説明

管理装置および管理システム

【課題】自動分析装置の状態情報のうち、重要な情報を確実に端末装置および自動分析装置の少なくとも一方に報知することができる管理装置および管理システムを提供すること。
【解決手段】検体に対する分析を行う自動分析装置20および自動分析装置20を保守・管理する管理端末装置40それぞれと通信可能な管理サーバ30を有する管理システム1であって、管理サーバ30が自動分析装置20の状態情報を取得し、判定部36が、取得された状態情報が条件設定部46によって設定された条件式Cに合致する情報が存在するか否かを判定し、条件式Cに合致した場合、管理サーバ30は、条件式Cに合致する状態情報がある旨を管理端末装置40および自動分析装置20の少なくとも一方へ報知することによって、重要な装置の情報を確実に装置担当者に報知することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検体に対する分析を行う自動分析装置および該自動分析装置を保守・管理する管理者側の端末装置それぞれと通信可能な管理装置を有する管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動分析装置の信頼性を高めるため、ネットワークなどの通信接続手段を介して複数の自動分析装置と管理サーバとを接続し、接続した自動分析装置と管理サーバの間で通信を行うことによって、自動分析装置の保守・管理する管理システムが提案されている。この管理システムでは、ネットワークを介して遠隔制御が可能であり、自動分析装置から状態情報を定期的または不定期に受信することによって、自動分析装置の状態を把握することができる。特に、自動分析装置において障害等が発生した場合に電子メール等で通知されるため、迅速に対応できる。
【0003】
ところで、管理装置が定期的または不定期に自動分析装置の状態情報を取得すると、情報量の増大につながり、管理装置の処理能力が低下するという問題があった。この問題に対して、管理装置が、被管理装置から受信した情報のうち、ある特定の情報を検知した場合に、その情報の重要度に応じてメンテナンス端末装置等に通知するか否かを判定した後に通知する遠隔監視システムが開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−258710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示す遠隔監視システムでは、異常を確認した場合に携帯端末等に通知するようになっているが、自動分析装置の場合、接続された各自動分析装置の機種またはバージョンによって対応が異なるため、異常と確認された情報であっても、不必要な情報である場合があり、無駄な情報の蓄積に繋がるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自動分析装置の状態情報のうち、重要な情報を確実に端末装置および自動分析装置の少なくとも一方に報知することができる管理装置および管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、検体に対する分析を行う自動分析装置および該自動分析装置を保守・管理する管理者側の端末装置それぞれと通信可能な管理装置であって、前記自動分析装置の状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報を絞り込む条件を設定する条件設定手段と、前記状態情報のうち前記条件に合致する情報が存在するか否かを判定する判定手段と、前記条件に合致する状態情報が存在する場合、該条件に合致する状態情報がある旨を前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる管理装置は、上記の発明において、前記条件設定手段は、前記自動分析装置単位で設定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる管理装置は、上記の発明において、前記報知手段は、前記判定手段によって前記条件に合致した状態情報に対応する条件を、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる管理装置は、上記の発明において、前記報知手段は、前記条件に合致した状態情報に対応するデータを、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、検体に対する分析を行う自動分析装置および該自動分析装置を保守・管理する管理者側の端末装置それぞれと通信可能な管理装置を有する管理システムであって、前記管理装置は、前記自動分析装置の状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報を絞り込む条件を設定する条件設定手段と、前記状態情報のうち前記条件に合致する情報が存在するか否かを判定する判定手段と、前記条件に合致する状態情報が存在する場合、該条件に合致する状態情報がある旨を前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