説明

聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法

【課題】
聴力検査・測定においては例えばパソコンで行った場合、特に検査・測定に重要な音圧が正確に出力することは難しかった。
【解決手段】
耳近傍に音監視手段を設けておき所定の周波数・音圧をパーソナルコンピューター等からスピーカー等を介して出力し前述の音監視手段の音センサーで出力された音を取得し、この取得した音と出力したい所定周波数・音圧と比較して出力の調整を行うことにより検査・測定音の正確な周波数・音圧を出力可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は個人の聴覚特性を簡便に検査・測定する装置および、聴力検査・測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来特に難聴者向けに各種検査・測定装置が提案されてきているが、簡便に個人の聴力を正確に検査・測定する方法はなかったというのが現状であり、測定精度にも限界があった。
【0003】
例えば日本国特許第3371105号、特開2006−20906等においてはインターネット通信を利用した聴力検査装置が示されており、自宅でも簡便に聴力を検査可能となっているが、現実問題としてパーソナルコンピューターの設定(ボリュームの大きさ)、スピーカー等の音響機器の配置等により正確を期することは難しかった。
【0004】
また特開2003−102705においては、音出力手段から検査音を出力させると共に、検出手段により検出される入力信号レベルが基準値と所定の関係になるように検査音の出力を較正するような構成をとっているが、例えば子供のように動き回る被検者などの場合にはスピーカーからの位置関係が一定でなくなり実際の耳で聞こえる音圧が所定の音ではなくなる可能性がある。
【0005】
【特許文献1】特許第3371105号
【0006】
【特許文献2】特開2003−102705
【0007】
【特許文献3】特開2006−20906
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のシステムにおいては特にパーソナルコンピューター等を使う場合においてもそれぞれの機器の特性によって所定の周波数、音圧を正確に再生できているかどうかは疑わしかった。
【0009】
すなわち被検者の耳の穴で所定の周波数、音圧が出ているかを実現できていることが少なかったのが実情である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の課題を解決するために本発明者らは鋭意研究の結果以下の手段をとった。すなわち所定の音を発生させて聴力検査を行う聴力検査・測定装置、方法であって被検者の耳の近傍に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、この監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段を設けておけばよい。
【0011】
上述のシステムによって所定の周波数、音圧の音が場所によらず常に一定状態で出すことが可能となる。
【0012】
前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前述の監視手段は音特性取得手段により周波数あるいは音圧あるいは両者を監視し、前述の音特性取得手段により取得した周波数あるいは音圧あるいは両者が所定の周波数あるいは音圧あるいは両者の差を測定し前述の調整制御手段により所定の周波数あるいは音圧あるいは両者を調整制御するようにすればよい。そして必要によりこの監視手段は監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって監視するようにすればノイズ等の外乱から影響を少なくすることが可能となる。
【0013】
そして被検者の耳の近傍に音を監視する監視手段は被検者の頭部あるいは耳あるいは眼鏡に装着され被検者の耳穴近傍に設けられた音特性取得手段とすれがよい。もちろん耳穴近傍であれば例えば子供が喜ぶキャラクター帽子の耳穴近傍部分、ヘッドギアの耳穴近傍部分、耳飾の耳穴近傍付近に設ければよく耳穴からの距離は10cm以内さらに好ましくは5cmいないとすればよい。
【0014】
そして前述の監視手段と前記所定周波数・音圧発生手段、前述の調整制御手段は互いに離れている場合には接続通信する接続通信手段を設けておけばよく、この通信手段は例えば、ブルートゥース、無線LAN、赤外線通信等の光通信等の無線通信手段あるいはケーブル等をつないだ有線通信手段を用いればよい。
【0015】
前述の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い、前述の監視装置とパーソナルコンピューターは上記のように通信を行い、前述の所定周波数・音圧発生手段、前述の監視手段により前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段はこのパーソナルコンピューターにより前述の所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段はソフトをインストールし、該パーソナルコンピューターの備え付けの音源ボードを使用し、さらに前述の監視手段と前述のソフトおよび音源ボードを使用して発生した音の周波数、音圧は、所定の周波数、音圧の範囲に入るように校正する校正手段を設けておけばよい。
【0016】
前述の通信は音監視装置とパーソナルコンピューター間でUSBポートといった有線回線あるいはブルートゥース、無線LANといった無線デジタル通信またはパーソナルコンピューターが持っているマイク入力端子あるいはライン入力端子、あるいはその前述のデジタル回線、マイク入力端子といったアナログの両者で行われるようにすればよい。
【0017】
前述のパーソナルコンピューターは蓄積手段を設けておきこの聴力検査・測定システムから取り込んだデータを蓄積するようにしておけばよい。こうすることによって被検者のデータが蓄積され過去からの聴力特性の履歴を簡単に取り出すことができるようになる。
【0018】
被検者の校正手段は被検者所定周波数・音圧発生手段より所定の周波数、音圧を音源ボードに出力し、前述の監視手段により前述の音源ボードを介してスピーカーに出力した音を前述の監視手段の音特性取得手段により取得しこの所定の周波数、音圧と比較し前述の所定の周波数、音圧に調整することにより校正することが可能となる。そして必要に応じてこの校正手段はこの監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって校正するようにすれば外乱の影響を受けにくくなる。
【0019】
また前述の音特性取得手段は取得した音信号を出力する必要があるが、各パーソナルコンピューターによって入力信号取得部にばらつきがあるのでこれを校正する必要がある。前述の音特性取得手段は基準信号生成手段を設けておけばよい。こうすることによってパーソナルコンピューターのアナログ入力系の個体差を修正することが可能となる
【0020】
また上述のように音特性取得手段は音の取得により出力信号にばらつきがあっては正確な調整・制御は不可能となる。そこで前述の音特性取得手段は音センサー及び事前調整手段を設けておく。こうすることによって例えば1000Hz、94dBの音を取得した時、音センサーによってばらつきがあっても事前調整手段(1000Hz、94dBを音センサーに入力した時にポテンショメーター等により調整し同様な電気出力が出るようにする)同じ電気出力を可能にすることができる。
