説明

脊椎ロッド接続具

脊椎ロッド連結システムは、連結機構(28)によって互いに端部同士が解除可能に係合する、脊柱に取り付けるための第1のロッド(12)および頭蓋骨に取り付けるための第2のロッド(30)を含み、第1および第2のロッドのそれぞれの長手方向軸間の角度が可変である。別の実施形態では、連結機構は第1および第2のロッドのそれぞれの長手方向軸が互いに対してある角度をなす。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
脊椎は、その負荷および支持能力を損なう様々な病変の影響を受けやすい。脊椎のそのような病変には、例えば、変性疾患、腫瘍の影響、および、もちろん身体の創傷を原因とする骨折および転位がある。脊椎の可動区分(2つ以上の隣接する椎骨および椎間板組織またはそれらの間の椎間板腔を含む)に影響する、特に椎間板組織に影響する、疾患、変形または損傷の治療では、長い間、変性、破損またはその他の損傷した椎間板の一部または全部を取り除くことが知られてきた。椎間板物質を取り除いた後、人工椎間板、固定インプラント、または他の椎体間装置を椎間板腔に配置することができることも知られている。脊椎区分を単独で、または椎体間装置とともに外部固定することによっても、利益が得られる。脊柱の異常な湾曲および配列を矯正する際、および他の病状を治療するために、脊椎可動区分の安定および固定には細長い剛性プレート、ロッドおよび他の外部固定装置が有益であった。
【0002】
頭蓋骨の基部に延びる脊椎ロッドの固定術では、外科医はロッドを後頭部および軸椎下の角度に合わせて形成する。ロッドを曲げることによって、ロッドに応力がかかり、材料の疲労強度が低下する。さらに、これらのロッドシステムおよび患者の体内構造の形状的および寸法的な特徴によって、外科医は手術中に制約を受け、脊柱および後頭部に沿った最適な配置および取付けを妨げられる。例えば、細長い1部品型ロッドを頚椎の上端と頭蓋骨の後頭部骨の間の位置内へと曲げ、取り扱うことは困難な場合があり、外科医が手術中に配置するロッドシステムの大きさの調整および選択には、限られた選択肢しかない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様では、脊柱に取り付けるための第1の細長いロッドを有する脊椎ロッド連結システムが提供される。第1のロッドは、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる。システムはさらに頭蓋骨に取り付けるための第2の細長いロッドを含む。同様に、第2のロッドも、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる。システムはさらに、第1のロッドの連結部材および第2のロッドの連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構を含み、第1および第2のロッドのそれぞれの長手方向軸が互いに対してある角度をなす。
【0004】
別の態様では、脊柱に取り付けるための第1の細長いロッドを有する脊椎ロッド連結システムが提供される。第1のロッドは、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる。システムはさらに頭蓋骨に取り付けるための第2の細長いロッドを含む。同様に、第2のロッドも、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる。システムはさらに、第1のロッドの連結部材および第2のロッドの連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構を含み、それぞれのロッドの長手方向軸間の角度が一時的に変化し、その後固定され、連結機構がロッドを軸方向およびねじれ方向に互いに対して束縛する。
【0005】
別の態様では、頭蓋骨に延びる脊椎ロッドシステムを組み立てる方法が提供される。この方法は、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる第1のロッドを含む。この方法はさらに頭蓋骨に取り付けるための第2の細長いロッドを含む。同様に、第2のロッドも、連結部材の第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延びる。方法はさらに、第1の連結部材および第2の連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構を設けるステップを含み、第1および第2のロッドのそれぞれの長手方向軸が互いに対してある角度をなしている。この方法はさらに、角度を一時的に変化させ、その後固定するステップを含むことができ、連結機構が第1および第2のロッドを互いに対して軸方向およびねじれ方向で束縛する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の原理を理解しやすくするために、図面に示された実施形態を参照し、それを説明するために特定の用語を使用する。しかしながら、本発明の範囲が制限されるものではないことを理解されたい。本発明に関連する当業者であれば一般に想起するように、本願明細書に図示されている、例示された装置の改変および他の修正、および本発明の原理の他の適用は企図されている。
