説明

給紙装置

【課題】給紙部の近傍に十分な長さの規制ガイドを設けた、斜行防止能力の高い給紙装置を提供する。
【解決手段】給紙装置としてのスキャナ100は、原稿束101を載置する原稿載置部110を備える。原稿載置部110は、給紙部120の近傍において回動軸112aを中心にして回動自在に軸支された原稿台112と、該原稿台112によって、回動軸110aを介して回動自在に軸支された原稿台111と、原稿の給紙方向に直交する方向への移動を規制する規制ガイド115とを備える。規制ガイド115は、原稿台112上に立設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給紙装置に関し、特に、スキャナ等の画像読取装置や、ファクシミリ、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設けられた、原稿や記録紙などのシート材を給送する給紙装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、従来の給紙装置を備える画像読取装置としてのスキャナの構成を概略的に示す断面図である。
【0003】
図6のスキャナ300は、原稿を搬送しながら読取った原稿の画像を画像情報として取得する画像読取装置として機能する。スキャナ300は、図6に示すように、原稿束101を載置する原稿載置部310と、原稿載置部310に載置された原稿束101から1枚ずつ原稿を取り出すための給紙部320と、給紙部320から供給された原稿を搬送路に沿って搬送する搬送部330と、搬送路の最も下流に設けられ、搬送された原稿が排紙される排紙トレイ350とを備える。搬送部330の搬送路の途中には、原稿の画像を電気信号に変換することにより画像情報(画像データ)を取得する読取部340が設けられている。
【0004】
原稿載置部310は、給紙部320によって給紙される原稿の搬送方向に沿って平行に立設された規制ガイド315を備える。規制ガイド315は、原稿搬送方向と直交する方向に移動可能に構成されており、これにより、原稿載置部310に載置された原稿束101を正しく整列させることができる。また、規制ガイド315は、原稿搬送方向に対する斜行を規制しながら給紙部320によって給紙される原稿をガイドする。これにより、給紙部320における給紙不良の発生を防止することができる。
【0005】
また、原稿載置部310は、給紙部320の近傍に設けられた回動軸310aを中心として図7に示す矢印C方向に回動させることにより、スキャナ300の本体に対して開閉(展開/収納)自在に構成されている。スキャナ300を使用する際には、原稿束101を積載するために原稿載置部310を展開し、使用後には原稿載置部310を閉じるように排出トレイ350に向かって回動させてスキャナ300の本体内に収納する。原稿載置部310を図8に示すようにスキャナ300の本体内に収納することでスキャナ300をコンパクトにすることができる。これにより、スキャナ300の設置スペースを最小限にしつつ、大きいサイズの原稿を給紙することができる。さらには、排出部350が原稿載置部310によって覆われるので、原稿載置部310の原稿載置面にゴミが付着したりすることによる汚れを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平09−18645号公報
【特許文献2】特開2003−137458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、原稿載置部310を回動させたときに規制ガイド315が給紙部320や排紙トレイ350に干渉しないように規制ガイド315を配置する必要があるため、規制ガイド315を給紙部320近傍に配置してコンパクトに構成することができない。また、規制ガイドを給紙部320近傍の装置本体側と、原稿積載部310の両方に設け、規制ガイドを原稿搬送方向に直交する方向に移動可能に構成するとコストがかかる。したがって、規制ガイド315を給紙部320の近傍に配置した場合、低コストにもできずコンパクトに構成することも困難である。
【0008】
また、従来の装置では、原稿載置部310を閉じた状態では、図8に示すように、給紙部320が露出している。したがって、スキャナ300を保管しているときに給紙部320は不注意による接触で破損することがある、また、ゴミなどが給紙部320側に侵入して汚れが発生する。給紙部320に汚れが発生すると給紙不良の原因となる。
【0009】
また、従来の装置で、別部材を設けて給紙口を覆うよう構成したものもあるが、この部材に原稿載置機能はなかった。
【0010】
本発明の第1の目的は、給紙部の近傍に十分な長さの規制ガイドを設けた、斜行防止能力の高い給紙装置を提供することにある。
