膨張可能ロープ
膨張可能ロープは、3つの層と、嚢と、シースと、膨張可能ロープを圧縮した形態に保つ、合うように作られ穴があけられたプラスチックバッグとを備えている。圧縮した形態は、船から水中に落ちた人に向かって遠い距離を空気中に投げつけられ得る。膨張可能ロープは、寒冷な水中で器用さを失った人に、救助のための膨張可能ロープを容易に掴めるような大きさに膨張させられ得る。膨張可能ロープは、空気または別の膨張可能媒体を受容するための、膨張可能ロープの近位端に連結された鼻孔状部をさらに備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、2007年7月2日に出願された米国特許出願第11/772,754号、および2007年7月2日に出願された米国仮出願第60/947,595号の利益を主張し、これらの出願は、本明細書に参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(背景)
ロープは、強度のために一緒に撚り合わせられるかもしくは編まれた繊維またはワイヤのストランドの太く丈夫なひもである。起りは、エジプト人がパピルス繊維および革ひもからロープを作るツールを開発するまで、繊維のストランドは手で撚り合わされた。アジアで用いられ、ヨーロッパで採用された麻は、最近までロープの選ばれた材料となったが、それは、フィリピンとは無関係の植物であるマニラ麻に取って代られた。1950年代に主要なロープ材料として合成繊維がマニラ麻に取って代った。
【0003】
ロープを用いる作業は、多くの産業の肝要な部分であり、特に、船乗り業にとって不可欠である。19世紀の船乗りたちは、何百という結び目を知っていて、用いていたが、その結び目の各々は特定の目的用であり、一部は単純でその他は非常に複雑であった。船員が水中に落ちる場合などの事故は船上でよく起り、そのような事故に対して、12世紀においてその状況を簡潔に表現するために「overboard(船から水中へ)」という英単語が造り出された。冷たい水中において、犠牲者は低体温症を経験するので、手および指の器用さを失い、犠牲者の方に投げられた細い救助ロープをつかむことができない。しかしながら、より大きな直径のロープは、犠牲者が水中に位置を定められ得る長距離を投げるには重すぎる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
この概要は、詳細な説明において以下にさらに説明される、単純化された形式での概念の選択を紹介するように提供される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴を識別することは意図されないし、特許請求される主題の範囲を決定する際の助けとして用いることも意図されない。
【0005】
本発明の様々な局面に従って、本発明の製造形態の物品は膨張可能ロープを含み、膨張可能ロープは、膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして収容する、プラスチックから形成される嚢を備えている。膨張可能ロープはまた、拡張または圧縮する人造繊維のウィーブから形成されるシースを備えている。膨張可能ロープは、合うように作られ穴があけられたプラスチック層であって、膨張可能ロープがドラム内に収納されたスプールに巻かれることを可能にするように、嚢およびシースがプラスチック層内に巻かれるかまたは折り畳まれる、プラスチック層をさらに備えている。
【0006】
本発明の別の局面に従って、本発明のシステム形態は、膨張可能ロープを投げつけるシステムを含み、システムは、嚢と、リン光シースと、合うように作られ穴があけられたプラスチック層とを含む3つの層を有し、スプールに巻かれる膨張可能ロープを備えている。システムはまた、スプールを保管し、合うように作られ穴があけられたプラスチック層を通って該リン光シースを放射する放射供給源を収容するドラムを備えている。システムは、膨張可能ロープの遠位端および一部分を水中の人の方に前進させるデバイスをさらに備えている。
【0007】
本発明の別の局面形態に従って、本発明の方法形態は、化学物質流出を収容する方法を含み、方法は、水中の化学物質流出の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第1の膨張可能ロープのスプールをほどくことを包含する。方法はまた、膨張可能媒体を第1の膨張可能ロープの鼻孔状部(nostril)に送り込み、一方、第1の膨張可能ロープの下部に取り付けられたカーテンは水の方に広がることを包含する。方法は、第1の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、第1の膨張可能ロープおよび化学物質流出の位置の可視性を助けることをさらに包含する。
