腫瘍崩壊ワクシニアウイルス癌療法
本発明の態様は、チミジンキナーゼ欠損ワクシニアウイルスを含む方法に関する。本方法は、ワクシニアウイルスを高ウイルス濃度で投与する工程を含む。本発明のさらなる局面は、腫瘍を有する被験体において腫瘍崩壊または腫瘍脈管構造の崩壊を誘導する方法を含み、該方法は、投与される被験体に、腫瘍内の細胞の腫瘍崩壊を誘導するのに十分な少なくとも1x108ウイルス粒子の、TK欠損性、GM-CSF発現性の複製能を有するワクシニアウイルスベクターを投与する工程を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程を含む、腫瘍を有する被験体において腫瘍崩壊を誘導する方法:
該被験体に、腫瘍内の細胞の腫瘍崩壊を誘導するのに十分な少なくとも1x108ウイルス粒子の、TK欠損性、GM-CSF発現性の複製能を有するワクシニアウイルスベクターを投与する工程。
【請求項2】
被験体に少なくとも1x109ウイルス粒子が投与される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ワクシニアウイルスベクターが、2回、3回、4回、5回、またはそれ以上投与される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
ワクシニアウイルスが、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日もしくはそれ以上、または1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間もしくはそれ以上にわたって投与される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
被験体がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項6】
腫瘍が、脳癌腫瘍、頭頚部癌腫瘍、食道癌腫瘍、皮膚癌腫瘍、肺癌腫瘍、胸腺癌腫瘍、胃癌腫瘍、結腸癌腫瘍、肝癌腫瘍、卵巣癌腫瘍、子宮癌腫瘍、膀胱癌腫瘍、精巣癌腫瘍、直腸癌腫瘍、乳癌腫瘍、または膵臓癌腫瘍である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
腫瘍が肝細胞癌または黒色腫である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
量が、腫瘍内の細胞の少なくとも20%、腫瘍内の細胞の少なくとも30%、腫瘍内の細胞の少なくとも30%、腫瘍内の細胞の少なくとも40%、腫瘍内の細胞の少なくとも50%、腫瘍内の細胞の少なくとも60%、腫瘍内の細胞の少なくとも70%、腫瘍内の細胞の少なくとも80%、または腫瘍内の細胞の少なくとも90%において腫瘍崩壊を誘導するのに十分な量である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
腫瘍が再発性である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
腫瘍が原発性である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
腫瘍が転移性である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
腫瘍が多剤耐性である、請求項1記載の方法。
【請求項13】
被験体に第2の癌療法を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
化学療法、生物学的療法、放射線療法、免疫療法、ホルモン療法、抗血管療法、寒冷療法、毒素療法、または外科手術より選択される第2の癌療法をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
ワクシニアウイルスベクターの第2の投与をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
被験体が免疫無防備状態である、請求項1記載の方法。
【請求項17】
腫瘍が、治療前に切除不能であり、かつ治療後に切除可能である、請求項1記載の方法。
【請求項18】
治療後に腫瘍細胞の生存を評価する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項19】
投与する工程が、腫瘍塊への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項20】
投与する工程が、腫瘍脈管構造への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
投与する工程が、腫瘍の領域のリンパ系または脈管構造系への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
投与前に腫瘍を画像化する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項23】
ワクシニアウイルスが、1つまたは複数の改変ウイルス遺伝子を含む、請求項1記載の方法。
【請求項24】
1つまたは複数の改変ウイルス遺伝子が、以下の1つまたは複数を含んでもよい、請求項24記載の方法:
(a)インターフェロン調節ポリペプチド;
(b)補体制御ポリペプチド;
(c)TNF調節ポリペプチドまたはケモカイン調節ポリペプチド;
(d)セリンプロテアーゼ阻害剤;
(e)IL-1β調節ポリペプチド;
(f)非感染性EEV型ポリペプチド;または
(g)細胞からの感染性ウイルスの放出を阻害するように働くウイルスポリペプチド(抗感染性ウイルス型ポリペプチド)。
【請求項1】
以下の工程を含む、腫瘍を有する被験体において腫瘍崩壊を誘導する方法:
該被験体に、腫瘍内の細胞の腫瘍崩壊を誘導するのに十分な少なくとも1x108ウイルス粒子の、TK欠損性、GM-CSF発現性の複製能を有するワクシニアウイルスベクターを投与する工程。
【請求項2】
