説明

脱臭装置

【課題】UVランプを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプの近傍にヒータを設けなくても、UVランプの輝度の低下を抑えつつ、オゾン発生ユニット内での空気の除菌や脱臭の効果を確保すること。
【解決手段】吸込口26から吸込んだ空気を吹出口28から放出する送風機12と、空気通路に配置され、空気を脱臭する脱臭フィルタ54aと脱臭フィルタ54aを加熱して再生するためのヒータ54bとを有するヒータ脱臭ユニット54と、ヒータ脱臭ユニット54よりも空気通路の下流側に配置され、UVランプ16bを有するオゾン発生ユニット16と、送風機12の駆動とヒータ54bの通電とUVランプ16bの通電とを制御する制御ユニット41とを備えた脱臭装置であって、制御ユニット41は脱臭装置の脱臭運転時、送風機12を駆動しUVランプ16bへ通電する間は少なくともヒータ54bへ通電するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UVランプを備える脱臭装置に関し、詳細には、UVランプの寿命と輝度を改善するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紫外線を照射するUVランプが知られている。このランプは周囲温度が低いときに点灯させると、寿命が短くなったり、輝度が低くなったりする性質を持っている。
【0003】
このうちの周囲温度が低いときにランプの輝度が低下する性質に着目し、ランプの輝度特性を改善した技術がある。この技術の一例として、ランプと、このランプを暖めるヒータとを備えた照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この照明装置はランプの近傍にヒータが配置されている。この照明装置によれば、ヒータでランプの周囲温度を高くすることができるため、ランプの点灯開始から高い輝度特性が得られる。
【0004】
UVランプは脱臭装置にも使用されている。この脱臭装置の一例を説明する。この脱臭装置は、空気の吸込口と吹出口とを有し、吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路を内部に有する筺体を備えている。この空気通路内には、吸込口から吸込んだ空気を吹出口から送出する送風機が配置されている。また、この空気通路内には、UVランプが配置されている。UVランプは、空気通路を通過する空気へ紫外線を照射することでオゾンを生成する。生成されたオゾンの作用によって、空気通路を通過する空気の除菌や脱臭を行う。除菌や脱臭が行われた空気は吹出口から吹出される。
【0005】
以上説明してきた脱臭装置についても、UVランプは周囲温度が低いときに点灯させると、輝度が低くなる。脱臭装置において、上述の照明装置のようにUVランプの輝度が低下する性質を改善するため、UVランプの近傍にヒータを配置することが考えられる。
【0006】
しかしながら、UVランプ近傍にヒータを配置すると、配置されたヒータの存在により、UVランプは、ヒータで隠れてしまう空気通路の空間へ紫外線を照射できない。このように、紫外線を照射できない空間が生じると、UVランプによる空気への紫外線の照射量が少なくなってしまう。したがって、UVランプ近傍にヒータを備えた脱臭装置では、紫外線の照射で生成されるオゾン量が少なくなり、オゾンの作用による空気の除菌や脱臭の性能が低下するという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−020307号公報(第2頁−第3頁、第1図−第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題点に鑑み、UVランプを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプの近傍にヒータを設けなくても、UVランプの輝度の低下を抑えつつ、空気通路を通過する空気の除菌や脱臭の効果を確保することができる脱臭装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の脱臭装置は、空気の吸込口と吹出口とを有し吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路を内部に有する筺体と、吸込口から吸込んだ空気を吹出口から放出する送風機と、空気通路に配置され、空気を脱臭する脱臭フィルタを加熱して再生するためのヒータと、ヒータよりも空気通路の下流側に配置され、空気へ紫外線を照射するUVランプと、送風機の駆動とヒータの通電とUVランプの通電とを制御する制御ユニットとを備えたものであって、制御ユニットは脱臭装置の脱臭運転時、送風機を駆動しUVランプへ通電する間は少なくともヒータへ通電する。
【0010】
