説明

組合わせスイッチ機構及びそれを用いた防犯用監視システム

【課題】 第1のスイッチの動作に第2のスイッチの動作を連動させて、操作者の一方の手だけで第1及び第2のスイッチの動作を的確に行い得る組合わせスイッチ機構を提供する。
【解決手段】 組合わせスイッチ機構は、非作動位置と作動位置との間で移動可能な手動操作レバー(15)を持つ第1のスイッチ(1)と、第1のスイッチを浮動状態に保持する弾性保持手段(3)と、第1のスイッチの底部側に固定支持された第2のスイッチ(2)とを具備する。第1のスイッチには、手動操作レバーを非作動位置から作動位置に移動させた際に動作されるスイッチ素子(SW1、SW2、SW3、SW4)が設けられ、第2のスイッチには、第1のスイッチ自体と係合し得るスイッチ素子(SW5)が設けられ、第1のスイッチの手動操作レバーを作動位置で非作動位置から該作動位置へ向かう方向に押圧した際に第1のスイッチが弾性的に変位してスイッチ素子(SW5)を動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は組合わせスイッチ機構に関し、また本発明は該組合わせスイッチ機構を用いた防犯用監視システムにも関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、防犯用監視システムにおいて、監視カメラの移動を手動操作するために操作スイッチとしてジョイスティック・スイッチが用いられ得る。周知のように、ジョイスティック・スイッチには、ジョイスティック即ち手動操作レバーが傾動可能に設けられる。手動操作レバーの傾動中心を座標原点とするX−Y座標系を想定したとき、該ジョイスティックはX軸の正側及び負側並びにY軸の正側及び負側の4つの傾動方向に傾動可能とされる。また、ジョイスティック・スイッチには、X軸の正側及び負側並びにY軸の正側及び負側のそれぞれにスイッチ素子が設けられ、ジョイスティックの傾動方向に応じて該当スイッチ素子が動作させられることになる。
【0003】
上述の防犯用監視システムにおいて、監視カメラが水平軸線及び垂直軸線の双方の周りで回動し得るようにされているとすると、手動操作レバーの4つの傾動方向に監視カメラの移動方向が対応付けられる。例えば、手動操作レバーがY軸の負側に傾動させられてその該当スイッチ素子が動作させられると、監視カメラはその視野の上方側に向かうように水平軸線の回りで移動させられ、手動操作レバーY軸の正側に傾動させられてその該当スイッチ素子が動作させられると、監視カメラはその視野の下方側に向かうように水平軸線の回りで移動させられる。また、手動操作レバーがX軸の正側に揺動させられてその該当スイッチ素子が動作させられると、監視カメラはその視野の右方側に向かうように垂直軸線の回りで移動させられ、手動操作レバーがX軸の負側に揺動させられてその該当スイッチ素子が動作させられると、監視カメラはその視野の左方側に向かうように垂直軸線の回りで移動させられる。かくして、監視者はジョイスティック・スイッチの手動操作レバーを必要に応じて操作することにより監視カメラの移動を制御して所望の映像をモニタ上に得ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような監視システムにおいて、監視カメラの動きを早めることが必要とされる場合があり得る。例えば、監視カメラの視野に不審な車両を捉えた場合には、その車両を追跡すべく監視カメラを高速に移動させることが必要となる。この場合、例えば、監視カメラの移動速度を早めるための速度切換スイッチをジョイスティック・スイッチの付近に設けて必要に応じて該速度切換スイッチを動作させることが考えられるが、しかしこのような方法は監視カメラの速度切換を迅速に行い得ないという点が問題とされる。
【0005】
詳述すると、通常、ジョイスティック・スイッチの手動操作レバーは監視者の一方の手で行われ、速度切換スイッチの操作は他方の手で行われることになるが、監視カメラの移動速度を早めようとするとき、該他方の手を速度切換スイッチにアクセスさせるために多少の時間が必要となり、不審な車両の追跡が適切に行い得ない場合が生じ得る。勿論、速度切換スイッチに他方の手を常にアクセスした状態に維持しておけば、監視カメラの速度切換を迅速に行い得るが、しかしこの場合には、監視者に大きな負担を強いることになる。
【0006】
一方、一般的に、2つのスイッチが個別に手動操作されるように設けられ、しかも該2つのスイッチの動作により得られる動作結果が互いに関連させられているような場合、操作者には2つのスイッチを両手で手動操作することが必要とされるが、この場合には操作者に大きな負担を掛けることなく一方の手だけで2つのスイッチを操作することが望まれる。
【0007】
従って、本発明の課題は、第1のスイッチと第2のスイッチとから成る組合わせスイッチ機構であって、第1のスイッチの動作に第2のスイッチの動作を連動させ、これにより操作者の一方の手だけで第1及び第2のスイッチの動作を的確に行い得るように構成された新規な組合わせスイッチ機構を提供することである。
【0008】
