説明

脛骨プラットフォームインプラント

インプラント(6)は、近位脛骨の顆(21)に移植されるために設けられる。このインプラントは、前方縁部(63)が脛骨プラトー(2)の前方輪郭を少なくとも近似的に模倣するような形状に形成される。インプラントは、該インプラントが後方方向及び外側方向において脛骨プラトーの周囲部からできる限り伸長しないような寸法を有し、形状の一致した固定要素を有していないようなプレートの形状に形成され、脛骨プラトーの凹部に引き出しのように押し込まれ、接着され得る。インプラントは、骨組織及び軟部組織を最大限温存すること(できるだけ切開しないこと)を可能にし、必要な切除及び移植はほぼ純粋な前方アクセスにより実施され得る。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は請求項1の前提部に記載された脛骨(tibial)インプラントに関する。さらに、本発明は脛骨プラットフォーム(platform)インプラントを移植する方法に関する。
【0002】
膝関節形成において、関節の全体の置き換えはしばしば必要でない。例えば、この状況は、変成状態が内側だけ若しくは外側だけに存在する欠陥関節位置又は外傷の結果としてしばしば起こる。このような場合、単顆(monocondylar)すなわち単一区画(unicompartmental)の膝関節インプラントが必要とされる。単顆インプラントの使用は、骨材料の必要な損失分を低くし、手術は低侵襲性手術であり、十字靱帯は全膝関節プロテーゼ(full knee prosthesis)と比較すると弱められない。
【0003】
これら利点の故に、一部の外科医は、両区画の膝欠陥、特に膝蓋骨に症状がない及び/又は靱帯組織が無傷である状態が関節顆の両区間の欠陥に見つかったときの治療において単一区画インプラントのペア方式(pair wise)移植を使用する。
【0004】
信頼のある単一区画関節インプラントは、ジンマー(Zimmer)社のアレグレット(ALLEGRETTO)である。脛骨プラトーは、アレグレットの脛骨要素の移植において、一方の側部を切除される。脛骨関節顆の完全な切除はこの処理において行われる。脛骨インプラントは、一方で、固定メカニズムを用いずに移植されて、骨を温存し(できるだけ切開しないようにし)、他方で脛骨の不必要な部分に近位進入し、軟部組織を温存する(できるだけ切開しないようにする)のに寄与する。よって、アレグレット脛骨要素は切除面に置かれ、「アンレー(onlay)」又はアンレーインプラントと称される。アレグレットインプラントの皮質カバーはインプラントのとてもよい安定性を提供する。上記切除は計器を用いて行われ、該計器は、切り込みの再現を確実にし、患者及び外科医についてのリスクを最終的に減じる。インプラントは断面円形部分を有している。インプラントは、関節表面と接着面(cementing surface)とを結合し、該接着面は単一部品として骨に固定するために設けられている。これに関連して、接着側部が金属から形成され且つ関節面がプラスチックから形成された構成が公知である。これは、骨に固定されるほぼ金属製のベースプレートと、プラスチックから形成され且つベースプレートに(ほぼ取り外し自在に)固定されて関節面を提供する半月要素(meniscus)とを有しているインプラント(より大きな高さを有している)とは異なり、単一部材インプラントである。
【0005】
従来の単一区画膝プロテーゼの利点にもかかわらず、外科手術はより低侵襲性の方に向かっており、骨を再現するインプラントは、該インプラントのサイズをさらに減じ、これに不随して外科手術のさらなる最適化をより必要とする。低侵襲性の進入は、感染のリスクを低減し、回復の期間を早め、一方、プライマリケア(primary care)におけるより低い骨の損失は、修正インプラントの後の移植についての選択肢を残している。
【0006】
「インレー(inlay)」インプラントは、例えば「ジャーナル・オブ・ボーン・アンド・ジョイント・サージェリ(The Journal of Bone and Joint Surgery)」の第53B巻第2号(1971年5月発行)から公知である。この処理において、ポケット部が、骨により全ての側部を囲まれた横断面の近位部における脛骨プラトーに形成され、インプラントは該ポケット部にはめ込まれる。皮質骨は理想的には温存される(できるだけ切開されない)。他方、外科医はポケット部の形成において自由に及び深さの制限なしに作業すべきである。これは、外科医のスキル及び切除面の視野をより要求し、特定の方法における最小化した侵襲性のアプローチに矛盾する。同様に、近位進入は、軟部組織に実施する切り込みの無い大腿骨顆により妨害されるので、近位進入は困難である。さらに、インプラントは海綿骨により支持されているだけである。
【0007】
米国特許第6783550号は、脛骨要素がプレートの形状で、前方進入により近位及び前方に開口された脛骨プラトーのスリット状切除部に挿入される膝関節インプラントを開示している。プレートの形状は、例えば矩形又はその他の望まれる形状として説明されている。
【0008】
