説明

管理装置及び端末管理方法及びプログラム

【課題】顧客側環境に応じた最適な品質での顧客、オペレータ間のTV電話通信を可能とする。
【解決手段】顧客端末1からの接続要求があった際に、コールセンター管理サーバ7が、顧客端末1のPC3のスペック、顧客の自宅のアクセスネットワークの通信速度、PC23の接続デバイス4の情報を収集し、TV電話SWごとに必要スペックが示される必要スペックデータを参照し、顧客PC3のスペック等に適合するTV電話SWを選択し、選択したTV電話SWの必要スペックを満足するオペレータ端末21を選択し、顧客端末1及び選択したオペレータ端末21に選択したTV電話SW種別、及びこのTV電話SW種別に対応する映像・音声CODEC等を通知し、顧客端末1とオペレータ端末21との間で通知したTV電話SW種別、映像・音声CODEC等によりTV電話通信を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置間の通信を管理する技術に関し、特に、サービスの提供を受ける顧客が使用する顧客端末装置とコールセンターのオペレータが使用するオペレータ端末装置との間の通信を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
顧客が自宅からコールセンターのオペレータとTV電話を使用した業務サービスを受けたい場合、コールセンター企業が推奨するスペック以上のPC(Personal Computer)、NW(Network)、USB(Universal Serial Bus)カメラなどを顧客が用意する必要があった。
そのため、顧客側環境のいずれかが推奨スペック未満の場合は、コールセンターのオペレータ端末装置と適切な通信を行うことができず、サービスを受けられないという課題があった。
【0003】
この課題に対して、特許文献1では、顧客側において、IP(Internet Protocol)電話と従来電話(PSTN/ISDN)の両方の電話手段を持ち、IPネットワークの通信帯域を試験して、十分な空き帯域があれば、IP電話を選択してオペレータ端末装置と通信を行い、十分な空き帯域がなければ、従来電話に切替えてオペレータ端末装置と通信を行う技術が開示されている。
【特許文献1】特表2002−510891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の記述では、顧客側NW環境(空き帯域)に応じて電話手段を切り替えることができるが、顧客側で2つの網を契約しておく必要があり、一つの網しか用意されていない場合は、顧客側の環境に応じたTV電話サービスを提供することはできないという課題がある。
【0005】
この発明は、このような課題を解決することを主な目的の一つとしており、顧客側に網が一つの場合でも、顧客側環境に応じた最適な品質での通信を可能とすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る管理装置は、
いずれかの通信用ソフトウェアを用いて第2の通信端末装置と通信を行う第1の通信端末装置に接続される管理装置であって、
前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出する第1の端末情報検出部と、
複数の通信用ソフトウェアが示されるとともに、通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶するソフトウェア条件情報記憶部と、
前記第1の端末情報検出部により検出された前記第1の通信端末装置の装置スペックと前記ソフトウェア条件情報に示される装置スペックの条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペックが条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択するソフトウェア選択部と、
前記第1の通信端末装置に対して、前記ソフトウェア選択部により選択された前記利用対象通信用ソフトウェアを通知し、前記利用対象通信用ソフトウェアを用いて第2の通端末装置と通信を行うよう指示する第1の通知部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顧客が利用する通信端末装置の装置スペックを検出し、検出した装置スペックに応じて通信用ソフトウェアを選択し、選択した通信用ソフトウェアを顧客側に通知するため、顧客側の装置スペックに適合した通信ソフトウェアを用いた通信が可能となり、顧客側に網が一つの場合でも、顧客側環境に応じた最適な品質での通信が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、本実施の形態に係る通信システムを説明する。
本実施の形態に係る通信システムは、コールセンター側で顧客の自宅のPCスペックやNW通信帯域を検出・把握し、それに応じて使用するTV電話SW(Soft Ware)や映像・音声CODEC、通信帯域を設定することにより、顧客側環境に応じた最適な品質での通信を可能とする。
【0009】
図1は、本実施の形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図1において、顧客端末装置1(以下、単に顧客端末という)は顧客がコールセンター8のオペレータと通話を行うために使用する端末であり、例えば、顧客の自宅に配置されている。
【0010】
コールセンター8において、コールセンター管理サーバ装置7(以下、単にコールセンター管理サーバという)は、複数のオペレータ端末装置21を管理し、顧客からの接続要求受信時に、顧客側の装置スペックに対応するオペレータ端末装置を選択するサーバ装置である。
コールセンター管理サーバ7は、例えば、ACD(Automatic Call Distribution)サーバ装置である。
【0011】
オペレータ端末装置21(以下、単にオペレータ端末という)はオペレータが使用する端末であり、コールセンターに所属する。複数のオペレータ端末21は、物理的に1ヶ所に集約して配置されている必要はなく、地理的に分散して配置されていてもよい。
例えば、各オペレータ端末21は、それぞれ別個のSOHO(Small Office Home Office)に配置されていてもよい。
