説明

紙葉類自動取引装置

【課題】本発明は、サービス性を向上する。
【解決手段】本発明は、鑑別部12と収納庫14との間に表裏反転部19が設けられ、紙幣の表裏を表裏反転部19で揃えて収納庫14に紙幣を収納するので、出金取引時に紙幣の表裏を反転させなくて済み、その分だけ短時間で紙幣の表裏を揃えて出金することができ、かくしてサービス性を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類自動取引装置に関し、例えば現金等の紙葉類を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM)等に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
【0003】
現金自動取引装置は、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口、投入された紙幣の金種、真偽及び表裏を鑑別する鑑別部、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する収納庫等を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一例として図18に示すように、現金自動取引装置300は、入出金口301、鑑別部302、一時保管部303、収納庫304(304a〜304d)、補充・回収庫305、補充入出金部306、リジェクト庫307、取忘れ保管庫308が搬送路309を介して接続される。
【0005】
入出金口301は、顧客との間で紙幣の授受を行う。鑑別部302は、投入された紙幣の金種、真偽及び表裏を鑑別する。一時保管部303は、入出金口301に投入された紙幣を一時的に保留する。収納庫304は、紙幣を金種別に収納する。
【0006】
補充・回収庫305は、現金自動取引機300に対して着脱自在に設けられ、収納庫304に紙幣を補充したり、収納庫304から紙幣の回収する際に使用される。補充入出金部306は、補充・回収庫305の紙幣を1枚ずつ分離して搬送路309に繰り出し、また補充・回収庫305へ紙幣を収納させる。
【0007】
リジェクト庫307は、紙幣鑑別部302で取引すべきでないと鑑別された紙幣を収納する。取忘れ保管庫308は、取引時に入出金口301に搬送された紙幣が一定時間放置された際に収納しておく。
【0008】
現金自動取引装置300では、顧客が入出金口301に投入した紙幣が搬送路309を介して搬送され、鑑別部302で鑑識された後、一時保管部303、収納庫304、リジェクト庫307及び保管庫308に適宜収納される。
【0009】
また現金自動取引装置300では、収納庫304に格納された紙幣が搬送路309を介して搬送され、鑑別部302で鑑識された後、入出金口301から顧客に出金する。
【0010】
さらに現金自動取引装置300では、補充・回収庫305に収納された紙幣が補充入出金部306及び搬送路309を介して収納庫304に収納され、収納庫304に収納された紙幣が搬送路309及び補充入出金部306を介して補充・回収庫305に収納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2011−2921公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上述したような現金自動取引装置300では、入出金口301に投入される紙幣は表裏が揃えられて投入されるわけではないので、収納庫304に紙幣が表裏揃うことなく収納される。
【0013】
従って現金自動取引装置300では、収納庫304に収納された紙幣を出金取引時に入出金口301から顧客に出金する際、紙幣の表裏が揃っていない状態で出金されることになる。
【0014】
これを解決する方法として現金自動取引装置300では、収納庫304から繰り出された紙幣の表裏を鑑別部302で識別し、例えば表向きと鑑別された紙幣は図19(A)の矢印310に示すようにそのまま入出金口301に搬送する。
【0015】
これに対して鑑別部302で裏向きと鑑別された紙幣は図19(B)の矢印311に示すように一時保留部303に搬送し、その後、矢印311に示すように入出金口301に搬送する。
【0016】
これにより現金自動取引装置300では、紙幣の表裏が揃った状態で顧客に紙幣を出金することができる。
【0017】
しかしながらこの方法では、出金取引時に表裏を反転させる分だけ出金に時間がかかり、かくしてサービス性が低下してしまうといった問題があった。
【0018】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、サービス性を向上し得る紙葉類自動取引装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
かかる課題を解決するため本発明は、紙葉類の表裏を鑑別する鑑別部と、紙葉類を収納する収納部と、鑑別部と収納部との間に搬送路を介して接続され、鑑別部で鑑別される結果に基づいて紙葉類の表裏を反転させる表裏反転部とを有する。
【0020】
