精米施設
【課題】
原料投入タンクに投入した穀粒を持ち帰れるようにすることを課題とする。また、原料投入タンクに投入した穀粒が籾でも玄米でも精米作業できることを課題とする。
【解決手段】
操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けた。
原料投入タンクに投入した穀粒を持ち帰れるようにすることを課題とする。また、原料投入タンクに投入した穀粒が籾でも玄米でも精米作業できることを課題とする。
【解決手段】
操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、作業者が投入した穀粒を精白処理する精米施設に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には玄米とコインを投入して精米を行なう精米設備が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、原料投入タンクに投入した穀粒を持ち帰りたい場合に作業者が持ち帰れるようにすることを課題とする。また、原料投入タンクに投入した穀粒を精米処理する場合に、投入した穀粒が籾でも玄米でも精米作業できることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けたことを特徴とする精米施設とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、原料投入タンク(5)には投入した穀粒が籾か玄米かを判別する穀粒判別センサ(40)を設け、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾と判別すると籾摺精米作業を行い、玄米と判別すると籾摺しないで精米作業を行い、籾か玄米かを判別できない場合には籾と判別して籾摺精米作業をする制御部(R)を設けたことを特徴とする請求項1記載の精米施設とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、原料投入タンク5の穀粒を持ち帰りたいときには、穀粒返却ボタン43aを押す。すると、穀粒は昇降機6で揚穀される。その際、切換弁42が切替られ、揚穀された穀粒は還元通路44へ供給され、穀粒返却口43まで落下搬送される。そして、作業者は穀粒返却口43より排出される穀粒を袋にいれることで、作業者は穀粒を持ち帰ることが可能になる。
【0008】
請求項2の発明においては、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾か玄米かを判別できない場合でも稼動を開始して精米作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】平面から見た精米施設内の装置各部を示した図
【図2】建屋を分解した図
【図3】平面から見た柱の断面図
【図4】側面から見た柱の参考図
【図5】建屋の斜視図
【図6】吸風口を示す図
【図7】作業工程図
【図8】糠処理部の平面図
【図9】糠処理部の背面図
【図10】操作盤図
【図11】複数の精米施設と管理場所とを回線で接続していることを示す図
【図12】ブロック図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施例を、穀粒及び料金を投入して籾摺精米作業をする精米施設に用いた場合について説明する。図1は、建屋式の精米施設の平面から見た装置各部の構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4、原料投入タンク5を設け、機械室側Bには、籾摺装置用昇降機6、籾摺装置7、風選装置8、石抜装置9、異物除去装置10、精米装置用昇降機11、精米装置12、糠処理部N等を設けている。
【0011】
建屋の構成を図2に基づいて説明すると、後壁部18、建屋一側の機械室B側の側壁19aと操作室A側の側壁19bからなる側壁部19、建屋他側の機械室B側の側壁20aと操作室A側の側壁20bからなる側壁部20、操作室側に備えるサッシ式の開閉扉21、機械室側に備えるドア22、精米施設内の各種装置を支える床23、複数の柱24等から構成されている。
【0012】
操作室A側の柱構造を図3、図4に基づいて詳細に説明する。L字型に屈曲構成して内部を空間に形成する操作室A側の柱24aの後端部には操作室A側の側壁20bを建屋外側から支持する突出部材25を形成し、他方、柱24aの前方の横端面にはサッシ枠26を取り付ける。そして、サッシ枠26を取り付けた柱の部分を床より突出させ、突出させた部分を柱受け部27で支持することによりサッシ枠26に形成する開閉扉21の開閉用のレール26aを床面23aと略同じ高さに形成している。
