説明

聴力保護部材及び/又はスピーカ部材

聴力保護部材及び/又はスピーカ部材(1)において、安全ヘルメット(5)に配置された支持部品(2)と、利用者の耳介と作用接続させることが可能な、聴力保護及び/又はスピーカとして作用するモジュール(4)とが設けられており、前記支持部品(2)は前記安全ヘルメット(5)とともに利用者の頭部に固定可能である。聴力保護及び/又はスピーカ(1)として作用する前記モジュール(4)は、前記支持部品(2)に対して相対的に休止位置から利用位置に向かう方向へと位置調節可能である。前記モジュール(4)自体は耳栓状に、かつ場合により人間の耳の耳介の入口部を覆い隠す部品として構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持部品と、利用者の耳介と作用接続させることが可能な、聴力保護及び/又はスピーカとして作用するモジュールとを備え、支持部品は利用者の頭部に固定可能である、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材に関する。
【背景技術】
【0002】
作業用ヘルメットに聴力保護用の耳覆いを固定するための安全ヘルメット及び取付システムは、すでに多くの種々の実施形態のものが公知となっている。1つの公知の態様(ヨーロッパ特許第0646333号明細書)では、聴力保護用の耳覆いはレバーアームを介して揺動可能なように安全ヘルメットに保持されており、使用位置では、すなわち利用者の耳の領域では、発生する騒音に対して耳を防護するために、相応の圧着力で当て付けられなくてはならない。この場合、特別に大型の聴力保護用の耳覆いが必要になるばかりでなく(耳全体を覆い隠さなくてはならないため)、圧着された聴力保護用の耳覆いはきわめて集中的な発汗につながるので、利用者に甚大な暑さの負担がかかるという欠点も生じる。
【0003】
さらに、耳全体を覆い隠すシェルが、利用者の頭部全体にわたって円弧状に案内される保持ヨークに配置されている、耳防護器の実施形態が知られている(米国特許第997673号明細書)。耳全体を覆い隠すシェルと、耳の中へ挿入可能な耳栓は、いずれも位置調節可能なように保持ヨークに保持されており、ただし、そのためには予備設定が必要である。この耳防護器を装着すると、シェルが耳に当接し、ないしは耳の領域を覆い隠し、耳栓が耳道へ挿入される。シェルに対する耳栓の位置調節又は設定は、耳防護器を装着したままでは不可能である。しかもこの場合、利用者の耳は常に全面的に覆い隠されていなくてはならない。つまり、ここではシェルとして製作されている聴力保護用の耳覆いは、同じく暑さの負担が生じたときに、大量の発汗につながってしまう。
【0004】
さらに、ヘルメットシェルに取り付けられていて外面で操作可能なポンプ装置がヘルメットシェルの外面からアクセス可能であり、それにより、ヘルメットシェルとこれに対応する防音性のイヤーキャップとの間にそれぞれ配置された2つの膨張ベローズを膨らませる安全ヘルメットが公知となっている(ドイツ連邦共和国特許出願公開第3722465号明細書)。イヤーキャップはヘルメットシェルに取り付けられている。安全ヘルメットを脱ぎたいときには、ヘルメットシェルの外面からアクセス可能な操作部材を有する排気装置によって、膨張ベローズを排気することができる。この場合にも利用者の耳全体が覆い隠され、相応の圧着力で当て付けられるイヤーキャップが設けられており、これが発汗につながり、そのために、しばしばその理由からだけで利用することができなくなる。
【特許文献1】ヨーロッパ特許第0646333号明細書
【特許文献2】米国特許第997673号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3722465号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、利用者にとって容易に身に付けることができ、特に、迅速かつ簡単に利用することができる、冒頭に述べた種類の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材を構成することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、本発明により、聴力保護及び/又はスピーカとして作用するモジュールが、支持部品に対して相対的に休止位置から利用位置に向かう方向へと位置調節可能であり、モジュールは耳栓状に、かつ場合により人間の耳の耳介の入口部を覆い隠す部品として構成されており、モジュールは、弾性的に伸張可能かつ圧縮可能な、及び/又はばね作用をもつように構成された保持部材を介して、支持部品と連結されていることによって解決される。
【0007】
このような本発明の方策により、モジュールを有効な位置へ迅速にもっていくことができ、わずかな重量しか有しておらず、特に、耳の耳介の入口部しか覆い隠されないことが実現される。したがって、モジュールの当接による発汗にはつながらないが、それにもかかわらず、発生している騒音レベルに対して耳道が有効に守られることが保証される。
