説明

結合性電源デバイス

【課題】DC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールが他の仕様のモジュールと柔軟に交換できる結合性電源デバイスを提供する。
【解決手段】結合性電源デバイス10が、第1のジョイント部分を含むAC−DCモジュール101と、第2のジョイント部分を有し、かつ第1のジョイント部分と第2のジョイント部分によってAC−DCモジュール101に電気的に連結されるDC−DCモジュール102と、を含み、このDC−DCモジュール102が、AC−DCモジュール101から着脱可能なモジュールとして働き、AC−DCモジュール101が異なるタイプのDC−DCモジュール102と協同することを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源デバイスにおよび特に結合性電源デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブック、パーソナル携帯情報機器(PDA)、携帯電話、MP3プレイヤー、などのような、消費者エレクトロニクス製品はより小さなサイズに絶え間なく向かっており、それが、それによって容易に持ち運びのできる電源コネクタ、例えば電源、電池充電器またはトランスに対するより高い需要を促進する。したがって、消費者エレクトロニクス製品の電源コネクタは、より小さなサイズおよびより少ない重量で作られて出荷のためにより都合がいい必要がある。さらに、それらは長期の運搬および頻繁な使用を持続させるために耐久性がなければならない。
【0003】
現在一般的な電池充電器またはトランスにとって、異なるタイプの電池または装置のほとんどが、異なる種類の電池充電器またはトランスを利用することによって充電されるかまたは駆動されなければならない。ユーザが、異なるタイプのモバイル装置を同時に持ち歩くならば、それの電池またはトランスは通常異なる。したがって、ユーザは通常範囲でモバイル装置の各タイプの電源を維持するためにいろいろな電池充電器またはトランスを持ち歩かなければならず、それはユーザにとって不都合であり、ユーザが持ち歩く必要がある品目の重量を増大する。
【0004】
さらに、発光ダイオード電源が発光ダイオードソケット内に配設されている時、異なる数の発光ダイオードモジュールを備えたソケットに対して、発光ダイオード電源が各発光ダイオードモジュールを駆動するために対応する数の接点を有しなければならない。したがって、発光ダイオードモジュールの数が変わると、発光ダイオード電源の製造プロセスが変更されなければならない。
【0005】
さらに、電池充電器、トランスまたは発光ダイオード電源のいずれかが、AC−DC部分および直流をさらに処理して処理された直流を出力する部分を有する。AC−DC部分は、通常保安検査を実行される必要がある。したがって、新型の電池充電器、トランスまたは発光ダイオード電源が開発される時、新型の電池充電器、トランスまたは発光ダイオード電源の全体が保安検査を実施されなければならず、それによって製品化までの時間が遅れる。
【0006】
したがって、上述した問題を解決する解に対する必要性が、なおある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した種々の問題を解決するために、本発明は結合性電源デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1のジョイント部分を含むAC−DCモジュールと、第2のジョイント部分を有し、かつ第1のジョイント部分と第2のジョイント部分によってAC−DCモジュールに電気的に連結されるDC−DCモジュールと、を含み、このDC−DCモジュールが、AC−DCモジュールから着脱可能であることができる着脱可能なモジュールとして働き、AC−DCモジュールが異なるタイプのDC−DCモジュールと協同することを可能にする、ことを特徴とする結合性電源デバイスを提供する。
【0009】
一態様において、本発明は結合性電源デバイスであって、少なくとも1つの突設された部分およびAC−DCモジュールの一端の側壁上に形成されるキャビティを含み、フランジが、この少なくとも1つの突設された部分の外縁部上に配設される、AC−DCモジュールと、少なくとも1つの凹部およびDC−DCモジュールの一端の側壁上に形成される可撓性スライス、を含み、フランジが、この少なくとも1つの凹部の外縁部上に配設され、および、突設された部材がキャビティによってロックされるべき可撓性スライス上に配設される、DC−DCモジュールと、を含み、この少なくとも1つの凹部がこの少なくとも1つの突設された部分を収容し、この少なくとも1つの凹部のフランジがこの少なくとも1つの突設された部分のフランジをロックする、ことを特徴とするデバイスを提供する。
