説明

米穀と胡麻を含有する健康食品

【課題】
米穀に所定量の胡麻粉末を添加した米穀胡麻食品が、容器に密封することにより、栄養価に加えて、胡麻および発芽玄米などの米穀の多様な栄養価が付加され、食品の劣化防止を図ることができ、長期間保存することができる米穀と胡麻を含有する健康食品の提供を目的とする。
【解決手段】
所定量の胡麻粉末と青竹粉末と、又は玄米などの米穀をからなる米穀胡麻混合物に、甘味料とセサミオイルとを添加した玄米胡麻食品を、所定のサイズに形成して、調理が素早くでき、食欲増進の香りと抗菌作用を加味されるようにして、水分10%以下の乾燥の状態で容器に密封された健康食品であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、災害時や遭難時等の非常時に食するような、長期保存できて、簡単に食することができて、栄養価の高い米穀と胡麻を含有する健康食品(胡麻入り米穀非常食)に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、餅 100g当たり 235カロリー(kcal)であり、ご飯の168kcalや赤飯の189kcalに比較してカロリーが高い。また餅は消化のよい食べ物であり、ゆっくりと消化されるため、血糖値が長時間安定し、いわゆる満腹状態が長持ちする利点もある。
しかし、健康食品は、ビタミン、ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムの4つの多量元素と、鉄、亜鉛、銅、ヨード、クロム、コバルト、マンガンなどの必須微量鉱物、あるいは繊維および食物繊維の含有量が僅少である。(特許文献1参照)。
【0003】
栄養価の高い胡麻を加えることによりタンパク質、脂質、炭水化物ナトリウム、リン、鉄カルシウム、カリウム、ビタミンA(βカロテン)チアミン、リポフラボン、トコフェロール、ナイアシン、トリプトファンが供給され、胡麻の酵素が働いて、フィチン酸が、リン酸とイノシトールとに分解され、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は必須脂肪酸に、澱粉は糖に、ミネラルはアミノ酸と結びついた形に変わり、身体に対して吸収されやすくなり、かつ、亜鉛などのミネラル類やビタミンが数倍に増え、特に澱粉が糖に変わる。
【0004】
別途加糖処理を施す必要がなくなりこのような米穀を所定形状に形成することで、自然の甘味をもった穀物餅を得ることができて、穀物がもっている栄養分を身体に対して吸収されやすい状態と成すことができるので、この穀物を健康食品としても利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−41063号公報
【特許文献2】特開平8−131104号公報
【特許文献3】特開平9−56348号公報
【特許文献4】特開2001−186850号公報
【特許文献5】特開2000−41582号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、健康食品においても食物繊維の含有量が僅少であるため、健康に必要な繊維素、及び栄養価が充分に摂取できない問題点があった。
【0007】
そこで、この発明は、所定量の胡麻粉末を米穀である玄米に添加した発芽玄米胡麻食品が所定のサイズに形成され、穀物食品の栄養価に加えて、胡麻の多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、さらに内面的に含有成分の変化を起こさせないようにして、長時間非常食として有効にして、また外面的に密封容器が空気や光を通さないので食品の劣化防止を図ることができ、長期間保存することができる栄養価の高い健康食品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
米穀粉末と胡麻の粉末と青竹粉末との混合物を蒸して、甘味料とセサミオイルとを添加して、練り固めた米穀食品を所定のサイズに成形して、乾燥の状態で、容器に密封されている米穀と胡麻を含有する健康食品である。
【0009】
玄米胡麻食品の所定のサイズとしては、10g〜30g/個の重さになる形状であれば、制限しない。また玄米胡麻食品の乾燥状態は、形状が崩れず、個々の食品がくっつくことのない状態にしていることである。米穀と胡麻と青竹粉末との粉末の混合物を80〜100℃の温度で10〜60分間程度に蒸したものに、1〜10重量%の甘味料と1〜20重量%のセサミオイルとを添加している。蜂蜜などの甘味料とセサミオイルは、健康食品の保存に有効であって、青竹粉末は食感と香りに効果を持っている。