【0007】
図1には、第1のロッド12および第2のロッド30を含む脊椎ロッド連結システム10が示されている。第1のロッド12および第2のロッド30は、連結機構28を使用して、端部同士が互いに解除可能に連結されている。連結機構28は、後頭部と軸椎下(脊柱の軸下(sub−axial spine))の角度に一致させるためにロッド軸間の必要な角度測定を行いながら、ロッド12、30の端部同士を互いに固定するように構成されている。これにより、ロッドシステムの周囲の組織に対する連結機構の接触面積または侵入性が最小限に抑えられ、後頭部と軸椎下の角度に一致させるために各ロッドを形成する量が低減され、またはなくなる場合もある。
【0008】
第1のロッド12は、ロッド部分14およびロッド部分14の一端に連結部材16を含む。第2のロッド30は、ロッド部分32およびロッド部分32の一端に連結部材16を含む。連結部材28は、ロッド部分29およびその一方の端部に連結本体34を含む。ロッド部分29はどのような形状とすることもでき、どのような数の角度または構成で構成することもできる。ロッド部分14、32は、プレート、フック、スクリュー、ボルト、多軸スクリュー、ステープル、ケーブルまたはワイヤ、縫合糸、クランプ、および/または他の取付け装置およびシステムで、脊柱システムの椎骨または頭蓋骨の後頭部に固定することができる。
【0009】
第1のロッド部分14は第2のロッド部分32の特徴部と異なる特徴部を備えることができる。連結機構28によって、異なる特徴部のロッドの端部同士を互いに固定してロッドシステムを体内構造、手術条件、手術方法に適合させることができる。一実施形態では、特徴部はロッド部分14、32の断面寸法を含む。他の実施形態には、例えば、長さ、輪郭、可撓性、表面特徴、形状、断面計数、弾性、材料特性、および被覆などを含む特徴の1つまたは組み合わせを含むロッド部分の選択および組立体の選択基準が企図されている。
【0010】
図1〜図2に示すように、ロッド部分14は長手方向軸11に沿って伸び、向かい合う側面の間で長手方向軸11を横断する第1の断面寸法22を含む。同様に、ロッド部分32は長手方向軸8に沿って伸び、向かい合う側面の間で長手方向軸8を横断する第2の断面寸法40を含む。断面寸法22は、円柱状のロッド部分32の断面寸法40に対応する直径より小径、大径、または同じとすることができる、円柱状のロッド部分14の直径に対応する。1つの特定の適用では、第1のロッド部分14の直径は頚椎領域など脊椎の第1の部分に沿って延びるサイズであり、第2のロッド部分32の直径は頭蓋骨領域まで延びるサイズである。図2に示すように、軸11は軸8から角度6の位置にある。
【0011】
連結部材16は、ロッド部分14または32からねじ形成されていない端部部材20へと延びるねじ形成された外面を含む。連結部材16は、図1にも示すように、少なくとも1つの側面に沿って接触部分18をさらに含む。接触部分18は、連結部材16に沿って延びる平坦面をもたらすカットアウトによって形成することができる。接触部分18はまた、凹面、凸面、容器(レセプタクル)、または係合部材に接触する他の適切な構成も含むことができる。連結部材16のねじ形成パターンはその完全な周囲を、接触部分18の向かい合う端部の間で延びる。他の実施形態では、詳細は後述するが、係合部材42のための複数の係合位置を形成するように複数の接触部分が連結部材16に沿って設けられていることも企図されている。
【0012】
連結本体34は、連結部材16が解除可能に係合することができるフランジまたはハブを形成するようにロッド部分29に対して拡大することができる。図示された実施形態では、連結本体34は立方体のブロックであるが、長方形または円柱形の形状など他の形状も企図されている。連結本体34は、連結本体34の一端でロット部分29から外向きに開口する、内側に形成された第1の穴36を含む。連結本体34は、第1の穴36を横切って延びる第2の穴38をさらに含む。さらに図1に示すように、第2の穴38は係合部材を受けるために雌ねじを形成することができる。第2の穴38はまた、第1の穴36に直交することができるが、他の向きもまた企図されている。
【0013】
