説明

給湯システム

【課題】バーナの制御を容易化しつつ給湯システムの熱効率の低下を防止することができる給湯システムを提供する。
【解決手段】給湯システム50では、吸着式ヒートポンプ3,3で加熱された熱媒体から水に熱を移動させた後、バーナ15で加熱されたボイラ水M1から水に熱を移動させることにより、水を温水として供給する。ここで、吸着式ヒートポンプ3,3においては、凝縮熱により熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転の際に、ボイラ水M1が熱源として用いられている。また、バーナ15においては、ボイラ水M1の温度が所定範囲内となるように、点火と消火とが繰り返される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸着式ヒートポンプとバーナとを備えた給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の給湯システムとして、バーナにより熱媒体を加熱し、その熱媒体から水に熱を移動させることで、水を温水として供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような給湯システムでは、熱媒体の温度が所定範囲内となるように、バーナの点火と消火とが繰り返される。
【0003】
ところが、この給湯システムでは、バーナを再点火する前に、例えばエアパージを行って未燃ガスを除去する必要があることから熱損失が著しく、給湯システムの熱効率が低下するという問題がある。
【0004】
一方、近年、熱効率の向上を課題とした給湯システムとして、吸着式ヒートポンプで加熱された第1熱媒体から水に熱を移動させた後、バーナで加熱された第2熱媒体から水に熱を移動させることにより、水を温水として供給するものが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−9733号公報
【特許文献2】特開2006−125713号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような給湯システムでは、熱効率の向上という課題を解決するために高い熱効率を実現する手段が最重要視されることから、バーナの火力が例えば水の流量に応じて制御されるため、給湯システムの熱効率の低下は防止されるもののバーナの制御が複雑化するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、バーナの制御を容易化しつつ給湯システムの熱効率の低下を防止することができる給湯システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、吸着式ヒートポンプとバーナとを備えた給湯システムにおいて、第2熱媒体を脱離−凝縮運転の熱源として用いると共に第2熱媒体の温度が所定範囲内となるようにバーナの点火と消火とを繰り返すことで、バーナの制御を容易化しつつ給湯システムの熱効率の低下を防止できることを見出した。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
【0008】
すなわち、本発明に係る給湯システムは、吸着式ヒートポンプで加熱された第1熱媒体から水に熱を移動させた後、バーナで加熱された第2熱媒体から水に熱を移動させることにより、水を温水として供給する給湯システムであって、吸着式ヒートポンプにおいては、凝縮熱により第1熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転の際に、第2熱媒体が熱源として用いられ、バーナにおいては、第2熱媒体の温度が所定範囲内となるように、点火と消火とが繰り返されることを特徴とする。
【0009】
ここで、所定範囲は、70℃〜85℃であることが好ましい。このように、第2熱媒体の温度が70℃〜85℃となるようにバーナの点火と消火とを繰り返すことで、吸着式ヒートポンプの熱効率を高い状態で安定化させ、給湯システムの熱効率の低下を一層防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、バーナの制御を容易化しつつ給湯システムの熱効率の低下を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る給湯システムを示す概略構成図である。図1に示すように、給湯システム50は、ヒートポンプユニット1とボイラ2とを備え、給水された水をヒートポンプユニット1で予熱した後、必要とする温度までボイラ2でさらに加熱(追い炊き)することで、水を温水として供給するハイブリッド給湯システムである。なお、「水」とは、低温水、水中温水及び高温水等のいかなる温度の水を含むものをいい、「温水」とは「水」に熱が移動されて「水」よりも温度が高くなったものをいう。これについては以下の説明においても同様である。
【0013】
ヒートポンプユニット1は、水流通ライン4A、熱媒体流通ライン5、一対の吸着式ヒートポンプ3,3、及び熱交換器(第1熱交換器)13を含んで構成されている。このヒートポンプユニット1は、吸着式ヒートポンプ3,3で熱媒体(第1熱媒体:例えば、水等)を加熱し、熱交換器13で熱媒体から水に熱を移動させるものである。ここでは、ヒートポンプユニット1は、その最大出力が16kWとなっており、給水器16により給水された水を約20℃前後の中温水(温水)としてボイラ2へ供給する。