【0010】
米穀と胡麻の粉末と青竹粉末との混合物を蒸したものに、1〜10重量%の甘味料と1〜20重量%のセサミオイルとを添加している。
上記の米穀食品には、胡麻の粉末を5重量5%〜20重量%と1〜10重量%の青竹粉末とを含有させている。上記の米穀食品には、胡麻の粉末を0.1〜100ミクロンで、5重量5%〜20重量%と、青竹粉末を0.1〜150ミクロンで、1〜10重量%の青竹粉末とを含有させている。
【0011】
上記の甘味料は、トレハロース、蜂蜜、黒糖、砂糖、麦芽糖の内1種類から選らばれたものであって、また塩分としては通常の食塩である。
上記密封容器は樹脂フイルム、又はアルミニウム缶の容器であって、容積として50ml〜1000mlである米穀と胡麻を含有する健康食品である。また前記の玄米胡麻健康食品にゲル体を添加して容器に封入することが出来る。
【0012】
上記の米穀食品には、胡麻の粉末を5重量%〜20重量%と青竹粉末を1重量%〜10重量%とを含有させている。上記の米穀は、玄米、白米、もち米、赤米、あわ、ひえの内1種類から選らばれたものであって、ミネラルを多量に含有している。好ましくは7重量%〜15重量%である。特に玄米が最も好ましい。
【0013】
この発明による健康食品は、所定量の胡麻粉末または、低温圧搾生搾り胡麻オイルを添加した穀物が所定のサイズに形成されている。米穀と胡麻の粉末の混合物を蒸して、練り固めた餅を所定のサイズに成形して、乾燥の状態で、容器に密封されている米穀と胡麻と青竹を含有する健康食品である。
【0014】
さらに、粉末としては、粒径が100ミクロン以下の微粉末で、0.1〜100ミクロンが望ましく。サバンナ産の白胡麻を低温圧搾して一部精油を取り出した粉末状のものを、米穀に添加して使用することも出来る。
この発明は、玄米胡麻餅に対して、この玄米の大きさと同等程度の大きさに粉砕された黒豆(発芽黒豆を含む)、黒ゴマ、ヒジキ、海苔(青のり等)、小魚等の付加食品や適量の塩、しょう油などの調味料または香辛料を添加することもできる。
【0015】
低温圧搾した胡麻種子由来の精油を部分的に採取した粉末、またはペーストは、セサミン、セサモリン、エピセサミン、セサモール、セサミノール、セサモリノールなどの一成分以上を含み、不抗酸化剤のゴマリグナン類と、脂肪酸としての飽和脂肪酸のパルミチン酸とステアリン酸と、不飽和脂肪酸してのオレイン酸を30重量%以上とリノール酸を40重量%以上の割合で、不飽和脂肪酸を全脂肪酸の80%以上を含有している。またこの成分以外に、カタラーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼの酵素のうちいずれか一種類以上と、カリ成分、リン成分、並びに鉄成分などのミネラル成分を含有している。
【0016】
トレハロースとは、2分子の単糖が互いに還元基(アルデヒド基やケトン基)同士で脱水結合した二糖の非還元性二糖類であり、代表的なものが2分子のグルコースが結合したトレハロースである。蜂蜜、黒糖、麦芽糖は人体の有効成分を含有して、さらに健康食として成形性において効果を示した。
が結合したトレハロースである。
蜂蜜、黒糖、麦芽糖は、人体の有効成分を含有して、さらに健康食としての成形性において効果を示した。
【0017】
また鎖状構造のアルデヒド基の炭素(不斉炭素ではない)は、環状構造で不斉炭素となるため2種類の異性体ができる。
種々の糖アルコールやオリゴ糖のエネルギー換算係数が推算されおり、トレハロースの係数は約3.5キロカロリー/グラムであるとされている。工業的にデンプンを原料として生産される。
【0018】
上記構成によれば、玄米胡麻食品の栄養価に加えて、多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、長期間保存することができる。果皮と種皮には、脂肪、たんぱく質、セルロース(繊維)がある。とくにセルロースはこれ自体では消化しにくいですが他の食物の消化吸収を助け、腸の働きを促進すると言われている。
【0019】
胡麻にはストレスを和らげる作用があり香りは食欲を促進する、胡麻に含まれている成分リノール酸は血圧を下げる効果、セサミンなどのゴマリグナンや食物繊維やミネラルは血管をきれいにする作用があるといわれる