また、本発明の別の課題は、かかる組合わせスイッチ機構を用いた防犯用監視システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による組合わせスイッチ機構は、非作動位置と少なくとも1つの作動位置との間で移動可能な手動操作レバーを持つ第1のスイッチと、この第1のスイッチを浮動状態に保持する弾性保持手段と、第1のスイッチの底部側に固定支持された第2のスイッチとを具備し、第1のスイッチには、その手動操作レバーを非作動位置から作動位置に移動させた際に動作させられるスイッチ素子が設けられ、第2のスイッチには、第1のスイッチ自体と係合し得るようになったスイッチ素子が設けられ、第1のスイッチの手動操作レバーを作動位置で非作動位置から該作動位置へ向かう方向に押圧した際に第1のスイッチ自体が弾性保持手段のために弾性的に変位することにより、第2のスイッチのスイッチ素子が動作させられる。
【0010】
このような構成によれば、例えば操作者の一方の手で第1のスイッチのスイッチ素子を動作させた後に必要に応じて第2のスイッチのスイッチ素子の動作を同じ手で直ちに行うことが可能となる。
【0011】
好ましくは、本発明による組合わせスイッチ機構は、更に、第1のスイッチ自体の弾性的変位を規制するためのガイド手段を具備する。このようなガイド手段を設けることにより、第1のスイッチ自体の弾性的変位が安定し、これにより第2のスイッチのスイッチ素子の確実な動作が保証される。
【0012】
本発明による組合わせスイッチ機構においては、第1のスイッチはジョイスティック・スイッチであってよく、また第2のスイッチはコンタクト・スイッチであってよい。また、弾性保持手段は好ましくは板ばね部材から構成され得る。
【0013】
本発明のよる防犯用監視システムは上述した組合わせスイッチ機構を用いるものであって、監視カメラを所定の移動方向に移動させ得る監視カメラユニットと、第1のスイッチのスイッチ素子のオン動作を監視する第1のオン動作監視手段と、第2のスイッチのスイッチ素子のオン動作を監視する第2のオン動作監視手段と、第1及び第2のオン動作監視手段に基づいて監視カメラユニットの駆動を制御する制御手段とを具備し、第1のオン動作監視手段によって第1のスイッチのスイッチ素子のオン動作が確認されたとき監視カメラが制御手段により移動方向に常速で移動させられ、第2のオン動作監視手段によって第2のスイッチのスイッチ素子のオン動作が確認されたとき監視カメラが制御手段により移動方向に常速よりも速い高速で移動させるようになっている。
【0014】
このような構成の防犯用監視システムによれば、監視者の一方の手だけで監視カメラの移動速度を常速から高速に直ちに切り換えることが可能となり、一層効果的な防犯監視に寄与し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1及び図2を参照すると、本発明による組合わせスイッチ機構の一実施形態が示される。なお、図1は組合わせスイッチ機構の平面図であり、図2は図1の組合わせスイッチ機構のII−II線に沿って見た側面図であって、図示の複雑化を避けるために図1の構成要素の一部を省いた図である。
【0016】
図1及び図2に示すように、本発明による組合わせスイッチ機構は、第1のスイッチとしてジョイスティック・スイッチ1と、第2のスイッチとしてコンタクト・スイッチ2とを具備する。なお、図2に示すように、ジョイスティック・スイッチ1は操作パネル盤Pに組み込まれるが、この操作パネル盤Pは図1では図示の複雑化を避けるために省かれている。
【0017】
第1のスイッチ即ちジョイスティック・スイッチ1は例えば株式会社ミカミからJSW−Sとして入手可能なものであって、矩形ハウジング部11と、この矩形ハウジング部11上に設けられた円筒形ハウジング部12と、この円筒形ハウジング部12上に設けられた環状フランジ部13と、この環状フランジ部13の中央部に装着された漏斗状部材14と、この漏斗状部材14内に移動可能に装着されたジョイスティック即ち手動操作レバー15とから成る。
【0018】
ジョイスティック・スイッチ1は、弾性支持手段3によって操作パネル盤Pに対して弾性的に浮動した状態で組み込まれる。詳述すると、操作パネル盤Pにはジョイスティック・スイッチ1の漏斗状部材14の頂部の外径よりも幾分大きな円形開口部P1が形成され、ジョイスティック・スイッチ1は、その漏斗状部材14を円形開口部P1に遊嵌した状態でしかも環状フランジ部13を操作パネル盤Pの裏壁面に接した状態で弾性支持手段3によって浮動状態に支持される。
【0019】
弾性支持手段3はジョイスティック・スイッチ1の環状フランジ部13を互いに直交する対角線上の4箇所で弾性的に支持する4つの板ばね組立体3A、3B、3C及び3Dから構成され、各板ばね組立体3A、3B、3C又は3Dは、図2に代表的に示されるように、一対のスペーサ部材31と、この一対のスペーサ部材31間に挟持されかつ環状フランジ部13の下面に適宜固着された板ばね部材32と、一対のスペーサ部材31から片持ち梁の態様で支持されたストッパ板部材33とから成り、これによりジョイスティック・スイッチ1は操作パネル盤Pに対して浮動状態に支持されて弾性的に変位自在とされる。
【0020】
また、ジョイスティック・スイッチ1の弾性的変位を規制するためにガイド手段4が設けられ、このガイド手段4は操作パネル盤Pの裏壁面に円形開口部P1の周囲に等間隔に固着されたガイド板部材4A、4B、4C及び4Dから成り、これらガイド板部材4A、4B、4C及び4Dは板ばね組立体3A、3B、3C及び3Dと交互に配置されると共にジョイスティック・スイッチ1の環状フランジ部13の接線方向に延在させられる。
