説明

給湯システム

【課題】共通の熱源機の設定給湯温度の指示を複数のリモコンから出せるようになっている給湯システムにおいて、打たせ湯開始前に設定給湯温度を打たせ湯用に変更する使用者の手間を省く。
【解決手段】使用者が打たせ湯の開始を指示すると、浴室暖房機67は通常運転から打たせ湯運転へ切り替わるとともに、熱源機5へ切替わり情報が送信される(STEP142,143)。熱源機5は、浴室暖房機67から切替わり情報を受信すると、給湯設定温等についての現在の設定状態をメモリに記憶してから、打たせ湯用の給湯制御を開始する(STEP152〜154)。該打たせ湯用の給湯制御では、熱源機5の給湯設定温は、打たせ湯開始前にリモコンから指示された値とは別の打たせ湯用の固定値(例:40°C)に変更される。打たせ湯の終了後は熱源機5の設定状態をメモリに記憶しておいたものへ戻す(STEP156)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打たせ湯ノズルを含む複数の出湯箇所への給湯を行う給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、共通の熱源機が台所や浴槽に使用する湯と浴室暖房機の打たせ湯ノズルから吐出する湯とを供給する給湯システムを開示する。該給湯システムでは、使用者が、浴室の暖房機リモコンのスイッチを操作することにより浴室暖房機内の打たせ湯水路が開閉されて、打たせ湯が開始及び停止される。
【0003】
特許文献1の給湯システムでは、暖房機リモコンで熱源機の設定給湯温度を指示することはできず、台所や浴室に設置された熱源機リモコンから熱源機の設定給湯温度を指示するようになっている。したがって、熱源機の設定給湯温度が打たせ湯には不適格な温度になっている時に打たせ湯が実施されないようにするため、浴室暖房機内の打たせ湯水路内の温水の温度を検出し、温水の温度が所定の上限以上であると、打たせ湯水路を閉じて、打たせ湯を中止するようにしている(特許文献1の図4)。
【0004】
特許文献2は、熱源機と台所や浴室の熱源機リモコンとを通信線で相互に接続するとともに、該熱源機と浴室暖房乾燥機とを通信線で相互に接続する温水暖房システムを開示する。該温水暖房システムでは、熱源機と熱源機リモコンとの間の通信線の通信方式と、熱源機と浴室暖房乾燥機との間の通信線の通信方式とが相違していることに対処して、熱源機に、両通信方式のインターフェースとなる通信手段を装備させ、浴室暖房乾燥機の作動状況(例:乾燥時間設定タイマのタイムアップ、浴室の暖房完了、及び浴室の暖房完了までの予想所要時間等)が、熱源機の通信手段を介して熱源機リモコンへ伝えられて、使用者は熱源機リモコンで浴室暖房乾燥機の作動状況を把握できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−131281号公報
【特許文献2】特開2002−195578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の給湯システムでは、熱源機リモコンで指示した設定給湯温度が打たせ湯として不適格な高温となっている場合には、打たせ湯が中止されてしまう。使用者は打たせ湯を実施するためには、浴室暖房機のリモコンとは別の熱源機リモコンを操作して熱源機の給湯温度を打たせ湯に適したものに指示し直す必要があり、手間がかかる。
【0007】
特許文献2の温水暖房システムでは、熱源機と浴室暖房乾燥機とが通信線で接続されているものの、浴室暖房乾燥機には打たせ湯の機能がないので、浴室暖房乾燥機から熱源機の温度を変更する必要はなく、浴室暖房乾燥機の作動状態を浴室暖房乾燥機から熱源機へ送信し、熱源機を中継して台所等の熱源機リモコンに浴室暖房乾燥機の作動状態を表示するようになっている。ここで、浴室暖房機から熱源機の設定給湯温度を変更することも考えられるが、浴室暖房機と熱源機とは汎用通信方式であるGCH(Gas Central Heating)で通信されており、熱源機を浴室暖房機側から操作しようとすると、該汎用通信方式に、熱源機の設定給湯温度を変更する新たな通信規定を追加しなければならず、工数が増大してしまう。
【0008】