また、本発明の脱臭装置は、空気の吸込口と吹出口とを有し吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路を内部に有する筺体と、吸込口から吸込んだ空気を吹出口から放出する送風機と、空気通路に配置され、空気を脱臭する脱臭フィルタを加熱して再生するためのヒータと、ヒータよりも空気通路の下流側に配置され、空気へ紫外線を照射するUVランプと、送風機の駆動とヒータの通電とUVランプの通電とを制御する制御ユニットとを備えたものであって、UVランプの周囲温度を検出する温度センサを設け、制御ユニットは脱臭装置の脱臭運転時、温度センサによる検出値が所定値以下の場合、送風機を駆動しUVランプへ通電する間は少なくともヒータへ通電する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の脱臭装置によれば、制御ユニットは脱臭運転時、送風機を駆動しUVランプへ通電する間は少なくともヒータへ通電することにより、吸込口から吸込んだ空気がヒータ周辺を通過する間に加熱され、加熱された空気によってUVランプを暖めることができる。この結果、UVランプを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプの近傍にヒータを設けなくても、UVランプの輝度の低下を抑えつつ、空気通路を通過する空気の除菌や脱臭の効果を確保することができる。また、UVランプを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプの近傍にヒータを設けなくても、UVランプを暖めることができるため、UVランプの寿命を長くすることができる。
【0012】
また、本発明の脱臭装置によれば、制御ユニットは脱臭運転時、UVランプの周囲温度が所定値以下の場合、送風機を駆動しUVランプへ通電する間は少なくともヒータへ通電することにより、上述の発明の効果に加え、UVランプを備える脱臭装置を低温環境下で使用する時のみ、加熱された空気でUVランプを暖めるため、脱臭運転時の消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による脱臭装置の前方方向からみた状態を示す外観斜視図である。
【図2】本発明による脱臭装置の後方方向からみた状態を示す外観斜視図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】本発明による脱臭装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図5】実施例1による脱臭装置の脱臭運転動作と加熱再生動作とを示すタイミングチャートである。
【図6】実施例2による脱臭装置の脱臭運転動作と加熱再生動作とを示すタイミングチャートである。
【図7】実施例3による脱臭装置の脱臭運転動作と加熱再生動作とを示すタイミングチャートである。
【図8】温度センサの検出値と経過時間t1との関係を示す表である。
【図9】温度センサの検出値とファンの送風量とファンモータの回転数との関係を示す表である。
【図10】UVランプを暖める脱臭運転動作時のヒータの温度および通電電流値と、脱臭フィルタの加熱再生動作時のヒータの温度および通電電流値とを示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1および図2に示すように、本実施形態における脱臭装置は、その筐体10が縦長の略直方体形状で構成されている。筐体10は、その前面側に前面パネル32が形成され、この前面パネル32と対向する背面側に背面パネル34が形成されている。背面パネル34には、多数の開口部を設けた空気の吸込口26が形成されている。
【0015】
筐体10の上面には、操作パネル44と、この操作パネル44と隣接する矩形状のルーバ30とが配置されている。操作パネル44には、ユーザが脱臭装置を運転操作するための各種ボタンや表示ランプなどが配されている。ルーバ30は、手動により開閉可能になっており、後述する空気の吹出口28となる。
【0016】
次に、筐体10の内部の構成を説明する。図3に示すように、筐体10の内部には、吸込口26と吹出口28とを結ぶ空気通路20が設けられている。この空気通路20内には、プレフィルタ50、集塵フィルタ52、ヒータ脱臭ユニット54、気化フィルタ14、送風機12、オゾン発生ユニット16およびマイナスイオン発生器46が配置されている。これらの部品は、空気通路20の上流側から下流側に向かって上述の順番に配置されている。
【0017】
プレフィルタ50は、埃やペットの毛などの比較的大きな浮遊物を捕集するフィルタであり、集塵フィルタ52は、プレフィルタ50で捕集しきれなかった塵や花粉などの小さな浮遊物を捕集するプリーツ構造のフィルタである。
【0018】
ヒータ脱臭ユニット54は、脱臭フィルタ54aとヒータ54bとを備えている。脱臭フィルタ54aは、油の臭い、タバコやペットの臭いなどの高濃度の臭気成分を吸着して分解する触媒フィルタである。ヒータ54bは、脱臭フィルタ54aの面に沿うように蛇行状に屈曲させたシースヒータである。このヒータ54bは脱臭フィルタ54aを加熱することにより、吸着した臭気成分の分解を促進して脱臭性能を再生させるものである。
【0019】
気化フィルタ14は、通気性と吸水性を備えるプリーツ構造のフィルタである。気化フィルタ14は図示しないトレイに貯えられた水を吸水することで、常時湿った状態になっている。湿った状態になっている気化フィルタに空気を通過させることで、その空気に湿度を与える。
【0020】
送風機12は、ファンモータ12aと、このファンモータ12aにより駆動されるファン12bとにより構成されている。送風機12はファンモータ12aの駆動でファン12bを回転させることで、吸込口26から空気を吸込み(白抜き矢印A)、この吸込んだ空気を空気通路20を介して吹出口28から送出する(白抜き矢印E)ものである。
【0021】