これにより、鑑別部から収納部に紙幣が搬送される際に鑑別部で鑑別した結果に応じて紙葉類の表裏を反転させ、表裏を揃えて紙幣を収納部に収納することができるので、出金取引時以外の時にも紙幣の表裏を揃えることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、鑑別部から収納部に紙幣が搬送される際に鑑別部で鑑別した結果に応じて紙葉類の表裏を反転させ、表裏を揃えて紙幣を収納部に収納することができるので、出金取引時以外の時にも紙幣の表裏を揃えることができ、かくして出金取引時に表裏を反転させない分だけ短時間で出金でき、サービス性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1の実施の形態における現金自動取引装置の構成を示す略線図である。
【図2】現金自動取引装置の制御系の構成を示す略線図である。
【図3】第1の実施の形態における入金処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図4】第1の実施の形態における入金取消時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態における入金処理時の紙幣表裏反転搬送を示す略線図である。
【図6】第1の実施の形態における補充処理時の紙幣表裏反転搬送を示す略線図である。
【図7】第1の実施の形態における出金処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図8】第2の実施の形態における現金自動取引装置の構成を示す略線図である。
【図9】第2の実施の形態における入金処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図10】第2の実施の形態における補充処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図11】第2の実施の形態における出金処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図12】第2の実施の形態における出金処理時の紙幣表裏反転搬送を示す略線図である。
【図13】第3の実施の形態における現金自動取引装置の構成を示す略線図である。
【図14】第3の実施の形態における入金処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図15】第3の実施の形態における入金処理終了時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図16】第3の実施の形態における補充処理時の紙幣搬送を示す略線図である。
【図17】第3の実施の形態における出金処理時の紙幣表裏反転搬送を示す略線図である。
【図18】従来の現金自動取引装置の構成を示す略線図である。
【図19】従来の紙幣表裏反転搬送を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
〔1.第1の実施の形態〕
[1−1.現金自動取引装置の全体構成]
まず第1の実施の形態について説明する。図1に、第1の実施の形態における現金自動取引装置1の全体構成の断面概略図を示す。現金自動取引装置1は、入出金口11、鑑別部12、一時保留部13、収納庫14(14a〜14d)、補充・回収庫15、補充入金部16、リジェクト庫17、取忘れ保管庫18、表裏反転部19、これら各部(11〜19)を接続する複数の搬送路20(20a〜20i)を含む構成とされる。
【0024】
入出金口11は、顧客との間で紙幣の授受を行う。鑑別部12は、投入された紙幣の金種、真偽及び表裏を例えば画像処理や磁気判別等により鑑別する。一時保管部13は、入出金口11に投入された紙幣を一時的に保留する。収納庫14は、現金自動取引機1に対して固定されており、紙幣を金種別に収納する。
【0025】
補充・回収庫15は、現金自動取引機1に対して着脱自在に設けられ、収納庫14に紙幣を補充したり、収納庫14から紙幣の回収する際に使用される紙幣を収納する庫であり、銀行員等によって紙幣が出し入れされる。補充入出金部16は、補充・回収庫15の紙幣を1枚ずつ分離して搬送路20に繰り出し、また補充・回収庫15へ紙幣を収納させる。
【0026】
リジェクト庫17は、鑑別部12で取引すべきでないと鑑別された紙幣を収納する。取忘れ保管庫18は、取引時に入出金口11に搬送された紙幣が一定時間放置された際に収納しておく。
【0027】
表裏反転部19は、鑑別部12と紙幣収納部14、補充・回収庫15、補充入金部16、リジェクト庫17及び取忘れ保管庫18との間に設けられ、詳しくは後述するように、鑑別部12で鑑別された紙幣の内、例えば表向きと鑑別された紙幣をそのまま搬送させ、裏向きと鑑別された紙幣の表裏を反転させて搬送させる所謂スイッチバック式の表裏反転機構により構成される。
【0028】
搬送路20aは、一端が入出金口11に接続され、他端が搬送路20b及び20fの一端と分岐部を介して接続される。
【0029】
搬送路20bは、搬送路20a及び20fと接続された一端とは反対側の他端が、搬送路20c及び20eの一端と分岐部を介して接続される。なお鑑別部12は搬送路20b上に設けられる。
【0030】
搬送路20cは、搬送路20b及び20eと接続された一端とは反対側の他端が、搬送路20d及び20hの一端と分岐部を介して接続される。搬送路20dは、搬送路20c及び20hと接続された一端とは反対側の他端が一時保留部13と接続される。
【0031】
