説明

紙葉類結束装置

【課題】集積紙幣のコシ、剛性の強さに応じてそのクランプ時における湾曲量を調整できるようにする。
【解決手段】下部クランパ55と、この下部クランパ55に対し接離する方向に可動する上部クランパ56とを有し、上部クランパ56によって集積紙幣Sを下部クランパ55に向かって押圧することにより湾曲させるクランパ機構48と、上部クランパ56を動作させる駆動モータ60と、この駆動モータ60に設けられ、上部クランパ56によって押圧される集積紙葉類Sの反力が所定値になるのに基づいて上部クランパ56の押圧動作を停止させるトルクリミッタ63と、クランパ機構48によって湾曲された集積紙葉類Sに帯を巻き付けて結束する帯巻付機構50とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、紙幣処理機に適用され、紙幣を所定枚数ずつ結束する紙葉類結束装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紙幣処理機には、載置部に紙幣を複数枚積層状態で載置し、この載置した紙幣を一枚ずつ取込んで搬送してその金種、真偽、表裏の向きなどを鑑査部で判別し、この判別結果に基づいて紙幣を複数の排出部に区分排出したり、或いは、鑑査した紙幣を集積部に所定枚数集積し、この集積紙幣を結束部に搬送して帯で結束処理するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
結束部では、集積紙幣を弛むことなく結束できるように、例えば、図11に示すように搬送されてくる集積紙幣Sを受け台100上に受け、この集積紙幣Sを固定クランパ102と可動クランパ101によって挟持することにより、可動クランパ101の押圧突起101aによって集積紙幣Sの上面中央部を押圧して湾曲させ、この湾曲した集積紙幣Sに帯103を巻きつけて結束するようにしている。
【0004】
ところで、上記した可動クランパ101は駆動モータ105の駆動軸106の回転により上下方向に回動されるようになっており、集積紙幣Sを湾曲させる場合には、待機位置から下方に回動されてその押圧突起101aによって集積紙幣Sを押圧するようになっている。
【特許文献1】特開平8−235406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来においては、可動クランパの待機位置から押圧位置までの回動量が一定化されていたため、集積紙幣Sがコシ、剛性の弱い流通券であっても、また、コシ、剛性の強い官封券であっても、その湾曲量が同一にされていた。
【0006】
このため、流通券の場合には帯封力が弱くなって帯が抜けてしまう恐れがあり、官封券の場合には、帯封力が強過ぎて紙幣を傷めてしまう恐れがあった。
【0007】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、集積紙葉類のコシ、剛性の強さに応じてその湾曲量を調整できるようにした紙葉類処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、固定クランパと、この固定クランパに対し接離する方向に可動する可動クランパとを有し、前記可動クランパによって集積紙葉類を前記固定クランパに向かって押圧することにより湾曲させるクランパ手段と、前記可動クランパを動作させる駆動手段と、この駆動手段に設けられ、前記可動クランパによって押圧される前記集積紙葉類の反力が所定値になるのに基づいて前記可動クランパの押圧動作を停止させるトルクリミッタと、前記クランパ手段によって湾曲された前記集積紙葉類に結束材を巻き付けて結束する結束手段とを具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、集積紙葉類のコシ、剛性の強さに関係なく、一定の帯封力で結束でき、結束材が抜けたり、紙葉類を傷めるといったことを確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である紙幣処理装置としての紙幣整理機の外観を示すものである。
【0011】
