説明

胴本体と少なくとも1つのグリッパとを備えた折り装置の胴

本発明は折り装置の胴に関する。胴本体が設けられており、少なくとも1つのグリッパが設けられおり、グリッパが、胴本体の内側に降下した位置と上昇した位置とクランプ位置との間で可動になっており、クランプ位置で、グリッパの先端部が、フラット材料を、外側から胴本体の表面区分に押し付けるようになっており、軸を中心に、グリッパが、降下位置と上昇位置との間で旋回運動を行うように配置されている。胴本体において、グリッパに、グリッパによって把持しようとするフラット材料を断裁するための対抗受けが対応配置されており、グリッパ胴の回動方向に関して、グリッパが、グリッパに対応配置された対抗受けの下流側に配置されており、別の軸を中心に、グリッパが、胴の周方向で運動を行うように配置されている。両軸が、胴に対して固定的に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1または2の上位概念に記載の形式の、胴本体と少なくとも1つのグリッパとを備えた折り装置の胴に関する。
【0002】
そのような形式のグリッパ胴は、外周面に単数または複数のグリッパを備えており、グリッパは、グリッパ胴に沿って搬送しようとするフラット材料の先行端部を外周面に押し付けて保持する位置と、フラット材料を胴から再び解除するか、もしくは新たなフラット材料を収容して挟み込むことのできる解放位置との間で可動である。一般的にグリッパは、これらの2つの位置の間で旋回運動を行う。製品を挟み込むか、もしくは解放するために提供される時間間隔が短いので、旋回運動は、高速で行う必要があり、材料を消耗させる強い加速を限度内で維持するために、グリッパのクランプ位置と解放位置との間の運動振幅はできるだけ小さくするのが望ましい。
【0003】
後続のフラット材料をクランプ固定する際に、周方向でみて胴に沿って追従するグリッパの運動による、グリッパによって胴に保持されるフラット材料の後行端部の破損を防止するために、多くのグリッパ胴では、グリッパ胴に相互間隔を有して供給されるフラット材料を収容するように設計が施されているので、フラット材料は、相前後するフラット材料の間で隙間を形成してグリッパ胴に当接し、グリッパは先行するフラット材料に接触することなく隙間内で運動することができる。フラット材料が予め連続的なストランドから断裁することによって製作される場合、断裁されたフラット材料は、そのような中間スペースを形成するために、断裁前のストランドの速度よりも高い速度に加速される。しかしながらストランドから断裁された製品を断裁後に後続搬送する搬送システムが、供給されるストランドよりも速く走行すると、スリップが生じ、ひいては搬送システムと、ストランドの、搬送システムに走入する、断裁前に必然的に依然としてストランドの元来の速度で移動する先行区分との間で摩擦が生じる。敏感な表面を有するフラット材料、たとえば生産直後の印刷製品では、摩擦によって、たとえば被印刷物の擦過痕またはインキの払拭によって、表面品質の損なわれる恐れがある。したがってフラット材料が、上下で結合されていないシートのスタックから構成される場合に問題が生じ、スタックの様々な面における種々異なる摩擦によって、シートが互いにずれて、スタックがばらされる恐れがあり、このことによってスタックの後続加工が著しく損なわれる。
【0004】
たとえば回転するナイフ胴によって、フラット材料がグリッパ胴と直に接触してストランドから断裁される場合、特に問題であり、ナイフ胴は、グリッパ胴と協働して断裁ギャップを制限して、グリッパ胴の対抗受けと協働してストランドを分離する。断裁しようとするストランドを均等にグリッパ胴の表面に当接させるために、グリッパは、グリッパ胴の内側に入り込む必要がある。フラット材料が、供給されるストランドから断裁されたあとで、新たに生じるストランドの先行縁部を、グリッパによって把持して、胴の表面に押し付けるのに極めて短い時間しか提供されない。グリッパの降下位置と、フラット材料を胴に押し付ける上昇位置との間の距離は大きく、高品質で高価な駆動機構でしか実現できないようなグリッパ運動の高速化が必要である。さらに磨耗ひいては駆動機構のトラブル発生率は、運転速度が高い程、大きくなっている。
【0005】
