精米設備の運転制御装置
【課題】自動精米設備において、利用者検出用の人検知センサを有効に利用し、精米設備を能率的に駆動する。
【解決手段】建屋に客室と機械室とを備え、客室には原料投入ホッパ、操作盤及び白米取出タンクを設け、機械室には精米機を設けて利用者が精米利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、精米設備の入口部の外側近くに人検知用の人検知センサを設け、人検知センサが人の検知をすると、精米設備の清掃工程が開始されて各装置を所定時間駆動し前回利用時の残留穀粒を除去する制御部を設けた。
【解決手段】建屋に客室と機械室とを備え、客室には原料投入ホッパ、操作盤及び白米取出タンクを設け、機械室には精米機を設けて利用者が精米利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、精米設備の入口部の外側近くに人検知用の人検知センサを設け、人検知センサが人の検知をすると、精米設備の清掃工程が開始されて各装置を所定時間駆動し前回利用時の残留穀粒を除去する制御部を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動精米設備の運転制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動精米設備において、利用者が被処理米を投入する投入口と、この投入口が設けられている箇所を開閉する開閉扉と、前記開閉扉を閉鎖姿勢に移動させる開閉扉閉鎖手段と、開閉扉を閉鎖姿勢にロックするロック手段と、利用者の有無を検知する人検知センサと、精米機の精米処理が終了した信号と、利用者がいなくなったことを検知した人検知センサからの信号を認識する自動閉鎖手段とを備え、自動閉鎖手段が、精米処理が終了したことと、利用者がいなくなったことの両方を認識した際に、開閉扉閉鎖手段により開閉扉を閉鎖させる構成としたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−244500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動精米設備において、精米利用者検出用の人検知センサを有効に活用し、能率的な精米作業をしようとするものであえる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は前記課題を解決するために次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、建屋(1)に客室(2)と機械室(3)とを備え、客室(2)には操作盤(6)を設け、機械室(3)には精米機(15)を設け、利用者が利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、人検知用の人検知センサ(SE4)を設け、該人検知センサ(SE4)が人の検知をすると前回利用者の精米運転時の残留米を除去する清掃作業工程を実行する制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置を特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記客室(2)の入口部に利用者出入り用のドア(55,55)を設け、該ドア(55,55)から出入りする人を検知する人検知センサ(SE4)を前記ドア(55,55)よりも外側に位置する建屋(1)の付属部材(56,56)に設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、持参した玄米を投入する原料投入ホッパ(5)の玄米投入部には開閉扉(51)を設け、精米運転前の清掃工程中において利用者が精米利用料金を料金投入部に投入したことを検出すると、前記清掃工程を停止し、前記原料投入ホッパ(5)の投入部を閉鎖している前記開閉扉(51)のロック状態を解除し開放可能にする制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によると、利用者が精米設備を利用する直前に精米機(15)などの清掃作業を実行し残留米を除去するので、今回の利用者は前回の利用者の穀粒との混合を確実に防止しながら精米することができる。
【0009】
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、客室(2)の入口部のドア(55,55)の外側にいる利用者を人検知センサ(SE4)により検知すると、精米設備の清掃工程を開始するので、利用者が客室(2)に入室してからの清掃時間を短くすることができ、精米作業を早く開始することができる。
【0010】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、精米設備の清掃工程中でも利用者が利用料金を投入すると、清掃工程を停止させてから、原料投入ホッパ(5)へ玄米を投入し精米待機状態とすることができ、精米運転を迅速に開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】料金式精米設備の平面図。
【図2】機械室の正面図。