【0021】
なお、図示の複雑化を避けるために、図1では、板ばね組立体3A、3B、3C及び3Dのそれぞれから一対のスペーサ部材(31)が省かれ、また図2では、板ばね組立体3B及びガイド板部材3Bが省かれている。
【0022】
第2のスイッチ即ちコンタクト・スイッチ2は例えば株式会社オムロンからZ−15HD−Bとして入手可能なものであって、図2に示すように、矩形ハウジング部21と、この矩形ハウジング部21の上面に設けられたコンタクト即ちスイッチ釦22とから成る。コンタクト・スイッチ2は操作パネル盤Pの内部側に設けられた適当な支持構造体Sによって固定支持され、このときスイッチ釦22はジョイスティック・スイッチ1の矩形ハウジング部11の底面に係合させられ得るようになっている。
【0023】
本発明による組合わせスイッチ機構の動作説明のために、図1に図示するように、漏斗状部材14の中心を座標原点とするX−Y座標系を設定する。
【0024】
図1において、手動操作レバー15は非作動位置で示され、手動操作レバー15はこの非作動位置からY軸の負側及び正側のそれぞれの作動位置に、またX軸の正側及び負側のそれぞれの作動位置に移動可能即ち傾動可能とされる。手動操作レバー15の非作動位置から各作動位置までの移動量は漏斗部材14の円錐角度によって規定される。
【0025】
図3を参照すると、ジョイスティック・スイッチ1の内部に設けられる4つのスイッチ素子が参照符号SW1、SW2、SW3及びSW4でそれぞれ示され、またコンタクト・スイッチ2の内部に設けられるスイッチ素子が参照符号SW5で示される。図2に示すように、手動操作レバー15が非作動位置に置かれているとき、すべてのスイッチ素子SW1、SW2、SW3、SW4及びSW5は図3に示すようにオフ状態とされる。
【0026】
図4及び図5に示すように、本実施形態では、手動操作レバー15がその非作動位置からY軸の負側の作動位置まで傾動させられると、スイッチ素子SW1がオン動作させられる。一方、図示はされないが、手動操作レバー15がその非作動位置からY軸の正側の作動位置まで傾動させられたとき、スイッチ素子SW2がオン動作させられる。また、図示はされないが、手動操作レバー15がその非作動位置からX軸の正側の作動位置まで傾動させられたとき、スイッチ素子SW3がオン動作させられ、手動操作レバー15がその非作動位置からX軸の負側の作動位置まで傾動させられたとき、スイッチ素子SW4がオン動作させられる。
【0027】
図6に示すように、手動操作レバー15がY軸の負側の作動位置で非作動位置から該作動位置に向かう方向に押圧させられた際には、ジョイスティック・スイッチ1自体が弾性支持手段3による弾性的支持のために弾性的に変位させられ、即ちジョイスティック・スイッチ1自体が傾斜して操作パネル盤Pの下方側に沈み込み、その結果、図7に示すように、コンタクト・スイッチ2のスイッチ釦22が押し込まれ、これによりスイッチ素子SW1がオン動作させられた状態でスイッチ素子SW5がオン動作させられることになる。ジョイスティック・スイッチ1の水平方向に対する傾き角度α自体は僅かであるが、ジョイスティック・スイッチ1の変位はスイッチ素子SW5がオン動作させ得る十分なものとなる。
【0028】
なお、ジョイスティック・スイッチ1自体の沈み込みは環状フランジ13が弾性支持手段3のストッパ板部材33に当接することにより制限され、またジョイスティック・スイッチ1自体の傾きはガイド手段4のガイド板部材4A、4B、4C及び4Dにより規制される
【0029】
図示はされないが、手動操作レバー15がY軸の正側の作動位置並びにX軸の正側及び負側のそれぞれの作動位置で非作動位置からその該当作動位置に向かう方向に押圧させられた際にもスイッチ素子SW5は同様な態様でオン動作させられることになる。
【0030】
かくして、上述した組合わせスイッチ機構によれば、スイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4のうちのいずれか1つがオン動作させられる場合(スイッチ素子SW5はオフ)と、スイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4のうちのいずれか1つがオン動作させられると共にスイッチ素子SW5がオン動作させられる場合とが得られ、これらオン動作の組合わせにより種々の動作を行わせるために上述のスイッチ機構を利用することが可能である。ここで、注目すべきことは操作者の一方の手による手動操作レバー15の操作によりかかるオン動作の組合わせが得られるということである。
【0031】
ところで、上記実施態様で使用したジョイスティック・スイッチ1については、手動操作レバー15は更にX軸及びY軸に対してそれぞれ45度を成す斜め方向に傾動するように構成されており、それら4つの傾動方向にもそれぞれスイッチ素子が設けられる。これらスイッチ素子もスイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4の場合と同様な態様でコンタクト・スイッチ2のスイッチ素子SW5と連動させられる。
【0032】
