説明

背負い式粉粒状物散布器、およびフレームの接合部材

【課題】加工コストが安価であり、かつ外枠に十分な耐久性を確保できる背負い式粒状物散布器、およびフレームの接合部材を提供する。
【解決手段】コ字形をなすフレームと、同じくコ字形をなし、各支柱22aの先端をフレームの支柱21aのそれぞれに接合されるフレームと、フレームの一対の支柱21aとフレームの一対の支柱22aの各先端のそれぞれとを接合する接合部材50とを備え、接合部材50は、フレームの一対の支柱21aを内側に通される円筒部51と、フレームの一対の支柱22aの先端を挿入される円筒部52と、円筒部51と円筒部52とを繋ぐブラケット53とからなり、さらに接合部材50は、円筒部51、円筒部52、ブラケット53のそれぞれを半割にして2つに分割可能であり、これら2つの半割体50a,50bが、ネジ60a〜60dによって相互に固定される背負い式粒状物散布器を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬や肥料等の粉粒状物を散布するための背負い式粉粒状物散布器、および同散布器などに採用されるフレームの接合部材に関する。
【背景技術】
【0002】
農作物を荒らす病害虫の駆除や農耕地に生える雑草の除去のために行われる農薬の散布や、農作物の生育を助ける肥料の散布は、現在の農業において必ず実施されている作業である。これら農薬や肥料の散布作業は、器具を使用しない手蒔きから動力源を備える大掛かりな装置を使用するやり方まで様々である。
【0003】
上記のような散布作業に使用される散布器具のひとつに、散布すべき農薬や肥料を背負い式の収納部に納め、この収納部の下部に連通状態に取り付けられた放出管から放出させて散布する形態のものがある。この背負い式散布器は、放出管の先端に取り付けるノズルを交換することによって農薬や肥料の粒の大きさや形状を問わず散布が可能であり、また構造が簡単で扱い易いので、様々な散布作業に用いられている。
【0004】
従来の背負い式散布器には、農薬や肥料等の粉粒状物を収納して背中に背負う収納部と、収納部の下部に連通状態に取り付けられた放出管とを備えるものがある(下記の特許文献1)。
【0005】
この背負い式散布器においては、フレームが、複雑に屈曲された外枠と、外枠に取り付けた連結部材から下方に伸びる揺動可能な1本の脚とからなり、その内側に粉粒状物を収納する袋体が配設され、さらに外枠には収納部を背負うときに両肩に掛ける一対のストラップが取り付けられている。
【0006】
上記の背負い式散布器においては、農薬や肥料等を収納した収納部を背負うと、後方に突き出す脚は棒状部材の1本だけとなり、作物の茂った田畑の中を歩いても、歩行の邪魔になったり作物を傷付けたりする可能性が非常に低くなるので、粒状物の散布作業を円滑に進めることができる。
【特許文献1】実開昭61−175926号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記の背負い式散布器においては、外枠を、金属の棒状部材を複雑に屈曲させて加工する必要があり、加工コストが嵩む。そこで、本発明者は、外枠を、単純な形状の複数の部材を組み合わせて構成することを目論んだ。しかしながら、収納部に農薬や肥料等を収納した場合、複数の部材の接合部に非常に大きな力が作用するため、そのような接合部に十分な強度を与えておかないと、外枠に十分な耐久性が確保できないという問題が明らかになった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、加工コストが安価であり、かつ外枠に十分な耐久性を確保することが可能な背負い式粒状物散布器、および同散布器などに採用されるフレームの接合部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成の背負い式粒状物散布器を採用する。
すなわち本発明の背負い式粒状物散布器は、略平行に離間した一対の支柱の基端間に連結部材が架設されることで平面視コ字形をなす第1フレームと、略平行に離間した一対の支柱の基端間に連結部材が架設されることで平面視コ字形をなし、該一対の支柱の各先端を前記第1フレームの一対の支柱のそれぞれに接合される第2フレームと、前記第1フレームの連結部材と前記第2フレームの連結部材とに開口部の周縁部がそれぞれ固定され、粉粒状物を収納可能な袋体と、該袋体の底部に連通状態に取り付けられて袋体に収納された粉粒状物を外部に放出させる放出管と、前記第1フレームの連結部材および一対の支柱に取り付けられて作業者の両肩に掛けられる一対のストラップと、前記第1フレームの一対の支柱と前記第2フレームの一対の支柱の各先端のそれぞれとを接合する接合部材とを備え、前記接合部材は、前記第1フレームの一対の支柱を内側に通される第1円筒部と、前記第2フレームの一対の支柱の先端を挿入される第2円筒部と、前記第1円筒部と前記第2円筒部とを繋ぐブラケットとからなり、さらに前記接合部材は、前記第1円筒部、前記第2円筒部、前記ブラケットのそれぞれを半割にして2つに分割可能であり、これら2つの半割体が、所定の方向から両者に螺着されるネジによって固定される。