単顆脛骨インプラントはPCT国際公開第WO00/44316号から公知である。該単顆脛骨インプラントは、骨の切除面に固定する脛骨プレートと、関節面を有し且つ該切除面に配置される半月要素とを含んでいる。
【0009】
同様に、仏国特許第2686792号に開示されている脛骨インプラントは、ベースプレートと関節のための半月要素とを含んでいる。該インプラントは円形であり、輪郭は前方及び後方において同じ形状である。
【発明の開示】
【0010】
最小化された侵襲性移植を可能にする最初に説明した種類のインプラントが本明細書において提案される。より詳しくは、インプラントは、該インプラントが近位脛骨にほぼ純粋な前方進入を介して移植されるように説明される。さらなる形態によれば、骨組織の損失は低い。本発明の別の態様によれば、インプラントは、切除された骨の体積が、できる限り完全に満たされるように説明される。これは、基礎となる骨の荷重をできる限り拡散し、インプラントが海綿骨に沈む危険性を防止するのに寄与する。特に、インプラントは、該インプラントが皮質骨組織により少なくとも部分的に支持されるように説明される。これは、該インプラントが、犠牲になった骨組織の代わりに、できる限り多くの有利な効果を達成するように試みることを意味している。さらに別の態様によれば、移植は、移植のために要求される骨の切り込みが計器により再現自在なガイドでなされるように説明される。
【0011】
請求項1に記載のインプラントは、他の有利な特性に加えてこれら特性を有している。
【0012】
従って、反対側に配置され且つ関節面及び/又は接着面として設けられた2つの表面を有するプレート状インプラントが説明される。つまり、特に単一部材インプラントは、脛骨の切除面に固定する面と関節面とを有する。これに関連して、インプラントは完全にプラスチックから形成される。これに点については、例えば、インプラントは、両側部は、同一であり且つ関節面及び接着面として機能することができる。別の実施例において、一方の側部は特に接着面として形成され、一方の側面は特に関節面として形成される。別の実施例において、インプラントは、関節面として機能するプラスチック面、特にPE面と、PE面に堅固に結合された金属側部とを有している。例えば、該金属側部は、粗くブラスト加工されたチタン、ジンマー社より「サルメッシュ(Sulmesh)」又は多孔性の金属構造体の製造のためのジンマー社により開発された技術の「トラベキュラーメタル(Trabecular Metal)」として市販されているようなチタンワイヤメッシュ構造体により形成され、該技術においては、タンタルが多孔性カーボン構造体に蒸発コーティングされる。これら2つの表面の1つの平面図において、インプラントは、ほぼ直線状に延在し且つ両面に配置された少なくとも第1側部と第2側部とを有する境界を有している。これに関連して、第2側部は第1側部より短い。第1側部は、隆起部に隣接して配置されるために、つまり前方後方範囲により、移植されたインプラントを伴う脛骨プラトーの中央に向かって配置されるために設けられる。第2側部は、脛骨プラトーの外側縁部又は内側縁部の方に移植されるために設けられる。よって、第1側部は中央側部と呼ばれ、第2側部は周囲側部と呼ばれ、中央側部及び周囲側部は、インプラントが移植される顆に応じて内側又は外側に存在するようになり得る。境界の第3前方側部は2つの直線側部の間に延在し且つ凸形状を有する。第1側部及び第2側部への第3側部の移行は接線方向ではなく、ゼロではない角度を有し、つまり、角が該移行部に存在し、2若しくは3ミリメータ又は十分小さな半径を有する移行部分も本明細書においては当業者により角として考えられる。なぜなら、第3側部のように、前方輪郭から第1側部及び第2側部への直接及び接線方向の移行が存在しないからである。境界は、第3側部と対向して配置され且つ第1側部と第2側部とを結合する後方第4側部をさらに有する。後方第4側部の輪郭は前方第3側部の輪郭とは異なる。前方第3側部は前方外側境界又は前方内側境界に沿って存在するように設けられる。よって、特に、第3側部は、近位脛骨の平面図の前方外側輪郭及び/若しくは前方内側輪郭に近似された輪郭、又は近位脛骨の平面図の前方外側輪郭及び/若しくは前方内側輪郭にほぼ対応する解剖学的な輪郭を有する。対照的に、本明細書において説明されるインプラントの第4側部は脛骨プラトーにおける機械加工された凹部に一致するように設けられ、該凹部の形状は解剖学的な形態に適合するようには最初に与えられておらず、むしろ骨において容易に形成される形態及び外科医の他の実用的な要望に関する姿勢にされる。
【0013】
前方第3側部に一致すべき又は近似されるべきである所望の輪郭の決断は、次のようになされる。例えば、類似するサイズの複数の脛骨プラトーがx線写真において測定されるか、切除の際に測定され、平均値が求められて、所望の輪郭が決められる。妥当な近似で人間の骨格の全範囲をカバーし得るために、特定のクラス内及び上記の全てのサイズのステージ内においてこの輪郭を変えることが当然必要とされる。
【0014】
反対側に配置された第1及び第2直線側部は以下において長手方向側部と称される。
【0015】
