説明

粒状のグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメント

グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のエレメントは、ユーザに、粗い方法と細かい方法の両方でアプリケーションを制御できるようにする。カーソルが移動して、表示されたGUIエレメントと一致し、又は重なった場合、ターゲット・パラメータ(例えば、表示されるズーム・レベル、画像の回転、又は再生音量)に対して迅速な変化を行えるように、パラメータ調整が第1の(粗い)粒度で行われる。カーソルが、表示されたGUIエレメントから遠ざかると、ターゲット・パラメータに対して細かな変化を行えるように、パラメータ調整が第2の(細かい)粒度で行われる。一実施形態では、カーソルが、表示されたGUIエレメントから遠ざかるほど、制御はより細かくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、コンピュータ・システムのためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースに関し、より詳細には、制御のために複数レベルの粒度を提供するグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザ・インターフェースは、ユーザがコンピュータ・システムと対話するための手段である。グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)は、カーソル制御デバイスと共にウィンドウとアイコンを使用する。大部分のカーソル制御デバイスは、コンピュータ・システムへ、選択又は他のユーザのアクションを示すための信号を生成するスイッチを含む。ウィンドウ、アイコン、カーソル制御デバイスの組合せによって、ユーザは、視覚的なポイント・アンド・クリック方法で操作することができる。本明細書で使用する際は、「ポイント・アンド・クリック」という句は、カーソルを、所望の画像の上にディスプレイ上で位置決めし、かつカーソル制御デバイス上のスイッチ(例えば、ボタン、フィンガー・タップ、スタイラス・タップ)を活動化させることを意味する。1つの例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースは、コンピュータ・システムのMacintosh(登録商標)ファミリーに対するFinder(商標)インターフェースである。(FINDERは、米国カリフォルニア州クッパチーノのApple Computer、Inc.(アップル・コンピュータ社)の商標であり、MACINTOSHは、その登録商標である。)
【0003】
機器やアプリケーションの制御が、GUIによって表示するために、シミュレートされる。例えば、音量調節ノブや視覚的なズーム・スライダ・コントロールのグラフィカルな表現は、今日のグラフィカル・ユーザ・インターフェースで使用されるGUIエレメントを示している。アプリケーションの設定(例えば、再生音量、視覚的な拡大、又は画像回転の角度)を調整するために、ユーザは、ノブ又はスライダのグラフィカルな表現の上にカーソルを位置決めし、カーソル制御デバイスのボタンをクリックし、かつ保持することによってカーソル制御デバイスを活動化し、さらにカーソルを円又は直線的な動きでドラグして所望の設定(例えば、音量、回転、又はズームのレベル)を達成する。
【0004】
コマンド・ライン入力インターフェースよりも便利であるが、従来のGUIエレメントは、ユーザに所望のパラメータを直線的に調整させるだけである。すなわち、ユーザがGUIエレメントを、指定された範囲(例えば、45度の回転又は1インチ(2.54cm)の直線的な動き)に調整するとき、従来のGUIエレメントは、対応する指定された量だけ、その関連するパラメータ(例えば、画像の回転又は音量)を調整する。これは、パラメータの最終値又は目的値をユーザが細かく調整することも可能にしつつ、ターゲット・パラメータを、広い範囲にわたって迅速に変化させることを困難にするおそれがある。例えば、選択された画像の回転を制御するために2インチ(5.08cm)のスライダが使用される場合、スライダ・コントロールの位置の1インチ(2.54cm)の変化が、表示された画像の180度の回転を生じることになる。これは、ユーザが、広い範囲にわたって画像の回転を迅速に調整することを可能にするが、GUIエレメントの解像度により、最終的な値を正確に制御することが困難になる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、ユーザに、アプリケーションのオペレーションを第1の(粗い)方法で迅速に調整することを可能にし、アプリケーションのオペレーションを第2の(細かい)方法で調整することも可能にするGUIエレメントを提供することは有益なはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)のエレメントによって、ユーザは、粗い方法と細かい方法の両方でアプリケーションを制御できるようになる。カーソルが移動して、表示されたGUIエレメントと一致し、又は重なった場合、ターゲット・パラメータ(例えば、表示されるズーム・レベル、画像の回転、又は再生音量)に対して迅速な変化を行えるように、パラメータ調整が第1の(粗い)粒度で行われる。カーソルが、表示されたGUIエレメントから遠ざかると、ターゲット・パラメータに対して細かな変化を行えるように、パラメータ調整が第2の(細かい)粒度で行われる。