【0008】
本発明の方策により、(たとえばヘルメットと一緒に)支持部品が動いた場合でも、モジュールは耳道に対して剛体として作用するのではないことが保証され、それにより、耳の領域で怪我をするのをほぼ防止できることが保証される。
【0009】
モジュールが繰出し可能かつ引込み可能なように支持部品に保持されていると、もっとも単純な設計が得られる。それ自体としては、支持部品から耳に向かう方向へ、及び場合により再び元に戻る直線状の変位部だけしか必要ないので、本発明は、設計的に簡素な構造で、さまざまな可能性をも可能にするものである。
【0010】
この関連では、モジュールが機械式の位置調節装置を介して支持部品と連結されていることが考えられる。これはもっとも単純な態様であり、したがって、さほど高いコストを要しない。
【0011】
モジュールが電気駆動装置を介して支持部品と連結されていると、より多くの可能性が生まれる。その場合、態様の可能性をいっそう広げるために、さまざまな制御部材も一緒に利用することができる。
【0012】
すなわち、他ならぬこれとの関連で、支持部品に対するモジュールの位置調節が、事前設定可能な騒音レベル及び/又はスイッチの入ったスピーカに依存して行われることが、十分に可能である。すなわち、聴覚にとってまだ危険性のない騒音レベルを設定しておくことが考えられる。この騒音レベルを超えると、ただちに、耳道の入口部の領域の有効位置へとモジュールを自動的に変位させることができる。同様のことは、モジュールがスピーカ(ヘッドホン)としても利用される場合にも考えられる。たとえば携帯電話に呼び出しがあると、ただちに、スピーカとして構成されたモジュールの前送りが行われるようにすることができる。利用者が電話をかけようとするときも、同様にして前送りを行うことができる。この場合、スピーカないしヘッドホンにマイクロホンを組み込み、電話をするときに、たとえば風音などの環境音を遮断できるようにすることも原則として可能である。
【0013】
本発明の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材は相応の利用者での利用が意図されているので、当然ながら、2つのモジュールが180°だけ互いにオフセットされた状態で同一の支持部品に配置されることが意図される。
【0014】
モジュールが、支持部品の外部に配置された回転つまみを通じて位置調節可能であると、最善の可能性が得られる。そうすれば、利用者は常に支持部品を装着したままで、すなわち場合によりヘルメットを被ったままでも、モジュールを前送りしたり、引き込まれた基本位置へと動かしたりすることができる。
【0015】
このとき、1つの有利な設計の要諦は、モジュールの変位領域に対してリミットストッパが設けられていることにある。それにより、設計そのものの損傷ばかりでなく、利用者の耳の怪我も防止される。
【0016】
モジュール又は位置調節装置を前送り位置で係止可能であり、それにもかかわらずモジュールが弾性的に、及び/又はばね作用により離反揺動可能であると、通常の振動が起きたときに、モジュールが前送りされた防護位置から意図せず元の位置に戻ってしまわないことが保証される。しかし、それにもかかわらず、たとえば支持部品が力づくで利用者の頭から引っ張られたり押されたりしたときに、怪我をすることはない。
【0017】
1つの実施形態は、保持部材が、モジュールの前送り領域で前送り方向に方向転換されている、円形又は螺旋形に延びる回転つまみの溝に挿入された、弾性的に撓曲可能なロッドとして製作されていることを意図している。このようなロッドは、たとえば、軸方向の力伝達に対しては剛性が高いが、いつでも弾性的にばね作用により撓曲することができるばね部材として製作されていてよい。ばね部材としての構成でもロッドとしての構成でも、スピーカ回線ないしマイクロホン回線といったケーブルがモジュールへ供給されていてよい、一種のパイプが形成される。
【0018】
さらに、さまざまな頭のサイズに合わせた、又は利用者のさまざまな耳の位置に合わせた、適合化の可能性も得られるようにするために、保持部材及びこれに伴うモジュール及びこれに伴う聴力保護部材部材及び/又はスピーカ部材全体が、その前送り方向に対して横向きに、垂直方向及び/又は水平方向へ位置調節可能なように支持部品に保持されていることが提案される。
【0019】
本発明による聴力保護部材及び/又はスピーカ部材の主な使用領域を最善に構成するために、支持部品はヘルメットに、たとえば安全ヘルメットに組み付けられており、もしくはヘルメットの一部であることが意図される。このようにして、支持部品とモジュールがほとんどかさばらず、軽量であり、必要時にはいつでも即座に使用することができる。 この関連で、当然ながら、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材における調節手段へのアクセス性も大きな利点である。ここでは、モジュールの位置調節装置はヘルメットの外側表面で操作可能であることが提案される。利用者自身によって、ヘルメットを装着したままで設定ないし調節を行うことができる。
