説明

膝折り座布団

【課題】膝折りで正座する場合に、簡単に組み立てることが可能で、かつ、使用者の体型の個人差に応じて高さ調整が可能な使い勝手が優れた膝折り座布団を提供する。
【解決手段】側面部に第1の接着シート40が配置された座布団と、第2の接着シート50が、下面に配置され、また、側面に握り部分60が設けられた尻あて枕30とで構成された膝折り座布団であって、前記尻あて枕30の第2の接着シート50が、前記握り部分60を用いて、第1の接着シート50に貼り付けられて、前記尻あて枕30が、前記座布団10に固定されたことを特徴とする膝折り座布団とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膝を折って正座する場合の苦痛を和らげる効果のある膝折り座布団に関し、
座布団の側面に尻あて枕を固定した構造の膝折り座布団に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、膝を折って正座する場合の苦痛を和らげる膝折り座布団については、各種の構造が開示されている。例えば特許文献1では、図5に示すように、座布団主要部2と座布団補助部3とが一体となり、膝折り座布団1とした膝折り座布団が開示されている。ここで、図6は、座布団補助部3を立てた状態であり、図7は、座布団補助部3を使用者の臀部にあてがい、尻あて枕として使用する図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3084493号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の図5の膝折り座布団では、以下の欠点があった。
膝折り座布団1が、座布団主要部2の一辺2aに座布団補助部3が接続された構造であり、膝折り座布団1を収納する場合に、容積を要する欠点があった。
また、膝折り座布団1を使用するに際して、まず座布団補助部3を立てかけて(図6参照)から、図7のように、使用者の臀部にあてがい、尻あて枕として使用する手間が煩雑であるという問題点かあった。さらに、図7で示すように、尻あて枕としての座布団補助部3の厚みは、固定されており、使用者の体型の個人差に応じた高さ調整は不可能であった。
【0005】
本発明の課題は、膝折りで正座する場合に、簡単に組み立てることが可能で、かつ、使用者の体型の個人差に応じて高さ調整が可能な使い勝手が優れた膝折り座布団を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の膝折り座布団は、座布団の側面部に第1の接着シートを配置し、一方尻あて部は、その下面に、第2の接着シートを配置し、前記第1の接着シートと第2の接着シートとを接合して、膝折り座布団の構造とする。
【0007】
本発明の請求項1に係る膝折り座布団は、側面部に第1の接着シートが配置された座布団と、第2の接着シートが、下面に配置され、また、側面に握り部分が設けられた尻あて枕とで構成された膝折り座布団であって、前記尻あて枕の第2の接着シートが、前記握り部分を用いて、第1の接着シートに貼り付けられて、前記尻あて枕が、前記座布団に固定されたことを特徴とする膝折り座布団である。
【0008】
本発明の請求項2に係る膝折り座布団は、側面部に第1の接着シートが配置された座布団と、第2の接着シートが、下面に配置され、また、側面に握り部分が設けられた尻あて枕と、高さ調整用のクッション板とで構成された膝折り座布団であって、前記尻あて枕の第2の接着シートが、前記握り部分を用いて、第1の接着シートに貼り付けられ、前記尻あて枕が、前記座布団に固定され、前記高さ調整用のクッション板が、前記尻あて枕の上に保持されたことを特徴とする膝折り座布団である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1の膝折り座布団によれば、尻あて枕を、握り部分を用いて簡単に座布団の側面に組み立てることが可能な、使い勝手が優れた膝折り座布団を提供することができる。
【0010】
本発明の請求項2の膝折り座布団によれば、高さ調整用のクッション板を尻あて枕と、使用者の臀部に挟み込むことによって、使用者の体型の個人差に応じて高さ調整が可能な使い勝手が優れた膝折り座布団を提供することができる。
【0011】
本発明によれば、膝折りで正座する場合に、簡単に組み立てることが可能で、かつ、使用者の体型の個人差に応じて高さ調整が可能な使い勝手が優れた膝折り座布団を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例1の膝折り座布団の斜視図。