搬送路20eは、搬送路20b及び20cと接続された一端とは反対側の他端が入出金口11と接続される。搬送路20fは、搬送路20a及び20bと接続された一端とは反対側の他端が表裏反転部19(搬送路31a及び31b)と接続される。
【0032】
表裏反転部19は、搬送路31a〜31d、及び分岐部32a〜32cを含む構成とされる。
【0033】
なお搬送路20及び31は、ローラ及びベルト等により構成され、紙幣を2本のベルトにより上下方向から挟んで、ローラを回転させてベルトを移動させることにより紙幣を搬送する。また図示しない分岐部及び分岐部32は、切替えブレード(例えば、特開2008−150173号公報参照)等が適応される。
【0034】
搬送路31aは、搬送路20fにおける搬送路20a及び20bと接続された一端とは反対側の他端及び搬送路31bの一端と分岐部32aを介して一端が接続される。搬送路31aの他端は、搬送路20gの一端及び搬送路31dの一端と分岐部32bを介して接続される。
【0035】
搬送路31bは、搬送路20f及び31aと接続された一端とは反対側の他端が、搬送路31dにおける搬送路31b及び20gと接続された一端とは反対側の他端、及び搬送路31cの一端が接続される。
【0036】
搬送路31cは、紙幣の全てが収まる長さを有しており、搬送路31b及31cと接続される一端とは反対側の他端が閉端となっている。
【0037】
搬送路20gは、表裏反転部19(搬送路31a及び搬送路31d)と接続された一端とは反対側の他端が収納庫14、補充・回収庫15、リジェクト庫17、取忘れ保管庫18と接続される。
【0038】
搬送路20hは、搬送路20c及び20dと接続された一端とは反対側の他端が補充入金部16と接続される。搬送路20iは、搬送路20gの途中に設けられる分岐部及び搬送路20hの途中に設けられる分岐部を接続するように設けられる。
【0039】
上述した搬送路20及び31のうち搬送路20a〜20h及び搬送路31a、31cは双方向に紙幣を搬送することができる双方向搬送路である。これに対して、搬送路31bは、分岐部32a側から分岐部32c側へのみ紙幣を搬送できる一方向搬送路である。また搬送路31dは、分岐部32c側から分岐部32b側へのみ紙幣を搬送できる一方向搬送路である。
【0040】
従って表裏反転部19は、搬送路20fを通って搬送される紙幣を分岐部32aで搬送路31aへ搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させることにより、搬送路20fを通って搬送される紙幣の表裏を反転させることなく搬送路20gに搬送する。
【0041】
一方、表裏反転部19は、搬送路20fを通って搬送される紙幣を分岐部32aで搬送路31bへ搬送させ、分岐部32cで搬送路31cへ搬送させる。そして紙幣の全てを搬送路31c内に搬送させた後、分岐部32cを切り替えて搬送路31dへ紙幣を搬送させ、分岐部32bで搬送路20gへ搬送させることにより、搬送路20fを通って搬送される紙幣の表裏を反転させて搬送路20gに搬送する。
【0042】
これに対して表裏反転部19は、搬送路31b及び31dが一方向搬送路であるため、搬送路20gから搬送される紙幣の表裏を反転させて搬送路20fに搬送することはできない。
【0043】
このように表裏反転部19は、搬送路20fから搬送される紙幣のみ表裏を反転することができ、搬送路20gから搬送される紙幣の表裏を反転することができない一方向の表裏反転機構である。
【0044】
現金自動取引装置1は、図2に示すように、制御部21が各部(11〜20、22)を統轄制御する。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むコンピュータ構成とされ、ROMから読み出したプログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜20、22)を制御して後述する入金処理、補充処理、出金処理等の各種処理を実行する。
【0045】
また現金自動取引装置1は、例えばタッチパネルやボタン等でなる操作入力部22が設けられており、該操作入力部22により顧客の操作を受け付ける。
【0046】
[1−2.入金処理]
次に入金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により入金する操作が選択されると、ROMから読み出した入金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部を制御して入金処理を実行する。
【0047】
制御部21は、顧客により入出金口11に投入された紙幣を1枚ずつ分離されて搬送路20aを介して搬送路20bに搬送させる。
【0048】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常判別された紙幣を搬送路20c及び20dを介して一時保留部13に一時的に保留させる(図3(A)、矢印41)。
【0049】
一方、制御部21は、正常判別されなかった紙幣を搬送路20eを介して入出金口11に搬送させて顧客に返却する(図3(A)、矢印42)。
【0050】
操作入力部22に対する顧客操作により入金が取り消された場合、一時保留部13に保留された紙幣は、搬送路20d、20c及び20eを介して入出金口11に搬送されて顧客に返却される(図4、矢印43)。