オゾン発生ユニット16は、ケース16aとUVランプ16bとオゾン分解触媒16cとにより構成されている。ケース16aは脱臭装置の水平方向に長い略直方体形状で構成されている。このケース16aは、空気通路20に臨む位置に空気の流入口161が形成され、吹出口28に連通する位置に空気の流出口162が形成されている。ケース16a内には、流入口161と流出口162とを結ぶ空気流路160が設けられている。オゾン発生ユニット16は、送風機12と吹出口28との間の空気通路20から分岐する空気流路160を形成し、この空気流路160が流出口162を介して吹出口28に合流するように設けられている。オゾン発生ユニット16は流入口161から空気を取込み(白抜き矢印C)、この取込んだ空気を空気流路160を介して吹出口28から流出させる(白抜き矢印F)。この空気流路160内には、UVランプ16bおよびオゾン分解触媒16cが配置されている。これらの部品は、空気流路160の上流側から下流側に向かって上述の順番に配置されている。
【0022】
UVランプ16bは直管型のランプであり、ケース16aの水平方向に沿って、空気流路160を通過する空気の流れに直交するように配置されている。UVランプ16bは、空気流路160を通過する空気へ紫外線を照射するものである。オゾン発生ユニット16では、この空気への紫外線の照射により、この紫外線が空気中の酸素と結びついてオゾンを発生する。オゾン発生ユニット16内で発生したオゾンにより、空気流路160を通過する空気の除菌および脱臭が行われる。オゾン分解触媒16cは、オゾン発生ユニット16内で発生したオゾンを含む空気が流出口162から流出する際に、オゾン濃度を低濃度とするため、酸化チタンなどの金属触媒の作用によってオゾンを分解するものである。
【0023】
オゾン発生ユニット16には、空気流路160内に配置されたUVランプ16bとオゾン分解触媒16cの間から気化フィルタ14の風上面まで延びるオゾンダクト18が形成されている。オゾンダクト18の先端には、気化フィルタ14の風上面にUVランプ16bの紫外線の照射で発生したオゾンを吹付ける吹付口18aが形成されている。
【0024】
マイナスイオン発生器46は、吹出口28付近の空気通路20に配置され、放電電極と接地電極とを備えている。マイナスイオン発生器46は、直流高圧電源により放電電極と接地電極との間に、例えば、数kVの高電圧が印加されると、放電電極と接地電極との間にコロナ放電が起こり、コロナ放電で放出された電子が空気中の原子や分子と結合してマイナスイオンを発生する。
【0025】
筐体10内にはその他に、メイン基板40がプレフィルタ50および集塵フィルタ52の上部に配置され、このメイン基板40には後述する電源部56および制御ユニット41が搭載されている。制御ユニット41は、操作パネル44からの各種ボタンの押下で決まる運転指示信号などを受信する。また、制御ユニット41は、ファンモータ12aの駆動、UVランプ16bへの通電、ヒータ54bへの通電などの制御を行う。
【0026】
次に、以上説明してきた脱臭装置の吸込口26と吹出口28の間を通過する空気の流れについて説明する。なお、ルーバ30は図3に図示するように開いた状態になっているものとする。脱臭装置の脱臭運転時、吸込口26から吸込まれた空気(白抜き矢印A)は、プレフィルタ50、集塵フィルタ52およびヒータ脱臭ユニット54を通過する間に除塵および脱臭される。次いで、除塵および脱臭された空気は、気化フィルタ14を通過する間に加湿される。
【0027】
加湿された空気は、送風機12により上方に送り出される(白抜き矢印B)。次いで、送り出された空気は、その大部分が吹出口28から吹出される(白抜き矢印E)。
【0028】
また、送り出された空気の一部は、オゾン発生ユニット16内に流入口161より取り込まれる(白抜き矢印C)。取り込まれた空気には、UVランプ16bによって紫外線が照射される。取り込まれた空気への紫外線の照射によりオゾン発生ユニット16内にオゾンが生成される。生成されたオゾンは、取り込まれた空気中に浮遊するカビやウイルスなどを除菌するとともに、脱臭フィルタ54aで分解しきれなかった低濃度の臭気成分を分解する。
【0029】
生成されたオゾンを含む空気は、オゾン分解触媒16cによりオゾンが分解される。オゾンを分解することで、低濃度(0.02ppm以下)のオゾンを含む空気となり、この低濃度のオゾンを含む空気が流出口162を通って吹出口28から吹出される(白抜き矢印F)。吹出された低濃度オゾンは、脱臭装置の外部に配置されたカーテンやカーペットなどに染み付いた臭気成分を分解する。
【0030】
また、生成されたオゾンの一部は、気化フィルタ14の風上面付近が負圧に、オゾン発生ユニット16付近が正圧になるため、この圧力差の作用によってオゾンダクト18内に誘引される(矢印D)。誘引されたオゾンは、吹付口18aから気化フィルタ14の風上面に吹付けられる。気化フィルタ14に吹付けられたオゾンは、吸込口26から吸込んだ空気とともに気化フィルタ14を通過する間に気化フィルタ14の除菌を行い、気化フィルタ14を清潔な状態に保つ。
【0031】
マイナスイオン発生器46で発生したマイナスイオンは、吹出口28から吹出される空気(白抜き矢印E)に乗って放出される。放出されたマイナスイオンは、脱臭装置の外部の空気中に浮遊するカビやウイルスなどの微生物に付着してこれらを不活性化する。
【0032】
次に、図4を用いて脱臭装置の電気的な構成を説明する。なお、本実施形態の脱臭装置は、脱臭フィルタ54aおよびUVランプ16bによる脱臭機能と、脱臭フィルタ54aの加熱再生機能と、マイナスイオン発生器46による除菌機能と、気化フィルタ14による加湿機能とを備えているが、除菌機能および加湿機能に関わる電気的な構成は本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