反対側に配置された第1側部及び第2側部は、本明細書において説明されるインプラントのある実施例においてほぼ平行であり、別の実施例においては、第1側部及び第2側部は、前方後方範囲において集束(小さな角度で集束)し、2つの側部の間の角度は、好ましくは10°未満であり、特定の場合には7°未満であり、又は5°未満である。このプロセスにおいて、平行な範囲は、移植の際のダブルマッチング(double matching)問題を防止すること、及び脛骨プラトーの切断部の形成におけるずれに対してより寛容になることに寄与し、前方−後方範囲集束側部を有する実施例は、選択された外科的な技法に応じて外科医にハンドリングにおける利点、例えば、さらなる保持効果を提供し、“圧入効果”が切断部へのくさび状インプラントの打ち込みによって達成され得る。小さなくさび角度は切断部におけるインプラントの摩擦固定をサポートする。
【0016】
解剖学的に輪郭形成された第3側部は、ある実施例において凸アーチ状の部分を有し、特定の実施例において、凸円形のアーチ状部分を有する。典型的な実施例において、第3側部の全体は弧の一部として形成される。別の実施例において、インプラントの第3側部はほぼ直線の部分を有し、該ほぼ直線の部分は、特にアーチ状部分に加えて配置され、第1側部に隣接している。
【0017】
この観点において、本発明は、異なるインプラントサイズにおいて前方輪郭の直線部を有する異なるサイズの1組のインプラントを含み、前方輪郭の全体は弧の輪郭から画定される。例えば、小さなサイズのインプラントは前方部においてアーチ状輪郭領域だけを有し、大きなサイズのインプラントは同じインプラントのセット内に直線部をも有する。
【0018】
インプラントの解剖学的に輪郭形成された第3側部は接線を有し、第1側部及び第2側部に隣接して配置された接線は区別され(別個のものであり)、第1側部に隣接して配置された第1接線は第1側部との第1角度を有し、第2側部に隣接して配置された第2接線は、第2側部との第2角度を有し、第1角度は第2角度より大きい。第1角度は、例えば65°から90°の範囲内である。該角度は、特定の場合、少なくとも75°である。さらなる実施例においては、該角度は最大で85°である。さらなる実施例において、該角度は82°である。第2角度は、例えば45°未満であり、より明確には最大で30°である。該角度は、例えば少なくとも15°又は少なくとも20°であり、より明確な実施例においては20°から30°の範囲内である。第1接線と第2接線との間の角度は、例えば、10°から90°の範囲内であり、より明確な実施例においては、30°から60°又は30°から70°の範囲内である。第1側部との第1接線の角度は、インプラントが脛骨プラトーにおける隆起部の側面に対し中心をずらされて移植されることを引き起こし、これらは脛骨の前方輪郭にマッチされるべきであり、よって、インプラントの予め設定された前方−後方姿勢により、脛骨におけるインプラントの位置をほぼ画定する。第2側部への移行部における第2角度は、脛骨のサイズと比較した場合、インプラントの幅についての基準であり、接線方向ではない移行部は、インプラントが脛骨プラトーの外側外周まで到達しないことを画定する。インプラントは、骨物質、特に皮質骨物質が、脛骨プラトーの(内側又は外側の)側部外周部において得られるような大きさに形成される。
【0019】
さらなる実施例において、後方第4側部の輪郭は、少なくとも1つの直線部分を有し、該直線部は、特に境界の第1側部に隣接しており、該後方第4側部は、脛骨プラトーの中心に面する境界の側部に隣接し且つ第1側部に垂直である。
【0020】
第4実施例において、後方第4側部は凸アーチ状輪郭を有し、特には、円弧の形状の輪郭を有し、特定の実施例において、第2の長手方向側部より短い側部と統合する。アーチ状輪郭の他端において、該円弧の形状の輪郭は、例えば第1長手方向側部の周囲に配置され、更なる特定の実施例において直線輪郭に統合する接線を有する。後方アーチ状輪郭の曲げ半径は、例えば少なくとも5mm、特定の場合には少なくとも8mm、又は少なくとも10mmであり、丸みのあるすなわち角を削られた角部とは異なる。
【0021】
インプラントのある実施例において、インプラントの2つの表面の少なくとも一方は、凹状に曲げられるか、凹状に曲げられた領域を持つように形成される。この表面は、関節面として特に適している。この実施例のさらなる発展形においては、両面が、鏡面対称で同じである凹状の幾何学的形態を有している。よって、この種類のインプラントは、右側の脛骨及び左側の脛骨への内側移植並びに外側移植に適している。この処理において、表面の凹状の構造(部)は、移植位置に応じて、関節面又は骨セメントの受け入れのためのポケット部として機能する。
【0022】
別の実施例において、インプラントは専用の関節面及び専用の接着面を有している。例えば、接着面は隆起部及び凹部を含む構造を有している。
【0023】