欧州特許第0931748号明細書およびドイツ連邦共和国特許出願公開第19857507号明細書からグリッパ胴が公知であり、グリッパ胴は、供給されるストランドから分離された印刷製品を、増速せずに、つまり相前後する印刷製品の間に間隔を置かずに搬送することができる。このグリッパ胴では、グリッパは、胴内で旋回可能に支承された軸に、並進機構を介して取り付けられており、並進機構は、グリッパを、旋回運動に連結して平行移動させる。このような並進機構は、グリッパを降下位置と、胴の外周面から突出する位置との間で移動させるのに役立ち、突出位置からグリッパは軸を中心に旋回することができ、これによって印刷製品のストランドの先行縁部を胴表面に押し付けることができる。
【0006】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10060713号明細書、米国特許第6093139号明細書および米国特許第953063号明細書には、グリッパ胴を備えた折り装置が記載されており、グリッパ胴は、グリッパ胴と協働する断裁ナイフ胴の断裁ナイフのための断裁条片を備えている。グリッパ胴のグリッパは、搬送しようとする材料をクランプするために、可動の第1の軸を中心に旋回可能である。第1の軸は、胴に対して固定的な第2の軸を中心に旋回可能なレバーに支承されている。このレバーは、周方向のグリッパの運動を形成するために、第1のカムディスクを介して制御される。第2のカムディスクは、グリッパのクランプ運動を制御する。
【0007】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10203059号明細書には、グリッパを備えた、被印刷物シートのための搬送胴が開示されている。グリッパは、胴に対して固定的な2つの旋回軸と、胴に対して固定的な旋回軸を中心に旋回可能な別の旋回軸とによって可動である。制御のために1つのカムディスクしか設けられていない。
【0008】
したがって本発明の課題は、胴本体と少なくとも1つのグリッパとを備えた折り装置の胴を改良して、機械的な構成要素の僅かな負荷と高い精度とを有する2段階式の運動を行うようなものを提供することである。
【0009】
この課題は、請求項1または2の特徴部に記載の構成によって解決される。
【0010】
欧州特許第0931748号明細書から公知のグリッパ胴のように、本発明によるグリッパ胴は、旋回運動に対して追加的に、グリッパの下降位置とクランプ位置との間の運動を短縮するために、並進運動を利用しており、もちろん並進運動を推進する機構は、グリッパと共にグリッパの旋回軸を中心に旋回可能で、そうしてその慣性モーメントを高めるのではなく、グリッパの軸を半径方向で移動させるような違いを有している。グリッパ胴でフラット材料をクランプするかまたは解放するために必要な半径方向ストロークは、周方向のグリッパの必要な運動振幅に対して小さくなっているので、比較的小さなエネルギコストおよび機械的な構成要素の比較的小さな負荷で形成可能な、半径方向移動の比較的小さな振幅で十分である。
【0011】
グリッパによってクランプ固定しようとするフラット材料がシートのスタックである場合、スタックがクランプ固定される時点で、胴の周方向のグリッパの運動成分は回避するよう所望され、これによってスタックはせん断力にさらされない。従来の形式ではクランプ固定は、専らグリッパの旋回運動によってしか実現されず、したがってクランプ固定時にシートスタックにせん断力が作用することは不可避であったが、これに対して本発明のグリッパ胴では、有利には、クランプ位置への旋回運動の終了段階で、第1の軸が半径方向内向きに移動する。
【0012】
第1の軸の半径方向内向きの運動を及ぼす簡単で安定した実施形態によれば、第1の軸が、第1のアームに取り付けられており、第1のアームは、胴本体に関して固定的な第2の軸を中心に旋回可能であるので、第1の軸の半径方向運動は、第1のアームの旋回運動に相当する。
【0013】
第1のアームの旋回運動は、従来の形式ではグリッパ自体の旋回運動であったが、簡単な形式ではカムディスクによって行われ、カムディスクはグリッパ胴と共に回転し、カムディスクの形状は、第1のアームと結合されたレバーによって触知される。
【0014】
降下位置とクランプ位置との間でグリッパを旋回運動させるために、連結棒が設けられており、連結棒は、一方ではグリッパに、他方では第3の軸を中心に旋回可能な第2のアームに枢着されている。第2のアームの旋回運動もまた、既に記載したように、カムディスクによって実施することができる。
【0015】
省スペースの配置構造では、第2の軸と第3の軸とは、胴の周方向に関してグリッパのそれぞれ反対側に位置する。
【0016】