【0021】
前述の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い前述の監視装置に設けてある音特性取得手段のデータは入出力機器を通じてパーソナルコンピューターに取り込まれ該取り込まれたデータにより前述の所定周波数・音圧発生手段により発生された音は前述の調整制御手段により調整制御すればよい。
【0022】
さらにパーソナルコンピューターはインターネットのネットワークを介して遠隔地から聴力検査・測定が可能であるようにしておけばよい。すなわちその場所にいない人がネットワークを介してパーソナルコンピューターで所望の周波数、音圧の音を出力し、被検者の聴力検査・測定を行う。
【0023】
前述の聴力検査装置・方法は被聴力検査者が聞こえるかどうかの判定をする判定手段を設けておきこの判定手段によって被検者が聞こえるかどうか判断すればよい。
【0024】
前述の聴力検査はパーソナルコンピューターのキーボード、マウス、表示画面に備え付けられたタッチパネルから選ばれた少なくとも1つにより操作するようにすればよい。こうすることによって例えば被検者が表示画面のタッチパネルに従って自分の聴力の検査・測定することが可能となる。同様に被検者と異なったオペレーターが操作し被検者の聴力を検査・測定してもよい。
【0025】
前述の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターと独立しており、この前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターと連携することが可能であり、この所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、監視手段はパーソナルコンピューターと独立した聴力検査・測定ボックスに設置され、前述のパーソナルコンピューターと前述の独立した聴力検査・測定ボックスは通信手段によりパーソナルコンピューターから操作制御され、さらに聴力検査・測定ボックスからデータを取り込む通信手段を設けておけばよい。
【0026】
前述のパーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積するようにしておけばよい。
【0027】
所定の音を発生させて聴力検査をパーソナルコンピューターと連携して行う聴力検査・測定装置、方法であって所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段をパーソナルコンピューターと独立した聴力検査・測定ボックスに設置し、前述のパーソナルコンピューターと前述の独立した聴力検査・測定ボックスは通信手段によりパーソナルコンピューターから操作制御され、さらに聴力検査・測定ボックスからデータを取り込む通信手段を設けておけばよい。
【0028】
前述のパーソナルコンピューターは蓄積手段を有しこの聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積するようにしておけば被検者の過去の聴力検査・測定の履歴等も追うことが可能となる。
【0029】
前述の聴力検査・測定ボックスには被検者の耳の近傍に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、前述の監視手段により前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段を設けておけばよい。そして必要によりこの監視手段は監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって監視するようにすればノイズ等の外乱から影響を少なくすることが可能となる。
【0030】
前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前述の監視手段は音特性取得手段により周波数又は音圧又は両者を監視し、前述の音特性取得手段により取得した周波数又は音圧または両者が所定の周波数または音圧あるいは両者との差を測定し前述の調整制御手段により所定の周波数または音圧または両者を調整制御するようにすればよい。
【0031】
前述の被検者の耳の近傍に音を監視する監視手段は被検者の頭部あるいは耳あるいは眼鏡に装着され被検者の耳穴近傍に設けられた音特性取得手段であればよい。
【0032】
そして被検者の耳の近傍に音を監視する監視手段は被検者の頭部あるいは耳あるいは眼鏡に装着され被検者の耳穴近傍に設けられた音特性取得手段とすれがよい。もちろん耳穴近傍であれば例えば子供が喜ぶキャラクター帽子の耳穴近傍部分、ヘッドギアの耳穴近傍部分、耳飾の耳穴近傍付近に設ければよく耳穴からの距離は10cm以内さらに好ましくは5cmいないとすればよい。
【0033】
前述の監視手段と前述の所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段は互いに接続通信する接続通信手段を設けておけばよくこの通信手段は例えば、ブルートゥース、無線LAN、赤外線通信等の光通信等の無線通信手段あるいはケーブル等をつないだ有線通信手段を用いればよい。
【0034】
前述の聴力検査・測定ボックスには聴力検査測定用ヘッドフォンを設けておいてもよくこのヘッドフォンの場合は例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。聴力検査測定用としてはヘッドフォン、スピーカーに限られる物ではなく気導受話器、インサートイヤホンなどを用いてもよい。
【0035】
前述の聴力検査装置・方法は前記聴力検査・測定ボックスに被検者が聞こえるかどうかの判定をする判定手段を設けておけばよい。
【0036】
前述の聴力検査は前記パーソナルコンピューターのキーボード、マウス、表示画面に備え付けられたタッチパネルから選ばれた少なくとも1つにより操作するようにしておけばよい。こうすることによって例えば被検者が表示画面のタッチパネルに従って自分の聴力の検査・測定することが可能となる。同様に被検者と異なったオペレーターが操作し被検者の聴力を検査・測定してもよい。
【0037】
次に他の場合すなわち被検者の耳穴の位置を想定し検査音の調整・校正する方法について説明する。所定の周波数・音圧の音を発生させて聴力検査を行う聴力検査装置、方法であって予め被検者の耳の位置を決定し前述の決定した耳穴の位置に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段を設け、前述の監視手段により前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し監視した結果を基に音を調整する調整手段、前述の調整した調整値を記憶する音調整記憶手段を設け、さらに前記耳穴の位置に被検者を配置し前述の音調整記憶手段をよびだし所定の周波数、音圧を出力し前述の耳の位置で所定の周波数、音量を前述の調整記憶手段から呼び出した調整データにより再生するようにすればよい。そして必要によりこの監視手段は監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって監視するようにすればノイズ等の外乱から影響を少なくすることが可能となる。