図2に示すように、ロッド12、30を連結機構28に組み付け、それにより連結部材16を穴36に受け、連結本体34にねじ込み係合することによって軸方向で束縛することができる。端部部材20によって、連結部材16を穴36内で配置および整列することが容易になり、連結部材16が連結本体34と斜めにねじ止めされる可能性が回避され、または低減される。ロッド12、30間の軸方向の負荷は、連結機構28がロッド12、30に係合することによって受けられる。したがって、ロッド12、30は連結機構28によって端部同士が互いに連結されるので、ロッドシステム10の構成部品のねじれ負荷は最小限に抑えられる。さらに連結機構28は、図2に示すように、ロッド10が組み立てられるとき、ロッド12の軸11がロッド30の軸8から角度6の位置にあるような形状とすることができる。角度6は後頭部と軸椎下の角度と一致させることができる。
【0014】
ロッド12または30が連結機構28から外れないように、係合部材42を第2の穴38に配置可能であり、連結部材16に係合可能である。一実施形態では、連結部材16の接触部分18は第2の穴38の方向に向けられており、係合部材42は第2の穴38に係合可能な雄ねじを形成した止めねじ44である。止めねじ44を第2の穴38へと送り込むことができるように、六角ドライバーなどの工具と係合するための工具係合陥凹部46が設けられている。端部48が接触部分18と接触するように止めねじ44を第2の穴38へと送り込み、連結部材16が連結本体34内で回転することを防ぎ、ロッド12、30間でのねじれ負荷に抵抗する。
【0015】
他の実施形態では、連結機構28の他の配置も企図されている。例えば、係合部材42は連結部材16の穴または凹部で受け入れられるピンとすることができる。連結本体34はロッド部分32の端部で回転可能に捕捉されるナットとすることができる。連結本体34は差し込み固定タイプの装置、または連結本体34内の戻り止めで受けられる連結部材16のばね付勢されたボールプランジャを含むことができる。別の実施形態では、連結本体34は係合部材のための第2の穴を含まず、連結部材16はその周りを完全にねじ形成することができる。連結本体34内でこのタイプの連結部材16をねじれ方向で束縛するために、連結部材16に固定ねじ形成部を備えることができる。別の実施形態では、単純なねじ形成係合が設けられ、ロッド12、30が脊柱または頭蓋骨に係合することによって、ロッド12、30の相対回転を阻止する。
【0016】
図3〜図4では、脊椎ロッド連結システム110の別の実施形態が示されている。この実施形態の多くの要素は上述の実施形態で見られる要素と同一であり、ここでは繰り返さない。第1のロッド12および第2のロッド30は、連結機構128を使用して端部同士を接して互いに解除可能に連結されている。連結機構128は、後頭部と軸椎下の角度に一致させるためにロッド軸間の必要な角度測定を行いながら、ロッド12、30が互いに端部同士を接して固定されるように構成されている。この実施形態では、連結機構128は互いに直接連結される連結本体34を含む。この実施形態はさらに、上述のすべての特徴および実施形態と同じ特徴をもたらしながら、ロッドシステムを取り囲む組織内への連結機構の接触面積または侵入性を最小化する。
【0017】
さらに連結機構128は、図4に示すように、ロッドシステム110が組み立てられるとき、ロッド12の軸111がロッド30の軸118から角度116の位置にあるような形状とすることができる。角度116は後頭部と軸椎下の角度と一致させることができる。
【0018】
図5〜図6では、脊椎ロッド連結システム210の別の実施形態が示されている。この実施形態の多くの要素は上述の実施形態で見られる要素と同一であり、ここでは繰り返さない。第1のロッド12および第2のロッド30は、連結機構228を使用して端部同士を接して互いに解除可能に連結されている。連結機構228は、後頭部と軸椎下の角度に一致させるためにロッド軸間の必要な角度測定を行いながら、ロッド12、30が互いに端部同士を接して固定されるように構成されている。この実施形態では、連結機構228はその一方の端部に連接接続具(関節コネクタ)205および連結本体34を含む。この実施形態は、上述のすべての特徴および実施形態と同じ特徴をもたらしながら、後頭部と軸椎下の角度に一致させるように、外科医がロッドの軸間で必要な角度を設定し固定することができる連接接続具205を含む。
【0019】
図5では、第1の穴36の反対側の連結本体34の端部にそれぞれ位置する延在部分270、271を含む連接接続具205が示されている。延在部分270は、平坦で軸218に平行な接触面202を有する。延在部分271は、平坦で軸211に平行な接触面203を有する。
【0020】
連接接続具205は、整列された穴204、206を通って延在可能な締結具290をさらに含む。整列された穴204は延在部分270を通って延び、その軸は接触面202に対して直角である。整列された穴206は延在部分271を通って延び、その軸は接触面203に対して直角である。