【0013】
また、28は操作室A側の側壁20bまたは19bを操作室A側より押止する押え板で、柱24a内部の空間より柱を貫通し、柱24aの外方向に突出するもので柱24a外部よりボルト28aで止めらせる。ボルト28aを締付すると、押え板28が側壁20bを押圧するモーメントが働き、その結果側壁20bまたは19bは突出部材25と押え板28の突出部分との間で位置固定するよう構成している。なお、押え板28は柱24a方向に沿って複数形成している(図5参照)。
【0014】
図6の30は籾摺装置7の下方に備える風選装置8のためのガラリ式の吸風口で、籾摺装置7及び風選装置8に近い方の建屋の側壁部20のうち操作室側の側壁20bの下方に設けている。そして、操作室A側においては袋置き台2より原料投入タンク5にかけての側面及び正面側にわたって略くの字型の遮蔽板31を設け、遮蔽板31と側壁20bとの間には空間部32を形成し、該空間部32と機械室Bとの間は仕切壁1をくり抜き状にして連通し、通気しうる構成である。
【0015】
図7は実施例における精米施設Fの作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部側面には籾と玄米とを識別する静電容量式の穀粒判別センサ40を設ける。本実施例においては、センサ検出面が2か所取り付いており、一方は籾と玄米とを識別するセンサ面で、他方は穀粒の有無を検出するセンサ面で、略同一の高さに取り付けている。なお、穀粒判別センサは圧電センサや振動センサを用いても良い。
【0016】
穀粒判別センサ40の下方には原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出す供給ラセン41を設け、供給ラセン41の搬送終端側を籾摺装置用昇降機6の投入口に臨ませる。籾摺装置用昇降機6の排出側には切換弁42を構成し、切換弁42の切換に伴って穀粒を原料投入タンク5の上方に備える穀粒返却口43まで還元する還元通路44、あるいは籾摺装置7に供給するよう構成している。籾摺装置7の下方には籾摺された穀粒から籾殻を吸引ファン8aで除去し、排塵筒8bで建屋外に排出する風選装置8、及び風選された穀粒と共に搬送される石を除去する石抜装置9を配置する。そして、その排出側には穀粒と共に搬送される藁屑等を除去する異物除去装置10を配置する。異物除去装置10の排出側には精米装置用昇降機11を臨ませ、搬送した穀粒を精米装置12の上方に備える玄米タンク12aに供給するよう構成している。そして、精米装置12の排出口側は操作室A側の白米タンク4の上方に位置するよう構成している。
【0017】
なお、原料投入タンク5より白米タンク4に至る作業経路は図1に示すとおり、籾摺装置用昇降機6・籾摺装置7・石抜装置9を機械室Bの一側の側壁部20近傍に、精米装置12を機械室の他側の側壁部19に、異物除去装置10及び精米装置用昇降機11を機械室B中央にそれぞれ配置し、平面視略コの字型になるよう配置しており、籾摺装置用昇降機駆動モータ6aと精米装置用昇降機駆動モータ11aを前記コの字型内に集中して配設している。
【0018】
そして、機械室Bの後方には精米装置12で発生した糠を処理する糠処理部Nを配置している。糠処理部Nは、サイクロン50、サイクロン50より落下した糠を水平移送する糠移送ラセン51、糠移送ラセン51を駆動する糠移送ラセン駆動モータ52、糠移送ラセン51を内装する糠移送樋53、糠移送樋53の底面搬送方向に形成する糠排出口54、糠排出口54の下方に備える糠袋55等を設けている。
【0019】
なお、糠移送樋53の上面の搬送方向途中には網状に形成する風抜き孔56を設け、風抜き孔56の周囲四方を立面状の風抜き枠体57で囲うよう構成している。そして、糠移送樋54の上面の搬送終端側にはオーバーフロー口58を形成し、オーバーフロー口には軸59aを支点に開閉可能な開閉扉59を形成している。
【0020】
次に、前記操作盤3の盤面には、図10に示すように、コイン投入口60、もち選択ボタン61等を備えている。また、操作盤3の側方には原料投入タンク5、の上方にあって還元通路44の先端側となる穀粒返却口43、及び穀粒返却ボタン43aを備え、操作盤3の他側方には精米装置12から排出される穀粒を貯留する白米タンク4を備えている。
【0021】
そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部Rを備えている。図5に示すように、前記制御部Rにはコインセンサ63、穀粒判別センサ40からの穀粒有無・穀粒判別情報、白度選択ボタン62、もち選択ボタン61、穀粒返却ボタン43aからの各種ボタン選択情報、精米施設の稼動時間を検出するタイマーカウンター64からの検出情報等が入力される。一方、搬送ラセン駆動モ−タ41aへの制御信号、籾摺装置用昇降機駆動モータ6a、精米装置用昇降機駆動モ−タ11a、籾摺装置駆動モータ7b、石抜装置駆動モ−タ9a、精米装置12の駆動モ−タ12c、糠移送ラセン駆動モ−タ52等が出力される。
【0022】
次に精米施設F内と精米施設Fを管理する管理者の待機場所Gとの通信システムについて図11に基づいて説明する。図11に示すように複数の精米施設F毎に備える制御部Rと管理者が居る管理場所Gに備えているパソコン70とを回線71及びモデム72を介してそれぞれ接続している。また、パソコン70には制御部Rからの情報を表示する表示画面73を備えている。
【0023】
次に作業工程について説明する。まず、料金であるコインをコイン投入口60に投入し、次いで原料投入タンク5に玄米を投入して、白度選択ボタン62で白度を選択すると、穀粒判別センサ40が籾か玄米かを自動的に判別して供給ラセン41を始め精米施設内装置各部が稼動を開始する。なお、稼働開始直後に籾玄米の判別ができなかった場合は、籾と判断し籾摺精米作業を行ない、その後玄米と判定したら籾摺作業を中止して精米作業のみを行なうようにしている。
【0024】
また、本実施例の精米施設においては、料金に対応する穀粒処理量、及び穀粒処理量に見合う供給ラセンの駆動時間Tを設定している(例えば料金100円で玄米10kg、供給ラセンを2分駆動させる)。精米施設内装置各部が稼動を開始すると、原料投入タンク5内の穀粒は供給ラセン41で搬送され、籾摺装置用昇降機6を経て籾摺装置7に供給される。投入された穀粒が籾と判別された場合には籾摺ロール7aで脱ぷする一方、投入された穀粒が玄米と判別された場合には籾摺ロール7aの間隙が脱ぷしない間隔まで開き、籾摺ロール7a間を通過し、風選装置8を経て石抜装置9に供給する。その際、風選装置8の吸引ファン8aが駆動する際には図6に示すとおり吸風口30より外気(矢印)が吸引され空間部32を経て機械室B内に取り込まれることにより、吸引ファン8aの吸引能力を維持できるようにしている。なお、本実施例では吸風口30を操作室A側の側壁20bに設けているが、機械室B側の側壁20aに設けても良い。
【0025】
石抜装置9で穀粒と共に搬送される石を選別除去した後、異物除去装置10でわら屑等を選別除去し、精米装置用昇降機11を経て玄米タンク12aより順次精米装置12に供給されて精白処理される。精白処理された白米は、白米タンク4へ排出する一方精白処理作業で発生した糠は糠処理部Nまで空気搬送される。
【0026】
糠処理部Nでは、まずサイクロン50で空気と糠に分離され、分離された糠は糠移送樋53内に落下し、糠移送ラセン51で順次移送され、糠排出口54を経て糠袋55に貯留される。そして、糠袋55が満杯になると糠移送樋53内の糠はオーバーフロー口58より開閉蓋59を押し上げ糠移送樋53より溢れだす。
【0027】
また、サイクロン50で分離されなかった一部の空気は糠と共に、糠移送樋53内に流入するが風抜き孔56より上方に排出する。そのため、オーバーフロー口58を開閉蓋59で閉じてもサイクロンの分離性能を維持することができる。また、オーバーフロー口を糠移送樋53の上面に形成し、かつ開閉蓋59で閉じているため、機械室Bに拡散する糠の量を減少させることができる。
【0028】
供給ラセン41は精米装置12の精白処理作業の進度に応じて駆動を停止したり駆動を再開したりしている。すなわち、精白処理能力が減少すると、玄米タンク12aより精米装置12に供給された穀粒がなかなか処理されないため、玄米タンク12a内の穀粒が所定量以下まで減少するのを玄米タンク検出センサ12bが検出するまで供給ラセン41の駆動を停止し、玄米タンク12a内の穀粒が所定量以下まで減少するのを玄米タンク検出センサ12bが検出すると、供給ラセン41の駆動を再開する。すなわち、実際の精白処理作業における供給ラセン41の駆動時間tとは実際に駆動した時間の合計を示している。
【0029】