【0011】
本発明の第2の目的は、低コストでコンパクトに構成された給紙装置を提供することにある。
【0012】
本発明の第3の目的は、シート材積載部材の一部に給紙口を覆う蓋を兼用させることができる給紙装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記第1乃至第3の目的を達成するために、本発明の給紙装置は、シート材を載置するシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材を給紙する給紙部を含む装置本体とを有する給紙装置において、前記シート材載置部は、前記給紙部の近傍において回動自在に軸支される第1の積載部材と、該第1の積載部材によって回動自在に軸支される第2の積載部材と、前記シート材の給紙方向に直交する方向への移動を規制する規制部材とを備え、前記装置本体内に少なくとも部分的に収納される収納位置と、前記シート材が載置可能となる展開位置との間で移動可能であり、前記規制部材は、前記第1の積載部材上に立設され、前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、前記第1の積載部材は前記給紙部を露出する前記装置本体の開口部を少なくとも部分的に覆うとともに、前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、前記第2の積載部材は、前記給紙部により給紙されて前記装置本体内で処理されたシート材を載置するための排紙トレイと対面することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、シート材を載置するシート材載置部が、給紙部の近傍において回動自在に軸支された第1の積載部材と、該第1の積載部材によって回動自在に軸支された第2の積載部材とを備える。これにより、給紙装置を低コストでコンパクトにすることができる。また、本発明によれば、シート材の給紙方向に対して直交する方向への移動を規制する規制部材が第1の積載部材上に立設されているので、斜行を防止する能力が高い。また、第1の積載部材が給紙口を覆うため、給紙部内部にゴミなどが侵入することによる汚れの発生を防止することができる。また、シート材載置部が収納位置にあるとき、第2の積載部材は、給紙部により給紙されて装置本体内で処理されたシート材を載置するための排紙トレイと対面するので、給紙装置をよりコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係る給紙装置を含む画像読取装置としてのスキャナの構成を概略的に示す断面図である。
【図2】図1のスキャナの上面図である。
【図3】図1における原稿載置部をスキャナ本体に収納した収納状態を示す断面図である。
【図4】図1に示す状態から原稿載置部を回動させたときの第1の状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】図4に示す第1の状態からさらに原稿載置部を回動させたときの第2の状態を示す部分拡大図である。
【図6】従来の給紙装置を含む画像読取装置としてのスキャナの構成を概略的に示す断面図である。
【図7】図6に示す状態から原稿載置部を回動させたときの状態を示す部分拡大断面図である。
【図8】図6における原稿載置部をスキャナ本体に収納した収納状態を示す断面図である。
【図9】従来の他の給紙装置を含む画像読取装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図10】図9に示す状態から原稿載置部を回動させたときの状態を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係る給紙装置を含む画像読取装置としてのスキャナの構成を概略的に示す断面図である。図2は、図1のスキャナの上面図であり、図1は、図2における線I−Iに沿う断面図である。
【0018】
図1のスキャナ100は、原稿を搬送しながら読取った原稿の画像を画像情報として取得する画像読取装置として機能する。スキャナ100は、図1に示すように、原稿束101を載置する原稿載置部110と、原稿載置部110に載置された原稿束101から1枚ずつ原稿を取り出すための給紙部120と、給紙部120から供給された原稿を搬送路に沿って搬送する搬送部130と、搬送路の最も下流に設けられ、搬送された原稿が排紙される排紙トレイ150とを備える。搬送部130の搬送路の途中には、原稿の画像を電気信号に変換することにより画像情報を取得する読取部140が設けられている。
【0019】
原稿束101を構成する原稿は、OA紙などの記録紙、領収書(チェック)、小切手などいかなるシート材であってもよく、複数である場合には、シート材のサイズが同一であることが好ましい。
