説明

納豆攪拌機能を有する容器

【課題】納豆容器内外に調味料収納函と攪拌機能有するハンドルを設けて調味料の飛び散りや納豆の粘りが手に付くことを防ぎ、調味料と納豆を蓋閉塞の儘で納豆を撹拌できる納豆撹拌機能を有する容器を提供するものである。
【解決手段】容器本体の蓋8の左右に2つの調味料をいれる2つの収納函と納豆を撹拌するハンドル15を中央の凹部11に設けたことにより、容器本体の蓋を開口せず手動でかき混ぜ撹拌できる納豆撹拌機能を有する容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、納豆攪拌機能を有する容器に関し、詳しくは、容器本体に延設した本体蓋に調味料収納函を設け、前記収納函上部上蓋裏に刃となるピンを備え、前記容器本体前記本体蓋の凹部に納豆撹拌ハンドルを設け、前記容器本体の前記本体蓋を開口しないまま、前記容器本体に収納されている納豆に前記調味料収納函より調味料を容器本体に収納の納豆に挿入し、前記本体蓋中央の凹部に設置されている撹拌ハンドルを機動させ納豆をかき混ぜ撹拌できる容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器本体と容器本体の開口部を塞ぐ上蓋からなる納豆容器に於いて、前記容器本体の開口部を塞ぐ上蓋に回転棒を取付けると共に、該上蓋に設けた注入部に調味料を注ぎ、該回し棒により上蓋を容器本体に対し、相対的に回転することにより該納豆を攪拌する方法と底部に放射状の凹凸部を設けた容器本体に納豆を収容し、該容器本体の開口部を塞ぐ上蓋に回し棒を取付け、該回し棒により上蓋を容器本体に対し相対的に回転することにより、該納豆を攪拌するものはあった。(特許文献1参照)
【0003】
尚、モーターの電源の極性を、電気的に切替えるスイッチにより、7秒毎に切り替え、攪拌方向を時計方向と反時計方向に自動的に切替え攪拌する納豆攪拌用の駆動源として使用し、攪拌機ブロックの自重及び納豆支持アームブロックを介して、納豆支持アームプレート及び納豆支持プレートの所定の場所に角型パック入り納豆を支持、装着し攪拌機ブロックで攪拌できるように一体化した半自動納豆攪拌機はあった。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−21776号公報
【特許文献2】特開2010−11740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
納豆を食する時に、市販されている納豆容器の中の納豆に小袋に入った調味料を開口し入れて攪拌するが、かき混ぜ回数は100回以上で粘りの切れや納豆の味と含有されている養分を引き出すと言われており、かき混ぜ攪拌するのに、先ず調味料が入った小袋を開口する時にタレや辛子が飛び散り手や食卓を汚し、又容器よりはみ出した納豆の粘りが手に付いた時の処理は厭なもので大変である。
【0006】
本発明は、納豆容器内外に調味料収納函と攪拌機能を有するハンドルを設けて調味料の飛び散りや納豆の粘りが手に付くことを防ぐ容器であって、調味料と納豆を蓋閉塞の儘かき混ぜる撹拌する納豆撹拌機能を有する容器を提供できることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、底部4周縁に周壁を設立し、該に前記周壁は前周壁、後週壁、左周壁、右周壁の4周壁からなり、前記3週壁(前周壁、左周壁、右周壁)上部縁に延設し下フランジを備え、該に前記後周壁上部縁に下フランジと上フランジを兼ねた折曲部を備えた容器本体上端3方開口を開閉する本体蓋を設け、前記本体蓋3方縁に上フランジを設けると共に3周壁上端縁より外方へ上端3方開口の有底四角形函状の納豆入れ容器本体を設け、納豆を収納後前記3周壁上部縁の下フランジと前記本体蓋3周縁の上フランジを熱融着させ剥離可能に設け、且つ前記本体蓋左右に2つの収納函と前記本体蓋中央に凹部を設け、且つ上蓋を設け、該に上蓋は前記本体蓋と同一サイズで前記凹部と中縁を開口し設け、調味料を収納後前記2つの収納函内側縁上部と前記容器本体蓋上フランジ上部に前記上蓋縁フランジを熱融着し剥離不可能に設けたことにより調味料で容器や身体周辺を汚さずに済むようにした。
【0008】