【0010】
本発明の背負い式粒状物散布器においては、前記第2円筒部をなす一方の半割体に係止爪が形成され、前記第2円筒部をなす他方の半割体には前記係止爪が係止される被係止部が形成され、前記係止爪は、前記第2円筒部に前記第2フレームの支柱の先端を挿入されたとき、前記被係止部から離脱する方向への変形を前記先端によって阻止されるようになっていてもよい。
【0011】
本発明の接合部材は、第1棒状部材の途中に第2棒状部材の先端を接合する接合部材であって、前記第1棒状部材を内側に通される第1円筒部と、前記第2棒状部材の先端を挿入される第2円筒部と、前記第1円筒部と前記第2円筒部とを繋ぐブラケットとからなり、さらに前記接合部材は、前記第1円筒部、前記第2円筒部、前記ブラケットのそれぞれを半割にして2つに分割可能であり、これら2つの半割体が、所定の方向から両者に螺着されるネジによって固定される。
【0012】
本発明の接合部材においては、前記第2円筒部をなす一方の半割体に係止爪が形成され、前記第2円筒部をなす他方の半割体には前記係止爪が係止される被係止部が形成され、前記係止爪は、前記第2円筒部に前記第2棒状部材の先端を挿入されたとき、前記被係止部から離脱する方向への変形を前記先端によって阻止されてもよい。
【0013】
本発明においては、収納部に農薬や肥料等を収納した場合、第1フレームの一対の支柱と前記第2フレームの一対の支柱の各先端のそれぞれとを接合する接合部に非常に大きな力が作用することになる。そこで、この接合部を上記のごとく第1円筒部、前記第2円筒部、前記リブのそれぞれを半割にして2つに分割可能とし、さらにこれら2つの半割体を所定の方向から螺着されるネジによって固定することにより、両フレームを強固に接合することが可能になる。さらに、接合部が2つの部品だけで構成されるため、製造コストの削減が見込める。
【発明の効果】
【0014】
本発明の背負い式粉粒状物散布器、およびフレームの接合部材によれば、加工コストが安価であり、かつ外枠に十分な耐久性を確保することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る背負い式粉粒状物散布器の第1の実施形態を図1ないし図5に示して説明する。図1および図2に示す背負い式粉粒状物散布器(以下では単に散布器と称する)は、農薬や肥料等の粉粒状物を収納して背中に背負う収納部10と、収納部10の下部に連通状態に取り付けられた円筒形状の放出管11と、放出管11の先端に取り付けられた散布ノズル12とによって構成されている。このうち、収納部10は、脚を折り畳める外枠20と、外枠20の内側に配されて内部に粉粒状物を収納する袋体30とからなる。
【0016】
外枠20は、金属製のパイプの2箇所を屈曲させて平面視コ字型に加工されたフレーム(本発明の第1フレームおよび第1棒状部材に相当)21と、同じく金属製のパイプの2箇所を屈曲させて平面視コ字型に加工されたフレーム(本発明の第2フレームおよび第2棒状部材に相当)22とが組み合わされたものである。フレーム21は、平行に離間した一対の支柱21a,21aと、支柱21a,21aの基端間に位置する連結支柱(本発明の連結部材に相当)21bとを有している。フレーム22もフレーム21とほぼ同形状をなし、一対の支柱22a,22aと、支柱22a,22aの基端間に位置する連結支柱(本発明の連結部材に相当)22bとを有している。なお、フレーム21とフレーム22とは、連結支柱21bおよび22bは同じ長さだが、支柱21aと支柱22aとの長さを比較するとフレーム21のほうが長くなっている。
【0017】
これらフレーム21,22は、フレーム22の支柱22a,22aの各先端を、フレーム21の支柱21a,21aに近接させ、いずれの側でも支柱21aに対して支柱22aが鋭角をなすように配置されている。詳細には、連結支柱21bおよび22bを近づけた状態にして60°前後をなすように配置されている。そして、フレーム22は、フレーム21に、支柱22aの先端と支柱21aとを2分割された樹脂製の接合部材50によって固定されている(接合部材50の構造については後述する)。
