米の生命力とIT組み込みの電算機を連動させ、米の備蓄量を次年度消費分10割として、人類を食料危機から解放する人類救済食料安全保障の技術。
【課題】 従来の食料備蓄流通手段は稲から収穫した籾の皮を直ちに取り去り玄米にしてしまうため、■電算機管理及び機械化自動化が出来ない。■品質の劣化が早まる■大量に長期に保存出来ない。■保存の為に膨大なコストが掛かる■天候の影響を受け易く備蓄の過不足が大問題になる。■農地が有効に使用されていない■食料危機が起こるとパニックになり飢饉を繰り返す■常に食料不安を抱える■備蓄量に余裕が無いため海外の緊急食料援助が困難等の問題が有った。
【解決手段】 本技術により上記の課題■〜■を解決し不測の食料危機に備え備蓄量を常に1年分を持つ事により完全解決する。
【解決手段】 本技術により上記の課題
【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】世界で尤も低い食料自給率の日本が採っている食料安全保障策が、誤った在庫数設定及び、誤ったコメ備蓄流通方法により機能せず、日本国民は、深刻で重大な食料危機の淵に立たされて居る。有史以来繰り返されて来た、悲惨な食料飢饉、飢餓騒動が国内外において、今年、来年にも悲劇が繰り返され様としているが、特許庁に申請する本特許技術により人民は今後食糧危機の悲劇と不安より解放される。又、この食料安全保障技術が、世界の穀物生産国でも活かされるならば、水の有る星地球が、来年度消費分の食料も有る星、地球となるであろう。
【0003】人類は有史以来、水源の無い所では雨水等を必要な期間、必要な量を備蓄して水飢饉を回避し生命を維持して来たが、主食の米に付いては、神の恵みである米の生命力を活かす籾による備蓄を思いつかず、凶作による飢饉、暴動等を繰り返して来た。米相場や豊作不作を予想する米の先物取引が、欧米等でも横行しているが、水相場は存在しない如く米相場を人類社会から一掃出来る人類救済食料安全保障技術ビジネスモデル発明。魚は取れ過ぎたら一旦冷凍保存して、需要に応じて必要分出荷して有効消費して来たが、米の場合、冷蔵庫等の設備費が高い、電気代等運転経費が嵩み、自動化、機械化が遅れ人件費負担等備蓄経費の費用効果が低い。其のようにコスト負担して保管しても、1年経過して新米が採れる時期になると古米になり商品価値がガタッと下がる等して有効な米備蓄技術は存在しなかったが本方式により解決する。
【0004】現在の米販売価格は国内農業保護の観点から1キロ350円貿易障壁を設けているので国際相場の20倍1キロ400円前後で推移しているが、毎年数%づつ関税率が下がって行き、いよいよ国際競争力の波に晒されたとき、上記の備蓄経費の重圧は日本農業の致命傷が予想される。又、備蓄性が困難な今迄の玄米備蓄方式では、大凶作或いは輸入途絶等の理由により日本が食糧危機に陥った時、国民は食料危機に晒され、又各国の食料戦略に翻弄され、我々は多大な生命財産を失う危険を背負っている。目の前に迫った国際競争時代に備え、且つ万全の食料安全保障を構築するには電算機と機械連動による籾米10割備蓄法が絶対に必要になる。
【0005】
【従来の技術】従来の食料安全保障技術の欠陥を平年12年4月28日中日新聞1面記事の食糧危機管理策定へ(図1)により検証して見る。レベル1、備蓄の活用で食糧供給は維持可能⇔世界的な異常気象による不作や紛争等での食糧輸入の途絶といった不測の非常事態の中、疑心暗鬼の市民の不安心理が高まる中、需給バランスがほんの僅かでも狂えば実際はバランスは保たれていても小さなパニックが人々の生命維持の本能から一斉に米買い溜め現象を呼び瞬く間に大パニックになる。新食料法の定める15%〜20%の備蓄などは非常事態には無いに等しい。食糧安全保障とは、不安心理に対し僅かなスキを見せない安心心理ゲームである。レベル2「緊急増産、代替品の輸入」⇔不測の混乱が起こってから緊急作付けをしたとして収穫は概ね1年掛かる、という事は1年間パニックが続く事だ。安全保障とは、パニックを鎮める技術でなく絶対にパニックを出さないシステムを指す。レベル3、農地以外の土地活用、法的な監視規制⇔本気でゴルフ場に米や芋を作ろうと考えざるを得ない事態時には、この国は終末の時で有る。飢え死仕掛かっている大パニックの狂乱時に、法の規制や命令など何の効果も無い事を農水省の危機管理者は、予測出来ていない。