記条件設定手段は、前記自動分析装置単位で設定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記報知手段は、前記判定手段によって前記条件に合致した状態情報に対応する条件を、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記報知手段は、前記条件に合致した状態情報に対応するデータを、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記報知手段は、前記条件および前記条件に合致した状態情報のデータを表またはグラフ化して表示することを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記端末装置は、前記条件設定手段で設定される前記条件を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる管理システムは、上記の発明において、前記自動分析装置は、前記条件設定手段で設定される前記条件を入力する入力手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、条件式によって淘汰された自動分析装置の状態情報をメール等で報知するため、重要な情報を確実に端末装置および自動分析装置の少なくとも一方に報知することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である自動分析装置の管理システムについて説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
【0020】
まず、実施の形態にかかる管理システムについて説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる自動分析装置の管理システムの構成を示す模式図である。この管理システム1は、検体を自動的に分析する複数の自動分析装置20と、各自動分析装置20から送信される情報を管理する管理装置としての管理サーバ30と、管理サーバ30へのアクセスが可能な管理端末装置40とが、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0021】
自動分析装置20は、検体および検査項目に対応する試薬を反応容器に分注し、反応容器内で生じる反応を光学的に測定する測定機構21と、自動分析装置20の各構成部位の処理および動作を制御する制御部22と、種々の情報を入力する入力部23と、測定機構21による測定結果に基づいて検体に対する分析処理等を行なう分析部24と、検体の分析結果等を含む諸情報および各自動分析装置20を識別する識別情報としての装置IDを記憶する記憶部25と、分析に関する諸情報を出力する出力部26と、ネットワークNを介して所定の形式にしたがった情報の送受信を行なう送受信部27と、を有する。
【0022】
管理サーバ30は、各自動分析装置20から送信された各自動分析装置20の情報を管理情報として記憶する記憶部31と、管理サーバ30の各構成部位の処理動作を制御する制御部32と、ネットワークNを介して所定の形式にしたがった情報の送受信を行なうインターフェースとしての機能を有する送受信部33と、諸情報を外部から取得する入力部34と、ディスプレイ等を用いて構成され、管理サーバ30が処理した各自動分析装置20の状態情報を表示する出力部35と、を有する。また、記憶部31は、各自動分析装置20から受信する状態情報のうち、管理端末装置40に送信する情報を選択するための条件式Cを記憶する。さらに、管理サーバ30は、各自動分析装置20から受信した状態情報が、条件式Cに該当するか否かを判定する判定部36を有する。なお、判定部36が条件式Cに該当したと判定し、状態情報が条件式Cを満たした場合、管理サーバ30は、管理端末装置40に条件式Cと合致した状態情報がある旨の情報を送信する。なお、送信される情報には、条件式Cとして設定された条件と、当該条件に合致した状態情報の実データとが含まれる。また、自動分析装置20の状態情報には、警報情報、温度情報、分注回数または測光回数等の情報が含まれる。
【0023】
管理端末装置40は、管理サーバ30の記憶部31から読み出した各自動分析装置20の状態情報を記憶する記憶部41と、管理端末装置40の各構成部位の処理動作を制御する制御部42と、ネットワークNを介して所定の形式にしたがった情報の送受信を行なうインターフェースとしての機能を有する送受信部43と、種々の情報を入力するためのキーボード等を用いて構成され、検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を外部から取得する入力部44と、ディスプレイ等を用いて構成され、管理サーバ30の記憶部31から読み出した各自動分析装置20の情報を表示する出力部45と、を有する。また、制御部42は、管理サーバ30において用いられる条件式Cの設定を行なう条件設定部46を有する。なお、管理端末装置40は、ネットワークNを介して管理サーバ30に接続するものを例示したが、これに限らず、例えば、管理サーバ30にローカル接続してもよい。
