説明

緑化装置セット

【課題】中規模、小規模の構築物(緑化対象)に対して手軽に緑化を実施することができ、また、緑化のためのコストを低減すること。
【解決手段】植栽装置3と潅水装置4及び植栽された植物を誘引し支持する装置としてのワイヤ5を揃え、緑化装置セット2とする。植栽装置3は主としてつる性植物の成長に適した根の部分の環境を整えるものであり、雨水を主とする潅水装置4は給水を制御できる弁装置16を備え、ワイヤ5は両端がワイヤ取付け具により他の物へ取り付け可能とされている。また、必要に応じてソーラーユニットを備えて夜間の防犯や広告ボックス28を設置したりすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、植栽によって都市を緑化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
都市部の緑化はヒートアイランド現象を緩和するほか、いわゆる目に優しい癒しの効果も大きい。緑化が可能な箇所は地上の空き地の他に主として建物の屋上、工場やビルの壁面とされているが、都市部には工場やビルなど大規模な構築物の他にバス停や駐輪場、掲示板、公衆トイレ、換気塔、地下への出入口など、種々の構築物がある。また、店舗のファサードにも緑化の要望がある。
【0003】
特許文献1の緑化ユニットは、植物収容体と植物棚を基本構成とし、これに制御が可能な給水装置を組み合わせたものである。植物棚は、剛性の高い棒材を格子に組み合わせたものが基本となっており、これを種々に組み合わせ、また、配置するものである。特許文献2の壁面緑化装置は、複数の植栽ユニットを屋上側からワイヤで吊り下げて壁面を覆う構造であり、昇降装置30などを必要としている。特許文献3の緑化工法は、壁面に複数のアタッチメントを固定しておきこれらに線状体を格子状となるように張り巡らせて、土壌保持部に植えた植物を線状体に支持させる構造である。これらはいずれも壁面などを覆う大型の構造といえる。
【0004】
これに対して、比較的手軽に設置できそうな緑化ユニットも存在する。
特許文献4の緑化装置は、格子体4に帯状登攀助材2を掛け渡すものであり、図7などによれば比較的小型の装置である。特許文献5の植栽ユニットは、特別な構造を持つ樹脂性ネットによって立上り部3と土受容部4を一体に構成したものである。簡単な構造であるがネットは自立できる程度の剛直性が必要と思われる。特許文献6の植栽装置は植栽容器4と支柱管6及びこれに装着したネット8を備え、植栽をネットに這わせ、天井までの空間を緑化しようとするものである。なお、植栽容器4は、雨水を利用しており、容器の下層にためた雨水を上部の用土へ供給するようにしている。特許文献7の壁面緑化板キットは、格子に組んだ網状板をつなぎ合わせて必要とする面積のものを得る構成であり、例えばホームセンターで購入して自ら組み立てられるような手軽な構造であるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−124989号公報
【特許文献2】特開2004−248550号公報
【特許文献3】特開2002−262673号公報
【特許文献4】特開2008−212047号公報
【特許文献5】特開2006−191850号公報
【特許文献6】実用新案登録第3109861号公報
【特許文献7】特開2002−101764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
緑化が必要な都市部には、前記のように、屋上や大壁面の他にも緑化の可能なあるいは緑化が要望される中規模、小規模の構築物がある。しかし、大型の緑化構造は、その大掛かりさのために、このような中規模、小規模の緑化対象に適合せず、また、逐一、設計図を引きそれぞれに個別の工事をする必要がある。さらに、小型の緑化構造であっても、従来の緑化装置やユニットは、緑化装置として機能を完結するのに必要な部材、すなわち、植栽装置と潅水装置および植物を誘導し支持する装置のすべてが一揃いに準備されていることはなく、各部材をそれぞれに買い求めて揃える必要がある。
【0007】