供給ラセン41の実際に駆動した時間tがあらかじめ設定している料金に対応する駆動時間Tを経過すると、料金に対応する穀粒処理量が終了したと判断して供給ラセン41の駆動を停止し、以後、原料投入タンク5内の穀粒を精米施設内に供給することを停止する。そして、その他の精米施設内の各種装置は供給ラセン41が停止した際、その段階で精米施設内に残留している穀粒の精白処理が終了するまでは駆動する。すなわち、玄米タンクセンサ12bが玄米タンク12内の穀粒量が所定量以下であることを検出すると残留穀粒の精白処理作業の終了と判断し、所定時間駆動の後停止することで、精米施設の稼働は全て停止する。
【0030】
次に、精米施設の稼働が停止した際、原料投入タンク5内に少量の穀粒が残った場合の対応について説明する。少量の穀粒を全て精白処理して排出したい場合には、再度料金を投入して精米施設の稼働を開始する。
【0031】
少量の穀粒を精白処理する必要のない場合には、穀粒返却ボタン43aを押す。すると、供給ラセン41が駆動を開始し、穀粒は籾摺装置用昇降機6で揚穀される。その際、切換弁42が切替られ、籾摺装置7への通路が遮断し、揚穀された穀粒は還元通路44へ供給され、穀粒返却口43まで落下搬送される。そして、作業者は穀粒返却口43より排出される穀粒を袋にいれることで、作業者は穀粒を持ち帰ることが可能になる。
【0032】
次に本実施例において、精米施設に投入した料金と実際の精米施設の実稼動時間との関係から精米施設の異常の有無を判定する機能について説明する。制御部R内には、料金と料金毎に対応してあらかじめ設定している基準稼動時間との関係から定数Yを演算しておく。
【0033】
例えば 定数Y=基準稼動時間/料金料金が100円につき基準稼動時間を150秒と設定している場合。
Y=150/100=1.5一方、料金を投入して精米施設が稼動を開始し、料金分の穀粒量の精白処理が終了して精米施設が停止するまでの実稼働時間を、タイマーカウンター64が検出する。
【0034】
そして、実際に投入された料金とタイマーカウンター64で検出された実稼働時間とを上記式に代入して定数を算出する。その際、算出した定数Y’があらかじめ設定している定数Yと異なっている場合、例えば算出した定数Y’が設定している定数Yより大きな数になっている場合には、搬送経路や精米装置12等に何らかの異常が生じて精白処理能力が低下し、精米施設が異常であると判断する。これは、精白処理能力が低下すると玄米タンク12a内の穀粒量がなかなか減少しないため、その分供給ラセン41が停止している時間が増加し、投入料金に対応する穀粒の精白処理が終了するまでの精米施設の実稼動時間が長くなる等が原因で発生する。
【0035】
それに対して、算出した定数Y’が設定している定数Yより小さい場合には、搬送経路や精米装置12等が何らかの異常、例えば詰まり等を起こして所定よりも早く停止した等の理由で、同様に精米施設が異常であると判断する。また、上記あらかじめ設定する定数Yに許容範囲(例えば±0,5、上記の式の場合Y=1,0〜2,0)を持たせ、算出した定数Y’がその許容範囲を超えた場合を精米施設の異常と判断しても良い。
【0036】
あるいは、精米施設の稼動時間が投入した料金に対応する時間でない場合か、前記定数Y許容範囲外である場合が複数回発生した場合に精米施設の異常と判断しても良い。これらの場合には、誤作動、実稼働時間の若干のずれ等による精米施設の異常検出を防止し、異常検出の乱発を防止し、より精米施設の異常検出の有無の精度を高くすることができる。
【0037】
さらに、これらの算出結果は管理者が居る管理場所Gに備えているパソコン70の表示画面73に常時表示するようにしても良い。
【技術分野】
【0001】
この発明は、作業者が投入した穀粒を精白処理する精米施設に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には玄米とコインを投入して精米を行なう精米設備が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、原料投入タンクに投入した穀粒を持ち帰りたい場合に作業者が持ち帰れるようにすることを課題とする。また、原料投入タンクに投入した穀粒を精米処理する場合に、投入した穀粒が籾でも玄米でも精米作業できることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けたことを特徴とする精米施設とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、原料投入タンク(5)には投入した穀粒が籾か玄米かを判別する穀粒判別センサ(40)を設け、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾と判別すると籾摺精米作業を行い、玄米と判別すると籾摺しないで精米作業を行い、籾か玄米かを判別できない場合には籾と判別して籾摺精米作業をする制御部(R)を設けたことを特徴とする請求項1記載の精米施設とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、原料投入タンク5の穀粒を持ち帰りたいときには、穀粒返却ボタン43aを押す。