【0006】新食糧法は非常時備蓄用に150万トン±50万トンを目安と定めているが、辛うじて事なきを得た93年の作況指数は80であった。指数50も有り得るし、連続不作も有り得る。又外国からの輸入途絶等の複合要因が有れば、多数の餓死者発生の可能性もある。主食ばかり心配しているが、米以外の例えば野菜の輸入途絶も視野に入っていない。食料危機に対し備蓄数設定が根本的に少な過ぎる食料安全保障政策は技術的に実際の非常時には機能しない絵に描いた餅であり国民は危機的状況に有る。
【0007】食料安全保障策として現在の米の備蓄流通技術は原始的で不合理である。従来の技術は、稲から収穫した籾を、総て乾燥して直ぐに皮を剥いて玄米にして紙袋に詰め一旦倉庫に保管するが、玄米にした瞬間から酸化、劣化が始まる無理な備蓄方式なため、冷蔵設備やアルミパック、真空包装等、政府米、自主流通米共々の過程で多種様々なコストを発生させているが、最終的には消費者が、諸外国の20倍の高値の米代金プラス年間数千億円の食料関連予算の空しい食安保のコストを負担させられている。機械化電算機化が困難なため、供給の過不足等予測把握調整が出来ず、棚上げ備蓄の在庫が急増したり、補償金を出して生産調整したり、場当たり的な政策にならざるを得ない。 一方では日本始め世界はコメ余りに苦しみ廃棄や飼料にしている。古来よりの流通手法、玄米俵詰め流通を、紙袋単位流通に替えただけの古典的技術の為、最新機械、コンピューター活用よるオートメーション化の改善が困難で、石油に例えれば掘削した油を樽から石油缶に替えただけなようなもので総ての面で大金を使いながら、無駄を発生させている進歩性の無い米の備蓄流通が現状である。
【0008】従来の食料安保策は人口爆発問題に危機感が無い。(図2)地球号の人口爆発問題の解決無くして食料安全保障は無いが加速度を増した人口爆発問題は、当システムの大量安定備蓄を背景に緊急に取り組まなければ手遅れになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】備蓄困難性を解決し備蓄を極めて容易にすることにより、食料安全保障の信頼性を確立し食料備蓄コストの大幅削減、国民の食料費コストの大幅削減、備蓄中の品質低下防止、コンピューター利用による不効率な流通の根本的改善、薬害防止、発展途上国への、或いは食料危機国への万全な救援システム、地球号の人口爆発問題の解決。
【0010】
【課題を解決するための手段】稲から収穫した籾を直ちに乾燥機に掛け、籾内水分含量を15%±1%に調整する。ここまでは従来の作業工程通り、農家毎に大布袋フレコン或いは定形パネルへ真空式籾吸い取り搬送機で詰めクレーン付きトラックで籾備蓄倉庫へ搬送される。
【0011】籾備蓄倉庫は、防水防鼠を確認の上、現使用中の籾乾燥調整設備をそのまま充てる。現使用中の米サイロ、米倉庫の一部を充てる。管理状態の優良な農家の出荷時期調整で備蓄に充てる。
【0012】総ての課題解決の根源、次年度消費予定量10割備蓄。登山者は天候悪化に備えて3日分の食料を準備するが、国内外の凶作或いは国際的な紛争等、不測の事態が有り1年間の供給がゼロの場合でも、作況指数50の凶作が3年続いても、食卓に出る3日前に籾摺りされたばかりの新鮮な米が、10割一千万トン備蓄されていれば国民の不安心理は絶対に発生しない。万全な食料安全保障技術の所以である(図3)又、籾に保護された籾米は、上記に記された従来の技術の欠陥であった米の劣化による備蓄困難性、電算機、機械化対応に不適性等がこの技術により解決出来る(図4)。
【0013】当システムは備蓄コストは年間1トン当たり5〜8000円、1キロ当たり5〜8円で有る。上記1千万トン年間10割備蓄した上で、従来の15%備蓄の為使っている食料関連費の約5000億円を節約、500〜800億円程度で済む。 従来の玄米備蓄では、高品質を保持したまま保存するには、冷蔵が必要で其の為に設備コスト、ランニングコストが膨大になる。其のための農協倉庫費等の農業予算約2000億円が不要になる。
【0014】現在の備蓄態勢では一旦凶作になると国産米消費者価格が高騰する。凶作年には国民一人当たり数万円の負担が軽減できる(図6)。
