説明

結束用テープ

【課題】
ファンホールドラベルを結束するための結束用テープであって、前記ファンホールドラベルのラベル種別を容易に識別することができる結束用テープを提供することを課題とする。
【解決手段】
図2に示すファンホールドラベル10は、結束用テープ12の表出する面に、ラベル6の印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、前記ラベル6の種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定枚数のラベルごとにミシン目から折り畳んで形成したファンホールドラベルを結束するための結束用テープに関し、特に前記ラベルの種別を識別することができる結束用テープに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、製造、物流、販売などにおける物品管理では、所定の情報がコード化されたバーコードなどを使用した自動認識システムが用いられている。このバーコードなどによる自動認識システムでは、バーコードリーダによってコード化された所定の情報を瞬時に読み取って認識することができる。つまり、バーコードプリンタによって物品情報をコード化したバーコードラベルを印字発行し、このバーコードラベルを対象物品に貼着し、さらに対象物品に貼着されたバーコードラベルをバーコードリーダで読み取ることでコード化された物品情報を瞬時に認識することができる。
【0003】
このようなバーコードなどを印字するバーコードプリンタに用いられるラベルの形態は、帯状の剥離紙に複数枚のラベルが仮着されたラベル連続体を円筒状の巻き芯に巻回したロールラベルと、帯状の剥離紙に複数枚のラベルが仮着されたラベル連続体を所定枚数のラベルごとに剥離紙に設けられたミシン目からZ字状に折り畳んで形成したファンホールドラベルと、がある。
【0004】
また、物品に貼着されるラベルは、その使用用途によって、印字方式や基材や粘着剤などさまざまな種別がある。これらさまざまな種別に関する情報のうち、印字方式は、たとえば、耐性が高く長期間の使用に適したインクリボンを熱転写して印字する熱転写方式や、インクリボンが不要なことからコストが安く大量発行に適しラベル印字面に設けられた感熱発色層を発色させて印字する感熱方式など、がある。また、基材は、たとえば、コストが安く一般的な紙基材や、耐水性と耐擦過性に優れ屋外使用などに適している合成紙基材や、耐水・耐熱・耐溶剤など耐候性に優れ取扱説明や管理表示に適しているフィルム基材など、がある。また、粘着剤は、たとえば、物品に貼着した後に剥がすことができ一時的な接着に適している弱粘着剤や、物品に貼着した後は剥がすことができない永久接着に適している強粘着剤や、低温下における接着性の低下が少なく冷凍物品への永久接着に適している冷凍用粘着剤など、がある。従来、このようなラベルに関するさまざまな種別情報は、ロールラベルまたはファンホールドラベルの梱包箱に表示されていた。
【0005】
しかしながら、このようなラベルに関するさまざまな種別情報をロールラベルまたはファンホールドラベルの梱包箱に表示する方法では、梱包箱からロールラベルまたはファンホールドラベルを取り出すと、ラベルの種別が不明になるという問題があった。特に、無印刷や同一デザイン印刷で種別が異なるラベルを複数種類用いている場合は、誤った種別のラベルを使用してしまうという問題があった。
【0006】
なお、帯状の剥離紙に複数枚のラベルが仮着されたラベル連続体を円筒状の巻き芯に巻回して構成されるロールラベルにおいて、ラベルの粘着剤種別を表す記号を巻き芯の内周面または端面に表示したり、ラベルの粘着剤種別に合わせて巻き芯全体または内周面を色分けしたロールラベルとして以下の公報がある。
【0007】
【特許文献1】特開2002−14618号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上のような諸問題に鑑みなされたもので、ファンホールドラベルを結束するための結束用テープであって、前記ファンホールドラベルのラベル種別を容易に識別することができる結束用テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙と、前記剥離紙の剥離処理された面に粘着剤を介して所定のラベル形状に型抜きされたラベル基材を仮着してなる複数枚のラベルと、前記剥離紙の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成されたミシン目と、を設けるとともに、所定枚数の前記ラベルごとに前記ミシン目から前記剥離紙をZ字状に折り畳んで形成したファンホールドラベルを結束するための結束用テープであって、前記結束用テープの表出する面に、前記ラベルの印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、前記ラベルの種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示することを特徴とする結束用テープに関する。