【0014】
水流通ライン4Aは、熱交換器13を通過するように設けられている。この水流通ライン4Aは、給水された水を留めることなく矢印A方向へと流通させると共に、中温水をボイラ2へ供給する。熱媒体流通ライン5は、吸着式ヒートポンプ3,3と熱交換器13とを通過してこれらの間を循環するように設けられている。この熱媒体流通ライン5は、熱媒体をポンプ6により矢印B方向に流通させる。また、熱媒体流通ライン5には、熱媒体を貯留するタンク18が設けられている。
【0015】
吸着式ヒートポンプ3,3は、その内部が真空に保たれた真空容器31を有し、この真空容器31の内部において、例えばシリカゲル等の吸着剤32を備えた熱交換器34が上部に、また、例えば水等の冷媒33に浸かるよう設置された熱交換器35が下部に設けられている。吸着式ヒートポンプ3,3は、吸着剤から脱離した冷媒を凝縮させて凝縮熱を発生させ、この凝縮熱で熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転と、蒸発した冷媒を吸着させて吸着熱を発生させ、この吸着熱で熱媒体を加熱する蒸発−吸着運転と、を実施するものである。これらの吸着式ヒートポンプ3,3は、互いに異なる運転が実施されるように構成されており、具体的には、一方が脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aとされるとき、他方が蒸発−吸着運転時の吸着式ヒートポンプ3Bとされている。
【0016】
脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aは、その内部の上方において、バーナ(加熱器)15で加熱されたボイラ水(第2熱媒体)M1が高温熱源流通ライン7(詳しくは後述)を通って熱交換器34に送られるように接続されている。熱交換器34の周囲に設置されている吸着剤32は、熱交換器34を通してボイラ水M1との間で熱が移動可能となっている。つまり、脱離−凝縮運転時において、ボイラ水M1は、熱を吸着式ヒートポンプ3Aに供給される熱源となることができる。
【0017】
一方、この吸着式ヒートポンプ3Aの内部の下方においては、熱媒体流通ライン5が熱交換器35と接続されている。熱交換器35の周囲には、冷媒33が満たされており、熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と冷媒33との間で熱が移動可能となっている。
【0018】
これにより、吸着式ヒートポンプ3Aでは、熱交換器34においてボイラ水M1から吸着剤32に熱が移動されて吸着剤32に吸着されていた冷媒が脱離され、脱離された冷媒がヒートポンプ3A下部の冷媒33と接触し凝縮して凝縮熱が発生され、その凝縮熱で熱媒体流通ライン5内の熱媒体が加熱されることとなる。
【0019】
蒸発−吸着運転時の吸着式ヒートポンプ3Bは、その上方において、熱媒体流通ライン5が熱交換器34と接続されている。熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と、熱交換器34の周囲に設置されている吸着剤32の間で熱が移動可能となっている。
【0020】
一方、吸着式ヒートポンプ3Bの内部の下方においては、熱交換器35と低温熱源ライン9が接続されている。低温熱源流通ライン9は、空気熱交換器11を通過するように設けられており、水等の低温熱媒体をポンプ10で矢印C方向に循環されるように流通させる。そして、空気熱交換器11及びファン12により大気中の熱が低温熱媒体に移動(外気吸熱)され、低温熱媒体が加熱されている。熱交換器35の周囲には、冷媒33が満たされており、熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と冷媒33との間で熱が移動可能となっている。つまり、蒸発−吸着運転時において、大気中の熱は吸着式ヒートポンプ3Bに供給される熱源となることができる。
【0021】
これにより、吸着式ヒートポンプ3Bでは、熱交換器35において大気の熱が冷媒33に熱が移動されて冷媒33が蒸発され、蒸発された冷媒が吸着剤32で吸着されて吸着熱が発生され、この吸着熱で熱媒体流通ライン5内の熱媒体が加熱されることとなる。なお、低温熱媒体は熱交換器35で熱を冷媒33に与えるため、温度が室温以下まで低下するが、空気熱交換器11及びファン12によって室温付近まで加熱され、再びヒートポンプ3Bにおいて熱源として機能することができる。
【0022】
また、図1及び図2に示すように、吸着式ヒートポンプ3では、電磁弁(不図示)により熱源流通ライン7,9と熱媒体流通ライン5との流路が所定時間で交互に切り替えられ、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転とが所定時間で交互に切り替えられる。つまり、運転状態が互いに異なる一対の吸着式ヒートポンプ3A,3B(図1参照)が所定時間で互いに入れ替わって吸着式ヒートポンプ3B,3A(図2参照)になり、その後、所定時間で再び互いに入れ替わって吸着式ヒートポンプ3A,3B(図1参照)に戻り、これが順次に繰り返される。図1及び図2のいずれにおいても、熱媒体はまず吸着式ヒートポンプ3Aにおいて熱を得て、引き続き吸着式ヒートポンプ3Bにおいて熱を得ることによって加熱される。これにより、大気中の熱を効率よく利用して、熱媒体を連続的に加熱することができる。
【0023】