【0024】
この管理システム1では、管理サーバ30が各自動分析装置20の状態情報を受信し、受信した情報が条件式Cに該当するか否かを判定部36が判定し、各自動分析装置20の管理情報として、装置IDと関連付けて記憶部31に保存する。制御部32は、条件式Cに合致した情報がある旨を、各自動分析装置20および管理端末装置40のうち少なくとも一方に通知するとともに、通知された装置のそれぞれ出力部26,45に情報を表示出力させるよう指示することによって、管理装置側から各自動分析装置20の迅速な管理を行なうことができる。
【0025】
ここで、条件式の設定について、図2〜4を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる管理端末装置における条件式設定画面を示す模式図である。図2に示す条件式設定画面W1は、条件式登録ボタンB1と、条件式一覧ボタンB2とを有する。条件式を設定・登録する場合は、条件式登録ボタンB1を押下し、登録された条件式を確認する場合は、条件式一覧ボタンB2を押下する。また、条件式設定画面W1を閉じる場合は、キャンセルボタンCBを押下することによって画面を閉じる。
【0026】
また、条件式登録ボタンB1を押下した場合に表示される条件式設定画面を、図3,4を参照して説明する。図3は、図2に示す条件式登録ボタンを押下した場合に表示される条件式登録画面を示す模式図である。図3に示す条件式登録画面W2は、条件式名、判定種別、機種、条件式、復旧方法および装置選択が設定可能であり、それぞれ入力または選択することで設定できる。条件式名は、他と区別でき、条件式の内容がわかるように入力ボックスEB1に入力され、復旧方法は、条件式に対応して、自動分析装置が条件式を満たした状態になった場合の管理者または装置担当者の対応策を入力ボックスEB5に記載する。判定種別は、プルダウンP11を押下することによって異常、復旧および通知から選択できる。機種および装置選択は、プルダウンP12を押下することによって、管理端末装置に登録されている機種が選択でき、機種の選択によって、機種に対応した装置名が表示され、装置単体または全装置の選択を行なう。なお、装置選択において、選択された装置名は、図3に示すように網掛け表示される。また、装置選択は、プルダウンP51,P52またはスクロールバーSによって画面に表示されていない装置名の確認が可能である。
【0027】
条件式は、図3に示すように条件式を複数有し、条件式追加ボタンB3を押下することで任意に条件式を増やすことが可能である。条件式1は、プルダウンP13を押下して発生頻度(min)を選択することで、等号および不等号を選択するプルダウンP21と数値等を入力する入力ボックスEB2が表示される。また、条件式2は、プルダウンP14を押下して警報番号を選択した場合を示しており、等号・不等号を表示するプルダウンP22は、イコールに設定されている。なお、警報番号を選択した場合、警報番号の障害が起こる回数もプルダウンP31で選択することができ、この場合、入力ボックスEB3に入力された警報番号1000の障害が3回と設定されている。条件式3は、プルダウンP15から選択された庫内温度(℃)の設定であって、プルダウンP23の選択を以下(>=)にし、入力ボックスEB4に10と入力することで、10℃以下の条件式が設定されている。上述した条件式1〜3は、30分以内に警報番号1000が3回発生し、保冷庫内の温度が10℃以上であることを検知した場合であって、情報が条件式に合致すると、図1に示す判定部36は、制御部32に条件式に合致した情報がある旨を報知し、制御部32が、管理端末装置40に報知する。
【0028】
また、復旧に対応する条件式について、図4を参照して説明する。図4は、図2に示す条件式登録ボタンを押下した場合に表示される条件式登録画面を示す模式図である。図4に示す条件式登録画面W3は、図3に示す条件式登録画面W2に対応するよう設定し、条件式名を復旧判定と入力ボックスEB1に入力し、判定種別は、プルダウンP11を押下して復旧を選択する。なお、図3に対応する復旧判定であるため、条件式の各項目は、図3の条件式と同様に設定され、各プルダウンP22,23,31を変更して、復旧判定条件を設定する。ここでは、条件式2が、プルダウンP22,P31の変更によって警報番号1000が1回(×1)以下(<=)に設定され、条件式3が、プルダウンP23の変更によって10℃未満(<<)に設定されている。図4に示す条件式1〜3を満たすことによって、図3に示した異常判定の条件式に対応した復旧の条件式が設定でき、異常判定後に、当該条件式の復旧通知も行なうことができる。また、復旧方法の入力ボックスEB5に、条件式を満たした場合に報知される情報に付加するコメントを入力してもよい。
【0029】
なお、各条件式に番号を付して、条件式中に対応する番号、たとえば、異常に対する復旧の条件式の番号を入力することで条件式を紐付けし、異常を示す条件式が報知された場合に紐付けされた復旧の条件式がアクティブになるように設定してもよい。
