説明

育苗枠

【課題】 本発明は、育苗枠を一段ずつ持ち運びできるようにして、棚枠ごと運搬、並びに圃場への持ち運び並びに積み重ねができるようにした育苗枠を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の育苗枠は、播種をした床土又は育苗した苗を載置する載置部を有し、育苗に必要な高さの枠高さを有する育苗枠体を多段に積み重ね可能に構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段積みして苗を育苗する育苗枠に関する。
【背景技術】
【0002】
苗を育苗するのに地面や台上に育苗箱を平面状に並べて育苗すると、広い育苗面積が必要である。そこで、特許文献1に示されているように、播種処理された後の育苗箱1を、所定段数間隔を空けずに積層して発芽させた後、育苗箱1を上下に間隔を隔てて多段に載置できる緑化台車9に一段ずつ棚差しし、その緑化台車9に一段ずつ各棚に多段に載置した育苗箱1群を緑化室10に搬入して育苗するようにした育苗枠が開発された。
【0003】
【特許文献1】特開平6−141697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示された従来技術の育苗枠では、田植えをするまでの育苗専用の育苗枠に一段ずつ育苗箱を多段に積載されていたため、運搬時には育苗した育苗箱を育苗棚から取り出して、運搬用の棚に積換えて搬送しなければならず、更に、運搬後は又運搬用の棚から育苗箱を取り出して圃場に搬送しなければならなかった。又、圃場では育苗した苗を収容した育苗箱を地面に平面的に並べるしかなく、狭い畦などでは長く分散しておくしかなかった。
本発明は、持ち運びが容易な棚にして棚ごと運搬、並びに圃場への持ち運び並びに積み重ねができるようにした育苗枠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(構成)
本発明の第1特徴の育苗枠は、播種をした床土又は育苗した苗を載置する載置部を有し、育苗に必要な高さの枠高さを有する育苗枠体を多段に積み重ね可能に構成してある。
【0006】
(作用)
本発明の第1特徴によれば、育苗する苗を多段に積重ねて育苗するので、育苗面積を少なくすることができる。そして、育苗枠体は1段分の育苗した苗を載置して一段ずつ積重ねられるようになっているので、苗を移動させるときには一段ずつ育苗枠体ごと持ち運ぶことにより、車両に段積みしたり固定したり、圃場端に積み重ねることができる。したがって、育苗した苗を載置したまま育苗枠ごと容易に移動できるとともに、所望数を積重ねて手軽に移動・運搬でき、効率よく作業を行うことができる。
【0007】
育苗枠の載置部には、載置部に種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置するようにしてもよいし、引き出し板(例えば、苗すくい板)に苗を載置した状態で載置部に載置してもよく、又、育苗箱に種子又は育苗する苗を床土とともに収容した状態で載置するようにしてもよい。
育苗枠は、周囲の側壁がなくてもよいが、固定の側壁を設けてもよい。側壁を設ける場合は、少なくとも一つの側壁を取外し可能に構成しておけば、苗の取り出し、ないしは引き出し板または育苗箱の引き出しが容易に行えて便利である。
【0008】
(発明の効果)
本願発明の第1特徴によれば、育苗した苗を効率よく移動・搬送できるとともに、小スペースで所要の苗を設置しておくことができる利点がある。
【0009】
(構成)
本発明の第2特徴は、第1特徴の育苗枠において、前記育苗枠体を搬送枠体として兼用するものである。
【0010】
(作用効果)
本発明の第2特徴によれば、前記育苗枠体を搬送枠体として兼用するので、育苗枠体をそのまま持ち運びできるとともに、車両に積み重ねて荷崩れしないように固定することにより、搬送専用の枠体を必要としないで、育苗した苗を搬送することができる。
【0011】
(構成)
本発明の第3特徴は、第1特徴または第2特徴の育苗枠において、前記載置部は、育苗箱に種子又は育苗する苗を床土とともに収容した状態で載置するものである。