大規模なコールセンターで大人数のオペレータが就業するという形態に加えて、近年、オペレータが自宅又は小規模オフィスに分散して就業するという形態が増加しており、このため、オペレータ端末21は、地理的に分散して配置されている場合がある。
なお、本実施の形態では、主に、オペレータ端末21が地理的に分散し、各々のオペレータ端末21の装置スペックが一様でない場合を例にして説明する。
【0012】
顧客端末1、オペレータ端末21、コールセンター管理サーバ7は、IPネットワーク9で接続する。
顧客端末1は第1の通信端末装置の例であり、コールセンター管理サーバ装置7は管理装置の例であり、オペレータ端末21は第2の通信端末装置の例である。
【0013】
次に、顧客端末1の構成要素について説明する。
【0014】
回線インタフェース2は、IPネットワーク9に対する物理インタフェースである。
PC(Personal Computer)3は、回線インタフェース2の管理、伝送制御手順の管理、ネットワーク接続手順の管理等を行いながら、IPネットワーク9を用いたTV電話通信を実現する。
PC3は、TV電話通信を行うための通信用ソフトウェアであるTV電話SW(Soft Ware)のいずれかを用いてオペレータ端末21とTV電話通話を行う。後述するように、PC3は予め特定のTV電話SWを1種類以上保有していてもよいし、コールセンター管理サーバ7から特定のTV電話SWをダウンロードしてインストールするようにしてもよい。
デバイス4とは、TV電話通信を実現するためにPC3に取付けられている周辺機器である。例えば、USBカメラや表示ディスプレイ等が該当する。
また、PC3には、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部5とTV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部6が含まれる。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部5は、コールセンター管理サーバ7から、オペレータ端末21との通信に用いるTV電話SW種別や映像・音声CODEC、通信帯域等のデータを受信する。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部6は、コールセンター管理サーバ7より受信したデータに示されたTV電話SW種別、CODEC、通信帯域等を設定し、設定した内容にてオペレータ端末21と通信を行ってTV会議を行う。
【0015】
次に、オペレータ端末21の構成要素について説明する。
【0016】
オペレータ端末21の構成は、以下のように顧客端末1と同様である。
回線インタフェース22は、IPネットワーク9に対する物理インタフェースである。
PC(Personal Computer)23は、回線インタフェース22の管理、伝送制御手順の管理、ネットワーク接続手順の管理等を行いながら、IPネットワーク9を用いたTV電話通信を実現する。
PC23は、TV電話通信を行うための通信用ソフトであるTV電話SW(Soft Ware)を複数種有しており、複数種のTV電話SWのうちのいずれかを用いて顧客端末1とTV電話通話を行う。
デバイス24とは、TV電話通信を実現するためにPC23に接続されている周辺機器である。例えば、USBカメラや表示ディスプレイ等が該当する。
また、PC23には、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部25とTV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部26が含まれる。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部25は、コールセンター管理サーバ7から、顧客端末1との通信に用いるTV電話SW種別や映像・音声CODEC、通信帯域等のデータを受信する。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部26は、コールセンター管理サーバ7より受信したデータに示されたTV電話SW種別、CODEC、通信帯域等を設定し、設定した内容にて顧客端末1と通信を行ってTV会議を行う。
【0017】
次に、コールセンター管理サーバ7の構成要素を説明する。
【0018】
顧客自宅PCスペック検出部12は、顧客端末1のPC3の装置スペックを検出する。PC3の装置スペックとは、例えば、PC3に搭載されているCPU(Central Processing Unit)の動作周波数、メモリの容量、ハードディスクの空き容量、OS(Operating System)の種類、バージョン等である。なお、以下、PCの装置スペックを単にPCのスペックともいう。
顧客自宅NW通信速度検出部13は、顧客の自宅のNW通信速度を検出する。顧客の自宅のNW通信速度とは、顧客端末1が接続されているアクセスネットワークの通信帯域である。
顧客自宅PC接続デバイス検出部14は、顧客端末1のPC3に接続されている、USBカメラなどのデバイス4を検出する。
これら顧客自宅PCスペック検出部12、顧客自宅NW通信速度検出部13、顧客自宅PC接続デバイス検出部14は、第1の端末情報検出部の例である。
【0019】
オペレータPCスペック検出部27は、オペレータ端末21のPC23の装置スペックを検出する。PC23の装置スペックとは、例えば、PC23に搭載されているCPUの動作周波数、メモリの容量、ハードディスクの空き容量、OSの種類、バージョン等である。
オペレータNW通信速度検出部28は、オペレータが所在している場所(SOHO等)のNW通信速度を検出する。オペレータが所在している場所のNW通信速度とは、オペレータ端末21が接続されているアクセスネットワークの通信帯域である。
オペレータPC接続デバイス検出部29は、オペレータ端末21のPC23に接続されている、USBカメラなどのデバイス24を検出する。
これらオペレータPCスペック検出部27、オペレータNW通信速度検出部28、オペレータPC接続デバイス検出部29は、第2の端末情報検出部の例である。