また請求項2記載の発明の要旨は、一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙と、前記剥離紙の剥離処理された面に貼着と剥離とを繰り返し行うことができる再剥離性粘着剤を介してテープ基材を仮着してなる帯状のテープ基材と、前記剥離紙の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成され前記剥離紙を切り取り可能な切れ目と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の結束用テープに関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、ファンホールドラベルを結束するための結束用テープの表出する面に、ラベルの印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、ラベルの種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示する結束用テープとしたので、ファンホールドラベルのラベル種別を容易に識別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明にかかる結束用テープについて図1乃至図5を用いて説明する。まず、本発明にかかる結束用テープの第1の実施の形態について図1乃至図3を用いて説明する。図1はファンホールドラベルを説明するための説明図、図2はファンホールドラベルおよび第1の実施の形態の結束用テープを説明するための説明図、図3はファンホールドラベルを第1の実施の形態の結束用テープで結束した図である。
【0012】
図1および図2に示すファンホールドラベル10は、一方の面にシリコーンなどの剥離剤を塗布することによって剥離処理された帯状の剥離紙2の剥離処理面に、粘着剤4を塗布しラベル基材を貼り合わせて、ラベル6の形状に打ち抜いた複数枚のラベル6を仮着したもので、前記ラベル6の一方の全面には前記剥離紙2の剥離処理面から前記粘着剤4が転移され、前記剥離紙2の長さ方向における所定の寸法位置ごとに幅方向の両端間にミシン目8が形成され、所定枚数の前記ラベル6ごとに前記ミシン目8から前記剥離紙2をZ字状に折り畳んで形成したものである。このように、所定枚数の前記ラベル6ごとに前記ミシン目8から前記剥離紙2をZ字状に折り畳んで積み重ねるようにして形成したラベル連続体をファンホールドラベル10と称する。
【0013】
以下、各々の構成について説明する。前記剥離紙2の基材としては、一般的にグラシン紙やクラフト紙等が用いられるが、ラベル6にプリンタ印字する場合は強度が高く平滑性に優れているグラシン紙が適している。
【0014】
前記粘着剤4は、エマルジョン系、ソルベント系、ホットメルト系の粘着剤を用いることができ、素材は、アクリル系、ゴム系など任意であり適宜な組合せの粘着剤を用いて形成される。また、粘着剤の強さは、物品に貼着した後に剥がすことができ一時的な接着に適している弱粘着剤や、物品に貼着した後は剥がすことができない永久接着に適している強粘着剤や、低温下における接着性の低下が少なく冷凍物品への永久接着に適している冷凍用粘着剤や、物品に貼着した後に剥離や再貼着を繰り返して行うことができる再剥離粘着など、貼着される物品とその用途によって適した粘着剤の強さを選定することができる。
【0015】
前記ラベル6となるラベル基材は、コストが安く一般的な上質紙やコート紙やアート紙などの紙基材や、耐水性と耐擦過性に優れ屋外使用等に適しているポリエチレンやポリプロピレン等に充填材を加えて紙のような繊維状に加工した合成紙基材や、耐水・耐熱・耐溶剤等の耐候性に優れ取扱説明や管理表示に適しているポリプロピレンやポリエステルやポリエチレンなどのフィルム基材など、その用途によって適したラベル基材を選定することができる。
【0016】
前記ラベル6の印字方式は、耐性が高く長期間の使用に適したインクリボンを熱転写して印字する熱転写方式や、インクリボンが不要なことからコストが安く大量発行に適したラベル印字面に設けられた感熱発色層を発色させて印字する感熱方式など、があり、その用途に応じていずれかの印字方式を選定することができる。
【0017】
図2に示すファンホールドラベル10は、たとえば、所定枚数を2枚としてラベル6を2枚ごとにミシン目8から剥離紙2をZ字状に折り畳んで、剥離紙2の厚さ方向に積み重ねるようにして形成される。したがって、仮に一単位とするラベル枚数が1000枚として、剥離紙2の長さ方向にラベル6が1000枚仮着されているとすると、ラベル6を2枚ごとに剥離紙2をZ字状に500回折り畳んで積み重ねるようにして形成される。このように一単位とするラベル枚数を、所定枚数のラベル6ごとにミシン目8から剥離紙2をZ字状に折り畳んで積み重ねるようにして形成した、ファンホールドラベル10のひとかたまりは、「ブロック」と呼ばれ、結束用テープ12によって一束に結束される。
