説明

糖尿病における血糖変動を観測するための方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品

実施形態は、血糖分析および管理の分野にあるかもしれない。より具体的には、実施形態またはアプローチは、自己監視血糖(SMBG)データ及び/または連続 血糖測定(CGM)データからの糖尿病における血糖変動の視覚的および定量的な観測のための方法、システム、およびコンピュータ・プログラムを提供してもよい。より具体的には、実施形態またはその態様は、血糖変動を観測および分析するために、個人または個人のグループの自己監視データ及び/またはCGMデータから得られるグルコース測定値を用いてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のいくつかの実施形態のいくつかの態様は、血糖分析及び管理の分野である。より具体的には、本発明のいくつかの実施形態は、自己監視血糖(SMBG)データ及び/または連続血糖測定(CGM)データから糖尿病における血糖変動の視覚的及び定量的観測をするための新しい方法、システム、及びコンピュータ・プログラムを提供する。特に、本発明のいくつかの実施形態またはその態様は、個人または個人のグループの自己監視(SMBG)データ及び/またはCGMデータから得られたグルコース測定値を用いて、血糖変動を観測し分析する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病における血糖変動の重要性
HbA1cは血糖状態の典型的なマーカーであり、23年前に導入され[1]、糖尿病の合併症と関連し、1型及び2型糖尿病(T1DM及びT2DM)における平均的な血糖管理の代表的な評価基準として確立された[2、3、4]。しかし、HbA1cの確立に加えて、糖尿病管理及び合併症の研究(DCCT)は、「HbA1cは、血糖症の程度を示す最も完全な表現ではない。HbA1cによって反映されない糖尿病の血糖管理の他の特徴が、合併症のリスクを増大させまたは変更させる可能性がある。例えば、合併症のリスクは、食後の血糖の逸脱の程度により大きく依存しているかもしれない」と結論付けた。[5]。従って、最近の研究では、糖尿病の合併症の独立因子として、血糖(BG)の増減の変動にますます注目が集まっている[6]。血糖変動の2つの顕著な症状は、低血糖および食後のグルコース(PPG(食後血糖値))上昇である。
【0003】
低血糖:低血糖は、T1DMに共通し[7]、T2DMにおいては治療強化に伴いより多く見られるようになる[8]。低血糖に関連した自律神経障害(HAAF)は、T1DMにおいて十分に立証され[9]、強化治療されたT2DMにおいても観察されている[10]。最先端技術の治療でさえ不完全で、BGレベルの急激な低下を引き起こす可能性があり、結果として意識喪失または自己医療を妨げる昏迷を引き起こす重症の神経低糖症として定義される、重症低血糖(SH)の原因となる可能性がある[7]。SHは、認知機能障害、昏睡、あるいは突然死を引き起こすかもしれない[7、11]。従って、低血糖は最適な糖尿病管理への最大の難関であると見なされてきている[12]。
【0004】
高血糖及びPPGの逸脱:健康な状態においては、PPG増減は、11 mmol/lを越えることがほとんどないそのピーク値と、食事開始後約1時間でピークのPPGとなり、2〜3時間以内に食前のレベルにもどるその持続時間の双方において限られている[13]。糖尿病においては、例えばインスリン耐性、インスリンの不十分な有効性、インスリン作用の遅延、または、グルカゴン分泌異常といった多くの要因がピークのPPGの遅延、及び、より高くかつ長期間のPPG上昇の一因となる[13]。T1DMでは、PPGの逸脱はある程度生理機能に依存するものの、その管理はほぼ完全に行動に関するものであり、食前のインスリンのボーラス投与の量およびタイミングや、身体活動の程度に依存する。インスリン治療していないT2DMでは、長期に亘る極端なPPGは、β細胞の応答によって補われないインスリン耐性に起因する。具体的には、初期のT2DMでは、食事に対するインスリン応答の第1段階が鈍くなる一方、全体的なインスリン応答は健康状態に類似する[14]。
【0005】
血糖変動の基準
標準偏差(SD)及びその他の変動評価基準:BG変動の従来の統計計算は、BG測定値のSDを算出することと、他のいくつかの測定値:(i) 1965年に導入されたM値[15];(ii) 1970年に導入されたMAGE−グルコースの平均変動幅(Mean Amplitude of GlucoseExcursions)[16];及び(iii)不安定指数(LI)−最近開発された低血糖および血糖不安定性の測定 [17]、を算出することを含む。これらの手法(LIを除く)のほとんどは、低血糖との関連が比較的弱く、高血糖に対する固有の偏りを有し、それはSHの歴史的な低予測性に反映されている[7]。従来の研究において、我々は、低予測性の側面が存在するかもしれないことを発見した[18]。数値的方法に基づく臨床的結論は、抑えられた低血糖範囲に対して正確ではなく、高血糖側に偏るであろう。
【0006】
BG変動の大きさの分析:BGスケールの非対称性による数値的問題を是正するため、我々は、BGスケールを対称化する数学的変換を導入した[18]。この変換の分析形式は、一般に認められた臨床的前提に基づくものであり、特定のデータセットに基づくものではなく、10年前に決定されたものであることに注目することは重要である[18]。それはこのアプローチをいかなるデータセットへも拡張可能にする。この変換に基づき、我々は、グルコース変動の範囲と頻度を定量するのに非常に適していることが判明した計算上のリスク・スペースを定義する、BGデータのリスク分析に関する理論を開発した[21]。本質的に、リスク・スペースの分析は、2つのステップ:(i)対称化式の適用[18]、及び(ii)より大きなBGの逸脱に対して低血糖または高血糖に向かって増加する重みを与える二次リスク関数の適用[21]を用いて最初に各BG測定値をリスク値に変換することを必要とする。最近、我々は、新たなグルコース変動のリスクに基づく評価基準−平均日常リスク範囲(ADRR)を導入し、それはリスク判断および極端な血糖変動の予測の観点から従来の手法よりも優れていることが示されている[25]。
【0007】
連続血糖測定(CGM)
連続血糖測定(CGM)は、T1DMにおける血糖症を特徴付ける血糖(BG)レベルの極端な値を減らすための機会に大変革をもたらす可能性を持つデータ・ストリームを生成する。しかしながら、そのようなデータは多量で複雑であり、それらの分析には、物理的、生化学的および数学的法則や、この新技術にかかわる特性の理解を必要とする。他の記事は、CGMに関連した物理的および生化学的パラメータについて記述する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
グループレベルでグルコース変動および血糖のばらつきの程度を提供すること。週単位でデータポイントの軌跡をプロットすることにより、一人の人のグルコース変動を観測すること。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態または部分的な実施形態の一つの態様(または本発明の様々な実施形態の組み合わせの全部または一部)は、糖尿病患者のグループ中の、あるいは個人レベルでの日常の自己監視(SMBG)および/または連続的監視(CGM)データから血糖変動を視覚的及び定量的に観測するための方法およびシステム(および関連するコンピュータ・プログラム製品)からなるが、これに限られるものではない。この方法(及び関連するシステムおよびコンピュータ・プログラム製品)は、特定の変動格子分析(VGA)に基づくものであり、これは2つの機能のために使用することができる:
1.グループレベルでグルコース変動および血糖のばらつきの程度を提供すること、そしてそれは集団の観測と、臨床試験結果の検討に適している;及び/または
2.週単位でデータポイントの軌跡をプロットすることにより、一人の人のグルコース変動を観測すること、そしてそれは個人に合わせた治療の決断を下すのに、そして重要な閾値が近づく度に医師に注意を喚起するのに適している。
【0010】
本システムは、データソース−典型的には、その人の計測器からダウンロードされたその人のSMBGのセットおよび/またはCGMデータ−からデータを回収し、グルコース変動及び極端な血糖の事象の観測を可能にする。観測は、VGAゾーン間の境界線のような、所定の閾値を交差することを警告するメッセージを可能にするVGAに基づく視覚的および数的な出力の表示と軌跡の再構成とを含む。システムの主要な操作モードは、集団または一人の人の経時的な観測であってもよい。別の適用は、時間を横切った集団スナップショットの比較であってもよく、これは様々な治療結果の検査を可能にするだろう。
【0011】
実験的ソフトウエアが(MATLAB(登録商標)を使用して)VGA方法の1つの変形−最小値/最大値VGAを例示するために開発されている。このソフトウエアは、グルコース変動観測の概念を例示するため個人の軌跡および集団を表示することを可能にし、グルコース変動及び関連する極端な低血糖および高血糖に関連のある特性を個々のレベルで経時的に抽出および観測することを含む。
【0012】
本発明の一実施形態の態様は、被験者の糖尿病における血糖変動を視覚的に観測するためのシステムを提供する。システムは以下のものを含んでもよい:複数の血糖データを収集する収集モジュール;及びその血糖データに基づいて血糖変動を観測するようにプログラムされたプロセッサ。観測は、ある面上で最適なグルコース管理の領域;及びその面上で高血糖および低血糖のリスクを示す領域を提供してもよい。
【0013】
ここに説明された実施形態のいずれもが何らかの種類の視覚的な観測を意図しているかもしれないことは理解されるべきである。しかしながら、もし望まれるか必要とされるならば、視覚的に伝えられる情報は聞こえるように及び/または限定的に(触覚によって知覚可能に)伝えられ得ることは理解されるべきである。従って、可聴式及び/または触知性の機構は、視覚的に伝えられる態様の少なくとも一部または全てを伝えまたは提供するため、または視覚的に伝えられる態様と組み合わせて提供されるであろう。さらに、例えば音声信号は視覚的情報に加えてまたはそれと協調してまたは並行して提供されてもよい。
【0014】
従って、本システムの実施形態は、二次元か、三次元の配置またはモジュールの面を伴ってもよいことは理解されるべきである。さらに、視覚的な観測は音声及び/または触覚による観測に置き換えられてもよく、または音声及び/または触覚による観測は視覚的な観測に加えて提供されてもよいことは理解されるべきである。
【0015】
本発明の一実施形態の態様は、被験者の糖尿病における血糖変動を視覚的に観測するための方法を提供する。この方法は、以下のものからなってもよい:複数の血糖データを収集すること、及びその血糖データに基づいて血糖変動を観測すること。観測は、ある面上で最適なグルコース管理の領域;及びその面上で高血糖および低血糖のリスクを示す領域を提供してもよい。この面は、二次元か、三次元の配置またはモジュールであってもよいことは理解されるべきである。さらに、視覚的な観測は音声及び/または触覚による観測に置き換えられてもよく、または音声及び/または触覚による観測は視覚的な観測に加えて提供されてもよいことは理解されるべきである。
【0016】
本発明の一実施形態の態様は、コンピュータ・システム中の少なくとも一つのプロセッサが被験者の糖尿病における血糖変動を観測することを可能にするコンピュータ・プログラム論理回路を有するコンピュータで使用可能な媒体からなるコンピュータ・プログラム製品を提供する。このコンピュータ・プログラム論理回路は、以下のものを含んでもよい:複数の血糖データを収集すること、及びその血糖データに基づいて血糖変動を観測すること。観測は、面フォーマットか、三次元フォーマット(同様に音声及び/または触覚フォーマット)のために意図された最適なグルコース管理の領域;及び、面フォーマットか、三次元フォーマット(さらに音声及び/または触覚フォーマット)のために意図された高血糖および低血糖のリスクを示す領域を提供してもよい。
【0017】
本発明の一実施形態の態様は、被験者の糖尿病における血糖変動を音声的に観測するためのシステムを提供する。システムは以下のものを含んでもよい:複数の血糖データを収集する収集モジュール;及びその血糖データに基づいて血糖変動を観測するようにプログラムされたプロセッサ。観測は最適なグルコース管理のための信号;及び高血糖および低血糖のリスクを示す信号を提供してもよい。
【0018】
本発明の一実施形態の態様は、被験者の糖尿病における血糖変動を音声的に観測するための方法を提供する。この方法は、以下のものを含んでもよい:複数の血糖データを収集すること;その血糖データに基づいて血糖変動を観測すること。観測は最適なグルコース管理の信号;及び高血糖および低血糖のリスクを示す信号を提供してもよい。
【0019】
これらの及び他の目的、さらに本明細書で開示される本発明の実施形態の様々な態様の利点及び特徴は、以下の記述、図面及び請求項によってより明らかにされるだろう。
【発明の効果】
【0020】
集団の観測と、臨床試験結果の検討に適している。個人に合わせた治療の決断を下すのに、そして重要な閾値が近づく度に医師に注意を喚起するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の上述の、そして他の目的、特徴及び利点、さらに本発明自体は、添付の図面と一緒に読むと、好適な実施形態の以下の記載からより完全に理解されるであろう。
本明細書に組み込まれその一部を形成する添付の図面は、本発明のいくつかの態様及び実施形態を例示し、本明細書中の記載と共に、本発明の原理を説明する役目を果たす。図面は、本発明の選択した実施形態を例示する目的でのみ提供され、本発明を制限するものとして解釈すべきものではない。
