説明

経口用製品

不快な味覚を有し、苦い後味を残し、劣った口当たりを有し、又は溶解が遅いということなしに、乾燥組成物の全重量%における、かなりの、又は、比較的高い比率を占める含量のビタミン等の活性剤を有する、ポリマーフィルム及び/又は経口用投与形態の形成のための装置又は方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的高濃度の活性剤を含む経口用製品の製造方法及び製造装置、並びに経口用投与形態等に関する。
【背景技術】
【0002】
ビタミン等の活性剤を伝達する、高分子材料等の経口用製品は公知である。しかし、先行技術により、不快な味覚を有し、苦い後味を残し、劣った口当たりを有し、又は溶解が遅い経口用製品が生産されてきた。上記活性剤の含量が乾燥組成物の全重量%における、かなりの、又は、高い比率を占める場合、特有の問題が生じる。
【0003】
本発明は、比較的高濃度の活性剤を含む経口用製品の改良された製造方法及び製造装置、並びに経口用投与形態等の提供に努める。
【特許文献1】国際特許出願WO00/42992
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一態様では、1以上のビタミン類を乾燥組成物の15重量%より多い量で含む経口用投与形態が提供される。好ましくは、上記ビタミン類は、上記乾燥組成物の20重量%より多い量で存在する。さらに好ましくは、上記ビタミン類は、上記乾燥組成物の25重量%より多い量で存在する。典型的には、上記ビタミン類は、上記乾燥組成物の25重量%と35重量%との間の量で存在する。一部の実施態様において、上記ビタミン類は、35重量%を超えて存在する。
【0005】
本発明の一態様では、1以上のビタミン類を上記乾燥組成物の30重量%より多い量で含む経口用投与形態が提供される。
【0006】
本発明の一態様では、少なくとも1のビタミン、及び/又は、ミネラル、及び/又は、フレーバーであって、上記ビタミン、及び/又は、ミネラルの味覚を遮蔽(マスク)するのに十分なものを含む経口用投与形態、並びにその調製方法に関する。
【0007】
本発明の一態様では、上記乾燥組成物の重量の20%より多い量の1以上のビタミン類、25%より多い量のポリマー、及び上記ビタミン類の味覚を遮蔽するのに十分なフレーバーを含む経口用投与形態が提供される。
【0008】
本発明の別の態様では、25と35重量%との間の量のポリマー構成成分、25と35重量%との間の量の少なくとも1のビタミン及び/又はミネラル、並びに、7と18重量%との間の量のフレーバーを含む経口用投与形態が提供される。
【0009】
本発明の一態様では、上記経口用製品のいずれか1つの調製のための方法又は装置が提供される。
【0010】
本発明の別の態様では、ビタミンエマルションの調製、ポリマーベースの調製、上記ポリマーベースへの上記ビタミンエマルションの添加、及び、注型を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法が提供される。
【0011】
本発明の別の態様では、フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製、上記ポリマーベースへの上記フレーバーエマルションの添加、及び、注型を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法が提供される。
【0012】
本発明の別の態様では、ビタミンエマルションの調製、フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製、上記ポリマーベースへの上記ビタミン及びフレーバーエマルションの添加、及び、注型を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法が提供される。
【0013】
本発明の別の態様では、ビタミン-フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製、及び、上記ポリマーベースへの上記ビタミン-フレーバーエマルションの添加を含む、少なくとも1のビタミン及び/又はミネラルを含有するポリマーフィルムの形成方法が提供される。
【0014】
本発明の別の態様では、ビタミン-フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製、及び、上記ポリマーベースへの上記ビタミン-フレーバーエマルションの添加を含む、マルチビタミン類及び/又はミネラル類を含むポリマーベースのフィルム製品の形成方法が提供される。
【0015】