【0010】
別の態様において、本発明は結合性電源デバイスであって、その上に形成される第1の孔部および第2の孔部を含むAC−DCモジュールにおいて、第1の孔部が、第1の部分的孔部および第2の部分的孔部を含み、第2の孔部が、第1の部分的孔部および第2の部分的孔部を含み、第1の孔部の第1の部分的孔部および第2の孔部の第1の部分的孔部の幅または直径が、それぞれ第1の孔部の第2の部分的孔部および第2の孔部の第2の部分的孔部の幅または直径より大きく、第1の孔部の第1の部分的孔部が第1の孔部の第2の部分的孔部の一端を接続し、第2の孔部の第2の部分的孔部が第2の孔部の第1の部分的孔部の片側を接続する、モジュールと、本体、第1のピンおよび第2のピンを含むDC−DCモジュールにおいて、第1のピンおよび第2のピンが、本体上に配設され、本体の近くにある第1のピンおよび第2のピンの第1の部分の幅または直径が、それぞれ本体から遠い第1のピンおよび第2のピンの第2の部分の幅または直径より小さく、本体から遠い第1のピンの第2の部分が、第1の孔部の第1の部分的孔部に挿入され、本体に近い第1のピンの第1部分が、第1の孔部の第2の部分的孔部に滑り込み、本体から遠い第2のピンの第2の部分が、第2の孔部の第1の部分的孔部に挿入され、本体に近い第2のピンの第1部分が、第2の孔部の第2の部分的孔部に滑り込む、モジュールと、を含むことを特徴とするデバイスを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の1つの利点は、本発明の結合性電源デバイスのDC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールが他の仕様のDC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールと柔軟に交換されることができるということである。
【0012】
本発明の別の利点は、本発明の結合性電源デバイスが水平方向または垂直方向の全体構造の頑丈さを高めることができるということである。
【0013】
本発明のさらに別の利点は、本発明の結合性電源デバイスが電源デバイスの製品化までの時間を短縮することができるということである。
【0014】
本発明のさらにもう1つの利点は、本発明がユーザによって持って行かれるために必要なトランスまたは電池充電器の重量を減少させることができるということである。
【0015】
これらの、そしてまた他の、利点は、添付の図面および添付の請求の範囲と共になされる好ましい実施態様の以下の記述から明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明は、明細書内の一部の好ましい実施態様および詳細な説明ならびに下記の添付の図面によって理解されることができる。図面内の同一の参照番号は、本発明内の同じ構成要素を参照する。しかしながら、認識されるべきことは、本発明の全ての好ましい実施態様が、請求項の有効範囲を限定するためでなく、例示の用途にだけ提供される、ということであり、そこにおいて、
【0017】
【図1】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。
【図2】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスの結合図を例示する。
【図3】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスのAC−DCモジュールの分解図を例示する。
【図4】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスのDC−DCモジュールの分解図を例示する。
【図5】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスのAC−DCモジュールの部分投影図を例示する。
【図6】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスのDC−DCモジュールの部分投影図を例示する。
【図7】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスの部分的斜視図を例示する。
【図8】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスの部分的斜視図を例示する。
【図9】本発明の一実施態様に従う結合性電源デバイスの部分断面図を例示する。
【図10】本発明の別の実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。
【図11】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。
