管理システム、管理装置、及び制御プログラム
【課題】管理装置が管理対象でない新たな処理装置を検出した場合、その処理装置を管理対象にできるようにする。
【解決手段】複数の管理装置30は、自己が管理するデバイス(画像形成装置、パーソナルコンピュータ等)の情報が登録されるデバイス情報管理テーブル33bを参照して通信部に接続されているデバイスを検索し管理対象でないデバイスを検出した場合、該デバイスの検出情報を通信部を介して管理センターサーバに送信する通信処理部36と、デバイスの検出情報に対応して管理センターサーバが送信したデバイスの管理指示要求を通信部を介して受信した場合、デバイス情報管理テーブル33bに前記検出したデバイスの情報を登録するテーブル管理部35と、を有し、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
【解決手段】複数の管理装置30は、自己が管理するデバイス(画像形成装置、パーソナルコンピュータ等)の情報が登録されるデバイス情報管理テーブル33bを参照して通信部に接続されているデバイスを検索し管理対象でないデバイスを検出した場合、該デバイスの検出情報を通信部を介して管理センターサーバに送信する通信処理部36と、デバイスの検出情報に対応して管理センターサーバが送信したデバイスの管理指示要求を通信部を介して受信した場合、デバイス情報管理テーブル33bに前記検出したデバイスの情報を登録するテーブル管理部35と、を有し、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理装置、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の技術では、仲介装置が、画像印刷機器のIPアドレス(Internet Protocol Address )が正常に存在するか否かをPINGコマンドとSOAPで確認している。また、SNMP(Simple Network Management Protocol)又はFTP(File Transfer Protocol)のgetコマンドにより機種機番情報を収集してIPアドレスを確認している。そして、IPアドレスが見つからなければ自動的に同一セグメントを検索している。これにより、仲介装置は、異常個所を特定したら、予め登録されている通知先に画像印刷機器の異常に関する情報を通報している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−206998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、管理装置が管理対象でない新たな処理装置を検出した場合、その処理装置を管理対象にできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、自己が管理する処理装置の情報が登録される第1管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部に送信する第1送信手段、及び前記処理装置の検出情報に対応する処理装置の管理指示要求を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する第1登録手段を有する複数の管理装置と、前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が、処理装置の情報及び該処理装置を管理する管理装置の管理装置情報が対応付けて登録される第2管理テーブルに登録されている場合、前記第2管理テーブルの前記処理装置の検出情報に係る処理装置に対応付けられている前記管理装置情報を前記処理装置の検出情報を送信した管理装置の情報に変更する変更手段、並びに前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が前記第2管理テーブルに登録されている場合、処理装置の管理指示要求を前記通信部に送信する第2送信手段を有する情報管理サーバと、を有する管理システムである。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1の記載において、前記変更手段は、前記第1登録手段が前記第1管理テーブルに処理装置の情報を登録した後に前記管理装置の情報の変更を完了させる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の記載において、前記情報管理サーバは、前記第2管理テーブルの前記処理装置に対応付けられている前記管理装置情報が変更されたとき、変更前の管理装置情報に係る管理装置に変更情報を前記第2送信手段により送信し、前記管理装置は、前記変更情報を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルから前記変更情報に係る該処理装置の情報を削除する削除手段をさらに有する。
【0007】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項の記載において、前記第1送信手段は、前記第1管理テーブルに登録されている処理装置と通信できない場、該処理装置の通信不可能情報を前記通信部に送信し、前記情報管理サーバは、前記通信部から前記処理装置の通信不能情報を受信した場合、前記第2管理テーブルに該処理装置の情報に対応付けて通信不能情報を登録する第2登録手段をさらに有し、前記変更手段は、前記第2管理テーブルにおいて前記通信不能情報が対応付けられている処理装置の情報を通信不能情報が対応付けられていない処理装置の情報に先立って検索して、前記第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を検出する。
【0008】
請求項5に係る発明は、自己が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を前記通信部を介して情報管理サーバに送信する送信手段と、前記処理装置の検出情報に対応して情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録手段と、を有する管理装置である。
【0009】
請求項6に係る発明は、管理装置が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し管理装置の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部を介して情報管理サーバに送信する送信ステップと、前記処理装置の検出情報に対応して前記情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータに読取可能な制御プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、5、6に係る発明によれば、管理装置は、管理対象でない新たに検出した処理装置が情報管理サーバに既に登録されている場合、その処理装置を管理テーブルに登録して管理対象にできる。
請求項2に係る発明によれば、処理装置の管理を外された側の管理装置は、情報管理サーバにて該処理装置が別の管理装置により管理されている登録がなされたとき、該処理装置を管理対象外にできる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、情報管理サーバは、このような構成でない場合と比較して、第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を早く検出できる。
請求項4に係る発明によれば、情報管理サーバは、管理装置において処理装置が第1管理テーブルに登録して管理対象になったことを条件に第2管理テーブルに該処理装置が該管理装置に管理されていることを登録できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】管理センターサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】管理装置が新たにデバイスを検出した場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図5】管理装置が新たにデバイスを検出した場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図6】管理装置が目的のデバイスを検出できない場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図7】管理装置情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】デバイス情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】デバイス管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】第1管理装置の管理対象の第1サブネットに接続されていたデバイスAが、第2管理装置の管理対象の第2サブネットに移動された場合を示す図である。
【図11】第2管理装置の管理対象の第2サブネットに接続されるデバイスBが、第1管理装置の管理対象の第1サブネットに接続されていたデバイスAに交換された場合を示す図である。
【図12】第1管理装置の管理対象の第1サブネットと第2管理装置の管理対象の第2サブネットとで管理されるデバイスA、Bを交換した場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態は、管理システムである。
図1は、管理システム1の構成の一例を示す。
図1に示すように、管理システム1では、管理センターサーバ10が管理対象の複数のサブネット201,202,・・・,20N-1,20N(Nは任意の整数)にLAN(Local Area Network)やインターネット通信回線等の通信部100を介して接続されている。
【0014】
各サブネット201乃至20Nには、管理装置301,302,・・・,30N-1,30N、画像形成装置211,212,・・・,21N-1,21N、及びパーソナルコンピュータ221,222,・・・,22N-1,22N等が接続されている。
各管理装置301乃至30Nは、LAN(Local Area Network)等の通信部231,232,・・・,23N-1,23Nを介してSNMP(Simple Network Management Protocol)等の通信プロトコルにより、管理対象のサブネット201乃至20N内の画像形成装置211乃至21N及びパーソナルコンピュータ221乃至22N等の各種のデバイス(処理装置)を管理する。
【0015】
この管理装置301乃至30Nは、各デバイスのIPアドレス(Internet Protocol Address )をテーブル等に登録して保持しており、定期的に通信部231乃至23Nを介して各デバイスの情報収集を行い各デバイスの状態を検出し、必要に応じて管理センターサーバ10に通知を行う。また、管理装置301乃至30Nは、各デバイスに関する履歴情報を管理し、その履歴に応じて、特定のイベントを検出した場合に管理センターサーバ10に通知するか否かを決定する。例えば、管理装置301乃至30Nは、それぞれが予め設定された台数、例えば100台のデバイスを登録して管理することができる。