また、このような中規模あるいは小規模の構築物は、全体としての形態や寸法がさまざまであり、植物を誘導し支持する格子などの支持物が剛直あるいは形態的な融通性に乏しいと、構築物の緑化対象箇所とうまく適合できないことがある。加えて、それぞれの装置どうしの結合が統一されておらず、付加的な部材や加工を必要とすることがある。
この発明は、主として中規模、小規模の構築物(緑化対象)に対して手軽に緑化を実施することができ、また、緑化のためのコストを低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
植栽装置と潅水装置及び植栽された植物を誘引し支持する装置としてのワイヤを揃え、緑化装置セットとする。ソーラーパネルによる電源装置やLEDによる照明装置を備えることがある。
【発明の効果】
【0009】
緑化装置セットを購入すれば、緑化のために必要な機能が完結するから、緑化のために必要な装置をそれぞれに買い求める必要がなく、手軽にかつ確実に緑化工事を施工することができる。また、準備されている装置間でミスマッチがなく施工に際して付加的な部材や加工を必要としない。
植物を誘導し支持する支持物はワイヤであるから、緑化対象物に対して形態的、寸法的な自由度が極めて高い、また、寸法的にいくつかのグループに分け、それぞれのグループで量産できるから、コストを低減することができる。さらに、ワイヤは屈曲や本数の増減が自由なので、緑化対象物の形態的あるいは面積的な変化に対して広範囲にかつ緻密に対応することができる。工事現場の一時的な緑化など、将来、撤去が予定されるような場合にも、撤去作業が簡単であり、また、再利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】バス停の緑化を示した正面図(施工例1)。
【図2】施工例1の側面図。
【図3】給水、電源、コントロールの経路を示した図。
【図4】ワイヤの例を示す正面図。
【図5】ワイヤ張設の一例を示す斜視図。
【図6】地下への出入り口構築物を緑化した正面図(施工例2)。
【図7】施工例2の側面図。
【図8】排気口構築物を緑化した正面図(施工例3)。
【図9】施工例3の側面図。
【図10】コンビニエンスストアの緑化を示した斜視図(施工例4)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1、図2は、実施例をバス停1に施工した例(施工例1)である。緑化装置セット2は、植栽装置3と潅水装置4及び植栽された植物を誘引し支持する装置としてのワイヤ5を揃えたものが基本である。この実施例では他にソーラーパネル25による電源装置6を有している。
【0012】
バス停1は屋根7を支柱8で支えた典型的な形態であり、道路に沿って細長く、矢印で示す前方を乗車箇所、後方を降車箇所とし、中間部にベンチ9が設置されている。
植栽装置3は、いわゆるプランターであって、ベンチ9の下側に配置されており、土壌収容部10と潅水パイプ11を有する。なお、バス停ではベンチ9の箇所に掲示板などが設置されていることが多いが、植栽装置3はこれらを撤去することなく設置される。
土壌収容部10には、つる性植物(例えば、テイカカズラ)の生育に適した土壌を収容し、また、土壌収容部10には潅水パイプ11から給水され、土壌水分が適正に維持される。
【0013】
潅水装置4は、図3にも示すように、貯水タンク12と前記の潅水パイプ11、シャワー装置13及びコントロール装置17とポンプ18を備える。潅水装置4は、雨水を利用するものであり、屋根に備わった樋14を利用して雨水を容量200リットル程度の貯水タンク12に集める。貯水タンク12の内部にはフィルターがあり、大型のごみを分離できる構造となっている。符号15は溢流用のドレインパイプである。
貯水タンク12は弁装置16を経由して潅水パイプ11に接続されると共にポンプ18に接続され、ポンプ18の吐出口にはシャワー装置13の立上りパイプ13aが接続されている(図3中の太線経路)。ポンプ18はスイッチsw1で駆動が断・続される。そして、前記の弁装置16とスイッチsw1はコントロール装置17の制御下にある(図3中の破線経路)。なお、コントロール装置17は、この実施例において、弁の開閉を制御するタイマーと後述の照明装置27の点・滅を制御するために昼と夜を判別する光センサーを備えている。
