説明

細長いロッド形状要素用の貯蔵輸送装置

2つの隣り合ったレベル上のコンベヤの補助により形成されている可変容量貯蔵部を有し、前記可変容量貯蔵部は、1つの入力チャンネル(1)及び1つの出力チャンネル(2)を有し、入力チャンネル(1)は下部コンベヤ(4)と上部コンベヤ(5)によって形成され、出力チャンネル(2)は上部コンベヤ(6)と下部コンベヤ(7)によって形成され、可変容量貯蔵部は、分離コンベヤ(17)を備えて貯蔵部(3)のレベルを分離するスライド(16)と連結されているバックプレート(12)とを有し、ジョイントバックプレート及びスライドは、水平なコンベヤと平行な往復運動を共同して生じ、貯蔵部(3)側面上における凹形状のバックプレート(12)の面は、チェーンコンベヤ(13)によって形成され、
上部入力コンベヤ(5)は、その終端において上方に向かうアーチ形状部(8)を有し、下部出力コンベヤ(7)は、その開始部において下方に向かうアーチ形状部(9)を有し、2つのコンベヤ(5及び7)は、アーチ形状部(8及び9)と互いにアプローチしているが、上部入力コンベヤ(5)のアーチ形状部(8)と下部出力コンベヤ(7)のアーチ形状部(9)との間に中間スイング要素(10)があり、中間スイング要素(10)の向きをそらした後に、分離コンベヤ(17)を有する移動スライド(16)は上部入力コンベヤ(5)のアーチ形状部(8)と下部出力コンベヤ(7)のアーチ形状部(9)との間において滑らされる。スライド(16)が分離コンベヤ(17)とともに滑り込む前に、中間スイング要素(10)が入力チャンネル(1)から出力チャンネル(2)まで移動されるロッド形状要素用の前プレート(11)を構成し、分離コンベヤ(17)のリターンローラ(18)の軸線と貯蔵部(3)のバックプレート(12)との間の距離は、一定であり且つバックプレート(12)の半径(r)と等しく、貯蔵部(3)が最小容量である間、バックプレート(12)が、入力チャンネル(1)及び出力チャンネル(2)の幅に対応する、前プレート(11)からの距離(w)に位置決めされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、細長いロッド形状要素用の貯蔵輸送装置に関し、特にタバコ産業の生産品を、運搬装置と受け入れ装置との間において製造するラインにおいて配置するように設計されている細長いロッド形状要素用の貯蔵輸送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
細長いロッド形状要素、特にフィルター付き巻きタバコバー(filter bars)に関するタバコ産業における製造又は製造処理において、配送装置から到達するバーの数と、受け入れ装置によって取り入れられるバーの数との間の一時的な不均衡を補償する中間貯蔵を質量の流れのルート上に設けることが必要である。技術上の理由によって、最良の貯蔵ユニットは、製造ラインにおける製造物の流れの完全なコントロール、特に貯蔵部において滞在しているフィルター付き巻きタバコバーの時間のコントロールを可能にする”先入れ先出し”法を応用するものである。可変容量の大規模且つ高価な干渉貯蔵部、例えば、米国特許第6422380号明細書に示される貯蔵部は、フィルターバーの領域(レンジ)を頻繁に変化する場合において使用するように意図されていない、なぜなら、貯蔵部において多数のバーがまだある場合には、変化させる前に、製造を拒絶するように構成するからである。英国特許第995663号明細書は、紙巻きタバコを製造装置から包装装置まで輸送するための装置を開示している。この装置は、紙巻きタバコが製造装置から自身に供給される上部部分と、紙巻きタバコが自身から包装装置に移される下部部分とに分割された貯蔵部を有している。貯蔵部の端部は、形状が半円形のバックプレートであり、貯蔵部の側面からの凹面形状のプレートの半径は、貯蔵部のレベルの各々の高さに対応する、貯蔵部の幅は、輸送される紙巻きタバコの長さよりもわずかに大きい。紙巻きタバコを配送するチャンネルと、上部部分及び下部部分の入口及び底部と、貯蔵部の出口とも、積重ねられた紙巻きタバコを移動させるコンベヤを備える。同様に、コンベヤが貯蔵部のバックプレートの凹み形状表面を取り囲んでいる。バックプレートと貯蔵部の上部の底部を形成するコンベヤとの間に、紙巻きタバコの質量の流れを貯蔵部の下部に向かって可能にする固定幅のスロートがある。バックプレートは、トロリーに恒久的に取付けられ、トロリーにはスロートが形成され、スロートの他方側には、貯蔵部の上部のコンベヤのチェックローラがバックプレートに取付けられ、コンベヤは、貯蔵容量に対する要求に応じて、自身の長さを変更できる。