【図12】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。
【図13】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。
【図14】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスの結合図を例示する。
【図15】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスのAC−DCモジュールの分解図を例示する。および、
【図16】本発明のさらに別の実施態様に従う結合性電源デバイスのAC−DCモジュールの上部ケースの図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、次に好ましい実施態様および態様と共に記載され、および、これらの記述は、本発明の構造および手順を、本発明の請求項を限定するためでなく例示するためにだけ解釈する。したがって、明細書内の好ましい実施態様を除いて、本発明はまた、他の実施態様で広く使われることができる。
【0019】
本発明は、AC−DCモジュールおよびDC−DCモジュールを含む、結合性電源デバイスを提供する。AC−DCモジュールおよびDC−DCモジュールは、シュートを通してまたは孔部とピンとの間のロック機構を通して結合されることができる。本発明の結合性電源デバイスは、発光ダイオード電源、電池充電器または可変コンバータを備えたトランスに適用されることができる。一実施態様において、電池充電器は、リチウム電池充電器、単3電池充電器、単4電池充電器、その他を含むことができるがそれに限定されない。
【0020】
本発明の一実施態様において、図1に示すように、結合性電源デバイス10がAC−DCモジュール101およびDC−DCモジュール102を含むことができ、その内部のAC−DC回路は周知であり、したがって省略される。図1に示すように、本実施態様内に示される例示的な結合性電源デバイスは、発光ダイオード電源のために使用され、本発明を例示するためであるが、本発明を限定するためでない。したがって、図1内に示される結合性電源デバイスは、また、(図10に示すように)電池充電器または可変コンバータを備えたトランスに適用されることができる。本実施態様では、AC−DCモジュール101およびDC−DCモジュール102は、シュートを通して結合されることができる。図2に示すように、AC−DCモジュール101の一端がDC−DCモジュール102内の溝に滑り込み、両方を結合することができる。
【0021】
図3および5は、AC−DCモジュール101の構造を例示する。AC−DCモジュール101は、第1のジョイント部分を含むことができる。図3に示すように、AC−DCモジュール101は上部ケース1011、下部ケース1012およびその上に回路および電子素子(図示せず)を配設する回路ボード1013を含むことができる。回路ボード1013は、下部ケース1012上に配設され、一方上部ケース1011は回路ボード1013上に配設される。導電性スライス1019が、回路ボード1013の一端に配設される。一実施態様において、導電性スライス1019の材料は金属または合金であることができる。図5に示すように、第1のジョイント部分が上部ケース1011の一端の側壁上に配設されて突設された部分1014を含むことができる。フランジ1015が、突設された部分1014の外縁部上に配設される。突設された部分1014の中央が、DC−DCモジュール102の導電性スライス(それは以下に記載する)用の開口部を配設され、部分的にそれを通して通過してAC−DCモジュール101の導電性スライス1019と電気的に連結する。開口部は、導電性スライス1019と隣接している。図5に示すように、キャビティ1016が上部ケース1011の側壁上で突設された部分1014の間に配設されて、DC−DCモジュール102の突設された部材(それは以下に記載する)をロックする。図5に示すように、突設された部分1017が下部ケース1012の一端の側壁上に配設される。フランジ1018が、突設された部分1017の外縁部上に配設される。キャビティ1020が、下部ケース1012の側壁上で突設された部分1017の間に配設される。突設された部分1017、フランジ1018およびキャビティ1020のサイズおよび輪郭は、連続構造を形成するためにそれぞれ突設された部分1014、フランジ1015およびキャビティ1016のそれらに対応する。第1のジョイント部分は、着脱可能なモジュールを継ぎ合わせるために利用される。
【0022】