【0020】
原稿載置部(シート材載置部)110は、単一の原稿載置面を規定する板状部材から成る原稿台111(第2の積載部材)及び原稿台112(第1の積載部材)と、給紙部120によって給紙される原稿の給紙方向(以下、「原稿搬送方向」という)に沿って平行に原稿台112上(第1の積載部材上)に立設された規制ガイド(規制部材)115を備える。原稿台112は、給紙部120近傍において、スキャナ100の本体内に設けられた段差状の部分に入りこむように支持される。なお、原稿台111,112は板状部材であるとしたが、これは一例にすぎず、原稿台111,112は、原稿載置面が略平面であればよく、原稿載置面の反対の面は任意の形状に形成することができる。
【0021】
規制ガイド115は、原稿搬送方向に対して略直交する方向に移動可能に構成されている。規制ガイド115を用いることにより、ユーザは、原稿載置部110に載置された原稿束101を正しく整列させることができる。また、規制ガイド115は、原稿搬送方向に対して直交する方向への原稿の移動、即ち原稿搬送方向に対する原稿の斜行を規制しながら給紙部120によって給紙される原稿をガイドする。これにより、給紙部120における給紙不良の発生を防止することができる。
【0022】
給紙部120は、原稿載置部110に載置された原稿束101から原稿を1枚ずつ分離するピックアップローラ121と、給紙された原稿が複数枚であった場合に複数枚の原稿を1枚ずつの原稿に分離する分離ローラ122と、給紙された原稿を給送する給送ローラ123とを備える。
【0023】
搬送部130において、搬送路上には、原稿の読取タイミングを決定すると共に搬送速度を一定にするレジストレーション(以下、「レジスト」という)ローラ対131と、原稿を下流側へ搬送する搬送ローラ対132,133,134と、搬送されてきた原稿を排紙トレイ150上に向かって排出する排紙ローラ対135とが配設されている。
【0024】
読取部140は、搬送されている原稿の画像を読込んで画像データとして取得する読取センサで構成されている。
【0025】
次に、図1のスキャナ100が実行するスキャン動作を説明する。
【0026】
まず、原稿束101が原稿載置部110の原稿載置面上へ載置される。このとき、ユーザは、原稿束101から搬送すべき原稿の重送や給紙時の斜行を防止すべく、原稿束101の全側面を予め揃えてから原稿束101の載置を行う。さらに、ユーザは、原稿搬送方向に平行な原稿束101の両側面を規制ガイド115でしっかりと挟持させる。これにより、搬送される原稿の斜行が規制され、斜行して搬送された原稿の画像を取得するのを防止することができる。
【0027】
次に、スキャナ100には、スキャナ100に接続された不図示のパーソナルコンピュータ(PC)等の外部制御装置から画像読取命令が入力される。これに応じて、ピックアップローラ121は、原稿束101の最も上位に位置する原稿をピックアップし、続いて給送ローラ122は、ピックアップローラがピックアップした原稿をレジストローラ対131に給送する。このとき、ピックアップローラが複数枚の原稿をピックアップした場合には、分離ローラ123が1枚ずつに分離する。
【0028】
レジストローラ対131は、下流側にある読取部140の読取タイミングに応じてオン/オフの切り替えを行うことにより駆動制御を行い、搬送ローラ対132を介した原稿の搬送を開始する。これにより、原稿は、所定の一定速度で搬送ローラ対132を通過して読取部140へ搬送される。読取部140は、原稿上の画像の読取り(スキャン)を行う。原稿は、読取部140の下流側にある搬送ローラ対133,134及び排紙ローラ対135を介して画像読取完了後に排紙トレイ150上へ排紙される。
【0029】
上述したようなスキャン動作は、原稿束101を構成する各原稿に対して行われ、これにより、原稿束101の全ての画像の画像データを取得することができる。また、原稿束101が規制ガイド115により挟持されているため、搬送される各原稿は原稿搬送方向と平行に給紙され、もって読取られた原稿の画像が斜めになったものとなることが防止される。
【0030】
また、規制ガイド115は、給紙部120の近傍に設けられているので、搬送が開始された原稿の原稿搬送方向に平行な両端面をしっかりと挟持することができる。これにより、カールや部分的な折れなどを含む撓みがある原稿に対して、ピックアップローラ121の表面に均一に当接させることができないような場合でも、搬送される原稿の斜行を防止することができる。また、このように原稿の斜行が防止されるため、給送ローラ122及び分離ローラ123が複数の原稿を1枚ずつに分離する際にも原稿の撓みや原稿表面の摩擦抵抗のムラが原因で給送すべき原稿を傾けて斜行させる頻度を低下させることができる。