【0018】
前記結束用テープ12は、クラフト紙などの紙テープやポリプロピレンなどのフィルムテープが用いられる。これらの紙テープやフィルムテープは、接着剤などが全く塗布されていないタイプと加熱することで粘着力が発生する接着剤が一方の面に塗布された熱活性タイプとがある。接着剤などが全く塗布されていないタイプは、ファンホールドラベル10を人手によって結束する場合に用いられ、巻回したテープとテープ端部とを粘着テープなどによって接合する。加熱することで粘着力が発生する接着剤が一方の面に塗布された熱活性タイプは、ファンホールドラベル10を帯掛機などと呼ばれる機械によって結束する場合に用いられ、巻回したテープと熱で活性化されたテープ端部の粘着部とを接合する。
【0019】
本発明にかかる結束用テープの第1の実施の形態は、結束用テープ12の表出する面に、ラベル6の印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、前記ラベル6の種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示することを特徴とするものである。
【0020】
図3(a)および図3(b)は、ラベル6の印字方式や基材や粘着剤などの種別情報のうち粘着剤に関する種別情報を、文字や記号や色分けなどの識別情報のうち色分けによって識別情報を結束用テープ12の表出する面に表示した例である。図3(a)に示すファンホールドラベル10aは、剥離紙2の剥離処理面に複数のラベル6aが弱粘着剤を介して仮着されているもので、「黄色」の結束用テープ12aによって一束に結束されている。また、図3(b)に示すファンホールドラベル10bは、剥離紙2の剥離処理面に複数のラベル6bが強粘着剤を介して仮着されているもので、「青色」の結束用テープ12bによって一束に結束されている。
【0021】
図示せぬプリンタの操作者は、この結束用テープ12の色分けによる識別情報を見て、ラベル6の粘着剤に関する情報を判別する。つまり、結束用テープ12が黄色の場合は、弱粘着剤が用いられたラベル6aが仮着されたファンホールドラベル10aと判断し、結束用テープ12が青色の場合は、強粘着剤が用いられたラベル6bが仮着されたファンホールドラベル10bと判断する。
【0022】
同様に、ラベル6の印字方式に関する種別情報を、文字によって識別情報を結束用テープ12の表出する面に表示しても良く、たとえば、図3(a)に示すファンホールドラベル10aのラベル6aが熱転写方式の場合は、結束用テープ12aの表出する面に「熱転写」と適宜の間隔をおいて表示し、図3(b)に示すファンホールドラベル10bのラベル6bが感熱方式の場合は、結束用テープ12bの表出する面に「感熱」と適宜の間隔をおいて表示することができる。また、同様に、ラベル6の基材に関する種別情報を、記号によって識別情報を結束用テープ12の表出する面に表示しても良く、たとえば、図3(a)に示すファンホールドラベル10aのラベル6aが紙基材の場合は、結束用テープ12aの表出する面に「○」と適宜の間隔をおいて表示し、図3(b)に示すファンホールドラベル10bのラベル6bが合成紙基材の場合は、結束用テープ12bの表出する面に「□」と適宜の間隔をおいて表示することができる。
【0023】
なお、上述した「黄色」および「青色」の色分け、「熱転写」および「感熱」の文字、「○」および「□」の記号は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、適宜の色分けや文字や記号を選択することができる。また、ラベル6に関する種別情報は、上述した印字方式や基材や粘着剤に限らず別の種別情報を加えても良い。また、ラベル6を識別するために結束用テープ12の表出する面に表示される識別情報は、上述した文字や記号や色分けに限らず他の識別情報を加えても良い。さらに、ラベル6に関する種別情報と、ラベル6を識別するために結束用テープ12の表出する面に表示される識別情報と、は一つに限らず、たとえば、印字方式および基材というような複数の種別情報を記号および色分けというように複数の識別情報で表示するようにしても良い。
【0024】
このように、ラベル6の印字方式や基材や粘着剤などの識別情報にもとづいて、ラベル6の種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示することによって、プリンタの操作者は、梱包箱からファンホールドラベル10を取り出しても、ラベル6の種別を容易に識別することができる。
【0025】