【0033】
図4に示すように、制御ユニット41は、スイッチ部41a、インバータ部41b、モータ駆動部41c、ヒータ通電部41dおよび制御部41eを備えている。この制御ユニット41は、電源部56、リモコン受信部58、操作パネル44および温度センサ60に図示しないリード線で接続されている。また、制御ユニット41は、ヒータ脱臭ユニット54に備えたヒータ54b、ファンモータ12a、オゾン発生ユニット16内のUVランプ16bに図示しないリード線で接続されている。
【0034】
電源部56は、電源コード62を介してコンセントに接続され、コンセントを介して供給される電力によって脱臭装置の脱臭運転に必要な直流電圧を生成する。電源部56は、生成された直流電圧をスイッチ部41aと制御部41eに印加する。スイッチ部41aは、この直流電圧を入り切りし、インバータ部41bは、スイッチ部41aを経由した直流電圧をUVランプ16bを駆動できる電圧に昇圧する。
【0035】
リモコン受信部58は、操作パネル44に配置され、赤外線によるリモコン信号を受信して制御部41eに送信する。操作パネル44は、上述のように各種ボタンの押下による運転指示信号を制御部41eに送信する。温度センサ60は、オゾン発生ユニット16内または吸込口26付近に取付けられ、UVランプ16bの周囲温度を検出する。また、温度センサ60は、その検出信号を制御部41eに送信する。なお、リモコン受信部58はリモコン信号として操作パネル44と同様に運転指示信号を受信する。温度センサ60は、空気通路20を通過する空気を脱臭する脱臭運転において、制御ユニット41がUVランプ16bの周囲温度に応じてヒータ54bへの通電を行うか否かを判断する際に用いられるものである。このヒータ54bへの通電を行うか否かの判断を省略し、脱臭運転時に常時ヒータ54bへの通電を行うようにしてもよく、この場合には温度センサ60を備えていなくてもよい。
【0036】
モータ駆動部41cは、ファンモータ12aを駆動し、ヒータ通電部41dは、ヒータ54bへの通電を制御する。制御部41eは、リモコン受信部58と操作パネル44と温度センサ60からの信号を受信する。また、制御部41eは、スイッチ部41aとモータ駆動部41cとヒータ通電部41dに制御信号を送信する。制御部41eは、スイッチ部41aにオンオフ信号を送信し、インバータ部41bに印加される直流電圧を入り切りすることで、UVランプ16bへの通電を制御する。なお、制御部41eは、温度センサ60が無い場合と温度センサ60を有する場合とで異なる制御プログラムを有し、これらの制御プログラムに従って脱臭装置の動作を制御する。
【0037】
次に、図5乃至図7を用いて、脱臭装置の脱臭運転動作と加熱再生動作とを説明する。なお、脱臭運転動作とは、送風機12の駆動を行い、脱臭フィルタ54aとオゾン発生ユニット16を用いて、空気通路20を通過する空気を脱臭する動作である。この脱臭運転動作は2通りの動作があり、ヒータ54bへの通電によってオゾン発生ユニット16内のUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯させる動作と、ヒータ54bへの通電を行わずにオゾン発生ユニット16内のUVランプ16bを点灯させる動作とがある。また、加熱再生動作とは、送風機12の駆動は行わず、空気通路20に空気を通過させずに、ヒータ54bへの通電によって脱臭フィルタ54aを加熱して再生する動作である。
【0038】
まず、図5(A)を用いて、温度センサ60が無い場合の脱臭運転動作を示す実施例1を説明する。図5(A)に示すように、制御部41eは、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の開始を示す運転指示信号を受信すると、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。なお、制御部41eはヒータ通電部41dにヒータ54bへの通電をオンするための通電制御信号を送信する。上述の運転指示信号には、図示しないリモコン送信器または操作パネル44のユーザのボタン操作による送風量情報(例えば、強風)が含まれている。
【0039】
次に、制御部41eはヒータ54bへの通電オンから所定時間t1経過後に、ファンモータ12aの駆動をオンにする(2)。所定時間t1は、脱臭装置の外部環境が変化しても、ヒータ54bの近傍が十分暖められる時間(例えば、10分)である。なお、制御部41eはモータ駆動部41cにファンモータ12aの駆動をオンするための駆動制御信号を送信する。上述の駆動制御信号には送風量情報に応じたファンモータ12aの回転数情報(例えば、高速)が含まれる。モータ駆動部41cはファンモータ12aを回転数情報に応じた速度で駆動する。
【0040】
次に、制御部41eはファンモータ12aの駆動オンから所定時間t2経過後に、UVランプ16bへの通電をオンにする(3)。所定時間t2は、吸込口26から吸込まれた空気がヒータ54bによって暖められ、暖められた空気でオゾン発生ユニット16内のUVランプ16bの周囲が十分暖められる時間(例えば、1分)である。なお、制御部41eはスイッチ部41aにオン信号を送信し、インバータ部41bは印加される直流電圧をUVランプ16bの駆動電圧に昇圧し、この駆動電圧をUVランプ16bに印加する。
【0041】