2つのアームのうちの第1のアームは、胴本体の比較的周方向で、また第2のアームは、比較的半径方向で方向付けられており、言い換えると、第1のアームの方向付けは、第2のアームの方向付けよりも周方向に近似して、また第2のアームの方向付けは、第1のアームの方向付けよりも半径方向に近似している。
【0017】
胴本体において、各グリッパに対抗受けが対応配置されており、対抗受けは、グリッパ胴と一緒に運動するナイフと協働して、グリッパ胴から供給されて、グリッパによって把持されるフラット材料を断裁するのに役立つ。
【0018】
そのようなグリッパ胴の回動方向に関して、グリッパは、グリッパに対応配置された対抗受けの下流側に配置されており、断裁されたフラット材料をグリッパが押し付ける、グリッパ胴の表面区分は、有利には対抗受け自体であり、その弾性は、断裁過程のみならず把持過程をも助成する。
【0019】
以下に本発明の実施例を図示し、詳しく説明する。
【0020】
図1には、本発明による、たとえばウェブ輪転印刷機の折り装置を断面図で概略的に示した。折り装置は、胴01、たとえばグリッパ胴01を備えており、胴01は、図示の実施例では周方向で均等に分配配置されたそれぞれ5つのグリッパ02と折りナイフ03とを備えている。胴01の軸方向で、有利には複数のグリッパ02が、たとえば個別的にばね弾性的に配置されている。グリッパ胴01は、ここでは2つのナイフ06を備えたナイフ胴04と協働して断裁ギャップ09を形成し、断裁ギャップ09において、供給されたフラット材料07、たとえばストランド07(原則的に上下に置かれた印刷済みの複数の材料ウェブ、たとえばペーパーウェブから構成されている、縦裁ちされた部分ウェブ)が、個別的なフラット材料08、たとえば印刷面に応じた長さの個別的な印刷製品08に分割される。
【0021】
断裁ギャップ09を通過する間、グリッパ02および折りナイフ03は、グリッパ胴01の内側に降下(下方移動)する。グリッパ胴01の周速度は、ストランド07の供給速度に正確に一致するので、ストランド07から断裁された印刷製品08は、グリッパ胴01の周に沿って隙間なしに連続し、つまり下位に位置する材料ウェブとグリッパ胴01の丸み部分との間に相対運動が存在しない。
【0022】
「正確に」および「存在しない」とは、技術的な意味で述べたものであって、つまり場合によっては無視できる程度の小さな誤差が生じる。
【0023】
断裁ギャップ09を通過したあとで、グリッパ02は、その都度1印刷製品08の後行区分11の下方で、グリッパ胴01から上昇(上方移動)して、グリッパ胴01の回動方向とは逆向きに旋回し、これによってストランド07の先行縁部12をグリッパ胴01の表面にクランプ固定することができる。各印刷製品08の後行区分11は、グリッパ胴01の表面から幾分か広げられる、つまり離間されるが、このことはグリッパ胴01上のストランド07の均等な巻き付けに不都合に働かない。なぜならば後行区分11は、断裁されたあとではじめてグリッパ胴01から広げられるからである。
【0024】
グリッパ胴01は、折りフラップ胴14と協働して折りギャップ13を形成する。折りギャップ13を通過する間に、折りナイフ03はグリッパ胴01から上昇し、これによって印刷製品08は、中央線に沿って、折りフラップ胴14の折りフラップ(図示せず)に挿入される。このようにして横折りされた印刷製品08は、折りフラップ胴14に沿って後続搬送され、それも搬送ベルトに排出するためのたとえば羽根車(図示せず)に引き渡されるまで後続搬送される。
【0025】
図2には、グリッパ胴01の軸に対して横方向の部分断面図でグリッパ02とその周辺部とを示した。グリッパ02は支持ビーム16を備えており、支持ビーム16は、グリッパ胴01の使用可能な全幅にわたって延びていて、かつ半径方向外向きの面で、弾性材料、たとえばばね鋼から成るダブルL字形またはZ字形のプロフィール17を支持しており、プロフィール17は印刷製品08をクランプ固定するために上昇可能である。プロフィール17は、グリッパ胴01の軸方向で連続して延びているか、または軸方向で相互間隔を有して位置する複数の、それぞれグリッパ胴01の外周面における開口を通って把持する歯部(Zinke)に分割していてよい。
【0026】