【0020】
あるいは別の実施形態では、本発明による聴力保護部材及び/又はスピーカ部材は、相応のモジュールを備える2つの支持部品が、装着可能な円弧状部品の端部領域に組み付けられているように構成されていてもよい。その場合には、一種の通常のヘッドホンのようになるが、ただし利用者の耳全体を覆い隠す耳隠しを設ける必要はなく、たとえば一種の圧迫部材が設けられていればよく、したがってこの場合にも、耳栓状に構成されたモジュールだけを耳道に向かう方向へ位置調節することができる。そうすれば、このモジュールが聴力保護として利用されるか、それともスピーカとして利用されるか、それともこれら両方の機能の装備を備えているかは問題ではない。
【0021】
さらに別の特別な利用目的は、ヘルメットが車両用安全ヘルメットとして製作されていることを意図している。この場合にも、同様のやり方で、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材を設けることができる。
【0022】
以下の説明において、図面を参照しながら、本発明のさらに細かい詳細について再度詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下の説明においては、本発明による聴力保護部材及び/又はスピーカ部材について、ヘルメット、特に安全ヘルメットとの関連で説明する。以下の説明において部分的に言及する、このような聴力保護部材及び/又はスピーカ部材(場合によりマイクロホン内蔵)のこれ以外の利用方法も、原則として考えられる。
【0024】
聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1は、基本的に、支持部品2と、利用者の耳介3と作用接続させることが可能な、聴力保護及び/又はスピーカとして作用するモジュール4とで構成されている。支持部品2は利用者の頭部に固定可能である。このことは、図示した例では、支持部品が取り付けられた、又は場合により支持部品が一体的に結合された、安全ヘルメット5によって行われる。聴力保護及び/又はスピーカ1として作用するモジュール4は、支持部品2に対して相対的に、休止位置から利用位置へ向かう方向へ位置調節可能である (矢印方向6)。モジュール4は耳栓状であり、場合により、人間の耳3の耳介の入口部(耳道)を覆う部品7を構成する。
【0025】
モジュール4は、弾性的に伸張可能かつ圧縮可能な、及び/又はばね作用をもつように構成された保持部材8を介して、支持部品2と連結されている。このときモジュール4は、繰出し可能かつ引込み可能なように支持部品2に保持されている。
【0026】
図面に示している設計は、もっとも単純なものである。この場合、モジュール4は機械式の位置調節装置を介して支持部品2と連結される。
【0027】
本発明の枠内における1つの有利な実施形態の要諦は、電気駆動装置を介してモジュール4を支持部品2と連結することにある。そうすれば、測定装置又はさまざまな制御装置によって、いっそう多様な可能性を活用することができる。たとえばその場合、事前設定可能な騒音レベル及び/又はスイッチが入っているスピーカに依存した、支持部品2に対するモジュール4の位置調節も可能である。このとき、相応の制御部材が安全ヘルメット5に組み込まれていてよく、あるいは、近傍の周辺部にある測定装置から無線制御を通じてモジュールの繰出しを行うことも考えられる。
【0028】
図1の図面では、安全ヘルメット5の一方の側だけで、支持部品2に聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1が配置されている。当然ながら、これと同じ聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1が、向かい合う側、つまり観察者から見て右側にも設けられている。つまり2つのモジュール4が180°だけ互いにオフセットされた状態で、同じ支持部品2に配置されている。このとき、一方又は両方の支持部品2が安全ヘルメット5と連結されているのであれば、必ずしも同一の支持部品でなくてもよい。
【0029】
支持部品2の外部に配置された回転つまみ9を通じてモジュール4を位置調節可能である設計が、特別に好ましい。この場合、モジュール4の変位領域に対するリミットストッパが設けられていてもよい。振動などのせいで自然に位置が狂うのを防げるようにするために、モジュール4又は位置調節装置を前送り位置で係止可能なように製作することも可能である。しかし、それにもかかわらずモジュール4は弾性的に、及び/又はばね作用により、遠ざかるように揺動可能である。