一実施態様では、カーソルが、表示されたGUIエレメントから遠ざかるほど、制御はより細かくなる。例として、カーソルが45度の角度まで移動する場合を考える。GUIエレメントと一致したとき、このアクションにより、選択された画像を45度まで回転させることができ、GUIエレメントから1インチ(2.54cm)離れたとき、このアクションにより、選択された画像を20度だけ回転させることができ、さらにGUIエレメントから3インチ(7.62cm)離れたとき、このアクションにより、選択された画像を5度だけ回転させることがでる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1A】本発明の一実施形態によるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントのオペレーションをブロック図の形式で示す図である。
【図1B】本発明の一実施形態によるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントのオペレーションをブロック図の形式で示す図である。
【図1C】本発明の一実施形態によるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントのオペレーションをブロック図の形式で示す図である。
【図1D】本発明の一実施形態によるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントのオペレーションをブロック図の形式で示す図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメントのオペレーションをブロック図の形式で示す図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態による例示のGUIエレメントを示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態による例示のGUIエレメントを示す図である。
【図5】本発明によるGUIエレメントのオペレーションの方法を流れ図の形式で示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に従って図5の方法を実施するコンピュータ・システムに対するシステム・アーキテクチャをブロック図の形式で示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明は、いずれの当業者も、特許請求される本発明を作成し、使用できるようにするために示され、また以下で論ずる特定の例に則して行われており、その変形形態は、当業者により容易に明らかとなる。したがって、本明細書に添付された特許請求の範囲は、開示された諸実施形態によって限定されるものではなく、本明細書に開示された原理及び特徴と矛盾しないその最も広い範囲と一致すべきである。
【0009】
本発明によるグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントは、ユーザに、アプリケーションのオペレーション特性(例えば、ズーム・レベル、ページ又はリスト表示、画像の回転、画像の露出、音量)を調整する能力を与える。カーソルが、表示されたGUIエレメントと一致する、又はその上になったとき、所与のカーソル移動量により指定量の変化を生じさせ、またカーソルがGUIエレメントからはずれる、又は離れたときは、より少ない量の変化を生じさせる。すなわち、カーソルとGUIエレメントの間の距離に応じて、所与のカーソル移動と関連付けられた変化の粒度が変更される。例えば、カーソルが、表示されたGUIエレメントから遠ざかるほど、所与のカーソル移動量によって、より少ない変化(例えば、ズーム、ページ若しくはリスト内の移動、回転、露出、又は音量変化の量)を生ずる。本発明によるGUIエレメントの1つの利点は、ユーザが、比較的大きなカーソル移動を使用して、ターゲット・パラメータに対して細かな、又は小さな変化を行えるようにしながら、ユーザが所望する設定に迅速に「近づく」ために、単一の制御エレメントを使用できることである。
【0010】
図1Aを参照すると、一実施形態では、本発明によるGUIエレメント100は、グラフィック・ウィンドウ110で画像105を回転するために使用される。カーソルがGUIエレメント100の上に置かれると、回転は第1の粒度で行われる。図1Bを参照すると、カーソル115がGUIエレメント100上にある状態で、指定された量(すなわち、カーソル位置115と115’の間の距離)のGUIエレメント100の中心周りのカーソルの動きにより、画像105を、例えば、15度ステップでX度回転させ、その結果、画像105’を得る。
【0011】
カーソルをGUIエレメント100から離れて置くと、回転は第2の粒度で行われる。図1Cを参照すると、カーソル120がGUIエレメント100から離れて位置する場合、指定された量の(すなわち、図1Bと同様の)GUIエレメント100の中心周りのカーソルの動きにより、画像105’を、例えば、1度ステップでY度回転させ、その結果、画像105''を得る。
【0012】
カーソルがGUIエレメント100からさらに遠くに置かれた場合、回転は、第3の粒度で行われる。図1Dを参照すると、カーソル125が、(図1Cで示されたカーソル位置に対して)さらにGUIエレメント100から離れた状態で、指定された量の(すなわち、図1B及び1Cに示されたものと同様の)GUIエレメント100の中心周りのカーソルの動きにより、画像105''を、例えば、0.5度ステップでZ度回転させ、その結果、画像105'''を得る。