【0030】
ここで、図2の条件式設定画面W1の条件式一覧ボタンB2を押下した場合について、図5を参照して説明する。図5は、図2の条件式設定画面の条件式一覧ボタンを押下した場合に表示される条件式一覧画面を示す模式図である。図5に示す条件式一覧画面W4は、条件式名と判定種別とが表示され、ボタン群BG1を有し、ボタン群BG1の各詳細表示ボタンB6は、詳細表示ボタンB6の押下によって同行に対応した条件式の詳細表示を行なう。また、条件式一覧画面を閉じる場合は、キャンセルボタンCBを押下する。
【0031】
なお、詳細表示ボタンB6を押下した場合に表示される詳細情報は、図3または図4に示す条件式設定画面W2またはW3を表示してもよく、設定された条件式のデータ一覧を表示してもよい。また、各判定種別に対応して文字色等を変更してもよい。
【0032】
つぎに、図1に示す管理サーバ30が行なう条件式判定処理を、図6を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態にかかる条件式判定処理を示すフローチャートである。まず、制御部32は、ネットワークN等で接続された各自動分析装置20から各状態情報を受信すると(ステップS102)、受信した状態情報に対応する条件式Cが設定されているかを、記憶部31を参照して検索する(ステップS104)。当該状態情報に対応する条件式がある場合(ステップS106:Yes)、制御部32は、当該状態情報を、各自動分析装置単位で割り振られる装置IDと、当該状態情報が対応する条件式Cとに関連付けて記憶部31に記憶させる(ステップS108)。また、制御部32は、当該状態情報によって、対応する条件式Cの条件を満たすか否かを判定部36に判定するよう指示する(ステップS110)。制御部32は、判定部36から当該状態情報が対応する条件式Cを満たすとの判定情報を受信すると(ステップS110:Yes)、条件式Cを満たす状態情報がある旨を管理端末装置40に報知するよう出力部35に指示する(ステップS112)。なお、管理端末装置40に報知する情報は、条件式Cに合致した状態情報がある旨の情報に加え、条件式Cとして設定された各条件と、条件式Cに該当した状態情報の実データとを少なくとも含み、適宜、各状態情報を受信した時刻等を付加してもよい。管理端末装置40に報知後、制御部32は、新たな状態情報があるか否かを確認し(ステップS114)、新たな状態情報がある場合(ステップS114:Yes)、ステップS104に移行して、新たに受信した状態情報に対応する条件式の検索を行なう。また、新たな状態情報がない場合(ステップS114:No)、条件式判定処理を終了する。
【0033】
また、ステップS106において、当該状態情報に対応する条件式がない場合(ステップS106:No)または当該状態情報によって条件式Cを満たさない場合(ステップS110:No)、制御部32は、ステップS114に移行する。なお、ステップS112における報知処理は、管理端末装置に報知するとともに、自動分析装置に報知してもよい。報知対象の自動分析装置は、登録されている全ての自動分析装置であってもよく、条件式Cで設定された自動分析装置であってもよく、状態情報に対応する当該自動分析装置のみであってもよい。
【0034】
ここで、条件式の設定は、各自動分析装置から行ってもよい。図7は、図1に示す管理システムの変形例を示す模式図である。図7に示す管理システム1は、制御部22が条件設定部28を有し、入力部23から入力される各条件を設定し、入力された条件を条件式Cとして管理サーバ30の記憶部31が記憶することで条件式を設定することができる。
【0035】
なお、条件式の設定および報知処理は、管理サーバと自動分析装置との間のみで行ってもよく、試薬補充情報、消耗品の交換情報等の条件式を設定し、当該自動分析装置に報知するようにしてもよい。
【0036】
上述した実施の形態にかかる管理システムによって、管理端末装置側または自動分析装置において重要な情報を選択的に報知するため、重要な情報を確実に受信して迅速に対応することができる。また、報知する情報内に各条件に関する情報が付加されることで、装置異常に対する一次調査を、異常の報知と同時に行なうことが可能なため、一層確実に装置状態を把握することができる。さらに、報知する情報内に、各条件に関する情報と、各条件に対応する実データを付加することで、報知された後の詳細データの授受を削減し、再度管理サーバにアクセスすることなく、詳細データの確認を行なうことができる。
【0037】
なお、報知する条件式に関するデータを表またはグラフ化して、各出力部13,23,33がモニタ画面等に表示するようにしてもよい。表またはグラフ化することによって、報知された情報を一層容易に確認することができる。
【0038】
また、上述した実施の形態に限らず、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動分析装置の管理システムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる管理端末装置における条件式設定画面を示す模式図である。