次に、制御部41eは、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の終了を示す運転指示信号を受信すると、ヒータ54bおよびUVランプ16bへの通電オフと、ファンモータ12aの駆動オフとを同じタイミングで行う。なお、制御部41eはヒータ通電部41dへヒータ54bへの通電をオフにするための通電制御信号を送信する。また、制御部41eはモータ駆動部41dにファンモータ12aの駆動をオフするための駆動制御信号を送信する。さらに、制御部41eはスイッチ部41eにオフ信号を送信する。これにより、スイッチ部41eからの直流電圧がインバータ部41bに印加されなくなる。
【0042】
以上説明してきた実施例1によれば、ヒータ54bへの通電オン、ファンモータ12aの駆動オンから所定時間経過後に、UVランプ16bへ通電オンすることにより、ヒータ54bで加熱された空気が送風機12の回転によりUVランプ16bへ送られ、UVランプ16bの周囲温度が上昇する。この結果、UVランプ16bの通電オン時に高い輝度で点灯させることができる。以上のことから、UVランプ16bを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプ16bの近傍にヒータを設けなくても、UVランプ16bの輝度の低下を抑えつつ、オゾン発生ユニット16内での空気の除菌や脱臭の効果を確保することができる。また、UVランプ16bを備える脱臭装置の外部環境が低温環境下にあるとき、UVランプ16bの近傍にヒータを設けなくても、UVランプ16bを暖めることができるため、UVランプ16bの寿命を長くすることができる。
【0043】
なお、実施例1では、制御部41eは、図示しない記憶部に予め記憶した所定時間t1と所定時間t2とに基づき、ファンモータ12aとUVランプ16bとを制御するようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、制御部41は、ヒータ54bおよびUVランプ16bへの通電オンと、ファンモータ12aの駆動オンとを同じタイミングで制御するようにしてもよい。この場合には、ヒータ54bへの通電オン、ファンモータ12aの駆動オンおよびUVランプ16bへの通電オンを同じタイミングで行っているので、UVランプ16bの周囲温度はUVランプ16bへの通電オン時には低くなっているが、時間の経過とともにUVランプ16bの周囲温度が高くなる。この時点でUVランプ16bを高い輝度で点灯することができる。
【0044】
次に、図5(B)を用いて、温度センサ60が無い場合の加熱再生動作を説明する。なお、制御部41eは電源部56からの直流電圧が印加された状態になっている。図5(B)に示すように、制御部41eは予め設定される脱臭運転の累積運転時間(例えば、24時間)ごとに、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。なお、制御部41eはヒータ通電部41dへヒータ54bへの通電をオンにするための通電制御信号を累積時間ごとに自動的に送信する。
【0045】
次に、制御部41eはヒータ54bへの通電オンから予め設定されている設定時間(例えば、1時間)が経過したのち、ヒータ54bへの通電をオフにする。ヒータ54bへの通電時は、ファンモータ12aの駆動とUVランプ16bの通電はオフのままである。したがって、加熱再生動作ではUVランプ16bが動作しない。なお、制御部41eはヒータ通電部41dへヒータ54bへの通電をオフにするための通電制御信号を自動的に送信する。この加熱再生動作により、脱臭フィルタ54aをヒータ54bで加熱して脱臭性能を再生する。
【0046】
次に、図6(A)および図6(B)を用いて、温度センサ60を有する場合の脱臭運転動作を示す実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する内容は説明を省略する。図6(A)に示すように、制御部41eは、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の開始を示す運転指示信号を受信すると、この時点の温度センサ60の検出値が所定値(例えば、10℃)以下である場合、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。
【0047】
次に、制御部41eはヒータ54bへの通電オンから所定時間t1経過後に、ファンモータ12aの駆動をオンにする(2)。所定時間t1は、冬場の平均的な外気温に対してヒータ54bの近傍が十分暖められる時間(例えば、10分)である。
【0048】
次に、制御部41eは実施例1と同様に、ファンモータ12aの駆動オンから所定時間t2経過後に、UVランプ16bへの通電をオンにする(3)。次に、制御部41eは実施例1と同様に、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の終了を示す運転指示信号を受信すると、ヒータ54bおよびUVランプ16bへの通電オフと、ファンモータ12aの駆動オフとを同じタイミングで行う。
【0049】
また、図6(B)に示すように、制御部41eは、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の開始を示す運転指示信号を受信すると、この時点の温度センサ60の検出値が所定値(例えば、10℃)よりも大きい場合、ヒータ54bへの通電はオフのままにする(1)。制御部41eは、ファンモータ12aの駆動オン(2)と、UVランプ16bへの通電オン(3)とを同じタイミングで行う。次に、制御部41eは、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の終了を示す運転指示信号を受信すると、ファンモータ12aの駆動オフと、UVランプ16bへの通電オフとを同じタイミングで行う。