【0016】
なお、説明のため、通信部100と通信部231,232,・・・,23N-1,23Nとを分けて説明しているが、同一の通信部であっても良い。
また、管理装置301乃至30Nに管理されるデバイスとして、画像形成装置やパーソナルコンピュータを挙げているが、これに限定されるものではない。さらに、管理装置301乃至30Nが管理するデバイスの組合せも管理装置301乃至30Nそれぞれで当然異なっていても良い。すなわち、管理装置301乃至30Nにより管理可能な構成を有するデバイスであれば、本実施形態に適用しても良い。
【0017】
管理センターサーバ10は、このような各管理装置301乃至30Nを介して各サブネット201乃至20N内の各デバイスを管理する。
例えば、サブネット201乃至20Nが顧客側の構成となり、管理センターサーバ10が管理者側の構成となるように管理システム1を構築し、管理者は、事務・保守・物流などのサービスを提供することができる。この場合、例えば、各サブネット201乃至20Nは顧客側のイントラネット内に構築されており、イントラネット内の各サブネット201乃至20Nを各管理装置301乃至30Nが分担して管理する。
【0018】
このような例では、例えば、各管理装置301乃至30Nは、サブネット201乃至20N内の各デバイスについて、故障状態管理、印刷枚数管理、又は消耗品管理等の各種の管理を行っており、その管理情報を管理センターサーバ10に送信する。管理センターでは、管理センターサーバ10に送られてきた管理情報を基に、デバイスの故障を修理するための作業員(例えばカスタマーエンジニア)を手配等する。
【0019】
このような構成の管理システム1では、管理装置30(任意の管理装置)は、管理対象のサブネット20のデバイスから定期的に情報を取得してデバイスの状態を検出するとともに、管理対象のサブネット20を定期的に検索して登録されているデバイスのIPアドレスが変更されていないかを判断している。
ところで、デバイスを管理対象にするか否かの判断は作業員が行い、管理センターサーバ10にデバイスを登録している。しかし、このような登録を行った後に、IPアドレスが顧客により変更されてデバイスが管理対象外のサブネット(他の管理装置の管理対象となるサブネット)に移動されてしまうと、管理装置30は、管理対象のサブネット20にデバイスが存在しなくなるために、そのデバイスから情報収集できなくなる。さらに、管理装置30は、管理対象のサブネット20を定期的に検索してもデバイスを検出できなくなる。なお、例えば、サブネット間の移動は、IPアドレスを変更する他にも、物理的な接続を変更することもでなされる。
【0020】
また、管理対象外のサブネットに移動したデバイスの設定変更は作業員が行わなければならないために人件費が発生したり、復旧までに時間を要するためその間そのデバイスに関する管理業務(例えば故障に伴う作業員の派遣)を提供できなくなったりしてしまう。
ここで、管理装置が管理対象のサブネット内を検索し、IPアドレスが変更されたデバイスを検出したときに、該デバイスのIPアドレス設定登録情報を変更する技術も考えられる。しかし、前述のように管理対象外のサブネットにデバイスを移動してしまうと、管理装置は、このような技術が適用されても自己が管理するサブネットからデバイスを検出できない。
【0021】
また、例えば、特開2007−206998号公報(特許文献1)に開示の技術を適用しても、同一セグメントの検索を行い、デバイスを検出できないときに異常情報を通知するだけで、その他のリカバリ処理を行うことができない。
これに対して、本実施形態では、以下のような構成及び処理により、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
【0022】
図2は、各管理装置301乃至30Nの構成の一例を示す。
図2に示すように、各管理装置301乃至30Nは、CPU(Central Processing Unit)31、プログラム等記憶部32、一時記憶部33、デバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部(通知及び要求発行部)36を有している。
プログラム等記憶部32は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部32には、CPUが各種の処理に使用するプログラム32aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部32の好適な例としては、ROM(Read-Only Memory)が挙げられる。また、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0023】
プログラム32aは、管理装置の出荷時当初からプログラム等記憶部32に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部32に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部33は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部33の好適な例としては、RAM(Random Access Memory)があるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0024】
この一時記憶部33には、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bが記憶されている。管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bが記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
また、各管理装置301乃至30Nは、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを唯一の外部記憶装置(例えばサーバ)又はそれらテーブルに対応した複数の外部記憶装置(例えばサーバ)に保持しても良い。
【0025】
CPU31は、プログラム等記憶部32からプログラム32a等を必要に応じて一時記憶部33に読み出して各種の処理を行う。
デバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部36の処理内容については後述する。これらデバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部36は、CPUの演算処理によりCPUの機能として実現されても良い。
【0026】
図3は、管理センターサーバ10の構成の一例を示す。
図3に示すように、管理センターサーバ10は、CPU11、プログラム等記憶部12、一時記憶部13、テーブル管理部14、及び通信処理部(要求発行部)15を有している。
プログラム等記憶部12は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部12には、CPU11が各種の処理に使用するプログラム12aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部12の好適な例としては、ROMが挙げられる。また、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0027】
プログラム12aは、管理装置の出荷時当初からプログラム等記憶部12に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部12に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部13は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部13の好適な例としては、RAMがあるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0028】
この一時記憶部13には、デバイス管理テーブル13aが記憶されている。デバイス管理テーブル13aが記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
また、管理センターサーバ10は、デバイス管理テーブル13aを外部の記憶装置(例えばサーバ)に保持しても良い。
【0029】
CPU11は、プログラム等記憶部12からプログラム12a等を必要に応じて一時記憶部13に読み出して各種の処理を行う。
テーブル管理部14及び通信処理部15の処理内容については後述する。これらテーブル管理部14及び通信処理部15は、CPU11の演算処理によりCPU11の機能として実現されても良い。
【0030】
図4乃至図6を用いて、第N管理装置(任意の管理装置)30N及び管理センターサーバ10の各部の処理内容を説明する。
図4乃至図6は、第N管理装置30Nと管理センターサーとの間で行う通信シーケンスを示す。図4は、第N管理装置30N(例えば第2管理装置)が新たにデバイスを検出した場合のものである。図5は、第N管理装置30N(例えば第1管理装置)からデバイスが移動される等した場合のものである。図6は、第N管理装置30N(例えば第1管理装置)が目的のデバイスを検出できない場合のものである。
【0031】
図4に示すように、新たなデバイスの検出に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34により管理対象の第Nサブネット20N内を定期的(例えば5分毎)に検索している(ステップS1)。そして、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34によるサブネット内の検索により、デバイス情報管理テーブル33bを参照し新たなデバイスX(例えば新たな画像形成装置やパーソナルコンピュータ等)を検出したとき、通信処理部36により管理センターサーバ10に対してデバイス発見通知(処理装置の検出情報)を行う(ステップS2)。このデバイス発見通知には、第N管理装置30Nのシリアル番号及び新たに検出したデバイスのシリアル番号が含められる。
【0032】
ここで、図7は、管理装置情報管理テーブル33aの一例を示す。また、図8は、デバイス情報管理テーブル33bの一例を示す。
図7に示すように、管理装置情報管理テーブル33aは、管理装置シリアル番号及び管理対象サブネットの情報を含んでいる。また、デバイス情報管理テーブル33bは、各デバイスについての、デバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、及びデバイス状態の情報を含んでいる。デバイスシリアル番号は、好適には機種コード及び機械番号であるが、デバイスの固有の情報であれば他の情報でも良い。
【0033】
デバイス検索部34は、このようなデバイス情報管理テーブル33bを基に、新たなデバイスを検出している。すなわち、デバイス検索部34は、第Nサブネット20N内の各デバイスについて、シリアル番号がデバイス情報管理テーブル33bに含まれるかどうかのチェックを行い、新たなデバイスシリアル番号のデバイスを、新たなデバイスとして検出する。
【0034】