【図2】図1の本発明の実施例1の膝折り座布団の分解図。
【図3】本発明の実施例1の膝折り座布団の使用状態の斜視図。
【図4】本発明の実施例2の膝折り座布団の斜視図。
【図5】従来の膝折り座布団の斜視図。
【図6】図5の膝折り座布団にて、座布団補助部を立てた状態の斜視図。
【図7】図5の従来の膝折り座布団の使用状態の斜視図。
【実施例】
【0013】
本発明の膝折り座布団の実施例について、以下説明する。
【0014】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の膝折り座布団の斜視図である。
図1の膝折り座布団10は、側面部に第1の接着シート40が配置された座布団20と、第2の接着シート50が、下面に配置され、また、側面に握り部分60が設けられた尻あて枕30とで構成されている。ここで、前記尻あて枕30の第2の接着シート50が、前記握り部分60を用いて、第1の接着シート40に貼り付けられて、前記尻あて枕30が、前記座布団に固定されている。
【0015】
図2は、図1の本発明の実施例1の膝折り座布団の分解図である。座布団10と尻あて枕30とは、簡単の分解できるので、収納に関しては、個別に収納し、使用時に組み立てることが可能であって、収納の効率が良い。図3は、図1の本発明の実施例1の膝折り座布団の使用状態の斜視図である。使用者が、正座する場合に、臀部を尻あて枕30の上に置き、正座の苦痛を和らげることができる。なお、第2の接着シート50は、第1の接着シート40とその辺を一致させず、角度をつけて固定しても良い。使用用途として、正座する以外に、あぐらをかいた時の、腰のよりかけ、あるいは、横になったときの枕としても活用できる。
【0016】
(実施例2)
図4は、本発明の実施例2の膝折り座布団の斜視図である。
図4の膝折り座布団11は、側面部に第1の接着シート41が配置された座布団11と、第2の接着シートが51、下面に配置され、また、側面に握り部分60が設けられた尻あて枕31と、高さ調整用のクッション板70とで構成された膝折り座布団で構成されている。ここで、前記尻あて枕31の第2の接着シート51が、前記握り部分60を用いて、第1の接着シート41に貼り付けられ、前記尻あて枕31が、前記座布団に固定され、前記高さ調整用のクッション板が70、前記尻あて枕の上に保持されたことを特徴とする。
【0017】
図4の膝折り座布団11の使用方法は、先の図3と同様であって、前記高さ調整用のクッション板が70を尻あて枕31と使用者の臀部との間に挟み込み、高さ調整を行う。
ここで、高さ調整用のクッション板が70は、厚みが複数の高さ調整用のクッション板を準備しておけば、使用者の体型の個人差に応じて高さ調整が可能となる。
なお、第2の接着シート51は、第1の接着シート41とその辺を一致させず、角度をつけて固定しても良い。使用用途として、正座する以外に、あぐらをかいた時の、腰のよりかけ、あるいは、横になったときの枕としても活用できる。
【符号の説明】
【0018】
1,10,11 膝折り座布団
2, 座布団主要部
20,21 座布団
2a 座布団主要部の一辺
2b、2c 座布団主要部の端部
3 座布団補助部
30,31 尻あて枕
40、41 第1の接着シート
50、51 第2の接着シート
60、61 握り部分
70 高さ調整用のクッション板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面部に第1の接着シートが配置された座布団と、第2の接着シートが、下面に配置され、また、側面に握り部分が設けられた尻あて枕とで構成された膝折り座布団であって、
前記尻あて枕の第2の接着シートが、前記握り部分を用いて、第1の接着シートに貼り付けられて、前記尻あて枕が、前記座布団に固定されたことを特徴とする膝折り座布団。
【請求項2】
側面部に第1の接着シートが配置された座布団と、第2の接着シートが、下面に配置され、また、側面に握り部分が設けられた尻あて枕と、高さ調整用のクッション板とで構成された膝折り座布団であって、
前記尻あて枕の第2の接着シートが、前記握り部分を用いて、第1の接着シートに貼り付けられ、前記尻あて枕が、前記座布団に固定され、前記高さ調整用のクッション板が、前記尻あて枕の上に保持されたことを特徴とする膝折り座布団。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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