本発明の別の態様では、ビタミン-フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製、及び、上記ポリマーベースへの上記ビタミン-フレーバーエマルションの添加を含む、マルチビタミン類及び/又はミネラル類を含むポリマーベースのフィルム製品の形成方法であって、上記ビタミン類は、乾燥組成物の重量の20%と40%との間の量で存在し、1以上のフレーバー類は上記乾燥組成物の重量の5%と20%との間の量で存在する方法が提供される。好ましくは、上記ポリマー構成物質は、20%と40%との間の量で存在する。
典型的には、上記ビタミン類は約30重量%(+/-5重量%)の量で存在し、上記フレーバー類は7と15重量%の量で存在し、上記ポリマーベース物質は上記乾燥組成物の約30重量%(+/-5重量%)の量で存在する。
【0016】
好ましくは、上記ビタミン(類)は、上記乾燥組成物の20重量%より多い量で存在する。より好ましくは、上記ビタミン(類)は、上記乾燥組成物の25重量%より多い量で存在する。さらにより好ましくは、上記ビタミン(類)は、上記乾燥組成物の30重量%より多い量で存在する。
【0017】
好ましくは、上記フィルムは、フレーバー類を上記乾燥組成物の7重量%より多い量で含む。より好ましくは、上記フィルムは、フレーバー類を上記乾燥組成物の10重量%より多い量で含む。さらにより好ましくは、上記フィルムは、フレーバー類を乾燥組成物の13重量%より多い量で含む。
【0018】
本発明の別の態様では、息爽快化ストリップ(a breath freshening strip)が提供される。
【0019】
本発明の別の態様では、息爽快化ストリップの製造方法が提供される。
【0020】
本発明の別の態様では、口もしくは喉中又は口腔中で溶解可能な経口用製品が提供される。
【0021】
本発明の別の態様では、ポリマーベース溶液を収容及び混合するための第一の容器及び混合器と;ビタミン-フレーバーエマルションを収容及び混合するための第二の容器及び混合器、及び、上記エマルションの乳化のために上記第二の容器と液体が連絡する状態にある乳化器を含む乳化ユニットと:を含み、上記第一の容器は上記乳化ユニットと液体が連絡する状態にあり、上記ポリマーベース溶液を上記エマルションと混合し、被覆表面上に被覆のための溶液を形成して上記ポリマーフィルムを形成する、ビタミン類及び/又はミネラル類を含むポリマーフィルムの形成のための装置を提供する。好ましくは、第一及び第二の混合器は高い剪断力を有する混合器である。
【0022】
追加事項、本発明の有利で新規な特徴は、以下の記述において部分的に説明され、かつ、当業者にとって、以下及び添付の図面の吟味により、部分的に明白になるだろうし、又は、本発明の実践により明らかになってもよい。
【0023】
本発明のさらなる理解のため、及び、本発明がどのように実施されるかについて、例証のみの目的で、添付の図面に参照がなされる。
【0024】
図1は本発明を使用する経口用製品の製造装置の概略的な流れ図である。
【0025】
好ましい方法は、心地よい味覚(最低限の活性剤の残留味とともに)、良好な口当たり、及び急速な溶解性を有する、活性剤(例えば、ビタミン類、栄養素、草本類、機能性食品類)を高濃度で含む食用フィルムを提供する。上記フィルムは、「ビタミン-フレーバー」エマルションであって、その後にフィルム形成ベース溶液に取り込まれるものを製造することにより作成される。上記ビタミン-フレーバーエマルション及び上記ポリマーフィルムベースは、個々の経口用製品を生産するために型に注がれて切り分けられる前に、高濃度の活性剤(例、ビタミン類)及び高濃度のフレーバー類が、上記フィルムベースに取り込まれることが可能となる様に、個々に混合、調製される。
【0026】
概略:
一般に、上記方法は、ビタミン-フレーバーエマルションの調製、フィルムベースの調製、上記フィルムベースへの上記ビタミン-フレーバーエマルションの添加、上記フィルムベースと上記ビタミン-フレーバーエマルションの混合、及び、所定の乾燥パラメーターに基づくフィルムの注型を含む。
【0027】
図1に関し、適切な装置はエマルションタンク20に結合した主タンク10を含む。エマルションタンク20は、上記主タンクの下流にあり、そして、商業的に入手可能な乳化器30(例えばSilverson Emulsifier)と自閉線25において結合している。上記装置は、下流において、任意にフィルター及び/又は注型タンクを介して、さらに、注型ライン(図示されない)に接続する。
【0028】
主タンク10は、使用されるベースフィルム系のタイプに適切な手順及び温度に基づき上記ポリマーベース溶液を混合するために用いられる。上記タンク10は高剪断混合装置を備えている。