【0013】
カーソルの動き量は、図1B、1C、1Dで同じであるが(すなわち、GUIエレメント100の中心周りの回転)、画像回転の量は、図1Cのものよりも図1Dは少なく、また図1Bのものよりも図1Cは少ないことに留意することが重要である。すなわち、カーソルが、GUIエレメント100から遠ざかると、カーソルの動きの所与の量によって、より少ない量の回転が行われる、すなわち、目標とする効果(例えば、画像の回転)の粒度が、GUIエレメント100からカーソルが遠ざかる、又はその方向に移動するにつれて変化する。
【0014】
図1A〜1Dの例示的な実施形態では、ターゲット画像(すなわち、画像105、105’、105''、105''')を、その中心点周りで回転させている。しかし、他の実施形態では、GUIエレメント100が表示されたとき、画像は、カーソルにより特定された点など、任意の点の周りを回転させることもできる。同様に、ウィンドウ中に、それぞれを回転させることのできる複数のオブジェクトがある場合、GUIエレメント100を表示する前に、ユーザが回転させたいオブジェクト上にカーソルを置く。
【0015】
さらに、図1A〜1Dの例示的な実施形態に合わせて、GUIエレメント100は、現在の画像回転量の指示を含む(すなわち、図1Aの0°、図1BのA°、図1CのB°、図1DのC°)。これは、回転量が所望の値に近づくにつれて、ユーザが、より細かな調整を行えるように、カーソルをGUIエレメント100から遠ざかるように移動できるという点で、ユーザへの有用なフィードバックとなる。他の実施形態では、この情報を、ユーザ又はシステム指定の位置に表示されるフィールドとして、又は当技術分野で知られた他の方法で、ターゲット・アプリケーションのステータス・バーにより表示することができる。
【0016】
本発明によれば、GUIエレメント100は、例えば、所定のキー(例えば、オプション・キー)、所定のキーの組合せ(例えば、シフト・キーとオプション・キー)、プルダウン・メニュー、ポップアップ・メニュー、又は当技術分野で知られた任意の手段を押下することによるなど、ユーザのアクションを介して表示することができる。GUIエレメント100は、同様の方法で閉じることができる。さらに、本発明によれば、GUIエレメントは、見やすくするために不透明にすることも、あるいはその「下の」オブジェクト/画像を見ることができるように半透明にすることもできる。
【0017】
図1A〜1Dに関する上記の議論は、画像回転オペレーションに焦点が当てられているが、本発明によるGUIエレメントは、連続的に変化させることが可能なすべてのパラメータに等しく適用可能であることにさらに留意されたい。例えば、本発明によるGUIエレメントは、表示ズーム制御、画像露出制御、カラー調整、コントラスト調整、輝度、再生音量調整、又は記録音量調整を行うために使用することができる。これらのパラメータのそれぞれに対する本発明によるGUIエレメントの動作上の特徴は同じである。すなわち、カーソルが表示されたGUIエレメントと一致すると、パラメータは第1の(粗い)粒度で調整される一方、カーソルがGUIエレメントから遠ざかると、カーソル移動の粒度が増加し、したがって、所与の動き(例えば、GUIエレメント周りの25°の回転)が、パラメータの変化の大きさを常に低下させること、さらにパラメータの現在の値が表示されることである。
【0018】
本発明の他の実施形態によるGUIエレメントは、不連続に変化し得るパラメータを制御し、又は設定するためにも使用することができる。このタイプの例示的なGUIエレメントは、ドキュメントを通して(例えば、ページ、章、セクションごとに)走査する、又はリストを通して(例えば、アルファベット順又は日付順で)スクロールする能力を実現する。
【0019】
図2Aを参照すると、一実施形態では、ユーザは、GUIエレメント200を用いて、ドキュメントを通してスクロールすることができる。カーソル205が、特定のページ番号(例えば、ページ3)の上に置かれたとき、そのページが表示される。図1A〜1Dに関して上記で論じたものと同様な方法で、カーソル205が、GUIエレメント200から遠ざかると、アプリケーション・ウィンドウ中で全体的にページを見ることができない場合、選択されたページが上下に(又は左右に)スクロールされる。さらに、カーソル205がGUIエレメント200からさらに遠くに離れると、表示されるページはさらに遅くスクロールされる。
【0020】
図2Bを参照すると、ドキュメントが、GUIエレメント210が個々に表示できるページをさらに多く有する場合、GUIエレメント210の各セクションは、指定されたページ範囲(例えば、ページ21から30)と関連付けることができる。このタイプの実施形態では、カーソル215が、指定されたセクションの上にあるとき、そのセクションの最初のページが表示される(例えば、21ページ)。図2Cを参照すると、カーソル215がGUIエレメント210から遠ざかると(例えば、カーソル215’の方へ)、指定された範囲に含まれる個々のページが表示される。図1A〜1Dに関して上記で論じたものと同様な方法で、カーソル215をGUIエレメント200から遠ざけ、かつその周りを回転させるると、ページからページへの(又は単一のページ内の)移動が徐々に遅くなる。
【0021】