支持ビーム16は、一方では第1のアーム19に枢着されており、第1のアーム19は、回動可能にグリッパ胴01に支承された、つまり胴に対して位置固定された軸21と固定的に結合されている。第1のアーム19は、グリッパ胴01の外周面に対してほぼ平行に延びている。さらに支持ビーム16は、グリッパ胴01に対して位置変化可能な旋回軸28を介して連結棒22に枢着されており、連結棒22もまたグリッパ胴01の外周面に対してほぼ平行に向けられており、連結棒22自体は、グリッパ胴01に対して位置変化可能な旋回軸29を介して実質的に半径方向に方向付けられた第2のアーム23に枢着されている。第2のアーム23は、固定的に軸24と結合されており、軸24は、グリッパ胴01に旋回可能に支承されている。2つのアーム19;23の回動位置は、図6、図7および図8に示したように、2つのカムディスク31;32を介して規定され、カムディスク31;32は、グリッパ胴01と一緒に回転せず、カムディスク31;32にそれぞれ走行ローラ33;34が転動し、走行ローラ33;34はそれぞれアーム36;37を介して軸21もしくは軸24と結合されている。
【0027】
走行ローラ33;34は、有利には弾性的にカムディスク31;32に押し付けられ、特にねじり棒ばねによって押し付けられる。カムディスク31;32は軸方向ずらして配置されている。
【0028】
図2から容易に解釈できるように、軸21を中心とするアーム19の回動は、実質的にグリッパ02の半径方向の上下運動を及ぼし、かつ場合によっては比較的僅かな範囲で軸27を中心とするグリッパ02の旋回運動を及ぼす。軸27には、支持ビーム16および第1のアーム19が相並んで支承されている。これに対して軸24の回動によって、軸21が不動に設けられたものとすると、軸27を中心とするグリッパ02の旋回運動が行われる。
【0029】
両カムディスク31;32を介して、2段階式の運動が可能である。カムディスク31;32によって、グリッパ02の旋回運動およびクランプ運動は、それぞれ実質的に互いに独立して行うことができる。
【0030】
図2に部分断面図で示したグリッパ胴01は、反時計回り方向で回転する。時計回り方向でみて、胴外周面の、プロフィール17を収容する開口の後方で、胴外周面に硬質ゴムストリップが挿入されており、表面区分26は、ストランド07を断裁する際に、ナイフ胴04のナイフ06のための、軸方向で延びる対抗受け26として役立つ。グリッパ02は、胴01の運動方向でみて、断裁のための対抗受け26の直ぐ手前に配置されている。降下状態で、グリッパ02の先端部と対抗受け26の縁部との間の間隔aは、30mmより小さく、特に10mmより小さくなっている。図2に示した配置構造では、グリッパ02はグリッパ胴01の内側に降下されており、ここではグリッパ02は断裁ギャップ09を通過することができ、この場合ストランド07(図2には図示していない)は、対抗受け26の高さで分離される。この場合に生じるストランド07の先行縁部12を把持して、対抗受け26に押し付けるために、グリッパ02は、グリッパ胴01から上昇される。
【0031】
図3には、上昇中の中間位置を示した。看取できるように、図2の配置構造と図3の配置構造との間、軸21は、はっきりと反時計回り方向で回動され、これによって軸27は、半径方向外向きに移動され、グリッパのプロフィール17は胴外周面の開口から上昇する。時計回り方向で軸24が僅かに回動することによって、グリッパ02は、さらに時計回り方向で軸27を中心に旋回されるので、プロフィール17の自由な脚部18の先端部は、半径方向で対抗受け26の上方に位置する。
【0032】
図4に示したように、時計回り方向で軸21が回動することによって、グリッパ02の軸27は、再び半径方向でグリッパ胴01の内側に移動されるので、プロフィール17の自由端部は対抗受け26に降下され、この場合自由端部と対抗受け26との間に位置するストランド07(図示せず)の先行端部が挟み込まれる。
【0033】
図5に示したように、グリッパ02が折りギャップ13を通過したあとで、グリッパ02は、反時計回り方向で軸21が回動することによって再び持ち上げられ、自由端部と対抗受け26との間で挟み込まれた印刷製品08は解放される。この段階から軸24は反時計回り方向で旋回し、これによってグリッパ02の自由脚部18は対抗受け26上で離間移動され、胴外周面の開口を介して引っ込められる。次いで時計回り方向で軸21が回動することによって、グリッパ02は、再びグリッパ胴01の内側の、図2に示した位置に引き戻される。この時点でグリッパ02は、断裁ギャップ09を引き続き通過するために準備されている。
【0034】