【0038】
前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前述の監視手段は音特性取得手段により周波数あるいは音圧あるいは両者を監視し、前述の音特性取得手段により取得した周波数あるいは音圧あるいは両者が所定の周波数あるいは音圧あるいは両者の差を測定し前述の調整制御手段により所定の周波数あるいは音圧あるいは両者を調整制御するようにすればよい。
【0039】
前述の監視手段と所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段は互いに接続通信する接続通信手段を設けておけばよくこの通信手段は例えば、ブルートゥース、無線LAN、赤外線通信等の光通信等の無線通信手段あるいはケーブル等をつないだ有線通信手段を用いればよい。
【0040】
前述の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い、前述の監視装置とパーソナルコンピューターは通信を行い、前述の所定周波数・音圧発生手段、監視手段により前述の所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段は該パーソナルコンピュータにより前述の所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段はソフトをインストールし、該パーソナルコンピューターの備え付けの音源ボードを使用し、さらに前記監視手段と前述のソフトおよび音源ボードを使用して発生した音の周波数、音圧は、所定の周波数、音圧の範囲に入るように校正する校正手段を設けておけばよい。
【0041】
前述の通信は音監視装置とパーソナルコンピューター間でUSBポートといった有線回線あるいはブルートゥース、無線LANといった無線デジタル通信またはパーソナルコンピューターが持っているマイク入力端子あるいはライン入力端子、あるいはその前述のデジタル回線、マイク入力端子といったアナログの両者で行われるようにすればよい。
【0042】
前述のパーソナルコンピューターは蓄積手段を設けておきこの聴力検査・測定システムから取り込んだデータを蓄積するようにしておけばよい。こうすることによって被検者のデータが蓄積され過去からの聴力特性の履歴を簡単に取り出すことができるようになる。
【0043】
被検者の校正手段は被検者所定周波数・音圧発生手段より所定の周波数、音圧を音源ボードに出力し、前述の監視手段により前述の音源ボードを介してスピーカーに出力した音を前述の監視手段の音特性取得手段により取得しこの所定の周波数、音圧と比較し前述の所定の周波数、音圧に調整することにより校正することが可能となる。そして必要に応じてこの校正手段はこの監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって校正するようにすれば外乱の影響を受けにくくなる。
【0044】
また前述の音特性取得手段は取得した音信号を出力する必要があるが、各パーソナルコンピューターによって入力信号取得部にばらつきがあるのでこれを校正する必要がある。前述の音特性取得手段は基準信号生成手段を設けておけばよい。こうすることによってパーソナルコンピューターのアナログ入力系の個体差を修正することが可能となる
【0045】
また上述のように音特性取得手段は音の取得により出力信号にばらつきがあっては正確な調整・制御は不可能となる。そこで前述の音特性取得手段は音センサー及び事前調整手段を設けておく。こうすることによって例えば1000Hz、94dBの音を取得した時、音センサーによってばらつきがあっても事前調整手段(1000Hz、94dBを音センサーに入力した時にポテンショメーター等により調整し同様な電気出力が出るようにする)同じ電気出力を可能にすることが可能となる。
【0046】
前述の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い前述の監視装置に設けてある音特性取得手段のデータは入出力機器を通じてパーソナルコンピューターに取り込まれ該取り込まれたデータにより前述の所定周波数・音圧発生手段により発生された音は前述の調整制御手段により調整制御すればよい。
【0047】
さらにパーソナルコンピューターはインターネットのネットワークを介して遠隔地から聴力検査・測定が可能であるようにしておけばよい。すなわちその場所にいない人がネットワークを介してパーソナルコンピューターで所望の周波数、音圧の音を出力し、被検者の聴力検査・測定を行う。
【0048】
前述の聴力検査装置・方法は被聴力検査者が聞こえるかどうかの判定をする判定手段を設けておきこの判定手段によって被検者が聞こえるかどうか判断すればよい。
【0049】
前述の聴力検査はパーソナルコンピューターのキーボード、マウス、表示画面に備え付けられたタッチパネルから選ばれた少なくとも1つにより操作するようにすればよい。こうすることによって例えば被検者が表示画面のタッチパネルに従って自分の聴力の検査・測定することが可能となる。同様に被検者と異なったオペレーターが操作し被検者の聴力を検査・測定してもよい。
【発明の効果】
【0050】
以上説明したように本発明によれば被検者の耳の穴の付近で所定の周波数、音圧が正確に再生することができるので正確な聴力測定が可能となる。また子供等じっとしていない被験者に対しても場所によることなく正確な測定が可能となる。またパーソナルコンピューターを使うことにより安価に正確な聴力測定を実現することが可能となる。
【0051】
さらにパーソナルコンピューターにおいてはそれぞれの機器において発生する音圧などの音特性がバラバラであるが本発明によればそれぞれの機器において校正を行うため正確な検査・測定が可能となる。またヘッドフォンを使わない場合(一般的なユーザーが音声を聞く状態)においてもスピーカー等と被検者の位置に関係なく被検者の耳穴の位置で正確な音の特性を出すことが可能となり、聴力検査・測定が専用の部屋といったものが必要なくなり通常の人が通常の場所で簡単に取り扱うことが可能となるばかりでなく、一般に普及しているパーソナルコンピューターを使うことができるので安価で提供可能となる、さらにパーソナルコンピューターに聴力検査・測定のデータを蓄積していけば被検者の聴力の推移の状況も容易に追跡することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
以下に図に基づいて具体的に説明していく。以下図に基づいてさらに詳しく説明していく。本発明の第1の実施例を示す。人の耳の穴の近傍に音特性取得手段を設けておきスピーカーの音を耳の近傍の音特性取得手段の結果により精密に所定の周波数・音圧を再生し、聴力の検査を行うものである。図1は音特性取得手段を人の耳の近傍に設置している様子を示した図であり、101は人の頭、102は耳(穴)、103はヘッドギアであり、104は音特性取得手段である。ここではヘッドギアにセンサーを設けたがこれに限られるものではなく例えば子供が喜ぶキャラクター帽子の耳穴近傍にセンサーを取り付けてもよい。あるいはヘッドフォン、眼鏡のつるの部分等でもよい。
【0053】