本発明の目的は、打たせ湯の実施を熱源機へ汎用通信方式で指示するリモコンとは別の既存の通信方式を使うリモコンから熱源機の給湯温度が設定されるようになっている給湯システムにおいて、使用者が煩わしい手間を省略して快適な打たせ湯を開始できるようにした給湯システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明の給湯システムは、先端に浴室内の打たせ湯ノズルが接続され打たせ湯水路を開閉する打たせ湯開閉弁を有し該打たせ湯開閉弁を開弁して打たせ湯を開始し該打たせ湯開閉弁を閉弁して打たせ湯を終了する打たせ湯ユニットと、前記打たせ湯ノズルを含む複数の出湯箇所に温水を設定給湯温度で供給する熱源機と、少なくとも打たせ湯の開始及び終了の指示を前記打たせ湯ユニットへ送信する打たせ湯リモコンと、少なくとも設定給湯温度を前記熱源機へ送信する熱源機リモコンと、打たせ湯温度を記憶する記憶媒体とを備え、前記熱源機は、前記打たせ湯リモコンからの打たせ湯の開始及び終了の指示に基づき打たせ湯の開始及び終了を検知する検知手段と、打たせ湯開始指示を検知すると、設定給湯温度を、前記記憶媒体に記憶されている打たせ湯温度に変更してから温水を供給する打たせ湯用給湯制御を開始し、打たせ湯終了指示を検知すると、前記打たせ湯用給湯制御を終了する給湯制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
第1発明によれば、浴室暖房機−熱源機間の汎用通信方式とは別の既存通信方式により熱源機リモコンから熱源機へ設定給湯温度を指示し、打たせ湯開始時の打たせ湯温度が決まってしまうものにおいて、熱源機の設定給湯温度が打たせ湯として不適格であっても、打たせ湯実施中の熱源機の設定給湯温度は打たせ湯として的確な打たせ湯温度で開始されるので、使用者は、打たせ湯開始前に熱源機の設定給湯温度を確認したり、変更したりする面倒な手間から解放される。
【0011】
第2発明の給湯システムは、先端に浴室内の打たせ湯ノズルが接続され打たせ湯水路を開閉する打たせ湯開閉弁を有し該打たせ湯開閉弁を開弁して打たせ湯を開始し該打たせ湯開閉弁を閉弁して打たせ湯を終了する打たせ湯ユニットと、前記打たせ湯ノズルを含む複数の出湯箇所に温水を設定給湯温度で供給する熱源機と、少なくとも打たせ湯の開始及び終了の指示を前記打たせ湯ユニットへ送信する打たせ湯リモコンと、少なくとも設定給湯温度を前記熱源機へ送信する熱源機リモコンと、打たせ湯温度を記憶する記憶媒体とを備え、前記熱源機は、前記打たせ湯リモコンからの打たせ湯の開始及び終了の指示に基づき打たせ湯の開始及び終了を検知する検知手段と、打たせ湯開始指示を検知すると、設定給湯温度が打たせ湯用の給湯温度として適正範囲内であるか適正範囲外であるかを調べ、もし適正範囲内であるならば、その設定給湯温度で温水を供給し、もし適正範囲外であるならば、設定給湯温度を、前記記憶媒体に記憶している打たせ湯温度に変更してから温水を供給する打たせ湯用給湯制御を開始し、打たせ湯終了指示を検知すると、前記打たせ湯用給湯制御を終了する給湯制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第2発明によれば、浴室暖房機−熱源機間の汎用通信方式とは別の既存通信方式により熱源機リモコンから熱源機へ設定給湯温度を指示し、打たせ湯開始時の打たせ湯温度が決まってしまうものにおいて、熱源機の設定給湯温度が打たせ湯の給湯温度として適正範囲外であるときには、設定給湯温度は、打たせ湯の開始に伴い適正範囲内の打たせ湯温度に変更されるので、打たせ湯が開始されても熱い湯が出て、打たせ湯が停止することがなく、打たせ湯開始前の熱源機の設定給湯温度変更の面倒な手間から解放される。また、熱源機の設定給湯温度が打たせ湯の給湯温度として適正範囲内であるときには、設定給湯温度は打たせ湯の開始後もそのまま維持されるので、使用者は、熱源機の設定給湯温度を事前に熱源機リモコンから適正範囲内の自分の好みの温度に設定することができる。
【0013】
第3発明の給湯システムは、第1発明又は第2発明の給湯システムにおいて、前記給湯制御手段が、打たせ湯用給湯制御の開始に先立ち、開始前の設定給湯温度を含む開始前の前記給湯システムの設定状態を記憶媒体に記憶し、打たせ湯用給湯制御の終了後、前記給湯システムの設定状態を、前記記憶媒体に記憶してある打たせ湯用給湯制御の開始前の設定状態に戻すことを特徴とする。
【0014】
第3発明によれば、打たせ湯が終了しだい、給湯システムの設定状態は、打たせ湯の開始前のものに戻るので、使用者は、打たせ湯の終了後に給湯システムの設定状態を打たせ湯の開始前のものに戻す煩雑な操作を省略することができる。
【0015】
第4発明の給湯システムは、第1〜第3発明のいずれか1つの給湯システムにおいて、熱源機リモコンを複数、備え、前記給湯制御手段は、打たせ湯用給湯制御の期間では、設定給湯温度の変更指示を、該変更指示による設定給湯温度が打たせ湯用の給湯温度として適正範囲内にあるという条件付きで、複数の前記熱源機リモコンの内、浴室に配備されている熱源機リモコンにする。
【0016】
第4発明によれば、打たせ湯の実施中、浴室外の熱源機リモコンから設定給湯温度の指示に阻害されることなく、浴室内の熱源機リモコンから打たせ湯の湯温を自分の好みに適宜、変更することができる。
【0017】
