説明

細胞試料調製用のマイクロ液体装置および方法

液体サンプルから試料を処理する装置は、前記液体サンプルを、フィルタからスライドへと試料を転置するよう構成された膨張可能な気嚢上に配置されたフィルタに供給するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットを具える。この装置は、ほぼ単分子の粒子を凝集させるよう構成され、前記膨張可能な気嚢上に配置されたフィルタを通って流れる液体を取り除く1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第2のセットを具える。装置はまた、圧力源と、当該圧力源および1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットに連結されたサンプル容器と、フィルタを通る流量を測定するよう構成された流量ゲージと、1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットに連結された染料源とを具えてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示する発明は、検鏡用の細胞表試料を調製するマイクロ液体装置および方法に関し、より具体的には、サンプル液体に懸濁している粒子を凝集させ、凝集させた粒子を検鏡用スライドに転置する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パパニコロー染色塗抹試料(Pap)を含む多くの医療試験は、施術者が器具で目標範囲の皮膚または粘膜をブラッシングおよび/またはひっかいて細胞を採取することが必要である。これらの細胞はその後スライド上に塗布され、固定されてスライドが染色される試験所へ送られる。このスライドはその後、細胞異常を特定すべく細胞検査技師および/または病理学者により顕微鏡で検査される。評価中は、病理学者は細胞核部分を染色する多染色法を用いて、形成異常や腫瘍形成が存在しないかを判定する。病理学者はまた、対比染色を適用して細胞質を検査することもある。サンプルは壊死組織片、血液、粘液、その他の曖昧な人工産物を含むため、この試験は評価が困難で、採取したサンプルの正確な診断評価ができないことがあった。
【0003】
剥離細胞を液体保存薬中に回収して行う細胞学は、細胞を直接スライド上で染色する従来の方法に対して多くの利点がある。例えばCytopspin(商標)技術やThin−prep(商標)技術といった濾過技術を用いて細胞懸濁液から調製されるスライドが、米国特許第6,634,244号、第6,572,824号、第6,562,299号、第6,318,190号、第6,225,125号、第6,010,909号、第5,942,700号、第5,772,818号、第5,503,802号、第5,364,597号、第5,143,627号に開示されている。
【0004】
濾過法は一般に、液体中に懸濁している細胞の凝集から始まる。これらの細胞は採取されてから保存液中に分散され、あるいはこれらは採取した体液中に自然に存在する。保存液中への分散は、例えばPreservCyt(商標)溶液などのメタノールを含み、対象の細胞に影響を及ぼすことなく粘液や溶解赤血球などを破壊する。この液体はその後、開口部が膜で覆われたフィルタに通され、細胞が凝集され回収される。膜の細孔を通って流れる溶解赤血球や分散粘液などの残骸は膜に回収されず、分散と濾過を組み合わせたこの方法により大幅に低減される。その後、膜上に凝集された細胞がスライド上に移される。既存のフィルタ移動方法は、通常、膜からスライドへの細胞の移動が「セミドライ」環境、すなわち大部分の液体がフィルタアセンブリから取り去られた環境で行われる。
【発明の概要】
【0005】
本書に開示の装置および方法は、ガラススライドなどの薄層上の細胞試料を調製するものであり、より具体的には、マイクロ液体技術を用いた「ウェット」環境で細胞試料を調製する装置および方法である。
【0006】
一実施例において、液体サンプルから試料を処理する装置は、前記液体サンプルを、フィルタからスライドへと試料を転置するよう構成された膨張可能な気嚢上に配置されたフィルタに供給するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットを具える。この装置は、ほぼ単分子の粒子を凝集させるよう構成され、前記膨張可能な気嚢上に配置されたフィルタを通って流れる液体を取り除く1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第2のセットを具える。装置はまた、サンプル容器と1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットとが連結された(あるいは連結可能な)圧力源と、フィルタを通る流量を測定するよう構成された流量ゲージと、1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットに連結された染料源とを具えるか、これらに連結されてもよい。
【0007】
別の実施例では、液体サンプルから試料を処理する装置は第1の層と第2の層とを具える。第1の層は、サンプル液体をフィルタに供給するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットを具える。第2の層は、フィルタを通って流れる液体を取り除くよう構成された1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第2のセットと、フィルタからスライドへ試料を移動させるべく、フィルタに対して構成され配置された膨張可能な気嚢を具える。この装置は、好適に試料のほぼ単分子層を凝集させるよう構成され、膨張可能な気嚢上に配置されたフィルタを通る液体の流れを除去するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第2のセットを具える。装置はまた圧力源を具えるかこれに接続されており、圧力源に接続された(あるいは接続可能な)サンプル容器と、1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットと、1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルの第1のセットに接続された染料源とを有する。このフィルタは膜であってもよい。