図1中1は装置本体で、この装置本体1の利用者が対面するフロント側の一側部側には紙葉類としての紙幣Pを各金種混合状態で載置させる載置部2が設けられている。この載置部2に載置された紙幣Pはその下部側のものから後述する取込ローラにより短手方向に沿って取込まれるようになっている。装置本体1の上面部には、フロント側に位置して横方向に並列に排出部3a〜3cが配設されている。これら第1乃至第3の排出部3a〜3cには、紙幣が金種別に区分されて排出される。第1の排出部3aには、例えば、千円紙幣、第2の排出部3bには一万円紙幣、第3の排出部3cにはリジェクト紙幣が排出される。
【0012】
装置本体1の上面部には、排出部3a〜3cの後方に位置して操作部4及び表示部5が設けられている。操作部4は、例えば、計数分類処理モード、或いは、結束処理モードを選択的に設定するものである。
【0013】
図2は、紙幣整理機の内部構成を概略的に示すものである。
【0014】
載置部2の下部側には紙幣Pを取込む取込ローラ7a,7bが配設されている。取込ローラ7a,7bの紙幣取込側には供給ローラ8が設けられ、この供給ローラ8の上面部には紙幣を一枚ずつ分離するための分離ローラ9が転接されている。分離ローラ9によって分離された紙幣Pは第1の搬送経路11に沿って搬送される。この第1の搬送経路11の中途部には紙幣Pの金種、表裏、真偽等を識別する識別部12が設けられている。
【0015】
第1の搬送経路11の紙幣搬送方向下流側には切替ゲート13を介して第2及び第3の搬送経路14,15が接続されている。第2の搬送経路14は紙幣Pを上記した第1乃至第3の排出部3a〜3cに搬送するものである。第2の搬送経路14の中途部には、第1及び第2の切替ゲート17,18が配設され、これら第1及び第2の切替ゲート17,18の切替動作により紙幣Pが第1乃至第3の排出部3a〜3cへ選択的に搬送される。第1乃至第3の排出部3a〜3cの下部側には紙幣Pを排出するための排出ローラ対20a〜20cが配設されている。
【0016】
一方、上記した第3の搬送経路15の紙幣搬送方向下流側には表裏反転機構22が接続されている。表裏反転機構22で表裏が揃えられた紙幣は第4の搬送経路24を介して集積部26に搬送されて集積されるようになっている。集積部26には紙幣Pが所定枚数、例えば100枚集積される。
【0017】
集積部26の下方部には、集積部26から排出される集積紙幣を結束部30へ搬送する搬送機構28が設けられている。搬送機構28は複数のローラ43間に掛け渡されて走行する搬送ベルト44を備え、この搬送ベルト44の上面部に集積紙幣を載置して搬送するようになっている。
【0018】
結束部30は、搬送ベルト44によって受取位置に搬送されてくる集積紙幣に結束材としての帯により結束する結束機構45と、この結束機構45に帯を供給する帯供給機構39と、この帯供給機構39によって供給される帯に情報を印字する印字機構40を備えて構成される。
【0019】
帯供給機構39は熱融着性の帯36を繰り出す供給リール37、この供給リール37から繰り出した帯を供給する供給ルート38、この供給ルート38に沿って所定量送り出された帯をカットするカッタ34を有して構成されている。
【0020】
印字機構40は、帯36の供給ルート38を介して対向配置される印字ヘッド41とプラテンローラ42を備え、印字ヘッド41により帯36に銀行の支店名、処理の日付け、通番等の情報を印字するようになっている。
【0021】
図3は上記した結束機構45を示す構成図である。
【0022】
結束機構45は搬送ベルト44によって受取位置46に搬送されてくる集積紙幣を受ける受け台47と、この受け台47に受けられた集積紙幣をクランプして湾曲させるクランパ手段としてのクランパ機構48と、このクランパ機構48によりクランプされた集積紙幣に帯を巻き付けて結束する結束手段としての帯巻付機構50,50と、この帯巻付機構50,50により巻き付けられた帯を加熱溶着するヒータ52と、帯が溶着された集積紙幣を受取位置46から押し出して放出させるシュート53を有して構成される。
【0023】