【0008】
この発明の上記の局面および付随する利点の多くは、添付の図面に関連されるとき、本発明が以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるので、より容易に正しく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な用途を示す絵画的表現図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な用途を示す絵画的表現図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な層を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的層を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に従う例示的な膨張させられた膨張可能ロープを示す斜視図である。
【図6】図6は、例示的なねじ切りされた鼻孔状部を含む膨張可能ロープの例示的な層を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態に従う、例示的なラニヤードを有する例示的な膨張可能ロープの絵画的表現図である。
【図11】図11は、本発明の一実施形態に従う、例示的な封じ込めブームの絵画的表現図である。
【図12】図12は、本発明の一実施形態に従う、例示的な複数の封じ込めブームの絵画的表現図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(詳細な説明)
予測不能性は、海や、小さな水路においてでさえも、そこにいる人々が直面する多くの危険のうちの1つである。保険の最も古い形態の1つである海上保険は、船、貨物および乗客が受ける危険による損失に対して軽減することの必要性を認識する。これらの危険のうちの1つは、人102が船から水中に落ちた図1に示される。船100は、人102がそこから落ちた輸送機関、または沿岸警備隊などの救助組織からの船を含む。人102が、船から水中に落ち、無線周波数タグを着用しているとき、船100の無線周波数受信器は、船100上の他の人に警報信号を発する。
【0011】
船100上には何人かの甲板員がいる。概して、人102を救助するために船100の方向を向けるように船の舵を取ることは時間が掛かりすぎる。より迅速な救助活動が必要である。図1に示される事例において、一部の甲板員は、人102が水中にいることを認識し、甲板員のうちの一人が投射物を投げつけるデバイス104を取り上げ、デバイス104は膨張可能ロープ108を人102の方に前進させ得る。一実施形態において、膨張可能ロープ108は、船100から最大約200フィート投げつけられ得る。膨張可能ロープ108などの投射物を投げつける任意の適切なデバイスが用いられ得る。1つの適切なデバイスはH.Henriksen Mekaniske Verksted A/Sによって製造されるグラプネル発射機を含むが、任意の適切なデバイスが用いられ得る。
【0012】
デバイス104は、膨張可能ロープ108がスプール様の方法で保管されるドラム106が備え付けられる。膨張可能ロープ108は、遠位端と近位端とを有する。スプールは円筒形に巻かれ、その結果、遠位端はスプールの一端部においてスプール中心から突き出、近位端は円筒のもう一方の端部においてスプールの中心から突き出る。スプールはドラム106内に設置され、ドラム106は、デバイス104に連結され、その結果、デバイス104が最初に膨張可能ロープの遠位端を前進させ、その後、遠位端に接続された、膨張可能ロープの一部分を人102の方に前進させることを可能にする。
【0013】
デバイス104から投げつけられるような膨張可能ロープ108は、空気を容易に突っ切って進み、人102に速やかに到達するように、最初は直径が小さく製造される。その小さい形状は、小直径の細長いプラスチックバッグによって維持され、該小直径の細長いプラスチックバッグは、膨張可能ロープ108が、膨張させられたとき、小直径の細長いバッグを引き裂き、現れることを可能にする穴あけを有する。膨張可能ロープ108の所望の部分が人102の方に前進させられたとき、膨張可能ロープ108はその近位端108aを用いて膨張させられる。図1は、膨張可能ロープ108の近位端108aを保持し、空気の供給源(図示されていない)または膨張可能ロープ108を膨張させる他の媒体(気体、固体、または液体)の供給源に連結する甲板員を示す。
【0014】