被験体に少なくとも1x109ウイルス粒子が投与される、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ワクシニアウイルスベクターが、2回、3回、4回、5回、またはそれ以上投与される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
ワクシニアウイルスが、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日もしくはそれ以上、または1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間もしくはそれ以上にわたって投与される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
被験体がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項6】
腫瘍が、脳癌腫瘍、頭頚部癌腫瘍、食道癌腫瘍、皮膚癌腫瘍、肺癌腫瘍、胸腺癌腫瘍、胃癌腫瘍、結腸癌腫瘍、肝癌腫瘍、卵巣癌腫瘍、子宮癌腫瘍、膀胱癌腫瘍、精巣癌腫瘍、直腸癌腫瘍、乳癌腫瘍、または膵臓癌腫瘍である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
腫瘍が肝細胞癌または黒色腫である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
量が、腫瘍内の細胞の少なくとも20%、腫瘍内の細胞の少なくとも30%、腫瘍内の細胞の少なくとも30%、腫瘍内の細胞の少なくとも40%、腫瘍内の細胞の少なくとも50%、腫瘍内の細胞の少なくとも60%、腫瘍内の細胞の少なくとも70%、腫瘍内の細胞の少なくとも80%、または腫瘍内の細胞の少なくとも90%において腫瘍崩壊を誘導するのに十分な量である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
腫瘍が再発性である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
腫瘍が原発性である、請求項1記載の方法。
【請求項11】
腫瘍が転移性である、請求項1記載の方法。
【請求項12】
腫瘍が多剤耐性である、請求項1記載の方法。
【請求項13】
被験体に第2の癌療法を投与する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
化学療法、生物学的療法、放射線療法、免疫療法、ホルモン療法、抗血管療法、寒冷療法、毒素療法、または外科手術より選択される第2の癌療法をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項15】
ワクシニアウイルスベクターの第2の投与をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
被験体が免疫無防備状態である、請求項1記載の方法。
【請求項17】
腫瘍が、治療前に切除不能であり、かつ治療後に切除可能である、請求項1記載の方法。
【請求項18】
治療後に腫瘍細胞の生存を評価する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項19】
投与する工程が、腫瘍塊への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項20】
投与する工程が、腫瘍脈管構造への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項21】
投与する工程が、腫瘍の領域のリンパ系または脈管構造系への注射を含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
投与前に腫瘍を画像化する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項23】
ワクシニアウイルスが、1つまたは複数の改変ウイルス遺伝子を含む、請求項1記載の方法。
【請求項24】
1つまたは複数の改変ウイルス遺伝子が、以下の1つまたは複数を含んでもよい、請求項24記載の方法:
(a)インターフェロン調節ポリペプチド;
(b)補体制御ポリペプチド;
(c)TNF調節ポリペプチドまたはケモカイン調節ポリペプチド;
(d)セリンプロテアーゼ阻害剤;
(e)IL-1β調節ポリペプチド;
(f)非感染性EEV型ポリペプチド;または
(g)細胞からの感染性ウイルスの放出を阻害するように働くウイルスポリペプチド(抗感染性ウイルス型ポリペプチド)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図23E】
【図23F】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図23D】
【図23E】
【図23F】
【図24】
【公表番号】特表2010−521497(P2010−521497A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553840(P2009−553840)
【出願日】平成20年3月17日(2008.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/057257
【国際公開番号】WO2008/113078
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(508069589)ジェンネレックス インコーポレイティッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月17日(2008.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/057257
【国際公開番号】WO2008/113078
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(508069589)ジェンネレックス インコーポレイティッド (2)
【Fターム(参考)】
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