【0029】
上記エマルションタンク20は上記ビタミン-フレーバーエマルションの混合のために使用される。一般に、ビタミン類は水に添加され、上記乳化器30を通過することにより、混合及び乳化され、エマルションタンク20に戻る。上記エマルションタンク20は高剪断混合装置、例えばブレードを備えており、混合物を溶解状態に保つ激しい攪拌を行なう、つまり、上記乳化される成分の液滴径を小さく保つ。
【0030】
好ましい方法における典型的な工程は、以下に記す通りである。
(a)フレーバー-エマルションの調製(タンク20内)
i.水を約130 F (120 - 150F)の温度に加熱する。
ii.激しい攪拌下において、ビタミン類を水に添加する(水溶性及び脂溶性ビタミン類を含む)。
iii.激しい攪拌下において、乳化剤類及び安定化剤を添加する。
iv.激しい攪拌下において、フレーバー(フレーバーオイル、フレーバーエマルション、フレーバー粉末)を添加する。
v.溶液全体を最低20分に亘り混合及び乳化する。
vi.ビタミンフレーバーエマルションをフィルムに添加する。
(b)HPMCベース溶液の混合(タンク10内)
i.水及び界面活性剤を混合容器に添加し、攪拌しながら180F (170 - 190F)に加熱する。
ii.上記HPMCポリマー系を高速攪拌しながら添加する。
iii.上記水及びポリマー系を上記混合物を約120Fに冷却しながら高速で混合し、全成分の真正の溶液を形成する。
iv.120F未満において、可塑剤及び他の添加物を添加する。
v.全ての気泡を除去するために、ゆるやかに攪拌しながら、上記混合物を脱気及び真空処理する;
vi.上記溶液が120Fに下がったら、工程a.からの上記フレーバー-エマルション混合物を配合する。
(c)ビタミン-エマルション混合物のポリマーベースとの配合
この場合、上記装置が上記ビタミン-エマルションの上記ポリマーベース溶液への真空処理を促進する。
(d)溶液の脱気
真空及び低速攪拌下において、溶液において気泡がなくなるまで脱気が起こる。
(e)工程(d)より得られた上記混合物の除去
上記脱気生成物は上記混合タンクより除去され、不純物、及び、あらゆる粗大な不溶解物を除去するために濾過される。
(f)注型
脱気された溶液を型表面に注ぐ;
i.上記水を上記型より除去し、上記型表面上の脱気された混合物は上記型表面上に上記食用フィルムを形成する。
ii.ここで、上記食用フィルムは基本的には約4-8%の上記水を含む。
上記の工程(b)は、CMC、ペクチン、アルギネート類、プルラン、アラビアガム、グアーガム、カラギーナン、及び他のデンプン又はポリマー系であって、食用の、フィルム形成特性を有するものの混合に置換される、又はされてもよい。
【0031】
以下に、異なったフィルム系のための多くの例示的かつ代替的な調製法を列挙する。
【0032】
溶液調製- セルロースガム(CMC)ベース溶液
1.溶液を140Fに加熱する。
2.CMCを激しく攪拌しながら添加する。
3.溶解及び粒子の懸濁を完全なものとするために、完全に混合する。
4.溶液のゆっくりとした冷却を開始する。
5.溶液中の塊類/ゲル類の生成を防止すべく、所望の成分(添加物、可塑剤、甘味料、酸類、保存料等)を、激しく攪拌しながら、ゆっくりと添加する。
6.フレーバーオイル類が添加されたら、乳化剤及び/又は安定化剤を用いてフレーバーオイル類を乳化することにより、フィルムを安定化させる。
乳化剤/安定化剤の例は、アラビアガム、キサンタンガム、及びカラギーナンを含む。
これらの原料は、ベース溶液への添加の前に、水に前もって分散されるか/溶解されるかする必要があってもよい。
7.フレーバーパッケージを添加し、混合を続ける。
8.溶液中で全ての原料が分散/溶解したことを確認する。
9.12-24時間に亘り、吸引処理、又は、大気中へ脱気させることにより、溶液を脱気する。
10.注型の前に、溶液を100F以下に冷却する。
【0033】
溶液調製- ペクチンベース溶液
1.水を120Fに加熱する。
2.ペクチンを激しく攪拌しながら添加し、溶液を160 Fまで加熱し続ける。
3.完全な溶解及び粒子が懸濁されたことを確認すべく、十分に混合する。
4.約120 F迄ゆっくりとした冷却を開始する。
5.溶液中の塊類/ゲル類の生成を防止すべく、所望の成分(添加物、可塑剤、甘味料、酸類、保存料等)を、激しく攪拌しながら、ゆっくりと添加する。
6.フレーバーオイル類が添加されたら、乳化剤及び/又は安定化剤を用いてフレーバーオイル類を乳化することにより、フィルムを安定化させる。