図2は図1の耳穴近傍に音特性取得手段を設置した場合のシステム概要を示したものであり、204は所定の周波数・音圧の音を発生する装置である。206は所定の周波数・音圧発生手段であり207は音の調整・制御手段である。図1に示した被検者装置(201)に設けられた音特性取得手段202において取得したデータを通信手段203で204の音発生装置の通信手段205により受信しそのデータを基にスピーカー208の音の制御を行う。すなわちスピーカー208から出力された音を被検者装置201に設置された音特性取得手段202によりフィードバック制御を行っている。
【0054】
このため被検者の耳穴の部分において所定の周波数・音圧の音の再生が可能となりスピーカーの位置等に関係なく正確な聴力検査が可能となる。
【0055】
図3にその制御のフローを示したが、301において所定の周波数・音圧の選択を行い302において所定の周波数・音圧の信号の生成を行う。次に303において所定の音の信号から音の生成を行い、304で生成した音の増幅をする。この増幅した音を305においてスピーカー出力を行う。そして図1の104のセンサーにおいて306で被験者の耳穴近傍で音のセンシングを行い307においてこのセンシングしたデータと最初の所定の信号とセンサー出力の比較を行う。そしてその結果を基に308において音量の増減量を決定しその結果をもとに304において音の増幅を行う。
【0056】
ここでは音の大きさ(音圧)のみのフィードバック制御を行っているが、これに限られるものではなく必要に応じて周波数のフィードバック制御を行えばよい。
【0057】
図4は本システムを実際に使った様子を表している。401は操作盤であり、所定の周波数・音圧発生装置を内蔵している。402はヘッドギアーであり403はヘッドギアに装着された耳穴近傍の音特性取得手段である。404は音が聞こえたかどうかの判定装置であり、被験者が音が聞こえた時に押すものである。405はスピーカーであり図3に示したようにセンサー404により音量が調節され被験者の耳穴近傍で所定の周波数・音圧を再生し正確な聴力測定が可能となる。
【0058】
図5は本システムを使った聴力測定のフローを示している。まず501において所定の周波数・音圧を設定し、402で所定の周波数・音圧を再生し被検者が聞き判定を行う。そして聞こえる場合には505の音圧を下げるに進み、聞こえない場合には504の音圧を上げるに進み506で音圧の再設定を行いこのフローを繰り返し臨界点を見つけ出す。ここで検査音は純音、震音(WARBLE TONE)、バンドノイズから目的に応じて選択すればよい。
【0059】
次に本実施例をパーソナルコンピューターで実現する方法について説明する。図6はその概要を示したものである。601はパーソナルコンピューターであり、602はパーソナルコンピューターのマイク入力部、603はパーソナルコンピューターのUSB等の入出力機器部、604はパーソナルコンピューターの音声出力部である。605は図1の104の音特性取得手段であり606はスピーカーである。ここで必要に応じてスピーカーに高品質なアンプを設置しておけばパーソナルコンピューターの音源ボードの品質に問題があっても高品質な音をスピーカーから出力することが可能となる。607は被検者が判定する判定装置であり、聞こえた場合608のボタンを押すことによって聞こえることを認識する。
【0060】
マイク入力特性、音源ボード特性等が異なったり各種設定が異なったりするので図6のケースの場合校正を行う必要がある。そこで次にパーソナルコンピューターはそれぞれマイク入力特性、音源ボード特性等が異なっているためこれをそれぞれ校正する必要があるが、その方法を説明する。図7に本システムのブロック図を示した。ここで701は必要な音を選択する手段であり、選択した音を音ファイル703から呼び出し702の音源ボードなどの音発生手段で音を再生し705のスピーカーで音を出す。この音を音監視手段である706の音特性取得手段で取得する。音特性取得手段は図に示すように710の基準生成手段、711の音センサー、712の事前調整手段、713の出力手段から構成されている。ここで706の音特性取得手段は絶対音圧が必要なため712の事前調整手段で音センサーの感度を調整し校正しておく。次にこの音センサーの取得データを図6の場合のマイク入力部などの音信号入力手段707で取得し、704の入力音と基準音を比較し調整を行う。そして必要に応じて調整が必要な校正データを708の校データ記憶手段において記憶しておき実際の検査・測定時に必要な校正データ呼び出して調整を行う。
【0061】
次にパーソナルコンピューターにおけるマイク入力等の入力特性が異なるためこれを校正する方法を説明するが、その様子を図8に示した。ここで706の音特性取得手段に内蔵された図7の710の基準信号生成手段により通常は94dBを示す基準信号を801で生成し、出力手段713において出力しパーソナルコンピューターのマイク入力である図7の707において基準信号を802において取得する。次に図7の入力音、704の基準音比較調整手段に803で入力し804においてこの信号を94dBの基準音圧として認識し、805において図7の708の校正データ記憶手段に基準音圧として登録する。これでそれぞれのパーソナルコンピューターのマイク入力特性を一定にする校正をするが、この基準信号発生はパーソナルコンピューターからUSBなどのポートを通して基準信号の生成指示を出してもよく、あるいは図7の音特性取得手段の710の基準信号生成手段に起動ボタンをつけておき同時にパーソナルコンピューターにマイク入力特性校正手段モードを設けておきこのマイク入力特性校正手段モードを呼び出し、基準信号生成手段起動ボタンを押して校正してもよい。
【0062】
次にパーソナルコンピューターによって音源ボードの特性や、スピーカーの位置が異なるため音源ボード特性、スピーカー位置補正等の校正を行う必要がある。そのフローの例を図9に示したがもちろんパーソナルコンピューターに限られるものではない。図7の701において音ファイル703から1000Hz94dBの音信号を呼び出し901のパーソナルコンピューターにおいてこの1000Hz94dBといった基準信号を生成し図7の音源ボード等の702に音声発生手段において902に示すように生成した基準信号をで再生し図7の705のスピーカーで902に示すように出力する。次に図1の104の音特性取得手段(図7の703)により903で信号データ取得しパーソナルコンピューターのマイク入力等の図7の音信号入力手段により904において信号データを取得する。905においてこの取得した信号データとPCにおいて基準信号を発生した信号データとを比較し基準信号との差が規定値以内かを判定し規定値以内であれば校正を終了し規定値以上であれば校正(音量調整)を行い、校正終了まで繰り返す。そして必要に応じて図7の校正データ登録手段708に登録しておけばよい。
【0063】
本実施例においてはスピーカー出力の場合の例である。また本実施例ではパーソナルコンピューターのマイク入力部を使用した校正であるがこれに限られるものではなく、例えば図7の基準信号生成手段、事前調整手段を含む音特性取得手段をADコンバーター等を使いデジタル化してデジタルデータでパーソナルコンピューター等と通信してもよい。
【0064】
本実施例では音量調整のみの例を示したがこれに限られるものではなく周波数についての校正も必要に応じて行えばよい。また所定の周波数・音圧の音は音声ファイルとしてパソコンに格納しておけばよい。本実施例ではパーソナルコンピューター内において所定の周波数・音圧を生成したがこれに限られるものではなくパーソナルコンピューターの外部に所定の周波数・音圧を生成する装置を設けておきパーソナルコンピューターコンピューターでコントロールしてもよい。その場合でも耳穴近傍に音特性取得手段を設けておきフィードバック制御を行えばよい。また本実施例ではスピーカーを使ったが、ヘッドフォン、イヤホンを使ってもよくその場合同様に耳穴近傍に音特性取得手段を設けておけばよい。