【0020】
セサミオイル、即ち胡麻に含有する脂肪酸は、飽和脂肪酸のパルミチン酸と、ステアリン酸との総量を20重量%以下、不飽和脂肪酸のオレイン酸を30重量%以上、とリノール酸を40重量%上と、αリノレン酸を1重量%以上で、不飽和脂肪酸の全量を80%以上含有している。抗酸化剤のゴマリグナン類と飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸と酵素との有効成分は、サバンナ地帯産のゴマ種子を30℃以下の低温下で圧搾して得たゴマ油から分離されている。
【0021】
ゴマ種子由来のゴマリグナン類と不飽和脂肪酸が化粧料の薬効成分として正しく好適であることも見出されている。一般的製法では生のゴマを30℃以下の低温で搾る方法はなされていない。最低80℃の熱を加えないとゴマの精油が出てこない。また結合型の必須脂肪酸を豊富に含む植物油が細胞の形成に有効であることは知られている。
【0022】
リノール酸(LA)をγ―リノレン酸(GLA)に転換するために、必要な酵素の欠如によって表皮中のGLA含有量は低くなっている。
またこのゴマ精油は優れた抗菌作用があり、培養菌群に加えた場合成長するバクテリアを99%近く減少させることが明らかにされ、黄色ブドウ球菌の殺菌力も認められている。
【0023】
青竹粉末は植物繊維が豊富なうえ乳酸菌が成分にあり糖分が豊富なので腸の働きに有効である。また抗菌・脱臭効果があり、抗菌成分であるタケキノンは、杉、ひのきに比べ作用する菌の種類が多く、病原性大腸菌(O-157)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などへの抗菌効果も確認されていている。また、竹にはテルペンとよばれる芳香物質が含まれていてリラックス効果、精神安定作用を期待される。
【0024】
玄米の湖粉層と胚芽には、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのカリウム・マグネシウムなどがある。胚芽は米の生命の宿っている最も大切な部分で、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビタミンEなど含んでいる。その他、ガンマーオリザノール、イノシトール、フィチン酸なども玄米は含有している。
【0025】
精米で果皮も種皮も湖粉層も胚芽も取り除かれているので残った白米は、胚乳のデンプン、ただカロリーだけであるが、ミネラルもビタミンもないので燃焼した後、完全に化学分解しない部分が残り、乳酸などになる。このものは身体に血液に含む害を与える物質を酸性化させる。
【0026】
善玉の腸内細菌が多くあれば、腸内でビタミンB1も合成される。ミネラルのない白米でも血液の酸化は少なくなる。しかし、ビフィズス菌とは反対に働くアノイリナーゼ菌が積極的にビタミンB1を破壊し、カルシウムの吸収もさまたげて血液を酸性にする。
【0027】
この発明は、上記発芽玄米胡麻食品は数口サイズに形成されたものである。数口サイズとは数口で容易に食べることができる大きさを意味し、丸形状と成す場合には直径約10mm〜100mm、望ましくは20mm〜80mmである。上記構成によれば、食べやすく、また容器に対しても詰めやすくしたものである。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、所定量の胡麻粉末を米穀に添加した米穀(発芽玄米)胡麻(発芽胡麻)含有食品が所定のサイズに焼成され、空気および光を透過しない密封容器に密封したので、ミネラル分の栄養価に加えて、胡麻および玄米などの米穀の多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、簡単に食することができる非常食として栄養価を高めて長期保存できる健康食品である。
【0029】
さらに甘味料とセサミオイルと青竹粉末とを添加することによって処理することで、食品の甘味が増して、殺菌効果をもって、長期保存に有効になっている。また青竹の植物繊維と乳酸菌により腸の働きが改善できる。この方法により食品の劣化防止を図ることができ、長期間保存することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】米穀と胡麻を含有する健康食品の姿図
【図2】米穀と胡麻を含有する健康食品の製造工程の図。