第5発明の給湯システムは、第1〜第4発明のいずれか1つの給湯システムにおいて、前記打たせ湯リモコンはワイヤレス通信用の送信部を備え、前記熱源機リモコンはワイヤレス通信用の受信部を備え、前記打たせ湯リモコンから前記熱源機への指示信号は、ワイヤレス通信により前記打たせ湯リモコンの前記送信部から前記熱源機リモコンの前記受信部へ送られて、前記熱源機リモコンの中継により前記熱源機へ送られることを特徴とする。
【0018】
例えばGCHのような汎用通信方式の信号を使うと、打たせ湯リモコンから熱源機へは、打たせ湯の開始及び終了指示等、決められた信号しか送れないが、打たせ湯ユニットから指示の信号を打たせ湯リモコンから熱源機リモコンへワイヤレスで飛ばしてから、熱源機リモコンから汎用通信方式とは別の既存通信方式の信号により熱源機リモコンから受信するようにすれば、GCH通信のような汎用通信方式に新たな通信規定を追加することなく、別の既存通信方式のみを使って打たせ湯温度の適正化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】打たせ湯付き給湯システムの主要部の給湯系統を示す図。
【図2】給湯システムが装備する熱源機及びリモコンの信号系統を示す図。
【図3】浴室暖房機及び熱源機の各々及び両者間の処理のフローを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1において、給湯システム1は、暖房機構2、スプラッシュミスト機構3、打たせ湯機構4及び熱源機5を備える。暖房機構2、スプラッシュミスト機構3及び打たせ湯機構4は後述の図2の浴室暖房機67に装備されている。熱源機5は、給湯用バーナ51aで加熱される給湯用熱交換器51と、暖房用バーナ52aで加熱される暖房用熱交換器52とを備える。
【0021】
暖房機構2は、浴室の天井部に配置され、内部に形成されている通風路内の循環ファンを回転させて、下面の吸込み口から吸い込んだ空気を通風路内に導入して、通風路内の暖房用放熱器23により加熱してから、通風路の出口の吹出し口より浴室内へ吹出す。
【0022】
暖房用放熱器23には、熱源機5の暖房用熱交換器52に連なる主熱媒循環路24が接続されている。主熱媒循環路24には、暖房用熱媒弁24a、シスターン24b及び循環ポンプ24cが介設されており、暖房用熱媒弁24aの開弁及び循環ポンプ24cの作動で熱媒体(水、不凍液等)が循環する。熱媒体は、熱源機5の暖房用熱交換器52で加熱されて暖房用放熱器23に供給され、暖房用放熱器23で放熱された後、熱源機5の暖房用熱交換器52へ戻り再び加熱される。
【0023】
スプラッシュミスト機構3は、浴室に温水を噴霧するミストノズル31を備える。ミストノズル31にはミスト水路32が連なる。ミスト水路32には、上流側から順に、フィルタ32a、逆止弁32b、給水弁32c、液々熱交換器33、サーミスタ32d及びミスト弁32eが介設されている。
【0024】
液々熱交換器33には、ミスト水路32を介して水道水が供給される。液々熱交換器33には、主熱媒循環路24から分岐した副熱媒循環路25が接続されており、この副熱媒循環路25に流量調節弁25aが介設されている。こうして、熱源機5の暖房用熱交換器52で加熱された熱媒体が流量調節弁25aの開弁で液々熱交換器33に供給され、ミスト水路32に流れる水が液々熱交換器33で熱媒体の熱により加熱され、温水となってミストノズル31に供給される。
【0025】
打たせ湯機構4は打たせ湯ノズル41を備える。打たせ湯ノズル41は、熱源機5の給湯用熱交換器51に連なる給湯路51bに打たせ湯水路42を介して接続されている。サーミスタ51cは、熱源機5内の給湯路51bの部位でかつ給湯用熱交換器51より下流側の部位に介設され、該部位における水温を検出する。サーミスタ51cが検出した水温は、給湯路51bの水温が熱源機5の設定給湯温度になるように、熱源機5が給湯用バーナ51aの加熱量をフィードバック制御するために使用される。
【0026】
打たせ湯水路42には、上流側から順に、フィルタ42a、打たせ湯水量サーボ42b、サーミスタ42c及び出湯弁42dが介設されている。また、打たせ湯水路42には、サーミスタ42cと出湯弁42dとの間の部分から分岐する排水路43が設けられている。排水弁43aは排水路43に介設されている。
【0027】
打たせ湯水路42の打たせ湯水量サーボ42bとサーミスタ42cとの間の部分には、ミスト水路32のサーミスタ32dとミスト弁32eとの間の部分から分岐したバイパス路44が接続されている。バイパス路44には、水量調節弁としてのバイパス水量サーボ44aと、ミスト水路32から打たせ湯水路42への湯の流れのみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁44bとが介設されている。
【0028】