【0015】膨大な共済金補償など関連する支出が不要になる。3000億円、凶作年(図7)。従来の玄米は劣化するので備蓄期間終了後飼料用などに払い下げる処理コストが発生したが処理量年間150万トン×30万円×30%=払下げ差額3150億円の節約が図れる(図8)。
【0016】効率的な流通によるランニングコスト削減と品質向上が出来る。現状の玄米態勢では不可能であったが、皮「籾」に包まれた米は品質劣化、温度変化、衝撃破壊に強く、形状、重量共均一で変化せず、IT(情報技術)化されたコンピューターによる指令、統括、計算、予測、制御に基ずく無人化、機械化が容易。又、大量の手持ち在庫は、天気予報のデーターによる供給予測、緊急の作付け転換や海外援助、作付け計画等余裕を持った即時対応が容易に可能なる。
【0017】米が籾に保護されているので、虫や、病害虫が付かないのでクロールピクリン等の薬品処理が不要になる。
【0018】発展途上国の飢餓救助は、我が国だけでも1千万トンが確保されている状態であれば、緊急援助も安心して余裕と計画性を持って国際貢献出来る。人間1日必要な1800カロリーはコメ400グラムだが、人類は今や1キロ10円でコメを生産出来る。義務輸入米を使えば、このシステムは年1キロ5円の備蓄コストを提供している。輸送コストも、籾形態とバラ船舶輸送なら同5円で合計20円20円×40%=8円で1日一人救える計算になる。
【0019】地球号の人口爆発は何れ我が国にも、又人類全てに深刻な問題になる。諸外国も米を長期に大量に廉価に高品質に備蓄できるこのシステムを取り入れれば、人口調節条約等を飢饉援助と結び付け、各国連携して表題の問題にこの機会に直ちに取り組めば、解決と言う勝利を手中に出来る。
【0020】本発明は、上記の通りの従来の玄米備蓄の欠陥を、籾の持つ生命力を活用した籾備蓄システムに因り、現状比で、劇的な低コストで、良質の米を、充分な量を備蓄し、国民の経済的負担を大幅に縮減し、国民を潜在的食料危機から守り、国民に安心感を与える完全な食料安全保障としての有効性がある。
【0021】
【発明実施の形態】タンクローリー或いは大布袋、定形パネル輸送により、水分侵入対策、防鼠対策簡易断熱されただけの建物に屋根から体積一杯注ぎ入れる(図10R>0)。
【0022】建物と籾刷り機と精米機をコンピューターで一体化して、(図11)計算された需要に応じて自動的に、現在流通している精米より数段良質の製品が作り出される。
【0023】初年度は現制度の非常用備蓄分150万トンを籾備蓄に充て次年度に繰り越し次年度冒頭に出荷消費に充てる。
【0024】第2年度は同様非常用備蓄分150万トンを繰り越し前年度分と合わせ300万トン籾備蓄とし、冒頭の3〜4ケ月で出荷消費に充てる。
【0025】順次繰り返し、余分な備蓄米を購入する事なく、6年半を持って10割備蓄「国民年間消費量、1千万トン」と言う万全な食料安全保障体制が出来る。
【0026】現行の備蓄コストは関連支出も含め年間数千億と推定される。がこのシステムの特許使用料を1%としても現行の10分の1近くに圧縮出来る(図12R>2)。
【0027】
【実施例】発案者は昭和29年4月より田圃6反(60アール)の稲作に携わり20年間の農業経験者で有る。その間8年間、翌年の夏過ぎ迄、籾備蓄を実験、実施し技術を確立し消費者に歓迎された。以来、従来の食料安保に不安を抱き続け、93年の凶作で食品会社の立場で米入手で困窮し、このシステムの構想を構築した。数年間籾備蓄の経験は有り、備蓄としての有効性は繰り返し確認しているが、本提案の国家的スケールの食料安全保障の実施例は勿論無い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成されるので、以下に記載されるような、効果を奏する。先人が見逃して来た米本来が持つ驚異の生命力と最新型コンピューターの高能力とを連 動させる事により■充分な量■非常に安い備蓄コスト■高品質保持■廃棄無き穀物在庫を実現させ地球上から飢餓、飢饉等の食料不足を無くし、国民の食料費負担を著しく減少させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果を証明する対極説明資料。