【図3】機械室の側面図。
【図4】精米設備のブロック図。
【図5】精米設備の作業工程図。
【図6】操作盤の正面図。
【図7】制御ブロック図。
【図8】フローチャート。
【図9】第1昇降機、籾摺機、摺落米風選装置の側面図。
【図10】籾摺機、摺落米風選装置の側面図。
【図11】建屋の斜視図。
【図12】建屋の斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。
まず、図1乃至図4に基づき本発明を備えた料金式自動精米設備の全体構成について説明する。
【0013】
料金式自動精米設備は、建屋1内を客室2と機械室3とに仕切り壁4により仕切り、客室2側に面して原料投入ホッパ5の投入口、操作盤6及び白米取出タンク7を設けている。
【0014】
また、機械室3内には、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12、第2昇降機13、玄米タンク14、精米機15、精米機15の糠を吸引除去する糠排出ファン16、サイクロン33、糠移送装置34、糠袋35を設けている。
【0015】
そして、原料投入ホッパ5には玄米繰出移送手段8及び玄米の有無を検出する穀物有無検出センサSE2を設け、玄米繰出移送手段8から繰り出された玄米を第1昇降機11に供給するようにしている。また、精米機15の上手側に設けている玄米貯溜用の玄米ホッパ14に第二穀粒検出センサSE5を設け、精米機15で適正に精米できる最小玄米量を検出するようにしている。
【0016】
精米機15は、図示を省略したが、搗精室内に搗精ロールを配設し、搗精室の排出口には精白度調節用の圧迫板を設け、圧迫板を圧迫板調節モータで調節するように構成し、搗精室の搗精網から漏過した糠を糠排出ファン16によりサイクロン33に吸引除去する。
【0017】
また、図3及び図4に示すように、第1昇降機11の揚穀取出部11aには第一切換弁20aを設け、作業通路側と穀粒戻し通路19との切り換える。そして、作業通路の穀粒は次工程の籾摺機31あるいは石抜き機12に送られ、また、穀粒戻し通路19の穀粒は返却口19cから客室2側に戻される。
【0018】
この穀粒戻し通路19の始端側には第二切換弁20bを設け、客室戻し通路19aから客室2側に穀粒を戻したり、また、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に送るように構成している。
【0019】
前記構成によると、図4及び図5に示すように、原料投入ホッパ5に投入された穀粒は、玄米繰出手段8、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12(あるいは、第1昇降機11から直接石抜き機12)に流れる。次いで、第2昇降機13、玄米タンク14を経て精米機15に流れ、精米されて白米取出タンク7に取り出される。
【0020】
また、第1昇降機11の揚穀取出部11aの第一切換弁20aにより穀粒戻し通路19に切り換えられた穀粒は、第二切換弁20bで更に切り換えられて客室戻し通路19aから客室2側に戻されたり、また、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に取り出される。
【0021】
次に、図6に基づき操作盤6について説明する。
操作盤6の操作面には、精米運転説明表示部21と、精米運転操作部22を設け、精米運転操作部22には精米運転操作手順表示部22a〜22d、上白スイッチSW1、標準スイッチSW2、8分スイッチSW3及びもちスイッチSW5を設けている。そして、精米作業操作部22の下方には、コインメック27を設け、料金投入口27aを設けている。
【0022】
次に、図7に基づき制御ブロック構成について説明する。
制御部41の入力側には、各種スイッチ及びセンサを接続している。すなわち、籾種選択スイッチSW1、精白度選択スイッチ(上白)SW2、精白度選択スイッチ(標準)SW3、精白度選択スイッチ(8分)SW4、米返却スイッチSW5、及び、コイン検出センサSE1、穀物有無検出センサSE2、人検出センサSE3、人検知センサSE4、第二穀粒検出センサSE5を、入力インターフェイスを経由して制御部41の入力側に接続している。
【0023】
また、制御部41の出力側には、駆動手段である駆動用モータ、調節用モータ等を経由してインペラ式の籾摺機31、玄米繰出手段8、第1昇降機11、石抜き機12、第2昇降機13、精米機15、開閉扉51、籾摺調節モータ47及び換気扇49を接続し、音声報知制御手段(図示省略)を経由して音声報知装置52を接続している。
【0024】
前記構成によると、精米利用料金のコインメック27への投入をコイン検出センサSE1が検出し、原料投入ホッパ5への玄米の投入を穀物有無検出センサSE2が検出すると、操作盤6に内蔵している制御部41の指令により、精米設備の各作業部が駆動手段を介して駆動される。しかして、玄米繰出移送手段8が駆動され、原料投入ホッパ5内の玄米が繰り出されて第1昇降機11に供給される。
【0025】
第1昇降機11で揚穀された穀粒は石抜き機12に移送され、石抜き機12で玄米から石等の異物が除去される。次いで、第2昇降機13により揚穀され玄米タンク14を経て精米機15に供給され、精米機15で精米処理され、精白米は白米取出タンク7に取り出される。また、精米機15内の糠は糠排出ファン16によりサイクロン33に吸引され、糠移送装置34を経て糠袋35に収納される。