なお、オペレータPCスペック検出部27、オペレータNW通信速度検出部28、オペレータPC接続デバイス検出部29は、オペレータがSOHO等で地理的に分散して就労し、また、オペレータ端末21のPCスペック、オペレータが所在している場所のNW通信速度が一様でない場合に用いられる。
オペレータが一ヶ所に集約され、また、オペレータ端末のPCのスペック、NW通信速度が統一されている運用の場合は、オペレータPCスペック検出部27、オペレータNW通信速度検出部28、オペレータPC接続デバイス検出部29を用いる必要はなく、後述するオペレータ側環境データ記憶部20には、規定値のPCスペック、NW通信速度等が記憶されている。
【0020】
顧客側環境データ記憶部18は、検出した顧客自宅PCスペック、NW通信速度、顧客自宅PC接続デバイスのデータを顧客側環境データとして記憶する手段である。
必要スペックデータ記憶部19は、TV電話SW種別・解像度・映像CODEC毎の必要スペックのデータを必要スペックデータとして記憶する手段である。必要スペックデータはソフトウェア条件情報の例であり、必要スペックデータ記憶部19はソフトウェア条件情報記憶部の例である。
オペレータ側環境データ記憶部20は、オペレータが使用するPCのスペック、NW通信速度、PC接続デバイスのデータをオペレータ側環境データとして記憶する手段である。
【0021】
図3は、顧客側環境データ記憶部18に記憶されている顧客側環境データの例を示す。
顧客側環境データでは、顧客ごと(顧客端末1のPC3のIPアドレスごと)に、顧客自宅PCスペック検出部12、顧客自宅NW通信速度検出部13及び顧客自宅PC接続デバイス検出部14により収集されたPC3の装置スペック(OSの種類、バージョン、CPUの動作周波数、メモリ容量、ハードディスク空き容量、グラフィックボードの性能、ビデオキャプチャデバイスの性能、ブラウザ等のSWのバージョン)、アクセスネットワークの送信方向(アップロード)の通信帯域、アクセスネットワークの受信方向(ダウンロード)の通信帯域、接続デバイス(USBカメラの性能)が示される。
【0022】
図4は、必要スペックデータ記憶部19に記憶されている必要スペックデータの例を示す。
必要スペックデータは、TV電話SW(通信用ソフトウェア)ごとに、要求されるPCの装置スペック(OSの種類、バージョン、CPUの動作周波数、メモリ容量、ハードディスク空き容量、グラフィックボードの性能、ビデオキャプチャデバイスの性能、ブラウザ等のSWのバージョン)、アクセスネットワークの通信帯域、接続デバイス(USBカメラの性能)の条件が示され、また、当該TV電話SWの実行時の映像情報の解像度、フレームレート及び映像コーデックの種類が示される。
また、図4に示す通信帯域の必要スペックを、アップロード通信帯域の必要スペック、ダウンロード通信帯域の必要スペックに分けて管理してもよい。この場合は、後述する図2のフローにおいて、顧客のアクセスネットワークのアップロード通信帯域及びダウンロード通信帯域とアップロード通信帯域及びダウンロード通信帯域の必要スペックとを比較して利用対象通信用ソフトウェアを決定し、また、オペレータのアクセスネットワークのアップロード通信帯域及びダウンロード通信帯域とアップロード通信帯域及びダウンロード通信帯域の必要スペックとを比較して顧客端末1の通信相手となるオペレータ端末21を決定することになる。
【0023】
図5は、オペレータ側環境データ記憶部20に記憶されているオペレータ側環境データの例を示す。
オペレータ側環境データでは、オペレータごと(オペレータ端末21のPC23のIPアドレスごと)に、オペレータPCスペック検出部27、オペレータNW通信速度検出部28及びオペレータPC接続デバイス検出部29により収集されたPC23の装置スペック(OSの種類、バージョン、CPUの動作周波数、メモリ容量、ハードディスク空き容量、グラフィックボードの性能、ビデオキャプチャデバイスの性能、ブラウザ等のSWのバージョン)、アクセスネットワークの送信方向(アップロード)の通信帯域、アクセスネットワークの受信方向(ダウンロード)の通信帯域、接続デバイス(USBカメラの性能)が示される。
【0024】
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15は、顧客自宅PC3のスペック、NW通信速度、顧客自宅PC3に接続されているデバイス4、TV電話SW種別・解像度・映像CODEC毎の必要スペックに応じて、TV電話で使用するTV電話SWや、解像度、フレームレート、映像CODEC、通信帯域等を選択する。
つまり、顧客自宅PCスペック検出部12、顧客自宅NW通信速度検出部13、顧客自宅PC接続デバイス検出部14により検出された顧客端末1のPC3の装置スペック、アクセスネットワークの通信帯域及びデバイスのスペックと必要スペックデータに示されるTV電話SWごとのPCの装置スペックの条件、アクセスネットワークの通信帯域の条件及びデバイスのスペックの条件に基づき、顧客端末1のPC3の装置スペック、アクセスネットワークの通信帯域及びデバイスのスペックが条件を満たしているいずれかのTV電話SWを利用対象通信用ソフトウェアとして選択するとともに、利用対象通信用ソフトウェアに対応づけられている解像度、フレームレート、映像CODEC、通信帯域等を選択する。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15は、ソフトウェア選択部の例である。
【0025】
オペレータ選択部16は、顧客側環境データとオペレータ側環境データに応じて顧客に割り当てるオペレータを選択する。
つまり、オペレータPCスペック検出部27、オペレータNW通信速度検出部28及びオペレータPC接続デバイス検出部29により検出されたオペレータ端末21のPC23の装置スペック、アクセスネットワークの通信帯域及びデバイスのスペックと必要スペックデータに示されるTV電話SWごとのPCの装置スペックの条件、アクセスネットワークの通信帯域の条件及びデバイスのスペックの条件に基づき、PC23の装置スペック、アクセスネットワークの通信帯域及びデバイスのスペックがTV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15により選択された利用対象通信用ソフトウェアの条件を満たしているいずれかのオペレータ端末21を顧客端末1と通信させるオペレータ端末(通信対象第2の通信端末装置)として選択する。