前記0007に記載の前記容器本体の前記本体蓋は、前記本体蓋左右の2つの収納函底中央に傾斜底を設け、前記本体蓋の中央の凹部内に補強シートを接着し前記凹部と前記補強シートの中心に同径の孔を設け、前記孔に係合する撹拌ハンドルを嵌合させ設け、前記上蓋は、前記本体蓋左右に設けた前記2つの収納函底の中央の傾斜底に相当する位置に前記上蓋裏に刃となるピンを設け、且つ前記本体蓋と同一サイズに設け、また前記本体蓋の前記凹部と前記凹部中縁部分を開口し設けてなり、該に前記本体蓋の前記凹部縁上に前記凹部を塞ぐ貼付けフイルムを剥離可能に設けたことによりハンドルをセットでき納豆を撹拌できるようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、容器本体と本体蓋に備えた調味料を入れる2つの収納函と納豆を撹拌するハンドルや上蓋裏に設けた収納函の傾斜底を破り容器本体内の納豆に調味料を注ぐ事を起こす刃となるピンからなる納豆容器であって、納豆容器の本体蓋に備えた2つの収納箱の上部中央を数回押し調味料(タレとカラシ)を納豆の上に挿入し、更に本体蓋中央の凹部の上蓋フイルムを剥がしハンドルをセットし手動で粘りを感ずるまで左右に回転させることにより、納豆容器の本体蓋を開口することなく納豆をかき混ぜ攪拌させる効果を得ることができる。
【0010】
従って、納豆が容器縁に付き、しかも、手に粘々が付き、又調味料の小袋を切る時タレが飛び散り嫌な思いをすることもなくなり、尚、蓋も開けずにかき混ぜ攪拌が適時に終了した時に本体蓋を開口し食べられるので、特に子供たちに喜ばれ楽しく食させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】容器本体開口の斜視図
【図2】容器本体の図2−aは本体蓋の図と付属部材の図、図2-bは厚手のシートの図、図2−cは上蓋の図、図2−dはフイルムの図で各々の平面図
【図3】容器本体の図2に示すA点位置の断面図と上蓋の側面図
【図4】ハンドル構造の側面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の最良の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】
図1は、容器本体を開口した斜視図であって、容器本体は、底部1の4周縁に周壁を延設し前記周壁は前周壁2、後周壁3、左周壁4、右周壁5の4周壁からなり、前周壁2、左周壁4、右周壁5の3周壁上部縁に下フランジ6を延設し、該に前記後周壁3上部縁に前記下フランジ6と上フランジ9を兼ねた折曲部7を備えた前記容器本体上3端開口を閉塞する本体蓋8の3方縁に上フランジ9を設けると共に3周壁(前周壁2、左周壁4、右周壁5)上端縁より外方へ上端開口の有底四角形函状の納豆入れ容器本体を設け、前記3周壁上部縁前記下フランジ6と前記本体蓋8の3周方縁前記上フランジ9を熱融着させ剥離可能に設け、且つ前記本体蓋8の左右に調味料入れの2つの収納函10の底辺に傾斜底16を備え、前記本体蓋8中央に凹部11と中縁28を設け、該に前記2つの収納函10内側縁上部と前記本体蓋の上フランジ9上部に上蓋12縁フランジ29を熱融着し剥離不可能に設けると良い。
【0014】
図2は、容器本体に延設した本体蓋の平面図であって、前記本体蓋図2−aに関連する図2−b、図2−c、図2−dで付属部材を示している。Aは図2ーaに於いて断面図のマークを示し図3で示す。
図2−aは、本体蓋8外周にフランジを兼ねた折曲部7と上フランジ9を備え、前記本体蓋左右には底辺に傾斜底16を備えた2つの収納函10と中央に凹部11と中縁28を設け前記凹部の中心に孔14を備え、前記凹部11内に接着する補強シート13を備え中心に孔14を設け、前記凹部11内に前記補強シートの孔14と前記凹部11の孔14は同径であり合わせ前記孔14に撹拌ハンドル15を挿入係合させセットし設けると良い。
図2−bは、容器本体の中央凹部11内に接着する補強シート13であって、前記補強シートは、前記本体蓋中央の凹部を強化し前記攪拌ハンドルを操作する際、前記凹部の破壊防御をする役目をなすものであり、前記攪拌ハンドルを係合させる為に前記補強シートを設け、前記凹部と嵌合した前記補強シート中心に同径の孔14を設けると良い。
図2−cは、容器本体の本体蓋8に設けられている調味料入れの2つの収納函10を閉塞する上蓋12であって、前記上蓋12は、前記本体蓋8の同一サイズの大きさで前記本体蓋8に設けられている凹部11の中縁28を残す範囲位置の前期凹部11を開口し、前記本体蓋8に設けられている調味料入れの2つの収納函10の傾斜底16に当たりあうように前記上蓋12裏に刃となるピン18を設け、該に前記上蓋フランジ29と前記本体蓋8縁上フランジ上部を熱融着し剥離不可能にすると良く、前記本体蓋を開口せず閉塞まま前記上蓋12の裏の刃となるピン18の上を2〜3回押すことにより、2つの収納函10の傾斜底16に穴が開き調味料が落下するように設けられていて前記容器本体に収容されている納豆に都合良く調味料が付着するので良い。
図2−dは、前記本体容器の前記本体蓋中央に設けた前記凹部11中縁28の部分に貼付けるフイルム17であって、前記凹部11に折りたたんで収納されている撹拌ハンドル15を透視出来るようにする為のもので透明の薄での前記フイルム17を設けると良い。
【0015】