貯蔵部の入口及び出口に位置決めされている体積変化を制御するセンサーによって、より大きな貯蔵容量の要求により、バックプレート、スロート及びコンベヤを有するトロリーが、入口からより離れた方向に向かって移動し、貯蔵容量に対する要求が減少するとき、トロリーは出口に向かって移動する。貯蔵部容量は、製造装置及び/又は包装装置における中止状態又はスローダウンによって決定されている。本発明に最も近い構造は、ポーランド特許第P-385206号明細書に示されている、細長いロッド形状要素用の貯蔵ー輸送ユニットであり、このユニットは要素を配送装置及び受入装置から移動するラインに配置され、主に水平及び主に垂直な多数のコンベヤを有し、これらコンベヤによって2つの隣接したレベルに形成され、1つの入口と1つの出口を有し、接合バックプレートによって閉鎖された可変−容量貯蔵部を有し、可変−容量貯蔵部は可変容量貯蔵部が水平コンベヤと平行な往復運動を行うように摺動可能に取付けられ、可変容量貯蔵部の表面は、貯蔵部の側面の凹面形状であり、チェーンコンベヤによって構成されている。前記ユニットは、そのスライドに取付けられた回転レバーを備え、回転レバーの回転の軸線は、スライドに恒久的に取付けられたバックプレートの凹面の曲率と一致し、スイング入力バルブ要素及びロッド形状要素の変位のスイングリミッタが貯蔵部の入口に取付けられる一方、スイング出力バルブ要素が貯蔵部の出口に取付けられる。回転レバーの長さは、バックプレートの凹形状面の曲率半径と対応し、バックプレートは回転レバーの長さと対応する距離においてスライドに取り付けられている。回転レバーは、ロッド形状要素の質量流量の充満センサーを前記レバーと隣り合う領域において両側上に備えている。入力バルブ要素の作動面及び出力バルブ要素の出力面の作動領域の両方が、バックプレートの凹形状面の曲率半径に対応する半径を有する円の一部である。回転レバーの回転の軸線と、バックプレートの凹形状面との間において、スライド内には空の空間があり、この空間は、貯蔵部のレベルの間におけるロッド形状要素の移動のためのスロートであり、スライドの残っている部分の水平面上に内部コンベヤが位置決めされるのに対し、傾斜されたコンベヤが貯蔵部の出口より前の内部コンベヤ上方に配置されている。貯蔵部の上部プレートは上部コンベヤであり、貯蔵部の下部プレートは下部コンベヤである。ロッド形状要素を貯蔵部の入口まで運搬するチャンネルは2つの平行な入力コンベヤで構成され、さらにロッド形状要素を貯蔵部の出口から受け入れるチャンネルは2つの平行な出力コンベヤで構成される。貯蔵部の上部コンベヤと上部コンベヤとの間には、位置センサーを有するスイングトップカバーが位置決めされている。個々の可動部品、及び/又はグループの移動部品は、個別のモーターによって独立して駆動される。配送チャンネルから入口を通って貯蔵部に移動されるロッド形状要素を有する初期貯蔵チャンバを満たした後、このことが、入力バルブ要素が取り除かれて、最も上部の位置まで引き上げられたスイングリミッターによって合図で知らされるのに対して、質量の流れの前面が下部垂直位置内に位置決めされた回転レバーに対してとどまり、スイングリミッタから受ける信号で、回転レバーは、貯蔵部入口へのロッド形状要素の流れの速度に合わされた速度で、横こぶを備え且つスライドのスロートを通る質量の流れをアシストするバックプレートのコンベヤチェーンの動きの作動と同時に、バックプレートに向かって回転的に移動する。最小貯蔵スペースを満たした後、回転するレバーはスライドに沿った水平位置に停止し、貯蔵部の出口から出力バルブ要素を除去することによって続けられ、質量の流れの前面は、角度を成すコンベヤ及び作動された出力チャンネルの出力コンベヤとともに受入れチャンネルに入る。可変容量貯蔵部の自動的な容量の増大によって、受入れ装置の生産性よりも配送装置の生産性をより高めるケースを生じさせ、このことが、スライドをバックプレートとともに、貯蔵部の出口において質量の流れの公称圧力を維持するように、入口チャンネルから貯蔵部の入口を通ってロッド形状要素の変位の方向と従う方向に、そのような流れの速度で移動させ、回転するレバーはスライドに沿って水平位置に残っており、傾斜したコンベヤを有するスライドの内部コンベヤ、並びに貯蔵部のプレートの上部コンベヤ及び下部コンベヤと、バックプレートのチェーンコンベヤは適切な速度で移動し、貯蔵部内のロッド形状要素の適切な配置を確保する。この状況は、スライドの末端位置に対応する最大貯蔵部容量を得るまで継続することができる。