看取できるように、グリッパ02がクランプ位置と降下位置との間で運動するためには、グリッパ02の比較的小さな旋回角度で十分であり、加工しようとする印刷製品08の厚さに応じた半径方向ストロークは、数ミリメートルに制限されている。グリッパ02は簡単に形成することができるので、重量および慣性モーメントは僅かである。グリッパ02の降下位置とクランプ位置との間の比較的短いストロークによって、比較的小さな加速度、ひいては材料にやさしいソフトな駆動力しか必要とされない。
【0035】
図9には、3つのグリッパシステム02、たとえばグリッパ02を備えたグリッパ胴01を示しており、ここではナイフ胴04の領域に存在するグリッパシステム02は、降下位置、つまり断裁位置に位置し、ナイフ胴04と折りフラップ胴14との間に存在するグリッパシステム02は、閉鎖位置、つまりクランプ位置に位置し、折りフラップ胴14の後方に配置されたグリッパシステム02は、開放位置、つまり解放位置に位置する。
【0036】
ナイフ胴04と折りフラップ胴14との間に、追加的にベルトガイドを配置することができる。このベルトは、断裁された印刷製品08、つまり折り丁を、グリッパ胴02の外周面に押し付ける。軸方向で、複数のベルトが相互間隔を有して配置されており、これによってグリッパ02はこの間隔でスムーズに運転することができる。
【0037】
ベルトガイドは、それぞれグリッパ胴01または折りフラップ胴14によって駆動することができる。またベルトガイドは、摩擦接続式に、または独自のモータによって駆動することもできる。
【0038】
図10には、グリッパシステム02を概略的に上からみた平面図で示した。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】グリッパ胴を用いた横折り装置を示す概略図である。
【図2】降下位置にグリッパが位置する状態でグリッパ胴を示す拡大部分断面図である。
【図3】図2に相当する、グリッパ02が降下位置から上昇している状態でグリッパ胴を示す拡大部分断面図である。
【図4】クランプ位置にグリッパが位置する状態でグリッパ胴を示す拡大部分断面図である。
【図5】降下位置にグリッパが戻されている状態でグリッパ胴を示す拡大部分断面図である。
【図6】図2に相当する概略図である。
【図7】図4に相当する概略図である。
【図8】図5に相当する概略図である。
【図9】図1に相当する概略図である。
【図10】グリッパ胴を上から見て概略的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0040】
01 胴、グリッパ胴、 02 グリッパシステム、グリッパ、 03 折りナイフ、 04 ナイフ胴、 06 ナイフ、 07 フラット材料、ストランド、 08 フラット材料、印刷製品、 09 断裁ギャップ、 11 後行区分、 12 先行縁部、 13 折りギャップ、 14 折りフラップ胴、 16 支持ビーム、 17 プロフィール、 18 脚部、 19 アーム、 21 軸、 22 連結棒、 23 アーム、 24 軸、 26 表面区分、対抗受け、 27 軸、 28 旋回軸、 29 旋回軸、 31 カムディスク、 32 カムディスク、 33 走行ローラ、 34 走行ローラ、 36 アーム、 37 アーム、 a 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り装置の胴(01)であって、
胴本体が設けられており、少なくとも1つのグリッパ(02)が設けられおり、該グリッパ(02)が、胴本体の内側に降下した位置と上昇した位置とクランプ位置との間で可動になっており、クランプ位置で、グリッパ(02)の先端部が、フラット材料(07;08)を、外側から胴本体の表面区分(26)に押し付けるようになっており、軸(21)を中心に、グリッパ(02)が、降下位置と上昇位置との間で旋回運動を行うように形成されており、胴本体において、グリッパ(02)に、該グリッパ(02)によって把持しようとするフラット材料(07;08)を断裁するための対抗受け(26)が対応配置されており、グリッパ胴(01)の回動方向に関して、グリッパ(02)が、該グリッパ(02)に対応配置された対抗受け(26)の下流側に配置されており、別の軸(24)を中心に、グリッパ(02)が、胴(01)の周方向で運動を行うように配置されている形式のものにおいて、
両軸(21;24)が、胴に対して固定的に配置されていることを特徴とする、折り装置の胴。
【請求項2】
折り装置の胴(01)であって、