【図2】人口爆発問題の深刻性を図面で説明するもの。
【図3】本発明による万全の食料備蓄を表す食料安全保障完成図。
【図4】6年半で在庫1千万トン完成工程表、現在の食安保策との備蓄量の差を表す。
【図5】本システムはソフト、ハード共コンピューター連動によるオペーレーションを表す。
【図6】本発明効果により解決する従前の課題。
【図7】本発明効果により解決する従前の課題。
【図8】本システムの経済効果を表す、白の部分は年間備蓄経費歳出減で有る。
【図9】年間消費量1千万トンの備蓄流通経費の差を表す。
【図10】籾貯蔵の体積利用率が高い特性を電算機の高能力を利用して活用する図。
【図11】IT利用の[米のバラ流通革命]のイメージ図。
【図12】本システムの経済効果、従来の毎年の備蓄分買い入れ必要分150万トンが7年目から不要(ゼロ)になった上、常時在庫1千万トン確保を表す図。
【符号の説明】
1 籾倉庫
2、19 出荷ライン
3、8、11、16、18、20、 データー収集、分析、作業指示、記録用コンピューター
4、籾摺棟
5、籾摺機
6、精米棟
7、精米機
9、出荷棟
10、製品仕訳包装機
12、温度センサー
13、エチレンセンサー
14、水分センサー
15、在庫量センサー
17、送風搬送パイプ
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】世界で尤も低い食料自給率の日本が採っている食料安全保障策が、誤った在庫数設定及び、誤ったコメ備蓄流通方法により機能せず、日本国民は、深刻で重大な食料危機の淵に立たされて居る。有史以来繰り返されて来た、悲惨な食料飢饉、飢餓騒動が国内外において、今年、来年にも悲劇が繰り返され様としているが、特許庁に申請する本特許技術により人民は今後食糧危機の悲劇と不安より解放される。又、この食料安全保障技術が、世界の穀物生産国でも活かされるならば、水の有る星地球が、来年度消費分の食料も有る星、地球となるであろう。
【0003】人類は有史以来、水源の無い所では雨水等を必要な期間、必要な量を備蓄して水飢饉を回避し生命を維持して来たが、主食の米に付いては、神の恵みである米の生命力を活かす籾による備蓄を思いつかず、凶作による飢饉、暴動等を繰り返して来た。米相場や豊作不作を予想する米の先物取引が、欧米等でも横行しているが、水相場は存在しない如く米相場を人類社会から一掃出来る人類救済食料安全保障技術ビジネスモデル発明。魚は取れ過ぎたら一旦冷凍保存して、需要に応じて必要分出荷して有効消費して来たが、米の場合、冷蔵庫等の設備費が高い、電気代等運転経費が嵩み、自動化、機械化が遅れ人件費負担等備蓄経費の費用効果が低い。其のようにコスト負担して保管しても、1年経過して新米が採れる時期になると古米になり商品価値がガタッと下がる等して有効な米備蓄技術は存在しなかったが本方式により解決する。
【0004】現在の米販売価格は国内農業保護の観点から1キロ350円貿易障壁を設けているので国際相場の20倍1キロ400円前後で推移しているが、毎年数%づつ関税率が下がって行き、いよいよ国際競争力の波に晒されたとき、上記の備蓄経費の重圧は日本農業の致命傷が予想される。又、備蓄性が困難な今迄の玄米備蓄方式では、大凶作或いは輸入途絶等の理由により日本が食糧危機に陥った時、国民は食料危機に晒され、又各国の食料戦略に翻弄され、我々は多大な生命財産を失う危険を背負っている。目の前に迫った国際競争時代に備え、且つ万全の食料安全保障を構築するには電算機と機械連動による籾米10割備蓄法が絶対に必要になる。
【0005】
【従来の技術】従来の食料安全保障技術の欠陥を平年12年4月28日中日新聞1面記事の食糧危機管理策定へ(図1)により検証して見る。レベル1、備蓄の活用で食糧供給は維持可能⇔世界的な異常気象による不作や紛争等での食糧輸入の途絶といった不測の非常事態の中、疑心暗鬼の市民の不安心理が高まる中、需給バランスがほんの僅かでも狂えば実際はバランスは保たれていても小さなパニックが人々の生命維持の本能から一斉に米買い溜め現象を呼び瞬く間に大パニックになる。新食料法の定める15%〜20%の備蓄などは非常事態には無いに等しい。食糧安全保障とは、不安心理に対し僅かなスキを見せない安心心理ゲームである。レベル2「緊急増産、代替品の輸入」⇔不測の混乱が起こってから緊急作付けをしたとして収穫は概ね1年掛かる、という事は1年間パニックが続く事だ。安全保障とは、パニックを鎮める技術でなく絶対にパニックを出さないシステムを指す。レベル3、農地以外の土地活用、法的な監視規制⇔本気でゴルフ場に米や芋を作ろうと考えざるを得ない事態時には、この国は終末の時で有る。飢え死仕掛かっている大パニックの狂乱時に、法の規制や命令など何の効果も無い事を農水省の危機管理者は、予測出来ていない。