上記において説明されたインプラントは、接着面から突出し且つ骨における固定部にマッチした形状に設けられた差し込み部(spigot)又はウェブ(web)のような固定要素にマッチした形状を有していない。この特徴は、特に、インプラントが、対応する準備をされた脛骨へのほぼ純粋な前方進入による移植に適するようにさせる。この処理において、インプラントは、例えば、脛骨プラトーに加工された切断部に前方から挿入される。準備された切断部は外側及び内側に境界を設けられ、該境界は、ある実施例において、2つの矢状面又は多くても20°又は25°まで、しかし少なくとも15°未満又は10°未満により横断面における矢状面に対して、すなわち長手軸の周りにわずかに回転された表面により境界を設けられている。切断部の後方境界部は、前方−後方方向において見たとき、脛骨の後方境界部の前にある。つまり骨組織は、後方部において維持されている。切除面の深さの境界、すなわち切断部の遠位部の境界は、横断面により形成される。切断部は、皮質骨を経てガイドされ、前方において自由に進入自在である。その後インプラントは、固定要素にマッチした形状を有していない故に、ほぼ純粋な前方後方動作により脛骨に引き出しのように移植される。インプラントは特に接着される。
【0024】
最大限の骨の保有を保証するために、関節面及び/又は接着面として使用される2つの表面の間のインプラントのもっとも厚い位置における最大の厚みは、最大で15mmであり、特定の場合には10mm未満である。インプラントの強度を保証するために、インプラントはある実施例における最も薄い位置において少なくとも5mmの最小の厚みを有する。形成されるべき切除部の深さは、インプラントの最大厚みに対応する。
【0025】
本発明は、図面に示した実施例を参照しつつ以下において詳しく説明される。これに関連して、実施例及び図面は、例示的なものとして理解されるべきであり、特許請求の範囲に記載された発明の限定として使用すべきでない。図面は簡略化されており、すなわち、本発明の理解に必要の無い細部は省略されている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
脛骨1の近位部が図1に示されている。脛骨の関節顆21及び22並びに隆起部23が脛骨プラトー(tibial plateau)を有する脛骨頭部に配置されている。上記において説明した種類のインプラントの移植のために、脛骨プラトーの一部が、脛骨プラトー又は脛骨顆から除去される。当該部分は、外側及び内側切除面31、32、前方切除面33、及び遠位切除面34により境界を設けられている。近位及び前方において開口し、進入自在な浅い切断部が脛骨に形成される。要求されるステップは、屈曲した状態の膝でほぼ純粋な前方進入、すなわち前方外側又は前方内側進入により行われる。切断部を形成する可能性は、横断面において前方後方送り装置(feed)により互いに隣接してなされる複数の切り込み動作で軸方向に動作するドリル又は切断道具により骨材料を除去することからなる。別の手術においては、切除面31及び32は、矢状方向の切り込み、又は例えば前方後方方向において適切な道具により近位遠位方向にガイドされるほぼ矢状方向に伸長する切り込みにより形成される。または、該切除面31及び32は、軟部組織を高度に温存する(できるだけ切開しない)屈曲した状態の膝により得られるようになる小さな(低い)近位スペース条件を有する矢状面に伸長する長手方向部若しくは矢状面に対してわずかに幅方向に回転させられた面において形成される。切除面34は横断面において前方後方に行われる切り込みにより形成され得る。このように画定された骨部の除去の後、例えば図1aに示した凹部が得られる。切断部は、適切なミル加工工具・機械により形成され、この場合、好ましくは、送り動作はほぼ前方後方において行われる。後方を丸められた図1bに示した凹部は、例えばガイドされるミル加工工具・機械、特に横断面においてガイドされ、後方境界のための適切なガイドトラックにおいてさらにガイドされる指型(フィンガータイプ)の道具により形成される。全ての切り込みは適切な切り込みのための計器を用いて適切に行われる。これは、形成されるべき切断部の前方進入、脛骨プラトーの前方エッジにおける切り込みの照合能力(reference capability)の故に非常に容易に可能である。
【0027】
図2の例においては、図1bの説明により切除された脛骨プラトーの近位遠位の図が示されている。脛骨の前方側部及び後方側部は符号A及び符号Pによりそれぞれ記されている。脛骨の前方後方軸は符号5で示される。符号21及び符号22は脛骨プラトーの顆を示している。隆起部は符号23で示され、十字靱帯の開始点は符号24及び符号25で示される。十字靱帯を維持し、十字靱帯付着部をできる限り弱めることが無傷の十字靱帯組織を有する患者における膝関節を温存する(できるだけ切開しない)ために必然的に望まれ、単顆プロテーゼがこの要求を満たすのに最も適している。隆起部に面する中央切除面31及び周囲切除面32は、図2aにおける前方後方軸に平行に形成される。内側切除面及び外側切除面、すなわち中央切除面及び周囲切除面、並びにこれらに対する後方切除面は、インプラントの幾何学的構造及び選択された外科的技法に応じて変わる。例えば、切除面31及び32は平行に形成されるべきとは限らない。外科医は、特に表面同士の間の移行部を丸め、脛骨プラトーにおけるノッチ効果を防止する。特許請求の範囲に記載された内容内に含まれる異なる可能な実施例(これだけに限定されない)は、更なる実施例として以下に示されている。遠位切除面34は平面図において認識することができる。該遠位切除面34は海綿骨領域29及び前方部に皮質骨領域28を含んでいる。皮質骨組織は後方部及び周囲部、すなわち脛骨プラトーの側部(内側又は外側)の周囲部において維持されている。これによって、横断面において挿入されるべきインプラントのよい固定ができる。