胴本体が設けられており、少なくとも1つのグリッパ(02)が設けられおり、該グリッパ(02)が、胴本体の内側に降下した位置と上昇した位置とクランプ位置との間で可動になっており、クランプ位置で、グリッパ(02)の先端部が、フラット材料(07;08)を、外側から胴本体の表面区分(26)に押し付けるようになっており、軸(21)を中心に、グリッパ(02)が、降下位置と上昇位置との間で旋回運動を行うように形成されており、胴本体において、グリッパ(02)に、該グリッパ(02)によって把持しようとするフラット材料(07;08)を断裁するための対抗受け(26)が対応配置されており、グリッパ胴(01)の回動方向に関して、グリッパ(02)が、該グリッパ(02)に対応配置された対抗受け(26)の下流側に配置されており、別の軸(24)を中心に、グリッパ(02)が、胴(01)の周方向で運動を行うように配置されている形式のものにおいて、
少なくとも部分的にナイフ胴(04)と折りフラップ胴(14)との間の領域で胴(01)と協働する少なくとも1つのベルトが配置されていることを特徴とする、折り装置の胴。
【請求項3】
前記軸とは異なる第1の軸(27)が、第1のアーム(19)によって支持されており、該第1のアーム(19)が、胴本体に関して定置の前記軸である第2の軸(21)を中心に旋回可能になっており、第1のアーム(19)の旋回によって、第1の軸(27)が半径方向内向きに移動されるようになっている、請求項1または2記載の胴。
【請求項4】
グリッパ(02)の旋回運動と、第1の軸(27)の半径方向運動とが連結されており、クランプ位置への旋回運動の終了段階で、第1の軸(27)が、半径方向内向きに移動するようになっている、請求項3記載の胴。
【請求項5】
第1のアーム(19)の旋回運動が、カムディスク(31)によって行われるようになっている、請求項3記載の胴。
【請求項6】
連結棒(22)が、一方ではグリッパ(02)に、他方では前記別の軸である第3の軸(24)を中心に旋回可能な第2のアーム(23)に枢着されており、グリッパ(2)が、旋回運動されるようになっている、請求項1から5までのいずれか1項記載の胴。
【請求項7】
第2のアーム(23)の旋回運動が、カムディスク(32)によって行われるようになっている、請求項6記載の胴。
【請求項8】
2つのアーム(19,23)のうちの第1のアーム(19)が、胴本体の半径方向よりはむしろ周方向に向いて方向付けされていて、第2のアーム(23)が、胴本体の周方向よりはむしろ半径方向に向いて方向付けされている、請求項1から7までのいずれか1項記載の胴。
【請求項9】
胴(01)が、折りナイフ胴として形成されている、請求項1または2記載の胴。
【請求項10】
グリッパ(02)が、胴(01)の運動方向でみて、断裁のための対抗受け(26)の直ぐ下流側に配置されている、請求項1または2記載の胴。
【請求項11】
降下状態のグリッパ(02)の先端部と対抗受け(26)の縁部との間の間隔(a)が、30mmより小さく、特に10mmより小さくなっている、請求項10記載の胴。
【請求項12】
ナイフ胴(04)と折りフラップ胴(14)との間の領域の少なくとも一部で胴(01)と協働する少なくとも1つのベルトが配置されている、請求項1記載の胴。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り装置の胴(01)であって、
胴本体が設けられており、少なくとも1つのグリッパ(02)が設けられおり、該グリッパ(02)が、胴本体の内側に降下した位置と上昇した位置とクランプ位置との間で可動になっており、クランプ位置で、グリッパ(02)の先端部が、フラット材料(07;08)を、外側から胴本体の表面区分(26)に押し付けるようになっており、軸(21)を中心に、グリッパ(02)が、降下位置と上昇位置との間で旋回運動を行うように形成されており、胴本体において、グリッパ(02)に、該グリッパ(02)によって把持しようとするフラット材料(07;08)を断裁するための対抗受け(26)が対応配置されており、グリッパ胴(01)の回動方向に関して、グリッパ(02)が、該グリッパ(02)に対応配置された対抗受け(26)の下流側に配置されており、胴(01)の回転軸とは異なる別の軸(24)を中心に、グリッパ(02)が、胴(01)の周方向で運動を行うように配置されている形式のものにおいて、
両軸(21;24)が、胴に対して固定的に配置されていることを特徴とする、折り装置の胴。
【請求項2】
折り装置の胴(01)であって、