すると、穀粒は昇降機6で揚穀される。その際、切換弁42が切替られ、揚穀された穀粒は還元通路44へ供給され、穀粒返却口43まで落下搬送される。そして、作業者は穀粒返却口43より排出される穀粒を袋にいれることで、作業者は穀粒を持ち帰ることが可能になる。
【0008】
請求項2の発明においては、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾か玄米かを判別できない場合でも稼動を開始して精米作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】平面から見た精米施設内の装置各部を示した図
【図2】建屋を分解した図
【図3】平面から見た柱の断面図
【図4】側面から見た柱の参考図
【図5】建屋の斜視図
【図6】吸風口を示す図
【図7】作業工程図
【図8】糠処理部の平面図
【図9】糠処理部の背面図
【図10】操作盤図
【図11】複数の精米施設と管理場所とを回線で接続していることを示す図
【図12】ブロック図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の実施例を、穀粒及び料金を投入して籾摺精米作業をする精米施設に用いた場合について説明する。図1は、建屋式の精米施設の平面から見た装置各部の構成を示したもので、内部は仕切壁1により操作室Aと機械室Bとに分けられている。この操作室A側には穀粒袋置き台2、操作盤3、白米タンク4、原料投入タンク5を設け、機械室側Bには、籾摺装置用昇降機6、籾摺装置7、風選装置8、石抜装置9、異物除去装置10、精米装置用昇降機11、精米装置12、糠処理部N等を設けている。
【0011】
建屋の構成を図2に基づいて説明すると、後壁部18、建屋一側の機械室B側の側壁19aと操作室A側の側壁19bからなる側壁部19、建屋他側の機械室B側の側壁20aと操作室A側の側壁20bからなる側壁部20、操作室側に備えるサッシ式の開閉扉21、機械室側に備えるドア22、精米施設内の各種装置を支える床23、複数の柱24等から構成されている。
【0012】
操作室A側の柱構造を図3、図4に基づいて詳細に説明する。L字型に屈曲構成して内部を空間に形成する操作室A側の柱24aの後端部には操作室A側の側壁20bを建屋外側から支持する突出部材25を形成し、他方、柱24aの前方の横端面にはサッシ枠26を取り付ける。そして、サッシ枠26を取り付けた柱の部分を床より突出させ、突出させた部分を柱受け部27で支持することによりサッシ枠26に形成する開閉扉21の開閉用のレール26aを床面23aと略同じ高さに形成している。
【0013】
また、28は操作室A側の側壁20bまたは19bを操作室A側より押止する押え板で、柱24a内部の空間より柱を貫通し、柱24aの外方向に突出するもので柱24a外部よりボルト28aで止めらせる。ボルト28aを締付すると、押え板28が側壁20bを押圧するモーメントが働き、その結果側壁20bまたは19bは突出部材25と押え板28の突出部分との間で位置固定するよう構成している。なお、押え板28は柱24a方向に沿って複数形成している(図5参照)。
【0014】
図6の30は籾摺装置7の下方に備える風選装置8のためのガラリ式の吸風口で、籾摺装置7及び風選装置8に近い方の建屋の側壁部20のうち操作室側の側壁20bの下方に設けている。そして、操作室A側においては袋置き台2より原料投入タンク5にかけての側面及び正面側にわたって略くの字型の遮蔽板31を設け、遮蔽板31と側壁20bとの間には空間部32を形成し、該空間部32と機械室Bとの間は仕切壁1をくり抜き状にして連通し、通気しうる構成である。
【0015】
図7は実施例における精米施設Fの作業工程を示した図で、原料投入タンク5の下部側面には籾と玄米とを識別する静電容量式の穀粒判別センサ40を設ける。本実施例においては、センサ検出面が2か所取り付いており、一方は籾と玄米とを識別するセンサ面で、他方は穀粒の有無を検出するセンサ面で、略同一の高さに取り付けている。なお、穀粒判別センサは圧電センサや振動センサを用いても良い。