図3は容器本体の図2に示すA点位置の容器本体の断面図と上蓋の側面図で、容器本体の底部1、前周壁2、後周壁3上部縁下フランジを設け、該に前記容器本体の前記後周壁3上部縁に下フランジ6を兼ねた折曲げ部7を延設して設けた本体蓋8縁に上フランジ9を備え前記下フランジ6と前記上フランジ9を剥離可能に設けると良く、該に前記本体蓋8の左右には底辺に傾斜底16を備えた2つの収納函10と前記本体蓋8の凹部の中央に孔14を備えた凹部11と中縁28を設け、該に前記凹部11内の中心に前記凹部と同径の前記孔14を備えた補強シート13を接着し、前記孔14に納豆を撹拌するハンドル15を設け、前記容器本体に延設されている前記2つの収納函10の傾斜底16を切り破るピン18を備え、前記本体蓋8の上フランジ9上部に前記上蓋12フランジ29を係合させ熱融着し剥離不可能に設け、前記凹部11上部前記中縁28に透明で薄いフイルム17を接着させ剥離可能にすると良い。尚、容器本体内の丸で粒々の物体は納豆19が収納されている斜視図を示している。
【0016】
図4は容器本体の本体蓋8中央の凹部11に装着する撹拌ハンドル15の構造側面図であって、前記撹拌ハンドル15の凸継手を備える握手20、折曲部となるアンクル棒25は一方の端に凹継手と他方端に凸継手、回転を発生させる横棒21の一方端に凹継手と他方端に凸継手、心棒22の一方端に凹継手と他方端に撹拌するかき混ぜ羽24を設け、該に前記握手20と前記横棒21と前記アンクル棒25と前記心棒22の各々の凹凸継手には凹凸の屈曲を補助し接続をする繋穴26と止めピンを設けると良い。該に前記容器本体の中央の凹部11に設けてある孔14に本体蓋8凹部11下方より前記撹拌ハンドル15を挿入し、その際前記凹部11内に前記握手20と前記アンクル棒25と前記横棒21を継手で折曲げ収納し、前記本体蓋8の凹部11上部中縁28にフイルムを貼付けると良い。尚、使用する時の形態はスターターアンクル回転ハンドルのようになるので撹拌ハンドルとして良い。
【符号の説明】
【0017】
1、 底部
2、 前周壁
3、 後周壁
4、 左周壁
5、 右周壁
6、 下フランジ
7、 フランジを兼ねた折曲部
8、 本体蓋
9、 上フランジ
10、 収納函
11、 凹部
12、 上蓋
13、補強シート
14、 孔
15、 撹拌ハンドル
16、 傾斜底
17、 フイルム
18、 ピン
19、 納豆
20、 握手
21、 横棒
22、 心棒
23、 凹凸継手
24、 かき混ぜ羽
25、 アンクル棒
26、 繋穴
27、 止めピン
28、中縁
29、フランジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部4周縁に周壁を設立し、該に前記周壁は前周壁、後週壁、左周壁、右周壁の4周壁からなり、前記3週壁(前周壁、左周壁、右周壁)上部縁に延設し下フランジを備え、該に前記後周壁上部縁に下フランジと上フランジを兼ねた折曲部を備えた容器本体上端3方開口を開閉する本体蓋を設け、前記本体蓋3方縁に上フランジを設けると共に3周壁上端縁より外方へ上端3方開口の有底四角形函状の納豆入れ容器本体を設け、納豆を収納後前記3周壁上部縁の下フランジと前記本体蓋3周縁の上フランジを熱融着させ剥離可能に設け、且つ前記本体蓋左右に2つの収納函と前記本体蓋中央に凹部を設け、且つ上蓋を設け、該に上蓋は前記本体蓋と同一サイズで前記凹部と中縁を開口し設け、調味料を収納後前記2つの収納函内側縁上部と前記容器本体蓋上フランジ上部に前記上蓋縁フランジを熱融着し剥離不可能に設けたことを特徴とする納豆撹拌機能を有する容器。
【請求項2】
請求項1に記載の前記容器本体の前記本体蓋は、前記本体蓋左右の2つの収納函底中央に傾斜底を設け、前記本体蓋の中央の凹部内に補強シートを接着し前記凹部と前記補強シートの中心に同径の孔を設け、前記孔に係合する撹拌ハンドルを嵌合させ設け、前記上蓋は、前記本体蓋左右に設けた前記2つの収納函底の中央の傾斜底に相当する位置に前記上蓋裏に刃となるピンを設け、且つ前記本体蓋と同一サイズに設け、また前記本体蓋の前記凹部と前記凹部中縁部分を開口し設けてなり、該に前記本体蓋の前記凹部縁上に前記凹部を塞ぐ貼付けフイルムを剥離可能に設けたことを特徴とする本体蓋と上蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−201570(P2011−201570A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71313(P2010−71313)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【特許番号】特許第4585042号(P4585042)
【特許公報発行日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(501443973)
【Fターム(参考)】