【0006】新食糧法は非常時備蓄用に150万トン±50万トンを目安と定めているが、辛うじて事なきを得た93年の作況指数は80であった。指数50も有り得るし、連続不作も有り得る。又外国からの輸入途絶等の複合要因が有れば、多数の餓死者発生の可能性もある。主食ばかり心配しているが、米以外の例えば野菜の輸入途絶も視野に入っていない。食料危機に対し備蓄数設定が根本的に少な過ぎる食料安全保障政策は技術的に実際の非常時には機能しない絵に描いた餅であり国民は危機的状況に有る。
【0007】食料安全保障策として現在の米の備蓄流通技術は原始的で不合理である。従来の技術は、稲から収穫した籾を、総て乾燥して直ぐに皮を剥いて玄米にして紙袋に詰め一旦倉庫に保管するが、玄米にした瞬間から酸化、劣化が始まる無理な備蓄方式なため、冷蔵設備やアルミパック、真空包装等、政府米、自主流通米共々の過程で多種様々なコストを発生させているが、最終的には消費者が、諸外国の20倍の高値の米代金プラス年間数千億円の食料関連予算の空しい食安保のコストを負担させられている。機械化電算機化が困難なため、供給の過不足等予測把握調整が出来ず、棚上げ備蓄の在庫が急増したり、補償金を出して生産調整したり、場当たり的な政策にならざるを得ない。 一方では日本始め世界はコメ余りに苦しみ廃棄や飼料にしている。古来よりの流通手法、玄米俵詰め流通を、紙袋単位流通に替えただけの古典的技術の為、最新機械、コンピューター活用よるオートメーション化の改善が困難で、石油に例えれば掘削した油を樽から石油缶に替えただけなようなもので総ての面で大金を使いながら、無駄を発生させている進歩性の無い米の備蓄流通が現状である。
【0008】従来の食料安保策は人口爆発問題に危機感が無い。(図2)地球号の人口爆発問題の解決無くして食料安全保障は無いが加速度を増した人口爆発問題は、当システムの大量安定備蓄を背景に緊急に取り組まなければ手遅れになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】備蓄困難性を解決し備蓄を極めて容易にすることにより、食料安全保障の信頼性を確立し食料備蓄コストの大幅削減、国民の食料費コストの大幅削減、備蓄中の品質低下防止、コンピューター利用による不効率な流通の根本的改善、薬害防止、発展途上国への、或いは食料危機国への万全な救援システム、地球号の人口爆発問題の解決。
【0010】
【課題を解決するための手段】稲から収穫した籾を直ちに乾燥機に掛け、籾内水分含量を15%±1%に調整する。ここまでは従来の作業工程通り、農家毎に大布袋フレコン或いは定形パネルへ真空式籾吸い取り搬送機で詰めクレーン付きトラックで籾備蓄倉庫へ搬送される。
【0011】籾備蓄倉庫は、防水防鼠を確認の上、現使用中の籾乾燥調整設備をそのまま充てる。現使用中の米サイロ、米倉庫の一部を充てる。管理状態の優良な農家の出荷時期調整で備蓄に充てる。
【0012】総ての課題解決の根源、次年度消費予定量10割備蓄。登山者は天候悪化に備えて3日分の食料を準備するが、国内外の凶作或いは国際的な紛争等、不測の事態が有り1年間の供給がゼロの場合でも、作況指数50の凶作が3年続いても、食卓に出る3日前に籾摺りされたばかりの新鮮な米が、10割一千万トン備蓄されていれば国民の不安心理は絶対に発生しない。万全な食料安全保障技術の所以である(図3)又、籾に保護された籾米は、上記に記された従来の技術の欠陥であった米の劣化による備蓄困難性、電算機、機械化対応に不適性等がこの技術により解決出来る(図4)。
