説明

脂っぽい毛髪を処理するための光触媒の使用

本発明は、毛髪用組成物における光触媒に関するものであり、毛髪からの望ましくない有機化合物、例えば皮脂、を減少及び/又は除去することを意図したものである。特に、本発明は、毛髪が再び脂っぽくなることを減少及び/又は遅延することを意図した、毛髪用組成物中における光触媒の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪上の好ましくない有機化合物、特に皮脂、を減少し及び/又は除去することを意図した毛髪用組成物における光触媒の使用に関する。本発明は、特に、毛髪が再び脂っぽくなることを減少し及び/又は遅延させることを意図した毛髪用組成物への光触媒の使用、並びにこの化合物を用いる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自然に再び脂っぽくなること、汗、鱗屑、汚れ、湿度、及びその他同類の要因の作用下で、毛髪はその質が多少低下する傾向を有する。これらの要因は、外観及び毛髪の感触に害を及ぼす。したがって、再び脂っぽくなること(及びたぶん汚れ)は、毛髪を押し下げ、一緒に凝集させる傾向を有する。この毛髪は、したがって形を整えることが困難であり、不快な脂っぽい艶を有し、しかも触るとワックス様であり、これもまた不快である。
【0003】
ほとんど全て不可避であるこれらの要因の結果の程度は、非常に多様である。それは例えば、毛髪の質、毛髪の長さ、及び採用しているヘアースタイルによって決まる。
いずれにしても、これらの不都合と闘うために、シャンプーが使用される。実際に、洗浄用組成物で洗うことは非常に有効である;それは汚れ及びふけを除去し、かつ、毛髪を緩ませることを可能にする。次に、乾燥している間に、毛髪を所望する形に戻すことができる。しかし、シャンプーの有利な効果はわずかな日数で衰え、上述の問題が戻ってくる。その結果、シャンプーをする頻度が増える傾向がある。
【0004】
毛髪にシャンプーをするためには、水、特に熱水又は温水の供給源があることが必要である。
シャンプー組成物は、大量の界面活性剤を基礎としており、この界面活性剤は頭皮又は目の指すような痛みなどの不都合を生じる可能性がある。
【0005】
毛髪をより迅速にきれいにするため、及び毛髪が濡れることを避けるために、「ドライ」シャンプーの使用がすでに提案されている。この手法は、吸収剤粒子を毛髪にスプレーし、次にその粒子を除去するために毛髪を活発にブラッシングすることにある。しかし、通常は、その粒子を完全に除去することは非常に困難である。結果はあまり満足できるものではない。毛髪はそれほど艶やかではなく、触ってもざらざらする。
【0006】
さらに、毛髪からの異質又は好ましからざる物体(ふけ、汚染、その他を含む)を酸化によって除去できることが知られている。
この手法は、毛髪の上に酸化剤を持ち込んで、除去される化合物と接触させることにある。この手法は満足できるものではないが、なぜなら、その効果が即時であり、かつ、反応の間に酸化剤の完全な消費が一体として起こり、酸化剤の持続性が欠如して、その効果を長時間に伸ばすことができないからである。さらに、この酸化剤は、しばしば毛髪に有害な作用を及ぼす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、特に上記諸問題を解決することにある。
さらに正確には、本発明は、特に美容目的で、毛髪が再び脂っぽくなることを減少し及び/又は遅延するために、人の毛髪を処理する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この問題について行ったかなりの試験の後、本出願人は、全く予期せずしかも驚くべきことに、上記目的、及びその他の目的が、毛髪を処理するための化粧品組成物であって、化粧品として許容可能な媒体中、特に水又は含水アルコール媒体中で、少なくとも一種の特定の光触媒を含む化粧品組成物を用いることによって達成されうることを発見した。この発見が本発明の基礎を形作っている。
【0009】
本発明に従って処理された毛髪は、清浄な毛髪の性質をもっている:毛髪は触れてみると自然で(コーティングされていない)、毛髪は艶があり(脂っぽい外観は消失している)、毛髪は軽やかでしかもふけがない。再び脂っぽくなることは遅延され、かつ、毛髪は数日の間、清潔な外観を保ち、これはシャンプーの間に間隔をあけることを可能にする。
それにも関わらず、毛髪に自然で好ましい感触を保つという利点が得られる
【0010】
本発明の課題は、人の毛髪上の好ましくない有機化合物、特に皮脂、を減少し及び/又は除去することを意図した毛髪用組成物における光触媒の使用であって、この光触媒は、以下の:
1)元素の周期律表の以下の行:IIIb、Vb、VIb、VIIb、VIII(3つの行)、Ib、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物;
2)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIa、IVa、IVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、炭化物、及びリン化物;
3)チタン、亜鉛、珪素、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、及びジルコニウム、から選ばれる少なくとも一の元素を含む、水に不溶な複合体、
から選ばれる。
【0011】
本発明の課題は、特に、人の毛髪が再び脂っぽくなることを減少し及び/又は遅延することを意図した毛髪用組成物における光触媒の使用であり、この光触媒は以下の:
1)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIb、IVb、Vb、VIb、VIIb、VIII(3つの行)、Ib、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物;
2)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIa、IVa、IVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、炭化物、及びリン化物;
3)チタン、亜鉛、珪素、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、及びジルコニウム、から選ばれる少なくとも一の元素を含む、水に不溶な複合体、
から選ばれる。
【0012】
本発明の課題はまた、人の毛髪上の好ましくない有機化合物、特に皮脂、を減少し及び/又は除去することを意図した、人の毛髪を美容的に処理する方法であって、この方法は以下のステップ:
i)化粧品に許容可能な媒体中に、以下に説明する光触媒を含む組成物を、毛髪、特に乾燥した毛髪に適用し、
ii)所望により、指を使って毛髪をマッサージし、
iii)所望により、毛髪を乾燥する、
を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の課題はさらに、人の毛髪が再び脂っぽくなることを減少し及び/又は遅延させるための、毛髪の処理方法であって、この方法は以下のステップ:
i)化粧品に許容可能な媒体中に、以下に説明する光触媒を含む組成物を、毛髪、特に乾燥した毛髪に適用し、
ii)所望により、指を使って毛髪をマッサージし、
iii)所望により、毛髪を乾燥する、
を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の課題はさらに、化粧品に許容可能な媒体中に、以下の:
1)元素の周期律表の以下の行:Vb、VIIb、VIII(左から数えて2番目及び3番目の行)、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物、
2)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIa、IVa、IVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、及びリン化物、
3)TiO+ZnO、TiO+CuO、TiO+RuO、TiO+SnO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、並びにAl、Zn、Zr、Cr、V、Nb、Fe、Cu、Co、Ni、及びMnから選ばれる少なくとも一の元素を含む化合物で表面被覆されたTiO、から選ばれる、水に不溶な複合体、
から選ばれる少なくとも一種の光触媒を含む化粧品組成物である。
【0015】
本発明の目的に対しては、「光触媒」の語は、その活性が、200から700ナノメートルの間の波長をもつ電磁放射線の存在下における反応を加速することにある触媒を意味する。
【0016】
用いる元素周期律表は、CAS(Chemical Associated Society)版である。それは特に、便覧である「メルク・インデックス(The Merck Index)」第11版(1989)に含まれている。
【0017】
「水に不溶」の語は、25℃で、水中に0.1質量%以上の濃度において、肉眼に対して透明な等方性溶液を形成しない全ての化合物を意味する。
【0018】
本発明の上記使用のとおり、上記光触媒は、以下の:
1)バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ニッケル、銅、銀、金、ビスマス、チタン、亜鉛、及びジルコニウムから選ばれる少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物;
2)元素の周期律表の以下の列:IIb、IIIa、IVa、IVbの少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、炭化物、及びリン化物;
3)チタン、亜鉛、珪素、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、及びジルコニウム、から選ばれる少なくとも一の元素を含む、水に不溶な複合体、
から選ばれる。
【0019】
1)の範疇の化合物の中では、特に以下の化合物:
‐ V、CeO、Nb
‐ WO、Na1032
‐ MoO、MoS、RuO、Mn、Bi
‐ Fe、Co
‐ CuInS、CuIn、並びに
‐ 金属、例えば、Ag、Cu、Au、及びNi
が挙げられる。
【0020】
2)の範疇の化合物の中では、特に、GaP、SiC、CdS、及びTiSが挙げられる。
【0021】
本発明の目的のためには、「複合体」の語は、2以上の物質のマクロスコピックな組み合わせ物を意味する。このマクロスコピックな特性は合金を排除する。
【0022】
3)の範疇の化合物の中では、特に、以下の複合体:
TiO+ZnO、TiO+CuO、TiO+RuO、TiO+SnO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、並びにAl、Zn、Zr、Cr、V、Nb、Fe、Cu、Co、Ni、及びMnから選ばれる少なくとも一の元素を含む化合物で表面被覆されたTiO
が挙げられる。
【0023】
本発明の組成物に用いることができる1)の範疇の光触媒は、以下の:
‐ V、Nb
‐ RuO、Mn、Bi
‐ Co
‐ CuInS、CuIn
から選ばれる。
【0024】
本発明の組成物に用いることができる2)の範疇の光触媒は、GaP、CdS、及びTiSから選ばれる。
【0025】
本発明の組成物に用いることができる3)の範疇の化合物の中では、特に以下の複合体:
TiO+ZnO、TiO+CuO、TiO+RuO、TiO+SnO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、並びにV、Nb、Fe、Cu、及びMnから選ばれる少なくとも一の元素を含む化合物で表面被覆されたTiO
を挙げることができる。
【0026】
上記光触媒は、通常、組成物中に、組成物の全質量に対して0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%、さらに特に0.2〜3質量%で存在する。
【0027】
化粧品として許容可能な媒体は、水のみ、又は化粧品として許容可能な1種以上の溶媒と水の混合物、又は化粧品として許容可能な1種以上の溶媒、例えば、C‐C低級アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、tert‐ブタノール、又はn‐ブタノール;アルキレングリコール類、例えば、プロピレングリコール、又はグリコールエーテル類、からなることができる。好ましくは、水は、組成物の全質量に対して30〜98質量%、好ましくは50〜98質量%である。
【0028】
本発明で用いられる上記組成物のpHは、通常、2〜12の間である。
【0029】
本発明の組成物は、増粘剤;香料;パール光沢剤;保存剤;サンスクリーン剤;アニオン系、ノニオン系、両性、又はカチオン系の界面活性剤;アニオン性、ノニオン性、又は両性ポリマー類;カチオン性ポリマー類;タンパク質;タンパク質加水分解物;セラミド類;シュードセラミド類;C16‐C40の直鎖の又は分枝した脂肪酸、例えば18‐メチルエイコサン酸;ヒドロキシ酸類;ビタミン類;プロビタミン類、例えばパンテノール;シリコーン類;植物油;鉱物油及び合成油;抗ふけ剤;及び化粧品分野で一般に用いられるその他の全ての添加物であって本発明の組成物の安定性又は特性に影響を及ぼさないもの、から選ばれる少なくとも1種の添加物をさらに含むことができる。
【0030】
これらの添加物は、所望により、組成物の全質量に対して0.001〜50質量%にわたる割合で、本発明の組成物中に存在する。それぞれの添加物の正確な量は、その性質及びその機能にしたがって当業者によって容易に決定される。
【0031】
この組成物は、手で、スプレー装置で、アエロジルで、アプリケーター・チップ(applicator tip)で、分配用くし(dispensing comb)で、又は組成物を含浸させたタオルで適用できる。この適用に続いてリンスをしても、しなくてもよい。
【0032】
非制限的な説明の目的で示される以下の例において、本発明に基づく具体的な組成物を示す。
例:
コロイド水溶液中に銀のナノ粒子(15nm)を5質量%含む組成物であって、「Ag Sol」の名称でアドバンスト・ナノプロダクツ社から販売されているものを用いた。
この溶液を、2.7gの清浄な毛髪の房の上に1gの割合で付着させたが、すなわち、毛髪グラムあたり18.5mgの量の銀になる。この房を60℃で30分間、フードの下で乾燥させた。さらに比較用の房も水を用いて行った。これらの房を24時間、日光に曝露した。人工皮脂の微小滴を次に房の上にスプレーした(T0)。
この房を次に、キセノンランプが装着され、300nmから830nmの間の波長範囲で紫外線を通過させるサン・テスト(Hanau)に、6時間(T6)曝露した。このランプは、試験の間、約60m/時間の空気流を用いて冷却した。約60m/時間の第二の空気流で毛髪の房を冷却した。房上の光強度は、約150ルクスだった。照射強度は約830W/m(5%RH)だった。対照の房は、全ての照射源から離れた暗いグローブ・ボックス中に放置した。
【0033】
【表1】

【0034】
房は6時間の曝露と続く室温での15分間のコンディショニングの後、評価者が試験した。
房の感覚的な比較は、10人による3点試験法にしたがって実施した。
房1は、房2〜6よりも(触ってみて、及び視覚的に)明らかに脂っぽくなく、かつ清浄のようにみえた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の毛髪上の好ましくない有機化合物を減少し及び/又は除去するための毛髪用組成物における光触媒の使用であって、前記光触媒が以下の:
1)元素の周期律表の次の列:IIIb、Vb、VIb、VIIb、VIII(3列)、Ib、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物;
2)元素の周期律表の次の列:IIb、IIIa、IVa、及びIVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、炭化物、及びリン化物;
3)チタン、亜鉛、珪素、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、及びジルコニウムから選ばれる、少なくとも一の元素を含む、水に不溶な複合体、
から選ばれる、光触媒の使用。
【請求項2】
前記有機化合物が皮脂であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記光触媒の1)の範疇のものが、以下の:
‐ V、CeO、Nb
‐ WO、Na1032
‐ MoO、MoS、RuO、Mn、Bi
‐ Fe、Co
‐ CuInS、CuIn、並びに、
金属、例えば、Ag、Cu、Au、Ni
から選ばれることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項4】
前記光触媒の2)の範疇のものが、GaP、SiC、CdS、及びTiSから選ばれることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項5】