【0050】
次に、図6(C)を用いて、温度センサ60を有する場合の加熱再生動作を説明する。図6(C)に示すように、制御部41eは、実施例1と同様に、予め設定される脱臭運転の累積運転時間(例えば、24時間)ごとに、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。次に、制御部41eは、実施例1と同様に、ヒータ54bへの通電オンから予め設定されている設定時間(例えば、1時間)が経過したのち、ヒータ54bへの通電をオフにする。ヒータ54bへの通電時は、ファンモータ12aの駆動とUVランプ16bの通電はオフのままである。したがって、加熱再生動作ではUVランプ16bが動作しない。この加熱再生動作により、脱臭フィルタ54aをヒータ54bで加熱して脱臭性能を再生する。
【0051】
以上説明してきた実施例2によれば、ヒータ54bへの通電オン、ファンモータ12aの駆動オンから所定時間経過後に、UVランプ16bへ通電オンすることにより、ヒータ54bで加熱された空気が送風機12の回転によりUVランプ16bへ送られ、UVランプ16bの周囲温度が上昇する。この結果、UVランプ16bの通電オン時に高い輝度で点灯させることができる。以上のことから、実施例1と同様な効果を得ることができる。また、UVランプ16bを備える脱臭装置を低温環境下で使用する時のみ、加熱された空気でUVランプ16bを暖めるため、脱臭運転時に常にヒータ54bへの通電をオンにする実施例1と比べて、脱臭運転時のヒータ54bへの通電に伴う消費電力を低減することができる。
【0052】
次に、図7(A)および図7(B)を用いて、温度センサ60を有する場合の脱臭運転動作を示す実施例3を説明する。なお、実施例1および実施例2と重複する内容は説明を省略する。図7(A)に示すように、制御部41eは、実施例2と同様に、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の開始を示す運転指示信号を受信すると、この時点の温度センサ60の検出値が所定値(例えば、10℃)以下である場合、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。
【0053】
次に、制御部41eはヒータ54bへの通電オンと同じタイミングでファンモータ12aの駆動を開始させて、所定時間t1(例えば、10分)をかけて、ファンモータ12aを回転数情報に応じた速度(例えば、高速)になるように制御する(2)。所定時間t1は、実施例2と同様に、ヒータ54bの近傍が十分暖められる時間である。
【0054】
次に、制御部41eはファンモータ12aが回転数情報に応じた速度になってから所定時間t2(例えば、1分)が経過したのち、UVランプ16bへの通電をオンにする(3)。次に、制御部41eは実施例2と同様に、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の終了を示す運転指示信号を受信すると、ヒータ54bおよびUVランプ16bへの通電オフと、ファンモータ12aの駆動オフとを同じタイミングで行う。
【0055】
また、図7(B)に示すように、制御部41eは、実施例2と同様に、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の開始を示す運転指示信号を受信すると、この時点の温度センサ60の検出値が所定値(例えば、10℃)よりも大きい場合、ヒータ54bへの通電はオフのままにする(1)。制御部41eは、実施例2と同様に、ファンモータ12aの駆動オン(2)と、UVランプ16bへの通電オン(3)とを同じタイミングで行う。次に、制御部41eは、実施例2と同様に、リモコン受信部58や操作パネル44からの脱臭運転の終了を示す運転指示信号を受信すると、ファンモータ12aの駆動オフと、UVランプ16bへの通電オフとを同じタイミングで行う。
【0056】
次に、図7(C)を用いて、温度センサ60を有する場合の加熱再生動作を説明する。図7(C)に示すように、制御部41eは、実施例2と同様に、予め設定される脱臭運転の累積運転時間(例えば、24時間)ごとに、ヒータ54bへの通電をオンにする(1)。次に、実施例2と同様に、制御部41eはヒータ54bへの通電オンから予め設定されている設定時間(例えば、1時間)が経過したのち、ヒータ54bへの通電をオフにする。ヒータ54bへの通電時は、ファンモータ12aの駆動とUVランプ16bの通電はオフのままである。したがって、加熱再生動作ではUVランプ16bが動作しない。この加熱再生動作により、脱臭フィルタ54aをヒータ54bで加熱して脱臭性能を再生する。
【0057】
以上説明してきた実施例3によれば、実施例2と同様な効果を得ることができ、さらに、次のような効果も得ることができる。脱臭装置の脱臭運転の開始時に、UVランプ16bの周囲温度が低く、UVランプ16bの周辺を通過する暖められた空気の流れが速いと、UVランプ16bに対する空気の熱伝導効率が悪くなるおそれがある。実施例3では、ヒータ54bの通電時にUVランプ16bの周囲温度が低い状態から時間経過とともに高い状態へと移行していく過程に合わせて、ファンモータ12aの回転数を段々と上昇させるようにした。この結果、UVランプ16bに対する空気の熱伝導効率を良くしてUVランプ16bを暖められ易くすることができる。