乳化剤/安定化剤の例は、アラビアガム、キサンタンガム、及びカラギーナンを含む。
これらの材料は、ベース溶液への添加の前に、水に前もって分散されるか/溶解されるかする必要があってもよい。
7.フレーバーパッケージを添加し、混合を続ける。
8.溶液中で全ての原料が分散/溶解したことを確認する。
9.12-24時間に亘り、吸引処理、又は、大気中へ脱気させることにより、溶液を脱気する。
10.注型の前に、溶液を100F以下に冷却する。
【0034】
溶液調製- HPMCベース溶液
1.水を少なくとも170Fに加熱する。
2.塊の生成を回避すべく、激しく攪拌しながらHPMCを添加する。
3.完全な溶解及び粒子が懸濁されたことを確認すべく、十分に混合する。
4.溶液のゆっくりとした冷却を開始する。
5.多くの原料を、室温でHPMC溶液に添加してもよい。
溶液が130 Fを超えて加熱されると、HPMCポリマーは溶液から析出する。
上記ポリマーが水和され、溶液中に残留するために、上記溶液は130F未満である必要がある。
6.溶液中の塊類/ゲル類の生成を防止すべく、所望の成分(添加物、可塑剤、甘味料、酸類、保存料等)を、激しく攪拌しながら、ゆっくりと添加する。
7.フレーバーオイル類が添加されたら、乳化剤及び/又は安定化剤を用いてフレーバーオイル類を乳化することにより、フィルムを安定化させる。
乳化剤/安定化剤の例は、アラビアガム、キサンタンガム、及びカラギーナンを含む。
これらの材料は、ベース溶液への添加の前に、水に前もって分散されるか/溶解されるかする必要があってもよい。
8.フレーバーパッケージを添加し、混合を続ける。
9.溶液中で全ての原料が分散/溶解したことを確認する。
10.12-24時間に亘り、吸引処理、又は、大気中へ脱気させることにより、溶液を脱気する。
11.注型の前に、溶液を100F以下に冷却する。
【0035】
[注型工程]
上記注型工程は、1以上の合成樹脂を有機溶媒中に溶解すること、上記溶液を適切な基質上に注型すること、上記溶媒を除去することにより、フィルムを担体上に形成すること、及び、上記フィルムを上記担体から剥離することからなる溶液の注型に関する。
通常、上記フィルムはロール状に巻かれるか、又は、帯状に切り分けられる。
【0036】
好ましい実施態様においては、上記ビタミン-フレーバーエマルションと混合されたポリマーベース溶液は注型され、上記注型表面は、ステンレス鋼、銅のドラム又はベルト、及びシリコンゴム、並びに不溶性ポリマー材、マイラー又は剥離紙により被覆されたあらゆる材質、その他からなる群から選択されてもよい。1つの実施態様において、上記フィルム製品は、約1 × 1.25 インチ (典型的には 50mg)の帯に切り取られる。用途によっては、他の寸法が好ましい。
【0037】
フレーバー付けされたビタミンフィルム製品(水溶性及び脂溶性ビタミン類を含むマルチビタミン経口用投与形態)の特定の例は、以下を含む:
1.レモン
2.スイカ
3.バブルガム
4.イチゴ
5.オレンジ
6.アオキイチゴ
このリストは明らかに限定的なものではない。
付録Aの明細書には、例示的なイチゴとスイカフレーバーの製品のフィルム特性及びフィルム成分を記述する。
【0038】
定義:
本明細書においては、以下の用語は指示された意味を有すると解される。
1.「水溶性フィルム」
−水溶性物質、つまり、水に溶解する物質から構成されるフィルム
a.フィルム形成剤の例
i. HPMC
ii. CMC
iii. ペクチン
iv. アルギネート類
v. その他
vi. あるいは、以上のあらゆる組合せ
2.「ベース溶液」
−大部分を占める水、水溶性又は分散性物質、及び添加剤を含む成分の液体混合物
3. 活性剤」
−消費後の身体において、栄養上の又は医学上の価値を有するあらゆる物質
4.「添加物」
最終フィルムにおいて特定の機能を発揮する物質
例:甘味料、保存料、可塑剤、安定化剤、硬化剤
5.「安定化剤」
−粘度を増加させ、及び、オイルの一体化による2相(油層及び水層)への分離を出来る限り防止することにより、エマルションを保護する添加剤。
a.安定化剤の例
i. ペクチン
ii. カラギーナン
iii.キサンタンガム
iv. アルギネート類
6.「乳化剤」
−均一化の際に、より小さな油滴を形成することによりエマルションを安定化させ、かつオイルを水中に保つ物質。
a.乳化剤の例
i. Tween 80
ii. アラビアガム
iii. HPMC
iv. カラギーナン類
v. キサンタンガム
vi. アラビアガム
7.「乳化」
−良好に混合しない少なくとも2つの物質(例えば、オイル及び水)を、高剪断率で配合し、オイル滴を小さな液滴に分割することにより、媒体中に分散させる工程。
8.「エマルション」