一実施形態では、カーソルがGUIエレメント200(205)に重ならないとき、スクロール・オペレーションは、表示されたページ(又はページ範囲)に限定される。他の実施形態では、カーソルがGUIエレメント200の周りで回転すると、スクロール・オペレーションが、ページからページ(ページ範囲からページ範囲)のスクロールを行うように継続される。GUIエレメント200や210をどのようにして表示し、閉じるかなどの他の機能、及びその視覚的な特性(例えば、その半透明性)は、図1A〜1Dに関して上記で論じたように制御することができる。
【0022】
他の実施形態では、本発明によるGUIエレメントは、図2A〜2Cで示すようにページ番号によるのではなく、例えば、アルファベット順、日付順、ファイル・サイズなどの何らかの他のソート・カテゴリにより区分することができる。
【0023】
図3を参照すると、例示的なGUIエレメント300は、26セクションに区分されており、各セクションは、特定のアルファベット文字と関連付けられている。GUIエレメント300は、アルファベットでソートされたリストを通してスクロールするとき、特に有用である。この性質の実施形態では、カーソルがGUIエレメント300上に置かれたとき(例えば、文字Fの上に)、ソート・パラメータがカーソルに対応する、又はその「下の」文字で開始するリストの特定部分が表示される。カーソルがGUIエレメント300から遠ざかり、かつその中心の周りを回転すると、その基になるリストがスクロールされる。カーソルがGUIエレメント300から遠ざかるほど、スクロール・オペレーションはより遅く行われる。この方法では、ユーザは、(カーソルを、GUIエレメント300によって表示された様々な文字の上を移動させることにより)その基になるリストを通して迅速にジャンプさせることができ、また最も関心のあるリストの部分を通して、ゆっくりとスクロールすることもできる。他の実施形態では、文字のグループを、GUIエレメントの単一のセクション中に組み合わせることができる。例えば、GUIエレメントが、26のセクションに区分するには小さ過ぎるが、13セクションに区分できる場合、各セクションを、A〜B、C〜Dなど2つの文字範囲に割り当てることも可能である。いくつかの実施形態では、カーソルがGUIエレメント300と重ならないとき、スクロール・オペレーションは、表示された範囲に限定される(すなわち、ソート・パラメータがFで開始するリスト・エレメントに限る)。他の実施形態では、カーソルがGUIエレメント300から遠ざかり、かつその周りを回転すると、スクロール・オペレーションは、リストが連続的にスクロールされるように(すなわち、ソート・パラメータがFで開始するリスト・エレメントから、ソート・パラメータがGで開始するリスト・エレメントまでなど)継続される。GUIエレメント300をどのようにして表示し、閉じるかなどの他の機能、及びその視覚的な特性(例えば、その半透明性)は、図1A〜1Dに関して上記で論じたように制御することができる。
【0024】
当業者であれば、本明細書で述べられた原理は、例えば、日付又はサイズによりソートされたリストによってスクロールするGUIエレメントに対しても等しく適用できることが理解される。これらの実施形態では、本発明によるGUIエレメントは、適切なカテゴリ又はラベル(例えば、先週、今週、次週、今年、昨年、1メガバイト未満、1と2メガバイトの間など)を有するセクションを用いることができる。
【0025】
さらに他の実施形態では、本発明によるGUIエレメントは、簡単に順序付けられない項目のリスト、又はGUIエレメントそれ自体上で識別するためには多くのカテゴリがあり過ぎる項目のリストを通してスクロールするためにも使用することができる。この一例としては、日付で順序付けられたリスト用のもの、あるいはそのサイズによりソートされた画像用のものとすることができる。この性質のリストは、極めて大きく、その結果、GUIエレメント上に表示できるカテゴリ中で簡単に表示するには、多過ぎるエレメントを含む可能性がある。図4を参照すると、これらの場合において、GUIエレメント400を使用することができる。連続的に変化し得るパラメータを制御するためのGUIエレメントと同様に(上記の議論を参照のこと)、カテゴリ又はパラメータの範囲が表示されていない。現在の項目だけ(例えば、項目X)、また任意選択で、項目の合計数(例えば、Y)が表示される。他で説明した実施形態におけるように、カーソルがGUIエレメント400に重なるとき、そのリストは、1つの粒度でスクロールすることができる(例えば、GUIエレメント400の中心周りの各10°の回転に対して、画面一杯の項目が表示される)。カーソルがGUIエレメント400から遠ざかり、かつその中心の周りで回転すると、その粒度は増加する。例えば、カーソルがGUIエレメント400から1インチ(2.54cm)離れたとき、GUIエレメント400の中心周りの各10°の回転により、10エレメントをスクロールさせることもできる。またカーソルがGUIエレメント400から3インチ(7.62cm)離れたとき、GUIエレメント400の中心周りの各10°の回転により、2エレメントをスクロールさせることもできる。GUIエレメント400をどのようにして表示し、閉じるかなどの他の機能、及びその視覚的な特性(例えば、その半透明性)は、図1A〜1Dに関して上記で論じたように制御することができる。
【0026】