胴本体が設けられており、少なくとも1つのグリッパ(02)が設けられおり、該グリッパ(02)が、胴本体の内側に降下した位置と上昇した位置とクランプ位置との間で可動になっており、クランプ位置で、グリッパ(02)の先端部が、フラット材料(07;08)を、外側から胴本体の表面区分(26)に押し付けるようになっており、軸(21)を中心に、グリッパ(02)が、降下位置と上昇位置との間で旋回運動を行うように形成されており、胴本体において、グリッパ(02)に、該グリッパ(02)によって把持しようとするフラット材料(07;08)を断裁するための対抗受け(26)が対応配置されており、グリッパ胴(01)の回動方向に関して、グリッパ(02)が、該グリッパ(02)に対応配置された対抗受け(26)の下流側に配置されており、胴(01)の回転軸とは異なる別の軸(24)を中心に、グリッパ(02)が、胴(01)の周方向で運動を行うように配置されており、グリッパ(02)が、胴(01)の運動方向でみて断裁のための対抗受け(26)の直ぐ下流側に配置されている形式のものにおいて、
少なくとも部分的にナイフ胴(04)と折りフラップ胴(14)との間の領域で胴(01)と協働する少なくとも1つのベルトが配置されており、降下位置のグリッパ(02)の先端部と対抗受け(26)の縁部との間の間隔(a)が、30mmよりも小さく、特に10mmよりも小さくなっていることを特徴とする、折り装置の胴。
【請求項3】
前記軸とは異なる第1の軸(27)が、第1のアーム(19)によって支持されており、該第1のアーム(19)が、胴本体に関して定置の前記軸である第2の軸(21)を中心に旋回可能になっており、第1のアーム(19)の旋回によって、第1の軸(27)が半径方向内向きに移動されるようになっている、請求項1または2記載の胴。
【請求項4】
グリッパ(02)の旋回運動と、第1の軸(27)の半径方向運動とが連結されており、クランプ位置への旋回運動の終了段階で、第1の軸(27)が、半径方向内向きに移動するようになっている、請求項3記載の胴。
【請求項5】
第1のアーム(19)の旋回運動が、カムディスク(31)によって行われるようになっている、請求項3記載の胴。
【請求項6】
連結棒(22)が、一方ではグリッパ(02)に、他方では前記別の軸である第3の軸(24)を中心に旋回可能な第2のアーム(23)に枢着されており、グリッパ(2)が、旋回運動されるようになっている、請求項1から5までのいずれか1項記載の胴。
【請求項7】
第2のアーム(23)の旋回運動が、カムディスク(32)によって行われるようになっている、請求項6記載の胴。
【請求項8】
2つのアーム(19,23)のうちの第1のアーム(19)が、胴本体の半径方向よりはむしろ周方向に向いて方向付けされていて、第2のアーム(23)が、胴本体の周方向よりはむしろ半径方向に向いて方向付けされている、請求項1から7までのいずれか1項記載の胴。
【請求項9】
胴(01)が、折りナイフ胴として形成されている、請求項1または2記載の胴。
【請求項10】
グリッパ(02)が、胴(01)の運動方向でみて、断裁のための対抗受け(26)の直ぐ下流側に配置されている、請求項1または2記載の胴。
【請求項11】
降下状態のグリッパ(02)の先端部と対抗受け(26)の縁部との間の間隔(a)が、30mmより小さく、特に10mmより小さくなっている、請求項10記載の胴。
【請求項12】
ナイフ胴(04)と折りフラップ胴(14)との間の領域の少なくとも一部で胴(01)と協働する少なくとも1つのベルトが配置されている、請求項1記載の胴。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−524617(P2006−524617A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500128(P2006−500128)
【出願日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【国際出願番号】PCT/EP2004/052282
【国際公開番号】WO2005/032989
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(390014188)ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト (50)
【氏名又は名称原語表記】Koenig & Bauer Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Friedrich−Koenig−Strasse 4, Wuerzburg, Germany
【Fターム(参考)】