【0026】
次に、図8に基づき制御部41の精米制御内容について説明する。
精米運転制御が開始されると、人検知センサSE4により利用客が検出され(ステップS1)、次いで、精米設備の清掃工程が実行される(ステップS2)。清掃工程とは、原料投入ホッパ5に少量の残っている前の利用者の穀粒を除去し、次の利用者の持参穀粒に混じるのを防止するための工程である。
【0027】
なお、清掃工程の実行内容は例えば次のとおりである。玄米繰出手段8、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12を所定時間駆動し、原料投入ホッパ5等に残留している穀粒を玄米繰出手段8、第1昇降機11、第一切換弁20a、穀粒戻し通路19、第二切換弁20b、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に取り出す。また、籾摺機31等に残留していた穀粒は、摺落米選別装置32を経て石抜き機12から貯溜箱38に取り出す。
【0028】
次いで、精米料金が投入されると(ステップS3)、開閉扉51が開放され(ステップS4)、玄米が原料投入ホッパ5に投入され(ステップS5)、白度選択スイッチ(23〜26)の選択操作がなされると(ステップS6)、制御部41の指令により精米料金に応じた運転時間で精米設備の各装置の運転が開始され、運転時間の減算処理がされながら精米運転が開始され(ステップS7)、精米運転が実行される(ステップS8)。
【0029】
次いで、穀物有無検出センサSE2が穀物なしを検出したか否かを判定し(ステップS9)、Yesであると、原料投入ホッパ5に付設している振動モータ(図示省略)を所定時間駆動してホッパ5の穀粒を底部に落下させる(ステップS10)。次いで、精米終了動作工程を開始し、玄米繰出手段8、第1昇降機11、石抜き機12、第2昇降機13、精米機15、糠排出ファン16、糠移送装置34を所定時間駆動し(ステップS11)、所定時間が経過するとこれらの駆動を停止し、精米終了動作工程を終了する(ステップS12)。
【0030】
次いで、投入精米料金分の運転時間が経過したか否かを判定し(ステップS13)、Noであると、コインメック27から釣銭を返却し(ステップS14)、Yesであると、開閉扉51を閉鎖し、精米作業を終了する。
【0031】
また、穀物有無検出センサSE2が穀物なしの検出をしたか否かを判定し(ステップS9)、Noであると、投入精米料金分の運転時間が経過したか否かを判定し(ステップS16)、Noであると、前記ステップS8に戻る。
【0032】
また、Yesであると、精米設備の各作業部のすべての運転を停止し(ステップS17)、次いで、所定時間内において精米料金の追加投入の有無を判定し(ステップS18)、Yesであると、前記ステップS7に戻り、Noであると、前記ステップS15に移行する。
【0033】
前記構成によると、精米設備の利用開始時に前回精米作業の穀物が残っていないので、今回の利用者は前回利用者の残存穀物との混入を防止しながら精米することができる。
次に、図3及び図9に基づき籾摺機31及び摺落米風選装置32の配置構成について説明する。
【0034】
機械室3における原料投入ホッパ5の近傍上方に、籾摺機31及び摺落米風選装置32を配置し、機械室3の側面あるいは上部フレームから延出している支持部材2aに摺落米風選装置32の支持部32cを支持し、吊り下げ状に支持している。
【0035】
前記構成によると、籾摺機31及び摺落米風選装置32の下方に広い空間部50を形成することができ、この空間部50に一個の糠袋35を配置し、その側方にもう1個の糠袋35を接近させて配設することができ、糠袋35,35のメンテナンス作業が容易となる。
【0036】
次に、図9及び図10に基づきインペラ羽根型籾摺機31の脱ぷ率調節構成について説明する。
自動精米設備の下部にインペラ式の籾摺機31を配設し、その上方に摺落米風選装置32を配設している。籾摺機31のインペラ羽根軸31aには可変プーリ31bを備えている。籾摺モータ43のプーリ43aと、摺落米風選装置32の唐箕軸32aに取り付けた風選プーリ32bと、前記可変プーリ31b及びテンションプーリ44に伝動ベルト45を巻き掛けている。
【0037】
そして、籾摺調節モータ47により変速カムの形成されている変速アーム46を正逆回転し、可変プーリ31bの径を拡縮調節し、インペラ式籾摺機31のインペラ羽根軸31a、及び、摺落米風選装置32の唐箕軸32aの回転数を増減調節し、籾摺機31の脱ぷ率及び摺落米風選装置32の選別風量を関連して増減調節するようにしている。
【0038】
また、客室2の操作盤6には脱ぷ率の大小により数種類に分類した籾品種ボタン(図示省略)を設け、その品種ボタンを選択すると、制御部41の指令により前記籾摺調節モータ47を高脱ぷ率側あるいは低脱ぷ率側に調節し、インペラ式籾摺機31のインペラ羽根軸31a、及び、摺落米風選装置32の唐箕軸32aの回転数を関連的に増減調節する。しかして、利用者が持ち込んだ籾を適正な脱ぷ率で籾摺し、損傷米の低減を図ることができる。