図5を参照すると、本発明によるGUIエレメントに対するオペレーションの方法500を、以下のように要約することができる。GUIエレメントを表示するためにコマンドが受け取られると、それが表示される(ブロック505)。上記で述べたように、本発明によるGUIエレメントは、単一の所定のキー(例えば、オプション・キー)、所定のキーの組合せ(例えば、シフト・キーとオプション・キー)、プルダウン・メニュー、ポップアップ・メニュー、又は当技術分野で知られた任意の手段を活動化することにより表示することができる。さらに、本発明によるGUIエレメントは、アプリケーションが呼び出された(例えば、動作メモリにロードされ、かつ実行された)とき、アプリケーションと関連付けられた、またアプリケーションにより自動的に表示される「静的な」コントロールとすることができる。一実施形態では、本発明によるGUIエレメントは半透明である。他の実施形態では、本発明によるGUIエレメントは不透明である。
【0027】
表示されると、カーソルが、例えば、1画素などの少なくとも所定量だけ移動したかどうかを判定するための検査が行われる(ブロック510)。カーソルが移動していない場合(ブロック510の「No」の分枝)、GUIエレメントを閉じるためのコマンドが受け取られたかどうかを判定するために検査が行われる(ブロック515)。「閉じる」コマンドが受け取られていない場合(ブロック515の「No」の分枝)、方法500は、カーソルの移動を探すことを継続する(ブロック510)。「閉じる」コマンドが受け取られていた場合(ブロック515の「Yes」の分枝)、GUIエレメントはユーザのディスプレイから閉じられ、又は除去される(ブロック520)。
【0028】
カーソルの移動が検出された場合(ブロック510の「Yes」の分枝)、カーソルが、GUIエレメントにより占められた表示領域の上にあるかどうかを判定するための検査が行われる(ブロック525)。カーソルがGUIエレメント上に置かれている場合(ブロック525の「Yes」の分枝)、制御されるパラメータ(例えば、ドキュメント又はリスト内の、回転、ズーム、音量変化、表示輝度、又は移動の量)が、GUIエレメントに関するカーソルの位置に基づいて調整される(ブロック530)。例えば、GUIエレメントが、2つ以上の表示カテゴリ(例えば、ページ範囲1〜20、21〜40など)を表示する場合、カーソルがその上に置かれたカテゴリの第1のエレメントが表示される。GUIエレメントが(例えば、適用されるズーム量などの連続的に可変のパラメータのように)範囲を示さない場合、パラメータは、GUIエレメントの中心周りで行われたカーソルの動き量に依存する第1の量で調整される。オペレーションの方法500は、次いで、上記で論じたブロック515に進む。
【0029】
検出されたカーソル移動が、表示されたGUIエレメントと一致しない、又は重ならない場合(ブロック525の「No」の分枝)、GUIエレメントの中心からのカーソルまでの距離が測定され(ブロック535)、この距離及びGUIエレメントの中心の周りをカーソルが移動した量に基づいて、ターゲット・パラメータが調整される(ブロック540)。例えば、GUIエレメントの中心周りのカーソルの時計方向の回転は、ターゲット・パラメータ値を増加するが、反時計方向の回転は、それを減少させる。上記で述べたように、カーソルがGUIエレメントから遠ざかると、制御されるパラメータに適用される変化量(例えば、ズームの値若しくは量、又はその基になるウィンドウのコンテンツがスクロールされる量)が低減される。この距離の量と、制御されるパラメータに適用される変化の粒度との間の関係は、完全にプログラマ次第である。すなわち、実質的に任意の関数関係を使用することができる。例えば、一実施形態では、線形関数を使用することもできる。他の実施形態では、指数関数を使用することもできる。さらに他の実施形態では、カーソルがGUIエレメントから指定された距離になるまで、線形関数を使用し、その時点で指数関数を適用することができるように、線形関数と指数関数の組合せを使用することもできる。オペレーションの方法500は、次いで、上記で述べたブロック515に進む。
【0030】
さらに他の実施形態では、本発明によるGUIエレメントは、実行するアプリケーションのための、1つ又は複数のパラメータ(例えば、ウィンドウ・スクロール・オペレーション、画像の回転、表示ズーム)と関連付けられた「静的な」コントロールとして実施される。したがって、本発明によるGUIエレメントは、プログラムの活動化中に表示することができ、またプログラムがアクティブである間は画面上に留まることができる。前に述べた諸実施形態におけるように、ユーザが、表示されたGUIエレメント上のカーソルを操作すると、パラメータは第1の粒度に従って変化し、ユーザが、表示されたGUIエレメントから離れているカーソルを操作すると(例えば、GUIエレメントの中心点の周りでカーソルを回転させる)、パラメータは第2の粒度に従って変化する。上記で述べたように、第2の粒度は、カーソルの動き量(例えば、GUIエレメントの中心点周りの回転)、及びカーソルが、表示されたGUIエレメントから離れている距離の両方の関数とすることができる。
【0031】
この最後の実施形態の変形形態では、GUIエレメントを、指定されたコマンド(例えば、メニュー選択又はコマンド・キー・オペレーション)に従って、ユーザにより選択的に表示し、又は隠すようにすることができる。さらに他の変形形態では、GUIエレメントを、ユーザの選択したオペレーションに応じて、自動的に表示し、また隠すことができる。例えば、ユーザが、アプリケーションのコマンド・インターフェース(例えば、メニュー)から、表示ウィンドウ中のオブジェクトを選択し、次いで、「回転」アクションを選択した場合、プログラムそれ自体が信号を生成して、本発明によるGUIエレメントを表示する。
【0032】