【0012】
(作用効果)
本発明の第3特徴によれば、育苗枠体の載置部に育苗箱を載置するようにしてあるので、使用済みの育苗箱に対しても育苗枠体を1対1に製作する必要がなく、育苗枠体を効率よく使用できる。
【0013】
育苗箱は、田植機で苗植え付けが行えるように、通常、幅30cm、長さ60cmのマット苗を収容できる大きさに形成されているが、育苗枠を通常の3、4個の複数の育苗箱を載置できる大きさに形成すれば、育苗箱を載置したまま移動することも可能で便利である。
【0014】
(構成)
本発明の第4特徴は、第1特徴または第2特徴の育苗枠において、前記育苗枠体を、前記載置部に種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置する育苗箱に構成してある。
【0015】
(作用効果)
本発明の第4特徴によれば、育苗枠体を種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置する育苗箱に構成して育苗に必要な高さの枠高さの育苗枠とし、多段に積み重ねられるようにしてあるので、別途、苗を直接載置する育苗箱が不要となり、育苗した苗を多段に積み重ねるのに便利な育苗枠とすることができた。
【0016】
(構成)
本発明の第5特徴は、第1〜4特徴の育苗枠において、前記育苗枠体には、載置部を構成する底板と周囲の壁部を構成する側壁を備えているとともに、前記底板の上面から所定水位まで水を保持可能な水位保持部を備えている。
【0017】
(作用効果)
本発明の第5特徴によれば、多段に積み重ねた育苗枠体に散水した場合、必要な所定水位の水が確保され、不必要な所定水位以外の余分な水は排水されるので、過剰に水が補給されず、良好に育苗することができる。
【0018】
(構成)
本発明の第6特徴は、第5特徴の育苗枠において、前記所定水位を越えた溢れた水を下段の育苗枠体内に供給する供給経路を形成してある。
【0019】
(作用効果)
本発明の第6特徴によれば、散水して溢れた余分な水は下段の育苗枠体内に放出されるので、最上段の育苗枠体内に散水するだけで、多段に載置した全ての苗に対して所定水位の水を供給することができ、散水が容易に行える利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下説明する。なお、図1〜図4において「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は播種器2の移動方向に向かって立った作業者から見た方向に従う。図2〜図4に示す白抜きの矢印は、播種器2の移動方向を示す。
【0021】
図1〜図4は、作業場の図示しない台上に一列に並べた育苗箱14の床土上に播種する状態の播種器2を示す。この播種器2は、ゴム車輪8,9,10を備え、人力で移動させて播種作業をするもので、圃場の苗代に直接播種作業を行うこともできる。
【0022】
播種器2は、種子供給ホッパー5、種子供給ホッパー5の前部左右に設けた繰出量調整機構6、横軸繰出ロール7と連動する中間のゴム車輪8、前側のゴム車輪10及び後側のゴム車輪9などから構成されている。
【0023】
図1及び図2に示すように、種子供給ホッパー5上部の両側部にはハンドル11取り付け用のボス部12を備え、ハンドル11が横軸芯P1回りで回動自在に取り付けてある。このハンドル11は、播種器2を持ち運んだり、前方に引っ張って移動させたりする場合に使用するものである。育苗箱14に播種をする場合には、図3に示すように、育苗箱14を跨いで播種器2のゴム車輪8,9,10を転がすことによって、播種器2が移動し、育苗箱14に播種をすることができる。
【0024】
図4は、播種器2の要部構造を示す縦断側面図である。図4に示すように、播種器2の上部に種子供給ホッパー5を設ける。種子供給ホッパー5は、地面に対して垂直で播種器2の前後左右に設けた側板15と前後の側板15下部から横軸繰出ロール7部に向かって設けた流穀板16とからなり、後方の流穀板16の内面に振動板17を備え、前方の流穀板16の外面に繰出量調整機構6を備える。