オペレータ選択部16は、端末選択部の例である。
【0026】
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部17は、顧客端末1と、該当顧客に割り当てるオペレータのオペレータ端末21に、選択したTV電話SW種別、解像度、フレームレート、映像CODEC、通信帯域等を通知する。
つまり、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部17は、顧客端末1に対して、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15により選択された利用対象通信用ソフトウェアを通知し、オペレータ選択部16により選択されたオペレータ端末21と利用対象通信用ソフトウェアを用いて通信を行うよう指示するとともに、利用対象通信用ソフトウェア実行時の解像度、フレームレート、映像CODEC、通信帯域等を通知する。
また、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部17は、オペレータ選択部16により選択されたオペレータ端末21に対して、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部により選択された利用対象通信用ソフトウェアを通知し、顧客端末1と利用対象通信用ソフトウェアを用いて通信を行うよう指示するとともに、利用対象通信用ソフトウェア実行時の解像度、フレームレート、映像CODEC、通信帯域等を通知する。
TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部17は、第1の通知部及び第2の通知部の例である。
【0027】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る通信システムの動作について説明する。
顧客が、自宅の顧客端末1のPC3からIPネットワーク9経由でコールセンター企業のホームページを閲覧するなどし、サービスを受けたい業務のURL(Uniform Resource Locator)をクリックするなどすると、コールセンター管理サーバ7に接続要求が通知される。
コールセンター管理サーバ7では、顧客端末1の接続要求を受信し、顧客自宅PCスペック検出部12が顧客のPC3のスペックを検出・測定し、顧客自宅NW通信速度検出部13が顧客のアクセスネットワークの通信速度を検出・測定し、顧客自宅PC接続デバイス検出部14が、顧客のPC3に接続されているデバイス4のデータを検出・測定し、検出・測定結果を顧客側環境データ記憶部18に記憶する(ステップS001)(第1の端末情報検出ステップ)。
【0028】
顧客自宅PCスペック検出部12による顧客PC3のスペックの検出・測定、顧客自宅NW通信速度検出部13による顧客アクセスネットワークの通信速度の検出・測定、顧客自宅PC接続デバイス検出部14による顧客PC3の接続デバイスのデータの検出・測定は、既存の方法で実現することができる。
例えば、顧客PC3のスペックの検出・測定は、顧客自宅PCスペック検出部12が顧客PC3のスペック情報を収集するための情報収集プログラムを顧客のPC3に送信し、情報収集プログラムが顧客PC3のスペック情報の収集に関するAPI(Application Program Interface)から顧客PC3のスペック情報を取得し、顧客自宅PCスペック検出部12にスペック情報を送信する。
また、顧客のアクセスネットワークの通信速度の検出・測定は、アップロードの通信速度は、例えば、顧客自宅NW通信速度検出部13が顧客PC3に対して一定時間内に一定量のデータを送信するよう要求し、顧客自宅NW通信速度検出部13が顧客PC3からのデータを受信し、一定時間内のデータ受信量から顧客のアクセスネットワークのアップロードの通信速度を推定する。
また、ダウンロードの通信速度は、例えば、顧客自宅NW通信速度検出部13が顧客PC3に対して一定時間内に一定量のデータを送信し、顧客PC3では顧客自宅NW通信速度検出部13からのデータを受信するとともに、一定時間内のデータ受信量を顧客自宅NW通信速度検出部13に通知し、顧客自宅NW通信速度検出部13では、顧客PC3からのデータ受信量の通知に基づいて顧客のアクセスネットワークのダウンロードの通信速度を推定する。
また、顧客PC3の接続デバイスの検出・測定は、例えば、顧客自宅PC接続デバイス検出部14が顧客PC3の接続デバイス4の情報を収集するための情報収集プログラムを顧客のPC3に送信し、情報収集プログラムが顧客PC3の接続デバイス4の情報の収集に関するAPIから顧客PC3の接続デバイス4の情報を取得し、顧客自宅PC接続デバイス検出部14にスペック情報を送信する。
【0029】
顧客PC3のスペック情報、アクセスネットワークの通信速度の情報、顧客PC3の接続デバイス4の情報が顧客側環境データ記憶部18に記憶された後、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15が、必要スペックデータ記憶部19に記憶されている必要スペックデータを参照し、必要スペックデータ中で、解像度が一番高い行を選択し、複数の行が選択された場合は、その中でフレームレートが一番高い行を選択し、さらに複数の行が選択された場合は、その中で通信帯域が一番低い行を選択する(ステップS002)(ソフトウェア条件情報参照ステップ)。
【0030】
次に、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15が、顧客側環境データ中の該当顧客の全ての項目の値が、選択した行の必要スペックの値を上回るか判断し(ステップS003)(ソフトウェア選択ステップ)、上回っていなければ上回る行が選択されるまで、行の選択(ステップS004)と判断(ステップS003)を繰り返す。