【0031】
また、規制ガイド115は、ピックアップローラ121近傍の部分から、給紙口より突出した部分に至るまで十分に長くすることが可能であり、搬送が開始された原稿の原稿搬送方向に平行な両端面を挟持するので、原稿搬送方向に長い原稿であっても、効率的に原稿の斜行を防止することができる。また、長い規制ガイドを設けているにもかかわらず、後述のように折りたたみ可能な原稿載置部110の原稿台112上に設けているので、コンパクトに収納でき、スキャナ100の原稿搬送方向の長さを短くでき、コンパクトに構成することができる。
【0032】
一方で、図9,図10のように、スキャナ200の本体側に規制ガイド215を設ける場合、この規制ガイド215はスキャナ200のコンパクト性を維持するためにスキャナ200の本体前面から突出しないように短くされる。これに対して、図1のスキャナ100では、規制ガイド115の原稿搬送方向における長さをスキャナ100本体に収納される原稿台112の原稿搬送方向長さにまで長くすることができる。したがって、本実施の形態における規制ガイド115は、本体側に規制ガイドを設けたスキャナよりも効率的に原稿、特に長い原稿の斜行を防止することができる。
【0033】
すなわち、図1のスキャナ100では、スキャナ100のコンパクト化と、原稿の斜行を防止する効果の双方を満足すべく規制ガイド115が原稿台112上に配置されている。
【0034】
次に、図1及び図2における原稿台111と原稿台112の配置と作動を説明する。
【0035】
まず、原稿台111と原稿台112は図1に示すように回動軸110aを介して接続されており、原稿台112は原稿積載面が略直線をなすように回動軸110aを介して原稿台111を支持している。原稿台112は、スキャナ100の本体内において給紙部120近傍に設けられた回動軸112a(図2)を中心として回動自在に取り付けられている。
【0036】
原稿台111は回動軸110aを中心として回動自在に原稿台112により支持されているため、図4に示すように、原稿台111を矢印A方向に回動させることにより、原稿載置部110をスキャナ100の本体内に収納する方向へ移動できる。
【0037】
このとき、図5に示すように、原稿台111の回動に連動するように、原稿台111に回動軸110aを介して連結された原稿台112も矢印A方向への回動を開始する。これらの回動により、図3に示すように、原稿載置部110が収納位置にあるときには、原稿台111は排紙ローラ対135近傍にまで移動して排紙トレイ150を覆うように対面する。これにより、スキャナ100の高さ方向に関するコンパクト化が実現される。
【0038】
また、原稿載置部110は、原稿台111及び原稿台112が2つ折りになって装置本体内に収納されるため、原稿載置部110の収納に必要なスペースを増大させることなく従来の原稿載置部よりも大型化させることができる。逆に従来の原稿載置部と同一の大きさであれば、装置本体の奥行をコンパクト化できる。また、図3に示すように、原稿台112によって給紙部120を露出する本体の開口部が少なくとも部分的に覆われるので、該開口部に埃やゴミが侵入することによる汚れの発生を防止することができる。また、これにより、ユーザは、規制ガイド115やピックアップローラ121等の機構部に触れることができなくなるので、保管中に誤って機構部を破損するのを防止することができる。また、給紙部を覆う別部材を設ける必要をなくすことができる。
【0039】
一方、図1に示すように、原稿台111と原稿台112は、原稿が載置可能となる展開位置にあるとき、規制ガイド115及び原稿台112の一部は、スキャナ100の本体内において給紙部120近傍に配置されている。規制ガイド115は、原稿載置部110収納時に原稿台112と共に給紙部120の前面に移動する。
【0040】
また、規制ガイド115は、原稿台112と一体的に回動するため、規制ガイド115の原稿搬送方向における長さを長くすることができる。具体的には、スキャナ100の本体前面よりも規制ガイド115の一端を突出させることが可能となる。これにより、規制ガイド115のシート材に対する規制能力を向上させることができる。また、規制ガイド115のスキャナ100の本体前面よりも突出していない部分(他端)は、給紙部120近傍に位置するので、ピックアップローラ121の近傍で原稿の斜行の規制を効率的に行うことができる。また、原稿載置部110が収納位置にあるときには、図3に示すように、規制ガイド115等の構造物や原稿積載面がスキャナ100の本体から突出することがないので、スキャナ100を保管している間に原稿載置部110が破損するのを防止することができ、スキャナ100の保管も簡単になる。なお、原稿載置部110の一部、例えば、原稿載置部110の裏面や該裏面に設けられた部品がスキャナ100の本体から突出してもよい。スキャナ100の本体を横側から見たとき、原稿載置部110がスキャナ100の本体の側面にほぼ隠れる状態になることを、原稿載置部は装置本体に収納されると記している。