【0030】
モジュール4の位置調節装置をヘルメットの外側表面で操作可能である態様が最善であり、それにより、毎回ヘルメットを事前に脱いだり適合化したりすることなく、位置調節が可能となる。
【0031】
図示した設計では、保持部材8は、モジュール4の前送り領域で前送り方向へ方向転換されている、円形又は螺旋形に延びる回転つまみ9の溝10に挿入された弾性的に撓曲可能なロッドとして製作されている。このロッド、又はこれに対応するばね部材は、連続する中空スペースを内部に有していてよく、そこでヘッドホン及び/又は内蔵マイクロホンのための接続ケーブルを供給することができる。
【0032】
特に図2及び図4から見て取れるように、保持部材8及びこれに伴うモジュール4及びこれに伴う聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1全体は、その前送り方向に対して横向きに、垂直方向及び/又は水平方向へ位置調節可能なように支持部品2に保持されている。ここに図示した1つの可能性では、多数の穴11が設けられており、これらの穴の領域に取付手段がある。この場合、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1に2つ又はそれ以上のピンが構成されており、これらのピンが支持部品の2つ又はそれ以上の穴11に係合し、それによって、捩れの防止される組付けが保証されるようにすることも考えられる。このように、さまざまな利用者における安全ヘルメット5の被り方に応じて、及び、耳又は耳道の高さ位置に応じて、個人的な適合化を行うことができる。
【0033】
以上の説明では、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1が安全ヘルメット5との関連で考察されることを常に前提としている。その場合、支持部品2はヘルメットに、たとえば安全ヘルメット5に組み付けられるか、又は、場合によりヘルメットの一部である。場合によっては安全ヘルメット5も、下方に向かって突き出した両方の支持部品2とともに一体的に構成することができる。
【0034】
上記と異なる態様では、相応のモジュール4を備える2つの支持部品2が、装着可能な円弧状部品の端部領域に組み付けられる。さらに別の可能性では、ヘルメットが車両用安全ヘルメットとして製作されていることが意図される。飛行用ヘルメット、バイク用ヘルメット、又は何らかのスポーツ用ヘルメットの場合にも、上記と同一又は類似の前提条件が整っており、本発明によって解決可能である。
【0035】
本発明の枠内では、本発明による聴力保護部材及び/又はスピーカ部材1のさらに数多くの別の利用目的が考えられる。聴力保護が特別に必要とされる場合、及び/又は直接的なスピーカ情報を得たいという希望がある場合には、どのような場所でも利用が可能である。そのようにして、さまざまな作業グループに新たな現場やその他の措置について指示することも可能であり、その際に、重くて取扱いが不便なスピーカを通じて指示を行わなくてよく、容易に変位可能かつ特別に有効なモジュール4を利用することができる。しかし、それにもかかわらず怪我の危険性が生じることはない。モジュール4を弾性的にばね作用によって撓曲させ、耳道の利用位置から離れるように揺動させることができるからである。
【0036】
保持部材8及び位置調節装置の設計的構成は、さまざまなやり方で行うことができる。その際に常に肝心かつ重要なのは、モジュール4の簡単で迅速な前送りが可能になることであり、及び、事故の発生時や、利用者が予期せぬ動きをして、そのために利用者の頭上で安全ヘルメット5がずれたときに、利用者の耳を傷つけることなく、モジュール4が側方へ離れるように動くことができることである。
【0037】
当然ながら、耳の耳介の入口部に係合することができる比較的小型のモジュール4に代えて、本発明に基づくやり方で前送りされたり引込まれたりする面積の広いカバーを設けることもできるが、その場合には、耳全体が露出するという主要な利点は失われ、したがって発汗の防止はなされないことになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】安全ヘルメットを装着した頭部を示す前面図である。
【図2】安全ヘルメットを装着した頭部を示す側面図である。
【図3】図1の拡大詳細図である。
【図4】図2の拡大詳細図である。
【符号の説明】
【0039】
1 聴力保護及び/又はスピーカ
2 支持部品
3 耳介
4 モジュール
5 安全ヘルメット
8 保持部材
