートはステート3であるので、図8に示されるステート3の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート4に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0176】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 10 11 ** ** **)となり、このときのステートはステート4であるので、図9に示されるステート4の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「100」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0177】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 11 ** ** ** **)となり、このときのステートはステート0であるので、図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0178】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 ** ** ** ** **)となり、このときのステートはステート1であるので、図6に示されるステート1の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力され、入力された「00 00 10 00 10 11」に対する変換は終了する。
【0179】
このようにして、基本処理の入力データとして、「00 00 10 00 10 11」が入力されたときの、データ符号化部18の出力は、「000 100 100 100 001 000」となる。なお、このように出力される符号化データは、図2に示される符号化テーブルに従っていることは明らかである。
【0180】
次に、特殊処理を含む入力データとして、「00 10 11 01 11 01」が入力された場合について説明する。図2の符号化テーブルに示されるように、入力されるデータが「11 01 11」で、かつ、次のクロックの出力ビットが「010」であるとき、その変換は特殊処理として扱われる。なお、このときの初期ステート情報は、ステート0を示すものとする。
【0181】
「00 10 11 01 11 01」は6クロック分のデータであり、最初のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 10 11 01 11 01)となる。このとき、ステートマシンにおけるステートは、ステート0である。図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0182】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 11 01 11 01 **)となり、このときのステートはステート2であるので、図7に示されるステート2の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0183】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 11 01 ** **)となり、このときのステートはステート0であるので、図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「001」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0184】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 11 01 ** ** **)となり、このときのステートはステート5であるので、図10に示されるステート5の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート5に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0185】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 01 ** ** ** **)となり、このときのステートはステート5であるので、図10に示されるステート5の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0186】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(01 ** ** ** ** **)となり、このときのステートはステート0であるので、図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力され、入力された「00 10 11 01 11 01」に対する変換は終了する。
【0187】
このようにして、特殊処理を含む入力データとして、「00 10 11 01 11 01」が入力されたときの、データ符号化部18の出力は、「010 000 001 000 000 010」となる。なお、このように出力される符号化データは、図2に示される符号化テーブルに従っていることは明らかである。
【0188】
次に、終結処理を含む入力データとして、「00 10 11 00 00t」が入力された場合について説明する。図2の符号化テーブルに示されるように、入力されるデータが「00 00」で、かつ、フレームの終端であるとき、その変換は終結処理として扱われる。なお、このときの初期ステート情報は、ステート0を示すものとする。
【0189】
「00 10 11 00 00t」は5クロック分のデータであり、最初のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 10 11 00 00t **)となる。このとき、ステートマシンにおけるステートは、ステート0である。図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0190】
なお、フレームの終端を表す「t」以降の「*」は、上述したように、何も入力されないことを表す。
【0191】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(10 11 00 00t ** **)となり、このときのステートはステート2であるので、図7に示されるステート2の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「000」が出力され、ステートはステート0に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0192】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(11 00 00t ** ** **)となり、このときのステートはステート0であるので、図5に示されるステート0の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「101」が出力され、ステートはステート1に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0193】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00 00t ** ** ** **)となり、このときのステートはステート1であるので、図6に示されるステート1の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「010」が出力され、ステートはステート2に遷移する。また、終結処理ではないので、終結処理確認ビットTとして「0」が出力される。
【0194】
次のクロックにおける入力データは(I0,I1,I2,I3,I4,I5)=(00t ** ** ** ** **)となり、このときのステートはステート2であるので、図7に示されるステート2の変換テーブルに従えば、符号化データOとして「100」が出力される。また、入力データがフレームの終端のデータのみであるので、遷移先のステートは「X」となり、どのステートに遷移してもよいことになる。さらに、終結処理確認ビットTとして「1」が出力され、入力された「00 10 11 00 00t」に対する変換は終了する。
【0195】
このようにして、終結処理を含む入力データとして、「00 10 11 00 00t」が入力されたときの、データ符号化部18の出力は、「010 000 101 010 100」となる。なお、このように出力される符号化データは、図2に示される符号化テーブルに従っていることは明らかである。