【0039】
また、図2に示すように、建屋1内の機械室3の上部一側に換気扇49を設け、機械室3あるいは客室2内の塵埃を排出除去するようにしている。そして、制御部41の指令により、自動精米設備の精米作業中には換気扇49の駆動を停止し、精米作業が終了すると、換気扇49を所定時間だけ駆動し、その後は停止するようにしている。
【0040】
前記構成によると、精米運転中の騒音を低減し、また、精米作業中に機械室3内が負圧になるのを防止し、精米機15の糠吸引力の低下を防止し、精米機15からの糠の排出効率を高めることができる。
【0041】
また、精米作業の終了後において原料投入ホッパ5に原料籾が残り利用者が持ち帰る場合には、穀物有無検出センサSE2が穀物ありを検出している状態で、米返却スイッチSW5をON操作する。すると、制御部41からの指令により、玄米繰出手段8が次のように駆動される。すなわち、「所定時間駆動すると、次いで、所定時間停止する動作」という動作を繰り返しながら玄米繰出手段8が駆動されて第1昇降機11に残留籾を供給し、第1昇降機11を経由して穀粒戻し通路19から客室2に返却されるようにしている。
【0042】
籾には穀稈切れが多く混じっている場合があり、このような場合に玄米繰出手段8を連続して駆動し第一昇降機11に籾を供給すると、第1昇降機11の上部投げ口部に籾が詰まるという不具合が発生することがある。しかし、前記構成によると、このような不具合を解消することができる。
【0043】
次に、図11について説明する。
建屋1の一側の入口部には開閉自在のドア55,55を設け、このドア55,55の外側左右両側部に左右門柱56,56を設けている。この左右門柱56,56の高さ30cm〜110cmの間に、発光部aと受光部bとからなる人検知センサSE4を設け、左右門柱56,56の間を出入りする利用者を検出するようにしている。
【0044】
前記構成によると、建屋1のドア55,55の外側に設けている左右門柱56,56に人検知センサSE4を配設したので、建屋1の入口を出入りする利用者を確実に検出することができる。また、客室2内において精米機15の近くを移動する利用者に対して人検知センサSE4が検出反応するようなこともなく、建屋1に出入りする利用者を正確に検出することができる。
【0045】
次に、図12について説明する。
左右門柱56,56の入口側に内側人検知センサSE4aを、出口側に外側人検知センサSE4bをそれぞれ設けている。しかして、内側人検知センサSE4a及び外側人検知センサSE4bの検出タイミングのずれから入室者か退出者を正確に判定することができる。そして、入室者を検出したときには、制御部41の指令により、音声報知装置52から「いらっしゃいませ」という音声出力をし、また、退出者を検出したときには、制御部41の指令により、「ありがとうございました」との音声出力をするようにしている。
【0046】
前記構成によると、コストを低減しながら入室者と退出者とを正確に検出し、利用者に適正な対応をすることができる。
また、前記人検知センサSE4a,SE4bにより利用者の入室を検出すると、制御部41の指令により、前記換気扇49の駆動を開始して建屋1内のクリーニングを開始し、利用者が気持ちよく精米施設を利用できるようにしている。
【0047】
また、前記人検知センサSE4a,SE4bが利用者の入室を検出し、所定時間(例えば5分)経過しても、前記穀物有無検出センサSE2が原料投入ホッパ5への穀粒投入を検出せず、また、コインメック27への利用料金の投入を検出せず精米作業を開始しない場合には、制御部41の指令により、前記音声報知装置52から盗難警報を発し、精米施設から盗難者を退散させるようにしている。
【符号の説明】
【0048】
1 建屋
2 客室
3 機械室
4 仕切り壁
5 原料投入ホッパ
6 操作盤
7 白米取出タンク
8 玄米繰出手段
15 精米機
27 コインメック
41 制御部
55 ドア
56 門柱
51 開閉扉
SE4 人検知センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動精米設備の運転制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動精米設備において、利用者が被処理米を投入する投入口と、この投入口が設けられている箇所を開閉する開閉扉と、前記開閉扉を閉鎖姿勢に移動させる開閉扉閉鎖手段と、開閉扉を閉鎖姿勢にロックするロック手段と、利用者の有無を検知する人検知センサと、精米機の精米処理が終了した信号と、利用者がいなくなったことを検知した人検知センサからの信号を認識する自動閉鎖手段とを備え、自動閉鎖手段が、精米処理が終了したことと、利用者がいなくなったことの両方を認識した際に、開閉扉閉鎖手段により開閉扉を閉鎖させる構成としたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−244500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動精米設備において、精米利用者検出用の人検知センサを有効に活用し、能率的な精米作業をしようとするものであえる