【0008】
さらに別の実施例では、液体サンプルから試料を処理する方法が、前記液体サンプルを、1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルのセットおよびフィルタに圧送するステップと、フィルタ上に前記試料を凝集させるステップと、気嚢を膨張させて前記フィルタをスライドに接触させるステップとを具え、これにより凝集された試料がフィルタから薄層上へと移動する。フィルタ上に試料を凝集させるステップは、試料の単分子層を懸濁液から凝集させるステップと、凝集させた試料をスライド上に転置するステップを含む。この方法はまた、前記1またはそれ以上のマイクロ液体チャネルのセットを通して前記薄層の上の凝集された試料に染料を圧送するステップを具えるとともに、前記凝集させた試料により妨害されたフィルタの割合を算出するステップを具えてもよい。このフィルタは膜であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図に示す装置は必ずしも縮尺通りではなく、図示する実施例の多様な態様および特徴を説明すべく強調されていることを理解されたい。
【図1】図1は、開示された発明の例示的な実施例に従って構成されたマイクロ液体細胞試料調製装置の斜視図である。
【図2】図2は、開示された発明の例示的な実施例に従って構成されたマイクロ液体回路の分解斜視図である。
【図3A】図3Aは、開示された発明の例示的な実施例に従って構成されたマイクロ液体ウェハの概略上面図である。
【図3B】図3Bは、開示された発明の例示的な実施例に従って構成された別のマイクロ液体ウェハの概略底面図である。
【図4A】図4Aは、図2のマイクロ液体回路の概略分解斜視図である。
【図4B】図4Bは、図4Aのマイクロ液体回路の面Xにおける概略断面図である。
【図5】図5は、開示された発明の例示的な実施例にかかる細胞調製プロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示する発明の実施例を、(可能な場合に)図面を参照しながら以下に説明する。しかしながら、明白に、開示の発明はこれらの説明および/または図示した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば開示の発明およびその均等物の範囲のを逸脱することなく様々な変更や変形を考えることができる。また、図示や説明の簡単のために、開示の発明の異なる図や実施例において、同一または類似の構成または動作には同じ参照番号を用いることを理解されたい。
【0011】
図1を参照すると、マイクロ液体細胞試料調整装置100の一実施例は、サンプル液体(図示せず)を含むサンプルバイアル102を具える。このサンプルバイアル102に圧力源104が連結されている。この圧力源はポンプ106と、そこに接続された圧力容器108と、当該圧力容器108に接続された圧力ゲージと、前記圧力容器108およびサンプルバイアル102に接続された圧力制御バルブ112とを具える。ポンプ106は、圧力容器108を加圧するよう構成されている。圧力容器108内の圧力は、圧力ゲージ110を用いて監視される。圧力制御バルブ112は、圧力容器108とサンプルバイアル102間に介在し、サンプルバイアル102の圧力を調整するのに用いられる。
【0012】
サンプルバイアル102はまた、マイクロ液体回路114に接続されており、これはサンプル液体(図示せず)に懸濁された粒子(図示せず)を凝集させ、凝集させた粒子(図示せず)を検鏡用にスライド130に移動させるよう構成されている。このマイクロ液体回路114はまた、当該マイクロ流体回路114を通る液体流量を測定するよう構成された流量ゲージ118に接続されている。
【0013】
マイクロ流体細胞調製装置100はまたコンピュータ120を具えており、これは流量ゲージ118で測定されたマイクロ流体回路114を通る液体流量を用いて、マイクロ流体回路114に適切な単細胞の密集した試料(図示せず)が回収されたかを判定するよう構成されている。上述の判定の詳細は、2007年12月20日提出の暫定出願第61/015,340号、名称「Method for Measuring Occlusion of a Filter by Fluid Flow」に開示されている。このコンピュータ120はポンプ106と圧力制御バルブ112に接続してこれらを制御する。コンピュータ120は、圧力ゲージ110と流量ゲージ118に接続されこれらから情報を受信する。圧力ゲージ118はまた、廃物容器122に接続されている。
【0014】
図2に示すように、マイクロ流体回路114は7層からなる。底部から始めると、ベースレイヤ124はマイクロ流体装置114を支持し、金属で形成されてもよい。このベースレイヤ124は、スライドレイヤ128が嵌る凹部126を具える。スライドレイヤ128は、試料(図示せず)が回収されるガラススライド130でできている。
【0015】
次の層は、チャネルパターン134を有する入力レイヤ132であり、標準的な光リソグラフィ技術により製造されるシリコンウェハ上のSU−8の反転モールドを用いたポリジメチルシロキサン(PDMS)の薄いシートで作られている。パターン134は、図3Aに示すバイナリツリー構造とすることができる。本実施例では、パターン134は厚さ200μmsであり、パターン134内の最も大きなチャネル136は幅約2mmで、最も小さいチャネル138は幅約200μmsである。パターン134は、最初に例えばDWGEditor(商標)などのコンピュータ支援設計ソフトを用いて設計され、次にこのデザインを使ってフォトマスクを製造し、これをSU−8などのフォトレジストのモールド形成に用いる。入力レイヤ132は、入力チャネル140と、染料出力チャネル142とを具える。
【0016】