なお、上述の実施態様でジョイスティック・スイッチ1が第1のスイッチとして用いられているが、その代わりに、手動操作レバーを備えたその他のタイプのスイッチが組み込まれてもよい。
【0033】
図8を参照すると、以上で述べた組合わせスイッチ機構を用いた防犯用監視システムのブロック図が示される。
【0034】
図8において、参照符号5はジョイスティック・スイッチ1及びコンタクト・スイッチ1から成る組合わせスイッチ機構を示し、参照符号6は防犯用監視システムの制御回路を示し、参照符号7は監視カメラユニットを示す。
【0035】
制御回路6はマイクロコンピュータから構成される。即ち、システム制御回路6には中央演算処理ユニット(CPU)61と、種々のプログラムや定数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)62と、CPU61の動作時に一時的なデータを格納する書込み読出し自在なメモリ(RAM)63と、入出力インタフェース(I/O)回路64等が設けられる。
【0036】
図8に示すように、スイッチ素子SW1、SW2、SW3、SW4及びSW5はオン動作されたとき、それらオン動作信号はI/O回路64を介してCPU61に取り込まれる。
【0037】
監視カメラユニット7は、監視カメラ71と、この監視カメラ71を水平軸線の回りで回動させる電動モータ72Hと、監視カメラ71を垂直軸線の周りで回動させる電動モータ72Vと、電動モータ71Hを駆動させる駆動回路73Hと、電動モータ71Vを駆動させる駆動回路73Vとから構成される。電動モータ72H及び72Vは例えばステッピングモータとして構成され、それぞれの駆動回路73H及び73Vから出力される駆動パルスによって適宜駆動され、これにより監視カメラ71は水平軸線及び垂直軸線のそれぞれの回りで回動させられる。駆動回路73H及び73Vからそれぞれの電動モータ72H及び72Vへの駆動パルスの出力はシステム制御回路6によって制御される。なお、図8には図示されないが、防犯用監視システムにはTVモニタが設けられ、このTVモニタにより監視カメラ71で撮影された映像が常時映し出される。
【0038】
本実施形態では、駆動回路73Hからは順相駆動パルス及び逆相駆動パルスが選択的に出力される。例えば、順相駆動パルスの出力時には、監視カメラ71は水平軸線の回りの一方の回動方向に移動させられ、このときTVモニタの映像は上方側に移動し、逆相駆動パルスの出力時には、監視カメラ71は水平軸線の回りの他方の回動方向に移動させられ、このときTVモニタの映像は下方側に移動させられる。また、順相駆動パルスは2種類用意され、一方の順相駆動パルスは監視カメラ71の上方側移動を常速で行い、他方の順相駆動パルスは監視カメラ71の上方側移動を常速よりも速い高速で行う。逆相駆動パルスも2種類用意され、一方の逆相駆動パルスは監視カメラ71の下方側移動を常速で行い、他方の逆相駆動パルスは監視カメラ71の下方側移動を常速よりも速い高速で行う。
【0039】
同様に、駆動回路73Vからは順相駆動パルス及び逆相駆動パルスが選択的に出力される。例えば、順相駆動パルスの出力時には、監視カメラ71は垂直軸線の回りの一方の回動方向に移動させられ、このときTVモニタの映像は右方側に移動し、逆相駆動パルスの出力時には、監視カメラ71は垂直軸線の周りの他方の回動方向に移動させられ、このときTVモニタの映像は左方側に移動させられる。また、順相駆動パルスは2種類用意され、一方の順相駆動パルスは監視カメラ71の右方側移動を常速で行い、他方の順相駆動パルスは監視カメラ71の右方側移動を常速よりも速い高速で行う。同様に、逆相駆動パルスも2種類用意され、一方の逆相駆動パルスは監視カメラ71の左方側移動を常速で行い、他方の逆相駆動パルスは監視カメラ71の左方側移動を常速よりも速い高速で行う。
【0040】
次に、図9に示す監視カメラ移動制御ルーチンのフローチャートを参照して、防犯用監視システムの作動について説明する。なお、監視カメラ移動制御ルーチンはシステム制御回路6(図8参照)で実行される。
【0041】
ステップ901では、フラグF1、F2、F3、F4及びF5が“0”に初期化される。フラグF1、F2、F3、F4及びF5はそれぞれスイッチ素子SW1、SW2、SW3、SW4及びSW5に対応し、各フラグF1、F2、F3、F4又はF5はその該当スイッチ素子がオン作動されたか否かを指示するためのものである。例えば、スイッチSW1がオン作動させられたとき、フラグF1は“0”から“1”に書き換えられ、スイッチSW1がオフ作動させられると、フラグF1は再び“0”に戻される。
【0042】
ステップ902では、スイッチ素子SW1がオン状態にあるかオフ状態にあるかが判断される。もしオフ状態であれば、ステップ903に進み、そこでフラグF1が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F1=0であるので、ステップ903からステップ904に進む。
【0043】
ステップ904では、スイッチ素子SW2がオン状態にあるかオフ状態にあるかが判断される。もしオフ状態であれば、ステップ904に進み、そこでフラグF2が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F2=0であるので、ステップ905からステップ906に進む。
【0044】