熱交換器13は、例えばプレート型の熱交換器とされており、内部に通過された水流通ライン4A及び熱媒体流通ライン5内のそれぞれを流通する熱媒体及び水の間で熱を移動させる。
【0024】
ボイラ2は、水流通ライン4B、ボイラタンク14及びバーナ15を含んで構成されている。このボイラ2は、バーナ15でボイラタンク14内のボイラ水M1を加熱し、このボイラ水M1から水に熱を移動させるものである。ここでは、ボイラ2は、その最大出力が100kWとなっており、上記ヒートポンプユニット1から供給された中温水を、約55℃前後の高温水(温水)として外部へ供給(出湯)する。
【0025】
水流通ライン4Bは、上記水流通ライン4Aに連続すると共に、後述の熱交換部(第2熱交換器)24を通過するように設けられている。この水流通ライン4Bは、ヒートポンプユニット1の水流通ライン4Aから供給された温水を留めることなく矢印D方向に流通させると共に、高温水を外部へ供給する。
【0026】
ボイラタンク14は、タンク本体23と熱交換部24とボイラ水流通部25とを有している。タンク本体23は、ボイラ水を貯留する。熱交換部24は、その内部がボイラ水M1で満たされ、水流通ライン4Bが通過されるように設けられている。この熱交換部24は、ヒートポンプユニット1から供給され水流通ライン4Bを流通する温水にボイラ水M1の熱を移動させる。つまり、熱交換部24は、水流通ライン4において熱交換器13よりも下流側に設けられている。ボイラ水流通部25は、タンク本体23と熱交換部24との間を循環するように設けられており、タンク本体23のボイラ水M1をポンプ26により矢印E方向に流通させる。
【0027】
このボイラ水流通部25には、高温熱源流通ライン7が連結されている。高温熱源流通ライン7は、脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aを通過するように設けられ、ボイラ水M1を矢印F方向に流通させる。つまり、高温熱源流通ライン7は、吸着式ヒートポンプ3Aの脱離−凝縮運転時の熱源としてボイラ水M1が用いられるように、ボイラ水M1を吸着式ヒートポンプ3Aに供給する。
【0028】
バーナ15は、ボイラタンク14に取り付けられており、ボイラタンク14内のボイラ水M1を加熱する。バーナ15の燃料としては、例えば灯油、A重油などの液体燃料、若しくは都市ガス、LPGなどのガス燃料が用いられている。また、このバーナ15には、制御手段17が接続されている。
【0029】

制御手段17は、CPU、ROM、及びRAM等により構成され、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより、バーナ15の動作を制御する。具体的には、制御手段17は、ボイラ水の温度が70℃〜85℃(所定範囲内)となるように、バーナ15を制御して点火と消火とを繰り返し実施(いわゆるON/OFF制御)させる。また、制御手段17は、バーナ15を再点火する前、バーナ15内に残留した未燃ガスを除去するため、空気供給手段(不図示)を制御してバーナ15内に空気を噴出(エアパージ)させる。
【0030】
次に、説明した給湯システム50の動作について説明する。まず、水が水流通ライン4によりヒートポンプユニット1に供給され、熱交換器13にて吸着式ヒートポンプ3,3で加熱された熱媒体から水に熱が移動されて中温水とされ、この中温水が水流通ライン4によりボイラ2へ供給される。続いて、熱交換部24にてバーナ15で加熱されたボイラ水M1から中温水に熱が移動されて高温水とされ、そして、この高温水が水流通ライン4の下流側から外部へ供給される。
【0031】
ここで、給湯システム50の出力が低出力に設定された場合(例えば、給水される水の流量が少ない場合)、制御手段17によりバーナ15に対し以下のON/OFF制御が行われ、ボイラ水M1の温度が70℃〜85℃内で一定に保たれる。
【0032】
すなわち、まず、バーナ15が点火されてボイラ水M1が加熱され、ボイラ水M1の温度が上昇される。続いて、ボイラ水M1の温度が閾値より高くなったとき、バーナ15が消火され、ボイラ水M1の温度が低下される。続いて、エアパージによりバーナ15内に残留した未燃ガスを除去され、その後、ボイラ水M1の温度が閾値より低くなったとき、バーナ15が再点火されてボイラ水M1が再加熱される。そして、このようなバーナ15の点火と消火が繰り返されることにより、ボイラ水M1の温度が70℃〜85℃内で一定に保たれることとなる。
【0033】
図3は給湯システムにおけるON/OFF制御時の水の温度を示す線図である。図中において、T1はボイラ水の温度、T2は高温水の温度、T3は給水された水の温度をそれぞれ示している。図3に示すように、給湯システム50では、ボイラ水M1の温度T1が70℃〜85℃内となるようにON/OFF制御され、高温水の温度T2が55℃〜65℃内となるようになっている。
【0034】
ところで、図4に示すように、ボイラ2単体では、バーナ15を再点火する前のエアパージのために熱が損失し易いことから、熱効率が低下することが知られており、出力を低くするに従って熱効率が特に低下することが知られている。
【0035】
一方、近年、熱効率の向上を図る給湯システムとして、吸着式ヒートポンプで加熱された熱媒体から水に熱を移動させた後、バーナで加熱されたボイラ水から水に熱を移動させることにより、水を温水として供給するものが開発されているが、この給湯システムでは、熱効率の向上という課題を解決するために高い熱効率を実現する手段が最重要視されることから、バーナの火力が例えば水の流量に応じて制御されるため、給湯システムの熱効率の低下は防止されるもののバーナの制御が複雑化してしまう。