【図1】最適なグルコース管理ゾーンを有する、低血糖のリスクおよび高血糖のリスク平面の一実施形態を示す。
【図2】最適なグルコース管理ゾーンを有する、低血糖指数および高血糖指数平面の一実施形態を示す。
【図3】最適なグルコース管理ゾーンを有する、低い百分率値および高い百分率値平面の一実施形態を示す。
【図4】変動格子分析(VGA)のリスク・ゾーン(格子)定義の態様の一実施形態を示す。
【図5】最小値/最大値VGAの態様の一実施形態を示す。
【図6】IQR VGAの態様の一実施形態を示す。
【図7】リスクVGAの態様の一実施形態を示す。
【図8A】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:低リスクにある被験者を示す最小値/最大値VGAに対応する図を示す。
【図8B】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:中リスクにある被験者を示す最小値/最大値VGAに対応する図を示す。
【図8C】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:高リスクにある被験者を示す最小値/最大値VGAに対応する図を示す。
【図9A】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:低リスクにある被験者を示すIQR VGAに対応する図を示す。
【図9B】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:中リスクにある被験者を示すIQR VGAに対応する図を示す。
【図9C】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:高リスクにある被験者を示すIQR VGAに対応する図を示す。
【図10A】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:低リスクにある被験者を示すリスクVGAに対応する図を示す。
【図10B】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:中リスクにある被験者を示すリスクVGAに対応する図を示す。
【図10C】ADRRによって定義される3つのリスク・カテゴリー:高リスクにある被験者を示すリスクVGAに対応する図を示す。
【図11】プロセッサ、通信リンク、及びシステムに関連する本発明の一実施形態の態様の模式的なブロック図を示す。
【図12】例として、プロセッサ、通信リンク、及びシステムに関連する本発明の一実施形態の態様の模式的なブロック図を示す。
【図13】例として、プロセッサ、通信リンク、及びシステムに関連する本発明の一実施形態の態様の模式的なブロック図を示す。
【図14】本発明の一実施形態のシステムの模式的なブロック図または態様に関連する方法を示す。
【図15A】リスクVGAを用いて、1)グルコース変動の段階的な改善を示す、一人の人の4ヶ月間に亘る経過を観測するための本発明の一実施形態の態様を示す。
【図15B】リスクVGAを用いて、2)グルコース変動の段階的な悪化を示す、一人の人の4ヶ月間に亘る経過を観測するための本発明の一実施形態の態様を示す。
【図16】変動観測・ソフトウエアの一実施形態の例のスクリーン・ショットを示す。
【図17A】低血糖を過剰矯正しがちな患者の管理変動格子分析の一実施形態を示す。
【図17B】高血糖を過剰矯正しがちな患者の管理変動格子分析の一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
関連出願
本出願は、「自己監視データから糖尿病における血糖変動を視覚的及び定量的に観測するための方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品」と題する、2008年11月26日に出願された米国仮出願第61/118,022号、及び「血糖データから糖尿病における血糖変動を視覚的及び定量的に観測するための方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品」と題する、2009年11月11日に出願された米国仮出願第61/260,116号の優先権を主張し、その開示は、それらの内容全体がここにおいて参照により組み込まれる。
【0023】
政府支援
ここに記述されている研究は、国立衛生研究所(NIH)によって与えられた連邦政府補助金番号ONR補助金番号R01 DK51562により支援された。政府は、本発明に所定の権利を有する。
【0024】
図1は本発明の一実施形態の態様を図示する。図1において、一つの軸は低血糖のリスクを表し、第2の軸は高血糖のリスクを表す。さらに、図1には、最適なグルコース管理を表す一つのゾーンがあり、悪いグルコース管理を表す別のゾーンがある。
【0025】
図2は本発明の一実施形態の態様を描く。図2において、一つの軸は低血糖指数を表し、第2の軸は高血糖指数を表す。さらに、図2には、最適なグルコース管理を表す一つのゾーンがあり、次第に増大する悪いグルコース管理を表す勾配がある。
【0026】
図3は本発明の実施形態の一態様を描く。図3において、一つの軸は逆コード化された低い百分率を表し、第2の軸は高い百分率を表す。さらに、図3には、最適なグルコース管理を表す一つのゾーンがあり、悪いグルコース管理を表す別のゾーンがある。
【0027】
本明細書全体にわたって説明される軸は、本発明のいくつかの実施形態においては逆であってもよいことが理解されるべきである。さらに、本明細書全体にわたって説明されるゾーンは、本発明の少なくともいくつかの実施形態においてその数、大きさ、空間、量、及び/または外形(2次元的および3次元的)において異なってもよいことが理解されるべきである。さらに、少なくともいくつかの実施形態において、各ゾーンの相対的な大きさが異なってもよいことが理解されるべきである。
【0028】
さらに、二次元X-Y面に加えて、面は、x、yおよびz面の操作の完全な連続的な幾何学的領域であるようにさらに適応されてもよい。そのような場合、例えば、その外観は三次元の特徴を持つように外形を形成されるかもしれない。
【0029】
特定の時間間隔にわたる血糖の変動、グルコース変動、またはグルコース事象の程度を決定するため、要望または必要に応じて観測が適用されるであろうことが理解されるべきである。例えば、ただしこれに制限されるものではないが、時間間隔および継続時間は、少なくとも以下のうちの一つのいかなる組み合わせであってもよい:約週1回、週1回以上、週1回未満、2日以上、ほぼ毎日、毎日より短い、ほぼ半日、約2時間以上、約1時間、1時間未満、または約15分。
【0030】
変動格子分析(VGA)のグラフィックの導入
グルコース変動の大きさと低血糖および高血糖のリスクは密接に関連している[25]ので、VGAの態様は、被験者のSMBGデータ及び/またはCGMデータを2つの主要な軸:低血糖のリスクおよび高血糖のリスクに沿って分類する。その後、低血糖−高血糖平面は、変動管理の様々な程度を表すゾーンに分割される:
Aゾーン−グルコース変動の最適な管理;
下側B−低血糖へのわずかな逸脱、ただし高血糖の良好な管理;
上側B−高血糖へのわずかな逸脱、ただし低血糖の良好な管理;
Bゾーン−低血糖および高血糖の両方へのわずかな逸脱;
下側C−高血糖の過剰矯正;
上側C−低血糖の過剰矯正;
下側D−低血糖に対する処置の失敗;
上側D−高血糖に対する処置の失敗;
Eゾーン−誤った管理:X < 50 mg/dlおよびY>400mg/dl。
【0031】
図4はVGAの一態様を図示するものである:上述したように、VGAの表示領域が複数のゾーンに分割されている。各人は、各観察期間に対して一つのデータ点によって表わされる。例えば、1日当たり3〜4回のSMBG測定の頻度の場合、妥当な観察期間は1週間になるだろう。そのような場合、VGAは、一人の人の毎週の変動および関連する低血糖−高血糖へのリスクを示す。
【0032】
VGAプロットの軸は、そのプロットの種類を定義する。現在、3つの種類が提案されている:
(1)最小値/最大値VGA:毎週のSMBG及び/またはCGMデータ分布の2.5%および97.5%がそれぞれXおよびY軸上にプロットされる。この場合、プロットのY-X座標間の違いは、グルコース変動の毎週の範囲を示したものである。軸のスケールは、可能性のある最低および最高BG変動の大きさを包含するように調整される:X軸は20から110 mg/dl(逆順で)の範囲にある一方、Y軸は110から600 mg/dlの範囲にある。最小値/最大値VGAゾーンは以下のように定義される:
Aゾーン−Xの範囲が110-80 mg/dl及びYの範囲が110-200 mg/dlの最適な管理;
下側B−低血糖へのわずかな逸脱:X=80-50 mg/dl、Y=110-200mg/dl;
上側B−高血糖へのわずかな逸脱:X=110-80 mg/dl、Y=200-400 mg/dl;
Bゾーン−X=80-50 mg/dlおよびY=200-400mg/dlのわずかな逸脱;
下側C−高血糖の過剰矯正:X<50 mg/dl、Y=110-200mg/dl;
上側C−低血糖の過剰矯正:X=110-80 mg/dl、Y>400mg/dl;
下側D−低血糖に対する処置の失敗:X < 50 mg/dl、Y=200-400 mg/dl;
上側D−高血糖に対する処置の失敗:X=80-50 mg/dl、Y>400 mg/dl;
Eゾーン−極端な変動:X < 50 mg/dl およびY>400mg/dl。
【0033】
他の臨床的に関連のある最小値/最大値VGAゾーンの定義もまた可能である。図5は、最小値/最大値VGAを示す。プロットの限界を超える点は、外縁にプロットされる。
【0034】
(2)IQR VGA:毎週のSMBG及び/またはCGMデータ分布の25%および75%がそれぞれXおよびY軸上にプロットされる。この場合、プロットのY-X座標間の違いは、グルコース変動の毎週の四分位範囲(IQR)を示したものである。軸のスケールは、BG変動の可能性のある下側の四分位数および上側の四分位数の大きさを包含するように調整される:X軸は50から110 mg/dl(逆順で)の範囲にある一方、Y軸は110から400 mg/dlの範囲にある。IQR VGAゾーンは以下のように定義される:
Aゾーン−Xの範囲が110-90 mg/dl及びYの範囲が110-180 mg/dlの最適な管理;
下側B−低血糖へのわずかな逸脱:X=90-70、Y=110-180mg/dl;
上側B−高血糖へのわずかな逸脱:X=110-90、Y=180-250mg/dl;
Bゾーン−X=90-70 mg/dlおよびY=180-250mg/dlのわずかな逸脱;
下側C−高血糖の過剰矯正:X < 70 mg/dl、Y=110-180mg/dl;
上側C−低血糖の過剰矯正:X=110-90 mg/dl、Y>250mg/dl;
下側D−低血糖に対する処置の失敗:X < 70 mg/dl、Y=180-250 mg/dl;
上側D−高血糖に対する処置の失敗:X=90-70 mg/dl、Y>250 mg/dl;
Eゾーン−極端な変動:X < 70 mg/dl およびY>250mg/dl。
【0035】
他の臨床的に関連のあるIQR VGAゾーンの定義もまた可能である。図6は、IQR VGAを示す。プロットの限界を超える点は、縁にプロットされる。
【0036】
(3)リスクVGA:低および高BG指数(LBGI、HBGI、[21])がそれぞれXおよびY軸にプロットされる。この場合、プロットのY-X座標の合計は、グルコースリスク変動の毎週の範囲を示したものである。リスクVGAゾーンの境界は、LBGIおよびHBGIの確立された閾値に基づいて決定され、それは多くのデータセットでテストされた[26、27]:
Aゾーン−Xの範囲 <2.5およびYの範囲<5で、最適な管理で低いリスク;
下側B−低血糖へのわずかな逸脱:X=2.5-5、Y<5;
上側B−高血糖へのわずかな逸脱:X<2.5、Y=5-10;
Bゾーン−X=2.5-5およびY=5-10のわずかな逸脱;
下側C−高血糖の過剰矯正:X>5、Y<5;
上側C−低血糖の過剰矯正:X<2.5、Y>10;
下側D−低血糖に対する処置の失敗:X>5、Y=5-10;
上側D−高血糖に対する処置の失敗:X=2.5-5、Y>10;
Eゾーン−極端な変動:X>5およびY>10。
【0037】
ここでの軸は、非線形変換によるBGに関連するリスク・ユニットを表す[18]。リスクVGAゾーンの他の臨床的に関連のある定義もまた可能である。図7は、リスクVGAを示す。プロットの限界を超える点は、縁にプロットされる。
【0038】
理論数学的基礎
最小値/最大値VGAおよびIQR VGA:BGレベルは、アメリカ合衆国ではmg/dlで測定され、他のほとんどの地域ではmmol/lで測定される。これら2つのスケールは18 mg/dl = 1 mmol/lによって直接関連付けられる。ほとんどのBG計測器の測定範囲は20から600mg/dlであり、これは実質的に全ての観察値を包含するものと見なされる。糖尿病の人に対する目標BG範囲は70〜180 mg/dlと考えられる。低血糖はBG が70 mg/dl未満と特定され、高血糖はBGが180 mg/dlより大きい。これらの範囲が最小値/最大値VGAおよびIQR VGAの境界線やカットオフ値を説明する(それぞれ図5および6)。
【0039】
リスクVGA:リスクVGAを説明するため、我々は先に導入したBGデータのリスク分析理論を参照する[21、26、27]。つまり、BG測定のスケールは数的に非対称である−高血糖の範囲(180〜600 mg/dl)は低血糖の範囲(20〜70 mg/dl)よりもはるかに大きく、また正常血糖範囲(70〜180 mg/dl)はそのスケール内の中心に置かれていない。我々は、変換f(BG)−一般的な2つのパラメータ分析形式を有するBG範囲[20,600]で定義された連続関数の導入により、この非対称性を修正した[18]:
【数1】