−少なくとも2つの不混和性液体の混合物、1の物質は2つ目の物質中に含まれる。
a. 例:オイル(脂肪)と水
【0039】
熟練した読者は、本発明は好ましい実施態様の特定の記述に開示される特定の装置形態又は方法の工程に限定されることがないということを容易に理解するだろう。
当業者は、また、本発明が幅広い応用範囲を有し、実施態様は、本発明の概念から逸脱することなしに、幅広い修正を許容することを認識するものとする。
【0040】
上記は、本発明の最良の実施形態及び/又は他の好ましい実施態様と考えられるものを記述しているが、そこには、様々な修正がなされてもよく、また、本発明は様々な形態及び態様において実施されてもよく、様々な用途に応用されてもよく、ここには、その一部しか記述されていないと理解される。
本請求項により、本発明の概念の真の範囲に属するあらゆる及び全ての改良及び変形をクレームすることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明を使用する経口用製品の製造装置の概略的な流れ図
【符号の説明】
【0042】
10 主タンク
20 エマルションタンク
25 自閉線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
15乾燥重量%より多い量の1以上のビタミン類;及びフィルム形成能を有するポリマー:を含む経口用投与形態。
【請求項2】
前記ビタミン類は20乾燥重量%より多い量で存在する請求項1に記載の経口用投与形態。
【請求項3】
前記ビタミン類は25乾燥重量%より多い量で存在する請求項1に記載の経口用投与形態。
【請求項4】
前記ビタミン類は25と35乾燥重量%との間の量で存在する請求項1に記載の経口用投与形態。
【請求項5】
前記ビタミン類が35乾燥重量%を超える量で存在する請求項1に記載の経口用投与形態。
【請求項6】
少なくとも1つの可塑剤をさらに含む請求項1から5のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項7】
少なくとも1つの安定化剤をさらに含む請求項1から6のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項8】
少なくとも1つの乳化剤をさらに含む請求項1から7のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項9】
少なくとも1つの界面活性剤をさらに含む請求項1から8のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項10】
少なくとも1のフレーバーをさらに含む請求項1から9のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項11】
30乾燥重量%より多い量の1以上のビタミン類;及びフィルム形成能を有するポリマー:を含む経口用投与形態。
【請求項12】
少なくとも1のビタミン及び/又はミネラル;及び、前記ビタミン及び/又はミネラルの味覚を遮蔽するのに十分なフレーバー;及びフィルム形成能を有するポリマー:を含む経口用投与形態。
【請求項13】
20乾燥重量%より多い量の1以上のビタミン類;25乾燥重量%より多い量のポリマー;及び、前記ビタミン類の味覚を遮蔽するのに十分なフレーバー;及びフィルム形成能を有するポリマー:を含む経口用投与形態。
【請求項14】
25と35乾燥重量%との間の量のポリマー構成成分、25と35乾燥重量%との間の量の少なくとも1のビタミン及び/又はミネラル、並びに、7と18乾燥重量%との間の量の少なくとも1のフレーバーを含む経口用投与形態。
【請求項15】
ビタミンエマルションの調製;ポリマーベースの調製;前記ポリマーベースへの前記ビタミンエマルションの添加;及び、ポリマーフィルムの形成のための注型:を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法。
【請求項16】
フレーバーエマルションの調製;ポリマーベースの調製;前記ポリマーベースへの前記フレーバーエマルションの添加;及び、ポリマーフィルムの形成のための注型:を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法。
【請求項17】
ビタミンエマルションの調製;フレーバーエマルションの調製;ポリマーベースの調製;前記ポリマーベースへの前記ビタミン及びフレーバーエマルションの添加;及び、ポリマーフィルムの形成のための注型:を含む、ビタミン類及び/又はミネラル類を含有するポリマーフィルムの形成方法。
【請求項18】