また、通信処理部36は、このような管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを参照してデバイス発見通知に第N管理装置30Nのシリアル番号及び新たに検出したデバイスのシリアル番号を含める。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nからのデバイス発見通知があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aのデバイス発見通知に係るデバイスX(第N管理装置30Nが新たに検出したデバイス)の情報を検索する(ステップS3)。このとき、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイス状態が「失踪」になっているデバイスを優先的に検索する。デバイス管理テーブル13aのデバイス状態を「失踪」にする処理は、後述する図6の通信シーケンスにより実現される処理である。
【0035】
ここで、図9は、デバイス管理テーブル13aの一例を示す。
図9に示すように、デバイス管理テーブル13aは、各デバイスについての、デバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、前回管理の管理装置のシリアル番号、(今回管理又は最新管理の)管理装置のシリアル番号、及びデバイス状態の情報を含んでいる。
テーブル管理部14は、このようなデバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出したとき、デバイスXをリモート撤収する(ステップS4)。すなわち、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「未設置」に変更する。さらに、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aにおいて管理装置のシリアル番号を前回管理の管理装置のシリアル番号にコピーする(ステップS4)。
【0036】
また、管理センターサーバ10は、デバイス発見通知を受け取ったが、デバイス管理テーブル13a内からデバイス発見通知に係るデバイスの情報を検出できないとき、すなわち、デバイス発見通知に係るデバイスがどの管理装置によっても管理されていなかった場合、処理を終了する。このような処理を行うのは、デバイス発見通知に係るデバイスがどの管理装置によっても管理されていなかった場合には、そのデバイスの設定について作業員等による判断が必要になるためである。
【0037】
続いて、管理センターサーバ10は、通信処理部36によりデバイス発見通知の応答をする。すなわち、通信処理部36は、デバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出したことに対応して、第N管理装置30NにデバイスXの管理依頼の要求を返す(ステップS5)。
第N管理装置30Nは、管理センターサーバ10からのデバイスXの管理依頼の要求が返されると、テーブル管理部35によりデバイス情報管理テーブル33bにデバイスXを登録する(ステップS6)。具体的には、テーブル管理部35は、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスXについてのデバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、及びデバイス状態の情報を登録する。
【0038】
続いて、第N管理装置30Nは、通信処理部36により管理センターサーバ10にデバイスXの設置登録要求を行う(ステップS7)。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nから設置登録要求があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「設置済み」に変更する(ステップS8)。さらに、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号を登録する(ステップS8)。
【0039】
また、図5に示すように、デバイスが移動されたとき等に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、通信処理部36により定期ポーリング(例えば1日に1回のポーリング)により管理センターサーバ10に要求があるか否かを確認している(ステップS21)。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nの要求確認に対応して、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されているか否かを検索する(ステップS22)。テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されていなければ処理を終了する。また、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されていることを検出すると、定期ポーリングの応答として、通信処理部15により該前回管理の管理装置のシリアル番号に係るデバイスXを管理対象外とする要求(変更情報)を第N管理装置30Nに返す(ステップS23)。
【0040】
第N管理装置30Nは、管理センターサーバ10からデバイスXの管理対象外とする要求が返されると、テーブル管理部35によりデバイス情報管理テーブル33bからデバイスXの情報を削除する(ステップS24)。
また、図6に示すように、目的のデバイスの検出に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34により管理対象の第Nサブネット20N内を定期的(例えば5分毎)に検索している(ステップS41)。そして、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34によるサブネット内の検索によりデバイスXを検出できないと、通信処理部36により管理センターサーバ10に対してデバイス失踪通知(通信不能情報の送信)を行う(ステップS41、ステップS42)。このとき、デバイス失踪通知には、第N管理装置30Nのシリアル番号及びデバイスXのシリアル番号が含められる。すなわち、通信処理部36は、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを参照してデバイス失踪通知に第N管理装置30Nのシリアル番号及び検出したデバイスのシリアル番号を含める。
【0041】
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nからのデバイス失踪通知があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a上のデバイスXの情報を検索する(ステップS43)。そして、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「失踪」に変更する。
その後、管理センターサーバ10は、他の管理装置からデバイスXに係るデバイス発見通知が送られてきたとき、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内でデバイス状態が「失踪」のデバイスを、それ以外のデバイス状態に設定されているデバイスに先立って検索する。そして、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14による検索によりデバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出できたときに、前記図4と同様な処理を行う。すなわち例えば、管理センターサーバ10は、デバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出できたとき、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内のデバイスXのデバイス状態を「未設置」に変更等する(ステップS4等)。
【0042】
次に、以上のような管理装置301乃至30N及び管理センターサーバ10の構成及び処理を、図10乃至図12に示す具体例に沿って説明する。
(1)図10では、第1管理装置301(任意の一の管理装置)の管理対象の第1サブネット201内のデバイスAが、第2管理装置302(任意の他の管理装置)の管理対象の第2サブネット202内に移動された場合を示す。
【0043】
この場合、第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンスが実施される。
すなわち、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される(前回管理の管理装置のシリアル番号に(今回管理又は最新管理の)管理装置のシリアル番号がコピーされる)。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、すなわちデバイス管理状態の変更が完了され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0044】
このように、第2管理装置302は、自己の管理対象のサブネット201内に新たにデバイスAを検出した場合、新たに検出したデバイスAを自己の管理対象として管理センターサーバ10に登録(更新登録)し、新たに検出したデバイスAをその後管理していく。
すなわち、第2管理装置302は、管理対象でない新たに検出したデバイスAが管理センターサーバ10に既に登録されている場合、そのデバイスAをデバイス情報管理テーブル33bに登録して管理対象にしている。
【0045】
これにより、管理システム1、管理センターサーバ10又は第2管理装置302では、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
一方、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間では、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0046】
すなわち、第1管理装置301の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAの前回管理の管理装置のシリアル番号から第1管理装置301のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第1管理装置301は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスAの情報を削除する。
【0047】
また、第1管理装置301が管理対象の第1サブネット201内からデバイスAを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更する。
ここで、図4乃至図6に示す通信シーケンス間の関係について説明すると、図4に示す通信シーケンスが最後の処理まで実施されていない場合には、図5に示す通信シーケンスも最後の処理まで実施されないようになっている。すなわち、図5に示す通信シーケンスは、図4に示す通信シーケンスに依存している。これに対して、図6に示す通信シーケンスは、図4及び図5に示す通信シーケンスに依存していない。すなわち、第1管理装置301の実行タイミングによっては、図6に示す通信シーケンスの実施後に図4の通信シーケンスが実施される場合もある。