【図3】図2に示す条件式登録ボタンを押下した場合に表示される条件式設定画面を示す模式図である。
【図4】図2に示す条件式登録ボタンを押下した場合に表示される条件式設定画面を示す模式図である。
【図5】図2の条件式設定画面の条件式一覧ボタンを押下した場合に表示される条件式一覧画面を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる条件式判定処理を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す管理システムの変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0040】
1 管理システム
20 自動分析装置
21 測定機構
22,32,42 制御部
23,34,44 入力部
24 分析部
25,31,41 記憶部
26,35,45 出力部
27,33,43 送受信部
28,46 条件設定部
30 管理サーバ
36 判定部
40 管理端末装置
C 条件式
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体に対する分析を行う自動分析装置および該自動分析装置を保守・管理する管理者側の端末装置それぞれと通信可能な管理装置であって、
前記自動分析装置の状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報を絞り込む条件を設定する条件設定手段と、
前記状態情報のうち前記条件に合致する情報が存在するか否かを判定する判定手段と、
前記条件に合致する状態情報が存在する場合、該条件に合致する状態情報がある旨を前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記条件設定手段は、前記自動分析装置単位で設定することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記報知手段は、前記判定手段によって前記条件に合致した状態情報に対応する条件を、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記報知手段は、前記条件に合致した状態情報に対応するデータを、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の管理装置。
【請求項5】
検体に対する分析を行う自動分析装置および該自動分析装置を保守・管理する管理者側の端末装置それぞれと通信可能な管理装置を有する管理システムであって、
前記管理装置は、
前記自動分析装置の状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報を絞り込む条件を設定する条件設定手段と、
前記状態情報のうち前記条件に合致する情報が存在するか否かを判定する判定手段と、
前記条件に合致する状態情報が存在する場合、該条件に合致する状態情報がある旨を前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする管理システム。
【請求項6】
前記条件設定手段は、前記自動分析装置単位で設定することを特徴とする請求項5に記載の管理システム。
【請求項7】
前記報知手段は、前記判定手段によって前記条件に合致した状態情報に対応する条件を、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする請求項5または6に記載の管理システム。
【請求項8】
前記報知手段は、前記条件に合致した状態情報に対応するデータを、該条件に合致する状態情報がある旨とともに前記端末装置および前記自動分析装置の少なくとも一方へ報知することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一つに記載の管理システム。
【請求項9】
前記報知手段は、前記条件および前記条件に合致した状態情報のデータを表またはグラフ化して表示することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の管理システム。
【請求項10】
前記端末装置は、
前記条件設定手段で設定される前記条件を入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一つに記載の管理システム。
【請求項11】
前記自動分析装置は、
前記条件設定手段で設定される前記条件を入力する入力手段を備えたことを特徴とする請求項5〜10のいずれか一つに記載の管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−190687(P2010−190687A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−34522(P2009−34522)
【出願日】平成21年2月17日(2009.2.17)
【出願人】(510005889)ベックマン・コールター・インコーポレーテッド (174)
【Fターム(参考)】