次に、本発明にかかる結束用テープの第2の実施の形態について図4および図5を用いて説明する。図4は、第2の実施の形態の結束用テープを説明する説明図である。図5は、ファンホールドラベルを第2の実施の形態の結束用テープで結束した図である。なお、以下の実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0026】
本発明にかかる結束用テープの第2の実施の形態は、一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙と、前記剥離紙の剥離処理された面に貼着と剥離とを繰り返し行うことができる再剥離性粘着剤を介してテープ基材を仮着してなる帯状のテープ基材と、前記剥離紙の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成され前記剥離紙を切り取り可能な切れ目と、を設けたものである。
【0027】
図4(a)は、第2の実施の形態の結束用テープをテープ基材が全面に見える側から見た状態を示している。結束用テープ22は、一方の面にシリコーンなどの剥離剤を塗布することによって剥離処理された帯状の剥離紙14の剥離処理面に、貼着と剥離とを繰り返し行うことができる再剥離性粘着剤16を塗布しテープ基材18を貼り合わせたもので、このテープ基材18には剥離紙14の剥離処理面から再剥離性粘着剤16が転移され、テープ基材18は剥離紙14から剥離可能に仮着された状態にある。
【0028】
図4(b)は、第2の実施の形態の結束用テープを剥離紙が全面に見える側から見た状態を示している。結束用テープ22は、剥離紙14の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成され、剥離紙14を切り取り可能な切れ目20が設けられている。詳しくは、切れ目20a、20b、20cなどが設けられ、剥離紙14を剥離紙14a、14b、14cなどに区分している。
【0029】
以下、各々の構成について説明する。前記剥離紙14の基材としては、グラシン紙やクラフト紙等を用いることができる。前記再剥離性粘着剤16は、アクリル系粘着剤に架橋剤を配合して粘着剤の凝集力を高めた溶剤型アクリル系粘着剤やエマルジョン型アクリル系粘着剤、粘着性とクッション性を有する弾性微球体を粘着剤に混合添加して、その弾性微球体による凹凸形状で接触面積を減少させた、弾性微球体含有エマルジョン型アクリル系粘着剤などを用いることができる。前記テープ基材18は、前述したラベル基材と同様に紙基材や合成紙基材やフィルム基材を用いることができる。前記切れ目20は、剥離紙14の長さ方向に任意の間隔で設けることができ、また剥離紙14を容易に切り取ることができる形状であれば良くその切れ目形状などは特に限定しない。
【0030】
図4(c)は、第2の実施の形態の結束用テープの一端部に位置する剥離紙を取り除いた状態を示している。結束用テープ22aは、図4(b)に示した切れ目20aから剥離紙14を切り離して、一方の端部に位置する剥離紙14aを取り除き、この剥離紙14aに対応する部分の再剥離性粘着剤16aを露出させたものである。図4(d)は、第2の実施の形態の結束用テープの一端部に位置する剥離紙を残し次に位置する剥離紙を取り除いた状態を示している。結束用テープ22bは、図4(b)に示した切れ目20aおよび20bから剥離紙14を切り離して、一方の端部に位置する剥離紙14aを残し、この剥離紙14aに隣接して位置する剥離紙14bを取り除き、この剥離紙14bに対応する部分の再剥離性粘着剤16bを露出させたものである。
【0031】
このような図4(c)に示す結束用テープ22aおよび図4(d)に示す結束用テープ22bを用いてファンホールドラベルを結束する方法について図5を用いて説明する。図5(a)は、図4(c)に示す結束用テープ22aを用いてファンホールドラベルを結束した状態を示し、図5(b)は、図4(d)に示す結束用テープ22bを用いてファンホールドラベルを結束した状態を示している。
【0032】
図5(a)に示す、一単位とするラベル枚数を折り畳んで積み重ねるようにして形成されたファンホールドラベル10は、結束用テープ22aによって巻回され、一方の端部に位置する再剥離性粘着剤16a部分をテープ基材18の表出する面に貼着して一束に結束される。このようなファンホールドラベル10は、再剥離性粘着剤16a部分端部を引き上げてテープ基材18の表出する面から剥離することによって、結束用テープ22aによる結束が解かれる。また、図示せぬプリンタから使用途中のファンホールドラベル10を取り外して保管する場合には、前述した結束方法と同様に、結束用テープ22aを使用途中のファンホールドラベル10に巻回し、一方の端部に位置する再剥離性粘着剤16a部分をテープ基材18の表出する面に貼着して一束に結束することができる。
【0033】