一実施形態において、近位端108aは、人102を船100の方に引くウインチ(wench)様の機構に連結され得る。別の実施形態において、デバイス104は、膨張可能ロープ108の投げつけられた部分を取り戻し、それによって人102を安全である方に引くウインチを含み得る。図2は、甲板員が人102を安全な方に引く保持部を人102が掴むことを可能にする膨張させられたロープを示す。一実施形態において、膨張可能ロープ108は、膨張可能ロープ108の元の膨張されないサイズの約150%に拡張するように膨張され得る。
【0015】
膨張可能ロープ108は、膨張可能ロープ108の自然な、圧縮されない、膨張されない形態において、図3に示されるように少なくとも2つの層108b、108cを含む。層108bは適切な材料から形成される嚢であり、空気などの気体が該嚢の中にポンプで注入され得、層108bを3インチなどの適切な直径に拡張させ得る。嚢が膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして含むことを材料が可能にする限り、プラスチックなどの任意の適切な材料が層108bの嚢を形成するために用いられ得る。層108cは、ポリエステル族のポリエチレンテレフタラート、熱可塑性ポリマー樹脂などの人造繊維から織られるシースである。層108cのシースのウィーブは、膨張可能ロープ108の引張り強さを提供し、一方、層108bの嚢は、膨張可能ロープ108が膨張または圧縮することを可能にし得る。任意の適切な柄は、層108bの嚢の拡張と共に層108cのシースが拡張することを可能にする限り、用いられ得る。
【0016】
層108cのシースおよび層108bの嚢の両方は、平らに置かれ得、層108b、108cの両方が巻かれるかまたは波形にされることを可能にし、複数の圧縮された折り畳みを形成し得る。巻かれるかまたは波形にされた後に形成される層108b、108cの形状は、巻かれるかまたは折り畳まれた層108b、108cの上に、合うように作られ穴があけられたプラスチック層108dを滑らせることによって維持され得る。3つの層108b、108cおよび108dを有する膨張可能ロープ108は、スプールに巻かれ得、スプールの中心は、一端部において膨張可能ロープ108の遠位端を突き出し、もう一方の端部において近位端を突き出し得る。前に論議されたように、膨張可能ロープ108の一部分に沿った膨張可能ロープ108の遠位端は人102に投げつけられ、一方、膨張可能ロープ108の近位端は後ろで船100につながれたままで、膨張可能ロープ108を空気または膨張させる他の媒体の供給源に連結される。
【0017】
膨張可能ロープ108が空気または別の適切な媒体をポンプで注入されると、層108dは、穴あき経路に沿って引き裂かれ、層108cのシースおよび層108bの嚢が現れる。図5を参照されたい。膨張可能ロープ108は、浮き、人102の一部分が水から引き上げられ得ることを可能にする。図6に示されるようなねじ切りされた鼻孔状部(nostril)110は、膨張可能ロープ108の近位端が空気の供給源に連結されることを可能にする。一実施形態において、層108cのシースはリン光塗料によって塗られ得、該リン光塗料は、黄色またはオレンジ色などの目に見える色での1つの波長における放射、それに続く別の波長における放射をシースが吸収することを可能にし、該放射は、入射する放射が停止した後、相当な時間継続する。この実施形態において、リン光膨張可能ロープを収容するスプールはまた、層108cのシース上に、リン光塗料を周期的かつ継続的に装填する入射する放射の供給源をドラム106に収容する。
【0018】
層108cのシースは、一実施形態において、黄色一色またはオレンジ色一色などの色をしている。別の実施形態において、図7に示されるように、v形の柄が層108cのシース上で周期的に繰り返される。v形の柄は、層108cのシースの残りの部分を構成する色とは異なる濃い色から構成され得る。さらなる実施形態において、層108cのシースの残りの部分は、語「exit(出口)」を含み、「exit」はv形の柄の2つの背に沿って繰り返される。v形の柄は、単独にまたは語「exit」と組み合せて、膨張可能ロープ108が、火災を消すためにv形の柄の頂点とは反対の方向に水をかけるように消防士によって用いられること、そして同時に、火災から離れる安全な方にv形の柄の頂点によって指し示される方向に従う人々を導くことを可能にする。
【0019】
追加の実施形態において、層108cのシースに印をつけるためにキャンディストライプの柄が利用可能である。図8を参照されたい。ある人々の集団にとって、キャンディストライプ柄は、より視覚的に注意を引き得る。追加の実施形態において、キャンディストライプ柄のない層108cのシースの部分は、周期的に繰り返される語「caution(注意)」を含み得る。図9は、さらに別の実施形態において、周期的に繰り返される別のストライプ柄を示す。柄が注意を必要とする状況に機能的に人々の注意を喚起する限り、多くの他の柄が可能である。