ステップS004では、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15は、顧客側環境データとの比較の対象となった行を選択済みとし、必要スペックデータ中で未選択の行のうち解像度が一番高い行を選択し、複数の行が選択された場合は、その中でフレームレートが一番高い行を選択し、さらに複数の行が選択された場合は、その中で通信帯域が一番低い行を選択する(ソフトウェア条件情報参照ステップ)。
【0031】
ステップS003でYESの場合、すなわち、顧客側環境データの各項目の値が必要スペックを上回っている場合は、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部15は、必要スペックデータの該当行に記されているTV電話SWを利用対象通信用ソフトウェアとして選択し(ステップS010)(ソフトウェア選択ステップ)、当該行のデータ(TV電話SW種別、解像度、フレームレート、映像・音声コーデック、通信帯域)を記憶する(ステップS005)。
【0032】
次に、オペレータ選択部16が、空きオペレータを選択し(ステップS006)、選択したオペレータの、オペレータ側環境データ中の選択した空きオペレータの全ての項目の値が、ステップS005で記憶した行の必要スペックの値を上回るか判断する(ステップS007)。
【0033】
ここで、図5では図示を省略しているが、オペレータ側環境データには、オペレータごとに、始業前、接客中、空き(顧客待ち)、選択済み等のオペレータの状態が示され、オペレータ選択部16はオペレータ側環境データの各オペレータの状態を参照して、空きオペレータを検索する。
また、オペレータ側環境データには、オペレータ業務を行っているオペレータのオペレータ端末のPC23のスペック、アクセスネットワークの通信帯域、PC23の接続デバイスの情報が記録されている。
始業時間になると、オペレータはオペレータ端末のPC23を操作しコールセンター管理サーバ7に接続要求を送信し、オペレータ端末のPC23からの接続要求を受信したコールセンター管理サーバ7において、オペレータPCスペック検出部27がオペレータ端末のPC23のスペックを検出・測定し、オペレータNW通信速度検出部28がオペレータ所在地のアクセスネットワークの通信速度を検出・測定し、オペレータPC接続デバイス検出部29が、オペレータ端末のPC23に接続されているデバイス24のデータを検出・測定し、検出・測定結果をオペレータ側環境データ記憶部20に記憶する。
オペレータPCスペック検出部27によるオペレータPC23のスペックの検出・測定、オペレータNW通信速度検出部28によるオペレータ所在地のアクセスネットワークの通信速度の検出・測定、オペレータPC接続デバイス検出部29によるオペレータPC23の接続デバイス24のデータの検出・測定は、顧客PC3のスペック、顧客のアクセスネットワークの通信速度、顧客PC3の接続デバイス4の検出・測定方法と同じでもよい。
【0034】
次に、ステップS007でNOの場合、つまり、選択した空きオペレータの各項目の値が、ステップS005で記憶された行の必要スペックの値を上回っていない場合は、オペレータ選択部16は、必要スペックを上回る値の空きオペレータが抽出されるまで、行の選択(ステップS008)と判断(ステップS007)を繰り返す。
ステップS008では、ステップS007で比較の対象としたオペレータを選択済みとし、未選択の空きオペレータを選択する。
【0035】
ステップS007でYESの場合は、オペレータ選択部16は、選択した空きオペレータを顧客に対応させるオペレータとして選択する。なお、選択したオペレータのオペレータ端末は、通信対象第2の通信端末装置の例である。
そして、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部17が、顧客端末1のPC3とオペレータ端末21のPC23に、TV電話通信で使用するTV電話SW、解像度、フレームレート、映像・音声CODEC、通信帯域のデータ(ステップS005で記憶した行に示される値)を通知し(ステップS009)(第1の通知ステップ)する。
【0036】
顧客端末1では、PC3のTV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部5が、コールセンター管理サーバ7から通知されたTV電話SW、解像度、フレームレート、映像・音声CODEC、通信帯域のデータを受信し、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部6が通知されたTV電話SW、解像度、フレームレート、映像・音声CODEC、通信帯域を設定する。
同様に、オペレータ端末21では、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部25が、コールセンター管理サーバ7から通知されたTV電話SW、解像度、フレームレート、映像・音声CODEC、通信帯域のデータを受信し、TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部26が通知されたTV電話SW、解像度、フレームレート、映像・音声CODEC、通信帯域を設定する。
これにより、顧客端末1とオペレータ端末21の間で、通知された値でのTV電話通信が開始される。
なお、TV電話SWは、コールセンター管理サーバ7から顧客のPC3にダウンロードされ、インストールされても良いし、予め顧客のPC3にインストールされていても良い。
【0037】
以上、本実施の形態によれば、顧客宅のPCスペックやアクセスネットワークの通信速度に応じてTV電話で使用するTV電話SWや、映像・音声CODEC、通信によるネットワークの使用帯域を決定することにより、顧客とオペレータ間で最良な品質でのTV電話を行うことが可能である。
また、オペレータがSOHOで在宅勤務の場合に、顧客宅とオペレータ宅双方のPCスペックやインターネット通信速度に応じて、割り当てるオペレータを決定することが可能である。
【0038】
以上、本実施の形態では、顧客が使用するPCのスペックに応じて、TV電話で使用するTV電話SW、解像度、フレームレート等を決定するTV電話制御方式について説明した。
【0039】
また、本実施の形態では、顧客側NWの通信速度に応じて、TV電話で使用するTV電話SW、解像度、フレームレート等を決定するTV電話制御方式について説明した。
【0040】