【図3】米穀と胡麻を含有する健康食品のアルミ缶での充填の図
【図4】米穀と胡麻を含有する健康食品を樹脂フイルム袋に詰め図
【発明を実施するための形態】
【0031】
この発明の一実施例を以下の図面に基づいて詳述する。図1は健康食品、および図2にその製造方法を示すが、図3、図4では、容器(アルミニウム缶、および樹脂フイルム袋)に充填した状態を示す。
【実施例1】
【0032】
図2に示すように、玄米は、発芽玄米90kgとスリランカ産の特殊胡麻を120℃で30分間焙煎し粉末にした炒り胡麻の粉末10kg、と青竹粉末3kgとを水蒸気によって蒸して、蒸した混合物を混練して、蜂蜜1kgと、セサミオイル1kgとを加えながら、練り機で玄米と胡麻と青竹の食品を製造した。
【0033】
発芽玄米胡麻食品は、水分付加工程で、発芽玄米胡麻食品に対してスプレーを用いて若干のゴマ油分を噴霧して、約15g/個にカットした。
【0034】
次に前記の発芽玄米胡麻食品を表面上で200℃以上になるように15分間程度乾燥・熱処理した。蜂蜜の添加によって水分活性AWを0.8%以下にするとともに、抗菌作用の高いセサミオイルを内部に加えた。抗酸化抗菌作用に優れたセサミオイルを加える事で歯触りのよい食品に仕上がった。
【0035】
また青竹の表面を削った青竹粉末を前記の餅に加えることで、青竹の示す抗菌性と植物繊維、乳酸などによって、腸の活性に効果が高い食品になった。
【0036】
また前記の発芽玄米胡麻食品に、水分を添加した発芽玄米胡麻食品は、30℃前後での温度で、3時間乾燥させる低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程で、発芽玄米餅に遠赤外線を均一に照射して、前記の食品の内部まで乾燥させ、クッキー状の乾燥状態に近い商品にするとともに、遠赤外線照射活性により発芽玄米がもっている栄養分を引出して、身体に充分に吸収されやすいようになった。
【0037】
前記の30℃前後で低温乾燥3時間させた低温乾燥工程と、遠赤外線照射工程とを経た玄米胡麻餅食品は、1個15gのカット食品を500g用の樹脂袋に、20個、300g程度入れて商品とした。
【0038】
本発明では、発芽玄米胡麻食品を、図2に示すように発芽玄米胡麻食品の製造方法でおこなった。
特に、図4では、直径85mmで、高さ200mmの樹脂フイルム袋の容器に収納した状態を示した。
【0039】
この状態でされた発芽玄米胡麻食品は、多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、健康食品として有効となり、容器に封入された穀物食品の劣化防止ができ、長期間保存できるようになった。
【0040】
また、上記発芽玄米胡麻食品は一口サイズにカットされており、それを焼成したものであったので、食べやすく、また缶、袋などの容器に対しても詰めやすくなり、必須アミノ酸の富化により、体内で生合成することが不可能なアミノ酸の摂取が可能になると共に、必須アミノ酸(旨味成分)の富化により、発芽玄米胡麻の穀物の健康食品としても、味とおいしさを向上させた。
【実施例2】
【0041】
実施例1と同様に、玄米は、発芽玄米80kgとスリランカ産の特殊胡麻を120℃で30分間焙煎し粉末にした炒り胡麻の粉末20kg、と青竹粉末2kgを水蒸気によって蒸して、混練して、トリハロース11.5gと、セサミオイル1.5kgとを加えながら、玄米胡麻乾燥餅を製造した。
【0042】
発芽玄米胡麻餅は、水分付加工程で、多数の発芽玄米餅に対してスプレーを用いて水を噴霧して、水分付加量を1重量%程度になるようにした(上述の噴霧器を用いて水を噴霧することによって、玄米に対して水分を全体に均一に付加することができた)。図2の製造工程で示すように、食品の乾燥餅については約20g/個にカットした。
次に発芽玄米胡麻食品の表面を200℃以上で10分程度の乾燥・熱処理と、トリハロースと、セサミオイルとの添加によって水分活性AWを0.8%以下にするとともに、抗菌作用の高いセサミオイルを内部に加えた。抗酸化抗菌作用に優れたセサミオイルを加える事で歯触りのよい食品に仕上がった。
【0043】
本発明では、発芽玄米胡麻餅を30℃前後での温度で、3時間乾燥させる低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程で、発芽玄米餅に遠赤外線を均一に照射して、前記の餅の内部まで乾燥させ、クッキー状の乾燥餅に近い状態にするとともに、遠赤外線照射活性により玄米がもっている栄養分を引出して、身体に充分に吸収されやすいようになった。