バイパス路44は、ミストノズル31からミストを噴出するミスト運転終了後、ミスト水路32に残っている水を排水路43から排水するためと、打たせ湯の実施中に、打たせ湯の他に、台所や浴槽での湯の使用等、湯の消費量の一時的な増大に対処して、液々熱交換器33で加熱したミスト水路32内の湯を打たせ湯水路42へ一時的に送り込んで、打たせ湯の湯温の低下を回避するために、設けられている。
【0029】
台所出湯栓61、浴室出湯栓62及び浴槽循環金具63は、打たせ湯ノズル41と共に、給湯システム1における複数の出湯箇所となっており、給湯用熱交換器51に連なる給湯路51bに接続される。台所出湯栓61は台所に配備され、浴室出湯栓62は、浴室の浴槽内へ湯を落下可能に浴槽の近傍に配備され、浴槽循環金具63は、浴室の浴槽の側壁の下部に配備され、浴槽内へ連通している。浴槽の湯張り時では、浴槽循環金具63の給湯口から浴槽へ湯が供給される。
【0030】
図2において、浴室暖房機67は、図1の暖房機構2、スプラッシュミスト機構3、打たせ湯機構4及び暖房用放熱器23を内部に収容しているとともに、コントローラ68を含む。コントローラ68は、暖房用熱媒弁24a、流量調節弁25a、給水弁32c、ミスト弁32e、打たせ湯水量サーボ42b、出湯弁42d及び排水弁43aを制御する。コントローラ68には、浴室内に設置される暖房機リモコン70が通信ケーブル69を介して接続されている。なお、暖房機リモコン70から後述の風呂リモコン90へのワイヤレス通信110については後で説明する。
【0031】
暖房機リモコン70は、浴室の壁に取り付けられ、暖房スイッチ71、ミストスイッチ72、打たせ湯スイッチ73、停止スイッチ74、アップダウンスイッチ75、高温排水スイッチ76、表示器77及びブザー78が配備されている。暖房機リモコン70及び後述の熱源機リモコン(台所リモコン80及び風呂リモコン90)の各スイッチは使用者がそれらスイッチを押下することにより各操作がオンとなる。表示器77は、排水表示等の各種表示を行う上側の表示部と、時刻、暖房設定温度、打たせ湯設定水量等を選択表示する下側の液晶表示部とを有する。
【0032】
暖房スイッチ71がオンになると、コントローラ68から熱源機5に作動指令が送られて、循環ポンプ24cと暖房用バーナ52aとが作動され、さらに、暖房用熱媒弁24aが開弁されて、暖房用放熱器23に暖房用熱交換器52で加熱された熱媒体が供給されるとともに、循環ファンが作動されて、浴室内に温風を送風する暖房運転が行われる。
【0033】
ミストスイッチ72がオンになると、上述した暖房運転と同様の制御が行われるとともに、流量調節弁25aが開弁されて、液々熱交換器33に暖房用熱交換器52で加熱された熱媒体が供給され、さらに、給水弁32c及びミスト弁32eが開弁されて、液々熱交換器33で加熱された温水をミストノズル31から噴霧するミスト運転が行われる。
【0034】
打たせ湯スイッチ73がオンになると、出湯弁42dが開弁され、給湯用熱交換器51で加熱された温水を打たせ湯ノズル41から落下させる打たせ湯運転が行われる。停止スイッチ74がオンになると、出湯弁42dが閉弁され、打たせ湯ノズル41からの温水の落下が終了する。
【0035】
台所リモコン80は、台所に設置され、通信ケーブル79により熱源機5へ接続されている。台所リモコン80は、表示部81、運転スイッチ82、自動スイッチ83、時刻変更スイッチ84、音量スイッチ85、時計スイッチ86、スピーカ87及び給湯温度スイッチ88を有している。
【0036】
表示部81は熱源機5の作動状態等を表示する。運転スイッチ82は、熱源機5を給湯動作が可能な運転状態と給湯動作が不能な待機状態とに切替える際にオンにされる。自動スイッチ83は、「自動湯張り運転」の実行を指示する際にオンにされる。時刻変更スイッチ84は現在時刻の変更を指示する際にオンにされる。音量スイッチ85はスピーカ87の出力レベルを設定する際にオンにされる。給湯温度スイッチ88は給湯温度を変更する際にオンにされる。
【0037】
台所リモコン80においては、使用者は先ず時計スイッチ86を操作して「時刻設定モード」とする。そして、使用者が時刻変更スイッチ84(もどる、すすむ)を操作すると、それに応じて、表示部81に表示される時刻が変更される。そして、使用者が時計スイッチ86を操作すると、表示部81に表示されていた時刻が計時の新たな開始時刻として設定される。
【0038】
風呂リモコン90は、浴室の浴槽近傍に設置され、表示部91、運転スイッチ92、呼び出しスイッチ94、自動スイッチ95、給湯温度スイッチ96、風呂温度スイッチ97、湯量スイッチ98、足し湯スイッチ99、音量スイッチ100、ぬる湯スイッチ102、時計スイッチ103、時刻変更スイッチ104、スピーカ105、優先スイッチ106及び風呂予約スイッチ107を有し、通信ケーブル89を介して熱源機5へ接続されている。