図4に示すように、着脱可能なモジュールはDC−DCモジュール102を含むことができ、それが上部ケース1021、下部ケース1022およびその上に回路および電子素子(図示せず)を配設する回路ボード1023を含むことができる。DC−DCモジュール102は、第2のジョイント部分を含むことができる。回路ボード1023は、下部ケース1022上に配設され、一方上部ケース1021が回路ボード1023上に配設される。導電性スライス1030が、回路ボード1023の一端に配設される。一実施態様において、導電性スライス1030の材料は金属または合金であることができる。図4および6に示すように、第2のジョイント部分が上部ケース1021の一端の側壁上に配設されて第1のジョイント部分を継ぎ合わせる。第2のジョイント部分は、凹部1024を配設されてAC−DCモジュール101の突設された部分1014を収容する。フランジ1025が、凹部1024の外縁部上に配設されてAC−DCモジュール101のフランジ1015をロックする。凹部1024の中央が、導電性スライス1030用の開口部を配設され、部分的にそれを通して通過してAC−DCモジュール101の導電性スライス1019と電気的に連結する。開口部は、導電性スライス1030と隣接している。
【0023】
図6に示すように、キャビティ1031が上部ケース1021の側壁上で凹部1024の間に配設され、および、可撓性スライス1026がキャビティ1031内に配設される。突設された部材1027がAC−DCモジュール101のキャビティ1016によってロックされるべき可撓性スライス1026上に配設され、そうすると、垂直方向の全体構造の頑丈さがキャビティ1016と突設された部材1027との間のロック機構を通して高められることができる。可撓性スライス1026は可撓性であり、そうすると、突設された部材1027がキャビティ1016から取り外され、および、可撓性スライス1026がキャビティ1031の内端の方へシフトされる時、AC−DCモジュール101の突設された部分1014およびフランジ1015がDC−DCモジュール102の凹部1024の外に摺動されることが可能である。したがって、DC−DCモジュール102はAC−DCモジュール101から取り外されることが可能である。図6に示すように、凹部1028が下部ケース1022の一端の側壁上に配設されてAC−DCモジュール101の突設された部分1017を収容する。フランジ1029が、凹部1028の外縁部上に配設されてAC−DCモジュール101のフランジ1018をロックする。凹部1028およびフランジ1029のサイズおよび輪郭は、連続構造を形成するためにそれぞれ凹部1024およびフランジ1025のそれらに対応する。
【0024】
図7に示すように、AC−DCモジュール101がDC−DCモジュール102と結合された後で、電気連結を形成するために、導電性スライス1019および導電性スライス1030が互いに接触することができる。図8に示すように、AC−DCモジュール101がDC−DCモジュール102と結合された後で、水平方向に全体構造の頑丈さを改善するために、フランジ1018およびフランジ1029が互いにロックすることができる。同様に、フランジ1015およびフランジ1025もまた、互いにロックすることができる(図示せず)。図9に示すように、AC−DCモジュール101がDC−DCモジュール102と結合された後で、キャビティ1016は突設された部材1027をロックすることができ、そうすると、垂直方向の全体構造の頑丈さがさらに高められる。
【0025】
図11は、本発明の別の実施態様に従う結合性電源デバイスの図を例示する。図11に示すように、本発明内に示される例示的な結合性電源デバイスは、可変コンバータを備えたトランスのために利用されることができ、本発明を例示するためであるが、本発明を限定するためでない。したがって、図11内に示される結合性電源デバイスは、また、電池充電器または発光ダイオード電源に適用されることができる。図11に示すように、本発明の別の実施態様において、結合性電源デバイス20がAC−DCモジュール201およびDC−DCモジュール202を含むことができる。AC−DCモジュール201内のプラグは回転可能であることができ、そうすると、プラグはケース内外に回転されることができる。図12および13に示すように、AC−DCモジュール201が孔部2017および孔部2018を含むことができる一方、DC−DCモジュール202はピン2022およびピン2023を含むことができる。図13および14に示すように、ピン2022およびピン2023がそれぞれ孔部2018および孔部2017に挿入されることができ、ならびに、ピン2022およびピン2023がそれぞれ孔部2018および孔部2017によってロックされてAC−DCモジュール201およびDC−DCモジュール202を結合するために、DC−DCモジュール202が孔部2017の方へ所定の距離移動されて反時計回りに回転されることができる。
【0026】