【0051】
その後入金金額が確定すると制御部21は、一時保留部13に保留された紙幣を、搬送路20d、20e及び20bを順に搬送させ、再び鑑別部12で紙幣の金種、真偽及び表裏を鑑別させた後、搬送路20fを介して表裏反転部19に搬送させる。
【0052】
表裏反転部19は、鑑別部12で鑑定された紙幣が例えば表向きであると鑑別された場合、図5(A)の矢印44に示すように、搬送路20fを介して搬送された紙幣を分岐部32aで搬送路31aへ搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させる。すなわち表裏反転部19は、紙幣の表裏を反転させることなく搬送路20gにその紙幣を搬送する。
【0053】
表裏反転部19を通過した紙幣は、搬送路20gを搬送されて鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫14のいずれかに収納される。
【0054】
一方、鑑別部12で鑑定された紙幣が例えば裏向きであると鑑別された場合、表裏反転部19は、図5(B)の矢印45に示すように、搬送路20fを通って搬送される紙幣を分岐部32aで搬送路31bへ搬送させ、分岐部32cで搬送路31cへ搬送させる。
【0055】
そして表裏反転部19は、その紙幣の全てを搬送路31c内に搬送させた後、分岐部32cを切り替えて搬送路31dに紙幣を搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させる。すなわち表裏反転部19は、搬送路20fを通って搬送される紙幣の表裏を反転させて搬送路20gに搬送する。
【0056】
表裏反転部19を通過した紙幣は、搬送路20gを搬送されて鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫14のいずれかに収納される。
【0057】
従って現金自動取引装置1では、収納庫14に表裏が揃った状態で紙幣を収納することができる。
【0058】
[1−3.補充処理]
次に収納庫14に紙幣を補充する補充処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する銀行員等の操作により補充する操作が選択されると、ROMから読み出した補充処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部を制御して補充処理を実行する。
【0059】
制御部21は、銀行員等によって補充・回収庫15に手詰めされた紙幣を、補充入金部16により1枚ずつ分離されて搬送路20h及び20cを介して搬送路20bに搬送させる。なお補充・回収庫15に入れられる紙幣は、銀行員等が手詰めするため、表裏が揃えられることなく入れられる場合もある。
【0060】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、搬送路20fを介して表裏反転部19に搬送させる。
【0061】
表裏反転部19は、鑑別部12で鑑定された紙幣が例えば表向きであると鑑別された場合、図6(A)の矢印46で示すように、搬送路20fを介して搬送された紙幣を分岐部32aで搬送路31aへ搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させる。表裏反転部19を通過した紙幣は、搬送路20gを搬送されて鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫14のいずれかに収納される。
【0062】
一方、表裏反転部19は、鑑別部12で鑑定された紙幣が例えば裏向きであると鑑別された場合、図6(B)の矢印47で示すように、搬送路20fを通って搬送される紙幣を分岐部32aで搬送路31bへ搬送させ、分岐部32cで搬送路31cへ搬送させる。
【0063】
そして表裏反転部19は、その紙幣の全てを搬送路31c内に搬送させた後、分岐部32cを切り替えて搬送路31dに紙幣を搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させる。表裏反転部19を通過した紙幣は、搬送路20gを搬送されて鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫14のいずれかに収納される。
【0064】
従って現金自動取引装置1では、表裏が揃っていない状態で補充・回収庫15に入れられた紙幣を収納庫14に表裏が揃った状態で収納することができる。
【0065】
[1−4.出金処理]
次に出金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により出金する操作が選択されると、ROMから読み出した出金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部制御して出金処理を実行する。
【0066】
制御部21は、図7の矢印46で示すように、顧客操作に応じて出金すべき紙幣が決定されると、収納庫14から紙幣を1枚ずつ分離して搬送路20g、31a及び20bを介して搬送させる。
【0067】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常判別された紙幣を搬送路20eを介して入出金口11に集積させる。
【0068】