本発明によるGUIエレメント及びその使用方法(例えば、図1〜5に示すように)は、通常、全部ではないにしても、多くの部分をソフトウェアにより実施されることが当業者には明らかである。このようなソフトウェアは、通常、プログラム可能な制御デバイスにより実行するための1つ又は複数のプログラム・モジュールへと編成される。本明細書で使用される際は、プログラム可能な制御デバイスは、単一のコンピュータ・プロセッサ、専用プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ、「DSP」)、通信リンクにより結合された複数のプロセッサ、又はカスタム設計された状態マシンとすることができる。カスタム設計された状態マシンは、次いで、これだけに限らないが、特定用途向けIC(「ASIC」)又は書換え可能ゲートアレイ(「FPGA」)を含む集積回路などのハードウェア・デバイスで実装することができる。このようなソフトウェアは、記憶デバイス中に記憶されることがさらに理解される。プログラム命令を有形に実施するのに適した記憶デバイスは、これだけに限らないが、(固定された、可撓性のある、また取り外し可能な)磁気ディスクとテープ、CD−ROMとデジタル・ビデオ・ディスク(「DVD」)などの光媒体、さらに電気的にプログラム可能な読取り専用メモリ(「EPROM」)、電気的に消去可能なPROM(「EEPROM」)、プログラム可能なゲートアレイ、フラッシュ・デバイスなどの半導体メモリ・デバイスを含む。
【0033】
このようなGUIエレメント・ソフトウェアを実行することのできる1つのシステムは、Mac OS環境である。(MAC OSは、米国カリフォルニア州クッパチーノのApple Computer、Inc.(アップル・コンピュータ社)の登録商標である。)図6を参照すると、(Mac OS Xオペレーティング・システムにより提供される)例示的なシステム・アーキテクチャ600は、ユーザ・レベル605、カーネル・レベル610、ハードウェア・レベル615に分割される。ユーザ・レベル605とカーネル・レベル610の間のインターフェースを調停しているのは、ヒューマン・インターフェース・デバイス(HID)のアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)モジュール620である。カーネル・レベル610とハードウェア・レベル615の間のインターフェースを調停しているのは、1つ又は複数のハードウェア・コントローラ625である。ユーザ・レベルのプログラム630(例えば、アプリケーション−1及びアプリケーション−N)は、ユーザ・レベル605内で実行され、1つ又は複数のユーザ・インターフェース・フレームワーク640、HID API620、HIDマネジャ・モジュール645、1つ又は複数のデバイス・ドライバ650、1つ又は複数のハードウェア・コントローラ625を介してハードウェア・デバイス635(例えば、デバイス−1及びデバイス−2)と通信する。例示的なハードウェア・デバイスは、マウス、トラック・パッド、トラック・ボールなどのカーソル制御デバイスを含む。
【0034】
Mac OS X環境では、ユーザ・インターフェース・フレームワーク640は、特定の機能を提供するAPIの集合体である。例えば、アプリケーション・キット(AppKit)は、グラフィカルな、イベント駆動のユーザ・インターフェース、すなわち、ウィンドウ、パネル、ボタン、メニュー、スクローラ、テキスト・フィールドを実装するのに必要なすべてのオブジェクトを含むAPIの集合体である。同様に、Carbonは、ユーザ・インターフェース、イベント処理、ファイル管理などの基本的なアプリケーション機能をプログラマに実装させるCプログラミング・インターフェースの集合体である。同様に、Image Kitは、ビデオや静止画用の組込み画像フィルタへのアクセスを提供し、カスタム・フィルタの作成をサポートするAPIの集合体である。
【0035】
一実施形態では、本発明に従ってGUIエレメントを実装するためのプログラム・コードは、Image Kitフレームワークにより提供され得る。操作されるオブジェクトがグラフィカルなオブジェクトである場合、これは論理的な位置である(図1A〜1Dに関する上記の議論を参照のこと)。他の実施形態では、本発明に従ってGUIエレメントを実装するためのプログラム・コードは、アプリケーション・キット及び/又はCarbonフレームワーク内に組み込まれる。さらに他の実施形態では、本発明に従ってGUIエレメントを実装するためのプログラム・コードは、ユーザ・レベルのアプリケーション又はHIDマネジャ645に組み込むことができる。
【0036】
最後に、本発明によるGUIエレメントのオペレーションを、ユーザが、カーソルをGUIエレメントからより遠ざかるように移動するにつれて粒度を増加させる機構の点から述べてきているが、本発明は、その逆に適用することも可能であることが理解される。すなわち、カーソルがGUIエレメントと重なるときは細かい制御が適用され、カーソルがGUIエレメントからより遠くに移動するにつれて、ターゲット・パラメータの制御が次第に粗くなるようにすることも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータと関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントを表示すること、
ユーザが、前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントと一致する表示領域中でカーソルを操作することに応じて、第1の粒度に従って前記パラメータを調整すること、及び