図12に示すように、DC−DCモジュール202は本体2021、ピン2022およびピン2023を含むことができる。ピン2022およびピン2023は、本体2021上に配設される。一実施態様において、ピン2022およびピン2023は非対称に配設されることができる。両方のピン2023およびピン2022が、2つの異なる直径または幅を有する。本体から遠いピン2023およびピン2022の一端の直径または幅が、本体に近いピン2023およびピン2022の別の端のそれより大きい。一実施態様において、ピン2023の両方の端が円柱状であることができる。別の実施態様において、本体に近いピン2023の端が円柱状であることができ、一方本体から遠いピン2023の端が幾何学的柱形状であることができる。幾何学的柱は、円柱および角柱、例えば四角柱を含むことができるが、それに限定されない。一実施態様において、本体に近いピン2022の端が、円柱状であることができる。一実施態様において、本体から遠いピン2022の端が、面取り縁円柱形状であることができる。
【0027】
図15に示すように、AC−DCモジュール201は上部ケース2011、導電性スライス2012、固定部材2013、固定ラック2014、回転可能なラック2015および下部ケース2016を含むことができる。図15に示すように、回転可能なラック2015は下部ケース2016上に配設され、一方固定部材2013および固定ラック2014は回転可能なラック2015上に配設される。導電性スライス2012は、固定部材2013上に配設され、一方上部ケース2011は導電性スライス2012上に配設される。
【0028】
図15を参照して、上部ケース2011は孔部2017および孔部2018を含むことができる。一実施態様において、孔部2017が、第1の部分的孔部、例えば円形孔部および四角孔部のような矩形孔部を含むことができるが、それに限定されない幾何学的孔部、および、第2の部分的孔部、例えば、DC−DCモジュール202のピン2023によって挿入されるために、長い湾曲した孔部、を含むことができる。第1の部分的孔部が、第2の部分的孔部の一端と接続する。第1の部分的孔部の幅または直径は、第2の部分的孔部のそれより大きい。第1の部分的孔部および第2の部分的孔部の幅または直径が、それぞれ本体から遠いピン2023の端および本体に近いピン2023の端のそれらに実質的にマッチし、そうすると、本体から遠いピン2023の端が第1の部分的孔部、例えば幾何学的孔部に挿入された後で、本体に近いピン2023の端が幾何学的孔部を通過するならば、本体に近いピン2023の端が長い湾曲した孔部のような第2の部分的孔部に入ることができ、および、DC−DCモジュール202がピン2022の回りに反時計回りに回転して本体に近いピン2023の端を長い湾曲した孔部に滑り込むようし、ロック機構を実行することができる。
【0029】
一実施態様において、孔部2018が第1の部分的孔部、例えば面取り縁円形孔部、および半円形の孔部のような第2の部分的孔部を含むことができる。一実施態様において、第2の部分的孔部が、第1の部分的孔部の片側と接続する。例えば、半円形の孔部の面取り縁部分が面取り縁円形孔部の面取り縁部分と接続する。第1の部分的孔部の幅または直径は、第2の部分的孔部のそれより大きい。第1の部分的孔部および第2の部分的孔部の形状およびサイズが、それぞれ本体から遠いピン2022の端および本体に近いピン2022の端のそれの断面形状およびサイズに実質的にマッチし、そうすると、本体から遠いピン2022の端が第1の部分的孔部、例えば面取り縁円形孔部に挿入された後で、本体に近いピン2022の端が面取り縁円形孔部を通過するならば、本体に近いピン2022の端が半円形の孔部のような第2の部分的孔部に滑り込み、DC−DCモジュール202の回転を実行することができる。本体に近いピン2023の端が最初に長い湾曲した孔部に入る一方、本体に近いピン2022の端が半円形の孔部に滑り込む。
【0030】
図15および16を参照して、上部ケース2011はそれの下面に形成されるバフル2019およびバフル2020を更に含む。バフル2019が、孔部2017を取り囲み、一方バフル2020は孔部2018を取り囲む。図15に示すように、回転可能なラック2015が下部ケース2016内の2つのスルーホールに挿入され、そうすると、回転可能なラック2015は下部ケース2016と固定部材2013および固定ラック2014との間にはさまれて回転を実行することができる。回転可能なラック2015のプロングとピン2022またはピン2023の間に電気連結を形成するために、導電性スライス2012が、一端で固定部材2013を通過する回転可能なラック2015のプロングのより短い端を接触させて、他端で孔部2018または孔部2017を通過するピン2022またはピン2023を接触させる。一実施態様において、導電性スライス2012の材料は金属または合金であることができる。