また、それは次の条件を満たす:
【数2】


【数3】

【0040】

【0041】

【数4】


【数5】

【0042】
BG値の関連するリスク値への変換は、図7に示されたリスクVGAの基礎となる。X軸は低血糖へのリスクを表し、一方、Y軸は高血糖へのリスクを表している。カットオフ・リスク点は過去の研究で定義されている[21, 23, 27]。
【0043】
経時的なグルコース変動の追跡:全てのVGA分析は、一人の人あるいは集団を経時的に追跡することを可能にする。そうするために、我々は期間のシーケンスを事前に定義し、それが分析の基本時間単位の役目を果たす。1日当たり3〜4回のSMBG測定の頻度であれば、妥当な期間は一週間であり、それは信頼性のあるVGA統計の算出のために20〜30のSMBG測定値が蓄積されることを可能にするものである。VGAグラフのいずれにおいても、1つの点は一期間に対する一人の被験者のデータを表す。この表現は、理論的枠組み−マルコフ連鎖の理論[29]−につながり、これは複数の個人による集団の経時的な展開を表現するのに頻繁に使用される。我々のケースでは、被験者および集団のVGAゾーンにわたる遷移を表現するために、有限状態の空間を持つ離散的マルコフ連鎖を用いる。このアプローチは、以下を評価するための理論的手段を与えるだろう:(i) 1つかそれ以上の期間における「平均的」な人がVGAのあるゾーンから別のゾーンへ遷移する確率、及び(ii) 様々な治療によるVGAゾーンにわたる集団分布の変化。
【0044】
簡単に言うと、マルコフ連鎖は離散的な状態の空間と離散的な時間を持つ確率論的な過程であり、それはマルコフ性を有する(ロシアの数学者アンドレイ・マルコフ1856-1922にちなんで命名された)。マルコフ性を有するというのは、現在の状態が与えられるとき、未来の状態が過去の状態と無関係であることを意味する。言いかえれば、現在の状態の記述が、プロセスの未来の展開に影響を及ぼし得る情報をすべて完全に捕らえているということである。VGAの場合、期間が十分に長く(例えば一週間)、翌週のために重要となる糖尿病管理のパラメータを包含できるので、これは妥当な前提である。数学的にマルコフ特性は次のように書かれる:
【数6】

【0045】
従って、マルコフ連鎖の展開は、その一つのステップから次のステップへの遷移確率の行列によって完全にコントロールされる:
【数7】

【0046】
この行列が時間(t)に依存しない場合、マルコフ連鎖は固定されている。VGAの目的では、集団の経過を表現しているマルコフ連鎖を固定することを前提とすることはできない。反対に、その遷移確率の変化は治療の効果を反映するだろう。
【0047】
VGAマルコフ連鎖の状態空間は9つの要素を有し、以下のVGAゾーンのセットである:
{A, 下側_B, 上側_B, B, 下側_C, 上側_C, 下側_D, 上側_D, E}
【0048】
実際の適用においては、着手している臨床上の問題次第では、状態空間をより少ない要素に減らすことも出来る。例えば、臨床上の問題が、治療上の顕著な逸脱がより少なく生じているという点で、一つの治療が他の治療よりも良いかどうかという問題であった場合、AおよびBゾーンを組み合わせることができ、C、DおよびEゾーンも組み合わせることができ、それによって治療の結果、許容できるグルコース変動か、許容できないグルコース変動かの2つの可能性を特定する2進法の状態空間{A+B, C+D+E}を与えることもでき
る。
【0049】

【0050】

【0051】

【0052】

【0053】

【0054】
VGAの出力手段
VGAゾーン内の百分率
3つの分析−最小値/最大値、IQR、及びリスクVGA−の全てに対し、プロットの最も率直な解釈は、各VGAゾーン内のデータ点の百分率を用いるものである。VGAゾーンにわたる百分率分布は、グルコース変動の程度を示し、集団において観察された低血糖または高血糖への治療の偏向の程度を示す。この計算は、以下の命令文を使用する任意の統計パッケージまたは他のソフトウエアによって実行できる:
最小値/最大値VGA:最小値/最大値VGAの各データ点のX-Y座標は、以下のコマンドのシーケンスを通して送られる。出力変数は、以下のようにコード化されたZONEである:
ZONE=1 Aゾーンに対して;
ZONE=2 下側Bに対して;
ZONE=3 上側Bに対して;
ZONE=4 Bゾーンに対して;
ZONE=5 下側Cに対して;
ZONE=6 上側Cに対して;
ZONE=7 下側Dに対して;
ZONE=8 上側Dに対して;
ZONE=9 Eゾーンに対して;
基本的に、一人の人の経時的な経過とともに、変数ZONEは、セクションE.2にて紹介したマルコフ連鎖の状態のうちのいくつかまたは全てを通って移動するだろう。
【0055】
これは、一人の人がこの確率過程の一つの「具現化」または軌跡となるであろうことを意味する。
ZONE=0
(X>=80)および(Y<=200)のときZONE=1
(X>=50およびX<80)および(Y<=200)のときZONE=2
(X>=80)および(Y>200およびY<=400)のときZONE=3
(X>=50およびX<80)および(Y>200およびY<=400)のときZONE=4
(X<50)および(Y<200)のときZONE=5
(X>=80)および(Y>400)のときZONE=6
(X<50)および(Y>200およびY<=400)のときZONE=7
(X>=50およびX<80)および(Y>400)のときZONE=8
(X<50)および(Y>400)のときZONE=9
【0056】
IQR VGA:IQR VGAの各データ点のX-Y座標は、以下のコマンドのシーケンスを通して送られる。出力変数は、最小値/最大値VGAと同様にコード化されたZONEである:
ZONE=0
(X>=90)および(Y<=180)のときZONE=1
(X>=70およびX<90)および(Y<=180)のときZONE=2
(X>=90)および(Y>180およびY<=250)のときZONE=3
(X>=70およびX<90)および(Y>180およびY<=250)のときZONE=4
(X<70)および(Y<180)のときZONE=5
(X>=90)および(Y>250)のときZONE=6
(X<70)および(Y>180およびY<=250)のときZONE=7
(X>=70およびX<90)および(Y>250)のときZONE=8
(X<70)および(Y>250)のときZONE=9
【0057】
リスクVGA:リスクVGAの各データ点のX-Y座標は、以下のコマンドのシーケンスを通して送られる。出力変数は、最小値/最大値VGAと同様にコード化されたZONEである:
ZONE=0
(X<=2.5)および(Y<=5)のときZONE=1
(X>2.5およびX<=5)および(Y<=5)のときZONE=2
(X<=2.5)および(Y>5およびY<=10)のときZONE=3
(X>2.5およびX<=5)および(Y>5およびY<=10)のときZONE=4
(X>5)および(Y<5)のときZONE=5
(X<=2.5)および(Y>10)のときZONE=6
(X>5)および(Y>5およびY<=10)のときZONE=7
(X>2.5およびX<=5)および(Y>10)のときZONE=8
(X>5)および(Y>10)のときZONE=9
【0058】
遷移確率および定常分布
観察される集団がVGAのゾーン(任意の変数)を通って進行するとき、一つの観察期間から次の観察期間へシフトする間に、式(3)により定義される遷移確率が推定される。この推定は、期間t-1から期間tへの遷移の間に、(i)から(j) (i,j = 1,2,…,9)までその状態が変化したか、状態(i)に留まった人の数を数えることを含む。任意の被験者(k)に対し、次のように定義する:
【数8】