【0039】
表示部91は給湯器1の作動状態等を表示する。運転スイッチ92は給湯器1を給湯動作が可能な運転状態と給湯動作が不能な待機状態とに切替える際にオンにされる。呼び出しスイッチ94は台所リモコン80に設けられたブザーの鳴動を指示する際にオンにされる。自動スイッチ95は「自動湯張り運転」の実行を指示する際にオンにされる。給湯温度スイッチ96は給湯温度の変更を指示する際にオンにされる。風呂温度スイッチ97は「自動湯張り運転」における湯張り温度の変更を指示する際にオンにされる。
【0040】
湯量スイッチ98は「自動湯張り運転」における湯量を設定する際にオンにされる。足し湯スイッチ99は浴槽に高温の湯を所定量供給する「足し湯運転」の実行を指示する際にオンにされる。ぬる湯スイッチ102は浴槽に水を所定量供給する「ぬる湯運転」の実行を指示する際にオンにされる。音量スイッチ100はスピーカ105の出力レベルを設定する際にオンにされる。
【0041】
時計スイッチ103は現在時刻及び予約時刻の設定/変更が可能な「時刻変更モード」への切替えを指示する際にオンにされる。時刻変更スイッチ104は時刻の変更を指示する際にオンにされる。優先スイッチ106は、台所リモコン80による給湯温度の設定は不能にして、風呂リモコン90による給湯温度の設定を優先させる「優先モード」の設定を指示する際にオンにされる。風呂予約スイッチ107は予約時刻に自動湯張り運転を終了させる「予約運転」の設定/解除を指示する際にオンにされる。
【0042】
熱源機5はコントローラ121及び通信部122を備えている。熱源機5は、設定値記憶用に図示していない不揮発性メモリを装備する。通信部122は、浴室暖房機67のコントローラ68を介して暖房機リモコン70における所定の使用者操作情報を受信する。該所定の使用者操作情報には、使用者が暖房機リモコン70において打たせ湯スイッチ73及び停止スイッチ74をオン操作した情報が含まれる。浴室暖房機67のコントローラ68は、暖房機リモコン70から打たせ湯スイッチ73又は停止スイッチ74のオン信号を受信すると、使用者から打たせ湯の開始又は終了の指示があった旨の情報を、熱源機5の通信部122−浴室暖房機67間の汎用通信規格であるGCH(Gas Central Heating)の通信規格に準拠した信号にして、通信ケーブル124を介して熱源機5の通信部122へ送信する。
【0043】
浴室暖房機67は本発明における打たせ湯ユニットに相当する構成を含む。コントローラ121は本発明における検知手段及び給湯制御手段に相当する機能を含む。暖房機リモコン70は本発明における打たせ湯リモコンに相当する。台所リモコン80及び風呂リモコン90は前述したように熱源機リモコンに相当する。台所出湯栓61、浴室出湯栓62及び浴槽循環金具63は打たせ湯ノズル41と共に本発明における複数の出湯個所に相当する。
【0044】
熱源機5のコントローラ121は、浴室暖房機67のコントローラ68からの打たせ湯の開始及び終了指示情報の受信に伴い、打たせ湯用給湯制御を開始及び終了する。打たせ湯用給湯制御では、熱源機5の設定給湯温度は、熱源機リモコン(台所リモコン80及び風呂リモコン90)からの最後の指示による設定給湯温度に代えて、打たせ湯用の設定給湯温度に変更される。打たせ湯用の設定給湯温度とは、例えば40°Cの固定値であり、あらかじめ熱源機5のメモリ(記憶媒体に相当する。)に記憶しておく。熱源機5は、変更された設定給湯温度に対し、サーミスタ51cの検出温が該設定給湯温度となるように、給湯用バーナ51aによる給湯用熱交換器51の加熱量をフィードバック制御する。
【0045】
図3は、浴室暖房機(浴暖)67及び熱源機5の各々及び両者間の処理のフローを示している。最初に、STEP140〜STEP144の浴室暖房機67の処理のフローについて説明する。
【0046】
STEP140において浴室暖房機67は、100Vコンセントへの接続に伴い、電源がオンになる。
【0047】
STEP141では、浴室暖房機67は通常モードに設定される。浴室暖房機67の通常モードとは、浴室暖房機67が打たせ湯を実施していないすべての期間を含む状態であり、すなわち作動停止中も通常モードに含まれる。具体的には、作動を停止している状態、暖房用放熱器23による浴室の暖房運転状態やミストノズル31から浴室に温水を噴霧するミスト運転状態は通常モードである。浴室暖房機67は、使用者が暖房機リモコン70の暖房スイッチ71又はミストスイッチ72をオンにすれば、作動を開始する。
【0048】
STEP141では、さらに、熱源機5の通信部122に対し、通信ケーブル124を介して所定時間間隔で通常モードの状態の情報を送信する。
【0049】