【0028】
周囲という表現は、本明細書では「脛骨の側部に面する」として理解されるべきであり、これはインプラントの位置に応じて内側又は外側を意味し得る。つまり、インプラントが内側顆に移植されるならば、脛骨の内側部がこれにより理解されるべきである。反対に、インプラントが脛骨の外側顆に移植されるならば、周囲は外側と同様の意味である。同じように、中央という表現は、横断面における隆起部に面する姿勢・位置として理解されるべきである。
【0029】
図2b及び図2cは、インプラントの移植のための切除部が横断面(transverse plane)において角度51だけ回転されて形成された本発明の実施例を示している。
【0030】
図3は図1aによる脛骨プラトーの切除部を示している。
【0031】
図1b及び図2に基づき準備された脛骨への移植に適した典型的なインプラントの平面図が図4に示されている。インプラント6は、第1表面7が見える状態で、平面図として示されている。この平面図におけるインプラントの境界部は、切除面31及び32における移植のために設けられた第1側部61及び第2側部62を有している。上記において説明された定義によれば、符号61は隆起部に隣接する移植のために設けられたインプラントの中央側部であり、符号62は周囲側部である。インプラントの第3側部63は凸アーチ状範囲を有し、弧の局部半径(local radius)は符号Rにより示されている。インプラントの第3前方側部63は、できる限り解剖学的な形状に形成され、前方周囲領域(すなわち、前方内側領域及び/又は前方外側領域)すなわち切除部が前方において皮質骨を貫通する領域において近位の脛骨又は脛骨プラトーの輪郭にできるだけ近いように近似される。特定の実施例において、弧は円の弧であるか楕円の弧である。別の実施例において、インプラントの前方の輪郭は、複数の異なる半径の円弧及び/又はアーチ状の部分並びにほぼ直線範囲を有する部分からなる。第3側部は2つの特徴的な接線、すなわち第1側部61に隣接する第1接線66と第2側部62に隣接する第2接線67とを有する。該第1接線66及び第2接線67は、第1側部又は第2側部と共に角度611及び612を形成する。第1接線66及び第2接線67とにより角度613が形成される。図示した実施例においては、例えば、側部61及び62は平行であり、角度611は80°と90°との間の範囲内であり、角度612は約30°である。角度の範囲は特許請求の範囲に記載されている。第2側部62との前方輪郭の接線67を有する角度612は、全脛骨プラトーの幅に関係するインプラントの幅に依存することは当業者には自明のことである。本明細書において提案されたインプラントは、幅が脛骨プラトーの外側周囲において骨物質を維持するのに常に十分小さいことにより実際に特徴付けられる。よって、前方第3側部は第2側部に接線方向に統合されない。つまり本明細書において提案されたインプラントにおける角度612は、例えば少なくとも10°又は15°である。前方側部63から外側及び/又は内側側部61及び62への移行部が丸められているとき、角部の接線66及び67は前方輪郭の延長により画定され得る。インプラントの後方側部64は、直線部641とアーチ状部642とを含み、該アーチ状部はこの実施例においては、半径rを有する円弧であり、第2側部62及び直線部641への接線方向移行部を有している。とりわけ、アーチ状輪郭部は、外科医に切除された凹部においてインプラントを少しだけ回転させることを可能にする。後方において、少なくともほぼ直角に内側第1側部61に隣接する直線輪郭部は、骨の機械加工を容易にし、インプラントの支持面を増やす。表面7は例えば関節面である。
【0032】
図5は図4のインプラントによる線V−Vに沿った典型的な切断面を示している。図5aによる1実施例においては、表面7及び8は鏡面対称で同じ輪郭を有している。よって、表面7及び表面8は関節面として移植され得る。その後、それぞれ両面に配置された凹状のポケット部は、移植において骨セメントの受け入れのために役立つ。
【0033】
このように形成されたインプラントは右又は左の脛骨における内側移植及び外側移植に適している。これとは異なり、図5bに示したインプラントは、凹状の領域を含む関節面7とほぼ平坦な接着面8とを有している。この例においては、インプラントは、ポリエチレン関節要素68及び固定側部における層69を有し、該層69は、例えばチタン、「トラベキュラーメタル(Trabecular Metal)」のような多孔性の「発泡(Foam)」金属、又はジンマー(Zimmer)社により「サルメッシュ(Sulmesh)」として市販されているチタンワイヤメッシュから形成される。しかし、これに関連して、プラスチック及び金属は堅固に結合される。つまり、該インプラントは単一部材(ワンピース)のインプラントである。インプラントの接着面は、図5cによるインプラントの実施例において、突起部及び凹部81を有し、骨セメントとの向上された結合を達成する。図5c及び図5aに示したインプラントも、単一の材料からなり、当該単一の材料は例えばポリエチレン材料、特に高架橋ポリエチレン、及びαトコフェロールにより安定化された別のポリエチレンからなり、当然図5bに示した形状も、例えば、上記ポリエチレン材料の1つから完全に製造され得る。これに関連して、図5の矢状面における断面を示した異なる実施例は、関節面の異なる実施例のための例を示している。関節面は、図5a及び図5bにおける例については、球状に凹形状に形成され、つまり、関節面は前額面(frontal plane)の断面において所定の輪郭に形成されている。関節面は、図5cでは、円柱状に凹状に形成されている。