積み重なった質量の流れに続いてクリーニング装置が貯蔵部の内部に現れるとき、その瞬間に貯蔵部を自動的に空にすることが開始され、その出現により、出力バルブ要素が取り除かれて貯蔵部容量が減少されている間を通して入力バルブ要素によって貯蔵部への入口の閉鎖が行われ、貯蔵部のアウトプット(放出)における質量流量の公称圧力を維持するような速度により、前記出口を通って受入チャンネルに至るロッド形状要素の流れに従う方向に、スライドがバックプレートとともに移動するので、回転レバーはスライドに沿って水平位置に位置決めされ、傾斜されたコンベヤを有するスライドの内部コンベヤ、並びに貯蔵部のプレートの上部コンベヤ及び下部コンベヤ、バックプレートのチェーンコンベヤは適切な速度で移動し、貯蔵部内のロッド形状要素の適切な配置を確保する。この状況は、スライドが質量流量を維持するための最小貯蔵容量に対応する開始点に戻るまで継続する。ついで、回転レバーが、貯蔵部の予備チャンバに向かって回転を開始し、ロッド形状要素をそこから取り除き、続いて、上部コンベヤの端部の領域において垂直頂部位置に到達するまで回転を続け、その後貯蔵部のプレートの上部コンベヤ及び下部コンベヤと、スライドの内部コンベヤと、バックプレートのチェーンコンベヤが停止される。スライドは、さらに、受入れチャンネルにおけるロッド形状要素の流れの方向に移動するが、回転梃子は貯蔵部の垂直位置内にとどまり、他のロッド形状要素を作動している受入れチャンネルの角を成しているコンベヤ及び取り出しコンベヤによって貯蔵部の出口を通して取り去る。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、細長いロッド形状要素用の貯蔵輸送装置の構造に関し、配送装置から受入装置までの要素のための輸送ラインに配置され、複数のほぼ水平、垂直及びアーチ形状のコンベヤを有し、これらのコンベヤの補助により2つの隣接したレベルに形成されている可変容量貯蔵部を有し、貯蔵部をレベルに分割するスライドと連結されている接合バックプレートによって閉鎖されている2つの平行なコンベヤによって形成された1つの入口及び1つの出口を有し、分離するコンベヤを備え、これらは水平なコンベヤと平行に往復運動を一緒に行い、貯蔵部側におけるその凹面は、横こぶを備えたチェーンコンベヤによって構成され、充満センサーが出口の近くに配置されている。本発明による前記装置においては、上部入力コンベヤは、その終端において上方に向かうアーチ形状部を有し、下部出力コンベヤは、その開始部において下方に向かうアーチ形状部を有し、2つのコンベヤは、アーチ形状部と互いにアプローチしているが、上部入力コンベヤのアーチ形状部と下部出力コンベヤのアーチ形状部との間に中間スイング要素がある。中間スイング要素(10)の向きをそらした(偏向させた)後に、移動スライド上に位置する水平分離コンベヤは上部入力コンベヤのアーチ形状部と下部出力コンベヤのアーチ形状部との間において滑らされる。選択的に、中間スイング要素は、上部入力コンベヤのアーチ形状部の端において取付けられた下部中間スイング要素と、下部出力コンベヤのアーチ形状部の開始端において取付けられた上部中間スイング要素とを備えるが、好ましくは、下部中間スイング要素及び上部中間スイング要素は、それぞれ、下部中間コンベヤ及び上部中間コンベヤの形態を有し、下部中間コンベヤは上部入力コンベヤによって駆動されるが、上部中間コンベヤは下部出力コンベヤによって駆動される。水平な分離コンベヤは、下部中間スイング要素と、上部中間スイング要素との間において、これらを引き上げて離した後に、滑らされ、下部中間スイング要素は、分離コンベヤが滑り込むときに、下方に向けられ、上部中間スイング要素は、分離コンベヤが滑り込むときに、上方に向けられる。分離コンベヤを有するスライドにおいて滑る前に、中間スイング要素又は、下部中間スイング要素及び上部中間スイング要素が入力チャンネルから出力チャンネルまで移動されるロッド形状要素用の前プレートを構成する。分離コンベヤのリターンローラの軸線と貯蔵部のバックプレートとの間の距離は、ほぼ一定であり且つバックプレートの半径(r)とほぼ等しいが、貯蔵部が最小容量である間、バックプレートが、入力チャンネル及び出力チャンネルの幅に対応する、前プレートからの距離(w)に位置決めされている。さらに、個々に移動するサブ組立体又は移動するサブ組立体のグループが、別個の複数のモーターによって独立して駆動されている。本発明に示されるような装置は、このユニットの多くの利点を保ちながら従来技術の貯蔵−輸送装置に関して特にシンプルな構造によることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】配送装置(図示せず)から受入れ装置(図示せず)までのロッド形状要素の移動のラインに配置される貯蔵−輸送装置であって、単一部(シングル)中間スイング要素を用いる貯蔵−輸送装置を最小貯蔵容量における側面図において概略的に示す図である。