前記光触媒の3)の範疇のものが、以下の複合体:
TiO+ZnO、TiO+CuO、TiO+RuO、TiO+SnO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、並びにAl、Zn、Zr、Cr、V、Nb、Fe、Cu、Co、Ni、及びMnから選ばれる少なくとも一の元素を含む化合物で表面被覆されたTiO
から選ばれることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
【請求項6】
前記光触媒の量が、前記組成物の全質量の0.1〜20質量%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
前記毛髪用組成物が水又は水‐アルコール媒体を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
前記毛髪用組成物が、増粘剤;香料;パール光沢剤;保存剤;サンスクリーン剤;アニオン系、ノニオン系、両性、又はカチオン系の界面活性剤;アニオン性、ノニオン性、又は両性ポリマー類;カチオン性ポリマー類;タンパク質;タンパク質加水分解物;セラミド類;シュードセラミド類;C16‐C40の直鎖の又は分枝した脂肪酸、例えば18‐メチルエイコサン酸;ヒドロキシ酸類;ビタミン類;プロビタミン類、例えばパンテノール;シリコーン類;植物油;鉱物油及び合成油;並びに、抗ふけ剤から選ばれる添加物を更に含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
人の毛髪が再び脂っぽくなることを減少させ及び/又は遅延させるための毛髪用組成物における光触媒の使用であって、前記光触媒が以下の:
1)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIb、IVb、Vb、VIb、VIIb、VIII(3つの行)、Ib、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物;
2)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIa、IVa、IVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、炭化物、及びリン化物;
3)チタン、亜鉛、珪素、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、及びジルコニウムから選ばれる少なくとも一の元素を含む、水に不溶な複合体、
から選ばれる、光触媒の使用。
【請求項10】
人の毛髪上の好ましくない有機化合物、特に皮脂、を減少し及び/又は除去するための、人の毛髪の美容処理方法であって、以下のステップ:
i)化粧品に許容可能な媒体中に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光触媒を含む組成物を毛髪に適用し、
ii)所望により、指を使って前記毛髪をマッサージし、
iii)さらに、所望により、前記毛髪を乾燥する、
を含むことを特徴とする、美容処理方法。
【請求項11】
人の毛髪が再び脂っぽくなることを減少し及び/又は遅延させるための毛髪処理方法であって、前記処理方法が以下のステップ:
i)化粧品に許容可能な媒体中に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光触媒を含む組成物を、毛髪、特に乾燥した毛髪に適用し、
ii)所望により、指を使って前記毛髪をマッサージし、
iii)所望により、前記毛髪を乾燥する、
を含むことを特徴とする、毛髪処理方法。
【請求項12】
化粧品に許容可能な媒体中に、以下の:
1)元素の周期律表の以下の行:Vb、VIIb、VIII(左から数えて2番目及び3番目の行)、及びVa、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な化合物、並びに以下の不溶性化合物:MoS、RuO、Mn、Bi、CuInS、CuIn
2)元素の周期律表の以下の行:IIb、IIIa、IVa、及びIVb、の少なくとも一の元素を含む、水に不溶な硫化物、及びリン化物;
3)TiO+ZnO、TiO+CuO、TiO+RuO、TiO+SnO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、TiO+MoO、TiO+WO、TiO+GeO、並びにV、Nb、Cu、及びMnから選ばれる少なくとも一の元素を含む化合物で表面被覆されたTiO、から選ばれる、水に不溶な複合体、
から選ばれる少なくとも一種の光触媒を含むことを特徴とする、美容毛髪用組成物。
【請求項13】
前記光触媒の1)の範疇のものが、以下の:
‐ V、Nb
‐ RuO、Mn、Bi
‐ Co
‐ CuInS、CuIn
から選ばれることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記光触媒の2)の範疇のものが、以下の:
GaP、CdS、及びTiS
から選ばれることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。

【公表番号】特表2006−514995(P2006−514995A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518138(P2005−518138)
【出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000172
【国際公開番号】WO2004/075680
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】