ステップ906では、スイッチ素子SW3がオン状態にあるかオフ状態にあるかが判断される。もしオフ状態であれば、ステップ907に進み、そこでフラグF3が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F3=0であるので、ステップ907からステップ908に進む。
【0045】
ステップ908では、スイッチ素子SW4がオン状態にあるかオフ状態にあるかが判断される。もしオフ状態であれば、ステップ909に進み、そこでフラグF4が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F4=0であるので、ステップ909からステップ910に進む。
【0046】
ステップ910では、コンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンがサブルーチンとして実行される。このコンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンは図10を参照して後で詳しく説明されるが、フラグF1、F2、F3及びF4のそれぞれが“0”のとき、即ちジョイスティック・スイッチ1のすべてのスイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4がオフ状態のときは、コンタクト・スイッチ2のスイッチ素子SW5は当然オフ状態とされるので、後述するように、コンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンは実行されても実質的な仕事を行うことなく素通りされて、ステップ902に戻る。要するに、スイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4のいずれもがオン動作させられない限り、何らの進展もない。
【0047】
ステップ902において、もしスイッチ素子SW1のオン動作が確認されると、ステップ902からステップ911に進み、そこでフラグF1が“0”であるか否かが判断される。現段階では、F1=0であるので、ステップ912に進み、そこで常速用順相駆動パルスが駆動回路73Hから電動モータ72Hに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の上方側への常速移動が開始される。次いで、ステップ913でフラグF1が“0”から“1”に書き換えられる。このときフラグF2、F3及びF4はそれぞれ“0”であり、またスイッチ素子SW5がオン作動されない限り、何等の進展もなく再びステップ902に戻る。この場合には、スイッチ素子SW1はオン状態にあり、ステップ902からステップ911に進むことになるが、現段階では、F1=1であるので、ステップ912及び913をスキップしてステップ904に進む。要するに、スイッチ素子SW1はオン状態にある限り、TVモニタ上の映像の上方側への常速移動が持続される。
【0048】
TVモニタ上の映像の上方側への常速移動中に、ステップ902でスイッチ素子SW1のオフ動作が確認されると、ステップ902からステップ903に進み、そこでフラグF1が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F1=1であるので、ステップ903からステップ914に進み、そこでTVモニタ上の映像の上方側への常速移動が停止され、次いでステップ915でフラグF1は“1”から“0”に戻される。
【0049】
ステップ904において、もしスイッチ素子SW2のオン動作が確認されると、ステップ904からステップ916に進み、そこでフラグF2が“0”であるか否かが判断される。現段階では、F2=0であるので、ステップ917に進み、そこで常速用逆相駆動パルスが駆動回路73Hから電動モータ72Hに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の下方側への常速移動が開始される。次いで、ステップ918でフラグF1が“0”から“1”に書き換えられる。このときフラグF1、F3及びF4はそれぞれ“0”であり、またスイッチ素子SW5がオン作動されない限り、何等の進展もなく再びステップ904に戻る。この場合には、スイッチ素子SW2はオン状態にあり、ステップ904からステップ916に進むことになるが、現段階では、F2=1であるので、ステップ917及び918をスキップしてステップ906に進む。要するに、スイッチ素子SW2はオン状態にある限り、TVモニタ上の映像の下方側への常速移動が持続される。
【0050】
TVモニタ上の映像の下方側への常速移動中に、ステップ904でスイッチ素子SW2のオフ動作が確認されると、ステップ904からステップ905に進み、そこでフラグF2が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F2=1であるので、ステップ905からステップ919に進み、そこでTVモニタ上の映像の下方側への常速移動が停止され、次いでステップ920でフラグF2は“1”から“0”に戻される。
【0051】