【図2】最大貯蔵容量における図1の装置を示す図である。
【図3】図2の装置の斜視図である。
【図4】2連部(ダブルパート)中間スイング要素を用いる貯蔵−輸送装置の最小貯蔵容量における斜視図である。
【図5】最大貯蔵容量における図4の装置を示す図である。
【図6】中間コンベヤの形態の2連部中間スイング要素を用いる貯蔵−輸送装置の最小貯蔵容量における斜視図である。
【図7】最大貯蔵容量における図6の装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1に示すような貯蔵−輸送装置は、配送装置とともに共動する入力チャンネル1と、ロッド形状要素を受け入れる装置とともに共作動する出力チャンネル2とを有する。チャンネル1とチャンネル2との間において、その幅は基本的には同じであり、可変容量の貯蔵部(ストア)3が存在する。入力チャンネル1は下部入力コンベヤ4及び上部入力コンベヤ5によって形成され、出力チャンネル2は上部出力コンベヤ6と下部出力コンベヤ7とによって形成されている。上部入力コンベヤ5は、その終端において上方に向かって指向するアーチ形状部8を有し、下部出力コンベヤ7は、その開始部において下方に向かって指向するアーチ形状部9を有し、2つのコンベヤ8及び9は、同様のコンベヤであるアーチ形状部8及び9と互いに一定の距離を保ちながら接近するようになっている。上流入力コンベヤ5のアーチ形状部8と、下部出力コンベヤ7のアーチ形状部9との間には、アーチ形状部8の終端に回転可能に取付けられている中間スイング要素10があり、この中間スイング要素が貯蔵部の最小容量位置において貯蓄部3の前プレート11を形成している。貯蔵部3の側面の凹面形状である、バックプレート12は、横向きこぶ14を備えたチェーンコンベヤ13によって形成され、バックプレート12はその両端にスキッド15を有し、バックプレート12は、貯蔵部3の最小容量位置において、下部入力コンベヤ4及び上部出力コンベヤ6と、それぞれ、共動する。バックプレート12は、水平分離コンベヤ17を備えたスライド16と連結され、これらは共動して往復運動をもたらし、分離コンベヤ17のリターンローラ18の軸線と貯蓄部3のバックプレート12との間の距離は、ほぼ一定であり且つバックプレート12の半径rとほぼ等しく、貯蔵部3の最小容量位置において、バックプレート12が、入力チャンネル1及び出力チャンネル2の幅に対応する、前プレート11からの距離wに位置決めされている。図2は、下部入力コンベヤ4の延長部である下部コンベヤ19によって形成された下部プレート、及び上部コンベヤ20によって形成された上部プレートによって、最大容量での可変容量貯蔵部3を示し、上部コンベヤ20と上部出力コンベヤ6との間には、貯蔵部3の充満センサ21が位置決めされている。本装置の水平軸線内に位置するスライド16は、中間スイング要素10の向きをそらした後にアーチ形状部8の端とアーチ形状部9の端の間において分離コンベヤ17とともに滑らされ、ロッド形状要素のスタックが自身を通って貯蔵部3の下部レベルから上部レベルに流れるスロート部22の幅w’は、分離コンベヤ17とバックプレート12のチェーンコンベヤ13との間の最小距離に対応している。図4及び図5は、本装置の実施形態を示し、中間スイング要素10が応用され、中間スイング要素10は、上部入力コンベヤ5のアーチ形状部8の端に回転可能に取付けられ、下方に回動する下部中間スイング要素101と、下部出力コンベヤ7のアーチ形状部9の開始部に回転可能に取付けられ、上方に回動する上部中間スイング要素102と、を備え、分離コンベヤ17を有するスライド16が下部中間スイング要素101の向きを変えられた端部と上部中間スイング要素102の向きを変えられた端部との間において滑らされるようになっている。図6及び図7は、本装置の他の実施形態を示し、この実施形態においては、下部中間コンベヤ101’の形態における中間下部スイング要素101と、1つ又は複数の上部中間コンベヤ102’の形態における中間上部スイング要素102とが応用され、下部中間コンベヤ101’は上部入力コンベヤ5によってアーチ形状部8を介して駆動され、さらに、上部中間コンベヤ102’は、下部出力コンベヤ7によってアーチ形状部9を介して駆動される。個々に移動するサブ組立体又は移動するサブ組立体のグループが、図示されていない別個の複数のモーターによって独立して駆動される。