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は前記課題を解決するために次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、建屋(1)に客室(2)と機械室(3)とを備え、客室(2)には操作盤(6)を設け、機械室(3)には精米機(15)を設け、利用者が利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、人検知用の人検知センサ(SE4)を設け、該人検知センサ(SE4)が人の検知をすると前回利用者の精米運転時の残留米を除去する清掃作業工程を実行する制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置を特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記客室(2)の入口部に利用者出入り用のドア(55,55)を設け、該ドア(55,55)から出入りする人を検知する人検知センサ(SE4)を前記ドア(55,55)よりも外側に位置する建屋(1)の付属部材(56,56)に設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、持参した玄米を投入する原料投入ホッパ(5)の玄米投入部には開閉扉(51)を設け、精米運転前の清掃工程中において利用者が精米利用料金を料金投入部に投入したことを検出すると、前記清掃工程を停止し、前記原料投入ホッパ(5)の投入部を閉鎖している前記開閉扉(51)のロック状態を解除し開放可能にする制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によると、利用者が精米設備を利用する直前に精米機(15)などの清掃作業を実行し残留米を除去するので、今回の利用者は前回の利用者の穀粒との混合を確実に防止しながら精米することができる。
【0009】
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、客室(2)の入口部のドア(55,55)の外側にいる利用者を人検知センサ(SE4)により検知すると、精米設備の清掃工程を開始するので、利用者が客室(2)に入室してからの清掃時間を短くすることができ、精米作業を早く開始することができる。
【0010】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、精米設備の清掃工程中でも利用者が利用料金を投入すると、清掃工程を停止させてから、原料投入ホッパ(5)へ玄米を投入し精米待機状態とすることができ、精米運転を迅速に開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】料金式精米設備の平面図。
【図2】機械室の正面図。
【図3】機械室の側面図。
【図4】精米設備のブロック図。
【図5】精米設備の作業工程図。
【図6】操作盤の正面図。
【図7】制御ブロック図。
【図8】フローチャート。
【図9】第1昇降機、籾摺機、摺落米風選装置の側面図。
【図10】籾摺機、摺落米風選装置の側面図。
【図11】建屋の斜視図。
【図12】建屋の斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。
まず、図1乃至図4に基づき本発明を備えた料金式自動精米設備の全体構成について説明する。
【0013】
料金式自動精米設備は、建屋1内を客室2と機械室3とに仕切り壁4により仕切り、客室2側に面して原料投入ホッパ5の投入口、操作盤6及び白米取出タンク7を設けている。
【0014】
また、機械室3内には、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12、第2昇降機13、玄米タンク14、精米機15、精米機15の糠を吸引除去する糠排出ファン16、サイクロン33、糠移送装置34、糠袋35を設けている。
【0015】
そして、原料投入ホッパ5には玄米繰出移送手段8及び玄米の有無を検出する穀物有無検出センサSE2を設け、玄米繰出移送手段8から繰り出された玄米を第1昇降機11に供給するようにしている。また、精米機15の上手側に設けている玄米貯溜用の玄米ホッパ14に第二穀粒検出センサSE5を設け、精米機15で適正に精米できる最小玄米量を検出するようにしている。
【0016】
精米機15は、図示を省略したが、搗精室内に搗精ロールを配設し、搗精室の排出口には精白度調節用の圧迫板を設け、圧迫板を圧迫板調節モータで調節するように構成し、搗精室の搗精網から漏過した糠を糠排出ファン16によりサイクロン33に吸引除去する。
【0017】
また、図3及び図4に示すように、第1昇降機11の揚穀取出部11aには第一切換弁20aを設け、作業通路側と穀粒戻し通路19との切り換える。そして、作業通路の穀粒は次工程の籾摺機31あるいは石抜き機12に送られ、また、穀粒戻し通路19の穀粒は返却口19cから客室2側に戻される。
【0018】
この穀粒戻し通路19の始端側には第二切換弁20bを設け、客室戻し通路19aから客室2側に穀粒を戻したり、また、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に送るように構成している。