【0020】
膨張された膨張可能ロープ108は、図10に示される。鼻孔状部110は、膨張された膨張可能ロープ108の近位端に示される。前に論議されたように、鼻孔状部110は、嚢を膨張させるように、空気または別の媒体が膨張可能ロープ108の嚢の中に送られることを可能にする。ラニヤード1002の遠位端は、膨張可能ロープ108の遠位端に取り付けられる。一実施形態において、ラニヤード1002は、層108cのシースを製造するのに用いられる材料と同じ材料から製造される。好ましくは、ラニヤード1002は、膨張可能ロープ108に類似する長さかそれより長い長さを有する。さらなる実施形態において、膨張可能ロープ108が人102に投げつけられたとき、膨張可能ロープ108の遠位端およびラニヤード1002は、人102の方に共に前進させられる。ラニヤード1002の近位端は、膨張可能ロープ108がラニヤード1002によって方向を定めて操作されることを可能にするように船100につながられる。2つ以上のラニヤードが、膨張可能ロープ108に連結され得、異なる制御オプションを提供し得る。
【0021】
膨張可能ロープ1100は、封じ込めブームとして用いられ得、封じ込めブームは、油または化学物質の流出を含めるために用いられる一時的な浮き防壁である。膨張可能ロープ1100は、嚢、シース、および鼻孔状部などの、膨張可能ロープ108の要素と類似の要素を含む。好ましくは、膨張可能ロープ1100のシースは、腐食性化学薬品に対する高耐性のある超高分子量ポリエチレンから作られる。膨張可能ロープ1100はカーテン1104を含み、カーテン1104は、膨張可能ロープ1100が鼻孔状部1110を通って空気または別の媒体によって膨張されたとき広げられる。カーテン1104は、好ましくは、膨張可能ロープ1100のシースに用いられる超高分子量ポリエチレンから作製される。一実施形態において、膨張可能ロープ1100は、スプールに巻かれ、55ガロンのドラムまたは類似のかんに保管される。カーテンは、膨張可能ロープ1100の長さに類似した長さを有する。カーテン1104の上部は、Velcroなどの適切な固定手段を用いて膨張可能ロープ1100の下部に取り付けられる。カーテン1104の下部1104aは、好ましくは、広げる処理を容易にし、流出を含めるために垂直方向にカーテン1104のドレープを維持するように重みがかけられる。多数の発光ダイオード1102が、膨張可能ロープ1100に沿って周期的に配置され、夜間における可視性を与える。一実施形態において、発光ダイオード1102は嚢とシースとの間に配置される。
【0022】
膨張可能ロープ1100a、1100bのシステム1200は、流出がその中に含められる領域を拡張させる。膨張可能ロープ1100a、1100bの両方は、空気または膨張可能ロープ1100a、1100bを膨張させる別の媒体を受容するように適合された鼻孔状部1100a、1100bを含む。逆止め弁(図示されていない)は、空気または膨張可能ロープ1100a、1100bを膨張させる別の媒体を調節するために端部1202、1204に提供され、膨張可能ロープ1100a、1100bの両方における圧力がほぼ等しくときに、閉じるように適合される。発光ダイオード1102が、膨張可能ロープ1100a、1100bの上部に提供され、夜間における可視性を提供する。システム1200は、各膨張可能ロープが流出の拡大を含めるために一緒に拡張するようにインタフェースされ得る構成要素であることを可能にする。
【0023】
例示的な実施形態が示され、説明されたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更が本明細書においてなされ得ることは理解される。
【0024】
独占的財産または特許権が請求される本発明の実施形態は、以下のように定義される。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、2007年7月2日に出願された米国特許出願第11/772,754号、および2007年7月2日に出願された米国仮出願第60/947,595号の利益を主張し、これらの出願は、本明細書に参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(背景)
ロープは、強度のために一緒に撚り合わせられるかもしくは編まれた繊維またはワイヤのストランドの太く丈夫なひもである。起りは、エジプト人がパピルス繊維および革ひもからロープを作るツールを開発するまで、繊維のストランドは手で撚り合わされた。アジアで用いられ、ヨーロッパで採用された麻は、最近までロープの選ばれた材料となったが、それは、フィリピンとは無関係の植物であるマニラ麻に取って代られた。1950年代に主要なロープ材料として合成繊維がマニラ麻に取って代った。