【0059】

【数9】

【0060】
被験者集団が静止している場合、即ち、積極的な治療を受けていない場合には、遷移確率行列は時間(t)に依存しない。
【0061】
マルコフ連鎖の定常分布は、VGAゾーンにわたる被験者の分布が「定常状態」にあること表すものであろう。静止しているマルコフ連鎖(積極的な治療がない)の場合、定常分布は、VGAのそれぞれの変形に対して前のセクションで示されたVGAゾーンにわたる百分率分布に近いものになるはずである。プロセスが静止していない場合、即ち、被験者が積極的な治療を受けている場合には、マルコフ連鎖の定常分布は、治療の現在の状態が維持されたときにVGAゾーンにわたって被験者の分布がどのようになるのかを示すだろう。
【0062】
定常分布σi, i=1,2,…9は、連立方程式を解くことにより遷移確率行列から算出される:
【数10】

【0063】
言いかえれば、VGAについて記述するマルコフ連鎖の定常分布は、その遷移確率行列の左側固有ベクトルである。マルコフ連鎖の解釈および遷移確率と定常分布の計算は、VGAの3つの全ての変形−最大値/最小値、IQR、及びリスクVGAに対して同様である。その結果の相違は、分析における各変形に特有のVGAゾーンの異なる定義から来るものだろう。
【0064】
VGAの検証
我々は、その結果をグルコース変動と低血糖および高血糖へのリスクを測るための確立された数値法−平均日常リスク範囲(ADRR)と比較することによって、VGAを検証する[25]。具体的には、ADRRの4つのリスク・カテゴリー:低リスク:ADRR<20、中程度のリスク:20<=ADRR<40、および高リスク:ADRR>40 [25]のそれぞれにおいて最大値/最小値、IQR、及びリスクVGAをプロットするため、N=335のT1DMまたはT2DMの人々(平均値HbA1c=7.9、各人がSMBGで4ヶ月間続けた)のデータを含む大きなデータセットを使用する。
【0065】
ADRRにより定義されたリスク・カテゴリーにわたるVGAゾーン分布の表が含まれると同時に、VGAの視覚的出力とADRRにより提供されるグルコース変動の数値予測との互換性を示すことが含まれる。VGAのプロットは、観察の最初の4週間を含む。各人は一つのデータ点により表わされる。
【0066】
図8は、ADRRによって定義された3つのリスク・カテゴリー:それぞれ図8(A)、(B)、(C)に対応する低、中、高リスクにある被験者の最大値/最小値VGAの態様の一実施形態を示す。中および高リスクにある人々では、極端な値の分布が好ましくない上側および下側ゾーンへ次第にシフトしたことが明らかである。これは、以下の表1に示された各VGAゾーンの百分率表示によって反映されている:
【表1】

【0067】
図9は、ADRRによって定義された3つのリスク・カテゴリー:それぞれ図9(A)、(B)、(C)に対応する低、中、高リスクにある被験者のIQR VGAの態様の一実施形態を示す。中および高リスクにある人々では、極端な値の分布が好ましくない上側および下側ゾーンへ次第にシフトしたことが明らかである。これは、以下の表2に示された各VGAゾーンの百分率表示によって反映されている:
【表2】

【0068】
図10は、ADRRによって定義された3つのリスク・カテゴリー:それぞれ図10(A)、(B)、(C)に対応する低、中、高リスクにある被験者のリスクVGAの態様の一実施形態を示す。中および高リスクにある人々では、極端な値の分布が好ましくない上側および下側ゾーンへ次第にシフトしたことが明らかである。これは、以下の表3に示された各VGAゾーンの百分率表示によって反映されている:
【表3】

【0069】
図15は、ある特定の人の4ヶ月間のSMBG観察のリスク変動の観測に対するリスクVGAの適用を示す。各データ点は、SMBGデータの1ヶ月を表す。図15(A)は、グルコース変動と低血糖および高血糖への関連するリスクの段階的な改善を示す軌跡を示す。図15(B)は、逆の傾向−グルコース変動と低血糖および高血糖への関連するリスクの段階的な悪化を示す軌跡を示す。
【0070】
連続的グルコースモニタリング
本方法、システム、またはコンピュータ・プログラム製品の様々な実施形態の一態様は、CGMデータを分析するための手段を提供するが、これに制限されるものではない。
【0071】
この開示は、特に、CGMデータの数学的な性質およびその正確さとその臨床的解釈の両方を分析するのに利用できる統計ツールおよび関連する方法を考察する。
【0072】
ほとんどの分析の基本単位は、個人のグルコース軌跡、即ち、各人のために記録された、タイムスタンプされた一連のCGMまたは血糖データであることを注目すべきである。特徴の概要やグループレベルでの分析は、意味のある平均血糖やグルコース変動の個々のマーカーが産出された後で導き出されるように個人の軌跡が処理される。分析的方法論は、BG変動が時間上の連続プロセス、BG(t)であるという理解によって促進される。このプロセスの各点は、その値(BGレベル)とそのBG変化の速度/方向によって特徴付けられる。CGMは、特定の装置の分解能(例えば5分毎の測定)によって決定されるBG(t)を各ステップに概算した離散的な時系列{BG(tn), n = 1, 2, …}としてプロセスBG(t)を示す。
【0073】
CGMデータを解釈するための統計ツール:CGMデータを解釈するために使用される主なメトリクスおよびグラフは、クラークとコバチェフ(Clarke & Kovatchev)に詳細に記述されている[42]。ここで、我々は、本発明の実施形態の主題を既存の技術から区別するため、これらのメトリクスとグラフの簡潔な説明のみを提供する。
【0074】
平均血糖および目標からの逸脱
数値尺度:CGMデータ及び/またはBGデータ点からの中間グルコース値の計算は単純であり、全体的なグルコース管理の記述子として提案される。食前および食後平均およびそれらの相違の計算は、食前ボーラス投与のタイミングおよび量の全体的な有効性の指標としての役目を果たすことができる。同様に、事前に設定された目標限度の範囲内、それ未満、またはそれを超えて費やされた時間の百分率は、CGM変動の全体的な性質の指標としての役目を果たす。提案される限界は70および180 mg/dlであり、それはDCCT(3)によって提案された3つの臨床的に異なる血糖域であり、一般に容認された帯域:低血糖(BG<= 70 mg/dl) (37);目標範囲(70 mg/dl < BG<= 180 mg/dl)および高血糖(BG > 180 mg/dl)を与える。極端なグルコース変動の頻度を強調するために、追加の範囲内での時間の百分率が計算されてもよい。例えば、食後(postprandial)の状態と吸収後(postabsorptive)(空腹時)の状態とを区別することが重要な場合には、空腹時の目標範囲70〜140 mg/dlが提案される。さらに、臨床試験中に生じる、時間の%< 50 mg/dlは、顕著な低血糖の頻度を定量化し、時間の%> 300mg/dlは、顕著な高血糖の頻度を定量化する。表4は、平均血糖(表4A)と目標からの逸脱(表4B)の数値尺度を含む。これらの尺度は全て一人ごとのCGM軌跡ごとに計算され、その後、それらはさらにグループ比較や他の統計分析の基礎として使用することができる。
【表4】

【0075】
グラフ:実験で観察されたCGM軌跡をプロットすることは人のBG変動の全般的なパターンを表すが、一方、前のセクションの数値尺度に対応するそのようなパターンの詳細を強調するため追加のグラフが提案される。
【0076】
表5(A)は、提案されるグラフの概要を含む。
【表5】