また、本実施の形態では、顧客側NWのダウンロード通信速度とアップロード速度に応じて、それぞれ映像・音声受信用と映像・音声送信で使用するTV電話SW、解像度、フレームレート等を決定するTV電話制御方式について説明した。
【0041】
また、本実施の形態では、顧客が使用するPCに接続されているデバイスに応じて、TV電話で使用するTV電話SW、解像度、フレームレート等を決定するTV電話制御方式について説明した。
【0042】
また、本実施の形態では、決定したTV電話SW、解像度、フレームレートと、オペレータが使用するPCのスペックおよびオペレータ側NWの通信速度に応じて、割り当てるオペレータを決定するコールセンター装置について説明した。
【0043】
最後に、実施の形態1に示したコールセンター管理サーバ7のハードウェア構成例について説明する。
図6は、実施の形態1に示すコールセンター管理サーバ7のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図6の構成は、あくまでもコールセンター管理サーバ7のハードウェア構成の一例を示すものであり、コールセンター管理サーバ7のハードウェア構成は図6に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
【0044】
図6において、コールセンター管理サーバ7は、プログラムを実行するCPU911(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
【0045】
通信ボード915は、図1に示すように、ネットワークに接続されている。例えば、通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
【0046】
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がオペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922を利用しながら実行する。
【0047】
また、RAM914には、CPU911に実行させるオペレーティングシステム921のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
【0048】
また、ROM913には、BIOS(Basic Input Output System)プログラムが格納され、磁気ディスク装置920にはブートプログラムが格納されている。
コールセンター管理サーバ7の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
【0049】
上記プログラム群923には、実施の形態1の説明において「〜部」として説明している機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
【0050】
ファイル群924には、実施の形態1の説明において、「〜の判断」、「〜の計算」、「〜の比較」、「〜の評価」、「〜の更新」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の選択」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0051】
また、実施の形態1の説明において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、実施の形態1の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0052】
このように、実施の形態1に示すコールセンター管理サーバ7は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータであり、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施の形態1に係る通信システムの構成例を示す図。
【図2】実施の形態1に係るコールセンター管理サーバの動作例を示すフローチャート図。
【図3】実施の形態1に係る顧客側環境データの例を示す図。
【図4】実施の形態1に係る必要スペックデータの例を示す図。
【図5】実施の形態1に係るオペレータ側環境データの例を示す図。
【図6】実施の形態1に係るコールセンター管理サーバのハードウェア構成例を示す図。
【符号の説明】
【0054】
1 顧客端末装置、2 回線インタフェース、3 PC、4 デバイス、5 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部、6 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部、7 コールセンター管理サーバ装置、8 コールセンター、9 IPネットワーク、12 顧客自宅PCスペック検出部、13 顧客自宅NW通信速度検出部、14 顧客自宅PC接続デバイス検出部、15 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域決定部、16 オペレータ選択部、17 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域通知部、18 顧客側環境データ記憶部、19 必要スペックデータ記憶部、20 オペレータ側環境データ記憶部、21 オペレータ端末装置、22 回線インタフェース、23 PC、24 デバイス、25 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域受信部、26 TV電話SW種別、CODEC、通信帯域設定部、27 オペレータPCスペック検出部、28 オペレータNW通信速度検出部、29 オペレータPC接続デバイス検出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
いずれかの通信用ソフトウェアを用いて第2の通信端末装置と通信を行う第1の通信端末装置に接続される管理装置であって、
前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出する第1の端末情報検出部と、