シャワー装置13(図2)はポンプ18の吐出口に接続された立上がりパイプ13aの先端に取付けたノズル13bから、屋根7の上面に茂る植栽に所定時間ごとに散水する。また、潅水パイプ11には、弁装置16を経由して貯水タンク12から所定時間ごとに給水される。
【0014】
ワイヤ5は、図4のように、ステンレス(SUS304)の細線を撚り合わせその表面を合成樹脂で被覆した主線19に同様な副線20をらせん状に巻きつけて一体化したスパイラルワイヤ(呼び径6mm)であり、この実施例では両端にワイヤ取付け具21a,21bを備えている。一端の取付け具21aはフックを備えると共にチャック機構を内蔵したワイヤグリップであって、ワイヤの端部を差し込むことにより戻り方向の移動が阻止される。他端の取付け具21bはフックを備えたコイルスプリング構造である。
ワイヤ5は複数本が準備され、植栽装置3と屋根7間に張設されると共に、屋根7の全面に渡って張設される。張設の態様としては、すだれ状や格子状など、種々のものを採用することができ、また、ワイヤ5の本数や種々の態様を組み合わせることで、簡単に屋根の寸法(面積)や形態に適合させることができる。
【0015】
各ワイヤ5の下端は植栽装置3の縁に固定したアングル材22(図5)に係合させまた、上端は屋根7の一端に固定したアングル材23に係合させて取付ける。屋根7の上面は、このアングル材23と対向縁側に固定したアングル材24間に張設する。この実施例では、左右の縁にもアングル材を固定して屋根7の上面にワイヤ5を格子状に張り巡らせている。ワイヤ5の張力は、150〜200Nである。
ワイヤ5はスパイラルワイヤなので、特につる性植物の誘導と支持に優れ、つるが副線20の螺旋に沿って成長し、確実に支持される。
【0016】
ソーラーパネルによる電源装置6は、前記のソーラーパネル25とバッテリー26(図3)を中心に構成され、この実施例において、LEDを利用した照明装置27及びポンプ18の電源であるとともに、コントロール装置17の電源ともなっている。なお、コントロール装置17は、前記のようにポンプ18の断・続を行うsw1と照明装置27の点・滅を行うsw2の開・閉を制御する。
LEDを用いた照明装置27は防犯用であると共に、夜間、植栽の緑を美しく映えさせることができる。また、この照明はLEDを利用した広告ボックス28や情報伝達ボードとしても利用できる。
【0017】
バス停1では、植栽装置3に植えたつる性植物がワイヤ5を伝って上方へ延び、屋根7にいたって全面に繁茂する。繁茂した植物は屋根7の照り返しによる周辺気温の上昇を抑制し、また、バスを待つ人や通行人の気分を和らげる効果がある。
なお、極端な日照りの際には別途に水遣りが必要であったり、植栽が繁茂しすぎる場合に適当な刈り込みが必要であったりするが、通常は、見回る程度で緑を維持することができる。
【0018】
そして、この緑化装置セット2は、商品としてのこのセットを購入して現場に準備すれば、緑化のために必要な機能を完結させることができるから、簡単に手早く施工することができる。また、このセットは植栽植物を誘導し支持する部材をワイヤ5としているから、緑化対象物の寸法や形態へ簡単に対応することができる。
【0019】
図6、図7は、地下鉄への出入り口に施工した例(施工例2)を示している。地下鉄や地下道への出入り口は、比較的細長く、平らな屋根を備えることが多い。また、長手方向の片側は車道であり、もう一方の側は歩道であることが多い。
このような箇所には、緑化装置セット2の植栽装置3や潅水装置4の貯水タンク12を出入り口構築物の後端(出口と逆の短辺側)に設置し、そこからワイヤ5を張設する。ワイヤ5は植栽装置3の縁に固定したアングル材22から屋根の一端に固定したアングル材23及び屋根の他端に固定したアングル材24にかけて張設する。屋根7からの樋14を貯水タンク12に連通させる。
【0020】