【0044】
前記の30℃前後で低温乾燥3時間させた低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程を経た、玄米胡麻餅は1個20gのカット餅を500g用の容器に、20個、400g程度入れた。
【0045】
本発明では、発芽玄米餅を、図2に示すように玄米胡麻乾燥餅の製造をおこなった。製缶した状態は、直径85mmで、高さ200mmのアルミ缶(500g用)に詰めされた非常用健康餅食品となった。
【0046】
この状態で製缶された発芽玄米胡麻食品は、多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、非常食として有効となり、また密封容器によって、穀物の健康食品の劣化防止ができ、長期間保存できるようになった。
【実施例3】
【0047】
実施例1と同様に、玄米は、発芽玄米90kgとスリランカ産の特殊胡麻を120℃で30分間焙煎し粉末にした炒り胡麻の粉末10kg、と青竹粉末1kgを水蒸気によって蒸して、混練して、蜂蜜1gと、セサミオイル1kgとを加えながら、餅つき機で発芽玄米胡麻乾燥餅を製造した。
【0048】
発芽玄米餅は、水分付加工程で、発芽玄米胡麻乾燥餅に対してスプレーを用いて水を噴霧して、水分付加量を1重量%程度になるようにした(上述の噴霧器を用いて水を噴霧することによって、発芽玄米に対して水分を全体に均一に付加することができた)。図2の製造工程で示すように、健康食品については約15g/個にカットして、平餅状にした。次に発芽玄米胡麻食品の表面を200℃以上で10分程度の乾燥・熱処理をした。
【0049】
本発明では、発芽玄米胡麻乾燥餅を25℃前後での低温で、4時間乾燥させる低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程で、発芽玄米胡麻乾燥餅に遠赤外線を均一に照射して、前記の餅の内部まで乾燥させ、クッキー状乾燥餅に近い状態になった。
【0050】
次に25℃前後で低温乾燥4時間させた低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程を経た、玄米胡麻乾燥餅は1個15gのカット乾燥餅を500g用の樹脂フイルムに、20個、300g程度入れた。
【0051】
この状態で製造された発芽玄米胡麻食品は、多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、長期間保存できるようになった。
【実施例4】
【0052】
実施例1と同様に、玄米は、発芽玄米90kgとスリランカ産の特殊胡麻を120℃で30分間焙煎し粉末にした炒り胡麻の粉末9kg、と青竹粉末2kgを水蒸気によって蒸して、混練して、トリハロース11gと、セサミオイル1kgとを加えながら発芽玄米胡麻乾燥餅を製造した。
【0053】
発芽玄米餅は、水分付加工程で、発芽玄米餅に対してスプレーを用いて水を噴霧して、水分付加量を2重量%程度になるようにした(上述の噴霧器を用いて水を噴霧することによって、発芽玄米に対して水分を全体に均一に付加することができた)。図2の製造工程で示すように、食品の乾燥餅については約15g/個にカットした。次に発芽玄米胡麻食品の表面を200℃以上で10分程度の乾燥・熱処理をした。
【0054】
本発明では、玄米胡麻乾燥餅を25℃前後での低温で、4時間乾燥させる低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程で、玄米胡麻乾燥餅に遠赤外線を均一に照射して、前記の餅の内部まで乾燥させ、クッキー状乾燥餅に近い状態になった。
【0055】
次に25℃前後で低温乾燥4時間させた低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程を経た、玄米胡麻乾燥餅は1個15gのカット餅を250g用の樹脂袋に、10個、150g程度入れた。
【0056】
本発明では、発芽玄米胡麻乾燥餅を、図2に示すように玄米胡麻餅の製造をおこなった。直径53mmで、高さ90mmのアルミニウム缶容器に詰めされた健康食品となった。この状態で製造された発芽玄米胡麻食品は、長期間保存できるようになった。
【実施例5】
【0057】