STEP142では、使用者が打たせ湯の開始を指示したか否かを調べる。使用者が打たせ湯の開始を指示したことは暖房機リモコン70の打たせ湯スイッチ73がオンにされたことにより検知することができる。使用者が打たせ湯の開始を指示したならば、STEP143へ進み、指示していなければ、STEP141へ進んで、通常運転を続ける。
【0050】
STEP143では、浴室暖房機67は打たせ湯運転を実施する。具体的には、熱源機5へ打たせ湯実施の信号を送信して、浴室暖房機67は、出湯弁42dを開弁(全開)させ、打たせ湯水量サーボ42bを、暖房機リモコン70におけるアップダウンスイッチ75により調整された水量に対応する開度で開弁させる。これにより、天井の打たせ湯ノズル41から湯が落下する。
【0051】
STEP143では、さらに、熱源機5の通信部122に対し、通信ケーブル124を介して所定時間間隔で打たせ湯モードの状態にあることを知らせる情報を送信する。
【0052】
STEP144では、使用者が打たせ湯の終了を指示したか否かを調べる。使用者が打たせ湯の終了を指示したことは暖房機リモコン70の停止スイッチ74がオンにされたことにより検知することができる。使用者が打たせ湯の終了を指示したならば、STEP141へ進んで、通常モードの状態(通常モードの状態には、前述したように、停止状態も含まれる。)の情報を送信する。また、使用者が打たせ湯の終了を指示していなければ、STEP143へ進んで、打たせ湯運転を続ける。
【0053】
STEP144において、使用者が打たせ湯の終了を指示したと判定された場合、浴室暖房機67が打たせ湯運転を終了させる処理は、出湯弁42d及び打たせ湯水量サーボ42bを共に閉弁させことであり、これにより、打たせ湯ノズル41からの湯の吐出が終了する。なお、浴室暖房機67において打たせ湯運転が終了したことは、そのこと自体の情報は浴室暖房機67から熱源機5へ送信されないが、浴室暖房機67が打たせ湯運転を終了した場合に、STEP144の次に実行するSTEP141において、浴室暖房機67から熱源機5へ通常モードの状態の情報が送信されることにより、熱源機5に検知させることができる。
【0054】
こうして、使用者は、暖房機リモコン70の打たせ湯スイッチ73及び停止スイッチ74を操作して、打たせ湯を開始及び終了させるとともに、熱源機5は浴室暖房機67からの運転モード情報に基づき使用者が打たせ湯の開始又は終了を指示したことを検知する。
【0055】
次に、STEP151〜STEP156の熱源機5における処理のフローについて述べる。STEP150〜STEP156の処理はコントローラ121が実行する。STEP150では、熱源機5は、そのプラグを電源コンセントに差し込まれて、電源オンの状態になる。
【0056】
STEP151では、浴室暖房機67からのその運転モード情報の受信に基づき浴室暖房機67の現在の運転モードが通常モードであるか打たせ湯モードであるかを調べ、浴室暖房機67の運転モードが打たせ湯モードに切替わりしだい、STEP152へ進む。
【0057】
STEP152では、コントローラ121は、熱源機5の設定状態をメモリに記憶する。熱源機5の設定状態とは給湯システム1の設定状態と同義であり、メモリに記憶する熱源機5の設定状態とは、例えば、熱源機5の給湯動作についての運転状態/待機状態の情報、熱源機5の給湯設定温、優先リモコンがどの熱源機リモコン(台所リモコン80又は風呂リモコン90)になっているかの情報である。
【0058】
なお、熱源機5の給湯動作についての運転状態/待機状態の情報とは、すでに説明済みの台所リモコン80及び風呂リモコン90における運転スイッチ82及び92のオン操作に対応する情報のことである。すなわち、台所リモコン80及び風呂リモコン90のいずれかにおいて、使用者が運転スイッチをオンにするごとに、熱源機5は給湯動作が可能な運転状態と給湯動作が不能な待機状態とに交互に切替わることになっているが、熱源機5の設定状態とは熱源機5は給湯動作が運転状態及び待機状態のいずれになっているかの情報である。熱源機5は、待機状態である期間も所定の電力供給が確保されていて、浴室暖房機67からの打たせ湯モード情報の受信の検知及びそれに続く対応処理であって運転状態に切り替わるまでの処理を実施可能になっている。
【0059】
優先リモコンとは、台所リモコン80及び風呂リモコン90の内のいずれか1つだけ選択された熱源機リモコンのことであり、優先リモコンが設定されている期間では、優先リモコンからのみ熱源機5の設定給湯温度を指示することができるようになっている。
【0060】
STEP153では、コントローラ121は熱源機5を運転状態にする。すなわち、熱源機5を給湯動作が不能な待機状態から給湯動作が可能な運転状態へ切り替える。この切替処理は、熱源機5がすでに運転状態になっているのであれば、省略される。
【0061】