ワイヤ5は長さを調整しやすく、屈曲するので扱いやすい。なお、ワイヤ5は複数本であり、各ワイヤ5の長さは、下方のアングル材22から中間のアングル材23までのもの(例えば、2m)とアングル材23からアングル材24までのもの(同4m)の2種類にしてもよく、下方のアングル材22から屋根他端側のアングル材24まで一本で連続するものであっても良い。さらに、屋根上面のワイヤ5を格子状に配置することもある。
このような場合も、販売されている緑化装置セット2を購入して現場に運び、ほぼセットするだけの作業で簡単に緑化を完成させることができる。しかも、機能的に自己完結型であるから、設置後の植生に格別な手間を要することがない。
【0021】
図8、図9は、ビルの屋上や庭園広場などに設計されることが多い空調設備用の排気口構築物に施工した例(施工例3)である。この構築物は外観のデザイン上から屋根7が円弧を連続させた曲面になっている。
このような場合も、排気出口とは反対側の後方に緑化装置セット2の植栽装置3と潅水装置4の貯水タンク12を設置して、植栽装置3の近辺に固定したアングル材22から屋根の一端に固定したアングル材23(複数)及び屋根の他端に固定したアングル材24(複数)にかけて張設する。屋根7からの樋14を貯水タンク12に連通させる。
【0022】
屋根7に張設するワイヤ5(複数本)は側面から見て多角形を描くことになるが、屋根7の曲面へ簡単に適合させることができる。この場合もワイヤ5は長手方向に複数本を連続させるものでもよく、長手方向に一本のものであっても良い。この施工例において屋根7の平面視は長方形で単純であるが、例えば楕円形をしていても、この面をワイヤで覆うことは、ワイヤ5の配置と長さを調整することで簡単に対応することができる。
【0023】
図10は、施工例4を示し、コンビニエンスストアのファサード(出入り口側正面)と側面を緑化したものである。
コンビニエンスストアは、警察官の連絡所機能や役所の出張所機能、銀行機能などの他に、ごみの回収や太陽エネルギーの利用など、目に見える形でさまざまな社会参加を意図している。緑化もその一つである。
しかし、従来の緑化方法では、大掛かりとなりコストが嵩む上、ファサードが面状に繁茂した植物で隠されてしまうなどの難点がある。
【0024】
このような場合にも、この発明によれば、緑化装置セット2を現場に運び、植栽装置3と潅水装置4の貯水タンク12を地面に設置し、建物の樋14を貯水タンク12に連結し、さらに、貯水タンク12と植栽装置3とをパイプでつなぐことにより、簡単に緑化を実施することができる。
【0025】
なお、施工例4では貯水タンク12を大型にして、ファサード側の植栽装置3と側壁面の植栽装置の双方に給水するようにしてある。また、この緑化装置セット2は大型のソーラーパネルによる電源装置6を備え、屋根7に設置した大型のソーラーパネル25と照明装置27を有する。照明装置27は、側壁を緑化する部分の下方に配置され、夜間の一定時間、植栽された植物をライトアップする。
また、ファサード側に配置された複数本のワイヤ5は植栽装置3の近くから屋根7の端まで張設されているがその左右間隔は側壁の場合よりも大きく、建物内部の様子がガラス越しに見通せる程度としている。逆に、側壁の箇所ではワイヤ5の配列を前後に二重として、緑化を濃いものとすることもできる。これらの施工はワイヤ5の本数を調整するだけであるから、簡単に対応することができる。
符号28は広告ボックスであり、ソーラーパネル25を電源として、夜間に緑化協力企業の名称などを表示することができる。
【0026】
いずれの施工例の場合も、緑化装置セット2を現場に運び、取り付け施工を行うだけで、必要な機能を備えた、すなわち、機能的に完結した緑化を完成させることができる。給水のためにパイプを水道管と接続する工事などは必要がない。また、施工に際して、各部材間でミスマッチングが生じることがない。さらに、ワイヤの寸法や本数を調整し、あるいはワイヤを屈曲させるなどして現場の状況へ簡単に適合させることができる。
【0027】
以上、実施例を施工例で説明した。
緑化装置セット2としては施工の規模に対応できるように、例えば、大・中・小のグループを準備しておき、それぞれに土壌収容部10やワイヤ5の基本となる長さなどを定めておくことが好ましい。
ワイヤ5はスパイラルワイヤが好ましいが、これに限らず鋼線なども利用できる。
【0028】