【0021】
締結具290は穴204を通って配置可能であり、延在部分271の穴206に係合可能であり、接触面202および203が互いに対して動かないようにする。一実施形態では、締結具290は、雌ねじを有する穴206に係合可能な雄ねじ部分291を有する。止めねじ290を穴206へと送り込むことができるように、六角ドライバーなどの工具と係合するための工具係合陥凹部246が設けられている。端部292が延在部分270と接触し、接触面202および203が互いに接触し、互いに対して動くことを防ぎ、連結本体34間のねじれ負荷に抵抗するように、締結具290を穴206内部へと送り込む。接触面202、203の一方または両方は、接触面が互いに対して動かないことを補助するように、歯、スプライン、カム、粗面部分または他の動作防止装置を含むことができる。
【0022】
図6に示すように、脊椎ロッド連結システム210は、ロッド12の軸211がロッド30の軸218から角度216の位置になるように組み立てることができる。締結具290を締結する前に、後頭部と軸椎下の角度と一致させるように、角度216を選択することができる。締結具290は締結後であっても、別の角度216を選択し締結具290を締結し直すことができるように緩めることができる。
【0023】
図7〜図8では、脊椎ロッド連結システム310の別の実施形態が示されている。この実施形態の多くの要素は上述の実施形態で見られる要素と同一であり、ここでは繰り返さない。第1のロッド12および第2のロッド30は、連結機構328を使用して端部同士を接して互いに解除可能に連結されている。連結機構328は、後頭部と軸椎下の角度に一致させるためにロッド軸間の必要な角度測定を行いながら、ロッド12、30が互いに端部同士を接して固定されるように構成されている。この実施形態では、連結機構328はその一方の端部に連接接続具305および連結本体34を含む。この実施形態は、上述のすべての特徴および実施形態と同じ特徴をもたらしながら、後頭部と軸椎下の角度に一致させるように、外科医がロッドの軸間で必要な角度を設定し固定することができる連接接続具305を含む。
【0024】
図7〜図8では、この図には示されていないが、第1の穴36の反対側の連結本体34の端部にそれぞれ位置する延在部分370、371を含む連接接続具305が示されている。延在部分370は、平坦で軸318に平行な接触面202を有する。延在部分371は、平坦で軸311に平行な接触面203を有する。延在部分370は、穴304の軸が軸318からオフセットされている形状である。延在部分371は、穴306の軸が軸311からオフセットされている形状である。この実施形態はさらに、上述の実施形態のすべての特徴をもたらしながら、連結機構、より詳細には連接接続具の、脊柱、頭蓋骨基部および周辺組織への接地面積および侵入性を最小限にする。
【0025】
以上、本発明を図面および上記の説明で詳細に図示および説明したが、これは例示的なものであり、特性を制限するものではないとみなされるべきである。本発明の精神の範囲内で想起されるすべての改変および修正は保護されることが望まれる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】脊椎ロッド連結システムの一実施形態の分解斜視図である。
【図2】組み立てられた図1の脊椎ロッド連結システムの側面図である。
【図3】脊椎ロッド連結システムの別の実施形態の分解斜視図である。
【図4】組み立てられた図3の脊椎ロッド連結システムの側面図である。
【図5】脊椎ロッド連結システムの別の実施形態の分解斜視図である。
【図6】組み立てられた図5の脊椎ロッド連結システムの側面図である。
【図7】脊椎ロッド連結システムの別の実施形態の分解斜視図である。
【図8】組み立てられた図7の脊椎ロッド連結システムの側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脊椎ロッド連結システムにおいて、
脊柱に取り付けるための細長い第1のロッドであって、当該第1のロッドは、第1の端部および反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第1のロッドは、前記第1の端部に第1の特徴部および第1の連結部材を有する、第1のロッドと、
頭蓋骨に取り付けるための細長い第2のロッドであって、当該第2のロッドは、第1の端部および反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第2のロッドは、前記第1の端部に第2の特徴部および第2の連結部材を有する、第2のロッドと、
前記第1の連結部材および前記第2の連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構とを含んでおり、前記第1および第2のロッドのそれぞれの前記長手方向軸が、互いに対して所定の角度をなす、システム。