複数の通信用ソフトウェアが示されるとともに、通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶するソフトウェア条件情報記憶部と、
前記第1の端末情報検出部により検出された前記第1の通信端末装置の装置スペックと前記ソフトウェア条件情報に示される装置スペックの条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペックが条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択するソフトウェア選択部と、
前記第1の通信端末装置に対して、前記ソフトウェア選択部により選択された前記利用対象通信用ソフトウェアを通知し、前記利用対象通信用ソフトウェアを用いて第2の通端末装置と通信を行うよう指示する第1の通知部とを有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記管理装置は、
第2の通信端末装置と映像情報の通信を行う第1の通信端末装置と接続されており、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるとともに、当該通信用ソフトウェア実行時の映像情報の解像度、フレームレート及び映像コーデックの種類が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記第1の通知部は、
前記第1の通信端末装置に対して、前記利用対象通信用ソフトウェアについて前記ソフトウェア条件情報に示されている解像度、フレームレート及び映像コーデックの種類を通知することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記第1の端末情報検出部は、
前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出するとともに、前記第1の通信端末装置が接続しているアクセスネットワークの通信帯域を検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件と要求される通信帯域の条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記ソフトウェア選択部は、
前記第1の端末情報検出部により検出された前記第1の通信端末装置の装置スペック及びアクセスネットワークの通信帯域と前記ソフトウェア条件情報に示される装置スペックの条件及び通信帯域の条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペック及びアクセスネットワークの通信帯域が条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記第1の端末情報検出部は、
前記第1の通信端末装置が接続しているアクセスネットワークの通信帯域として、ダウンロード通信帯域とアップロード通信帯域とを検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される通信帯域の条件として、ダウンロード通信帯域の条件とアップロード通信帯域の条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管理装置。
【請求項5】
前記第1の端末情報検出部は、
前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出するとともに、前記第1の通信端末装置に取付けられているデバイスのスペックを検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件と要求されるデバイスのスペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記ソフトウェア選択部は、
前記第1の端末情報検出部により検出された前記第1の通信端末装置の装置スペック及びデバイスのスペックと前記ソフトウェア条件情報に示される通信用ソフトウェアごとの装置スペックの条件及びデバイスのスペックの条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペック及びデバイスのスペックが条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管理装置。
【請求項6】
前記管理装置は、
複数の第2の通信端末装置に接続され、
前記管理装置は、更に、
第2の通信端末装置ごとに、第2の通信端末装置の装置スペックを検出する第2の端末情報検出部と、
前記第2の端末情報検出部により検出された第2の通信端末装置ごとの装置スペックと前記ソフトウェア条件情報に示される前記利用対象通信用ソフトウェアの装置スペックの条件に基づき、装置スペックが前記利用対象通信用ソフトウェアの条件を満たしているいずれかの第2の通信端末装置を通信対象第2の通信端末装置として選択する端末選択部と、
前記端末選択部により選択された通信対象第2の通信端末装置に対して、前記利用対象通信用ソフトウェアを通知し、前記利用対象通信用ソフトウェアを用いて第1の通端末装置と通信を行うよう指示する第2の通知部とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の管理装置。
【請求項7】
前記第1の通知部は、
前記第1の通信端末装置に対して、前記端末選択部により選択された通信対象第2の通信端末装置と通信を行うよう指示することを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
【請求項8】
前記管理装置は、
第2の通信端末装置と映像情報の通信を行う第1の通信端末装置と接続されており、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるとともに、当該通信用ソフトウェア実行時の映像情報の解像度、フレームレート及び映像コーデックの種類が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記第2の通知部は、