【0036】
このような事情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、吸着式ヒートポンプ3とバーナ15とを備えた給湯システム50において、ボイラ水M1を脱離−凝縮運転の熱源として用いると共に、制御が比較的容易なON/OFF制御でバーナ15を制御してボイラ水M1の温度を所定範囲内とすることで、バーナ15の制御を容易化しつつ、図5に示されるように給湯システム50の熱効率の低下を防止できることを見出した。さらに、給湯システム50全体の出力が低くなればなる程、熱効率が向上することができ、ひいては、給湯システム50の出力が33kW以下のときに、給湯システム50の熱効率が100%を超えるという格別な効果が奏される。
【0037】
以上、給湯システム50では、バーナ15をON/OFF制御することにより、バーナ15を容易に制御することができると共に、給湯システム50の熱効率を、例えば水の流量に応じてバーナ15の火力を制御する場合に比べて多少低下するものの未だ十分に確保することができる。従って、給湯システム50によれば、バーナ15の制御を容易化しつつ給湯システム50の熱効率の低下を防止することができる。つまり、給湯システム50は、バーナ15の制御の複雑化と給湯システム50の熱効率の低下という2つの問題をバランスよく一挙に解決できる画期的なものといえる。
【0038】
図6はヒートポンプユニット1の熱効率と脱離−凝縮運転の熱源として用いるボイラ水M1の温度との相関を示す線図である。本発明者らは鋭意研究をさらに重ね、図6に示すように、ヒートポンプユニット1において、脱離−凝縮運転の熱源として用いるボイラ水M1の温度が70℃〜85℃の温度範囲のとき、ヒートポンプユニット1の熱効率が高く且つ略一定になることを見出した。すなわち、給湯システム50では、上述したように、ボイラ水M1の温度が70℃〜85℃となるようにバーナ15の点火と消火とが繰り返されるため、吸着式ヒートポンプ3,3の熱効率を高い状態で安定化させ、給湯システム50全体の熱効率を低下するのを一層防止することができる。
【0039】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0040】
例えば、上記実施形態では、熱媒体はまず吸着式ヒートポンプ3Aで熱を得た後に引き続き吸着式ヒートポンプ3Bで熱を得て加熱されたが、それとは逆に、まず吸着式ヒートポンプ3Bで熱を得た後に吸着式ヒートポンプ3Aで熱を得て加熱されるような熱媒体流通ラインの流路であってもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、空気熱交換器11及びファン12を用いて大気中の熱を利用したが、地熱等の他の自然エネルギを利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。
【図2】図1に示す給湯システムにおいて吸着式ヒートポンプの脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転とが切り替えられた後の概略構成図である。
【図3】図1に示す給湯システムにおけるON/OFF制御時の水の温度を示す線図である。
【図4】ボイラの熱効率と出力との相関を示す線図である
【図5】図1に示す給湯システムの熱効率と出力との相関を示す線図である。
【図6】図1に示す給湯システムのヒートポンプユニットにおける熱効率とボイラ水の温度との相関を示す線図である。
【符号の説明】
【0043】
3,3A,3B…吸着式ヒートポンプ、15…バーナ(加熱器)、50…給湯システム、M1…ボイラ水(第2熱媒体)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸着式ヒートポンプで加熱された第1熱媒体から水に熱を移動させた後、バーナで加熱された第2熱媒体から前記水に熱を移動させることにより、前記水を温水として供給する給湯システムであって、
前記吸着式ヒートポンプにおいては、凝縮熱により前記第1熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転の際に、前記第2熱媒体が熱源として用いられ、
前記バーナにおいては、前記第2熱媒体の温度が所定範囲内となるように、点火と消火とが繰り返されることを特徴とする給湯システム。
【請求項2】
前記所定範囲は、70℃〜85℃であることを特徴とする請求項1記載の給湯システム。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−249274(P2008−249274A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92614(P2007−92614)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000004444)新日本石油株式会社 (1,898)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【出願人】(000221834)東邦瓦斯株式会社 (440)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】