【0196】
このように、入力データは、データ符号化部18を構成するステートマシンによって、図2に示される符号化テーブルに従った符号化データに符号化される。
【0197】
図11のフローチャートの説明に戻り、ステップS20において、符号列出力部19は、フレームシンクパターン決定部12から供給されるフレームシンクパターンおよびセレクタ信号、並びにデータ符号化部18から供給される符号化データOおよび終結処理確認ビットTに基づいて、17PP符号列を出力し、処理は終了する。
【0198】
このようにして、記録装置1は、ステートマシンによって、終結処理が考慮された17PP符号の符号化を行うことができる。
【0199】
以上のように、符号化テーブルを用いるようにした場合には、17PP符号の符号化を行うことができる。また、入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成し、
1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、第5の状態および第6の状態に対して第4の状態が優先され、第4の状態に対して第3の状態が優先され、第3の状態に対して第2の状態が優先され、第2の状態に対して第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、第4の状態乃至第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データがフレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データがフレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化するようにした場合には、回路規模をより縮小することができる。
【0200】
以上においては、本発明を記録装置に適用した実施の形態について説明したが、本発明は、17PP符号の符号化を行う符号化装置に適用することができる。
【0201】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0202】
【図1】17PP符号のフレームシンクパターン決定テーブルの構成を示す図である。
【図2】17PP符号の符号化テーブルの構成を示す図である。
【図3】本発明を適用した記録装置1の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】データ符号化部を構成するステートマシンについて説明する図である。
【図5】ステートマシンのステート0における変換テーブルの構成を示す図である。
【図6】ステートマシンのステート1における変換テーブルの構成を示す図である。
【図7】ステートマシンのステート2における変換テーブルの構成を示す図である。
【図8】ステートマシンのステート3における変換テーブルの構成を示す図である。
【図9】ステートマシンのステート4における変換テーブルの構成を示す図である。
【図10】ステートマシンのステート5における変換テーブルの構成を示す図である。
【図11】17PP符号の符号化の処理を説明するフローチャートである。
【図12】符号化処理の詳細を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0203】
1 記録装置, 11 フレームカウンタ, 12 フレームシンクパターン決定部, 13乃至17 遅延回路, 18 データ符号化部, 19 符号列出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP(Parity Preserve/Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength)符号に変換する符号化装置において、
入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成する生成手段と、
1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化する符号化手段と
を備える符号化装置。
【請求項2】
前記入力データと前記17PP符号との前記対応関係は、前記第1乃至第6の状態ごとの状態テーブルによって規定されている
請求項1に記載の符号化装置。
【請求項3】
前記状態テーブルには、順に入力された6つの基本データ長の入力データに対応して、1つの基本符号長の17PP符号、第1の状態乃至第6の状態のうちの遷移する状態、および6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」であるか、または「00」であり、かつ、前記フレームの終端であるか否かを示す情報が規定されている
請求項2に記載の符号化装置。
【請求項4】
前記第5の状態および前記第6の状態は、前記入力データの符号化が開始される状態である初期状態であり、
前記初期状態は、前記フレームにおける前記符号列の前に配置される同期信号パターンの最後のビットによって、前記第5の状態または前記第6の状態のいずれかであるかが決定される
請求項1に記載の符号化装置。
【請求項5】
6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」または「00」であり、かつ前記フレームの終端であるかを示す情報に基づいて、次のフレームにおける前記同期信号パターンの先頭の1ビットが決定される
請求項4に記載の符号化装置。
【請求項6】
基本データ長が2ビットの入力データを、基本符号長が3ビットの17PP(Parity Preserve/Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength)符号に変換する符号化方法において、
入力データがフレームの終端であることを示す終端信号を生成し、
1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の3つの基本データ長の入力データが「11 01 11」であり、かつ、その3つの基本データ長の入力データの次の入力データに対する17PP符号が「010」である場合に遷移させられる第1の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の4つの基本データ長の入力データが「00 00 00 00」または「00 00 10 00」である場合に遷移させられる第2の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合に遷移させられる第3の状態、1つ前までに順に入力された6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合に遷移させられる第4の状態、1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが0である場合に遷移させられる第5の状態、および1つ前の3ビットの基本符号長の17PP符号の最後のビットが1である場合に遷移させられる第6の状態であって、それぞれ、6つの基本データ長の入力データと、1つの基本符号長の17PP符号との対応関係が規定されている第1の状態乃至第6の状態のうち、前記第5の状態および前記第6の状態に対して前記第4の状態が優先され、前記第4の状態に対して前記第3の状態が優先され、前記第3の状態に対して前記第2の状態が優先され、前記第2の状態に対して前記第1の状態が優先されるように、状態遷移するステートマシンであって、前記第4の状態乃至前記第6の状態において、6つの基本データ長の入力データのうちの最初の2つの基本データ長の入力データが「00 00」である場合、または6つの基本データ長の入力データのうちの最初の基本データ長の入力データが「00」である場合、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端であるとき、「00 00」である入力データまたは「00」である入力データが前記フレームの終端でないときの17PP符号と異なる17PP符号が、6つの基本データ長の入力データに対して規定されているステートマシンとして構成され、順に入力された6つの基本データ長の入力データおよび前記終端信号を基に、入力データを17PP符号に符号化する
ステップを含む符号化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−124640(P2008−124640A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−304199(P2006−304199)
【出願日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】