前記通信対象第2の通信端末装置に対して、前記利用対象通信用ソフトウェアについて前記ソフトウェア条件情報に示されている解像度、フレームレート及び映像コーデックの種類を通知することを特徴とする請求項6又は7に記載の管理装置。
【請求項9】
前記第2の端末情報検出部は、
前記第2の通信端末装置の装置スペックを検出するとともに、前記第2の通信端末装置が接続しているアクセスネットワークの通信帯域を検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件と要求される通信帯域の条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記端末選択部は、
前記第2の端末情報検出部により検出された第2の通信端末装置ごとの装置スペック及びアクセスネットワークの通信帯域と前記ソフトウェア条件情報に示される前記利用対象通信用ソフトウェアの装置スペックの条件及び通信帯域の条件に基づき、装置スペック及びアクセスネットワークの通信帯域が前記利用対象通信用ソフトウェアの条件を満たしているいずれかの第2の通信端末装置を通信対象第2の通信端末装置として選択することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の管理装置。
【請求項10】
前記第2の端末情報検出部は、
前記第2の通信端末装置が接続しているアクセスネットワークの通信帯域として、ダウンロード通信帯域とアップロード通信帯域とを検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される通信帯域の条件として、ダウンロード通信帯域の条件とアップロード通信帯域の条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶していることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の管理装置。
【請求項11】
前記第2の端末情報検出部は、
前記第2の通信端末装置の装置スペックを検出するとともに、前記第2の通信端末装置に取付けられているデバイスのスペックを検出し、
前記ソフトウェア条件情報記憶部は、
通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件と要求されるデバイスのスペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を記憶しており、
前記端末選択部は、
前記第2の端末情報検出部により検出された前記第2の通信端末装置の装置スペック及びデバイスのスペックと前記ソフトウェア条件情報に示される前記利用対象通信用ソフトウェアの装置スペックの条件及びデバイスのスペックの条件に基づき、装置スペック及びデバイスのスペックが前記利用対象通信用ソフトウェアの条件を満たしているいずれかの第2の通信端末装置を通信対象第2の通信端末装置として選択することを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の管理装置。
【請求項12】
前記管理装置は、
前記第1の通信端末装置として、いずれかのテレビ電話通信用ソフトウェアを用いて第2の通信端末装置と映像及び音声情報のリアルタイム通信を行うコンピュータが含まれる端末装置に接続され、
前記ソフトウェア選択部は、
前記利用対象通信用ソフトウェアとして、いずれかのテレビ電話通信用ソフトを選択することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の管理装置。
【請求項13】
いずれかの通信用ソフトウェアを用いて第2の通信端末装置と通信を行う第1の通信端末装置に接続されるコンピュータが、前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出する第1の端末情報検出ステップと、
複数の通信用ソフトウェアが示されるとともに、通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を、前記コンピュータが参照するソフトウェア条件情報参照ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の端末情報検出ステップにより検出された前記第1の通信端末装置の装置スペックと前記ソフトウェア条件情報に示される装置スペックの条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペックが条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択するソフトウェア選択ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の通信端末装置に対して、前記ソフトウェア選択ステップにより選択された前記利用対象通信用ソフトウェアを通知し、前記利用対象通信用ソフトウェアを用いて第2の通端末装置と通信を行うよう指示する第1の通知ステップとを有することを特徴とする端末管理方法。
【請求項14】
いずれかの通信用ソフトウェアを用いて第2の通信端末装置と通信を行う第1の通信端末装置に接続されるコンピュータに、
前記第1の通信端末装置の装置スペックを検出する第1の端末情報検出処理と、
複数の通信用ソフトウェアが示されるとともに、通信用ソフトウェアごとに、要求される装置スペックの条件が示されるソフトウェア条件情報を参照するソフトウェア条件情報参照処理と、
前記第1の端末情報検出処理により検出された前記第1の通信端末装置の装置スペックと前記ソフトウェア条件情報に示される装置スペックの条件に基づき、前記第1の通信端末装置の装置スペックが条件を満たしているいずれかの通信用ソフトウェアを利用対象通信用ソフトウェアとして選択するソフトウェア選択処理と、
前記第1の通信端末装置に対して、前記ソフトウェア選択処理により選択された前記利用対象通信用ソフトウェアを通知し、前記利用対象通信用ソフトウェアを用いて第2の通端末装置と通信を行うよう指示する第1の通知処理とを実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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