【0048】
これにより、図6に示す通信シーケンスの実施により管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更した後に、図4に示す通信シーケンスの実施として、第2管理装置302から管理センターサーバ10にデバイスAに係るデバイス発見通知が送られてくる場合がある。これにより、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内でデバイス状態が「失踪」に設定されているデバイスを先立って検索する。そして、テーブル管理部14は、この検索によりデバイス管理テーブル13aからデバイスAの情報を検出したとき、デバイスAのデバイス状態を「未設置」に変更し、前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号を登録する。
【0049】
(2)図11では、第2管理装置302の管理対象の第2サブネット202内のデバイスBが、第1管理装置301の管理対象の第1サブネット201にあったデバイスAに交換された場合を示す。例えば、デバイスAを第2サブネット202内に移動するとともに、デバイスAにデバイスBに設定されていたIPアドレスを設定し、デバイスBのIPアドレスを第2管理装置302が検索不可能な値に変更する場合である。
【0050】
この場合、第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンス、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
すなわち、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。なお、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンスにおいて、第2管理装置302は、デバイスAについてデバイスIPアドレスがデバイス情報管理テーブル33bに登録されているものの、デバイスAのデバイスシリアル番号がそのデバイスIPアドレスに対応するデバイスシリアル番号に合致しないため、デバイスAを新たなデバイスとして検出している。
【0051】
一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0052】
また、第2管理装置302が管理対象の第2サブネット202内からデバイスBを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態を「失踪」に変更する。
また、第2管理装置2は、定期ポーリングでも、管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスBの前回管理の管理装置のシリアル番号から第2管理装置2のシリアル番号を検出できないため、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスBの情報を削除することなく処理を終了する(デバイス情報管理テーブル33bのデバイスBの情報を維持することになる)。
一方、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間では、図10と同様の、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0053】
(3)図12では、第1管理装置301の管理対象の第1サブネット201と第2管理装置302の管理対象の第2サブネット202とで管理されるデバイスAとデバイスBとを交換した場合を示す。そして、この例は、デバイスAのIPアドレスをデバイスBのIPアドレスに設定し直し、デバイスBのIPアドレスをデバイスAの元のIPアドレスに設定し直している場合の例である。
この場合、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間、及び第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、ともに図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンス、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0054】
すなわち、第1管理装置301では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスBが登録される。一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスBのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第1管理装置301がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスBを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。
【0055】
また、第1管理装置301の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAの前回管理の管理装置のシリアル番号から第1管理装置301のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第1管理装置301は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスAの情報を削除する。
【0056】
さらに、第1管理装置301が管理対象の第1サブネット201内からデバイスAを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更する。
一方、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。また、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに、前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0057】
また、第2管理装置302の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスBの前回管理の管理装置のシリアル番号から第2管理装置2のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第2管理装置2は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスBの情報を削除する。
さらに、第2管理装置302が管理対象の第2サブネット202内からデバイスBを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態を「失踪」に変更する。
【0058】
なお、本実施形態では、通信部231乃至23N及び通信部100は、例えば、通信部を実現している。また、通信処理部36は、例えば、第1送信手段を実現している。また、テーブル管理部35は、例えば、第1登録手段を実現している。また、デバイス情報管理テーブル33bは、例えば、第1管理テーブルを実現している。また、デバイス管理テーブル13aは、例えば、第2管理テーブルを実現している。また、テーブル管理部14は、例えば、変更手段を実現している。通信処理部15は、例えば、第2送信手段を実現している。また、管理センターサーバ10は、例えば、情報管理サーバを実現している。
【符号の説明】
【0059】
1 管理システム、10 管理センターサーバ、13a デバイス管理テーブル、14 テーブル管理部、15 通信処理部、201乃至20N サブネット、211乃至21N 画像形成装置、221乃至22N パーソナルコンピュータ、231乃至23N 通信部、301乃至30N 管理装置、33a 管理装置情報管理テーブル、33b デバイス情報管理テーブル、34 デバイス検索部、35 テーブル管理部、36 通信処理部、100 通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、管理装置、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の技術では、仲介装置が、画像印刷機器のIPアドレス(Internet Protocol Address )が正常に存在するか否かをPINGコマンドとSOAPで確認している。また、SNMP(Simple Network Management Protocol)又はFTP(File Transfer Protocol)のgetコマンドにより機種機番情報を収集してIPアドレスを確認している。そして、IPアドレスが見つからなければ自動的に同一セグメントを検索している。これにより、仲介装置は、異常個所を特定したら、予め登録されている通知先に画像印刷機器の異常に関する情報を通報している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−206998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、管理装置が管理対象でない新たな処理装置を検出した場合、その処理装置を管理対象にできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、自己が管理する処理装置の情報が登録される第1管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部に送信する第1送信手段、及び前記処理装置の検出情報に対応する処理装置の管理指示要求を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する第1登録手段を有する複数の管理装置と、前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が、処理装置の情報及び該処理装置を管理する管理装置の管理装置情報が対応付けて登録される第2管理テーブルに登録されている場合、前記第2管理テーブルの前記処理装置の検出情報に係る処理装置に対応付けられている前記管理装置情報を前記処理装置の検出情報を送信した管理装置の情報に変更する変更手段、並びに前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が前記第2管理テーブルに登録されている場合、処理装置の管理指示要求を前記通信部に送信する第2送信手段を有する情報管理サーバと、を有する管理システムである。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1の記載において、前記変更手段は、前記第1登録手段が前記第1管理テーブルに処理装置の情報を登録した後に前記管理装置の情報の変更を完了させる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の記載において、前記情報管理サーバは、前記第2管理テーブルの前記処理装置に対応付けられている前記管理装置情報が変更されたとき、変更前の管理装置情報に係る管理装置に変更情報を前記第2送信手段により送信し、前記管理装置は、前記変更情報を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルから前記変更情報に係る該処理装置の情報を削除する削除手段をさらに有する。