ステップ906において、もしスイッチ素子SW3のオン動作が確認されると、ステップ906からステップ921に進み、そこでフラグF3が“0”であるか否かが判断される。現段階では、F3=0であるので、ステップ922に進み、そこで常速用順相駆動パルスが駆動回路73Vから電動モータ72Vに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の右方側への常速移動が開始される。次いで、ステップ923でフラグF3が“0”から“1”に書き換えられる。このときフラグF1、F2及びF4はそれぞれ“0”であり、またスイッチ素子SW5がオン作動されない限り、何等の進展もなく再びステップ906に戻る。このときスイッチ素子SW3はオン状態にあり、ステップ906からステップ921に進むことになるが、現段階では、F3=1であるので、ステップ922及び923をスキップしてステップ908に進む。要するに、スイッチ素子SW3はオン状態にある限り、TVモニタ上の映像の右方側への常速移動が持続される。
【0052】
TVモニタ上の映像の右方側への常速移動中に、ステップ906でスイッチ素子SW3のオフ動作が確認されると、ステップ906からステップ907に進み、そこでフラグF3が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F3=1であるので、ステップ907からステップ924に進み、そこでTVモニタ上の映像の右方側への常速移動が停止され、次いでステップ925でフラグF3は“1”から“0”に戻される。
【0053】
ステップ908において、もしスイッチ素子SW4のオン動作が確認されると、ステップ908からステップ926に進み、そこでフラグF4が“0”であるか否かが判断される。現段階では、F4=0であるので、ステップ927に進み、そこで常速用逆相駆動パルスが駆動回路73Vから電動モータ72Vに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の左方側への常速移動が開始される。次いで、ステップ928でフラグF4が“0”から“1”に書き換えられる。このときフラグF1、F2及びF3はそれぞれ“0”であり、またスイッチ素子SW5がオン作動されない限り、何等の進展もなく再びステップ908に戻る。この場合には、スイッチ素子SW4はオン状態にあり、ステップ908からステップ926に進むことになるが、現段階では、F4=1であるので、ステップ927及び928をスキップしてステップ910に進む。要するに、スイッチ素子SW4はオン状態にある限り、TVモニタ上の映像の左方側への常速移動が持続される。
【0054】
TVモニタ上の映像の左方側への常速移動中に、ステップ908でスイッチ素子SW4のオフ動作が確認されると、ステップ908からステップ909に進み、そこでフラグF4が“1”であるか否かが判断される。現段階では、F4=1であるので、ステップ909からステップ929に進み、そこでTVモニタ上の映像の左方側への常速移動が停止され、次いでステップ930でフラグF4は“1”から“0”に戻される。
【0055】
次に、図9のステップ910で実行されるコンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンについて図10のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
ステップ1001でコンタクト・スイッチ2のスイッチ素子SW5がオン状態にあるかオフ状態にあるかが判断される。スイッチ素子SW5がオフ状態のとき、フラグF5=0であるから、ステップ1001からステップ1002、1003、1004及び1005を順次素通りして図9のステップ902に戻る。即ち、上述したように、スイッチ素子SW5がオフ状態のときには、図10のコンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンは実行されても実質的な仕事を行うことはない。
【0057】
ステップ1001でスイッチ素子SW5のオン動作が確認されると、ステップ1001からステップ1006に進み、そこでフラグF5が“0”であるか否かが判断される。現段階では、F5=0であるから、ステップ1006からステップ1007に進み、そこでフラグF1が“1”であるか否かが判断される。もしF1=1であるならば、即ちスイッチ素子SW1がオン状態にあれば、ステップ1008に進み、そこで高速用順相駆動パルスが駆動回路73Hから電動モータ72Hに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の上方側への高速移動が開始される。即ち、TVモニタ上の映像の上方側への常速移動が高速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1009に進み、そこでフラグF5が“0”から“1”に書き換えられ、その後図9のステップ902に戻る。
【0058】
ステップ1007でF1=0であるならば、即ちスイッチ素子SW1がオフ状態であるならば、ステップ1007からステップ1010に進み、そこでフラグF2が“1”であるか否かが判断される。もしF2=1であるならば、即ちスイッチ素子SW2がオン状態にあれば、ステップ1011に進み、そこで高速用逆相駆動パルスが駆動回路73Hから電動モータ72Hに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の下方側への高速移動が開始される。即ち、TVモニタ上の映像の下方側への常速移動が高速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1009に進み、そこでフラグF5が“0”から“1”に書き換えられ、その後図9のステップ902に戻る。