このとき、上述したように現金自動取引装置1では、入金処理及び補充処理で収納庫14に紙幣の表裏が揃えられて収納されるので、収納庫14に収納された紙幣を出金する際に、入出金口11から紙幣を表裏が揃っている状態で出金させることができる。
【0069】
[1−5.効果等]
以上の構成において現金自動取引装置1は、鑑別部12と収納庫14との間に表裏反転部19が設けられ、入金処理及び補充処理の際に紙幣の表裏を表裏反転部19で揃えて収納庫14に紙幣を収納するようにした。
【0070】
これにより現金自動取引装置1は、出金取引時に紙幣の表裏を反転させなくて済むので、その分だけ短時間で紙幣の表裏を揃えて出金することができ、かくして顧客に対するサービス性を向上することができる。
【0071】
また現金自動取引装置1は、補充処理においても表裏反転部19で紙幣の表裏を揃えて収納庫14に紙幣を収納することができるので、補充・回収庫15に紙幣の表裏を揃えて詰めさせる必要がなく、かくして補充・回収庫15に紙幣を詰める者に対するサービス性も向上することができる。
【0072】
また現金自動取引装置1は、一時保留部13から収納庫14までの搬送路のうち、搬送路20c、20b、20g及び表裏反転部19を、補充・回収部15から収納庫14までの搬送路と共有しているので、一時保留部13から収納庫14までの搬送路上、及び補充・回収部15から収納庫14までの搬送路上に表裏反転部をそれぞれ設けなくて済む分、装置を簡易な構成にすることができる。
【0073】
〔2.第2の実施の形態〕
[2−1.現金自動取引装置の全体構成]
図1との対応部分に同一符号を付した図8に示すように、第2の実施の形態における現金自動取引装置100は、第1の実施の形態における現金自動取引装置1に固定された収納庫14に代えて、現金自動取引装置100に対して着脱自在の収納庫114(114a〜114d)が設けられる。
【0074】
すなわち収納庫114には、現金自動取引装置100から取り外されて銀行員等が手詰めで紙幣を挿入されることもあり、紙幣の表裏が常に揃って格納されるわけではない。
【0075】
従って現金自動取引装置100は、第1の実施の形態の現金自動取引装置1のように入金処理時及び補充処理時に紙幣の表裏を揃えて収納庫14に収納すれば出金取引時に紙幣の表裏が揃って出金されるわけではない。
【0076】
そこで現金自動取引装置100は、詳しくは後述するように、出金処理において顧客との間で出金取引が終了した後に紙幣の表裏を反転して収納庫114に紙幣の表裏を揃えて収納する。
【0077】
[2−2.入金処理]
まず入金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により入金する操作が選択されると、ROMから読み出した入金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜20、22、114)を制御して入金処理を実行する。
【0078】
制御部21は、顧客により入出金口11に投入された紙幣を1枚ずつ分離されて搬送路20aを介して搬送路20bに搬送させる。
【0079】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常判別された紙幣を搬送路20c及び20dを介して一時保留部13に一時的に保留させる(図9(A)、矢印101)。
【0080】
一方、制御部21は、正常判別されなかった紙幣を搬送路20eを介して入出金口11に搬送させて顧客に返却する(図9(A)、矢印102)。
【0081】
操作入力部22に対する顧客操作により入金が取り消された場合、制御部21は、一時保留部13に保留された紙幣を搬送路20d、20c及び20eを介して入出金口11に搬送させて顧客に返却する(図9(A)、矢印103)。
【0082】
操作入力部22に対する顧客の操作に応じて入金金額が確定すると、制御部21は、一時保留部13に保留された紙幣を搬送路20d、20e及び20bを順に搬送させ、再び鑑別部12で紙幣の金種、真偽及び表裏を鑑別させた後、搬送路20f、表裏反転部19の搬送路31a、及び搬送路20gを介して収納庫14に収納させる(図9(B)、矢印104)。
【0083】
このように現金自動取引装置100では、入金処理において紙幣の表裏を揃えることなく収納庫114に紙幣を収納する。
【0084】
[2−3.補充処理]
次に収納庫114に紙幣を補充する補充処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する銀行員等の操作により補充する操作が選択されると、ROMから読み出した補充処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜20、22、114)を制御して補充処理を実行する。
【0085】
制御部21は、銀行員等によって補充・回収庫15に手詰めされた紙幣を、補充入金部16により1枚ずつ分離されて搬送路20h、20c及び20bを介して搬送させる。
【0086】
そして制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、搬送路20f、表裏反転部19の搬送路31a及び搬送路20gを介して鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫14のいずれかに収納させる(図10、矢印105)。