【0025】
図4に示すように、振動板17の先端は横軸繰出ロール7の上部外周面に接触させて、ボルト18で流穀板16に固定してある。なお、この播種器2には左右2枚の振動板17を備える(図3参照)。一方、繰出量調整機構6は、ナット部材25を固定した調整板19、流穀板16に固着した取付板22、取付板22に軸芯P3の軸回りで回動自在に取り付けた調整軸21、調整軸21に固定したダイヤル23、調整板19の下部に固定された繰出量調整体24などから構成されている。
【0026】
以上の構成により、ダイヤル23を回せば調整軸21を介してナット部材25を流穀板16に沿って移動させることにより、ナット部材25を固定した調整板19を介して繰出量調整体24を流穀板16に沿って移動させ、後述する横軸繰出ロール7の種子嵌合凹部30と繰出量調整体24との間に設けた隙間26を調整することができる。すなわち、ダイヤル23の操作により隙間26を大きくすれば育苗箱14へ播く種の量を多くすることができ、逆に隙間26を小さくすれば育苗箱14へ播く種の量を少なくすることができるようになっている。繰出量調整体24は、前方の流穀板16外面の中央部と両側部に固着したガイド27により(図1参照)、軸心P3方向に摺動自在に支持されている。
【0027】
図4に示すように、種子供給ホッパー5の下部には、ロール回転軸29に固定された横軸繰出ロール7及び種を下方に導くためのガイド板28を備える。横軸繰出ロール7は、その外周面にロール回転軸29の横軸芯P2と平行な横溝形状の種子嵌合凹部30を、所定間隔を置いて全周に形成する。
【0028】
種子嵌合凹部30の表面には、図5に示すように、横軸繰出ロール7と籾との分離を向上させるために横軸芯P2に平行な多数の線状の凹凸を形成してある。凹凸線は横軸芯P2と45度または90度に交差する方向に形成してもよい。又前記凹凸は多数の点状に形成してもよい。点状に形成するには交差する線状の凹凸を形成することによって形成できる。このような凹凸を形成すれば、種子嵌合凹部30からの籾の分離がよくなるので均等な播種を行うことができる。
【0029】
ロール回転軸29の両側部には、中間のゴム車輪8が固定されている。以上の構成とすることにより、中間ゴム車輪8が走行して回転すれば、ロール回転軸29を介して横軸繰出ロール7が回転し、種子供給ホッパー5から横軸繰出ロール7の種子嵌合凹部30に供給された種をガイド板28を介して所定間隔で一定量育苗箱14に供給するようになっている。
【0030】
図4に示すように、中間のゴム車輪8の前後には前軸33及び後軸32を備える。前軸33及び後軸32は、上述したロール回転軸29と同様に車輪取付板34に回動自在に支持され、前軸33の両側部に前側のゴム車輪10を、後軸32の両側部に後側のゴム車輪9をそれぞれ備える。
【0031】
車輪8,9,10をゴム車輪にしてあるので、播種時にレール等が不要で、圃場の苗代に直接播種することもできるので、汎用性が高まる上に、レールのない広範囲な箇所で利用できるから作業能率も向上する。
【0032】
図6〜図8は、床土に播種をして発芽した苗を育苗している育苗箱14を育苗枠体41上に4個並べたものを3段に積重ねた育苗枠1を示している。育苗枠体41は、四隅の支柱42、載置部を構成する底板43、周囲の壁部を構成し、底板43を支持する前後側壁44及び左右側壁45、底板43の前後方向中間部を支持する底板支持材46からなる。四隅の支柱42の上部には下端よりも上端ほど前後左右の寸法が多少小さい四角錐形の差込み先端部48を有し、底部には差込み先端部48の錐体形状と同形状の差込み用凹部49を形成してある。
【0033】
図6〜図8に示す育苗枠体41は、一段の育苗枠体41に対して育苗箱14を4個並べられる大きさであり、各段の高さは25cmで、左右幅の内寸は75cm、前後長の内寸は170cmにしてある。育苗箱は30×60cmのマット苗が形成される寸法である。
【0034】
上記育苗枠体41を利用すれば、育苗枠体41に各4個の育苗箱14を載置した状態で、図6に示すように3段、又はそれ以上の多段に積み上げることができる。この状態で苗を植付けられる状態になるまで育苗するようにすれば、育苗面積を節約することができる。