【0065】
次にパーソナルコンピューターを使った場合に被験者データの蓄積に関する説明を行うが、その様子を図10に示した。1001において被験者の入力を行い、1002において被験者のデータを検索し1003において過去のデータがないすなわち被験者登録がない場合は新たに1004において新たな被験者データベースを登録する。過去のデータがない場合には1006において被験者DB1005から呼び出す。そして該当データベースに被験者の聴力検査を実施し実施した新たなデータを登録すればよい。図11に被験者Aの2006年9月10日のデータの様子を示した。
【0066】
図12はパーソナルコンピューターによる操作の様子を示したが1210はパーソナルコンピューター画面であり、所定の周波数・音圧を選択する画面を示している。「1000Hz・40dB」を選ぶ際は1201のボタン1を選択す、同様に「1000Hz・50dB」を選ぶ際は1202のボタン2を選択、「1000Hz・60dB」を選ぶ際は1203のボタン3を選択、「1000Hz・70dB」を選ぶ際は1204のボタン4を選択すればよい。この場合マウスで選択してもよくあるいは、画面上のタッチパネルを選択してもよい。
【0067】
次に本発明の実施例の各実施形態について説明する。図13はパーソナルコンピューターと所定の周波数・音圧を生成し専用のヘッドフォンで聴力検査をする装置である。専用ヘッドフォンに音を出力する場合には例えば例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。ここでヘッドフォンに限られる物ではなく気導受話器、インサートイヤホンなどを用いてもよい。ここで1302はパーソナルコンピューターであり、1301はディスプレー1303はキーボード、1304はマウスである。1301のディスプレー上に図10のような画面を表示し操作者が選択した所定の周波数・音圧の音を1307において所定の周波数・音圧として発生し聞こえの判定をする専用装置であり専用のヘッドフォン1306で聴力検査を行い1208において聞こえの判定をしている図である。パーソナルコンピューターと1307の専用装置はUSBといった通信手段で接続され聴力検査をパーソナルコンピューターから制御し行えばよい。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。またインターネットを介して遠隔地から操作を行い聴力測定してもよい。
【0068】
図14はパーソナルコンピューター1402において所定の周波数・音圧を生成しスピーカー1406で音を再生する場合である。1405は図1の104の音特性取得手段であり1401のディスプレー上に図12のような画面を表示し操作者が選択した所定の周波数・音圧の音を1402のパーソナルコンピューターで再生しスピーカー1406において再生する。その際1405の音特性取得手段により再生した音をモニターしフィードバック制御を行う。被検者は音が聞こえたかどうかを1407の判定器で判定すればよい。その結果はパーソナルコンピューターで取り込み蓄積すればよい。ここで1402はパーソナルコンピューターであり、1401はディスプレー1403はキーボード、1404はマウスである。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。またディスプレーに音圧を画像表示し目視で表示するようにすればよい。本例ではスピーカーを使っているが、これに限られるものではなく耳穴の近傍に音特性取得手段を設置したヘッドフォンでもよい。この場合も先ほどと同様に例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。
【0069】
図15はパーソナルコンピューター1502において所定の周波数・音圧を生成し専用ヘッドフォン1506で音を再生する場合である。ここで専用ヘッドフォン1506は所定周波数・音圧発信機能を有しておりパーソナルコンピューターの1501のディスプレー上に図10のような画面を表示し操作者が選択した所定の周波数・音圧の音を1502のパーソナルコンピューターから所定信号を専用ヘッドフォン1506に送信し所定周波数・音圧を専用ヘッドフォンで再生する。パーソナルコンピューター1502と専用ヘッドフォン1506はUSBなどの通信手段で信号を送ればよい。被検者は音が聞こえたかどうかを1507の判定器で判定すればよい。その結果はパーソナルコンピューターで取り込み蓄積すればよい。ここで1502はパーソナルコンピューターであり、1501はディスプレー1503はキーボード、1504はマウスである。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。この場合も先ほどと同様に例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。同様にインターネットを介して遠隔地から操作を行い聴力測定してもよい。
【0070】
図16は所定の周波数・音圧を生成しスピーカーで生成する装置1606とパーソナルコンピューター1602接続して聴力測定する方法である。1605は図1の104の音特性取得手段であり1601のディスプレー上に図10のような画面を表示し操作者が選択した所定の周波数・音圧の音を1602のパーソナルコンピューターから通信で装置1606に送信する。1606は信号を基に所定の周波数・音圧で再生しスピーカーにより再生する。その際1605の音特性取得手段により再生した音をモニターしフィードバック制御を行う。被検者は音が聞こえたかどうかを1607の判定器で判定すればよい。その結果は装置1606を通じてパーソナルコンピューターで取り込み蓄積すればよい。ここで1602はパーソナルコンピューターであり、1601はディスプレー1603はキーボード、1604はマウスである。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。本例ではスピーカーを使っているが、これに限られるものではなく耳穴の近傍に音特性取得手段を設置したヘッドフォンでもよい。この場合も先ほどと同様に例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。この場合もヘッドフォンに限られる物ではなく気導受話器、インサートイヤホンなどを用いてもよい。
【0071】
図17は所定の周波数・音圧を生成する専用装置1706と専用ヘッドフォン1705から構成されパーソナルコンピューター1702接続して聴力測定する方法である。1701のディスプレー上に図10のような画面を表示し操作者が選択した所定の周波数・音圧の音を1702のパーソナルコンピューターから通信で装置1406に送信する。1706所定の周波数・音圧の音信号を専用ヘッドフォン1705により再生する。この場合も先ほどと同様に例えばラウドネス曲線に基づいてウエイトをかけて出力すればよい。パーソナルコンピューター1702と専用装置1706はUSBなどの通信によって接続しパーソナルコンピューターから指令し被検者は音が聞こえたかどうかを1707の判定器で判定すればよい。その結果は専用装置1706を通じてパーソナルコンピューター1702で取り込み蓄積すればよい。ここで1702はパーソナルコンピューターであり、1701はディスプレー1703はキーボード、1704はマウスである。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。ここでもインターネットを介して遠隔地から操作を行い聴力測定してもよい。