【0058】
次に、図8を用いて、実施例2におけるUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯する脱臭運転動作において、温度センサ60の検出値に応じて、ヒータ54bへの通電オンからファンモータ12bの駆動オンまでの所定時間t1を調整するようにした変形例1について説明する。
【0059】
図8に示すように、制御部41eでは、温度センサ60の検出値が10℃以下になった場合に、その検出値を3つの温度範囲に区分する。制御部41eは、区分された温度範囲に応じて所定時間t1を異なる時間に設定する。したがって、制御部41eは、所定時間t1を、温度範囲が10℃以下0℃超のときには5分、0℃以下−10℃超のときには8分、−10℃以下のときには10分となるように設定する。例えば、制御部41eは温度センサ60の検出値が5℃であった場合、所定時間t1を5分に設定する。
【0060】
変形例1によれば、UVランプ16bの周囲温度が低くなるほど、ヒータ54bの通電オンからファンモータ12aの駆動オンまでの時間を長く設定する。これにより、脱臭装置の外部環境のいかんによらず、ヒータ54b自体の温度を安定させた後にヒータ54bで加熱された空気をUVランプ16bへ送ることができる。
【0061】
次に、図9を用いて、実施例2におけるUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯する脱臭運転動作において、温度センサ60の検出値に応じて、ファンモータ12bの回転数(ファン12bの送風量)を調整するようにした変形例2について説明する。
【0062】
図9に示すように、制御部41eでは、温度センサ60の検出値が10℃以下になった場合に、その検出値を3つの温度範囲に区分する。制御部41eは、区分された温度範囲に応じて、ファンモータ12bの回転数を異なる回転数となるように設定する。したがって、制御部41eは、ファンモータ12bの回転数情報を、温度範囲が10℃以下0℃超のときには高速、0℃以下−10℃超のときには中速、−10℃以下のときには低速となるように設定する。例えば、制御部41eは温度センサ60の検出値が5℃であった場合、ファンモータ12aの回転数が高速となる速度に制御し、ファン12bの送風量が強風になるようにする。なお、ファンモータ12aの回転数情報に対するファン12bの送風量情報は、温度範囲が10℃以下0℃超のときには強風、0℃以下−10℃超のときには弱風、−10℃以下のときには微風である。
【0063】
変形例2では、実施例2の効果に加えて、次のような効果が得られる。脱臭装置の脱臭運転の開始時に、UVランプ16bの周囲温度が低く、UVランプ16bの周辺を通過する暖められた空気の流れが速いと、UVランプ16bに対する空気の熱伝導効率が悪くなる。変形例2によれば、ヒータ54bの通電時にUVランプ16bの周囲温度が低くなるほど、ファンモータ12aの回転数が低速になるように制御される。この結果、UVランプ16bに対する空気の熱伝導効率を良くしてUVランプ16bを暖められ易くすることができる。
【0064】
なお、実施例3におけるUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯する脱臭運転動作の変形例として、図8に示すように、変形例1と同様に、温度センサ60の検出値に応じて、所定時間t1を調整するようにしてもよい。この場合、変形例1と同様な効果を得ることができる。
【0065】
次に、図10を用いて、実施例1から実施例3に共通するUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯する脱臭運転動作のその他の変形例3について説明する。実施例1から実施例3では、制御部41eは、ヒータ通電部41dに対し、ヒータ54bへの通電電流値として一定値を示す通電制御信号を出力するようにしたが、変形例3では、図10に示すように、制御部41eでは、ヒータ54bの温度として、UVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯させるときの温度が、脱臭フィルタ54aを加熱して再生させるときの温度よりも小さくなるように、ヒータ54bの通電電流値を変更する。
【0066】
図10に示すように、脱臭運転動作でUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯させるときには、制御部41eはヒータ54bの温度が例えば30℃となるように、ヒータ54bの通電電流値を小さく設定する。制御部41eは、ヒータ通電部41dへ上述の設定に基づいた通電制御信号を出力し、ヒータ通電部41dはヒータ54bへの通電電流値を小さくする。
【0067】
一方、ヒータ54bで脱臭フィルタ54aを加熱して再生させるときには、制御部41eはヒータの温度が例えば80℃となるように、ヒータ54bの通電電流値を大きく設定する。制御部41eは、ヒータ通電部41dへ上述の設定に基づいた通電制御信号を出力し、ヒータ通電部41dはヒータ54bへの通電電流値を大きくする。
【0068】
変形例3によれば、UVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯させる脱臭運転動作では、ヒータ54bの温度が脱臭フィルタ54aを加熱して再生させる温度にならないため、ヒータ54bへ通電しても、脱臭フィルタ54aを加熱して再生させるときの臭いが発生しない。この結果、ヒータ54bの通電でUVランプ16bを暖めてUVランプ16bを点灯させる脱臭運転動作において、吹出口28から臭いが放出されないようにすることができる。