【0059】
ステップ1010でF2=0であるならば、即ちスイッチ素子SW2がオフ状態であるならば、ステップ1010からステップ1012に進み、そこでフラグF3が“1”であるか否かが判断される。もしF3=1であるならば、即ちスイッチ素子SW3がオン状態にあれば、ステップ1013に進み、そこで高速用順相駆動パルスが駆動回路73Vから電動モータ72Vに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の右方側への高速移動が開始される。即ち、TVモニタ上の映像の右方側への常速移動が高速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1009に進み、そこでフラグF5が“0”から“1”に書き換えられ、その後図9のステップ902に戻る。
【0060】
ステップ1012でF3=0であるならば、即ちスイッチ素子SW3がオフ状態であるならば、ステップ1012からステップ1014に進み、そこでフラグF4が“1”であるか否かが判断される。もしF4=1であるならば、即ちスイッチ素子SW4がオン状態にあれば、ステップ1015に進み、そこで高速用逆相駆動パルスが駆動回路73Vから電動モータ72Vに対して出力され、これによりTVモニタ上の映像の左方側への高速移動が開始される。即ち、TVモニタ上の映像の左方側への常速移動が高速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1009に進み、そこでフラグF5が“0”から“1”に書き換えられ、その後図9のステップ902に戻る。
【0061】
ステップ1014でF4=0であるならば、即ちスイッチ素子SW4がオフ状態であるならば、ステップ1016に進み、そこでエラー表示が行われ、ルーチンは終了する。要するに、ステップ1014でF4=0であるということは、ジョイスティック・スイッチ1の4つのスイッチ素子SW1、SW2、SW3及びSW4のいずれもがオフ状態のままでコンタクト・スイッチ2のスイッチ素子SW5がオン作動されたことになり、これは組合わせスイッチ機構5の故障或いはプログラムエラー等が発生したことになる。
【0062】
スイッチ素子SW5がオン動作された後にオフ動作が行われると、ステップ1001からステップ1002に進み、そこでフラグF1及びF5が共に“1”であるか否かが判断される。F1=1かつF5=1であることはTVモニタ上の映像の上方側への高速移動が行われていたことを意味し、この場合にはステップ1002からステップ1017に進み、そこでTVモニタ上の映像の上方側への高速移動が停止される。即ち、TVモニタ上の映像の上方側への高速移動が常速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1018に進み、そこでフラグF5は“1”から“0”に書き直される。
【0063】
ステップ1002でF1≠1かつF5=1であるとき、ステップ1003に進み、そこでフラグF2及びF5が共に“1”であるか否かが判断される。F2=1かつF5=1であることはTVモニタ上の映像の下方側への高速移動が行われていたことを意味し、この場合にはステップ1003からステップ1019に進み、そこでTVモニタ上の映像の下方側への高速移動が停止される。即ち、TVモニタ上の映像の下方側への高速移動が常速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1018に進み、そこでフラグF5は“1”から“0”に書き直される。
【0064】
ステップ1003でF2≠1かつF5=1であるとき、ステップ1004に進み、そこでフラグF3及びF5が共に“1”であるか否かが判断される。F3=1かつF5=1であることはTVモニタ上の映像の右方側への高速移動が行われていたことを意味し、この場合にはステップ1004からステップ1020に進み、そこでTVモニタ上の映像の右方側への高速移動が停止される。即ち、TVモニタ上の映像の右方側への高速移動が常速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1018に進み、そこでフラグF5は“1”から“0”に書き直される。
【0065】
ステップ1004でF3≠1かつF5=1であるとき、ステップ1005に進み、そこでフラグF4及びF5が共に“1”であるか否かが判断される。F4=1かつF5=1であることはTVモニタ上の映像の左方側への高速移動が行われていたことを意味し、この場合にはステップ1005からステップ1021に進み、そこでTVモニタ上の映像の左方側への高速移動が停止される。即ち、TVモニタ上の映像の左方側への高速移動が常速移動に切り換えられる。次いで、ステップ1018に進み、そこでフラグF5は“1”から“0”に書き直される。
【0066】
以上の記載から明らかなように、防犯用監視システムにおいて、監視カメラの移動が本発明による組合わせスイッチ機構を用いて行われると、監視カメラの常速移動及び高速移動間の切換を迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明による組合わせスイッチ機構の平面図である。