ビタミン-フレーバーエマルションの調製;ポリマーベースの調製;及び、前記ポリマーベースへの前記ビタミン-フレーバーエマルションの添加:を含む、少なくとも1のビタミン及び/又はミネラルを含有するポリマーフィルムの形成方法。
【請求項19】
ビタミン-フレーバーエマルションの調製;ポリマーベースの調製;及び、前記ポリマーベースへの前記ビタミン-フレーバーエマルションの添加:を含む、マルチビタミン類及び/又はミネラル類を含むポリマーベースのフィルム製品の形成方法。
【請求項20】
ビタミン-フレーバーエマルションの調製、ポリマーベースの調製;及び、前記ポリマーベースへの前記ビタミン-フレーバーエマルションの添加:を含む、少なくとも1のビタミン及び/又はミネラルを含むポリマーベースのフィルム製品の形成方法であって、前記ビタミン類は20と40乾燥重量%との間の量で存在し、1以上のフレーバー類は5と20乾燥重量%との間の量で存在するポリマーベースのフィルム製品の形成方法。
【請求項21】
前記ポリマー構成物質は、20と40乾燥重量%との間の量で存在する請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ビタミン類は25と35乾燥重量%との間の量で存在し、前記フレーバー類は7と15乾燥重量%との量で存在し、前記ポリマーベース物質は25と35乾燥重量%との間の量で存在する請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
前記ビタミンは、20乾燥重量%より多い量で存在する請求項20又は21に記載の方法。
【請求項24】
前記ビタミンは、25乾燥重量%より多い量で存在する請求項20又は21に記載の方法。
【請求項25】
前記ビタミンは、30乾燥重量%より多い量で存在する請求項20又は21に記載の方法。
【請求項26】
前記フィルムは、フレーバー類を7乾燥重量%より多い量で含む請求項20から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記フィルムは、フレーバー類を10乾燥重量%より多い量で含む請求項20から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記フィルムは、フレーバー類を13乾燥重量%より多い量で含む請求項20から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
息爽快化ストリップである請求項1から14のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項30】
前記ポリマーフィルムの形成方法は息爽快化ストリップの製造方法である、請求項15から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記経口用投与形態は口あるいは喉中又は口腔中で溶解可能である、請求項1から14、または29のいずれか一項に記載の経口用投与形態。
【請求項32】
ポリマーベース溶液を収容及び混合するための第一の容器及び混合器と;ビタミン-フレーバーエマルションを収容及び混合するための第二の容器及び混合器、及び、前記エマルションの乳化のために前記第二の容器と液体が連絡する状態にある乳化器を含む乳化ユニットと:を含み、前記第一の容器は前記乳化ユニットと液体が連絡する状態にあり、前記ポリマーベース溶液を前記エマルションと混合し、被覆表面上に被覆のための溶液を形成して前記ポリマーフィルムを形成する、ビタミン類及び/又はミネラル類を含むポリマーフィルムの形成のための装置。
【請求項33】
前記第一及び第二の混合器は高い剪断力を有する混合器である、請求項32に記載の装置。

【図1】
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【公表番号】特表2007−538088(P2007−538088A)
【公表日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527387(P2007−527387)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【国際出願番号】PCT/US2005/017287
【国際公開番号】WO2005/115110
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(506383973)バイオテック・フィルムズ・エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】