【0072】
次に予め耳場所となる位置での音場の調整を行い、後に被験者が該当場所に耳を設置する場合の例を示すが図18にその様子を示した。1801は所定の周波数・音圧を発生する装置であり、1805は該当の音を発生するスピーカーである。(a)では被験者の耳がくる位置にセンサースタンド1803により1802の音特性取得手段を設置する。この場合の音特性取得手段は図7の706と同様にすなわち音特性取得手段は図7に示すように710の基準生成手段、711の音センサー、712の事前調整手段、713の出力手段から構成されているようにし、ここで706の音特性取得手段は絶対音圧が必要なため712の事前調整手段で音センサーの感度を調整し校正しておき先ほどの実施例と同様の校正を行えばよい。
【0073】
この場合例えばスピーカーの位置と被験者の耳の位置とかボリューム等の調整量とかが各場合に異なっているため常に一定の音を出すことはできないため音の校正をする必要があるがそのフローを図19に示した。まず1901で被検者の耳穴の位置に音特性取得手段を設置し、1902において所定の周波数・音圧から校正される基準信号を発生させ、その基準信号による音を図16の1605のスピーカーから出力する。1903において図18の(a)の1802の音特性取得手段で音の収録を行い1904でこの収集した音データを図18の1801に送信する。この送信されたデータを1905において所定周波数・音圧(基準信号)と比較する。1906において基準信号との差が規定値以内かどうか判定し、規定値からはずれていたら1907の基準値になるように調整を行うがこの時調整値を記憶しておく。この1907から1906のプロセスを繰り返し規定値以内に入るまで繰り返す。そして規定値以内に入ったら1907において調整データを蓄積する。
【0074】
本例では図18の1801から基準音を発生し校正を行ったがこれに限られるものではなく、例えば音特性取得手段に基準信号発生手段を設けておきその基準信号によって校正してもよい。
【0075】
次に実際に聴力測定のばあいについて説明するが、その時の様子は図18の(b)に示したここで1803は被験者であり1804は聞こえたかどうかの判定器である。そのフローは図20に示したが2001において図18の(a)の1802を取り外し被験者を該当の位置にせってする。次に2002において該当場所の調整蓄積データを呼び出し該当位置の調整を行う設定とする。そして2003において所定の周波数・音圧を発生し、2004で聴力測定を行う。
【0076】
本実施例では単独の装置で行ったが、これに限られるものではなく前述のようにパーソナルコンピューターを用いてもよい。その場合パーソナルコンピューターの音源ボード、マイク等を利用してもよくその方法は前述の実施例と同様に行えばよい。あるいは所定の周波数・音圧を発生する装置をパーソナルコンピューターとは別に設置し、パーソナルコンピューターと接続詞パーソナルコンピューターで操作してもよい。ここではパーソナルコンピューターはキーボード、マウスで操作してもよくあるいは必要に応じてディスプレー上のタッチパネルで操作してもよい。またインターネットを介して遠隔地から操作を行い聴力測定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】音特性取得手段を耳穴近傍に設置した状態
【図2】耳穴近傍のセンサーによる音制御のブロック図
【図3】制御のフロー
【図4】聴力測定の状態
【図5】聴力測定フロー
【図6】パーソナルコンピューターでの聴力測定の例
【図7】校正を含むシステムのブロック図
【図8】マイク入力特性校正方法のフロー
【図9】音源ボード、スピーカーの位置の校正
【図10】被験者のデータ蓄積
【図11】被験者Aのデータ例
【図12】周波数・音圧の選択画面例
【図13】専用ヘッドホンによる聴力測定の例
【図14】PCによる所定音生成の聴力測定の例
【図15】PCによる専用ヘッドフォンの聴力測定の例
【図16】専用音生成装置とPCを接続した聴力測定
【図17】専用音装置と専用ヘッドフォンとPCを接続した聴力測定
【図18】予め耳の場所での音の調整をした場所での聴力測定の例
【図19】予め耳の位置となる場所での校正のプロセス
【図20】実際の測定のプロセス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の音を発生させて聴力検査を行う聴力検査・測定装置、方法であって被検者の耳の近傍に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、前記監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段を有していることを特徴とする聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項2】
前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前記監視手段は音特性取得手段により周波数又は音圧又は両者を監視し、前記音特性取得手段により取得した周波数又は音圧又は両者が所定の周波数又は音圧又は両者の差を測定し前記調整制御手段により所定の周波数あるいは音圧あるいは両者を調整制御することを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項3】
前記被検者の耳の近傍に音を監視する監視手段は被検者の頭部あるいは耳あるいは眼鏡に装着され被検者の耳穴近傍に設けられた音特性取得手段であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項4】
前記監視手段と前記所定周波数・音圧発生手段、前記調整制御手段は互いに接続通信する接続通信手段を有することを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項5】
前記接続通信手段は無線あるいは有線接続通信であることを特徴とする特許請求範囲第4項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項6】
前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い、前記監視装置とパーソナルコンピューターは通信を行い、前記所定周波数・音圧発生手段、前記監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段は該パーソナルコンピュータにより前記所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段はソフトをインストールし、該パーソナルコンピューターの備え付けの音源ボードを使用し、さらに前記監視手段と前記ソフトおよび音源ボードを使用して発生した音の周波数、音圧は、所定の周波数、音圧の範囲に入るように校正する校正手段を有していることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項7】