【0035】
育苗枠体41で育苗された苗をトラックAで搬送するときは、育苗箱14を載置した育苗枠体41を搬送枠体を兼ねるようにして、一段ずつ運び出してトラックAに積載する。この場合、複数の育苗枠体41を運ぶときは、二段目以上の育苗枠体41の四隅を位置を一致させて重ね積みをした上で、ロープ50でしっかりと固定する。
【0036】
[発明の実施の第1別形態]
図10、図11は、育苗枠体41の四隅の支柱42に、積重ねた上下の育苗枠体41同士を連結する連結金具59を示す。連結金具59は各支柱42の外側に配置する断面L字状の固定板60と固定用ボルト62,64から成る。固定板60には上下に長い長孔61を形成し、この長孔61に固定用ボルト62を挿通し、固定板60の下方に数cmの長溝63を形成し、育苗枠体41を積重ねたときに、崩れないように固定板60を下方の育苗枠体41の四隅の支柱42の上部に設けたボルト64で止着する。このようにすれば、育苗枠体41をトラックAに積重ねても荷崩れすることなく搬送することができる。
【0037】
[発明の実施の第2別形態]
図12〜図16は、載置部に種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置する育苗箱14を多段に積み上げることのできる育苗枠体51を育苗枠1としたもので、図12は育苗箱14の平面図、図13は育苗箱14を3段に積み上げた状態の育苗枠1を示す側面図である。育苗箱14を構成する育苗枠体51の短辺の内寸は30cm、長辺の内寸は60cmで、積重ねた各段の高さは25cmである。
【0038】
このように、育苗枠体51を種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置する育苗箱14に構成して育苗に必要な高さの枠高さの育苗枠1とし、多段に積み重ねられるようにしてあるので、別途、苗を直接載置する育苗箱が不要となり、育苗した苗を多段に積み重ねるのに便利な育苗枠1とすることができる。
【0039】
育苗枠体51の四隅の支柱52には、床土の上面近傍より高い位置から下端まで溝53を形成し、床土上面近傍位置より下端まで溝53を覆板56で閉塞して、内部に床土上面近傍から下端まで通じる連通孔54を形成するとともに、積重ねたときに下側の育苗箱14内に水が案内される溝55を上記溝53の上方に形成する。これにより、育苗箱14を多段に積み上げた状態では、最上部の育苗箱14の播種をした床土乃至は発芽し生育した苗の床土に水を注ぐと、覆板56の上縁が必要な所定水位の水を確保するための水位保持部57として機能し、溢れた水は溝53,55と覆板56によって形成される水の供給部58を通って下方の育苗箱14の床土上に案内され、最下端の育苗箱14の床土上に水を行き渡らせることができる。最下端の育苗箱14から溢れた水は、地面に排出される。
【0040】
[発明の実施の第3別形態]
第1別形態の連結金具59と同様な連結金具を第2別形態の育苗箱14に設けてもよい。
【0041】
[発明の実施の第4別形態]
育苗箱14自体で第2、第3別形態の育苗枠体51を構成した場合もこれらをトラックAの荷台に直接積重ねてロープ50で固定することができるが、図17、図18に示す搬送棚65に収容して搬送してもよい。
【0042】
図17に示す搬送棚65は、3層の各棚台66に各2段積みした育苗枠体51を収容した状態の図を示す。この搬送棚65は歩行型の田植機Bを、搬送棚65の天板67上に搭載できるようになっている。
【0043】
搬送棚65は、各棚台66及び天板67を前後の支柱部材68に起伏自在に枢支連結されており、電動シリンダ69のロッド70を図示しないリモコン制御装置で伸縮することによって起伏できるように構成してある。田植機Bの搭載するときは、電動シリンダ69のロッド70を縮めて、図18に示すように、搬送棚65を倒伏させ、地面と天板67との間に踏み板71を天板67から落ちないように掛け渡し、田植機Bを踏み板71上を登らせて天板67に搭載する。田植機Bを搭載した倒伏状態にある搬送棚65を、リモコンで電動シリンダ69を駆動して立ち上げる。立ち上げた各棚台66に育苗箱14を段積みして搬送する。