【0077】
変動とリスク評価
グルコース変動の数値尺度:BGデータを分析する際、CGMデータのグルコース変動の評価基準として標準偏差(SD)を計算することは奨励されない。なぜなら、BG測定尺度は極めて非対称で、低血糖の範囲は高血糖の範囲よりも数値的に狭く、個人のグルコース値の分布は通常かなり歪んでいるからである(18)。従って、SDは、主に高血糖の変動域によって影響を受け、低血糖には敏感ではないだろう。また、SDに基づく信頼区間が非現実的な負の値をとる可能性もある。従って、四分位範囲(IQR)のような標準的な手段のほうが非対称分布により適しているだろう。
【0078】
リスクの数値尺度:グルコース変動とその低血糖および高血糖への関連するリスクの両方を捕らえるため、我々は、変動およびリスクの評価基準、さらにBG測定尺度の対称化に基づくリスク・プロットを提案した[18]。
【0079】
我々は、LBGIとHBGIを計算することを提案し、これは本質的に全体のグルコース変動を、変動に関連した2つの独立したセクション、低血糖および高血糖へと分割し、それと同時にそれらが持つリスクに関しこれらの変動域の大きさを均一にする。例えば、180〜250 mg/dlのBG遷移は、70〜50 mg/dlの遷移よりも3倍大きく現れるだろう。これに対し、リスクに変換されれば、これらの変動は等しく現れるだろう。LBGI、HBGIおよびそれらの合計BGRIの使用は、BG変動の程度に関する情報を付加することにより上述した閾値の使用を補完する。
【0080】
患者のBG安定性の数値尺度:BG変化率(mg/dl/minで測定された)の分析は、分の時間スケール上のBG変動の動態を評価する方法として提案されている。数学的用語では、これは上述された「大域の」性質とは対照的に、システムの「局所の」性質の評価である。表4Cはグルコース変動、システム安定性、及び関連するリスクの提案された評価基準を要約する。
【0081】
グラフ:表5Bは、CGMグルコース軌跡の変動およびリスクを評価するために用いられるグラフの要約を含む。詳細な記述は参照に示される[42]。
【0082】
事象および他の臨床的特徴
メトリクス:CGMデータは、低血糖の発症や食後高血糖の事象のような、臨床的に重要な事象の発生およびタイミングを登録するために用いることができる。時間的に近い(例えば30分離れの)2つの連続する低BGの事象を一つの事象と見なすか、2つの別々の事象と見なすかについての議論はあるものの、1日当たりの事象の総数が報告されることが提案される。しかしながら、ある閾値より下または上にある別個のBG事象が低血糖または高血糖の一つの事象に組み合わせられ得るかどうかを確かめるために、グルコース軌跡の視覚的検査が用いられるべきである(表4Dを参照)。
【0083】
全体的なグルコース管理、とりわけグルコースの極端値を視覚化するため、患者のグループに対し、我々は管理変動格子分析を導入した[43]。それは、CGM値の最小値/最大値プロット上に形成される[40](表5Cを参照)。[35]
【0084】
CGM製造業者がここに示された数的およびグラフ式表示をそれらのCGMデータ回収ソフトウエアに実装すれば、これらの分析方法の採用は促進されるだろう。従って、そのような表示は医師と患者に要約された解釈容易な形式で貴重な情報−さもなければCGMデータ・ストリームの複雑性の中に失われたままになっていたかもしれない情報を提供するだろう。
【0085】
図11〜13は、本発明の典型的な実施形態のブロック図表示を示す。図11を参照すると、システム1110のブロック図表示が示されており、これはとりわけインスリン投薬表示と測定された血糖(「BG」)レベルとを記録するため患者1112により使用されるグルコース測定器1128を本質的に含む。グルコース測定器1128から得られたデータは、好ましくは適切な通信リンク1114またはデータモデム1132を通じてパーソナル・コンピュータ、PDA、または携帯電話のようなプロセッサ、処理ステーションまたはチップ1140に、または適切なインターネット・ポータルを介して転送される。例えば、記憶されたデータは、グルコース測定器1128の中に記憶されてもよく、そして適切なインターフェイス・ケーブルを通じてパーソナル・コンピュータまたはプロセッサ1140に直接ダウンロードされ、その後インターネットを介して処理場所へ転送されてもよい。一つの例は、ライフスキャン社(LifeScan, Inc.)によるONE TOUCHモニタリング・システムまたは測定器であり、これはデータをパーソナル・コンピュータにダウンロードするためのインターフェイス・ケーブルを含むIN TOUCHソフトウエアと互換性をもつ。グルコース測定器1128およびコンピュータ処理モジュールまたは保存モジュールのいずれもが単一のハウジング内にそろって設けられても、別個のハウジング内に設けられてもよいことは理解されるべきである。通信リンク1114は、配線で接続されても無線でもよい。配線接続の例としては、ケーブル、ワイヤ、光ファイバ及び/または電話線を含むが、これらに限定されない。無線の例としては、ブルートゥース、携帯電話リンク、RFリンク、及び/または赤外線リンクを含むが、これらに限定されない。図11〜13のモジュールおよび構成要素は、様々な場所やサイトにおける適切なまたは望まれるコンピュータ・ネットワーク(1152,1252,1352)に送信されてもよい。図11のモジュールおよび構成要素は、所望のまたは必要な通信リンク1114を介して、様々な場所やサイト(ローカル及び/または遠隔の)における適切なまたは所望のコンピュータ・ネットワーク1152に送信されてもよい。さらに、補助的または診療装置またはシステム1154が、図11に示されるグルコース測定器や他のモジュールや構成要素に加えて、患者と連通してもよい。補助的装置およびシステムの例としては、以下の一つまたはそれ以上の任意の組み合わせを含んでもよいが、必ずしもこれらに限定されない:インスリン・ポンプ、人工膵島、インスリン装置、パルス酸素測定センサ、血圧センサ、ICPセンサ、EMGセンサ、EKGセンサ、ECGセンサ、ECCセンサ、ペースメーカー、及び心拍数センサ、針、超音波装置、または皮下装置(および任意の他の生体測定センサまたは装置)。補助的または診療装置またはシステム1154およびグルコース測定器1128は、患者(すなわち被験者)といかなる種類の生理的または生物学的連通をしてもよいことが理解されるべきである。この生理的または生物学的連通は、直接的でも間接的でもよい。間接的な連通は、血液または他の生体液のサンプルを含むが、これらに限定されない。
【0086】
グルコース測定器は、この産業において一般的であり、本質的にBG収集機構として機能できるいかなる装置をも含む。BG測定器または収集機構、装置、ツールまたはシステムは、各テストのために血液サンプルを採血すること(例えば指を刺すことにより)および電気機械的方法によりグルコース濃度読み取る器具を用いてグルコースレベルを測定すること向けの様々な従来の方法を含む。最近、採血せずに血液検体の濃度を決定するための様々な方法が開発されている。例えば、ヤン等の米国特許第5,267,152号(ここに参照として組み込まれる)は、近赤外線拡散反射レーザ分光法を用いて血糖濃度を測定する非侵襲性の手法について記述する。同様の近赤外線分光装置がローゼンタール等の米国特許第5,086,229号およびロビンソン等の米国特許第4,975,581号(これらはここに参照として組み込まれる)にも記載されている。
【0087】
スタンリーの米国特許第5,139,023号(ここに参照として組み込まれる)は、間質液と受け入れ媒体との間に確立された濃度勾配に沿ったグルコースの経皮的な移動を促進するために、透過性エンハンサー(例えば胆汁酸塩)を利用する経皮的な血糖モニタリング装置について説明する。センブロウィッチの米国特許第5,036,861号(ここに参照として組み込まれる)は、コリン作用薬がエクリン汗腺からの発汗分泌を促進するのに用いられるとき、皮膚用パッチを通して汗を収集する受動的グルコースモニタについて説明する。同様の汗収集装置が、ショーエンドルファーの米国特許第5,076,273号およびシュレーターの米国特許第5,140,985(これらはここに参照として組み込まれる)に記載されている。
【0088】
さらに、グリクフェルドの米国特許第5,279,543号(ここに参照として組み込まれる)は、非侵襲的に皮膚を通って皮膚表面上の容器内に物質をサンプリングするためにイオントフォレーシスを用いることについて説明する。グリクフェルドは、このサンプリング処置が、血糖をモニタするためにグルコースに特有のバイオセンサまたはグルコースに特有の電極に接続できることを教示する。さらに、タマダの国際公開第WO96/00110号(ここに参照として組み込まれる)は、イオン泳動電極が検体を収集容器内に移動するために用いられ、容器内に存在する目的検体を検知するためにバイオセンサが用いられる、ターゲット物質の経皮的なモニタリングのためのイオン泳動装置について説明する。最後に、バーナーの米国特許第6,144,869号(ここに参照として組み込まれる)は、存在する検体の濃度を測定するためのサンプリング・システムについて説明する。
【0089】
さらにまた、BG測定器または収集機構は、留置カテーテルおよび皮下組織液サンプリングを含んでも良い。
【0090】
コンピュータ、プロセッサまたはPDA1140は、自己記録されたまたは臨床補助装置により自動的に記録された糖尿病患者のデータを所定のフロー・シーケンスに従って処理、分析および解釈し、適切なデータ解釈出力を生成するのに必要なソフトウエアおよびハードウエアを含んでもよい。保存された患者データに対するコンピュータまたはプロセッサ1140によるデータ分析および解釈の結果は、パーソナル・コンピュータまたはプロセッサ1140に関連付けられたプリンタを通して生成された紙の報告書の形で表示されてもよい。あるいは、データ解釈手続きの結果は、コンピュータまたはプロセッサ1140に関連付けられたビデオ表示ユニットに直接表示されてもよい。結果はさらにデジタルまたはアナログ表示装置に表示されてもよい。パーソナル・コンピュータまたはプロセッサ1140は、通信ネットワーク1136を通して、データを医療サービス提供者コンピュータ1138に転送してもよい。通信ネットワーク1136を通して転送されたデータは、自己記録されたまたは自動臨床補助装置により自動的に記録された糖尿病患者のデータ、またはデータ解釈処理の結果を含んでもよい。
【0091】
図12は、装置1210を手に持って操作でき、患者によって携帯し得る、好ましくは十分に小型のハウジングを有する患者により操作される装置または臨床的に操作される装置1210である糖尿病管理システムを有する代替の実施形態のブロック図表示を示す。血糖テスト片(図示しない)を受ける片ガイドがハウジング1216の表面上に設置される。テスト片は患者1212から血液サンプルを受け取る。装置は、マイクロプロセッサ1222及びマイクロプロセッサ1222に接続されたメモリ1224を含んでもよい。マイクロプロセッサ1222は、上記により詳細に記述された様々な計算および管理機能を行なうため、メモリ1224に記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するように設計されている。キーパッド1216は、標準のキーパッド・デコーダ1226を通してマイクロプロセッサ1222に接続されてもよい。ディスプレイ1214は、ディスプレイ・ドライバ1230を通してマイクロプロセッサに接続されてもよい。ディスプレイ1214は、デジタル及び/またはアナログでもよい。スピーカ1254およびクロック1256もまたマイクロプロセッサ1222に接続されてもよい。スピーカ1254は、将来の低血糖または高血糖のリスクの可能性を患者に警告する可聴音を発するように、マイクロプロセッサ1222の制御の下で作動する。クロック1256は、現在の日付と時間をマイクロプロセッサ1222に提供する。何れのディスプレイも視覚的であってもよく、可聴式に適応されてもよい。
【0092】
将来の血糖値、追加のインスリン服用量、および糖質補給を計算するため、メモリ1224は、患者1212の血糖値、インスリン服用量、インスリンの種類、およびマイクロプロセッサ1222に使用されるパラメータをも記憶する。各血糖値およびインスリン服用量は、対応する日付と時刻と共にメモリ1224に記憶されてもよい。メモリ1224は、電気的消去可能型読取専用メモリ(EEPROM)のような不揮発性メモリでもよい。
【0093】
装置1210はまた、マイクロプロセッサ1222に接続された血糖測定器1228を含んでもよい。グルコース測定器1228は、血糖テスト片上に受け取られた血液サンプルを測定し、血液サンプルの測定値から血糖値を生成するように設計されてもよい。上述したように、そのようなグルコース測定器は当技術分野で周知である。グルコース測定器1228は、マイクロプロセッサ1222への直接出力となるデジタル値を生成する種類のものが好適である。あるいは、血糖測定器1228はアナログ値を生成する種類のものであってもよい。この代替の実施形態においては、血糖測定器1228はアナログ・デジタル変換器(図示せず)を通してマイクロプロセッサ1222に接続される。
【0094】
装置1210はさらに、マイクロプロセッサ1222に接続されるシリアルポートのような入出力ポート1234を含んでもよい。ポート1234は、標準のRS232インターフェイスのようなインターフェイスによってモデム1232に接続されてもよい。モデム1232は、装置1210とパーソナル・コンピュータ1240または通信リンク1248を通して医療サービス提供者コンピュータ1238との間の通信リンク1248を確立するためのものである。図12のモジュールおよび構成要素は、所望のまたは必要な通信リンク1248を介して、様々な場所およびサイト(ローカル及び/または遠隔の)における適切なまたは望まれるコンピュータ・ネットワーク1252に送信されてもよい。さらに、補助的または診療装置またはシステム1254が、図12に示されるグルコース測定器や他のモジュールや構成要素に加えて、患者と連通してもよい。補助装置およびシステムの例としては、以下の一つまたはそれ以上の任意の組み合わせを含んでもよいが、必ずしもこれらに限定されない:インスリン・ポンプ、人工膵島、インスリン装置、パルス酸素測定センサ、血圧センサ、ICPセンサ、EMGセンサ、EKGセンサ、ECGセンサ、ECCセンサ、ペースメーカー、及び心拍数センサ、針、超音波装置、または皮下装置(および任意の他の生体測定センサまたは装置)。補助的または診療装置またはシステム1254およびグルコース測定器1228は、患者(すなわち被験者)といかなる種類の生理的または生物学的連通をしてもよいことが理解されるべきである。この生理的または生物学的連通は、直接的でも間接的でもよい。間接的な連通は、血液または他の生体液のサンプルを含むが、これらに限定されない。電子装置、システム、およびソフトウエアを配線あるいは無線での接続を通して接続する具体的な手法は、当技術分野で周知である。他の代替例は、「Bluetooth(登録商標)」技術の通信である。
【0095】
もう一つの方法として、図13は、装置1310を手に持って操作でき、患者によって携帯し得る、好ましくは十分に小型のハウジングを有する、図12に示されている装置と類似した、患者により操作される装置1310である糖尿病管理システムを有する代替の実施形態のブロック図表示を示す。例えば、別個のまたは取り外し可能なグルコース測定器またはBG収集機構/モジュール1328である。図13のモジュールおよび構成要素は、所望のまたは必要な通信リンク1336を介して、様々な場所およびサイト(ローカル及び/または遠隔の)における適切なまたは所望のコンピュータ・ネットワーク1352に送信されてもよい。さらに、補助的または治療介入装置またはシステム1354が、図13に示されるグルコース測定器や他のモジュールや構成要素に加えて、患者と連通してもよい。補助的装置およびシステムの例としては、以下の一つまたはそれ以上の任意の組み合わせを含んでもよいが、必ずしもこれらに限定されない:インスリン・ポンプ、人工膵島、インスリン装置、パルス酸素測定センサ、血圧センサ、ICPセンサ、EMGセンサ、EKGセンサ、ECGセンサ、ECCセンサ、ペースメーカー、及び心拍数センサ、針、超音波装置、または皮下装置(および任意の他の生体測定センサまたは装置)。補助的または診療装置またはシステム1354およびグルコース測定器1328は、患者(すなわち被験者)といかなる種類の生理的または生物学的連通をしてもよいことが理解されるべきである。この生理的または生物学的連通は、直接的でも間接的でもよい。間接的な連通は、血液または他の生体液のサンプルを含むが、これらに限定されない。データを他のいかなるものにも送信することなく、本出願で開示されたアルゴリズムを直接計算し、その結果を患者に表示することができる自己モニタリング装置がすでに存在する。そのような装置の例としては、カリフォルニア州ミルピタスのライフスキャン社(LifeScan, Inc.)によるULTRA SMART、及びカリフォルニア州アラメダのテラセンス(Therasense)によるFREESTYLE TRACKERがある。
【0096】