前記通信は音監視装置とパーソナルコンピューター間でデジタル通信またはマイク端子あるいはライン入力端子といったアナログ入力、あるいはその両者で行われることを特徴とする特許請求範囲第6項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項8】
前記パーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定システムから取り込んだデータを蓄積することを特徴とする特許請求範囲第6項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項9】
前記校正手段は前記所定周波数・音圧発生手段より所定の周波数、音圧を音源ボードに出力し、前記監視手段により前記音源ボードを介してスピーカーに出力した音を前記監視手段の音特性取得手段により取得し前記所定の周波数、音圧と比較し前記所定の周波数、音圧に調整することにより校正することを特徴とする特許請求範囲第6項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項10】
前記音特性取得手段は基準信号生成手段を有していることを特徴とし、前記基準信号生成手段によりパーソナルコンピューターの入力の校正を行うことを特徴とする特許請求範囲第9項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項11】
前記音特性取得手段は音センサー及び事前調整手段を有しており音センサーのばらつきを事前に調整していることを特徴特許請求範囲第9項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項12】
前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い前記監視装置に設けてある音特性取得手段のデータは入出力機器を通じてパーソナルコンピューターに取り込まれ該取り込まれたデータにより前記所定周波数・音圧発生手段により発生された音は前記調整制御手段により調整制御されることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項13】
前記パーソナルコンピューターはインターネットのネットワークを介して遠隔地から聴力検査・測定が可能であることを特徴とする特許請求範囲第7項あるいいは第9項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項14】
前記聴力検査装置・方法は被聴力検査者が聞こえるかどうかの判定をする判定手段を有することを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項15】
前記聴力検査は前記パーソナルコンピューターのキーボード、マウス、表示画面に備え付けられたタッチパネルから選ばれた少なくとも1つにより操作することを特徴とする特許請求範囲第6項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項16】
前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターと独立しており、前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターと連携することが可能であり、前記所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、前記監視手段はパーソナルコンピューターと独立した聴力検査・測定ボックスに設置され、前記パーソナルコンピューターと前記独立した聴力検査・測定ボックスは通信手段によりパーソナルコンピューターから操作制御され、さらに聴力検査・測定ボックスからデータを取り込む通信手段を有することを特徴とする特許請求範囲第1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項17】
前記パーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積することを特徴とする特許請求範囲第A1項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項18】
所定の音を発生させて聴力検査をパーソナルコンピューターと連携して行う聴力検査・測定装置、方法であって所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段をパーソナルコンピューターと独立した聴力検査・測定ボックスに設置し、前記パーソナルコンピューターと前記独立した聴力検査・測定ボックスは通信手段によりパーソナルコンピューターから操作制御され、さらに聴力検査・測定ボックスからデータを取り込む通信手段を有することを特徴とする聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項19】
前記パーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積することを特徴とする特許請求範囲第18項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項20】
前記聴力検査・測定ボックスには被検者の耳の近傍に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段、前記監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段を有していることを特徴とする特許請求範囲第18項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項21】
前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前記監視手段は音特性取得手段により周波数あるいは音圧あるいは両者を監視し、前記センサーにより取得した周波数あるいは音圧あるいは両者が所定の周波数あるいは音圧あるいは両者かどうか測定し前記調整制御手段により所定の周波数あるいは音圧あるいは両者に調整制御することを特徴とする特許請求範囲第19項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項22】
前記被検者の耳の近傍に音を監視する監視手段は被検者の頭部あるいは耳あるいは眼鏡に装着され被検者の耳近傍に設けられた音特性取得手段であることを特徴とする特許請求範囲第20項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項23】
前記監視手段と前記所定周波数・音圧発生手段、前記調整制御手段は互いに接続通信する接続通信手段を有することを特徴とする特許請求範囲第20項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項24】
前記接続通信手段は無線接続通信であることを特徴とする特許請求範囲第22項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項25】
前記聴力検査・測定ボックスには聴力検査測定用ヘッドフォンを有していることを特徴とする特許請求範囲第23項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項26】