【0034】
本明細書において説明され且つ特許請求の範囲に記載されたインプラントの移植は、接着される形態で行われる。ある実施例において、インプラントは、移植のための準備をされた骨に対する結合部に一致した形状に設けられた固定手段を有していない。よって、ほぼ純粋な前方進入により脛骨プラットフォームの切除を行うこと及び前方進入により引き出しの形態(引き出しのように)で脛骨の切断部にインプラントを挿入することが可能である。全ての進入は、ほぼ前方、すなわち前方外側又は前方内側においてほぼ行われ、脛骨への近位進入は要求されないので、靱帯組織及び軟部組織を最大限温存する(できるだけ切開しない)ことができる。屈曲した状態の膝により、大腿骨の切除及び単顆大腿骨要素の移植が同一の前方進入により行われ得る。これは、インプラント及び外科手術の最小化された侵襲アプローチである。
【0035】
図6は、関節面及び接着面から見たインプラント6の2つの実施例を示している。符号7は関節面を示し、符号8は接着面を示している。骨セメントの受け入れのための凹部81は異なる構造・形状を有している。
【0036】
図7は、移植されたインプラント6を有する脛骨1の一例を示している。認識され得るように、インプラント6の前方側部63は適切な方法により、脛骨プラトーの前方縁部を模倣している(インプラント6の前方側部63は脛骨プラトーの前方縁部の代替物となっている)。前方領域においては、図2及び図3を合わせて見ると認識され得るように、インプラントは遠位切除面の皮質部分に位置するようになる。よって、インプラントは適切な前方支持部を有する。外科医は、インプラントの所定の内側乃至外側位置により、脛骨の前方輪郭に対する前方インプラントの輪郭の一致を向上させることができ、図2b及び図2c又は図3b及び図3cによる切除部の傾いた位置を用いて、インプラントのわずかな回転により脛骨の前方輪郭に対する前方インプラントの輪郭の一致を向上させてもよい。
【0037】
図8は、上記において説明した種類の通常の形状のインプラントの説明のための幾つかの典型的な寸法の定義(内側長L1、前方幅bA、後方幅bP、前方輪郭長(高さ)H)を示している。図示した例においては、前方輪郭は直線部631及びアーチ状部からなる。該アーチ状部は、位置依存性の半径R(φ)を通常有し、半径が位置に依存しなければ、当該前方輪郭は円弧である。全ての側部の間の移行部は丸みを付けられている。端部接線66及び67は、側部の仮想の交点までの延長により、この交点において画定される。半径rを有する丸みを付けられた後方輪郭は点線で示され、第2側部62及び直線後方輪郭に接線方向に統合される。
【0038】
特定の実施例は、以下の寸法パラメータを有し、インプラントによる脛骨プラットフォームの前方エッジの解剖学的な輪郭の特によい模倣を達成する。すなわち、インプラントの前方幅は、16mmから37mmの範囲であり、特定の場合には34mmであり、特定の場合には18mmから33mmの範囲内であり、例えばインプラントのサイズに依存するインプラント製品群(family)内において異なる。ある実施例において、丸みを付けられた前方輪郭領域は、アーチ状の形状を有し、円の前方弧の半径は17mmから40mmの範囲内であり、特定の場合には24mmから33mmの範囲内である。円弧の半径に対する前方幅の比は、例えば0.8から1.2の範囲内であり、特定の実施例においては、0.8から1の範囲内である。特定の実施例において、前方幅に対する円弧の前方半径の比は、1から1.3である。輪郭長(高さ)は、3.3mmから37mmの範囲内であり、特定の場合には10mmから25mmであり、さらには13mmから20mmである。前方幅に対する輪郭長(高さ)の比は、例えば0.55から0.75の範囲内であり、特定の場合には0.60から0.70の範囲内である。後方幅は、例えば10mmから30mmの範囲内であり、特定の場合には12mmから25mmの範囲内であり、さらには14mmから22mmの範囲内である。前方幅に対する後方半径の比は、0.60から0.85であり、特定の場合には0.65から0.78である。インプラント長は、30mmから60mmの範囲内であり、特定の場合には35mmから57mm又は35mmから55mmの範囲内である。後方幅に対するインプラント長の比は約1.7から1.9の範囲内である。
【0039】
ある実施例において、インプラントの解剖学的な側部63は、円弧及び直線状に伸長し且つ第1側部に隣接して配置された部分631により形成される。直線状に伸長するこの部分の長さは、約4mmから10mmの範囲内である。特に、第1側部における第3側部の端部接線は、65°から90°の範囲内の第1側部との角度を有し、この角度は、75°又は80°から85°の範囲内であり、特定の場合には82°である。特に、第2側部における端部接線は、10°から約35°の範囲内の該第2側部との角度を有する。