ここに記述された様々な血糖測定器、システム、方法およびコンピュータ・プログラム製品は、SMBGとCGMに適用可能であることが理解されるべきである。従って、様々な血糖測定器、システム、および方法が本発明の様々な実施形態と共に利用できる。例えば、SMBG装置は以下を含んでもよい:ライフスキャン社(LifeScan, Inc.)によるOneTouch(いくつかの異なる測定器);Abbott Diabetes CareによるFreestyle;バイエル(Bayer)によるContour、及びロシュ・ダイアグノスティックス(Roche Diagnostics)によるAccu-chek(いくつかの測定器)、または他の利用可能なSMBG装置。例えば、CGM装置は以下を含んでもよい:メドトロニック(Medtronic)によるGuardian及びParadigm、アボット糖尿病ケアのFreestyle navigator;デクスコム社(Dexcom, Inc.)によるDexcom Seven、または他の利用可能なCGM装置。
【0097】
従って、ここに記述された実施形態は、図11〜13及び/またはここに参照として組み込まれるウッドの米国特許第5,851,186号に示されているように、インターネットのようなデータ通信ネットワーク上で実行でき、評価、推量、および情報を任意の遠隔地にある任意のプロセッサまたはコンピュータにアクセス可能にすることができる。あるいは、遠隔地にいる患者は、中央の医療サービス提供者、または住居、または異なる遠隔地の場所にBGデータを送信させてもよい。
【0098】
図11〜13で説明された構成要素/モジュールのいずれもが、一つのまたはそれ以上のハウジング内に一体化して包含されるか、または分離されるか、及び/または異なるハウジングに重複してもよいことは理解されるべきである。同様に、図11〜13で説明された構成要素のいずれもが、二度以上重複されてもよい。さらに、様々な構成要素およびモジュールが、意図する機能を行なうために、他の構成要素またはモジュールに置換するよう適応されていてもよい。
【0099】
図11〜13にある構成要素/モジュールのいずれもが、他のいずれの構成要素/モジュールと直接的にまたは間接的に連通してもよいこともまた理解されるべきである。
【0100】
図11〜13に示された医療サービス提供者コンピュータ・モジュールは、任意の医療サービス提供者、病院、クリニック、大学、媒介者、追跡者、または家、さらに、所望のまたは必要ないかなる他の場所、施設、または組織における、いかなる場所、人、スタッフ、医師、介護人、システム、装置、または設備であってもよいことが理解されるべきである。
【0101】
ここで説明されるように、患者または被験者は人であってもいかなる動物であってもよいことが理解されるべきである。動物は、哺乳動物、獣医のもとにいる動物、家畜動物、またはペット・タイプの動物等を含むが、それらに限られない、様々な任意の適用可能な種類であってもよいことが理解されるべきである。一例として、動物は、人間に類似したある特性を持つ(例えば、ネズミ、犬、豚、猿)等のように特に選択された実験動物かもしれない。被験者は、例えば、いかなる適用可能な人間の患者であってもよいことが理解されるべきである。患者または被験者は、所望のまたは必要な何れの治療、研究、診断、モニタリング、観測、療法、または介護を適用されてもよいが、それらに限られるものではない。
【0102】
図14は、本発明の一例としての実施形態または実施形態の一部を実行するためのコンピュータ・システム1400の機能ブロック図である。例えば、本発明の実施形態の方法またはシステムは、ハードウエア、ソフトウエアまたはそれらの組み合わせを用いて実行でき、一つかそれ以上のコンピュータ・システムまたは適切なメモリおよび処理能力を装備したパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)等の他の処理システムで実行してもよい。一つの例示的な実施形態においては、本発明は、図14に図示されるように汎用コンピュータ上で動作するソフトウエア中で実行された。コンピュータ・システム1400は、プロセッサ1404のような一つかそれ以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサ1404は、通信基盤1406(例えば、通信バス、クロスオーバー・バー、またはネットワーク)に接続される。コンピュータ・システム1400は、グラフィックス、テキスト、及び/または他のデータを通信基盤1406から(または図示しないフレーム・バッファから)転送し、ディスプレイ・ユニット1430上に表示するためのディスプレイ・インターフェイス1402を含んでもよい。ディスプレイ・ユニット1430は、デジタル及び/またはアナログであってもよい。
【0103】
コンピュータ・システム1400は、好ましくはランダム・アクセス・メモリ(RAM)であるメインメモリ1408を含んでもよく、二次メモリ1410を含んでもよい。二次メモリ1410は、例えば、ハードディスク・ドライブ1412及び/またはフロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ、磁気テープ・ドライブ、光ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ等に相当するリムーバブル記憶装置ドライブ1414を含んでもよい。リムーバブル記憶装置ドライブ1414は、周知の方法でリムーバブル記憶装置ユニット1418から読み込み、及び/またはリムーバブル記憶装置ユニット1418に書き出す。リムーバブル記憶装置ユニット1418は、リムーバブル記憶装置ドライブ1414に読み込まれ、書き出されるフロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、光ディスク等を示す。理解されるように、リムーバブル記憶装置1418は、その中にコンピュータ・ソフトウエア及び/またはデータを記憶したコンピュータで使用可能な記憶媒体を含む。
【0104】
代替の実施形態において、二次メモリ1410は、コンピュータ・プログラムまたは他の命令がコンピュータ・システム1400に読み込みを可能にする他の手段を含んでもよい。そのような手段は、例えば、リムーバブル記憶装置ユニット1422及びインターフェイス1420を含んでもよい。そのようなリムーバブル記憶装置ユニット/インターフェイスの例は、プログラム・カートリッジ及びカートリッジ・インターフェイス(ビデオゲーム装置において見られるような)、リムーバブル・メモリチップ(ROM、PROM、EPROMまたはEEPROMのような)及び関連するソケット、およびソフトウエアやデータがリムーバブル記憶装置ユニット1422からコンピュータ・システム1400に送信されることを可能にする他のリムーバブル記憶装置ユニット1422及びインターフェイス1420を含む。
【0105】
コンピュータ・システム1400は、さらに通信インターフェイス1424を含んでもよい。通信インターフェイス1424は、ソフトウエアやデータがコンピュータ・システム1400と外部装置との間で転送するのを可能にする。通信インターフェイス1424の例は、モデム、ネットワーク・インターフェイス(例えば、イーサネット(登録商標)・カード)、通信ポート(例えば、シリアルまたはパラレル等)、PCMCIAスロット及びカード、モデム等を含んでもよい。通信インターフェイス1424を介して転送されるソフトウエア及びデータは、電子の、電磁気の、光の、または通信インターフェイス1424によって受信され得る他の信号でありうる信号1428の形をとる。信号1428は、通信経路(即ち、チャネル)1426を介して通信インターフェイス1424に提供される。チャネル1426(またはここに開示されるいかなる他の通信手段またはチャネル)は、信号1428を伝え、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、Bluetooth(登録商標)、電話線、携帯電話リンク、RFリンク、赤外線リンク、無線リンクまたは接続および他の通信チャネルを用いて実行されてもよい。
【0106】
本文中において、「コンピュータ・プログラム媒体」および「コンピュータで使用可能な媒体」の用語は、概して様々なソフトウエア、ファームウエア、ディスク、ドライブ、リムーバブル記憶装置ドライブ1414、ハードディスク・ドライブ1412にインストールされたハードディスク、および信号1428のようなメディアまたは媒体に言及するのに用いられる。これらのコンピュータ・プログラム製品(「コンピュータ・プログラム媒体」および「コンピュータで使用可能な媒体」)は、ソフトウエアをコンピュータ・システム1400に提供するための手段である。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム論理をその上に有するコンピュータで使用可能な媒体を含んでもよい。本発明は、そのようなコンピュータ・プログラム製品を含む。「コンピュータ・プログラム製品」および「コンピュータで使用可能な媒体」は、コンピュータ論理を有するいかなるコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。
【0107】
コンピュータ・プログラム(コンピュータ制御論理またはコンピュータ・プログラム論理とも呼ばれる)は、メインメモリ1408及び/または二次メモリ1410に記憶される。コンピュータ・プログラムは通信インターフェイス1424を介して受け取られてもよい。そのようなコンピュータ・プログラムは、実行されたとき、コンピュータ・システム1400がここに説明される本発明の特徴を遂行することを可能にする。具体的には、コンピュータ・プログラムは、実行されたとき、プロセッサ1404が本発明の機能を実行することを可能にする。従って、そのようなコンピュータ・プログラムがコンピュータ・システム1400の制御装置を表す。
【0108】
本発明がソフトウエアを用いて実行される実施形態において、ソフトウエアは、コンピュータ・プログラム製品中に記憶され、リムーバブル記憶装置ドライブ1414、ハード・ドライブ1412または通信インターフェイス1424を用いてコンピュータ・システム1400に読み込まれてもよい。制御論理(ソフトウエアまたはコンピュータ・プログラム論理)は、プロセッサ1404に実行されるとき、ここに記述された本発明の機能をプロセッサ1404に実行させる。
【0109】
別の実施形態では、本発明は、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)のようなハードウエア・コンポーネントを使用して、主にハードウエア中で実行される。ここに記述された機能を実行するためハードウエア状態のマシンを実行することは、関連する技術分野の当業者にとって明白であろう。
【0110】
さらに別の実施形態では、本発明はハードウエアとソフトウエア両方の組み合わせを用いて実行される。
【0111】
本発明の一例としてのソフトウエア実施形態では、上述した方法は、SPSS制御言語またはC++プログラミング言語で実行されてもよいが、他の様々なプログラム、コンピュータ・シミュレーションおよびコンピュータ利用設計、コンピュータ・シミュレーション環境、MATLAB(登録商標)、または他のいかなるソフトウエア・プラットフォームまたはプログラム、ウインドウズ・インターフェイス、またはオペレーティング・システム(または他のオペレーティング・システム)または当業者に既知または利用可能な他のプログラムで実行されてもよい。
【0112】
最小値/最大値VGAを実行する実験的ソフトウエア
VGA方法の一つの変形−最小値/最大値VGAを例示するため、(MATLAB(登録商標)を用いて)実験的ソフトウエアが開発された。ソフトウエアは、グルコース変動観測の概念を例示するため、個々の軌跡および集団を表示することを可能にし、個人レベルでのグルコース変動や関連する低血糖および高血糖の極端値の関連性のある特徴の経時的な抽出および観測を含む。図16は、本発明の一実施形態による変動観測・ソフトウエアの一例のスクリーン・ショットを示す。
【0113】
そうでないと明らかに明記されていない限り、いかなる特定の記述または例示された取り組みまたは要素、いかなる特定のシーケンスまたはそのような取り組み、いかなる特定の寸法、速度、材料、持続時間、外形、次元、または頻度、またはそのような要素のいかなる特定の相互関係に対しても、必要条件はない。さらに、いかなる取り組みも繰り返すことができ、いかなる取り組みも多数の実体により行うことができ、及び/またはいかなる要素も重複可能である。さらにまた、いかなる取り組みまたは要素を除外することもでき、取り組みの順序は変わってもよく、及び/または要素の相互関係が変わってもよい。本発明の態様は、所望のまたは必要な様々な寸法、外形、形状、構成、および材料であってよいことが理解されるべきである。
【0114】
要するに、本発明は、特定の実施形態に関して記述されてきたが、多くの変更、変形、修正、置き換え、および均等物が当業者には明らかであろう。本発明は、ここに記述された特定の実施形態によってその範囲を限定されるものではない。実際、ここに記述されたものに加え、本発明の様々な変更が上述した記述および添付の図面から当業者には明らかであろう。従って、本発明は、全ての変更および均等物を含む、次の請求の範囲の精神および範囲によってのみ限定されると見なされるべきである。
【0115】
それでも、ある例示的な実施形態の上記に挙げられた詳細な記載および図面を読むことから、この技術の当業者には他の実施形態が容易に明白になるだろう。多くの変形、変更、および追加の実施形態が可能であり、従って、そのような変形、変更、および実施形態が本出願の精神および範囲内にあると見なされるべきであることが理解されるべきである。例えば、本出願のいかなる部分(例えば名称、分野、背景、概要、要約、図面等)の内容にかかわらず、そうでないと明らかに明記されていない限り、いかなる特定の記述または例示された取り組みまたは要素、そのような取り組みのいかなる特定の順序、またはそのような要素のいかなる特定の相互関係も、この中のまたはここに優先権を主張するいかなる出願の請求項に包含することに対して必要条件はない。さらに、いかなる取り組みも繰り返すことができ、いかなる取り組みも多数の実体によって行なわれることができ、及び/またはいかなる要素も重複可能である。さらにまた、いかなる活動または要素も除外でき、活動のシーケンスは変わってもよく、及び/または要素の相互関係も変わってもよい。そうでないと明らかに明記されていない限り、いかなる特定の記述または例示された取り組みまたは要素、いかなる特定の順序またはそのような取り組み、いかなる特定の寸法、速度、材料、次元、または頻度、またはそのような要素のいかなる特定の相互関係にも必要条件はない。従って、本記述と図面は、本質的に例示的なものであって限定的なものではないと見なされるべきである。さらに、何れの数字や範囲がここに記述されている場合でも、そうでないと明らかに述べられていない限り、その数字または範囲は近似的なものである。何れの範囲がここに記述されている場合でも、そうでないと明らかに述べられていない限り、その範囲はその中の全ての値および全ての下位範囲を含む。参照によってここに組み込まれたいかなる資料(例えば、米国/外国特許、米国/外国特許出願、書籍、論文等)におけるいかなる情報も、これらの情報とここに記述された他の記述および図面との間に矛盾が存在しない範囲内でのみ参照として組み込まれる。この中のまたはここに優先権を主張するいかなる請求項をも無効にするような矛盾を含む、そのような矛盾がある場合には、そのような参照により組み込まれた資料中のいかなるそのような矛盾する情報も明確にここに参照として組み込まれない。
【0116】
参考文献
以下に挙げられ、本文書全体にわたって挙げられた、次の特許、出願および刊行物は、それらの内容全体が参照によってここに組み込まれる。
【0117】
ここに開示された発明の様々な実施形態の装置、システム、構成および方法は、ここにその内容全体が参照によって組み込まれる次の参照文献、出願、刊行物および特許に開示された態様を利用してもよい。
【0118】
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【0160】
追加の参考文献
以下に挙げられた、次の特許、出願および刊行物は、それらの内容全体が参照によってここに組み込まれる。
【0161】
ここに開示された発明の様々な実施形態の装置、システム、コンピュータ・プログラム製品および方法は、ここにその内容全体が参照によって組み込まれる次の参照文献、出願、刊行物および特許に開示された態様を利用してもよい。
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【0182】
21 PCT International Application No. PCT/US00/22886, filed August 21, 2000,entitled “Method and Apparatus for Predicting the Risk of Hypoglycemia;” and
【0183】
22.U.S. Patent No. 6,923,763 B1, issued August 2, 2005, entitled “Method andApparatus for Predicting the Risk of Hypoglycemia;”