【0018】
フレーム22の連結支柱22bには、フレーム21の一対の支柱21a,21aとともに地面に接する脚となる金属製の管部材23が、樹脂製のヒンジ部材70を介して揺動可能に取り付けられている。外枠20は、フレーム21の支柱21a,21aをほぼ垂直に立て、管部材23をフレーム21から遠ざける方向に開いた状態で、支柱21a,21aの下端ならびに管部材23の下端を接地させることで地上に立てることができる。
【0019】
袋体30は、断裂に強い織布を、開口部31を有する底の深い袋状に縫合したものである。放出管11は、袋体30の底に近い側面に、ゴム製のジャバラ32を介して袋体30の内側に連通させて取り付けられている。放出管11の先端には、粉粒状物の拡散を促す形状を有する散布ノズル12が着脱可能に取り付けられている。また、袋体30の底には、後述する補強部材21cに掛け止められて作業時の袋体30の横揺れを防止する揺れ止め部30aが縫着されている。
【0020】
開口部31の周縁部31a,31bは離間して対向し、連結支柱21b,22bにそれぞれ取り付けられており、その取り付け部分は周縁部31aが連結支柱21bまわりに折り返されるようにして縫合されている(周縁部31b、連結支柱22bについても同様)。加えて袋体30には、開口部31を閉じるための蓋布33が周縁部31aに沿って縫着されている。
【0021】
また、収納部10には、収納部10を背負うときに両肩に掛ける一対のストラップ35,35が取り付けられている。これらストラップ35には、厚みのある柔らかな肩当て36と、長さを調節するバックル37が設けられている。各ストラップ35の上端は、フレーム21の連結支柱21bの中央に、連結支柱21bまわりに折り返された状態で縫合されている。
【0022】
ストラップ35の下端は、フレーム21の支柱21a,21aにそれぞれ取り付けられている。ストラップ35の下端には、ストラップ自身を面方向に折り曲げて縫合することによってループ部38が形成されており、このループ部38に支柱21aの先端が通されている。また、平行に離間している支柱21a,21aの先端近傍には補強部材21cが架設されており、ループ部38は、支柱21aに固定された補強部材12cの端部に掛け止められている。さらに支柱21aの先端には、ループ部38の内径よりも太いゴムキャップ39が被着されており、補強部材21cとゴムキャップ39とでループ部38が挟み込まれて支柱21aからの脱落が防止されている。
【0023】
補強部材21cは、収納部10を背負ったときに背中に当るため、背中から離した位置に配置され、樹脂製の連結部品21dを介して支柱21a,21aに固定されている。連結部品21dは、補強部材21cの両端をそれぞれ嵌め込まれ、支柱21aにビス止めされている。ゴムキャップ39は、ストラップ35を支柱21aに保持しておくためだけでなく、外枠を接地して立脚させたときに支柱21a,21aや管部材23の先端を保護する働きを担っている。
【0024】
さらに、支柱21a、12a間には、背中に広く接して負担を軽減する帯状の背当て部40が、補強部材21cと並んで張設されている。背当て部40は、ウレタン製のマット部材41の上下に、両端にループ部42aを形成された帯状体42が通されたもので、一方の側の2つのループ部42aを一方の支柱21aに通し、他方の側の2つのループ部42aを他方の支柱21aに通すことでフレーム21に固定されている。2つの帯状体42のうち、上に設けられる帯状体42の両端のループ部42aは、補強部材21cよりも上になる位置に通され、下に設けられる42の両端のループ部42aは、補強部材21cよりも下で、かつストラップ35のループ部38よりも上になる位置に通されている。つまり、ストラップ35のループ部38が支柱21aに先に通され、後から帯状体42のループ部42aが通されている。2つのループ部38,42aをこのような順で支柱21aに通すと、ストラップ35のループ部38は連結部品21dに直に接するために収納部10を背負ったときにストラップ35の両端がしっかり固定される。また、収納部10を背負ったとき、ストラップ35のループ部38が帯状体42のループ部42aを押し上げるようにはならないので、マット部材41が上にずれることがなく、常に定位置に留まる。
【0025】