クランパ機構48は固定クランパとしての下部クランパ55と、可動クランパとしての上部クランパ56とを有している。下部クランパ55は下方に向かって突出するようにV字状に形成されている。下部クランパ55の一端部側には垂直に起立する状態で整位板58が一体的に形成されている。また、下部クランパ55には供給されてくる帯の先端側を上方へ案内するとともに、搬送されてくる集積紙幣の先端部側を所定量上昇させて整位板58に当接させるガイド部としてのガイド板59が設けられている。
【0024】
上部クランパ56は、回動プレート61の回動端側に取り付けられている。回動プレート61は駆動手段としての駆動モータ60の駆動軸62の回転によって上下方向に回動し、上部クランパ56を下部クランパ55に対し接離する方向に移動させるようになっている。上部クランパ56の下面部には押圧突起部56aが下方に向かって突設され、この押圧突起部56aにより集積紙幣Sの上面中央部を押し下げて略U字状に突出するように湾曲させるようになっている。
【0025】
上部クランパ56を取り付ける回動プレート61は駆動モータ60の駆動軸62にトルクリミッタ63を介して接続されている。上部クランパ56が下方へ回動されてその押圧突起部56aで集積紙幣Sを押圧することにより湾曲させるが、このとき上部クランパ56は集積紙幣6から反力を受ける。この反力が所定値になると、トルクリミッタ63が機能して駆動モータ60の駆動軸62が空回りし、上部クランパ56の下方への回動が停止されるようになっている。
【0026】
ところで、集積紙幣には流通券と官封券とがある。図9は流通券が湾曲された状態を示し、図10は、官封券が湾曲された状態を示すものである。
【0027】
図9に示す流通券は、コシ、剛性が弱いため、上部クランパ56の押圧突起部56aで流通券を押圧した場合には、流通券から受ける反力が小さい。
【0028】
このため、上部クランパ56による集積紙幣Sの押下量が大きくするまで、トルクリミッタ63が機能せず、集積紙幣Sの湾曲量が大きくなる。
【0029】
図10に示す官封券は、コシ、剛性が強いため、上部クランパ56の押圧突起部56aで官封券を押圧した場合には、官封券から受ける反力が大きい。
【0030】
このため、上部クランパ56による集積紙幣Sの押下量が小さな時点で、トルクリミッタ63が機能し、集積紙幣Sの湾曲量が小さなものとなる。
【0031】
帯巻付機構50,50は図3に示すように帯の先端側を折り曲げて集積紙幣の上面部に沿わせる第1の折曲部材64と、帯の後端側を折り曲げて集積紙幣の上面部に沿わせて帯の先端側に重ね合わせる第2の折曲部材65を備えている。第1の折曲部材64は、図示しないソレノイドによって動作され、第2の折曲部材65は、図示しない駆動モータによって動作されるようになっている。
【0032】
上記受け台47は上下動自在に設けられ、クランパ機構48による集積紙幣のクランプ時には受取位置46から所定量下降されるようになっている。
【0033】
また、上記受け台47の近傍には、押上手段としての押上ガイド67が設けられている。この押上ガイド67は受け台47にリンク機構68を介して接続されている。押上ガイド67は受け台47の上下動に基づいてリンク機構68を介して上下動するようになっている。即ち、受け台47が下降すると、押上ガイド67が上昇して集積紙幣の搬送方向後端部側を押し上げてその垂れ下がりを規制し、受け台47が上昇して受取位置46に復帰すると、押上ガイド67が下降して待機位置に戻るようになっている。
【0034】
次に、上記した紙幣整理機の処理動作について説明する。
【0035】
まず、装置本体1の載置部2に混合金種の紙幣Pを積層状態で載置し、操作部4によって、計数分類処理モード或いは、結束処理モードを設定する。この状態から取込ローラ7a,7bを回転駆動する。これにより、紙幣Pが取込まれ、供給ローラ8と分離ローラ9の回転により紙幣Pが一枚ずつ分離されて供給される。この紙幣Pは第1の搬送経路11を介して識別部12へ送られて識別される。
【0036】