【0040】
典型的な1組のインプラントは、異なるサイズのインプラントを含んでおり、前方幅は、例えば16mmから33mm、特定の場合には19mmから33mmの範囲内である。前方幅に対する円弧の前方半径の比は、1から1.30の範囲内において変化し、特定の実施例において、この比は、最も小さいインプラントサイズから最も大きいインプラントサイズに減少する。前方幅に対する後方長の比は、0.6から0.7の範囲内である。前方幅に対する後方半径の比は、0.65から0.8の範囲内であり、前方幅に対する長さの比は、1.65から1.9の範囲内である。これらの全ての比によると、最も大きな値は、最も小さなインプラントサイズにより起こり、最も小さな値は、最も大きなインプラントサイズにより起こる。ある実施例において、前方輪郭部は、最も小さなインプラントサイズにおいては、連続して曲げられており、大きなインプラントサイズにおいては、直線状の前方アーチ状領域をも有している。中央第1側部における前方輪郭の接線の中央第1側部との角度は、80°から85°の範囲内であり、特定の場合には82°であり、さらに特定の場合には、全てのインプラントサイズのためのインプラントセット内において一定である。
[41]ある実施例においては、インプラントは、ポリエチレン、特に高度に架橋されたポリエチレン、及び/又は超高分子ポリエチレンから形成される。さらなる発展形においては、ポリエチレンはαトコフォロール(ビタミンE)をドープされている。ある実施例において、2つの表面の間のインプラントの厚みは、いかなる点においても5mm未満ではない。この実施例のさらなる発展形においては、インプラントの厚みは、いかなる点においても15mmより厚くなく、最大の厚みは、例えば、最大で13mm、10mm、又は8mmまでの範囲内である。
[42]本明細書においてなされた説明の観点から、特許請求の範囲に記載されたインプラントのさらなる実施例は当業者には明らかであり、該さらなる実施例は本明細書においては明らかには示されていない。
【符号の説明】
【0041】
1 脛骨
2 脛骨頭部
5 前方−後方軸
6 インプラント
7 第1表面、関節面
8 第2表面、接着面
21 関節顆
22 関節顆
23 隆起部
24 前方十字靱帯の接着点
25 後方十字靱帯の接着点
28 皮質骨
29 海綿骨
31 中央側部(内側又は外側)の切除面
32 周囲側部(内側又は外側)の切除面
33 前方切除面
34 遠位切除面
51 前方−後方軸に対する移植軸の角度
61 インプラントの第1中央(内側又は外側)側部
62 インプラントの第2周囲(内側又は外側)側部
63 インプラントの前方側部
64 インプラントの後方側部
66 前方輪郭の第1(中央)接線
67 前方輪郭の第2(周囲)接線
81 骨セメントの受け入れのための凹部
611 第1接線と第1側部との間の角度
612 第2接線と第2側部との間の角度
613 第1接線と第2接線との間の角度
631 前方直線輪郭領域
641 後方直線輪郭領域
642 後方曲線輪郭領域
A 前方
P 後方
R 前方弧半径
r 後方弧半径
L1 中央幅
bA 前方幅
bP 後方幅
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの表面(7、8)を含む脛骨プラットフォームインプラントであって、前記2つの表面は互いに反対になるように両面に配置され、前記2つの表面の少なくとも一方の表面は少なくとも関節面として設けられ、少なくとも他方の表面は少なくとも接着面として設けられ、前記インプラントは、前記2つの表面の一方の面において外周を有し、前記外周は、ほぼ直線状に延在し且つ互いに反対側に配置された少なくとも1つの第1側部(61)と第2側部(62)とを有し、前記外周は、前方第3側部(63)において凸アーチ状の輪郭部を有し、前記第1側部及び前記第2側部への移行部を有し、前記移行部が、接線方向ではなく、ゼロではない角度を有している脛骨プラットフォームインプラントにおいて、
前記外周の後方第4側部は前記第3側部と異なる輪郭部を有することを特徴とする脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項2】
前記第1側部(61)は前記第2側部(62)より長いことを特徴する請求項1に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項3】
前記第3側部(63)における前記外周の前記輪郭部は、近位脛骨の面の前方外側の輪郭及び/又は前方内側の輪郭に近似され、特にはほぼ一致することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項4】
前記第3側部(63)は、前記第1側部(61)に隣接し且つ前記第1側部と第1角度(611)なす第1接線(66)と、前記第2側部に隣接し且つ前記第2側部と角度(612)をなす第2接線(67)とを有し、前記第1角度は前記第2角度よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項5】