9 回転つまみ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部品と、利用者の耳介と作用接続させることが可能な、聴力保護及び/又はスピーカとして作用するモジュールとを備え、前記支持部品は利用者の頭部に固定可能である、聴力保護部材及び/又はスピーカ部材において、聴力保護及び/又はスピーカ(1)として作用する前記モジュール(4)は前記支持部品(2)に対して相対的に休止位置から利用位置に向かう方向へと位置調節可能であり、前記モジュール(4)は耳栓状に、かつ場合により人間の耳の耳介の入口部を覆い隠す部品として構成されており、前記モジュール(4)は、弾性的に伸張可能かつ圧縮可能な、及び/又はばね作用をもつように構成された保持部材(8)を介して、前記支持部品(2)と連結されていることを特徴とする聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項2】
モジュール(4)は、繰出し可能かつ引込み可能なように前記支持部品(2)に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項3】
モジュール(4)は機械式の位置調節装置を介して前記支持部品(2)と連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項4】
モジュール(4)は、電気駆動装置を介して前記支持部品(2)と連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項5】
支持部品(2)に対する前記モジュール(4)の位置調節は、事前設定可能な騒音レベル及び/又はスイッチの入ったスピーカに依存して行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項6】
2つの前記モジュール(4)が、180°だけ互いにオフセットされた状態で同一の前記支持部品(4)に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項7】
モジュール(4)は、支持部品(2)の外部に配置された回転つまみ(9)を通じて位置調節可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項8】
モジュール(4)の変位領域に対してリミットストッパが、設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項9】
モジュール(4)又は前記位置調節装置は、前送り位置で係止可能であり、それにもかかわらず前記モジュール(4)は弾性的に、及び/又はばね作用により離反揺動可能であることを特徴とする請求項8に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項10】
保持部材(8)は、モジュール(4)の前送り領域で前送り方向に方向転換されている、円形又は螺旋形に延びる回転つまみ(9)の溝(10)に挿入された、弾性的に撓曲可能なロッドとして製作されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項11】
保持部材(8)及びこれに伴うモジュール(4)及びこれに伴う聴力保護部材部材及び/又はスピーカ部材(1)全体が、その前送り方向に対して横向きに、垂直方向及び/又は水平方向へ位置調節可能なように前記支持部品(2)に保持されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項12】
支持部品(2)は、ヘルメットに、たとえば安全ヘルメット(5)に組み付けられており、もしくはヘルメットの一部であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項13】
モジュール(5)の前記位置調節装置は、ヘルメット(5)の外側表面で操作可能であることを特徴とする請求項12に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項14】
相応の前記モジュール(5)を備える2つの前記支持部品(2)が、装着可能な円弧状部品の端部領域に組み付けられていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。
【請求項15】
ヘルメット(5)は、車両用安全ヘルメットとして製作されていることを特徴とする請求項12に記載の聴力保護部材及び/又はスピーカ部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−510081(P2008−510081A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526365(P2007−526365)
【出願日】平成17年8月12日(2005.8.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/008811
【国際公開番号】WO2006/018250
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(507052256)
【Fターム(参考)】