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の糖尿病における血糖変動を視覚的に観測するためのシステムであって、
複数の血糖データを収集する収集モジュールと、
前記血糖データに基づいて血糖変動を観測するようにプログラムされたプロセッサと、を備え、
前記観測は、平面上に最適なグルコース管理の領域を提供し、且つ
前記観測は、前記平面に低血糖および高血糖のリスクを示す領域を提供するシステム。
【請求項2】
前記平面は、
前記低血糖のリスクを表す第1の軸と、
前記高血糖のリスクを表す第2の軸と、を備える請求項1のシステム。
【請求項3】
前記平面は、
低血糖指数(LBGI)を表す第1の軸と、
低血糖指数(HBGI)を表す第2の軸と、を備える請求項1のシステム。
【請求項4】
前記平面は、
逆コード化された低い百分率を表す第1の軸と、
高い百分率を表す第2の軸と、を備える請求項1のシステム。
【請求項5】
前記平面は、
グルコース変動の最適な管理を表す第1のゾーン、
低血糖へのわずかな逸脱、ただし高血糖の良好な管理を表す第2のゾーン、
高血糖へのわずかな逸脱、ただし低血糖の良好な管理を表す第3のゾーン、
低血糖および高血糖の両方へのわずかな逸脱をあらわす第4のゾーン、
高血糖の過剰矯正を表す第5のゾーン、
低血糖の過剰矯正を表す第6のゾーン、
低血糖に対する処置の失敗を表す第7のゾーン、
高血糖に対する処置の失敗を表す第8のゾーン、および
誤った管理を表す第9のゾーン、の少なくともの一つを備える請求項1のシステム。
【請求項6】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備える請求項2のシステム。
【請求項7】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備える請求項2システム。注記:前記軸を逆にする場合、次のクレームの全てのゾーンは、テキスト中の「第1の」および「第2の」軸を逆にすることによって再定義される必要がある。これは新たな請求項を必要とするかもしれず、格子を定義する全ての請求項に当てはまる。
【請求項8】
前記平面は、
前記第1のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項5のシステム。
【請求項9】
前記第1の軸は前記血糖データの逆コード化された約25%値を備え、前記第2の軸は約75%値を備える請求項4のシステム。
【請求項10】
前記第2の軸は前記血糖データの分布の逆コード化された約25%値を備え、前記第1の軸は約75%値を備える請求項4のシステム。
【請求項11】
前記低血糖−高血糖平面は、
前記第1のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項5のシステム。
【請求項12】
前記第1の軸は、前記血糖データの低血糖指数(LBGI)を備える請求項3のシステム。
【請求項13】