接合部材50は、図3および図4に示すように、フレーム21の支柱21aを内側に通される円筒部(第1円筒部)51と、フレーム22の支柱22aの先端を挿入される円筒部(第2円筒部)52と、円筒部51と円筒部52とを繋ぐブラケット53とから構成されている。さらに、接合部材50は、円筒部51、円筒部52およびブラケット53がいずれも半割りされた2つの部品からなる。そして、円筒部51の一方の半割部品51a、円筒部52の一方の半割部品52a、およびブラケット53の一方の半割部品53aが一体となって半割体50aが形成されており、円筒部51の他方の半割部品51b、円筒部52の他方の半割部品52b、およびブラケット53の他方の半割部品53bが一体となって半割体50bが形成されている。接合部材50は、これら半割体50a,50bを、支柱21aや21bを両側からそれらを挟むようにして組み合わせ、ネジ60a〜60dによって半割体50a,50bを相互に螺着することにより、支柱21aに支柱22aの先端を固定している。
【0026】
半割体50aの円筒部51,52を構成する各半割部品51a,52aには、ネジ60a〜60dを通す貫通孔54が形成されており、貫通孔54の周囲には、各ネジの頭を隠すように膨出部54aが形成されている。また、半割体50aのブラケット53を構成する半割部品53aには、ブラケット53を補強するためのリブ55が、列をなすように複数形成されている。
【0027】
半割体50bの円筒部51,52を構成する各半割部品51b,52bには、ネジ60a〜60dの先端を螺着される穴56が形成されている。各穴56は貫通しておらず、袋状に形成されているため、各半割部品51b,52bの外面には、各ネジの先端に対応する位置に突起56aが形成されている。また、図では隠れているが、半割体50bのブラケット53を構成する半割部品53bにも、ブラケット53を補強するためのリブ55が、列をなすように複数形成されている。
【0028】
接合部材50は、支柱22aの先端と支柱21aとを固定するために2個必要となるが、どちらの接合部材50も、図5に示すように、貫通孔54が形成された半割体50aを外枠20の外側に、穴56が形成された半割体50bを袋体30が置かれる内側にして支柱22aの先端と支柱21aとを挟むように組み合わされ、それぞれが外枠20の外側からネジ60a〜60dを差し込まれる。ネジ60a〜60dは、貫通孔54から差し込まれ、フレーム21,22にそれぞれ形成された孔を貫通し、穴56に螺着される。これより、半割体50a,50b間にフレーム21,22が挟み込まれる。
【0029】
上記のように構成された背負い式粉粒状物散布器においては、フレーム21の一対の支柱21a,21aと管部材23とが収納部10を支える3本の脚となるが、散布器を背負うと、後方に突き出す脚は管部材23の1本だけとなり、作物の茂った田畑の中を歩いても、歩行の邪魔になったり作物を傷付けたりする可能性が非常に低くなる。したがって、農薬や肥料等の散布作業を円滑に進めることができる。
【0030】
また、収納部10に農薬や肥料等を収納した場合、接合部材50には非常に大きな力が作用することになるが、接合部材50は上記のような構造により両フレーム21,22を強固に接合することが可能になる。さらに、接合部材50は半割体50a,50bの2つの部品だけで構成されるため、製造コストの削減が見込める。加えて、接合部材50は、外枠20の外側からネジ60a〜60dを差し込まれるので、組立て作業が簡略になる。
【0031】
次に、本発明に係る背負い式粉粒状物散布器の第2の実施形態を図6および図7に示して説明する。なお、上記第1の実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の接合部材50は、フレーム22の支柱22aの先端を挿入される円筒部52が底のある形状となっている。そして、円筒部52を構成する2つの半割部品52a,52bのうち、一方の半割部品52aには、円筒部52の底面52cに沿うようにして他方の半割部品52b側に突き出す舌片57が形成されている。舌片57の先端には、円筒部52の外側に向けて鈎状の爪部(本発明の係止爪に相当)57aが形成されている。また、他方の半割部品52bには、爪部57aが嵌り込む爪穴(本発明の被係止部に相当)58が形成されている。なお、本実施形態では、円筒部52はネジ60c1本でフレーム22の先端を固定するようになっている。
【0032】