図1、2に示すように、入力チャネル140は、入力導管144と、入力管146とを介してサンプルバイアル102に接続されている。同様に、染料出力チャネル142は、染料出力導管148、染料出力管150および流量制御バルブ(図示せず)を介して廃物容器122に接続される。入力導管144と出力導管148は、ともに入力層132の上の層の開口部から形成されている。入力管146と出力管150は、通常の試験用の管(laboratory tubing)である。
【0017】
図2、図3Aを参照すると、円形開口キャビティ152が入力レイヤ132の中心に穿孔されており、チャネル134のパターンから次の層であるフィルタレイヤ156への入力経路154を形成している。このフィルタレイヤ156は、例えばMylar Dで作成可能な標準的な経路エッチング膜158を有し、その周囲は隣接層と圧着または接着されている。別の実施例では、フィルタレイヤ154は、溶液中の粒子を凝集させるよう構成された別の器具を具えてよい。
【0018】
次の層は出力レイヤ160である。図3Bに示すように、出力レイヤ160は、底側対向面162と、上側対向面164とを具える。底側対向面162はその上に、入力レイヤ132のパターンと似た出力チャネル166が設けられている。出力レイヤ160と出力チャネル166もまた、上述の一般的な光リソグラフィ技術を用いて作成することができる。図1、2に示すように、出力チャネル166は出力導管168および出力管170を通り、流量ゲージ118を介して廃物容器122へと接続されている。上側対向面164は次の層である移動レイヤ172に接着され、気嚢(bladder)174を形成している。
【0019】
図4Bに示すように、移動レイヤ172はその底面178に凹部176を有している。出力レイヤの上面164は移動レイヤの底面178に接着されており、この凹部176を覆って気嚢174を形成している。図1、2に示すように、気嚢174は気道180および気管182を通って空気源184に接続されている。気管182は0.04インチのID diameter Tygon(商標)の管とすることができる。代替実施例では、移動層172は、フィルタレイヤ156から凝集させた試料をスライドレイヤ128へ機械的に移動させるよう構成された他の装置を具える。
【0020】
図2を参照すると、その次であって最後の層はプレキシグラスレイヤ186であり、これはプレキシグラスと、入力導管144、染料出力導管148、出力導管168、およびこれらを通る気道180の一部でなる。このプレキシグラスレイヤ186はベースレイヤ124にボルト締めされ、7つの層(124、128、132、156、160、172、および186)をともに合体保持する。
【0021】
図5は、液体サンプルからの試料の処理方法を示す。最初に、サンプル粒子を含んだ液体サンプルが、サンプルバイアル102に供給される(ステップA)。染料出力経路が閉じられ、その後圧力源104が作動され、圧力バルブ112が調整されて、流量ゲージ118により毎分約250マイクロリットルが測定される所望の開始流量を得るのに十分な圧力がかけられる(ステップB)。液体サンプルは、フィルタレイヤ156の膜158に適切な単細胞凝集試料が凝集されたことを示す流量の変化があるまで(サンプルの細胞濃度に応じて約数分)、等しい圧力でマイクロ流体回路114を通って流される(ステップC)。その後、圧力源が停止される(ステップD)。
【0022】
次に、空気源184が作動されて、約15立方センチメートルの空気が気管182内に圧送されて、気嚢174が拡張される(ステップE)。気嚢174が膨張すると、入力路154に沿って拡大し、気嚢174が膜158とともにガラススライド130上に凝集された試料を押す(ステップF)。その後空気源184が停止され、気嚢174から空気が放出される(ステップG)。気嚢174を構成する移動レイヤ172および出力層160のPDMSの伸縮性が、気嚢174をガラススライド130から離して収縮させる。この収縮の間、凝集された試料とガラススライド130の表面張力により、試料が膜158からスライド130へと移動する。入力レイヤ132に設計された開口部の形状により、ガラススライド130上に移動した細胞スポットの形状が決定される。
【0023】
試料がガラススライド130に移動されたら、95%アルコール溶液がマイクロ流体回路に数分間通される(ステップH)。次に、例えばSakura DRS−601に用いられるような順序で染料と溶剤が連続的に入力レイヤ132に導入される(ステップI)。染料と溶剤はそれぞれ、バルブ制御されたマニホルド連結部(図示せず)を介して導入され、シーケンス内の次の染料または溶剤を導入することにより染料出力チャネルから押し出される(ステップJ)。その後、染色された試料が付着したガラススライド130が、マイクロ流体回路から取り外される(ステップK)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体サンプルから試料を処理する装置であって、
前記液体サンプルをフィルタに供給するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットと、
前記試料を前記フィルタから薄層に移動させるよう構成された移動機構とを具えることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1の装置において、前記移動機構は膨張可能な気嚢を具えることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1または2の装置において、前記サンプルは懸濁液中の粒子を含むとともに、前記装置は、前記懸濁液から前記粒子の空間的な分配を凝集させ、凝集させた粒子を前記薄層上に配置するよう構成されていることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項3の装置において、前記空間的な分配はほぼ単分子層を含み、前記薄層はスライドを含むことを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項2の装置において、さらに、前記フィルタを通る液体を除去するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第2のセットを具えることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項5の装置において、前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第2のセットは、前記膨張可能な気嚢に設けられていることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかの装置において、さらに、