【0031】
上述したように、本発明は、結合性電源デバイスを提供するために、AC−DCモジュールとDC−DCモジュールを結合する孔部とピンとの間にシュートまたはロック機構を使用する。上述した結合性電源デバイスは、発光ダイオード電源、可変コンバータを備えたトランスまたは電池充電器に適用されることができる。したがって、DC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールが他の仕様のDC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールと交換されることができる。たとえば、結合性電源デバイスが電池充電器であるならば、電池充電キャビティを備えたDC−DCモジュールは異なるタイプの電池に対して異なるタイプの電池充電キャビティを有するDC−DCモジュールと交換されることができる。例えば、単3電池充電キャビティを備えたDC−DCモジュールは、単4電池またはリチウム電池充電キャビティを備えたDC−DCモジュールと交換されることができる。AC−DCモジュールは、また、異なる仕様のプラグを有するAC−DCモジュールと交換されることができる。結合性電源デバイスが発光ダイオード電源であるならば、DC−DCモジュールは異なる数の発光ダイオード用のDC−DCモジュールと交換されることができる。結合性電源デバイスが可変コンバータを備えたトランスであるならば、AC−DCモジュールは異なる仕様のコンバータを有するAC−DCモジュールと交換されることができる。
【0032】
さらに、一旦AC−DCモジュールの保安検査が完了されると、本発明の結合性電源デバイスのDC−DCモジュールが交換可能であるので、AC−DCモジュールが異なる種類のDC−DCモジュールと協同して販売のためのそのスケーラビリティおよび便宜を促進することができ、および、AC−DCモジュールだけが保安検査を実行される必要がある。したがって、本発明の結合性電源デバイスは電源デバイスの製品化までの時間を短縮することができる。さらに、本発明の結合性電源デバイスのDC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールが他の仕様のDC−DCモジュールまたはAC−DCモジュールと交換されることができるので、ユーザは異なるモバイル装置用の異なる電池充電器またはトランスを持ち歩く必要がなく、交換するために必要なモジュールを持ち歩く必要があるだけであり、それによって、ユーザが持ち歩く必要があるトランスまたは電池充電器の重量が、減らされることができる。
【0033】
前述の記述は、本発明の好ましい一実施態様である。この実施態様が説明の目的のみに記載されて限定されないこと、および多数の変更および修正が、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって実践されることができるということ、を認識するべきである。それらが主張される本発明の有効範囲またはそれの同等物内に起こる限り、全てのこの種の修正および変更が含まれることを意図する。
【符号の説明】
【0034】
10 結合性電源デバイス
20 結合性電源デバイス
101 AC−DCモジュール
102 DC−DCモジュール
201 AC−DCモジュール
202 DC−DCモジュール
1011 上部ケース
1012 下部ケース
1013 回路ボード
1014 突設された部分
1015 フランジ
1016 キャビティ
1017 突設された部分
1018 フランジ
1019 導電性スライス
1020 キャビティ
1021上部ケース
1022 下部ケース
1023 回路ボード
1024 凹部
1025 フランジ
1026 可撓性スライス
1027 突設された部材
1028 凹部
1029 フランジ
1030 導電性スライス
1031 キャビティ
2011 上部ケース
2012 導電性スライス
2013 固定部材
2014 固定ラック
2015 回転可能なラック
2016 下部ケース
2017 孔部
2018 孔部
2019 バフル
2020 バフル
2021 本体
2022 ピン
2023 ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合性電源デバイスであって、前記デバイスが、
第1のジョイント部分を含むAC−DCモジュールと、