【0019】
前記構成によると、図4及び図5に示すように、原料投入ホッパ5に投入された穀粒は、玄米繰出手段8、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12(あるいは、第1昇降機11から直接石抜き機12)に流れる。次いで、第2昇降機13、玄米タンク14を経て精米機15に流れ、精米されて白米取出タンク7に取り出される。
【0020】
また、第1昇降機11の揚穀取出部11aの第一切換弁20aにより穀粒戻し通路19に切り換えられた穀粒は、第二切換弁20bで更に切り換えられて客室戻し通路19aから客室2側に戻されたり、また、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に取り出される。
【0021】
次に、図6に基づき操作盤6について説明する。
操作盤6の操作面には、精米運転説明表示部21と、精米運転操作部22を設け、精米運転操作部22には精米運転操作手順表示部22a〜22d、上白スイッチSW1、標準スイッチSW2、8分スイッチSW3及びもちスイッチSW5を設けている。そして、精米作業操作部22の下方には、コインメック27を設け、料金投入口27aを設けている。
【0022】
次に、図7に基づき制御ブロック構成について説明する。
制御部41の入力側には、各種スイッチ及びセンサを接続している。すなわち、籾種選択スイッチSW1、精白度選択スイッチ(上白)SW2、精白度選択スイッチ(標準)SW3、精白度選択スイッチ(8分)SW4、米返却スイッチSW5、及び、コイン検出センサSE1、穀物有無検出センサSE2、人検出センサSE3、人検知センサSE4、第二穀粒検出センサSE5を、入力インターフェイスを経由して制御部41の入力側に接続している。
【0023】
また、制御部41の出力側には、駆動手段である駆動用モータ、調節用モータ等を経由してインペラ式の籾摺機31、玄米繰出手段8、第1昇降機11、石抜き機12、第2昇降機13、精米機15、開閉扉51、籾摺調節モータ47及び換気扇49を接続し、音声報知制御手段(図示省略)を経由して音声報知装置52を接続している。
【0024】
前記構成によると、精米利用料金のコインメック27への投入をコイン検出センサSE1が検出し、原料投入ホッパ5への玄米の投入を穀物有無検出センサSE2が検出すると、操作盤6に内蔵している制御部41の指令により、精米設備の各作業部が駆動手段を介して駆動される。しかして、玄米繰出移送手段8が駆動され、原料投入ホッパ5内の玄米が繰り出されて第1昇降機11に供給される。
【0025】
第1昇降機11で揚穀された穀粒は石抜き機12に移送され、石抜き機12で玄米から石等の異物が除去される。次いで、第2昇降機13により揚穀され玄米タンク14を経て精米機15に供給され、精米機15で精米処理され、精白米は白米取出タンク7に取り出される。また、精米機15内の糠は糠排出ファン16によりサイクロン33に吸引され、糠移送装置34を経て糠袋35に収納される。
【0026】
次に、図8に基づき制御部41の精米制御内容について説明する。
精米運転制御が開始されると、人検知センサSE4により利用客が検出され(ステップS1)、次いで、精米設備の清掃工程が実行される(ステップS2)。清掃工程とは、原料投入ホッパ5に少量の残っている前の利用者の穀粒を除去し、次の利用者の持参穀粒に混じるのを防止するための工程である。
【0027】
なお、清掃工程の実行内容は例えば次のとおりである。玄米繰出手段8、第1昇降機11、籾摺機31、摺落米選別装置32、石抜き機12を所定時間駆動し、原料投入ホッパ5等に残留している穀粒を玄米繰出手段8、第1昇降機11、第一切換弁20a、穀粒戻し通路19、第二切換弁20b、貯溜戻し通路19bを経て機械室2内の貯溜箱38に取り出す。また、籾摺機31等に残留していた穀粒は、摺落米選別装置32を経て石抜き機12から貯溜箱38に取り出す。
【0028】
次いで、精米料金が投入されると(ステップS3)、開閉扉51が開放され(ステップS4)、玄米が原料投入ホッパ5に投入され(ステップS5)、白度選択スイッチ(23〜26)の選択操作がなされると(ステップS6)、制御部41の指令により精米料金に応じた運転時間で精米設備の各装置の運転が開始され、運転時間の減算処理がされながら精米運転が開始され(ステップS7)、精米運転が実行される(ステップS8)。
【0029】
次いで、穀物有無検出センサSE2が穀物なしを検出したか否かを判定し(ステップS9)、Yesであると、原料投入ホッパ5に付設している振動モータ(図示省略)を所定時間駆動してホッパ5の穀粒を底部に落下させる(ステップS10)。次いで、精米終了動作工程を開始し、玄米繰出手段8、第1昇降機11、石抜き機12、第2昇降機13、精米機15、糠排出ファン16、糠移送装置34を所定時間駆動し(ステップS11)、所定時間が経過するとこれらの駆動を停止し、精米終了動作工程を終了する(ステップS12)。
【0030】
次いで、投入精米料金分の運転時間が経過したか否かを判定し(ステップS13)、Noであると、コインメック27から釣銭を返却し(ステップS14)、Yesであると、開閉扉51を閉鎖し、精米作業を終了する。