圧力源と前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットとに連結されるか連結可能なサンプル容器と、
前記フィルタを通る流量を測定するよう構成された流量ゲージとを具えることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかの装置において、さらに、前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットに接続された染料源を具えることを特徴とする装置。
【請求項9】
液体サンプルから試料を処理する装置であって、
前記液体サンプルをフィルタに供給するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットを含む第1の層と、
前記フィルタを通る液体を除去するよう構成された1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第2のセットと、前記フィルタから薄層へと前記試料を移動させるよう構成された移動機構とを含む第2の層と、
を具えることを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項9の装置において、前記移動機構は、膨張可能な気嚢を具えることを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項9または10の装置において、前記サンプルは懸濁液中の粒子を含むとともに、前記装置は、前記懸濁液から前記粒子の空間的な分配を凝集させ、凝集させた粒子を前記薄層上に配置するよう構成されており、前記空間的な分配はほぼ単分子層を含み、前記薄層はスライドを含むことを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項10の装置において、前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第2のセットは、前記膨張可能な気嚢に設けられていることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項9乃至12のいずれかの装置において、さらに、
圧力源と前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットとに連結されるか連結可能なサンプル容器と、
前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルの第1のセットに接続された染料源を具えることを特徴とする装置。
【請求項14】
液体サンプルから試料を処理する方法であって、
前記液体サンプルを、1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルのセットに圧送するステップと、
フィルタ上に前記試料を凝集させるステップと、
凝集させた試料を薄層状に移動させるステップと、を具えることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14の方法において、前記凝集させた試料を前記フィルタから前記薄層に移動させるステップは、気嚢を膨張させて前記フィルタを前記薄層に接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項14または15の方法において、前記サンプルは懸濁液中の粒子を含むとともに、前記フィルタ上に試料を凝集させるステップは、前記懸濁液から前記粒子の空間的な分配を凝集させ、凝集させた分子を前記薄層状に載置するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16の方法において、前記空間的な分配はほぼ単分子層を含み、前記薄層はスライドを含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項14乃至17のいずれかの方法において、さらに、前記1またはそれ以上のマイクロ流体チャネルのセットを通して前記薄層の上の凝集された試料に染料を圧送するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項14乃至18のいずれかの方法において、さらに、前記フィルタを通る流量を測定するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19の方法において、さらに、測定された流量を用いて、前記凝集させた試料により妨害されたフィルタの割合を算出するステップを具えることを特徴とする方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2012−505407(P2012−505407A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531119(P2011−531119)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/059724
【国際公開番号】WO2010/042539
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(507130015)サイテック コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】