【0013】当システムは備蓄コストは年間1トン当たり5〜8000円、1キロ当たり5〜8円で有る。上記1千万トン年間10割備蓄した上で、従来の15%備蓄の為使っている食料関連費の約5000億円を節約、500〜800億円程度で済む。 従来の玄米備蓄では、高品質を保持したまま保存するには、冷蔵が必要で其の為に設備コスト、ランニングコストが膨大になる。其のための農協倉庫費等の農業予算約2000億円が不要になる。
【0014】現在の備蓄態勢では一旦凶作になると国産米消費者価格が高騰する。凶作年には国民一人当たり数万円の負担が軽減できる(図6)。
【0015】膨大な共済金補償など関連する支出が不要になる。3000億円、凶作年(図7)。従来の玄米は劣化するので備蓄期間終了後飼料用などに払い下げる処理コストが発生したが処理量年間150万トン×30万円×30%=払下げ差額3150億円の節約が図れる(図8)。
【0016】効率的な流通によるランニングコスト削減と品質向上が出来る。現状の玄米態勢では不可能であったが、皮「籾」に包まれた米は品質劣化、温度変化、衝撃破壊に強く、形状、重量共均一で変化せず、IT(情報技術)化されたコンピューターによる指令、統括、計算、予測、制御に基ずく無人化、機械化が容易。又、大量の手持ち在庫は、天気予報のデーターによる供給予測、緊急の作付け転換や海外援助、作付け計画等余裕を持った即時対応が容易に可能なる。
【0017】米が籾に保護されているので、虫や、病害虫が付かないのでクロールピクリン等の薬品処理が不要になる。
【0018】発展途上国の飢餓救助は、我が国だけでも1千万トンが確保されている状態であれば、緊急援助も安心して余裕と計画性を持って国際貢献出来る。人間1日必要な1800カロリーはコメ400グラムだが、人類は今や1キロ10円でコメを生産出来る。義務輸入米を使えば、このシステムは年1キロ5円の備蓄コストを提供している。輸送コストも、籾形態とバラ船舶輸送なら同5円で合計20円20円×40%=8円で1日一人救える計算になる。
【0019】地球号の人口爆発は何れ我が国にも、又人類全てに深刻な問題になる。諸外国も米を長期に大量に廉価に高品質に備蓄できるこのシステムを取り入れれば、人口調節条約等を飢饉援助と結び付け、各国連携して表題の問題にこの機会に直ちに取り組めば、解決と言う勝利を手中に出来る。
【0020】本発明は、上記の通りの従来の玄米備蓄の欠陥を、籾の持つ生命力を活用した籾備蓄システムに因り、現状比で、劇的な低コストで、良質の米を、充分な量を備蓄し、国民の経済的負担を大幅に縮減し、国民を潜在的食料危機から守り、国民に安心感を与える完全な食料安全保障としての有効性がある。
【0021】
【発明実施の形態】タンクローリー或いは大布袋、定形パネル輸送により、水分侵入対策、防鼠対策簡易断熱されただけの建物に屋根から体積一杯注ぎ入れる(図10R>0)。
【0022】建物と籾刷り機と精米機をコンピューターで一体化して、(図11)計算された需要に応じて自動的に、現在流通している精米より数段良質の製品が作り出される。
【0023】初年度は現制度の非常用備蓄分150万トンを籾備蓄に充て次年度に繰り越し次年度冒頭に出荷消費に充てる。
【0024】第2年度は同様非常用備蓄分150万トンを繰り越し前年度分と合わせ300万トン籾備蓄とし、冒頭の3〜4ケ月で出荷消費に充てる。
【0025】順次繰り返し、余分な備蓄米を購入する事なく、6年半を持って10割備蓄「国民年間消費量、1千万トン」と言う万全な食料安全保障体制が出来る。
【0026】現行の備蓄コストは関連支出も含め年間数千億と推定される。がこのシステムの特許使用料を1%としても現行の10分の1近くに圧縮出来る(図12R>2)。
【0027】
【実施例】発案者は昭和29年4月より田圃6反(60アール)の稲作に携わり20年間の農業経験者で有る。その間8年間、翌年の夏過ぎ迄、籾備蓄を実験、実施し技術を確立し消費者に歓迎された。以来、従来の食料安保に不安を抱き続け、93年の凶作で食品会社の立場で米入手で困窮し、このシステムの構想を構築した。数年間籾備蓄の経験は有り、備蓄としての有効性は繰り返し確認しているが、本提案の国家的スケールの食料安全保障の実施例は勿論無い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成されるので、以下に記載されるような、効果を奏する。先人が見逃して来た米本来が持つ驚異の生命力と最新型コンピューターの高能力とを連 動させる事により