【0016】
穀粒判別センサ40の下方には原料投入タンク5に投入した穀粒を繰り出す供給ラセン41を設け、供給ラセン41の搬送終端側を籾摺装置用昇降機6の投入口に臨ませる。籾摺装置用昇降機6の排出側には切換弁42を構成し、切換弁42の切換に伴って穀粒を原料投入タンク5の上方に備える穀粒返却口43まで還元する還元通路44、あるいは籾摺装置7に供給するよう構成している。籾摺装置7の下方には籾摺された穀粒から籾殻を吸引ファン8aで除去し、排塵筒8bで建屋外に排出する風選装置8、及び風選された穀粒と共に搬送される石を除去する石抜装置9を配置する。そして、その排出側には穀粒と共に搬送される藁屑等を除去する異物除去装置10を配置する。異物除去装置10の排出側には精米装置用昇降機11を臨ませ、搬送した穀粒を精米装置12の上方に備える玄米タンク12aに供給するよう構成している。そして、精米装置12の排出口側は操作室A側の白米タンク4の上方に位置するよう構成している。
【0017】
なお、原料投入タンク5より白米タンク4に至る作業経路は図1に示すとおり、籾摺装置用昇降機6・籾摺装置7・石抜装置9を機械室Bの一側の側壁部20近傍に、精米装置12を機械室の他側の側壁部19に、異物除去装置10及び精米装置用昇降機11を機械室B中央にそれぞれ配置し、平面視略コの字型になるよう配置しており、籾摺装置用昇降機駆動モータ6aと精米装置用昇降機駆動モータ11aを前記コの字型内に集中して配設している。
【0018】
そして、機械室Bの後方には精米装置12で発生した糠を処理する糠処理部Nを配置している。糠処理部Nは、サイクロン50、サイクロン50より落下した糠を水平移送する糠移送ラセン51、糠移送ラセン51を駆動する糠移送ラセン駆動モータ52、糠移送ラセン51を内装する糠移送樋53、糠移送樋53の底面搬送方向に形成する糠排出口54、糠排出口54の下方に備える糠袋55等を設けている。
【0019】
なお、糠移送樋53の上面の搬送方向途中には網状に形成する風抜き孔56を設け、風抜き孔56の周囲四方を立面状の風抜き枠体57で囲うよう構成している。そして、糠移送樋54の上面の搬送終端側にはオーバーフロー口58を形成し、オーバーフロー口には軸59aを支点に開閉可能な開閉扉59を形成している。
【0020】
次に、前記操作盤3の盤面には、図10に示すように、コイン投入口60、もち選択ボタン61等を備えている。また、操作盤3の側方には原料投入タンク5、の上方にあって還元通路44の先端側となる穀粒返却口43、及び穀粒返却ボタン43aを備え、操作盤3の他側方には精米装置12から排出される穀粒を貯留する白米タンク4を備えている。
【0021】
そして、この操作盤3の内部には各部駆動モ−タの駆動制御を行うシ−ケンスによる制御部Rを備えている。図5に示すように、前記制御部Rにはコインセンサ63、穀粒判別センサ40からの穀粒有無・穀粒判別情報、白度選択ボタン62、もち選択ボタン61、穀粒返却ボタン43aからの各種ボタン選択情報、精米施設の稼動時間を検出するタイマーカウンター64からの検出情報等が入力される。一方、搬送ラセン駆動モ−タ41aへの制御信号、籾摺装置用昇降機駆動モータ6a、精米装置用昇降機駆動モ−タ11a、籾摺装置駆動モータ7b、石抜装置駆動モ−タ9a、精米装置12の駆動モ−タ12c、糠移送ラセン駆動モ−タ52等が出力される。
【0022】
次に精米施設F内と精米施設Fを管理する管理者の待機場所Gとの通信システムについて図11に基づいて説明する。図11に示すように複数の精米施設F毎に備える制御部Rと管理者が居る管理場所Gに備えているパソコン70とを回線71及びモデム72を介してそれぞれ接続している。また、パソコン70には制御部Rからの情報を表示する表示画面73を備えている。
【0023】
次に作業工程について説明する。まず、料金であるコインをコイン投入口60に投入し、次いで原料投入タンク5に玄米を投入して、白度選択ボタン62で白度を選択すると、穀粒判別センサ40が籾か玄米かを自動的に判別して供給ラセン41を始め精米施設内装置各部が稼動を開始する。なお、稼働開始直後に籾玄米の判別ができなかった場合は、籾と判断し籾摺精米作業を行ない、その後玄米と判定したら籾摺作業を中止して精米作業のみを行なうようにしている。
【0024】