ワイヤ5は直線状に延伸させるものばかりでなく、一本のワイヤを所定幅内で折り返し、往行部分と折り返された復行部分とを隣接するもの同士で所定間隔に連結することで、全体として網状に形成されるものも包含する。ワイヤ両端の取付け具はフックを備えたワイヤグリップ21aやコイルスプリングを備えたフック21bに限らず、他のものへワイヤ5の端部を固定できる構造を備えたものであれば良い。
コンビニエンスストアの施工例では、貯水タンク12に空調装置から排出されるドレイン水を誘導して有効に利用することも考えられる。
【0029】
シャワー装置13は、植栽装置3に潅水パイプ11を備えるので必須のものではないが、屋根7の冷却にもなるので備えることが好ましい。また、先端のノズルから散水するものに限らず、散水ホース(パイプ)に形成された多数の小さな孔から水を滴らせる滴下方式のものも採用できる。滴下方式のものは滴下孔の位置で散水ホースとワイヤ5(スパイラルワイヤ)とを交差させ、滴下される雨水をワイヤ5を伝わらせて植物に給水する。滴下方式は無駄な散水が少ない。
植栽装置3への潅水は潅水パイプ11の他に土壌収容部10の下半を貯水部にしてここに貯水タンク12から供給される雨水を吸水管によって上方の土壌層へ給水する構造を基本とすることもできる。
また、バス停などベンチを利用できる箇所では、ベンチに座る人の体重を利用して、ピストンを押し下げたり、ベンチの変形によって貯水タンク12内部の空間圧力を高めたりして潅水あるいは散水のためのポンプ動力とすることもできる。
【符号の説明】
【0030】
1 バス停
2 緑化装置セット
3 植栽装置
4 潅水装置
5 ワイヤ
6 ソーラーパネルによる電源装置
7 屋根
8 支柱
9 ベンチ
10 土壌収容部
11 潅水パイプ
12 貯水タンク
13 シャワー装置
13a 立上りパイプ
13b ノズル
14 樋
15 ドレインパイプ
16 弁装置
17 コントロール装置
18 ポンプ
19 主線
20 副線
21a フックを備えたワイヤグリップ
21b コイルスプリングを備えたフック
22 アングル材
23 アングル材
24 アングル材
25 ソーラーパネル
26 バッテリー
27 照明装置
28 広告ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植栽装置と潅水装置及び植栽された植物を誘引し支持する装置としてのワイヤを揃えた緑化装置セット。
【請求項2】
植栽装置と潅水装置及び植栽された植物を誘引し支持する装置としてのワイヤ、及びソーラーパネルによる電源装置を揃え、潅水装置は植栽装置とシャワー装置への給水とその制御を行うものであって電源によって駆動されるものであることを特徴とした緑化装置セット。
【請求項3】
さらに、電源装置に接続されるLEDによる照明装置を有していることを特徴とした請求項2に記載の緑化セット。
【請求項4】
ワイヤは両端に備えた取付け具により他の物へ取付け可能とされており、一端の取付け具はワイヤグリップであって、ワイヤグリップはチャック機構を備えてワイヤの端部へ着脱自在とされていることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一つに記載の緑化セット。
【請求項5】
潅水装置は雨水を貯留して利用するものであることを特徴とした請求項1〜4のいずれか一つに記載の緑化装置セット。
【請求項6】
ワイヤは主線に副線を螺旋状に巻きつけたスパイラルワイヤであって、表面が合成樹脂で被覆されていることを特徴とした請求項1〜5のいずれか一つに記載の緑化装置セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−24502(P2011−24502A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174702(P2009−174702)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(598132886)株式会社アルティマ (11)
【出願人】(506393363)株式会社グリーバル (2)
【Fターム(参考)】