【0003】
ロープを用いる作業は、多くの産業の肝要な部分であり、特に、船乗り業にとって不可欠である。19世紀の船乗りたちは、何百という結び目を知っていて、用いていたが、その結び目の各々は特定の目的用であり、一部は単純でその他は非常に複雑であった。船員が水中に落ちる場合などの事故は船上でよく起り、そのような事故に対して、12世紀においてその状況を簡潔に表現するために「overboard(船から水中へ)」という英単語が造り出された。冷たい水中において、犠牲者は低体温症を経験するので、手および指の器用さを失い、犠牲者の方に投げられた細い救助ロープをつかむことができない。しかしながら、より大きな直径のロープは、犠牲者が水中に位置を定められ得る長距離を投げるには重すぎる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(概要)
この概要は、詳細な説明において以下にさらに説明される、単純化された形式での概念の選択を紹介するように提供される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴を識別することは意図されないし、特許請求される主題の範囲を決定する際の助けとして用いることも意図されない。
【0005】
本発明の様々な局面に従って、本発明の製造形態の物品は膨張可能ロープを含み、膨張可能ロープは、膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして収容する、プラスチックから形成される嚢を備えている。膨張可能ロープはまた、拡張または圧縮する人造繊維のウィーブから形成されるシースを備えている。膨張可能ロープは、合うように作られ穴があけられたプラスチック層であって、膨張可能ロープがドラム内に収納されたスプールに巻かれることを可能にするように、嚢およびシースがプラスチック層内に巻かれるかまたは折り畳まれる、プラスチック層をさらに備えている。
【0006】
本発明の別の局面に従って、本発明のシステム形態は、膨張可能ロープを投げつけるシステムを含み、システムは、嚢と、リン光シースと、合うように作られ穴があけられたプラスチック層とを含む3つの層を有し、スプールに巻かれる膨張可能ロープを備えている。システムはまた、スプールを保管し、合うように作られ穴があけられたプラスチック層を通って該リン光シースを放射する放射供給源を収容するドラムを備えている。システムは、膨張可能ロープの遠位端および一部分を水中の人の方に前進させるデバイスをさらに備えている。
【0007】
本発明の別の局面形態に従って、本発明の方法形態は、化学物質流出を収容する方法を含み、方法は、水中の化学物質流出の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第1の膨張可能ロープのスプールをほどくことを包含する。方法はまた、膨張可能媒体を第1の膨張可能ロープの鼻孔状部(nostril)に送り込み、一方、第1の膨張可能ロープの下部に取り付けられたカーテンは水の方に広がることを包含する。方法は、第1の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、第1の膨張可能ロープおよび化学物質流出の位置の可視性を助けることをさらに包含する。
【0008】
この発明の上記の局面および付随する利点の多くは、添付の図面に関連されるとき、本発明が以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるので、より容易に正しく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な用途を示す絵画的表現図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な用途を示す絵画的表現図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的な層を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に従う膨張可能ロープの例示的層を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に従う例示的な膨張させられた膨張可能ロープを示す斜視図である。