また、本実施例の精米施設においては、料金に対応する穀粒処理量、及び穀粒処理量に見合う供給ラセンの駆動時間Tを設定している(例えば料金100円で玄米10kg、供給ラセンを2分駆動させる)。精米施設内装置各部が稼動を開始すると、原料投入タンク5内の穀粒は供給ラセン41で搬送され、籾摺装置用昇降機6を経て籾摺装置7に供給される。投入された穀粒が籾と判別された場合には籾摺ロール7aで脱ぷする一方、投入された穀粒が玄米と判別された場合には籾摺ロール7aの間隙が脱ぷしない間隔まで開き、籾摺ロール7a間を通過し、風選装置8を経て石抜装置9に供給する。その際、風選装置8の吸引ファン8aが駆動する際には図6に示すとおり吸風口30より外気(矢印)が吸引され空間部32を経て機械室B内に取り込まれることにより、吸引ファン8aの吸引能力を維持できるようにしている。なお、本実施例では吸風口30を操作室A側の側壁20bに設けているが、機械室B側の側壁20aに設けても良い。
【0025】
石抜装置9で穀粒と共に搬送される石を選別除去した後、異物除去装置10でわら屑等を選別除去し、精米装置用昇降機11を経て玄米タンク12aより順次精米装置12に供給されて精白処理される。精白処理された白米は、白米タンク4へ排出する一方精白処理作業で発生した糠は糠処理部Nまで空気搬送される。
【0026】
糠処理部Nでは、まずサイクロン50で空気と糠に分離され、分離された糠は糠移送樋53内に落下し、糠移送ラセン51で順次移送され、糠排出口54を経て糠袋55に貯留される。そして、糠袋55が満杯になると糠移送樋53内の糠はオーバーフロー口58より開閉蓋59を押し上げ糠移送樋53より溢れだす。
【0027】
また、サイクロン50で分離されなかった一部の空気は糠と共に、糠移送樋53内に流入するが風抜き孔56より上方に排出する。そのため、オーバーフロー口58を開閉蓋59で閉じてもサイクロンの分離性能を維持することができる。また、オーバーフロー口を糠移送樋53の上面に形成し、かつ開閉蓋59で閉じているため、機械室Bに拡散する糠の量を減少させることができる。
【0028】
供給ラセン41は精米装置12の精白処理作業の進度に応じて駆動を停止したり駆動を再開したりしている。すなわち、精白処理能力が減少すると、玄米タンク12aより精米装置12に供給された穀粒がなかなか処理されないため、玄米タンク12a内の穀粒が所定量以下まで減少するのを玄米タンク検出センサ12bが検出するまで供給ラセン41の駆動を停止し、玄米タンク12a内の穀粒が所定量以下まで減少するのを玄米タンク検出センサ12bが検出すると、供給ラセン41の駆動を再開する。すなわち、実際の精白処理作業における供給ラセン41の駆動時間tとは実際に駆動した時間の合計を示している。
【0029】
供給ラセン41の実際に駆動した時間tがあらかじめ設定している料金に対応する駆動時間Tを経過すると、料金に対応する穀粒処理量が終了したと判断して供給ラセン41の駆動を停止し、以後、原料投入タンク5内の穀粒を精米施設内に供給することを停止する。そして、その他の精米施設内の各種装置は供給ラセン41が停止した際、その段階で精米施設内に残留している穀粒の精白処理が終了するまでは駆動する。すなわち、玄米タンクセンサ12bが玄米タンク12内の穀粒量が所定量以下であることを検出すると残留穀粒の精白処理作業の終了と判断し、所定時間駆動の後停止することで、精米施設の稼働は全て停止する。
【0030】
次に、精米施設の稼働が停止した際、原料投入タンク5内に少量の穀粒が残った場合の対応について説明する。少量の穀粒を全て精白処理して排出したい場合には、再度料金を投入して精米施設の稼働を開始する。
【0031】
少量の穀粒を精白処理する必要のない場合には、穀粒返却ボタン43aを押す。すると、供給ラセン41が駆動を開始し、穀粒は籾摺装置用昇降機6で揚穀される。その際、切換弁42が切替られ、籾摺装置7への通路が遮断し、揚穀された穀粒は還元通路44へ供給され、穀粒返却口43まで落下搬送される。そして、作業者は穀粒返却口43より排出される穀粒を袋にいれることで、作業者は穀粒を持ち帰ることが可能になる。
【0032】
次に本実施例において、精米施設に投入した料金と実際の精米施設の実稼動時間との関係から精米施設の異常の有無を判定する機能について説明する。制御部R内には、料金と料金毎に対応してあらかじめ設定している基準稼動時間との関係から定数Yを演算しておく。
【0033】
例えば 定数Y=基準稼動時間/料金料金が100円につき基準稼動時間を150秒と設定している場合。
Y=150/100=1.5一方、料金を投入して精米施設が稼動を開始し、料金分の穀粒量の精白処理が終了して精米施設が停止するまでの実稼働時間を、タイマーカウンター64が検出する。
【0034】