【0041】
本実施の形態によれば、原稿載置部110が、給紙部120の近傍において回動自在に軸支された原稿台112と、該原稿台112に対して回動自在に軸支された原稿台111とを備える。これにより、スキャナ100を低コストでコンパクトにすることができる。また、原稿の原稿搬送方向に対して直交する方向への移動を規制する規制ガイド115が原稿台112上に立設されているので、確実に斜行を防止できる。また、原稿載置部の収納時に原稿台が給紙口を覆うため、給紙部120内部にゴミなどが侵入することによる汚れの発生を防止することができる。さらに、本実施の形態によれば、規制ガイド115を給紙部120近傍に配置することができると共に、スキャナ100の本体内に設ける場合よりも原稿搬送方向に規制ガイド115の長さを長くして、給紙口から突出するようにできる。このため、原稿給紙時の斜行を確実に防止することができる。
【0042】
なお、上記実施の形態に係る給紙装置は、画像読取装置に設けられていたが、プリンタやファクシミリ、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設けられていてもよい。また、本発明の給紙装置は、シート材を搬送する搬送装置であればいかなるものであっても適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
100,200,300 スキャナ
101 原稿束
110,210,310 原稿載置部
110a,112a,210a,310a 回動軸
111,112 原稿台
115,215,315 規制ガイド
120,220,320 給紙部
121 ピックアップローラ
130,230,330 搬送部
140,240,340 読取部
150,250,350 排紙トレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材を載置するシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材を給紙する給紙部を含む装置本体とを有する給紙装置において、
前記シート材載置部は、前記給紙部の近傍において回動自在に軸支される第1の積載部材と、該第1の積載部材によって回動自在に軸支される第2の積載部材と、前記シート材の給紙方向に直交する方向への移動を規制する規制部材とを備え、前記装置本体内に少なくとも部分的に収納される収納位置と、前記シート材が載置可能となる展開位置との間で移動可能であり、
前記規制部材は、前記第1の積載部材上に立設され、
前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、前記第1の積載部材は前記給紙部を露出する前記装置本体の開口部を少なくとも部分的に覆うとともに、
前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、前記第2の積載部材は、前記給紙部により給紙されて前記装置本体内で処理されたシート材を載置するための排紙トレイと対面することを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、前記シート材載置部の載置面及び前記規制部材が前記装置本体内に収納されることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
【請求項3】
前記シート材載置部が前記収納位置にあるとき、該シート材載置部の全部分が前記装置本体内に収納されることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
【請求項4】
前記シート材載置部が前記展開位置にあるとき、前記規制部材の一端は、前記装置本体の前面よりも内側において前記給紙部の近傍に位置し、前記規制部材の他端は、前記装置本体の前面から突出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−176853(P2012−176853A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−111258(P2012−111258)
【出願日】平成24年5月15日(2012.5.15)
【分割の表示】特願2006−249556(P2006−249556)の分割
【原出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】