【0006】
貯蔵−輸送装置の作用を以下のように示す。貯蔵部3を満たす前、分離コンベヤ17を備えたスライド16がスライドの末端位置まで引き出され、アーチ形状部8及びアーチ形状部9の両方と整列されている中間スイング要素10、又は中間下部スイング要素101及び中間上部スイング要素102、又は下部中間コンベヤ101’及び上部中間コンベヤ102’によって形成されている前プレート11と、バックプレート12との間の距離wは、貯蔵部3全体にわたって一定であり且つ入力チャンネル1及び出力チャンネル2の幅と等しくなっている。配送装置の作動後に、クリーニング要素により先行された、ロッド形状要素の質量流量の前面が入力チャンネル1の垂直部に入り、そして、入力チャンネル1の水平部に移動し、次に、スキッド15及びアーチ形状部8を用いながら、バックプレート12と前プレート11との間のアーチ形状に沿って進む。同じ方法で貯蔵部3の下部レベルを横切った後に、質量流量が貯蔵部3の上部レベルを満たし、且つ出力チャンネル2及びさらに先の受入れ装置に到達する。貯蔵部3の通常運転中には、配送装置及び受入れ装置の処理量はほぼ同じであり、スライド16が位置を変化しないが、本発明装置の処理量の異なる場合においては、スライド16がその位置を、前プレート11に向かって移動するように、変化させ、貯蔵部3の容量を増大させる。分離コンベヤ17のリターンローラ18が前プレート11に到達した後、一定幅w’のスロート22が貯蔵部3の下部レベルと上部レベルとの間に形成され、そこを通ってロッド形状要素が貯蔵部3の上部レベルに入る。貯蔵部3の容量の更なる増加が必要な場合には、分離コンベヤ17を有するスライド16が、中間スイング要素10の向きをそらした後か、中間下部スイング要素101又は下部中間コンベヤ101’と、中間上部スイング要素102又は上部中間コンベヤ102’とのいずれかの間において、これらを離間して移動させた後、アーチ形状部8とアーチ形状部9の間を滑らされる。ロッド形状要素の質量流量の移動(displacement)はコンベヤ4、5、6、7、8、9、13、17、19、20及び選択的に101’及び102’によってもたらされ、スキッド15及びこぶ14によって促進される。貯蔵部3の容量を減少させることが必要である場合には、スライド16は、最小容量に対応している位置に向かって移動し、さらに、貯蔵部3の容量を増大させることが必要である場合には、スライド16は、反対方向に移動し、貯蔵部3の上部レベルを満たすレベルになると充満センサー21によって合図される。配送装置がスイッチを切られ、貯蔵部3を空にする間に、スライド16はスライド16が最小容量に対応する位置に到達するまで変位される。そして、クリーニング要素がチャンネル1内に配置され、コンベヤ4、5、6、7、8、9、13及び選択的に101’及び102’が作動され、貯蔵部3内に残っている全てのロッド形状要素が出力チャンネル2を通って取り除かれ、ロッド形状要素に続くクリーニング要素によって、全てのロッド形状要素が入力チャンネル1、貯蔵部3及び出力チャンネル2から確実に取り除かれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送装置から受入れ装置までの細長いロッド形状要素用の輸送ラインにおいて配置されている細長いロッド形状要素用の貯蔵輸送装置であって、複数のほぼ水平、垂直及びアーチ形状のコンベヤと、2つの隣り合ったレベル上にこれらのコンベヤの補助により形成されている可変容量貯蔵部とを有し、前記可変容量貯蔵部は、1つの入口及び1つの出口を有し、2つの平行なコンベヤによって形成され、分離コンベヤを備えて前記貯蔵部レベルを分離するスライドと連結されているジョイントバックプレートによって閉鎖され、前記ジョイントバックプレート及び前記スライドは、前記水平なコンベヤと平行な往復運動をともに行い、貯蔵部側面上における前記ジョイントバックプレートの凹面は、横こぶを備えたチェーンコンベヤによって構成され、充満センサーが前記出口の近くに配置され、上部入力コンベヤ(5)は、その終端において上方に向かうアーチ形状部(8)を有し、下部出力コンベヤ(7)は、その開始部において下方に向かうアーチ形状部(9)を有し、2つのコンベヤ(5及び7)は、アーチ形状部(8及び9)と互いにアプローチしているが、前記上部入力コンベヤ(5)の前記アーチ形状部(8)と前記下部出力コンベヤ(7)の前記アーチ形状部(9)との間に中間スイング要素(10)があり、前記中間スイング要素(10)の向きをそらした後に、分離コンベヤ(17)を有する移動スライド(16)は前記上部入力コンベヤ(5)の前記アーチ形状部(8)と前記下部出力コンベヤ(7)の前記アーチ形状部(9)との間において滑らされることを特徴とする、前記貯蔵輸送装置。