ユーザが、前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントと一致しない表示領域中でカーソルを操作することに応じて、第2の粒度に従って前記パラメータを調整すること
を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項2】
前記パラメータが表示パラメータを含む請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項3】
前記表示パラメータが、以下の表示パラメータ、すなわち、表示ズーム、画像露出、画像の回転、カラー調整、コントラスト、輝度、ページ番号表示、スクロール値のうちの1つを含む請求項2に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項4】
前記パラメータが非表示のパラメータを含む請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項5】
前記非表示のパラメータが音量パラメータを含む請求項4に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項6】
前記第2の粒度が、前記カーソルが前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントからどのくらい離れているかの関数である請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項7】
前記パラメータを調整する行為が、前記第2の粒度に応じて、かつ前記カーソルが、前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントの周りをどれだけ回転したかに応じて前記パラメータを調整することを含む請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項8】
前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントが不透明である請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項9】
前記表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントが半透明である請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項10】
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントが、アプリケーションと関連付けられており、かつ前記アプリケーションが実行されたとき前記アプリケーションによって自動的に表示される請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項11】
表示する行為が、第1の信号に応じて前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントを表示することを含む請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項12】
前記第1の信号が、1つ又は複数の指定されたキーボードのキー・ストロークの組合せを含む請求項11に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項13】
第2の信号に応じて、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントを閉じることをさらに含む請求項11に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項14】
前記第2の信号が、1つ又は複数のキーボードのキー・ストロークの指定された組合せを含む請求項13に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項15】
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントが不透明である請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項16】
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースのエレメントが半透明である請求項1に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの方法。
【請求項17】
プログラム可能な制御デバイスに請求項1による方法を実施させるための、プログラム記憶デバイス上に記憶された命令を備える、前記プログラム可能な制御デバイスにより読取り可能なプログラム記憶デバイス。
【請求項18】
アプリケーションの表示を調整するための方法であって、
第1の信号を受け取ること、
前記第1の信号に応じてユーザ・インターフェースのエレメントを表示すること、
前記表示されたユーザ・インターフェースのエレメントに重なる表示領域中で、ユーザがカーソルを操作することに応じて、第1の粒度で、アプリケーションの表示特性を調整すること、及び
前記表示されたユーザ・インターフェースのエレメントに重ならない表示領域中で、前記ユーザがカーソルを操作することに応じて、第2の粒度で、前記アプリケーションの前記表示特性を調整すること
を含む方法。
【請求項19】