上記のように構成された背負い式粉粒状物散布器においては、半割体50aと半割体50bとを組み合せ、内側にフレーム22の支柱22aの先端を円筒部52の底に着く位置まで挿入してネジ60cで固定すると、支柱22aの先端が舌片57に当接し、舌片57の変形を拘束するので、爪穴58から爪部57aが外れることがない。したがって、ネジを複数螺着させなくても、円筒部52の形状を強固に保つことができる。また、ネジを螺着する手間がひとつ減ることで、組立て作業の効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図であって、背負い式粉粒状物散布器の全体斜視図である。
【図2】図1とは異なる方向から見た背負い式粉粒状物散布器の全体斜視図である。
【図3】接合部材の分解斜視図である。
【図4】接合部材の断面図である。
【図5】接合部材を用いて2つのフレームを固定する際の組立て作業のうち、特に接合部材にネジを螺着させる工程を示す状態説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す図であって、接合部材の分解斜視図である。
【図7】接合部材の断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10…収納部、11…放出管、20…外枠、30…袋体、21…フレーム(第1フレーム)、22…フレーム(第2フレーム)、50…接合部材、23…管部材(棒状部材)、51…円筒部(第1円筒部)、52…円筒部(第2円筒部)、53…ブラケット、50a,50b…半割体、60a〜60d…ネジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略平行に離間した一対の支柱の基端間に連結部材が架設されることで平面視コ字形をなす第1フレームと、
略平行に離間した一対の支柱の基端間に連結部材が架設されることで平面視コ字形をなし、該一対の支柱の各先端を前記第1フレームの一対の支柱のそれぞれに接合される第2フレームと、
前記第1フレームの連結部材と前記第2フレームの連結部材とに開口部の周縁部がそれぞれ固定され、粉粒状物を収納可能な袋体と、
該袋体の底部に連通状態に取り付けられて袋体に収納された粉粒状物を外部に放出させる放出管と、
前記第1フレームの連結部材および一対の支柱に取り付けられて作業者の両肩に掛けられる一対のストラップと、
前記第1フレームの一対の支柱と前記第2フレームの一対の支柱の各先端のそれぞれとを接合する接合部材とを備え、
前記接合部材は、前記第1フレームの一対の支柱を内側に通される第1円筒部と、前記第2フレームの一対の支柱の先端を挿入される第2円筒部と、前記第1円筒部と前記第2円筒部とを繋ぐブラケットとからなり、
さらに前記接合部材は、前記第1円筒部、前記第2円筒部、前記ブラケットのそれぞれを半割にして2つに分割可能であり、これら2つの半割体が、所定の方向から両者に螺着されるネジによって固定される背負い式粒状物散布器。
【請求項2】
前記第2円筒部をなす一方の半割体に係止爪が形成され、前記第2円筒部をなす他方の半割体には前記係止爪が係止される被係止部が形成され、
前記係止爪は、前記第2円筒部に前記第2フレームの支柱の先端を挿入されたとき、前記被係止部から離脱する方向への変形を前記先端によって阻止されることを特徴とする請求項1記載の背負い式粒状物散布器。
【請求項3】
第1棒状部材の途中に第2棒状部材の先端を接合する接合部材であって、
前記第1棒状部材を内側に通される第1円筒部と、前記第2棒状部材の先端を挿入される第2円筒部と、前記第1円筒部と前記第2円筒部とを繋ぐブラケットとからなり、
さらに前記接合部材は、前記第1円筒部、前記第2円筒部、前記ブラケットのそれぞれを半割にして2つに分割可能であり、これら2つの半割体が、所定の方向から両者に螺着されるネジによって固定される接合部材。
【請求項4】
前記第2円筒部をなす一方の半割体に係止爪が形成され、前記第2円筒部をなす他方の半割体には前記係止爪が係止される被係止部が形成され、
前記係止爪は、前記第2円筒部に前記第2棒状部材の先端を挿入されたとき、前記被係止部から離脱する方向への変形を前記先端によって阻止される請求項3記載の接合部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−195563(P2007−195563A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−79601(P2007−79601)
【出願日】平成19年3月26日(2007.3.26)
【分割の表示】特願2003−375663(P2003−375663)の分割
【原出願日】平成15年11月5日(2003.11.5)
【出願人】(000114938)ヤマト農磁株式会社 (12)
【Fターム(参考)】