【0069】
なお、本実施形態ではオゾン発生ユニット16とヒータ脱臭ユニット54とを備える脱臭装置を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、オゾン発生ユニットとヒータ脱臭ユニットとを備える空気清浄機や、オゾン発生ユニットを備え、暖房運転時の吹出口から吹出される暖かい空気をオゾン発生ユニットに取り込むようにした空気調和機などに応用することができる。
【0070】
また、本実施形態では、ヒータ54bへの通電オンから所定時間t1経過後にファンモータ12aを駆動し、さらに所定時間t2経過後にUVランプ16bへの通電をオンしているが、本発明はこれに限るものではなく、温度センサ60がオゾン発生ユニット16内に設けられている場合は温度センサ60の検出温度に基づいてUVランプ16bの通電オン/オフの制御を行なってもよい。例えば、ヒータ54bへの通電オンとファンモータ12aの駆動オンとをそれぞれ行った後、温度センサ60の検出温度が10℃以上となった時点でUVランプ16bの通電をオンし、10℃未満の場合はUVランプ16bの通電をオフするというような制御が可能である。このような制御によれば、UVランプ16bの周囲温度の実測値に基づいてUVランプ16bの通電オン/オフの制御を行うので、より確実にUVランプ16bの寿命と輝度を改善することができる。
【符号の説明】
【0071】
10 筐体
12 送風機
12a ファンモータ
12b ファン
14 気化フィルタ
16 オゾン発生ユニット
16a ケース
16b UVランプ
16c オゾン分解触媒
160 空気通路
161 流入口
162 流出口
18 オゾンダクト
18a オゾン吹付口
20 空気通路
26 吸込口
28 吹出口
30 ルーバ
32 前面パネル
34 背面パネル
40 メイン基板
41 制御ユニット
41a スイッチ部
41b インバータ部
41c モータ駆動部
41d ヒータ通電部
41e 制御部
44 操作パネル
46 マイナスイオン発生器
50 プレフィルタ
52 集塵フィルタ
54 ヒータ脱臭ユニット
54a 脱臭フィルタ
54b ヒータ
56 電源部
58 リモコン受信部
60 温度センサ
62 電源コード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気の吸込口と吹出口とを有し前記吸込口と前記吹出口とを結ぶ空気通路を内部に有する筺体と、
前記吸込口から吸込んだ空気を前記吹出口から放出する送風機と、
前記空気通路に配置され、空気を脱臭する脱臭フィルタを加熱して再生するためのヒータと、
同ヒータよりも前記空気通路の下流側に配置され、空気へ紫外線を照射するUVランプと、
前記送風機の駆動と前記ヒータの通電と前記UVランプの通電とを制御する制御ユニットとを備えた脱臭装置であって、
前記制御ユニットは前記脱臭装置の脱臭運転時、前記送風機を駆動し前記UVランプへ通電する間は少なくとも前記ヒータへ通電することを特徴とする脱臭装置。
【請求項2】
前記制御ユニットは前記ヒータへの通電から所定時間が経過したのち前記UVランプへ通電することを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
【請求項3】
前記制御ユニットは前記ヒータへの通電電流値を調整するヒータ通電部を備え、同ヒータ通電部は前記UVランプの通電時における前記ヒータへの通電電流値を、前記脱臭フィルタの再生時における前記ヒータへの通電電流値より小さくすることを特徴とする請求項2記載の脱臭装置。
【請求項4】
空気の吸込口と吹出口とを有し前記吸込口と前記吹出口とを結ぶ空気通路を内部に有する筺体と、
前記吸込口から吸込んだ空気を前記吹出口から放出する送風機と、
前記空気通路に配置され、空気を脱臭する脱臭フィルタを加熱して再生するためのヒータと、
同ヒータよりも前記空気通路の下流側に配置され、空気へ紫外線を照射するUVランプと、
前記送風機の駆動と前記ヒータの通電と前記UVランプの通電とを制御する制御ユニットとを備えた脱臭装置であって、
前記UVランプの周囲温度を検出する温度センサを設け、
前記制御ユニットは前記脱臭装置の脱臭運転時、前記温度センサによる検出値が所定値以下の場合、前記送風機を駆動し前記UVランプへ通電する間は少なくとも前記ヒータへ通電することを特徴とする脱臭装置。
【請求項5】
前記制御ユニットは前記ヒータへの通電から所定時間が経過したのち前記UVランプへ通電することを特徴とする請求項4記載の脱臭装置。
【請求項6】
前記制御ユニットは前記ヒータへの通電電流値を調整するヒータ通電部を備え、同ヒータ通電部は前記UVランプの通電時における前記ヒータへの通電電流値を、前記脱臭フィルタの再生時における前記ヒータへの通電電流値より小さくすることを特徴とする請求項5記載の脱臭装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−75554(P2012−75554A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−221918(P2010−221918)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】