【請求項2】
前記連結機構が、前記第1および第2のロッドを互いに対して、軸方向およびねじれ方向で束縛する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1および第2の特徴部が、それぞれ前記第1および第2のロッド部分のそれぞれの直径を含み、前記第1の直径が前記第2の直径より大きい、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1および第2の特徴部が、それぞれ前記第1および第2のロッド部分のそれぞれの直径を含み、前記第2の直径が前記第1の直径より大きい、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記連結機構が、第1の端部および反対側の第2の端部を含み、前記第1の端部は第1の連結本体を含み、前記第2の端部は第2の連結本体を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の連結部材が、前記第1の連結本体に解除可能に係合可能であり、前記第2の連結部材が、前記第2の連結本体に解除可能に係合可能である、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の連結本体は雌ねじが形成される第1の穴を含み、当該第1の穴と解除可能に係合するために、前記第1の連結部材は雄ねじが形成されており、前記第2の連結本体は雌ねじが形成される第1の穴を含み、当該第1の穴と解除可能に係合するために、前記第2の連結部材は雄ねじが形成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1および第2の連結部材は、前記連結部材に沿って延びる平坦面の部分によって中断される雄ねじパターンを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記平坦面はねじ形成部を欠く、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1および第2の連結本体の少なくとも一方が、前記第1の穴を横切る向きで交差する第2の穴を含み、当該第2の穴は、雄ねじが形成される止めねじに係合するために、雌ねじを含んでおり、前記連結部材が前記第1の穴に係合するときに、前記連結部材が前記第1の穴内で回転することを防ぐように、前記止めねじが前記連結部材の前記平坦面に係合して配置可能である、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の穴が前記第1の穴と直交する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
脊椎ロッド連結システムにおいて、
脊柱に取り付けるための細長い第1のロッドであって、当該第1のロッドは、第1の端部および反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第1のロッドは、前記第1の端部に第1の特徴部および第1の連結部材を有する、第1のロッドと、
頭蓋骨に取り付けるための細長い第2のロッドであって、当該第2のロッドは、第1の端部および反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第2のロッドは、前記第1の端部に第2の特徴部および第2の連結部材を有する、第2のロッドと、
前記第1の連結部材および前記第2の連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構とを含んでおり、前記第1および第2のロッドのそれぞれの前記長手方向軸の間で、角度を一時的に変化することができて、その後固定することにより、前記連結機構は、前記第1および第2のロッドを互いに対して、軸方向およびねじれ方向で束縛する、システム。
【請求項13】
前記第1および第2の特徴部が、それぞれ前記第1および第2のロッド部分のそれぞれの直径を含み、前記第1の直径が前記第2の直径より大きい、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1および第2の特徴部が、それぞれ前記第1および第2のロッド部分のそれぞれの直径を含み、前記第2の直径が前記第1の直径より大きい、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記連結機構が、第1の端部および反対側の第2の端部の間の連接接続具を含み、前記第1の端部は第1の連結本体を含み、前記第2の端部は第2の連結本体を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の連結部材が、前記第1の連結本体に解