【図2】図1の組合わせスイッチ機構のII−II線に沿って見た側面図であって、図示の複雑化を避けるために図1の構成要素の一部を省いた図である。
【図3】図1及び図2の組合わせスイッチ機構に設けられる5つのスイッチ素子の動作状態を示す模式図である。
【図4】図2と同様な側面図であって、組合わせスイッチ機構の手動操作レバーを非作動位置から作動位置に傾動させた状態を示す図である。
【図5】図3と同様な模式図であって、手動操作レバーが図4の作動位置に傾動させた際の5つのスイッチ素子の動作状態を示す図である。
【図6】図2と同様な側面図であって、手動操作レバーを図4の作動位置で押圧させた状態を示す図である。
【図7】図3と同様な模式図であって、手動操作レバーが図6に示すように押圧された際の5つのスイッチ素子の動作状態を示す図である。
【図8】本発明による組合わせスイッチ機構を用いた防犯用監視システムのブロック図である。
【図9】監視カメラ移動制御ルーチンのフローチャートである。
【図10】図9の監視カメラ移動制御ルーチンでサブルーチンとして実行されるコンタクト・スイッチON/OFF監視ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1:ジョイスティック・スイッチ
11:矩形ハウジング部
12:円筒形ハウジング部
13:環状フランジ部
14:漏斗状部材
15:手動操作レバー
2:コンタクト・スイッチ
21:矩形ハウジング部
22:スイッチ釦
3:弾性支持手段
3A・3B・3C・3D:板ばね組立体
31:一対のスペーサ部材
32:板ばね部材
33:ストッパ板部材
4:ガイド手段
4A・4B・4C・4D:ガイド板部材
5:組合わせスイッチ機構
6:システム制御回路
61:中央演算処理ユニット(CPU)
62:読出し専用メモリ(ROM)
63:書込み読出し自在なメモリ(RAM)
64:入出力インタフェース(I/O)回路
7:監視カメラユニット
71:監視カメラ
72H・72V:電動モータ
73H・73V:駆動回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非作動位置と少なくとも1つの作動位置との間で移動可能な手動操作レバーを持つ第1のスイッチと、この第1のスイッチを浮動状態に保持する弾性保持手段と、前記第1のスイッチの底部側に固定支持された第2のスイッチとを具備する組合わせスイッチ機構であって、
前記第1のスイッチには、その手動操作レバーを前記非作動位置から前記作動位置に移動させた際に動作させられるスイッチ素子が設けられ、前記第2のスイッチには、前記第1のスイッチ自体と係合し得るようになったスイッチ素子が設けられ、前記第1のスイッチの手動操作レバーを前記作動位置で前記非作動位置から該作動位置へ向かう方向に押圧した際に前記第1のスイッチ自体が前記弾性保持手段のために弾性的に変位することにより、前記第2のスイッチのスイッチ素子が動作させられる組合わせスイッチ機構。
【請求項2】
請求項1に記載の組合わせスイッチ機構であって、更に、前記第1のスイッチ自体の弾性的変位を規制するためのガイド手段を具備する組合わせスイッチ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の組合わせスイッチ機構であって、前記第1のスイッチがジョイスティック・スイッチとして構成され、前記第2のスイッチがコンタクト・スイッチとして構成される組合わせスイッチ機構。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1項に記載の組合わせスイッチ機構であって、前記弾性保持手段が板ばね部材から構成される組合わせスイッチ機構。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1項に記載の組合わせスイッチ機構を用いる防犯用監視システムであって、
監視カメラを所定の移動方向に移動させ得る監視カメラユニットと、
前記第1のスイッチのスイッチ素子のオン動作を監視する第1のオン動作監視手段と、
前記第2のスイッチのスイッチ素子のオン動作を監視する第2のオン動作監視手段と、
前記第1及び第2のオン動作監視手段に基づいて前記監視カメラユニットの駆動を制御する制御手段とを具備し、
前記第1のオン動作監視手段によって前記第1のスイッチのスイッチ素子のオン動作が確認されたとき前記監視カメラが前記制御手段により前記移動方向に常速で移動させられ、前記第2のオン動作監視手段によって前記第2のスイッチのスイッチ素子のオン動作が確認されたとき前記監視カメラが前記制御手段により前記移動方向に前記常速よりも速い高速で移動させる防犯用監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−289569(P2009−289569A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140461(P2008−140461)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(508160716)株式会社東京エッチエス (1)
【Fターム(参考)】