実施例1と同様に、玄米は、発芽玄米80kgとスリランカ産の特殊胡麻を120℃で30分間焙煎し粉末にした炒り胡麻の粉末20kg、と青竹粉末2kgを水蒸気によって蒸して、混練して、トリハロース11.5gと、セサミオイル1.5kgとを加えながら、玄米胡麻乾燥餅を製造した。
【0058】
発芽玄米胡麻餅は、水分付加工程で、多数の発芽玄米餅に対してスプレーを用いて水を噴霧して、水分付加量を1重量%程度になるようにした(上述の噴霧器を用いて水を噴霧することによって、玄米に対して水分を全体に均一に付加することができた)。図2の製造工程で示すように、食品の乾燥餅については約20g/個にカットした。
【0059】
次に発芽玄米胡麻食品の表面を200℃以上で10分程度の乾燥・熱処理と、トリハロースと、セサミオイルとの添加によって水分活性AWを0.8%以下にするとともに、抗菌作用の高いセサミオイルを内部に加えた。抗酸化抗菌作用に優れたセサミオイルを加える事で歯触りのよい食品に仕上がった。
【0060】
本発明では、発芽玄米胡麻餅を30℃前後での温度で、3時間乾燥させる低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程で、発芽玄米餅に遠赤外線を均一に照射して、前記の餅の内部まで乾燥させ、クッキー状の乾燥餅に近い状態にするとともに、遠赤外線照射活性により玄米がもっている栄養分を引出して、身体に充分に吸収されやすいようになった。
【0061】
前記の30℃前後で低温乾燥3時間させた低温乾燥工程後に、遠赤外線照射工程を経た玄米胡麻餅は1個20gのカット餅の20個に寒天のゲル体を加えて、500g用のアルミニウム缶容器に封入した。
製缶した状態は、直径85mmで、高さ200mmのアルミ缶(500g用)にゲル体と詰めされた非常用健康餅食品となった。
【0062】
この状態で発芽玄米胡麻食品は、多様な栄養価(ビタミン、ミネラル、繊維、食物繊維など)が付加されるので、非常食として有効となり、また密封容器によって、穀物の健康食品の劣化防止ができ、長期間保存できるようになった。

【符号の説明】
【0063】
1・米穀と胡麻を含有する非常食品
2.発芽玄米
3.胡麻パウダー
4・青竹パウダー
5・プラスティック上蓋
6.容器
7.密封容器樹脂フイルム
8.型崩れ防止紙


【特許請求の範囲】
【請求項1】
米穀粉末と胡麻の粉末と青竹粉末の混合物を蒸して、甘味料とセサミオイルとを添加して、練り固めた米穀食品を所定のサイズに成形して、水分10%以下の乾燥の状態で、容器に密封されていることを特徴とする米穀と胡麻を含有する健康食品。
【請求項2】
米穀と胡麻の粉末と青竹粉末との混合物を蒸したものに、1〜10重量%の甘味料と1〜20重量%のセサミオイルとを添加していることを特徴とする請求項1に記載の米穀と胡麻を含有する健康食品。
【請求項3】
上記の米穀食品には、胡麻の粉末を0.1〜100ミクロンで、5重量5%〜20重量%と、青竹粉末を0.1〜150ミクロンで、1〜10重量%の青竹粉末とを含有させていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の米穀と胡麻を含有する健康食品。
【請求項4】
上記の米穀は、玄米、白米、もち米、赤米、あわ、ひえの内1種類から選らばれたものであって、ミネラルを含有していることを特徴とする請求項1記載と請求項2記載と請求項3とのいずれかに記載の米穀と胡麻を含有する健康食品。
【請求項5】
上記の甘味料は、トレハロース、蜂蜜、黒糖、砂糖、麦芽糖の内1種類以上から選らばれたものであことを特徴とする請求項1記載と請求項2記載と請求項3と請求項4とのいずれかに記載の米穀と胡麻を含有する健康食品。
【請求項6】
上記密封容器は樹脂フイルム袋、又はアルミニウム缶の容器であって、容積として50ml〜1000mlであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の米穀と胡麻を含有する健康食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−93(P2011−93A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147644(P2009−147644)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(308027880)CTC−LANKA株式会社 (6)
【Fターム(参考)】