STEP153では、また、熱源機リモコンの優先権を風呂リモコン90にする。すなわち、以降、風呂リモコン90が優先リモコンになる。STEP153では、さらに、熱源機5の給湯設定温(設定給湯温度)を所定の打たせ湯設定温にする。所定の打たせ湯設定温は、例えば40°Cの固定値にすることもできるし、その他にすることもできる。その他の具体例では、熱源機リモコンの台所リモコン80の給湯温度スイッチ88(図2)又は風呂リモコン90の給湯温度スイッチ96(図2)により変更できる熱源機5の給湯設定温が例えば60〜37°Cの範囲であるのに対し、打たせ湯の適正温度範囲は42°C以下であると想定し、打たせ湯開始前までの熱源機5の給湯設定温が60〜42°Cの範囲の値であるならば、打たせ湯の該適正温度範囲の上限の42°Cを所定の打たせ湯温度とし、また、打たせ湯開始前までの熱源機5の給湯設定温が42〜37°Cの範囲の値であるならば、該給湯設定温をそのまま所定の打たせ湯温度とすることができる。
【0062】
なお、使用者は、打たせ湯の実施中、優先リモコンの風呂リモコン90から熱源機5の給湯設定温を自分の好みに適宜変更可能になっている。ただし、使用者が、打たせ湯の適正な給湯設定温範囲の上限を上回った給湯設定温を風呂リモコン90から指示してしまったときには、熱源機5は該上限を打たせ湯用の給湯設定温にする。使用者が、打たせ湯の実施期間中、風呂リモコン90から熱源機5の給湯設定温を変更しなければ、給湯設定温は打たせ湯開始時の固定値に維持される。
【0063】
STEP154では、コントローラ121は打たせ湯状態を維持する。すなわち、熱源機5は、STEP153における給湯設定温又は使用者がその後に優先リモコンの風呂リモコン90から指示した給湯設定温の湯を打たせ湯ノズル41へ供給する。
【0064】
STEP155では、コントローラ121は、浴室暖房機67からのその運転モード情報の受信に基づき浴室暖房機67の現在の運転モードを判断し、該運転モードが通常モードであるときには、STEP156へ進み、該運転モードが打たせ湯モードであるときには、STEP154へ戻り、熱源機5の打たせ湯状態を継続する。
【0065】
STEP156では、コントローラ121は、STEP152においてメモリに記憶しておいた打たせ湯開始直前の熱源機5の設定状態を読み出して、読み出した設定状態へ熱源機5の設定状態を変更する。これにより、熱源機5の運転状態/待機状態、給湯設定温及び優先リモコンの設定状態は、STEP152の処理時点の設定状態に戻される。
【0066】
この給湯システム1では、熱源機5の通信部122−浴室暖房機67間の通信は、前述したように、汎用通信方式のGCHに準拠して行われる。該GCHは浴室暖房機を製造する複数のメーカーが共通に使用している通信方式である。これに対し、通信ケーブル79,89を介する通信部122−熱源リモコン間の通信は熱源機5のメーカーが独自に決めた既存通信方式を採用している。
【0067】
熱源機5及び浴室暖房機67のメーカーは、顧客が熱源機5及び浴室暖房機67の両方を自社製のものを購入することを想定して、暖房機リモコン70における打たせ湯の開始及び終了の指示情報を、GCHのような汎用通信方式ではなく、メーカー独自の既存通信方式で熱源機5へ送信する通信部を熱源機5及び浴室暖房機67に装備させることができる。その場合、暖房機リモコン70−風呂リモコン90間は、無線通信や赤外線通信等のワイヤレス通信110を利用し、風呂リモコン90−熱源機5間の通信は通信ケーブル89の通信路を介してメーカー独自の既存の通信方式により通信するようにする。具体的には、暖房機リモコン70はワイヤレス通信用の送信部を装備し、風呂リモコン90はワイヤレス通信用の受信部を装備し、暖房機リモコン70における打たせ湯の開始及び終了の指示を含む指示信号は、暖房機リモコン70の送信部から風呂リモコン90の受信部へワイヤレス通信110で送信される。
【0068】
これによれば、暖房機リモコン70から熱源機5の設定給湯温度を変更する指示信号が、GCH汎用通信以外の別の既存の通信方式を使って、風呂リモコン90を中継して、送信される。ただし、この場合、暖房機リモコン70に、風呂リモコン90の給湯温度スイッチ96(図2)のような給湯温度スイッチを追加する必要がある。こうして、打たせ湯の実施中は、熱源機5の設定給湯温度の変更について風呂リモコン90を優先リモコンに設定する制御を省略するとともに、熱源機5の設定給湯温度の変更は暖房機リモコン70のみから可能となるようにして、使用者は、暖房機リモコン70から打たせ湯の開始及び終了指示と共に、打たせ湯温度を適宜、変更することができる。
【0069】
なお、無線のワイヤレス通信110では、通信距離を十分に取ることができるので、暖房機リモコン70から台所リモコン80へ信号を飛ばして、風呂リモコン90に代えて台所リモコン80に中継させることもできる。この場合、風呂リモコン90はワイヤレス受信部を省略され、台所リモコン80がワイヤレス受信部を装備することになる。