【請求項14】
前記第2の軸は、前記血糖データの高血糖指数(HBGI)を備える請求項3のシステム。
【請求項15】

【請求項16】
前記低血糖−高血糖平面は、
前記第1のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、さらに約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項5のシステム。
【請求項17】
前記血糖データは個人からのデータを備える請求項1のシステム。
【請求項18】
前記血糖データは個人のグループからのデータを備える請求項1のシステム。
【請求項19】
前記観測は、極端なグルコース事象を決定する請求項1のシステム。
【請求項20】
前記観測は、特定の時間間隔の間の血糖変動の程度を決定する請求項1のシステム。
【請求項21】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項20のシステム。
【請求項22】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項20のシステム。
【請求項23】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項20のシステム。
【請求項24】
前記観測は、特定の時間間隔での前記血糖データからのデータ点の軌跡をプロットすることを含む請求項1のシステム。
【請求項25】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項24のシステム。
【請求項26】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項24のシステム。
【請求項27】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項24のシステム。
【請求項28】
前記血糖データは、連続血糖測定(CGM)または自己監視血糖(SMBG)から収集されるものであるか、またはその両方である請求項1のシステム。
【請求項29】
被験者の糖尿病における血糖変動を視覚的に観測するための方法であって、
複数の血糖データを収集し、
前記血糖データに基づいて血糖変動を観測することを備え、
前記観測は、平面上に最適なグルコース管理の領域を提供し、且つ
前記観測は、前記平面に低血糖および高血糖のリスクを示す領域を提供する方法。
【請求項30】
前記平面は、
前記低血糖のリスクを表す第1の軸と、
前記高血糖のリスクを表す第2の軸と、を備える請求項29の方法。
【請求項31】
前記平面は、
低血糖指数(LBGI)を表す第1の軸と、
低血糖指数(HBGI)を表す第2の軸と、を備える請求項29の方法。
【請求項32】
前記平面は、
逆コード化された低い百分率値を表す第1の軸と、
高い百分率値を表す第2の軸と、を備える請求項29の方法。
【請求項33】
前記平面は、
グルコース変動の最適な管理を表す第1のゾーン、
低血糖へのわずかな逸脱、ただし高血糖の良好な管理を表す第2のゾーン、
高血糖へのわずかな逸脱、ただし低血糖の良好な管理を表す第3のゾーン、
低血糖および高血糖の両方へのわずかな逸脱をあらわす第4のゾーン、
高血糖の過剰矯正を表す第5のゾーン、
低血糖の過剰矯正を表す第6のゾーン、
低血糖に対する処置の失敗を表す第7のゾーン、
高血糖に対する処置の失敗を表す第8のゾーン、および
誤った管理を表す第9のゾーン、の少なくとも一つを備える請求項29の方法。
【請求項34】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備える請求項29の方法。
【請求項35】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備える請求項30の方法。
【請求項36】
前記平面は、
前記第1のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、さらに約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項33の方法。
【請求項37】
前記第1の軸は前記血糖データの逆コード化された約25%値を備え、前記第2の軸は約75%値を備える請求項32の方法。
【請求項38】
前記第2の軸は前記血糖データの逆コード化された約25%値を備え、前記第1の軸は約75%値を備える請求項32の方法。
【請求項39】
前記低血糖−高血糖平面は、
前記第1のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、さらに約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項33の方法。
【請求項40】
前記第1の軸は、前記血糖データの低血糖指数(LBGI)を備える請求項31の方法。
【請求項41】

【請求項42】
前記第2の軸は、前記血糖データの高血糖指数(HBGI)を備える請求項31の方法。
【請求項43】

【請求項44】
前記低血糖−高血糖平面は、
前記第1のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項33方法。
【請求項45】
前記血糖データは個人からのデータを備える請求項2の方法。
【請求項46】
前記血糖データは個人のグループからのデータを備える請求項29の方法。
【請求項47】
前記観測は、極端なグルコース事象を決定する請求項29の方法。
【請求項48】
前記観測は、特定の時間間隔の間の血糖変動の程度を決定する請求項29の方法。
【請求項49】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項48の方法。
【請求項50】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項48の方法。
【請求項51】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項48の方法。
【請求項52】
前記観測は、特定の時間間隔での前記血糖データからのデータ点の軌跡をプロットすることを含む請求項29の方法。
【請求項53】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項52の方法。
【請求項54】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項52の方法。
【請求項55】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項52の方法。
【請求項56】
前記血糖データは、連続血糖測定(CGM)または自己監視血糖(SMBG)から収集されるものであるか、またはその両方である請求項29の方法。
【請求項57】
血糖変動の前記観測はプロセッサにより提供される請求項29の方法。
【請求項58】
前記血糖データはデータベースに記憶される請求項29の方法。
【請求項59】
コンピュータ・システム中の少なくとも一つのプロセッサが、一人の被験者または被験者のグループの糖尿病における血糖変動を観測することを可能にするコンピュータ・プログラム論理を有するコンピュータで使用可能な媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム論理は、
複数の血糖データを収集し、
前記血糖データに基づいて血糖変動を観測することを備え、
前記観測は、平面フォーマット用の最適なグルコース管理の領域を提供し、且つ
前記観測は、前記平面フォーマットに低血糖および高血糖のリスクを示す領域を提供するコンピュータ・プログラム製品。
【請求項60】
前記平面フォーマットはインターフェイスに送信される請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項61】
前記インターフェイスはディスプレイまたは物理的媒体を備える請求項60のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項62】
前記平面フォーマットは、
前記低血糖のリスクを表す第1の軸と、
前記高血糖のリスクを表す第2の軸と、を備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項63】
前記平面フォーマットは、
低血糖指数(LBGI)を表す第1の軸と、
低血糖指数(HBGI)を表す第2の軸と、を備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項64】
前記平面フォーマットは、
逆コード化された低い百分率値を表す第1の軸と、
高い百分率値を表す第2の軸と、を備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項65】
前記平面フォーマットは
グルコース変動の最適な管理を表す第1のゾーン、
低血糖へのわずかな逸脱、ただし高血糖の良好な管理を表す第2のゾーン、
高血糖へのわずかな逸脱、ただし低血糖の良好な管理を表す第3のゾーン、
低血糖および高血糖の両方へのわずかな逸脱をあらわす第4のゾーン、
高血糖の過剰矯正を表す第5のゾーン、
低血糖の過剰矯正を表す第6のゾーン、
低血糖に対する処置の失敗を表す第7のゾーン、
高血糖に対する処置の失敗を表す第8のゾーン、および
誤った管理を表す第9のゾーン、の少なくとも一つを備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項66】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備える、請求項62のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項67】
前記第1の軸は、前記血糖データの分布の約97.5%値を備え、前記第2の軸は、前記血糖データの分布の逆コード化された約2.5%値を備える請求項62のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項68】
前記平面フォーマットは、
前記第1のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜200 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜80 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約200〜400 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約80〜50 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約50 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約400 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項65のコンピュータ・プログラム製品:。
【請求項69】
前記第1の軸は前記血糖データの逆コード化された約25%値を備え、前記第2の軸は約75%値を備える、請求項64のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項70】
前記第2の軸は前記血糖データの逆コード化された約25%値を備え、前記第1の軸は約75%値を備える、請求項64のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項71】
前記低血糖−高血糖平面フォーマットは、
前記第1のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約110〜180 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約110〜90 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約180〜250 mg/dlの範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約90〜70 mg/dlの範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約70 mg/dl未満の範囲にある前記第1の軸と、約250 mg/dlより大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項64のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項72】
前記第1の軸は、前記血糖データの低血糖指数(LBGI)を備える請求項63のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項73】

【請求項74】
前記第2の軸は、前記血糖データの高血糖指数(HBGI)を備える請求項73のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項75】

【請求項76】
前記低血糖−高血糖平面フォーマットは、
前記第1のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第2のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第3のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第4のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第5のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5未満の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第6のゾーンは、約2.5未満の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第7のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約5〜10の範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、
前記第8のゾーンは、約2.5〜5の範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備え、且つ
前記第9のゾーンは、約5より大きい範囲にある前記第1の軸と、約10より大きい範囲にある前記第2の軸とをさらに備える請求項65のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項77】
前記血糖データは個人からのデータを備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項78】
前記血糖データは個人のグループからのデータを備える請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項79】
前記観測は、極端なグルコース事象を決定する請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項80】
前記観測は、特定の時間間隔の間の血糖変動の程度を決定する請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項81】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項70のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項82】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項70のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項83】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項70のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項84】
前記観測は、特定の時間間隔での前記血糖データからのデータ点の軌跡をプロットすることを含む請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項85】
前記特定の時間間隔は、およそ1週間基準である請求項84のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項86】
前記特定の時間間隔は、週1回未満である請求項84のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項87】
前記特定の時間間隔は、週1回よりも大きい請求項84のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項88】
前記血糖データは、連続血糖測定(CGM)または自己監視血糖(SMBG)から収集されるものであるか、またはその両方である請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項89】
血糖変動の前記観測はプロセッサにより提供される請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項90】
前記血糖データはデータベースに記憶される請求項59のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項91】
被験者の糖尿病における血糖変動を聴覚的に観測するためのシステムであって、
複数の血糖データを収集する収集モジュールと、
前記血糖データに基づいて血糖変動を観測するようにプログラムされたプロセッサと、を備え、
前記観測は、最適なグルコース管理のための信号を提供し、且つ
前記観測は、低血糖および高血糖のリスクを示す信号を提供するシステム。
【請求項92】
被験者の糖尿病における血糖変動を聴覚的に観測するための方法であって、
複数の血糖データを収集し、
前記血糖データに基づいて血糖変動を観測することを備え、
前記観測は、最適なグルコース管理のための信号を提供し、且つ
前記観測は、低血糖および高血糖のリスクを示す信号を提供する方法。
【請求項93】
前記特定の時間間隔は、およそ2日以上である請求項20のシステム。
【請求項94】
前記特定の時間間隔は、およそ1日基準である請求項20のシステム。
【請求項95】
前記特定の時間間隔は、1日基準未満である請求項20のシステム。
【請求項96】
前記特定の時間間隔は、およそ半日である請求項20のシステム。
【請求項97】
前記特定の時間間隔は、およそ2時間以上である請求項20のシステム。
【請求項98】
前記特定の時間間隔は、およそ1時間である請求項20のシステム。
【請求項99】
前記特定の時間間隔は、1時間未満である請求項20のシステム。
【請求項100】
前記特定の時間間隔は、およそ15分である請求項20のシステム。
【請求項101】
前記特定の時間間隔は、およそ2日以上である請求項20の方法。
【請求項102】
前記特定の時間間隔は、およそ1日基準である請求項20の方法。
【請求項103】
前記特定の時間間隔は、1日基準未満である請求項20の方法。
【請求項104】
前記特定の時間間隔は、およそ半日である請求項20の方法。
【請求項105】
前記特定の時間間隔は、およそ2時間以上である請求項20の方法。
【請求項106】
前記特定の時間間隔は、およそ1時間である請求項20の方法。
【請求項107】
前記特定の時間間隔は、1時間未満である請求項20の方法。
【請求項108】
前記特定の時間間隔は、およそ15分である請求項20の方法。
【請求項109】
前記特定の時間間隔は、およそ2日以上である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項110】
前記特定の時間間隔は、1日基準である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項111】
前記特定の時間間隔は、1日基準未満である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項112】
前記特定の時間間隔は、およそ半日である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項113】
前記特定の時間間隔は、およそ2時間以上である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項114】
前記特定の時間間隔は、およそ1時間である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項115】
前記特定の時間間隔は、1時間未満である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項116】
前記特定の時間間隔は、およそ15分である請求項20のコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図3】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【公表番号】特表2012−509748(P2012−509748A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538674(P2011−538674)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/065725
【国際公開番号】WO2010/062898
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
【出願人】(506062584)ユニバーシティ オブ ヴァージニア パテント ファウンデーション (9)
【出願人】(511127335)
【Fターム(参考)】