【0007】
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項の記載において、前記第1送信手段は、前記第1管理テーブルに登録されている処理装置と通信できない場、該処理装置の通信不可能情報を前記通信部に送信し、前記情報管理サーバは、前記通信部から前記処理装置の通信不能情報を受信した場合、前記第2管理テーブルに該処理装置の情報に対応付けて通信不能情報を登録する第2登録手段をさらに有し、前記変更手段は、前記第2管理テーブルにおいて前記通信不能情報が対応付けられている処理装置の情報を通信不能情報が対応付けられていない処理装置の情報に先立って検索して、前記第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を検出する。
【0008】
請求項5に係る発明は、自己が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を前記通信部を介して情報管理サーバに送信する送信手段と、前記処理装置の検出情報に対応して情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録手段と、を有する管理装置である。
【0009】
請求項6に係る発明は、管理装置が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し管理装置の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部を介して情報管理サーバに送信する送信ステップと、前記処理装置の検出情報に対応して前記情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータに読取可能な制御プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、5、6に係る発明によれば、管理装置は、管理対象でない新たに検出した処理装置が情報管理サーバに既に登録されている場合、その処理装置を管理テーブルに登録して管理対象にできる。
請求項2に係る発明によれば、処理装置の管理を外された側の管理装置は、情報管理サーバにて該処理装置が別の管理装置により管理されている登録がなされたとき、該処理装置を管理対象外にできる。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、情報管理サーバは、このような構成でない場合と比較して、第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を早く検出できる。
請求項4に係る発明によれば、情報管理サーバは、管理装置において処理装置が第1管理テーブルに登録して管理対象になったことを条件に第2管理テーブルに該処理装置が該管理装置に管理されていることを登録できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】管理センターサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】管理装置が新たにデバイスを検出した場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図5】管理装置が新たにデバイスを検出した場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図6】管理装置が目的のデバイスを検出できない場合に管理センターサーバとの間で行う通信シーケンスの一例を示す図である。
【図7】管理装置情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図8】デバイス情報管理テーブルの一例を示す図である。
【図9】デバイス管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】第1管理装置の管理対象の第1サブネットに接続されていたデバイスAが、第2管理装置の管理対象の第2サブネットに移動された場合を示す図である。
【図11】第2管理装置の管理対象の第2サブネットに接続されるデバイスBが、第1管理装置の管理対象の第1サブネットに接続されていたデバイスAに交換された場合を示す図である。
【図12】第1管理装置の管理対象の第1サブネットと第2管理装置の管理対象の第2サブネットとで管理されるデバイスA、Bを交換した場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態は、管理システムである。
図1は、管理システム1の構成の一例を示す。
図1に示すように、管理システム1では、管理センターサーバ10が管理対象の複数のサブネット201,202,・・・,20N-1,20N(Nは任意の整数)にLAN(Local Area Network)やインターネット通信回線等の通信部100を介して接続されている。
【0014】
各サブネット201乃至20Nには、管理装置301,302,・・・,30N-1,30N、画像形成装置211,212,・・・,21N-1,21N、及びパーソナルコンピュータ221,222,・・・,22N-1,22N等が接続されている。
各管理装置301乃至30Nは、LAN(Local Area Network)等の通信部231,232,・・・,23N-1,23Nを介してSNMP(Simple Network Management Protocol)等の通信プロトコルにより、管理対象のサブネット201乃至20N内の画像形成装置211乃至21N及びパーソナルコンピュータ221乃至22N等の各種のデバイス(処理装置)を管理する。
【0015】
この管理装置301乃至30Nは、各デバイスのIPアドレス(Internet Protocol Address )をテーブル等に登録して保持しており、定期的に通信部231乃至23Nを介して各デバイスの情報収集を行い各デバイスの状態を検出し、必要に応じて管理センターサーバ10に通知を行う。また、管理装置301乃至30Nは、各デバイスに関する履歴情報を管理し、その履歴に応じて、特定のイベントを検出した場合に管理センターサーバ10に通知するか否かを決定する。例えば、管理装置301乃至30Nは、それぞれが予め設定された台数、例えば100台のデバイスを登録して管理することができる。
【0016】
なお、説明のため、通信部100と通信部231,232,・・・,23N-1,23Nとを分けて説明しているが、同一の通信部であっても良い。
また、管理装置301乃至30Nに管理されるデバイスとして、画像形成装置やパーソナルコンピュータを挙げているが、これに限定されるものではない。さらに、管理装置301乃至30Nが管理するデバイスの組合せも管理装置301乃至30Nそれぞれで当然異なっていても良い。すなわち、管理装置301乃至30Nにより管理可能な構成を有するデバイスであれば、本実施形態に適用しても良い。
【0017】
管理センターサーバ10は、このような各管理装置301乃至30Nを介して各サブネット201乃至20N内の各デバイスを管理する。
例えば、サブネット201乃至20Nが顧客側の構成となり、管理センターサーバ10が管理者側の構成となるように管理システム1を構築し、管理者は、事務・保守・物流などのサービスを提供することができる。この場合、例えば、各サブネット201乃至20Nは顧客側のイントラネット内に構築されており、イントラネット内の各サブネット201乃至20Nを各管理装置301乃至30Nが分担して管理する。
【0018】
このような例では、例えば、各管理装置301乃至30Nは、サブネット201乃至20N内の各デバイスについて、故障状態管理、印刷枚数管理、又は消耗品管理等の各種の管理を行っており、その管理情報を管理センターサーバ10に送信する。管理センターでは、管理センターサーバ10に送られてきた管理情報を基に、デバイスの故障を修理するための作業員(例えばカスタマーエンジニア)を手配等する。
【0019】
このような構成の管理システム1では、管理装置30(任意の管理装置)は、管理対象のサブネット20のデバイスから定期的に情報を取得してデバイスの状態を検出するとともに、管理対象のサブネット20を定期的に検索して登録されているデバイスのIPアドレスが変更されていないかを判断している。
ところで、デバイスを管理対象にするか否かの判断は作業員が行い、管理センターサーバ10にデバイスを登録している。しかし、このような登録を行った後に、IPアドレスが顧客により変更されてデバイスが管理対象外のサブネット(他の管理装置の管理対象となるサブネット)に移動されてしまうと、管理装置30は、管理対象のサブネット20にデバイスが存在しなくなるために、そのデバイスから情報収集できなくなる。さらに、管理装置30は、管理対象のサブネット20を定期的に検索してもデバイスを検出できなくなる。なお、例えば、サブネット間の移動は、IPアドレスを変更する他にも、物理的な接続を変更することもでなされる。
【0020】
また、管理対象外のサブネットに移動したデバイスの設定変更は作業員が行わなければならないために人件費が発生したり、復旧までに時間を要するためその間そのデバイスに関する管理業務(例えば故障に伴う作業員の派遣)を提供できなくなったりしてしまう。
ここで、管理装置が管理対象のサブネット内を検索し、IPアドレスが変更されたデバイスを検出したときに、該デバイスのIPアドレス設定登録情報を変更する技術も考えられる。しかし、前述のように管理対象外のサブネットにデバイスを移動してしまうと、管理装置は、このような技術が適用されても自己が管理するサブネットからデバイスを検出できない。
【0021】
また、例えば、特開2007−206998号公報(特許文献1)に開示の技術を適用しても、同一セグメントの検索を行い、デバイスを検出できないときに異常情報を通知するだけで、その他のリカバリ処理を行うことができない。
これに対して、本実施形態では、以下のような構成及び処理により、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
【0022】
図2は、各管理装置301乃至30Nの構成の一例を示す。
図2に示すように、各管理装置301乃至30Nは、CPU(Central Processing Unit)31、プログラム等記憶部32、一時記憶部33、デバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部(通知及び要求発行部)36を有している。
プログラム等記憶部32は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部32には、CPUが各種の処理に使用するプログラム32aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部32の好適な例としては、ROM(Read-Only Memory)が挙げられる。また、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0023】