前記聴力検査装置・方法は前記聴力検査・測定ボックスに被検者が聞こえるかどうかの判定をする判定手段を有することを特徴とする特許請求範囲第18項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項27】
前記聴力検査は前記パーソナルコンピューターのキーボード、マウス、表示画面に備え付けられたタッチパネルから選ばれた少なくとも1つにより操作することを特徴とする特許請求範囲第18項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項28】
所定の周波数・音圧の音を発生させて聴力検査を行う聴力検査装置、方法であって予め被検者の耳の位置を決定し前記決定した耳の位置に音を監視する発生音監視手段を設け、さらに所定の周波数および音圧の検査音を発生する所定周波数・音圧発生手段を設け、前記監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し監視した結果を基に音を調整する調整手段、前記調整した調整値を記憶する音調整記憶手段を設け、さらに前記耳の位置に被検者を配置し前記音調整記憶手段をよびだし所定の周波数、音圧を出力し前記耳の位置で所定の周波数、音量を前記調整記憶手段から呼び出した調整データにより再生することを特徴とする聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項29】
前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視する前記監視手段は音特性取得手段により周波数あるいは音圧あるいは両者を監視し、前記音特性取得手段により取得した周波数あるいは音圧あるいは両者が所定の周波数あるいは音圧あるいは両者の差を測定し前記調整制御手段により所定の周波数あるいは音圧あるいは両者を調整制御することを特徴とする特許請求範囲第27項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項30】
前記監視手段と前記所定周波数・音圧発生手段、前記調整制御手段は互いに接続通信する接続通信手段を有することを特徴とする特許請求範囲第27項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項31】
前記接続通信手段は無線あるいは有線接続通信であることを特徴とする特許請求範囲第29項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項32】
前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い、前記監視装置とパーソナルコンピューターは通信を行い、前記所定周波数・音圧発生手段、前記監視手段により前記所定周波数・音圧発生手段により発生した音を監視し音を調整する調整制御手段は該パーソナルコンピュータにより前記所定周波数・音圧発生手段、調整制御手段はソフトをインストールし、該パーソナルコンピューターの備え付けの音源ボードを使用し、さらに前記監視手段と前記ソフトおよび音源ボードを使用して発生した音の周波数、音圧は、所定の周波数、音圧の範囲に入るように校正する校正手段を有していることを特徴とする特許請求範囲第27項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項33】
前記通信は音監視装置とパーソナルコンピューター間でデジタル通信またはマイク端子あるいはライン入力端子、あるいはその両者で行われることを特徴とする特許請求範囲第31項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項34】
前記パーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積することを特徴とする特許請求範囲第31項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項35】
前記校正手段は前記所定周波数・音圧発生手段より所定の周波数、音圧を音源ボードに出力し、前記監視手段により前記音源ボードを介してスピーカーに出力した音を前記監視手段の音特性取得手段により取得し前記所定の周波数、音圧と比較し前記所定の周波数、音圧に調整することにより校正することを特徴とする特許請求範囲第31項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項36】
前記音特性取得手段は基準信号生成手段を有していることを特徴とし、前記基準信号生成手段によりパーソナルコンピューターの入力の校正を行うことを特徴とする特許請求範囲第34項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項37】
前記音特性取得手段は音センサー及び事前調整手段を有しており音センサーのばらつきを事前に調整していることを特徴特許請求範囲第34項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項38】
前記パーソナルコンピューターは蓄積手段を有し前記聴力検査・測定ボックスから取り込んだデータを蓄積することを特徴とする特許請求範囲第31項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項39】
前記聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法はパーソナルコンピューターを使い前記監視装置に設けてある音特性取得手段のデータは入出力機器を通じてパーソナルコンピューターに取り込まれ該取り込まれたデータにより前記所定周波数・音圧発生手段により発生された音は前記調整制御手段により調整制御されることを特徴とする特許請求範囲第27項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項40】
前記パーソナルコンピューターはインターネットのネットワークを介して遠隔地から聴力検査・測定が可能であることを特徴とする特許請求範囲第7項あるいは第35項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項41】
前記監視手段は前記監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって監視することを特徴とする特許請求範囲第1項あるいは第19項あるいは第27項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法
【請求項42】
前記校正手段は前記監視手段により取得した音を所定周波数によりフィルタリングして抽出し抽出した音によって校正することを特徴とする特許請求範囲第9項あるいは第34項記載の聴力検査・測定装置、聴力検査・測定方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−125587(P2008−125587A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311221(P2006−311221)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(394019820)有限会社バイセラ (4)
【出願人】(000114237)ミミー電子株式会社 (14)
【Fターム(参考)】