第2のジョイント部分を有し、かつ前記第1のジョイント部分と前記第2のジョイント部分によって前記AC−DCモジュールに電気的に連結されるDC−DCモジュールと、を備え、前記DC−DCモジュールが、前記AC−DCモジュールから着脱可能であることができる着脱可能なモジュールとして働き、前記AC−DCモジュールが異なるタイプの前記DC−DCモジュールと協同することを可能にする、ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記第1のジョイント部分が、少なくとも1つの突設された部分および前記AC−DCモジュールの一端の側壁上に形成されるキャビティを含み、前記第1のジョイント部分が、前記少なくとも1つの突設された部分の外縁部上に配設されるフランジを更に含み、前記少なくとも1つの突設された部分が、それの中央に配設される開口部を含み、前記AC−DCモジュールが、前記開口部に隣接して配設される導電性スライスを更に備える、ことを特徴とする請求項1のデバイス。
【請求項3】
前記第2のジョイント部分が、少なくとも1つの凹部および前記DC−DCモジュールの一端の側壁上に形成される可撓性スライスを含み、前記第2のジョイント部分が、前記少なくとも1つの凹部の外縁部上に配設されるフランジを更に含み、前記少なくとも1つの凹部の前記フランジが、前記少なくとも1つの突設された部分の前記フランジをロックし、および、前記少なくとも1つの凹部が前記少なくとも1つの突設された部分を収容し、前記第2のジョイント部分が、前記キャビティによってロックされるべき前記可撓性スライス上に配設される突設された部材を更に含み、前記少なくとも1つの凹部が、それの中央に配設される開口部を含み、前記DC−DCモジュールが、前記少なくとも1つの凹部の前記開口部に隣接して配設される導電性スライスを更に備え、前記DC−DCモジュールの前記導電性スライスが、前記少なくとも1つの凹部の前記開口部および前記少なくとも1つの突設された部分の前記開口部を部分的に通過し、前記AC−DCモジュールの前記導電性スライスが、前記DC−DCモジュールの前記導電性スライスを接触させて電気連結を形成する、ことを特徴とする請求項2のデバイス。
【請求項4】
結合性電源デバイスであって、前記デバイスが、
その上に形成される第1の孔部および第2の孔部を含むAC−DCモジュールにおいて、前記第1の孔部が第1の部分的孔部および第2の部分的孔部を含み、前記第2の孔部が第1の部分的孔部および第2の部分的孔部を含み、前記第1の孔部の前記第1の部分的孔部および前記第2の孔部の前記第1の部分的孔部の幅または直径が、それぞれ前記第1の孔部の前記第2の部分的孔部および前記第2の孔部の前記第2の部分的孔部の幅または直径より大きく、前記第1の孔部の前記第1の部分的孔部が前記第1の孔部の前記第2の部分的孔部の一端を接続し、前記第2の孔部の前記第2の部分的孔部が前記第2の孔部の前記第1の部分的孔部の片側を接続する、モジュールと、
本体、第1のピンおよび第2のピンを含むDC−DCモジュールにおいて、前記第1のピンおよび前記第2のピンが、前記本体上に配設され、前記本体の近くにある前記第1のピンおよび前記第2のピンの第1の部分の幅または直径が、それぞれ前記本体から遠い前記第1のピンおよび前記第2のピンの第2の部分の幅または直径より小さく、前記本体から遠い前記第1のピンの前記第2の部分が、前記第1の孔部の前記第1の部分的孔部に挿入され、前記本体に近い前記第1のピンの前記第1の部分が、前記第1の孔部の前記第2の部分的孔部に滑り込み、前記本体から遠い前記第2のピンの前記第2の部分が、前記第2の孔部の前記第1の部分的孔部に挿入され、前記本体に近い前記第2のピンの前記第1の部分が、前記第2の孔部の前記第2の部分的孔部に滑り込む、モジュールと、を備えることを特徴とするデバイス。
【請求項5】
前記本体から遠い前記第1のピンの前記第2の部分が幾何学的柱形状であり、および、前記本体に近い前記第1のピンの前記第1の部分が円柱状であり、前記本体から遠い前記第2のピンの前記第2の部分が、面取り縁円柱形状であり、および前記本体に近い前記第2のピンの前記第1の部分が円柱状であり、前記第1の孔部の前記第1の部分的孔部が、幾何学的孔部を含み、および、前記第1の孔部の前記第2の部分的孔部が長い湾曲した孔部を含み、前記第2の孔部の前記第1の部分的孔部が、面取り縁円形孔部を含み、および、前記第2の孔部の前記第2の部分的孔部が半円形の孔部を含み、前記幾何学的柱が、円柱または角柱を含み、前記幾何学的孔部が、円形孔部または矩形孔部を含む、ことを特徴とする請求項4のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−66359(P2013−66359A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−279026(P2011−279026)
【出願日】平成23年12月20日(2011.12.20)
【出願人】(508003033)フィホン テクノロジー カンパニー,リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】PHIHONG TECHNOLOGY CO.,LTD.
【Fターム(参考)】