【0087】
このように現金自動取引装置100では、補充処理において紙幣の表裏を揃えることなく収納庫114に紙幣を収納する。
【0088】
[2−4.出金処理]
次に出金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により出金する操作が選択されると、ROMから読み出した出金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜20、22、114)を制御して出金処理を実行する。
【0089】
制御部21は、顧客操作に応じて出金すべき紙幣が決定されると、収納庫114から紙幣を1枚ずつ分離して搬送路20g、31a及び20bを介して搬送させる。
【0090】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常でかつ例えば表向きであると鑑別された紙幣を図11の矢印106で示すように搬送路20eを介して入出金口11に集積させる。
【0091】
一方、制御部21は、鑑別部12で正常でかつ例えば裏向きであると鑑別された紙幣を、図12(A)の矢印107に示すように、搬送路20c及び20dを介して一時保留部13に保留させる。
【0092】
制御部21は、正常でかつ例えば表向きであり入出金口11に集積される紙幣が顧客操作に応じて出金すべき金額と同一となるまで、正常でかつ表向きである紙幣を入出金口11に集積させ、正常でかつ裏向きである紙幣を一時保留部13に保留させる。
【0093】
そして制御部21は、顧客との出金取引が終了した後、一時保留部13に保留させた紙幣を、図12(B)の矢印108に示すように、搬送路20d、20e及び20bを順に搬送させ、再び鑑別部12で紙幣の金種、真偽及び表裏が鑑別させ、搬送路20fを介して表裏反転部19に搬送させる。このとき鑑別部12では全ての紙幣が裏向きとして鑑別される。
【0094】
表裏反転部19は、鑑別部12で紙幣が裏向きであると鑑別されるので、搬送路20fを通って搬送される紙幣を分岐部32aで搬送路31bへ搬送させ、分岐部32cで搬送路31cへ搬送させる。
【0095】
そして表裏反転部19は、その紙幣の全てを搬送路31c内に搬送させた後、分岐部32cを切り替えて搬送路31dに紙幣を搬送させ、分岐部32bで搬送路20gに搬送させる。すなわち表裏反転部19は、搬送路20fを通って搬送される紙幣の表裏を反転させて搬送路20gに搬送する。
【0096】
表裏反転部19を通過した紙幣は、搬送路20gを搬送されて鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫114のいずれかに収納される。
【0097】
このように現金自動取引装置100は、出金処理において、表向きと鑑別された紙幣を入出金口11に搬送して顧客に出金し、裏向きと鑑別された紙幣を一時保留部13に一時的に保留して出金取引終了後に表裏反転部19で表裏を反転させて収納庫14に収納する。
【0098】
[2−5.効果等]
以上の構成において現金自動取引装置100は、鑑別部12と現金自動取引装置100に対して着脱自在に設けられる収納庫114との間に表裏反転部19が設けられる。
【0099】
現金自動取引装置100は、出金処理において、鑑別部12で表向きと鑑別された紙幣を入出金口11に搬送して顧客に出金し、裏向きと鑑別された紙幣を一時保留部13に一時的に保留して出金取引終了後に表裏反転部19で表裏を反転させて収納庫14に収納する。
【0100】
これにより現金自動取引装置100は、出金処理で表向きと鑑別された紙幣だけを顧客に出金するので、出金取引時に表裏を反転させることがない分だけ短時間で紙幣の表裏を揃えて出金することができ、かくして顧客に対するサービス性を向上することができる。
【0101】
また現金自動取引装置100は、出金処理において裏向きと鑑別された紙幣を一時保留部13に一時的に保留して、出金取引終了後に表裏反転部19で紙幣の表裏を反転させて収納庫114に収納するので、収納庫114には紙幣の表裏が揃っている状態で収納することができる。
【0102】
従って現金自動取引装置100は、次に出金処理を実行する際には表裏が揃っている状態で収納された紙幣を収納庫114から出金することができ、さらに短時間で紙幣の表裏を揃えて出金することができ、かくして顧客に対するサービス性を向上することができる。
【0103】
また現金自動取引装置100は、収納庫114に紙幣の表裏を揃えて詰めさせる必要がなく、また補充・回収庫15に紙幣を揃えて詰めさせる必要がなく、かくして紙幣を詰める者に対するサービス性も向上することができる。
【0104】
〔3.第3の実施の形態〕
[3−1.現金自動取引装置の全体構成]
図1及び図8との対応部分に同一符号を付した図13に示すように、第3の実施の形態における現金自動取引装置200は、第2の実施の形態における現金自動取引装置100と同様に現金自動取引装置200に対して着脱自在の収納庫114(114a〜114d)が設けられる。
【0105】
また現金自動取引装置200は、第1及び第2の実施の形態における現金自動取引装置1及び100と比較して、表裏反転部219が設けられる位置が異なる。
【0106】