除可能に係合可能であり、前記第2の連結部材が、前記第2の連結本体に解除可能に係合可能である、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の連結本体は、雌ねじが形成される第1の穴を含み、当該第1の穴と解除可能に係合するために、前記第1の連結部材は雄ねじが形成されており、前記第2の連結本体は雌ねじが形成される第1の穴を含み、当該第1の穴と解除可能に係合するために、前記第2の連結部材は雄ねじが形成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1および第2の連結部材は、前記連結部材に沿って延びる平坦面の部分によって中断される雄ねじパターンを含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記平坦面はねじ形成部を欠く、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1および第2の連結本体の少なくとも一方が、前記第1の穴を横切る向きで交差する第2の穴を含み、当該第2の穴は、雄ねじが形成される止めねじに係合するために、雌ねじを含んでおり、前記連結部材が前記第1の穴に係合するときに、前記連結部材が前記第1の穴内で回転することを防ぐように、前記止めねじが前記連結部材の前記平坦面に係合して配置可能である、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2の穴が前記第1の穴と直交する、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記連接接続具は、
前記第1の連結本体に連結される第1の延在部分であって、当該第1の延在部分は、前記第1のロッドの軸に平行である接触面を含んでおり、前記第1の延在部分は、前記接触面に直角な穴を含む、第1の延在部分と、
前記第2の連結本体に連結される第2の延在部分であって、当該第2の延在部分は、前記第2のロッドの軸に平行である接触面を含んでおり、前記第2の延在部分は、雌ねじが形成される穴を含み、当該穴は前記接触面に直角である、第2の延在部分と、
雄ねじ形成部分を含む締結具であって、前記雄ねじ形成部分は、前記第1の延在部分の穴を通って挿入され、且つ前記第2の延在部分の穴に解除可能に係合するためである、締結具とを含んでおり、前記第1の延在部分の前記接触面および前記第2の延在部分の前記接触面は、互いに係合して、互いに対して連接することが防がれる、請求項15に記載のシステム。
【請求項23】
前記接触面の少なくとも1つが動作防止装置を含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記動作防止装置がスプラインを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
頭蓋骨に延びる脊椎ロッドシステムを組み立てるための方法であって、
第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第1の端部に第1の特徴部および第1の連結部材を有する、脊柱に取り付けるための細長い第1のロッドを設けるステップと、
第1の端部と反対側の第2の端部の間を長手方向軸に沿って延び、前記第1の端部に第2の特徴部および第2の連結部材を有する、頭蓋骨に取り付けるための細長い第2のロッドを設けるステップと、
前記第1の連結部材および前記第2の連結部材の端部同士を解除可能に連結するための連結機構を設けるステップとを含んでおり、前記第1および第2のロッドのそれぞれの前記長手方向軸が、互いに対して所定の角度をなす、方法。
【請求項26】
前記連結機構が、前記第1および第2のロッドを互いに対して軸方向およびねじれ方向で束縛する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記角度を一時的に変化させ、その後固定して、前記連結機構が前記第1および第2のロッドを互いに対して、軸方向およびねじれ方向で束縛する、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−538088(P2008−538088A)
【公表日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504242(P2008−504242)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/011245
【国際公開番号】WO2006/105069
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(506298792)ウォーソー・オーソペディック・インコーポレーテッド (366)
【Fターム(参考)】