【0044】
[発明の実施のその他の別形態]
(1)図6〜図8に示す実施の形態においては、載置部として底板を用いたが、載置部に育苗箱や引き出し板を用いる場合は、載置部を格子状部材や横一列の部材を掛け渡した桟部材を用いて形成してもよい。
【0045】
(2)図6〜図8に示す実施の形態においては、周囲の壁部として板材を用いたが、壁部を格子状部材や桟部材を用いて形成してもよい。
【0046】
(3)図6〜図8に示す実施の形態においては、育苗枠の載置部に、4個の育苗箱を載置するようにしてあるが、当該載置部に種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置するようにしてもよいし、引き出し板上に種子又は育苗する苗を床土とともに載置するようにしてもよい。
【0047】
(4)図6〜図8に示す実施の形態においては、育苗枠として周囲に側壁を設けたが、周囲の側壁がなくてもよい。
【0048】
(5)図6〜図8に示す実施の形態においては、育苗枠の周囲の側壁を固定の側壁としてあるが、周囲の側壁のうち、少なくとも一つの側壁を取外し可能、又は下辺を中心に倒伏自在に構成しておけば、苗の取り出し、ないしは引き出し板または育苗箱の引き出しが容易に行えて便利である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】育苗箱に播種する播種器の正面図
【図2】育苗箱に播種する播種器の側面図
【図3】育苗箱に播種する播種器の平面図
【図4】播種器の要部構造を示す縦断側面図
【図5】横軸繰出ロールの断面図
【図6】育苗箱を載置する育苗枠を3段重ねした育苗枠の側面図
【図7】育苗箱を載置する育苗枠を3段重ねした育苗枠の正面図
【図8】育苗箱を載置した育苗枠の平面図
【図9】育苗箱を載置した育苗枠をトラックの荷台に多段に積重ねた状態を示す側面図
【図10】第1別形態の育苗枠の連結金具を示す要部側面図
【図11】第1別形態の育苗枠の連結金具の固定板の斜視図
【図12】育苗枠単体で一つの育苗箱を形成した育苗枠の第2別形態を示す平面図
【図13】第2別形態の育苗枠を3段重ねした育苗枠の側面図
【図14】第2別形態の育苗枠の要部側面図
【図15】第2別形態の育苗枠の支柱の要部平断面図
【図16】第2別形態の育苗枠の要部縦断面図
【図17】トラックに搭載した搬送棚に段積みした育苗箱と歩行型田植機を搭載した状態を示す側面図
【図18】トラックに搭載した起伏式搬送棚に歩行型田植機を搭載する状態を示す側面図
【符号の説明】
【0050】
14 育苗箱
41,51 育苗枠体
43 底板(載置部)
44,45 側壁(壁部)
57 水位保持部
58 供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
播種をした床土又は育苗した苗を載置する載置部を有し、育苗に必要な高さの枠高さを有する育苗枠体を多段に積み重ね可能に構成してある育苗枠。
【請求項2】
前記育苗枠体を搬送枠体として兼用するものである請求項1記載の育苗枠。
【請求項3】
前記載置部は、育苗箱に種子又は育苗する苗を床土とともに収容した状態で載置するものである請求項1または2記載の育苗枠。
【請求項4】
前記育苗枠体を、前記載置部に種子又は育苗する苗を床土とともに直接載置する育苗箱に構成してある請求項1または2記載の育苗枠。
【請求項5】
前記育苗枠体には、載置部を構成する底板と周囲の壁部を構成する側壁を備えているとともに、前記底板の上面から所定水位まで水を保持可能な水位保持部を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の育苗枠。
【請求項6】
前記所定水位を越えて溢れた水を下段の育苗枠体内に供給する供給部を備えている請求項5記載の育苗枠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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