プログラム32aは、管理装置の出荷時当初からプログラム等記憶部32に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部32に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部33は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部33の好適な例としては、RAM(Random Access Memory)があるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0024】
この一時記憶部33には、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bが記憶されている。管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bが記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
また、各管理装置301乃至30Nは、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを唯一の外部記憶装置(例えばサーバ)又はそれらテーブルに対応した複数の外部記憶装置(例えばサーバ)に保持しても良い。
【0025】
CPU31は、プログラム等記憶部32からプログラム32a等を必要に応じて一時記憶部33に読み出して各種の処理を行う。
デバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部36の処理内容については後述する。これらデバイス検索部34、テーブル管理部35、及び通信処理部36は、CPUの演算処理によりCPUの機能として実現されても良い。
【0026】
図3は、管理センターサーバ10の構成の一例を示す。
図3に示すように、管理センターサーバ10は、CPU11、プログラム等記憶部12、一時記憶部13、テーブル管理部14、及び通信処理部(要求発行部)15を有している。
プログラム等記憶部12は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部12には、CPU11が各種の処理に使用するプログラム12aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部12の好適な例としては、ROMが挙げられる。また、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0027】
プログラム12aは、管理装置の出荷時当初からプログラム等記憶部12に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部12に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部13は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部13の好適な例としては、RAMがあるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0028】
この一時記憶部13には、デバイス管理テーブル13aが記憶されている。デバイス管理テーブル13aが記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
また、管理センターサーバ10は、デバイス管理テーブル13aを外部の記憶装置(例えばサーバ)に保持しても良い。
【0029】
CPU11は、プログラム等記憶部12からプログラム12a等を必要に応じて一時記憶部13に読み出して各種の処理を行う。
テーブル管理部14及び通信処理部15の処理内容については後述する。これらテーブル管理部14及び通信処理部15は、CPU11の演算処理によりCPU11の機能として実現されても良い。
【0030】
図4乃至図6を用いて、第N管理装置(任意の管理装置)30N及び管理センターサーバ10の各部の処理内容を説明する。
図4乃至図6は、第N管理装置30Nと管理センターサーとの間で行う通信シーケンスを示す。図4は、第N管理装置30N(例えば第2管理装置)が新たにデバイスを検出した場合のものである。図5は、第N管理装置30N(例えば第1管理装置)からデバイスが移動される等した場合のものである。図6は、第N管理装置30N(例えば第1管理装置)が目的のデバイスを検出できない場合のものである。
【0031】
図4に示すように、新たなデバイスの検出に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34により管理対象の第Nサブネット20N内を定期的(例えば5分毎)に検索している(ステップS1)。そして、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34によるサブネット内の検索により、デバイス情報管理テーブル33bを参照し新たなデバイスX(例えば新たな画像形成装置やパーソナルコンピュータ等)を検出したとき、通信処理部36により管理センターサーバ10に対してデバイス発見通知(処理装置の検出情報)を行う(ステップS2)。このデバイス発見通知には、第N管理装置30Nのシリアル番号及び新たに検出したデバイスのシリアル番号が含められる。
【0032】
ここで、図7は、管理装置情報管理テーブル33aの一例を示す。また、図8は、デバイス情報管理テーブル33bの一例を示す。
図7に示すように、管理装置情報管理テーブル33aは、管理装置シリアル番号及び管理対象サブネットの情報を含んでいる。また、デバイス情報管理テーブル33bは、各デバイスについての、デバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、及びデバイス状態の情報を含んでいる。デバイスシリアル番号は、好適には機種コード及び機械番号であるが、デバイスの固有の情報であれば他の情報でも良い。
【0033】
デバイス検索部34は、このようなデバイス情報管理テーブル33bを基に、新たなデバイスを検出している。すなわち、デバイス検索部34は、第Nサブネット20N内の各デバイスについて、シリアル番号がデバイス情報管理テーブル33bに含まれるかどうかのチェックを行い、新たなデバイスシリアル番号のデバイスを、新たなデバイスとして検出する。
【0034】
また、通信処理部36は、このような管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを参照してデバイス発見通知に第N管理装置30Nのシリアル番号及び新たに検出したデバイスのシリアル番号を含める。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nからのデバイス発見通知があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aのデバイス発見通知に係るデバイスX(第N管理装置30Nが新たに検出したデバイス)の情報を検索する(ステップS3)。このとき、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイス状態が「失踪」になっているデバイスを優先的に検索する。デバイス管理テーブル13aのデバイス状態を「失踪」にする処理は、後述する図6の通信シーケンスにより実現される処理である。
【0035】
ここで、図9は、デバイス管理テーブル13aの一例を示す。
図9に示すように、デバイス管理テーブル13aは、各デバイスについての、デバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、前回管理の管理装置のシリアル番号、(今回管理又は最新管理の)管理装置のシリアル番号、及びデバイス状態の情報を含んでいる。
テーブル管理部14は、このようなデバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出したとき、デバイスXをリモート撤収する(ステップS4)。すなわち、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「未設置」に変更する。さらに、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aにおいて管理装置のシリアル番号を前回管理の管理装置のシリアル番号にコピーする(ステップS4)。
【0036】
また、管理センターサーバ10は、デバイス発見通知を受け取ったが、デバイス管理テーブル13a内からデバイス発見通知に係るデバイスの情報を検出できないとき、すなわち、デバイス発見通知に係るデバイスがどの管理装置によっても管理されていなかった場合、処理を終了する。このような処理を行うのは、デバイス発見通知に係るデバイスがどの管理装置によっても管理されていなかった場合には、そのデバイスの設定について作業員等による判断が必要になるためである。
【0037】
続いて、管理センターサーバ10は、通信処理部36によりデバイス発見通知の応答をする。すなわち、通信処理部36は、デバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出したことに対応して、第N管理装置30NにデバイスXの管理依頼の要求を返す(ステップS5)。
第N管理装置30Nは、管理センターサーバ10からのデバイスXの管理依頼の要求が返されると、テーブル管理部35によりデバイス情報管理テーブル33bにデバイスXを登録する(ステップS6)。具体的には、テーブル管理部35は、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスXについてのデバイスIPアドレス、デバイスシリアル番号、及びデバイス状態の情報を登録する。
【0038】
続いて、第N管理装置30Nは、通信処理部36により管理センターサーバ10にデバイスXの設置登録要求を行う(ステップS7)。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nから設置登録要求があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「設置済み」に変更する(ステップS8)。さらに、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号を登録する(ステップS8)。
【0039】
また、図5に示すように、デバイスが移動されたとき等に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、通信処理部36により定期ポーリング(例えば1日に1回のポーリング)により管理センターサーバ10に要求があるか否かを確認している(ステップS21)。