【0070】
本発明は、上述した実施例及び変形例の他にも、要旨の範囲内で変形した各種の構成を包含する。
【符号の説明】
【0071】
1・・・給湯システム、5・・・熱源機、41・・・打たせ湯ノズル、61・・・台所出湯栓、62・・・浴室出湯栓、63・・・浴槽循環金具、67・・・浴室暖房機、68・・・コントローラ、70・・・暖房機リモコン、80・・・台所リモコン、90・・・風呂リモコン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に浴室内の打たせ湯ノズルが接続され打たせ湯水路を開閉する打たせ湯開閉弁を有し該打たせ湯開閉弁を開弁して打たせ湯を開始し該打たせ湯開閉弁を閉弁して打たせ湯を終了する打たせ湯ユニットと、
前記打たせ湯ノズルを含む複数の出湯箇所に温水を設定給湯温度で供給する熱源機と、
使用者の操作による打たせ湯の開始及び終了の指示を前記打たせ湯ユニットへ送信する打たせ湯リモコンと、
前記打たせ湯リモコンとは別に配備され使用者が操作して指示した設定給湯温度を前記熱源機へ送信する少なくとも1つの熱源機リモコンとを備え、
前記熱源機は、
前記打たせ湯リモコンからの打たせ湯の開始及び終了の指示に基づき打たせ湯の開始及び終了を検知する検知手段と、
打たせ湯開始指示を検知すると、設定給湯温度を打たせ湯用に設定された給湯温度に変更してから温水を供給する打たせ湯用給湯制御を開始し、打たせ湯終了指示を検知すると、前記打たせ湯用給湯制御を終了する給湯制御手段とを備えることを特徴とする給湯システム。
【請求項2】
先端に浴室内の打たせ湯ノズルが接続され打たせ湯水路を開閉する打たせ湯開閉弁を有し該打たせ湯開閉弁を開弁して打たせ湯を開始し該打たせ湯開閉弁を閉弁して打たせ湯を終了する打たせ湯ユニットと、
前記打たせ湯ノズルを含む複数の出湯箇所に温水を設定給湯温度で供給する熱源機と、
少なくとも打たせ湯の開始及び終了の指示を前記打たせ湯ユニットへ送信する打たせ湯リモコンと、
少なくとも設定給湯温度を前記熱源機へ送信する熱源機リモコンと、
打たせ湯温度を記憶する記憶媒体と
を備え、
前記熱源機は、
前記打たせ湯リモコンからの打たせ湯の開始及び終了の指示に基づき打たせ湯の開始及び終了を検知する検知手段と、
打たせ湯開始指示を検知すると、
設定給湯温度が打たせ湯用の給湯温度として適正範囲内であるか適正範囲外であるかを調べ、もし適正範囲内であるならば、その設定給湯温度で温水を供給し、もし適正範囲外であるならば、設定給湯温度を、前記記憶媒体に記憶している打たせ湯温度に変更してから温水を供給する打たせ湯用給湯制御を開始し、打たせ湯終了指示を検知すると、
前記打たせ湯用給湯制御を終了する給湯制御手段と
を備えることを特徴とする給湯システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の給湯システムにおいて、
前記給湯制御手段が、
打たせ湯用給湯制御の開始に先立ち、開始前の設定給湯温度を含む開始前の前記給湯システムの設定状態を記憶媒体に記憶し、
打たせ湯用給湯制御の終了後、前記給湯システムの設定状態を、前記記憶媒体に記憶してある打たせ湯用給湯制御の開始前の設定状態に戻すことを特徴とする給湯システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
熱源機リモコンを複数、備え、
前記給湯制御手段は、打たせ湯用給湯制御の期間では、設定給湯温度の変更指示を、該変更指示による設定給湯温度が打たせ湯用の給湯温度として適正範囲内にあるという条件付きで、複数の前記熱源機リモコンの内、浴室に配備されている熱源機リモコンにすることを特徴とする給湯システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
前記打たせ湯リモコンはワイヤレス通信用の送信部を備え、
前記熱源機リモコンはワイヤレス通信用の受信部を備え、
前記打たせ湯リモコンから前記熱源機への指示信号は、ワイヤレス通信により前記打たせ湯リモコンの前記送信部から前記熱源機リモコンの前記受信部へ送られて、前記熱源機リモコンの中継により前記熱源機へ送られることを特徴とする
給湯システム。
熱源機リモコンの中継により前記熱源機へ送られることを特徴とする
給湯システム。

【図3】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−81192(P2012−81192A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231702(P2010−231702)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】