操作部4によって、例えば、計数分類処理モードが設定されていた場合には、識別された紙幣は第2の搬送経路14を介して第1乃至第3の排出部3a〜3cに向かって搬送される。識別された紙幣が例えば千円券である場合には、第1の振分ゲート17の動作により第1の排出ローラ対20aに送られ、この第1の排出ローラ対20aの回転により第1の排出部3aに排出される。識別された紙幣が例えば万円券である場合には、第2の振分ゲート18の動作により第2の排出ローラ対20bに送られ、この第2の排出ローラ対20bの回転により第2の排出部3bに排出される。識別された紙幣が例えば2枚重なり紙幣、連鎖紙幣、偽紙幣等の識別不能紙幣、分類金種紙幣以外の金種紙幣である場合には、第3の排出ローラ対20cに送られ、この第3の排出ローラ対20cの回転により第3の排出部3cに排出される。
【0037】
一方、操作部4によって結束処理モードが設定されていた場合には、予め結束する紙幣の金種を指定しておくと、指定金種の紙幣は切替ゲート13を介して第3の搬送経路15へ送られて表裏反転機構22に搬送される。この表裏反転機構22に送られた紙幣は一方の面に揃えられたのち第4の搬送経路24を介して集積部26に送り込まれる。
【0038】
このとき、指定された金種以外の紙幣は計数分類処理モード時と同様に第1乃至第3の排出部3a〜3cに排出される。
【0039】
集積部26に所定枚数(例えば100枚)の紙幣、例えば、流通券が集積されると、集積部26から図4(a)に示すように搬送ベルト44上に移載される。この移載された集積紙幣Sは搬送ベルト44の走行により図4(b)に示すように結束部30に向かって搬送されて受け台47上に送り込まれる。このときには、集積紙幣Sの先端部側がガイド板59に沿ってガイドされて所定量上方に持ち上げられるとともに、整位板58に当接されて整位される。また、このときには、供給リール37から帯36が供給され、この帯36は集積紙幣Sとともに送られガイド板59に沿って上方に案内される。この帯36が所定長さ送り出されると、その先端部側が検知センサ70によって検知され、帯36の送り出しが停止される。
【0040】
こののち、図5(a)に示すように、上部クランパ56が下方に回動されてその押圧突起部56aによって集積紙幣Sを押し下げて湾曲させる。この湾曲される集積紙幣Sは流通券で、そのコシ、剛性が弱いため、大きく押し下げられることにより、所定の反力を発生する。この所定の反力により、トルクリミッタ63が機能し、駆動モータ60の駆動軸62を空回りさせて上部クランパ56による押下動作が停止される。この停止後、帯36がカッタ34によって切断される。
【0041】
また、集積紙幣Sの押下時には、受け台47が下方に下降され、リンク機構68を介して押上ガイド67が上昇される。この押上ガイド67の上昇により、集積紙幣Sの搬送方向後端部側Saが押し上げられ、その垂れ下がりが防止される。
【0042】
こののち、図5(b)に示すように、ソレノイド(図示しない)の励磁により第1の折曲部材64が動作されて帯36の先端側を上部クランパ56の上面部に沿って折り曲げ、ついで、図6(a)に示すように駆動モータ(図示しない)が動作して第2の折曲部材65が動作されて帯36の後端部側を上部クランパ56の上面に沿うように折り曲げて既に折り曲げられている帯36の先端部側に重ね合わせる。
【0043】
このように帯36の両端部を重ね合わせたのち、図6(b)に示すようにヒータ52が下降されて帯36の重ね合わされた両端部を加熱して溶着する。これにより、集積紙幣は帯36により結束されて紙幣把になる。帯36の溶着後、図7(a)に示すように、ヒータ52が上昇されて待機位置に戻るとともに、第1及び第2の折曲部材64,65が待機位置に戻る。
【0044】
こののち、図7(b)に示すように、上部クランパ56が少し上昇されてシュート53が前進されて紙幣把Sが放出される。この放出される紙幣把Sは図示しない収納部に収納される。紙幣把Sの放出後は、図8に示すように上部クランパ56が上昇されて待機位置に戻り、シュート53が後退されて待機位置に戻る。さらに、受け台47が上昇して受取位置46に戻り、押上ガイド67が下降して待機位置に戻る。以下、順次同様にして集積紙幣の結束動作を繰り返す。
【0045】
次に、上記した集積部26に所定枚数(例えば、100枚)集積される紙幣が、流通券ではなく、官封券である場合について説明する。
【0046】