図5(b)に示す、ファンホールドラベル10は、結束用テープ22bによって巻回され、一方の端部に位置する剥離紙14aを残し、この剥離紙14aに隣接して位置する再剥離性粘着剤16b部分をテープ基材18の表出する面に貼着して一束に結束される。剥離紙14aはテープ基材18の表出する面に接している状態であり、結束用テープ22bの剥離紙14aに対応する部分は自由に摘み上げることができる。このようなファンホールドラベル10は、結束用テープ22bの一方の端部に位置する剥離紙14aに対応する部分を摘み部として摘み上げて、再剥離性粘着剤16b部分をテープ基材18の表出する面から剥離することによって、結束用テープ22bによる結束が解かれる。また、使用途中のファンホールドラベル10を保管する場合には、前述した結束方法と同様に、結束用テープ22bを使用途中のファンホールドラベル10に巻回し、結束用テープ22bの一方の端部に位置する剥離紙14aに対応する部分を摘み部として、再剥離性粘着剤16b部分をテープ基材18の表出する面に貼着して一束に結束することができる。
【0034】
なお、結束用テープ22のテープ基材18の表出する面には、先述した第1の実施の形態と同様に、ラベル6の印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、前記ラベル6の種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示することができる。
【0035】
このように、本発明にかかる結束用テープの第2の実施の形態は、一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙14と、前記剥離紙14の剥離処理された面に貼着と剥離とを繰り返し行うことができる再剥離性粘着剤16を介してテープ基材18を仮着してなる帯状のテープ基材18と、前記剥離紙14の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成され前記剥離紙14を切り取り可能な切れ目20と、を設けた結束用テープ22としたので、ファンホールドラベル10のラベル種別を容易に識別することができるとともに、結束用テープ22を繰り返して何度も使用することができる。
【0036】
なお、本発明が上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更可能である。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】ファンホールドラベルを説明するための説明図である。
【図2】ファンホールドラベルおよび第1の実施の形態の結束用テープを説明するための説明図である。
【図3】ファンホールドラベルを第1の実施の形態の結束用テープで結束した図である。
【図4】第2の実施の形態の結束用テープを説明する説明図である。
【図5】ファンホールドラベルを第2の実施の形態の結束用テープで結束した図である。
【符号の説明】
【0038】
2 剥離紙
4 粘着剤
6、6a、6b ラベル
8 ミシン目
10、10a、10b ファンホールドラベル
12、12a、12b 結束用テープ
14、14a、14b、14c 剥離紙
16、16a、16b 再剥離性粘着剤
18 テープ基材
20、20a、20b、20c 切れ目
22、22a、22b 結束用テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙と、前記剥離紙の剥離処理された面に粘着剤を介して所定のラベル形状に型抜きされたラベル基材を仮着してなる複数枚のラベルと、前記剥離紙の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成されたミシン目と、を設けるとともに、所定枚数の前記ラベルごとに前記ミシン目から前記剥離紙をZ字状に折り畳んで形成したファンホールドラベルを結束するための結束用テープであって、
前記結束用テープの表出する面に、
前記ラベルの印字方式や基材や粘着剤などの種別情報にもとづいて、
前記ラベルの種別を識別するための文字や記号や色分けなどの識別情報を表示することを特徴とする結束用テープ。
【請求項2】
一方の面が剥離処理された帯状の剥離紙と、前記剥離紙の剥離処理された面に貼着と剥離とを繰り返し行うことができる再剥離性粘着剤を介してテープ基材を仮着してなる帯状のテープ基材と、前記剥離紙の長さ方向の所定寸法位置ごとに幅方向の両端間に形成され前記剥離紙を切り取り可能な切れ目と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の結束用テープ。















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−36287(P2006−36287A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−220206(P2004−220206)
【出願日】平成16年7月28日(2004.7.28)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】