具体的には、表裏反転部219は、入出金口11と一時保留部13及び鑑別部12との間に設けられる。表裏反転部219は、第1及び第2の実施の形態における表裏反転部19と同様に構成され、一時保留部13又は鑑別部12から入出金口11へ紙幣が搬送される際にだけ紙幣の表裏を反転できる一方向のスイッチバック式の表裏反転機構である。
【0107】
搬送路220aは、一端が入出金口11に接続され、他端が搬送路220b及び220gの一端と分岐部を介して接続される。
【0108】
搬送路220bは、搬送路220a及び220gと接続された一端とは反対側の他端が、搬送路220c及び220eの一端と分岐部を介して接続される。なお鑑別部12は搬送路220b上に設けられる。
【0109】
搬送路220cは、搬送路220b及び220eと接続された一端とは反対側の他端が、搬送路220d及び220hの一端と分岐部を介して接続される。搬送路220dは、搬送路220c及び220hと接続された一端とは反対側の他端が一時保留部13と接続される。
【0110】
搬送路220eは、搬送路220b及び220cと接続された一端とは反対側の他端が表裏反転部219と接続される。表裏反転部219は、搬送路220eから内部の搬送路を介して一端が入出金口11に接続された搬送路220fの他端が接続される。
【0111】
ところで現金自動取引装置200は、第2の実施の形態における現金自動取引装置100と同様に、収納庫114が現金自動取引装置200から取り外されて銀行員等が手詰めで紙幣を挿入されることもあり、紙幣の表裏が常に揃って格納されるわけではない。
【0112】
そこで現金自動取引装置200は、詳しくは後述するように、出金処理において紙幣の表裏を反転して紙幣の表裏を揃えて出金する。
【0113】
[3−2.入金処理]
まず入金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により入金する操作が選択されると、ROMから読み出した入金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜18、22、114、219)を制御して入金処理を実行する。
【0114】
制御部21は、入金時に顧客により入出金口11に投入された紙幣を1枚ずつ分離されて搬送路220aを介して搬送路20bに搬送させる。
【0115】
制御部21は、搬送路200bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常判別された紙幣を搬送路220c及び220dを介して一時保留部13に一時的に保留させる(図14、矢印201)。
【0116】
一方、制御部21は、正常判別されなかった紙幣を搬送路220e、表裏反転部219及び搬送路220fを介して入出金口11に搬送させて顧客に返却する(図14、矢印202)。
【0117】
操作入力部22に対する顧客操作により入金が取り消された場合、制御部21は、一時保留部13に保留された紙幣を搬送路220d、220c、220e、表裏反転部219及び搬送路220fを介して入出金口11に搬送させて顧客に返却する(図14、矢印203)。
【0118】
操作入力部22に対する顧客の操作に応じて入金金額が確定すると、一時保留部13に保留された紙幣は、搬送路220d、220c及び220bを順に搬送され、再び鑑別部12で紙幣の金種、真偽及び表裏が鑑別された後、搬送路220gを介して収納庫114に収納される(図15、矢印204)。
【0119】
このように現金自動取引装置200は、入金処理において紙幣の表裏を揃えることなく収納庫114に紙幣を収納する。
【0120】
[3−3.補充処理]
次に収納庫114に紙幣を補充する補充処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する銀行員等の操作により補充する操作が選択されると、ROMから読み出した補充処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜18、22、114、219)を制御して補充処理を実行する。
【0121】
制御部21は、補充時に銀行員等によって補充・回収庫15に手詰めされた紙幣を、補充入金部16により1枚ずつ分離されて搬送路220h、220c及び220bを介して搬送させる。
【0122】
そして制御部21は、搬送路200bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、搬送路220gを介して鑑別部12で鑑別された金種に応じた収納庫114のいずれかに紙幣を収納させる(図16、矢印205)。
【0123】
このように現金自動取引装置200では、補充時に紙幣の表裏を揃えることなく収納庫114に紙幣を収納する。
【0124】
[3−4.出金処理]
次に出金処理について説明する。制御部21は、操作入力部22に対する顧客操作により出金する操作が選択されると、ROMから読み出した出金処理プログラムをRAMに展開して実行することにより、各部(11〜13、15〜18、22、114、219)を制御して出金処理を実行する。
【0125】
制御部21は、顧客操作に応じて出金すべき紙幣が決定されると、収納庫114から紙幣を1枚ずつ分離して搬送路220g及び220bを介して搬送させる。
【0126】
制御部21は、搬送路20bにおいて鑑別部12を通過する紙幣の金種、真偽及び表裏を該鑑別部12で鑑別させ、正常判別された紙幣を搬送路220eを介して表裏反転部219に搬送させる。