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果を証明する対極説明資料。
【図2】人口爆発問題の深刻性を図面で説明するもの。
【図3】本発明による万全の食料備蓄を表す食料安全保障完成図。
【図4】6年半で在庫1千万トン完成工程表、現在の食安保策との備蓄量の差を表す。
【図5】本システムはソフト、ハード共コンピューター連動によるオペーレーションを表す。
【図6】本発明効果により解決する従前の課題。
【図7】本発明効果により解決する従前の課題。
【図8】本システムの経済効果を表す、白の部分は年間備蓄経費歳出減で有る。
【図9】年間消費量1千万トンの備蓄流通経費の差を表す。
【図10】籾貯蔵の体積利用率が高い特性を電算機の高能力を利用して活用する図。
【図11】IT利用の[米のバラ流通革命]のイメージ図。
【図12】本システムの経済効果、従来の毎年の備蓄分買い入れ必要分150万トンが7年目から不要(ゼロ)になった上、常時在庫1千万トン確保を表す図。
【符号の説明】
1 籾倉庫
2、19 出荷ライン
3、8、11、16、18、20、 データー収集、分析、作業指示、記録用コンピューター
4、籾摺棟
5、籾摺機
6、精米棟
7、精米機
9、出荷棟
10、製品仕訳包装機
12、温度センサー
13、エチレンセンサー
14、水分センサー
15、在庫量センサー
17、送風搬送パイプ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不測の事態に備える食料備蓄量設定を次年度消費分の10割備蓄にし、期間を1年超に設定する事により米の豊作凶作が需給バランスに影響を与えず万全な食料安保を構築する方法、米を籾の皮を剥かず、貯蔵性を弱める植物ホルモン、エチレンの生成を防ぐ事により劣化から守り、米の流通、調整時の衝撃から守り、病害虫及び虫害から守る事により、長期に、大量に、廉価に、高品質を守る技術、及び籾を空気を利用し高圧による真空吸引、及び圧送による移送方法、籾一粒一粒をデジタル化してコンピューターと連動させる方法。
【請求項1】 不測の事態に備える食料備蓄量設定を次年度消費分の10割備蓄にし、期間を1年超に設定する事により米の豊作凶作が需給バランスに影響を与えず万全な食料安保を構築する方法、米を籾の皮を剥かず、貯蔵性を弱める植物ホルモン、エチレンの生成を防ぐ事により劣化から守り、米の流通、調整時の衝撃から守り、病害虫及び虫害から守る事により、長期に、大量に、廉価に、高品質を守る技術、及び籾を空気を利用し高圧による真空吸引、及び圧送による移送方法、籾一粒一粒をデジタル化してコンピューターと連動させる方法。
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図11】
【図9】
【図10】
【図12】
【図3】
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【図4】
【図5】
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【図7】
【図8】
【図11】
【図9】
【図10】
【図12】
【公開番号】特開2002−201(P2002−201A)
【公開日】平成14年1月8日(2002.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−194670(P2000−194670)
【出願日】平成12年6月28日(2000.6.28)
【出願人】(300047459)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年1月8日(2002.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成12年6月28日(2000.6.28)
【出願人】(300047459)
【Fターム(参考)】
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