この場合には、上記したと同様にして集積部26から搬送ベルト44上に集積紙幣が移載され、搬送ベルト44の走行により結束部30に向かって搬送されて受け台47上に送り込まれる。ついで、上部クランパ56が下方に回動されてその押圧突起部56aによって集積紙幣Sを下方に押し下げて湾曲させる。このとき、官封券はコシ、剛性が強いため、図10に示すように上部クランパ56の押圧突起部56aにより流通券の場合よりも少ない押下量で所定の反力を発生する。これにより、トルクリミッタ63が機能して駆動モータ60の駆動軸62が空回りして上部クランパ56による押下動作が停止される。この状態から上記したと同様にして帯36が巻き付けれて結束される。
【0047】
上記したように、この実施の形態によれば、駆動モータ60の駆動軸62にトルクリミッタ63を介して上部クランパ56を接続するため、上部クランパ56による集積紙幣Sの押下時に集積紙幣Sから受ける反力が所定値になると、駆動軸62が空回りして上部クランパ56の押下動作が停止される。
【0048】
従って、集積紙幣Sのコシ、剛性の強さに応じてその湾曲量を調整でき、流通券、官封券を問わず、同一の帯封力で結束することができ、帯が抜けたり、紙幣を傷付けるといったことを防止することができる。
【0049】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施の形態である紙幣整理機を示す外観斜視図。
【図2】図1の紙幣整理機の内部構成を示す図。
【図3】図1の紙幣整理機の結束機構を示す図。
【図4】図3の結束機構に向かって集積紙幣が搬送されたのち受け台に載置された状態を示す図。
【図5】図3の結束機構の受け台に載置された集積紙幣がクランプされたのち、帯先端側が上部クランパに沿って折り曲げられた状態を示す図。
【図6】帯後端側が上部クランパに沿って折り曲げられて帯先端側に重ね合わされたのち、この重ね合わされた両端部がヒータによって加熱される状態を示す図。
【図7】帯を溶着したヒータが待機位置に戻されたのち、紙幣把が受け台から放出される状態を示す図。
【図8】紙幣把の放出後、上部クランパ、受け台、押上ガイドが待機位置に戻された状態を示す図。
【図9】流通券を湾曲させた場合の上部クランパの位置を示す図。
【図10】官封券を湾曲させた場合の上部クランパの位置を示す図。
【図11】従来の結束機構を示す図。
【符号の説明】
【0051】
S…集積紙葉類、36…帯(結束材)、48…クランパ機構(クランパ手段)、50…帯巻付機構(結束手段)、55…下部クランパ(固定クランパ)、56…上部クランパ(可動クランパ)、60…駆動モータ(駆動手段)、63…トルクリミッタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定クランパと、この固定クランパに対し接離する方向に可動する可動クランパとを有し、前記可動クランパによって集積紙葉類を前記固定クランパに向かって押圧することにより湾曲させるクランパ手段と、
前記可動クランパを動作させる駆動手段と、
この駆動手段に設けられ、前記可動クランパによって押圧される前記集積紙葉類の反力が所定値になるのに基づいて前記可動クランパの押圧動作を停止させるトルクリミッタと、
前記クランパ手段によって湾曲された前記集積紙葉類に結束材を巻き付けて結束する結束手段と、
を具備することを特徴とする紙葉類結束装置。
【請求項2】
前記トルクリミッタは前記集積紙葉類のコシ、剛性の強さに応じて前記可動クランパの停止位置を可変することを特徴とする請求項1記載の紙葉類結束装置。
【請求項3】
前記可動クランパは回動自在に設けられ、前記集積紙葉類のコシ、剛性の強さに応じてその回動量が可変されることを特徴とする請求項2記載の紙葉類結束装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−137629(P2007−137629A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335879(P2005−335879)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(500265501)ローレル精機株式会社 (191)
【出願人】(502407749)東芝ソシオシステムズ株式会社 (41)
【Fターム(参考)】