【0031】
また、穀物有無検出センサSE2が穀物なしの検出をしたか否かを判定し(ステップS9)、Noであると、投入精米料金分の運転時間が経過したか否かを判定し(ステップS16)、Noであると、前記ステップS8に戻る。
【0032】
また、Yesであると、精米設備の各作業部のすべての運転を停止し(ステップS17)、次いで、所定時間内において精米料金の追加投入の有無を判定し(ステップS18)、Yesであると、前記ステップS7に戻り、Noであると、前記ステップS15に移行する。
【0033】
前記構成によると、精米設備の利用開始時に前回精米作業の穀物が残っていないので、今回の利用者は前回利用者の残存穀物との混入を防止しながら精米することができる。
次に、図3及び図9に基づき籾摺機31及び摺落米風選装置32の配置構成について説明する。
【0034】
機械室3における原料投入ホッパ5の近傍上方に、籾摺機31及び摺落米風選装置32を配置し、機械室3の側面あるいは上部フレームから延出している支持部材2aに摺落米風選装置32の支持部32cを支持し、吊り下げ状に支持している。
【0035】
前記構成によると、籾摺機31及び摺落米風選装置32の下方に広い空間部50を形成することができ、この空間部50に一個の糠袋35を配置し、その側方にもう1個の糠袋35を接近させて配設することができ、糠袋35,35のメンテナンス作業が容易となる。
【0036】
次に、図9及び図10に基づきインペラ羽根型籾摺機31の脱ぷ率調節構成について説明する。
自動精米設備の下部にインペラ式の籾摺機31を配設し、その上方に摺落米風選装置32を配設している。籾摺機31のインペラ羽根軸31aには可変プーリ31bを備えている。籾摺モータ43のプーリ43aと、摺落米風選装置32の唐箕軸32aに取り付けた風選プーリ32bと、前記可変プーリ31b及びテンションプーリ44に伝動ベルト45を巻き掛けている。
【0037】
そして、籾摺調節モータ47により変速カムの形成されている変速アーム46を正逆回転し、可変プーリ31bの径を拡縮調節し、インペラ式籾摺機31のインペラ羽根軸31a、及び、摺落米風選装置32の唐箕軸32aの回転数を増減調節し、籾摺機31の脱ぷ率及び摺落米風選装置32の選別風量を関連して増減調節するようにしている。
【0038】
また、客室2の操作盤6には脱ぷ率の大小により数種類に分類した籾品種ボタン(図示省略)を設け、その品種ボタンを選択すると、制御部41の指令により前記籾摺調節モータ47を高脱ぷ率側あるいは低脱ぷ率側に調節し、インペラ式籾摺機31のインペラ羽根軸31a、及び、摺落米風選装置32の唐箕軸32aの回転数を関連的に増減調節する。しかして、利用者が持ち込んだ籾を適正な脱ぷ率で籾摺し、損傷米の低減を図ることができる。
【0039】
また、図2に示すように、建屋1内の機械室3の上部一側に換気扇49を設け、機械室3あるいは客室2内の塵埃を排出除去するようにしている。そして、制御部41の指令により、自動精米設備の精米作業中には換気扇49の駆動を停止し、精米作業が終了すると、換気扇49を所定時間だけ駆動し、その後は停止するようにしている。
【0040】
前記構成によると、精米運転中の騒音を低減し、また、精米作業中に機械室3内が負圧になるのを防止し、精米機15の糠吸引力の低下を防止し、精米機15からの糠の排出効率を高めることができる。
【0041】
また、精米作業の終了後において原料投入ホッパ5に原料籾が残り利用者が持ち帰る場合には、穀物有無検出センサSE2が穀物ありを検出している状態で、米返却スイッチSW5をON操作する。すると、制御部41からの指令により、玄米繰出手段8が次のように駆動される。すなわち、「所定時間駆動すると、次いで、所定時間停止する動作」という動作を繰り返しながら玄米繰出手段8が駆動されて第1昇降機11に残留籾を供給し、第1昇降機11を経由して穀粒戻し通路19から客室2に返却されるようにしている。
【0042】
籾には穀稈切れが多く混じっている場合があり、このような場合に玄米繰出手段8を連続して駆動し第一昇降機11に籾を供給すると、第1昇降機11の上部投げ口部に籾が詰まるという不具合が発生することがある。しかし、前記構成によると、このような不具合を解消することができる。
【0043】
次に、図11について説明する。
建屋1の一側の入口部には開閉自在のドア55,55を設け、このドア55,55の外側左右両側部に左右門柱56,56を設けている。この左右門柱56,56の高さ30cm〜110cmの間に、発光部aと受光部bとからなる人検知センサSE4を設け、左右門柱56,56の間を出入りする利用者を検出するようにしている。
【0044】
前記構成によると、建屋1のドア55,55の外側に設けている左右門柱56,56に人検知センサSE4を配設したので、建屋1の入口を出入りする利用者を確実に検出することができる。また、客室2内において精米機15の近くを移動する利用者に対して人検知センサSE4が検出反応するようなこともなく、建屋1に出入りする利用者を正確に検出することができる。
【0045】
次に、図12について説明する。