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nの要求確認に対応して、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されているか否かを検索する(ステップS22)。テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されていなければ処理を終了する。また、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13aの前回管理の管理装置のシリアル番号に第N管理装置30Nのシリアル番号が登録されていることを検出すると、定期ポーリングの応答として、通信処理部15により該前回管理の管理装置のシリアル番号に係るデバイスXを管理対象外とする要求(変更情報)を第N管理装置30Nに返す(ステップS23)。
【0040】
第N管理装置30Nは、管理センターサーバ10からデバイスXの管理対象外とする要求が返されると、テーブル管理部35によりデバイス情報管理テーブル33bからデバイスXの情報を削除する(ステップS24)。
また、図6に示すように、目的のデバイスの検出に係る通信シーケンスでは、先ず、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34により管理対象の第Nサブネット20N内を定期的(例えば5分毎)に検索している(ステップS41)。そして、第N管理装置30Nは、デバイス検索部34によるサブネット内の検索によりデバイスXを検出できないと、通信処理部36により管理センターサーバ10に対してデバイス失踪通知(通信不能情報の送信)を行う(ステップS41、ステップS42)。このとき、デバイス失踪通知には、第N管理装置30Nのシリアル番号及びデバイスXのシリアル番号が含められる。すなわち、通信処理部36は、管理装置情報管理テーブル33a及びデバイス情報管理テーブル33bを参照してデバイス失踪通知に第N管理装置30Nのシリアル番号及び検出したデバイスのシリアル番号を含める。
【0041】
管理センターサーバ10は、第N管理装置30Nからのデバイス失踪通知があると、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a上のデバイスXの情報を検索する(ステップS43)。そして、テーブル管理部14は、デバイス管理テーブル13aのデバイスXのデバイス状態を「失踪」に変更する。
その後、管理センターサーバ10は、他の管理装置からデバイスXに係るデバイス発見通知が送られてきたとき、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内でデバイス状態が「失踪」のデバイスを、それ以外のデバイス状態に設定されているデバイスに先立って検索する。そして、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14による検索によりデバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出できたときに、前記図4と同様な処理を行う。すなわち例えば、管理センターサーバ10は、デバイス管理テーブル13aからデバイスXの情報を検出できたとき、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内のデバイスXのデバイス状態を「未設置」に変更等する(ステップS4等)。
【0042】
次に、以上のような管理装置301乃至30N及び管理センターサーバ10の構成及び処理を、図10乃至図12に示す具体例に沿って説明する。
(1)図10では、第1管理装置301(任意の一の管理装置)の管理対象の第1サブネット201内のデバイスAが、第2管理装置302(任意の他の管理装置)の管理対象の第2サブネット202内に移動された場合を示す。
【0043】
この場合、第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンスが実施される。
すなわち、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される(前回管理の管理装置のシリアル番号に(今回管理又は最新管理の)管理装置のシリアル番号がコピーされる)。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、すなわちデバイス管理状態の変更が完了され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0044】
このように、第2管理装置302は、自己の管理対象のサブネット201内に新たにデバイスAを検出した場合、新たに検出したデバイスAを自己の管理対象として管理センターサーバ10に登録(更新登録)し、新たに検出したデバイスAをその後管理していく。
すなわち、第2管理装置302は、管理対象でない新たに検出したデバイスAが管理センターサーバ10に既に登録されている場合、そのデバイスAをデバイス情報管理テーブル33bに登録して管理対象にしている。
【0045】
これにより、管理システム1、管理センターサーバ10又は第2管理装置302では、サブネット間を移動したデバイスを継続して管理可能にしている。
一方、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間では、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0046】
すなわち、第1管理装置301の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAの前回管理の管理装置のシリアル番号から第1管理装置301のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第1管理装置301は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスAの情報を削除する。
【0047】
また、第1管理装置301が管理対象の第1サブネット201内からデバイスAを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更する。
ここで、図4乃至図6に示す通信シーケンス間の関係について説明すると、図4に示す通信シーケンスが最後の処理まで実施されていない場合には、図5に示す通信シーケンスも最後の処理まで実施されないようになっている。すなわち、図5に示す通信シーケンスは、図4に示す通信シーケンスに依存している。これに対して、図6に示す通信シーケンスは、図4及び図5に示す通信シーケンスに依存していない。すなわち、第1管理装置301の実行タイミングによっては、図6に示す通信シーケンスの実施後に図4の通信シーケンスが実施される場合もある。
【0048】
これにより、図6に示す通信シーケンスの実施により管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更した後に、図4に示す通信シーケンスの実施として、第2管理装置302から管理センターサーバ10にデバイスAに係るデバイス発見通知が送られてくる場合がある。これにより、管理センターサーバ10は、テーブル管理部14によりデバイス管理テーブル13a内でデバイス状態が「失踪」に設定されているデバイスを先立って検索する。そして、テーブル管理部14は、この検索によりデバイス管理テーブル13aからデバイスAの情報を検出したとき、デバイスAのデバイス状態を「未設置」に変更し、前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号を登録する。
【0049】
(2)図11では、第2管理装置302の管理対象の第2サブネット202内のデバイスBが、第1管理装置301の管理対象の第1サブネット201にあったデバイスAに交換された場合を示す。例えば、デバイスAを第2サブネット202内に移動するとともに、デバイスAにデバイスBに設定されていたIPアドレスを設定し、デバイスBのIPアドレスを第2管理装置302が検索不可能な値に変更する場合である。
【0050】
この場合、第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンス、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
すなわち、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。なお、図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンスにおいて、第2管理装置302は、デバイスAについてデバイスIPアドレスがデバイス情報管理テーブル33bに登録されているものの、デバイスAのデバイスシリアル番号がそのデバイスIPアドレスに対応するデバイスシリアル番号に合致しないため、デバイスAを新たなデバイスとして検出している。
【0051】
一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0052】
また、第2管理装置302が管理対象の第2サブネット202内からデバイスBを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態を「失踪」に変更する。
また、第2管理装置2は、定期ポーリングでも、管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスBの前回管理の管理装置のシリアル番号から第2管理装置2のシリアル番号を検出できないため、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスBの情報を削除することなく処理を終了する(デバイス情報管理テーブル33bのデバイスBの情報を維持することになる)。
一方、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間では、図10と同様の、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0053】
(3)図12では、第1管理装置301の管理対象の第1サブネット201と第2管理装置302の管理対象の第2サブネット202とで管理されるデバイスAとデバイスBとを交換した場合を示す。そして、この例は、デバイスAのIPアドレスをデバイスBのIPアドレスに設定し直し、デバイスBのIPアドレスをデバイスAの元のIPアドレスに設定し直している場合の例である。
この場合、第1管理装置301と管理センターサーバ10との間、及び第2管理装置302と管理センターサーバ10との間では、ともに図4に示すデバイス検出に係る通信シーケンス、図5に示すデバイス情報削除に係る通信シーケンス、及び図6に示すデバイスの失踪に係る通信シーケンスが実施される。
【0054】
すなわち、第1管理装置301では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスBが登録される。一方、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスBのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに前回管理の管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第1管理装置301がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスBを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。