前記第1角度は、65°から90°の範囲であり、特には75°から85°の範囲であり、特には82°であることを特徴とする請求項4に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項6】
前記第2角度は、45°未満であり、特には最大で30°であり、及び/又は前記第2角度は少なくとも15°であり、特には、前記第2角度は20°から30°の範囲であることを特徴とする請求項4又は5の一方に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項7】
前記前方第3側部(63)の前記輪郭部は円弧を含み、特に全体として円弧の形状であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項8】
前記第3側部は、ほぼ直線状に延在し且つ前記第1側部に隣接して配置された部分(631)を含み、前記第3側部においては、凸状に曲げられた輪郭部が特に接線方向に隣接していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項9】
前記第1側部(61)及び前記第2側部(62)は平行であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項10】
前記前方第4側部(64)は、特に前記第1側部(61)に隣接して配置され、特に前記第1側部(61)に垂直に配置された直線部(641)を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項11】
前記後方第4側部(64)は特にアーチ状である凸アーチ状の輪郭部(642)を含むことを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項12】
前記後方アーチ状輪郭部は、前記第2側部に接線方向に統合することを特徴とする請求項11に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項13】
前記後方アーチ状輪郭部は、端部において、前記第1側部と面しており、前記第1側部に垂直である接線を有していることを特徴とする請求項11又は12の一方に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項14】
前記アーチ状輪郭部の曲率半径(r)は、各ポイントにおいて、少なくも5mm、特には少なくとも8mm、さらに特には少なくとも10mmであることを特徴とする請求項11から13のいずれか1つい記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項15】
少なくとも1つの表面(7、8)は凹状であることを特徴とする請求項1から14のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項16】
両表面が同一の鏡面対称の凹形面であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項17】
前記表面の1つは専用の関節面(7)として形成され、前記他方の表面は専用の接着面(8)として形成されることを特徴とする請求項1から15のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項18】
前記接着面(8)は隆起部と凹部(81)とを含む構造を有していることを特徴とする請求項17に記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項19】
前記インプラントは固着要素を有しておらず、特に固着要素にマッチした形状であることを特徴とする請求項1から18のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項20】
前記インプラントは、ほぼ純粋な前方進入により、対応して準備された脛骨(1)への移植に適していることを特徴とする請求項1から19のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。
【請求項21】
前記第1表面と前記第2表面との間を測定したインプラントの厚みは、最大で10mmであることを特徴とする請求項1から20のいずれか1つに記載の脛骨プラットフォームインプラント。

【公表番号】特表2009−525095(P2009−525095A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552806(P2008−552806)
【出願日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際出願番号】PCT/EP2007/050986
【国際公開番号】WO2007/090784
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(504339572)ツィンマー・ゲーエムベーハー (9)
【Fターム(参考)】