前記第1の信号が、1つ又は複数の指定されたキーボードのキー・ストロークの組合せを含む請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の信号が、マウスの活動化と、1つ又は複数の指定されたキーボードのキー・ストロークの指定された組合せとの組合せを含む請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ユーザ・インターフェースのエレメントが半透明である請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の粒度が粗く、また前記第2の粒度が、前記第1の粒度に対して細かい請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記表示特性がページを含み、前記第1の粒度がページ間の移動を含み、また前記第2の粒度が、表示されたページ内の移動を含む請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記表示特性が回転の角度を含み、前記第1の粒度が、度で指定されたステップの回転を含み、また前記第2の粒度が、前記指定されたステップに満たない増分の回転を含む請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記表示特性が、順序付けられたリストを通してスクロールすることを含み、前記第1の粒度が事前定義のカテゴリにわたりスクロールすることを含み、また前記第2の粒度が、事前定義のカテゴリ内でスクロールすることを含む請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記事前定義のカテゴリが、アルファベットのソートを含み、したがって、前記第1の粒度が、前記順序付けられたリスト中で、連続するアルファベットのグループ間をスクロールすることを含み、また前記第2の粒度が、アルファベットのグループ内をスクロールすることを含む請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記事前定義のカテゴリが日付順のソートを含み、したがって、前記第1の粒度が、前記日付順に順序付けられたリスト中で、連続する日付範囲にわたりスクロールすることを含み、また前記第2の粒度が、単一の日付範囲内でスクロールすることを含む請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記日付範囲が、以下の、秒、分、時間、日、週、月、四半期、年のうちの1つを含む請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記カーソルが、前記表示されたユーザ・インターフェースのエレメントからより遠くに移動するほど、前記第2の粒度が、前記第1の粒度に対してより細かくなる請求項18に記載の方法。
【請求項30】
ユーザ・インターフェースのエレメントを表示する行為が、第1の粒度を識別するユーザ・インターフェースのエレメントを表示することを含む請求項18に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の粒度が、ページ番号、ある範囲のページ番号、アルファベット文字、ある範囲のアルファベット文字、回転量の角度、又は露出の指定された量によりそれぞれが識別される複数の異なる表示領域を含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
ユーザ・インターフェースのエレメントを表示する前記行為がさらに、ユーザが選択した表示調整を表示することを含み、前記ユーザが選択した表示調整が、前記第1及び第2の粒度の組合せを含む請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記表示されたユーザ・インターフェースのエレメントが円形領域を含む請求項18に記載の方法。
【請求項34】
第2の信号を受け取ること、及び
前記第2の信号に応じて、前記表示されたユーザ・インターフェースのエレメントを除去することをさらに含む請求項18に記載の方法。
【請求項35】
前記第2の信号が、1つ又は複数の指定されたキーボードのキー・ストロークの組合せを含む請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第2の信号が、指定された1つ又は複数のキーボードのキー・ストロークと、マウス・ボタンの活動化を含む請求項34に記載の方法。
【請求項37】
表示特性を調整する行為が、前記第2の粒度に応じて、かつ前記カーソルが、前記ユーザ・インターフェースのエレメントの周りをどのくらい回転したかに応じて前記表示特性を調整することを含む請求項18に記載の方法。
【請求項38】
プログラム可能な制御デバイスに請求項18による方法を実施させるための、プログラム記憶デバイス上に記憶された命令を備える、前記プログラム可能な制御デバイスにより読取り可能なプログラム記憶デバイス。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2010−500662(P2010−500662A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523925(P2009−523925)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/075199
【国際公開番号】WO2008/019321
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】