【0055】
また、第1管理装置301の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスAの前回管理の管理装置のシリアル番号から第1管理装置301のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第1管理装置301は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスAの情報を削除する。
【0056】
さらに、第1管理装置301が管理対象の第1サブネット201内からデバイスAを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態を「失踪」に変更する。
一方、第2管理装置302では、デバイス情報管理テーブル33bにデバイスAが登録される。また、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aにおいて、デバイスAのデバイス状態が「未設置」に変更されるとともに、前回管理の管理装置のシリアル番号に第1管理装置301のシリアル番号が登録される。そして、管理センターサーバ10では、第2管理装置302がデバイス情報管理テーブル33bにデバイスAを登録したタイミングで、デバイス管理テーブル13aのデバイスAのデバイス状態が「設置済み」にさらに変更され、さらに、デバイス管理テーブル13aの管理装置のシリアル番号に第2管理装置302のシリアル番号が登録される。
【0057】
また、第2管理装置302の定期ポーリングのタイミングで管理センターサーバ10がデバイス管理テーブル13aのデバイスBの前回管理の管理装置のシリアル番号から第2管理装置2のシリアル番号を検出したとき、管理センターサーバ10からの要求により、第2管理装置2は、デバイス情報管理テーブル33bからデバイスBの情報を削除する。
さらに、第2管理装置302が管理対象の第2サブネット202内からデバイスBを検出できなくなるため、管理センターサーバ10では、デバイス管理テーブル13aのデバイスBのデバイス状態を「失踪」に変更する。
【0058】
なお、本実施形態では、通信部231乃至23N及び通信部100は、例えば、通信部を実現している。また、通信処理部36は、例えば、第1送信手段を実現している。また、テーブル管理部35は、例えば、第1登録手段を実現している。また、デバイス情報管理テーブル33bは、例えば、第1管理テーブルを実現している。また、デバイス管理テーブル13aは、例えば、第2管理テーブルを実現している。また、テーブル管理部14は、例えば、変更手段を実現している。通信処理部15は、例えば、第2送信手段を実現している。また、管理センターサーバ10は、例えば、情報管理サーバを実現している。
【符号の説明】
【0059】
1 管理システム、10 管理センターサーバ、13a デバイス管理テーブル、14 テーブル管理部、15 通信処理部、201乃至20N サブネット、211乃至21N 画像形成装置、221乃至22N パーソナルコンピュータ、231乃至23N 通信部、301乃至30N 管理装置、33a 管理装置情報管理テーブル、33b デバイス情報管理テーブル、34 デバイス検索部、35 テーブル管理部、36 通信処理部、100 通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己が管理する処理装置の情報が登録される第1管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部に送信する第1送信手段、及び前記処理装置の検出情報に対応する処理装置の管理指示要求を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する第1登録手段を有する複数の管理装置と、
前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が、処理装置の情報及び該処理装置を管理する管理装置の管理装置情報が対応付けて登録される第2管理テーブルに登録されている場合、前記第2管理テーブルの前記処理装置の検出情報に係る処理装置に対応付けられている前記管理装置情報を前記処理装置の検出情報を送信した管理装置の情報に変更する変更手段、並びに前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が前記第2管理テーブルに登録されている場合、処理装置の管理指示要求を前記通信部に送信する第2送信手段を有する情報管理サーバと、
を有する管理システム。
【請求項2】
前記情報管理サーバは、前記第2管理テーブルの前記処理装置に対応付けられている前記管理装置情報が変更されたとき、変更前の管理装置情報に係る管理装置に変更情報を前記第2送信手段により送信し、
前記管理装置は、前記変更情報を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルから前記変更情報に係る該処理装置の情報を削除する削除手段をさらに有する請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記第1送信手段は、前記第1管理テーブルに登録されている処理装置と通信できない場、該処理装置の通信不可能情報を前記通信部に送信し、
前記情報管理サーバは、前記通信部から前記処理装置の通信不能情報を受信した場合、前記第2管理テーブルに該処理装置の情報に対応付けて通信不能情報を登録する第2登録手段をさらに有し、
前記変更手段は、前記第2管理テーブルにおいて前記通信不能情報が対応付けられている処理装置の情報を通信不能情報が対応付けられていない処理装置の情報に先立って検索して、前記第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を検出する請求項1又は2項に記載の管理システム。
【請求項4】
前記変更手段は、前記第1登録手段が前記第1管理テーブルに処理装置の情報を登録した後に前記管理装置の情報の変更を完了させる請求項1乃至3の何れか1項に記載の管理システム。
【請求項5】
自己が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を前記通信部を介して情報管理サーバに送信する送信手段と、
前記処理装置の検出情報に対応して情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録手段と、を有する管理装置。
【請求項6】
管理装置が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し管理装置の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部を介して情報管理サーバに送信する送信ステップと、
前記処理装置の検出情報に対応して前記情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項1】
自己が管理する処理装置の情報が登録される第1管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部に送信する第1送信手段、及び前記処理装置の検出情報に対応する処理装置の管理指示要求を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する第1登録手段を有する複数の管理装置と、
前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が、処理装置の情報及び該処理装置を管理する管理装置の管理装置情報が対応付けて登録される第2管理テーブルに登録されている場合、前記第2管理テーブルの前記処理装置の検出情報に係る処理装置に対応付けられている前記管理装置情報を前記処理装置の検出情報を送信した管理装置の情報に変更する変更手段、並びに前記通信部から受信した前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報が前記第2管理テーブルに登録されている場合、処理装置の管理指示要求を前記通信部に送信する第2送信手段を有する情報管理サーバと、
を有する管理システム。
【請求項2】
前記情報管理サーバは、前記第2管理テーブルの前記処理装置に対応付けられている前記管理装置情報が変更されたとき、変更前の管理装置情報に係る管理装置に変更情報を前記第2送信手段により送信し、
前記管理装置は、前記変更情報を前記通信部から受信した場合、前記第1管理テーブルから前記変更情報に係る該処理装置の情報を削除する削除手段をさらに有する請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記第1送信手段は、前記第1管理テーブルに登録されている処理装置と通信できない場、該処理装置の通信不可能情報を前記通信部に送信し、
前記情報管理サーバは、前記通信部から前記処理装置の通信不能情報を受信した場合、前記第2管理テーブルに該処理装置の情報に対応付けて通信不能情報を登録する第2登録手段をさらに有し、
前記変更手段は、前記第2管理テーブルにおいて前記通信不能情報が対応付けられている処理装置の情報を通信不能情報が対応付けられていない処理装置の情報に先立って検索して、前記第2管理テーブルに登録されている処理装置の情報から前記処理装置の検出情報に係る処理装置の情報を検出する請求項1又は2項に記載の管理システム。
【請求項4】
前記変更手段は、前記第1登録手段が前記第1管理テーブルに処理装置の情報を登録した後に前記管理装置の情報の変更を完了させる請求項1乃至3の何れか1項に記載の管理システム。
【請求項5】
自己が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し自己の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を前記通信部を介して情報管理サーバに送信する送信手段と、
前記処理装置の検出情報に対応して情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録手段と、を有する管理装置。
【請求項6】
管理装置が管理する処理装置の情報が登録される管理テーブルを参照して通信部に接続されている処理装置を検索し管理装置の管理対象でない処理装置を検出した場合、該処理装置の検出情報を通信部を介して情報管理サーバに送信する送信ステップと、
前記処理装置の検出情報に対応して前記情報管理サーバが送信した処理装置の管理指示要求を前記通信部を介して受信した場合、前記管理テーブルに前記検出した処理装置の情報を登録する登録ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−203620(P2012−203620A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67225(P2011−67225)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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