【0127】
表裏反転部219は、鑑別部12で例えば表向きと鑑別された場合、図17(A)の矢印207で示すように、その紙幣の表裏を反転されることなく、そのまま搬送路220fを介して入出金口11に集積させる。
【0128】
一方、表裏反転部219は、鑑別部12で例えば裏向きであると鑑別された場合、図17(B)の矢印207に示すように、その紙幣の表裏を反転させた後に搬送路220fを介して入出金口11に集積させる。
【0129】
このように現金自動取引装置200は、出金取引時に、表裏反転部219で紙幣の表裏を揃えて入出金口11から顧客に紙幣を出金することができる。
【0130】
〔4.他の実施の形態〕
なお上述した実施の形態においては、第1乃至第3の実施の形態において表裏反転部19及び219としてスイッチバック型の表裏反転機構を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、紙幣の表裏を反転させるものであれば、例えば搬送路を進行方向に対して180度捻るようにして紙幣を反転させる機構など、その他種々の機構を用いるようにしてもよい。
【0131】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態では、紙葉類としての紙幣を適用したが、本発明はこれに限らず、金権、切符、葉書など種々の紙葉類を適用することができる。
【0132】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態では、紙葉類自動取引装置としての現金自動取引装置1、100及び200に適用したが、本発明はこれに限らず、コピー機やプリンタ、自動販売機、券売機など、種々の装置に適用することができる。
【0133】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態では、表裏反転部19及び219が表向きの紙幣をそのまま搬送し、裏向きの紙幣の表裏を反転して搬送するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表裏反転部19及び219が裏向きの紙幣をそのまま搬送し、表向きの紙幣の表裏を反転して搬送するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明は、例えば紙葉類の表裏を揃える装置で広く利用することができる。
【符号の説明】
【0135】
1、100、200……現金自動取引装置、11……入出金口、12……鑑別部、13……一時保留部、14、114……収納庫、15……補充・回収庫、16……補充入出金部、17……リジェクト庫、18……取忘れ保管庫、19、219……表裏反転部、20……搬送路、21……制御部、31……搬送路、32……分岐部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙葉類の表裏を鑑別する鑑別部と、
紙葉類を収納する収納部と、
前記鑑別部と前記収納部との間に搬送路を介して接続され、前記鑑別部で鑑別される結果に基づいて紙葉類の表裏を反転させる表裏反転部と
を有する紙葉類自動取引装置。
【請求項2】
前記表裏反転部は、
前記鑑別部から前記収納部に紙葉類が搬送される際に、前記鑑別部で識別される結果に基づいて紙葉類の表裏を反転させる
請求項1に記載の紙葉類自動取引装置。
【請求項3】
前記収納部は、前記紙葉類自動取引装置に対して着脱自在に設けられ、
前記鑑別部と搬送路を介して接続され、顧客との間で紙葉類の授受を行う入出金口と、
前記鑑別部と搬送路を介して接続され、紙葉類を一時的に保留する一時保留部と、
前記収納部に収納された紙葉類を前記鑑別部を介して前記入出金口から出金する際に、前記鑑別部で表向き又は裏向きと鑑別されたどちらか一方の紙葉類のみを前記入出金口に搬送し、該入出金口に搬送されなかった他方を前記一時保留部に保留させた後、前記表裏反転部で表裏を反転させて前記収納部に収納させる制御部とをさらに有する
請求項1に記載の紙葉類自動取引装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記入出金口に搬送されなかった他方を前記一時保留部に保留させた後、顧客との間での紙葉類の取引が終了した後に、前記表裏反転部で表裏を反転させて前記収納部に収納させる
請求項3に記載の紙葉類自動取引装置。
【請求項5】
前記鑑別部と搬送路を介して接続され、前記収納部に前記鑑別部を介して紙葉類を補充する際、及び該収納部から前記鑑別部を介して紙葉類を回収する際に用いられる紙葉類を収納する前記紙葉類取扱装置に対して着脱自在な補充回収部をさらに具え、
前記表裏反転部は、
前記補充回収部から前記鑑別部及び前記表裏反転部を介して前記収納部に紙葉類が収納される際に、前記鑑別部で識別される結果に基づいて紙葉類の表裏を反転させる
請求項1に記載の紙葉類自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−58022(P2013−58022A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195099(P2011−195099)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】