左右門柱56,56の入口側に内側人検知センサSE4aを、出口側に外側人検知センサSE4bをそれぞれ設けている。しかして、内側人検知センサSE4a及び外側人検知センサSE4bの検出タイミングのずれから入室者か退出者を正確に判定することができる。そして、入室者を検出したときには、制御部41の指令により、音声報知装置52から「いらっしゃいませ」という音声出力をし、また、退出者を検出したときには、制御部41の指令により、「ありがとうございました」との音声出力をするようにしている。
【0046】
前記構成によると、コストを低減しながら入室者と退出者とを正確に検出し、利用者に適正な対応をすることができる。
また、前記人検知センサSE4a,SE4bにより利用者の入室を検出すると、制御部41の指令により、前記換気扇49の駆動を開始して建屋1内のクリーニングを開始し、利用者が気持ちよく精米施設を利用できるようにしている。
【0047】
また、前記人検知センサSE4a,SE4bが利用者の入室を検出し、所定時間(例えば5分)経過しても、前記穀物有無検出センサSE2が原料投入ホッパ5への穀粒投入を検出せず、また、コインメック27への利用料金の投入を検出せず精米作業を開始しない場合には、制御部41の指令により、前記音声報知装置52から盗難警報を発し、精米施設から盗難者を退散させるようにしている。
【符号の説明】
【0048】
1 建屋
2 客室
3 機械室
4 仕切り壁
5 原料投入ホッパ
6 操作盤
7 白米取出タンク
8 玄米繰出手段
15 精米機
27 コインメック
41 制御部
55 ドア
56 門柱
51 開閉扉
SE4 人検知センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋(1)に客室(2)と機械室(3)とを備え、客室(2)には操作盤(6)を設け、機械室(3)には精米機(15)を設け、利用者が利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、人検知用の人検知センサ(SE4)を設け、該人検知センサ(SE4)が人の検知をすると前回利用者の精米運転時の残留米を除去する清掃作業工程を実行する制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【請求項2】
請求項1の発明において、前記客室(2)の入口部に利用者出入り用のドア(55,55)を設け、該ドア(55,55)から出入りする人を検知する人検知センサ(SE4)を前記ドア(55,55)よりも外側に位置する建屋(1)の付属部材(56,56)に設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の発明において、持参した玄米を投入する原料投入ホッパ(5)の玄米投入部には開閉扉(51)を設け、精米運転前の清掃工程中において利用者が精米利用料金を料金投入部に投入したことを検出すると、前記清掃工程を停止し、前記原料投入ホッパ(5)の投入部を閉鎖している前記開閉扉(51)のロック状態を解除し開放可能にする制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【請求項1】
建屋(1)に客室(2)と機械室(3)とを備え、客室(2)には操作盤(6)を設け、機械室(3)には精米機(15)を設け、利用者が利用料金を投入し持参した玄米を精米する精米設備であって、人検知用の人検知センサ(SE4)を設け、該人検知センサ(SE4)が人の検知をすると前回利用者の精米運転時の残留米を除去する清掃作業工程を実行する制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【請求項2】
請求項1の発明において、前記客室(2)の入口部に利用者出入り用のドア(55,55)を設け、該ドア(55,55)から出入りする人を検知する人検知センサ(SE4)を前記ドア(55,55)よりも外側に位置する建屋(1)の付属部材(56,56)に設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の発明において、持参した玄米を投入する原料投入ホッパ(5)の玄米投入部には開閉扉(51)を設け、精米運転前の清掃工程中において利用者が精米利用料金を料金投入部に投入したことを検出すると、前記清掃工程を停止し、前記原料投入ホッパ(5)の投入部を閉鎖している前記開閉扉(51)のロック状態を解除し開放可能にする制御部(41)を設けたことを特徴とする精米設備の運転制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図4】
【図5】
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【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−11275(P2012−11275A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−147885(P2010−147885)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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