【請求項2】
中間スイング要素(10)は、上部入力コンベヤ(5)の前記アーチ形状部(8)の端において取付けられた下部中間スイング要素(101)と、下部出力コンベヤ(7)の前記アーチ形状部(8)の端において取付けられた上部中間スイング要素(102)とを備える、請求項1に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項3】
中間スイング要素(101)は、下部中間コンベヤ(101’)の形態を有し、且つ、前記上部中間スイング要素(102)が上部中間コンベヤ(102’)の形態を有する、請求項2に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項4】
前記下部中間コンベヤ(101’)は、前記上部入力コンベヤ(5)によって駆動される、請求項3に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項5】
前記上部中間コンベヤ(102’)は、前記下部出力コンベヤ(7)によって駆動される、請求項3に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項6】
前記水平な分離コンベヤ(17)は、前記下部中間スイング要素(101)と、前記上部中間スイング要素(102)との間において、これらを引き上げて離した後に、滑らされる、請求項2又は3に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項7】
前記下部中間スイング要素(101)は、前記分離コンベヤ(17)を滑り入れるときに、下方に向きをそらされる、請求項6に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項8】
前記上部中間スイング要素(102)は、前記分離コンベヤ(17)を滑り入れるときに、上方に向きをそらされる、請求項6に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項9】
前記スライド(16)が前記分離コンベヤ(17)とともに滑り込む前に、前記中間スイング要素(10)又は、前記下部中間スイング要素(101)及び前記上部中間スイング要素(102)が前記入力チャンネル(1)から前記出力チャンネル(2)まで移動される前記ロッド形状要素用の前記前プレート(11)を構成する、請求項1又は2に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項10】
前記分離コンベヤ(17)のリターンローラ(18)の軸線と前記貯蔵部(3)のバックプレート(12)との間の距離は、一定であり且つ前記バックプレート(12)の半径(r)と等しい、請求項1に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項11】
前記貯蔵部(3)が最小容量である間、前記バックプレート(12)が、前記入力チャンネル(1)及び前記出力チャンネル(2)の幅に対応する、前記前プレート(11)からの距離(w)に位置決めされている、請求項1又は10に記載の貯蔵輸送装置。
【請求項12】
個々に移動するサブ組立体又は移動するサブ組立体のグループが、別個の複数のモーターによって独立して駆動されている、請求項4又は5に記載の貯蔵輸送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−501692(P2013−501692A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524672(P2012−524672)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際出願番号】PCT/PL2010/000060
【国際公開番号】WO2011/019291
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(510298012)インターナショナル タバコ マシーネリー ポーランド エスピー. ゼット オー.オー. (8)
【Fターム(参考)】