そして、実際に投入された料金とタイマーカウンター64で検出された実稼働時間とを上記式に代入して定数を算出する。その際、算出した定数Y’があらかじめ設定している定数Yと異なっている場合、例えば算出した定数Y’が設定している定数Yより大きな数になっている場合には、搬送経路や精米装置12等に何らかの異常が生じて精白処理能力が低下し、精米施設が異常であると判断する。これは、精白処理能力が低下すると玄米タンク12a内の穀粒量がなかなか減少しないため、その分供給ラセン41が停止している時間が増加し、投入料金に対応する穀粒の精白処理が終了するまでの精米施設の実稼動時間が長くなる等が原因で発生する。
【0035】
それに対して、算出した定数Y’が設定している定数Yより小さい場合には、搬送経路や精米装置12等が何らかの異常、例えば詰まり等を起こして所定よりも早く停止した等の理由で、同様に精米施設が異常であると判断する。また、上記あらかじめ設定する定数Yに許容範囲(例えば±0,5、上記の式の場合Y=1,0〜2,0)を持たせ、算出した定数Y’がその許容範囲を超えた場合を精米施設の異常と判断しても良い。
【0036】
あるいは、精米施設の稼動時間が投入した料金に対応する時間でない場合か、前記定数Y許容範囲外である場合が複数回発生した場合に精米施設の異常と判断しても良い。これらの場合には、誤作動、実稼働時間の若干のずれ等による精米施設の異常検出を防止し、異常検出の乱発を防止し、より精米施設の異常検出の有無の精度を高くすることができる。
【0037】
さらに、これらの算出結果は管理者が居る管理場所Gに備えているパソコン70の表示画面73に常時表示するようにしても良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、
昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けたことを特徴とする精米施設。
【請求項2】
原料投入タンク(5)には投入した穀粒が籾か玄米かを判別する穀粒判別センサ(40)を設け、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾と判別すると籾摺精米作業を行い、玄米と判別すると籾摺しないで精米作業を行い、籾か玄米かを判別できない場合には籾と判別して籾摺精米作業をする制御部(R)を設けたことを特徴とする請求項1記載の精米施設。
【請求項1】
操作室(A)と機械室(B)とを仕切壁(1)により分け、操作室(A)側には穀粒を投入する原料投入タンク(5)を設け、機械室(B)側には原料投入タンク(5)に投入した穀粒を揚穀する昇降機(6)と、精米装置(12)とを設け、
昇降機(6)の排出側には切換弁(42)と、該切換弁(42)の切換動作により穀粒が供給される還元通路(44)を設け、還元通路(44)の終端部は機械室(B)側から仕切壁(1)を貫通し、操作室(A)側に穀粒返却口(43)を設け、該穀粒返却口(43)を原料投入タンク(5)の上方位置に設け、前記切換弁(42)を還元通路(44)側に切り換える穀粒返却ボタン(43a)を設けたことを特徴とする精米施設。
【請求項2】
原料投入タンク(5)には投入した穀粒が籾か玄米かを判別する穀粒判別センサ(40)を設け、穀粒判別センサ(40)が投入した穀粒を籾と判別すると籾摺精米作業を行い、玄米と判別すると籾摺しないで精米作業を行い、籾か玄米かを判別できない場合には籾と判別して籾摺精米作業をする制御部(R)を設けたことを特徴とする請求項1記載の精米施設。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−269030(P2009−269030A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−184491(P2009−184491)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【分割の表示】特願2000−10575(P2000−10575)の分割
【原出願日】平成12年1月19日(2000.1.19)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【分割の表示】特願2000−10575(P2000−10575)の分割
【原出願日】平成12年1月19日(2000.1.19)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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