【図6】図6は、例示的なねじ切りされた鼻孔状部を含む膨張可能ロープの例示的な層を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図8】図8は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態に従う、例示的な柄を有する例示的な膨張可能ロープの平面図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態に従う、例示的なラニヤードを有する例示的な膨張可能ロープの絵画的表現図である。
【図11】図11は、本発明の一実施形態に従う、例示的な封じ込めブームの絵画的表現図である。
【図12】図12は、本発明の一実施形態に従う、例示的な複数の封じ込めブームの絵画的表現図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(詳細な説明)
予測不能性は、海や、小さな水路においてでさえも、そこにいる人々が直面する多くの危険のうちの1つである。保険の最も古い形態の1つである海上保険は、船、貨物および乗客が受ける危険による損失に対して軽減することの必要性を認識する。これらの危険のうちの1つは、人102が船から水中に落ちた図1に示される。船100は、人102がそこから落ちた輸送機関、または沿岸警備隊などの救助組織からの船を含む。人102が、船から水中に落ち、無線周波数タグを着用しているとき、船100の無線周波数受信器は、船100上の他の人に警報信号を発する。
【0011】
船100上には何人かの甲板員がいる。概して、人102を救助するために船100の方向を向けるように船の舵を取ることは時間が掛かりすぎる。より迅速な救助活動が必要である。図1に示される事例において、一部の甲板員は、人102が水中にいることを認識し、甲板員のうちの一人が投射物を投げつけるデバイス104を取り上げ、デバイス104は膨張可能ロープ108を人102の方に前進させ得る。一実施形態において、膨張可能ロープ108は、船100から最大約200フィート投げつけられ得る。膨張可能ロープ108などの投射物を投げつける任意の適切なデバイスが用いられ得る。1つの適切なデバイスはH.Henriksen Mekaniske Verksted A/Sによって製造されるグラプネル発射機を含むが、任意の適切なデバイスが用いられ得る。
【0012】
デバイス104は、膨張可能ロープ108がスプール様の方法で保管されるドラム106が備え付けられる。膨張可能ロープ108は、遠位端と近位端とを有する。スプールは円筒形に巻かれ、その結果、遠位端はスプールの一端部においてスプール中心から突き出、近位端は円筒のもう一方の端部においてスプールの中心から突き出る。スプールはドラム106内に設置され、ドラム106は、デバイス104に連結され、その結果、デバイス104が最初に膨張可能ロープの遠位端を前進させ、その後、遠位端に接続された、膨張可能ロープの一部分を人102の方に前進させることを可能にする。
【0013】
デバイス104から投げつけられるような膨張可能ロープ108は、空気を容易に突っ切って進み、人102に速やかに到達するように、最初は直径が小さく製造される。その小さい形状は、小直径の細長いプラスチックバッグによって維持され、該小直径の細長いプラスチックバッグは、膨張可能ロープ108が、膨張させられたとき、小直径の細長いバッグを引き裂き、現れることを可能にする穴あけを有する。膨張可能ロープ108の所望の部分が人102の方に前進させられたとき、膨張可能ロープ108はその近位端108aを用いて膨張させられる。図1は、膨張可能ロープ108の近位端108aを保持し、空気の供給源(図示されていない)または膨張可能ロープ108を膨張させる他の媒体(気体、固体、または液体)の供給源に連結する甲板員を示す。
【0014】
一実施形態において、近位端108aは、人102を船100の方に引くウインチ(wench)様の機構に連結され得る。別の実施形態において、デバイス104は、膨張可能ロープ108の投げつけられた部分を取り戻し、それによって人102を安全である方に引くウインチを含み得る。図2は、甲板員が人102を安全な方に引く保持部を人102が掴むことを可能にする膨張させられたロープを示す。一実施形態において、膨張可能ロープ108は、膨張可能ロープ108の元の膨張されないサイズの約150%に拡張するように膨張され得る。
【0015】
膨張可能ロープ108は、膨張可能ロープ108の自然な、圧縮されない、膨張されない形態において、図3に示されるように少なくとも2つの層108b、108cを含む。層108bは適切な材料から形成される嚢であり、空気などの気体が該嚢の中にポンプで注入され得、層108bを3インチなどの適切な直径に拡張させ得る。嚢が膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして含むことを材料が可能にする限り、プラスチックなどの任意の適切な材料が層108bの嚢を形成するために用いられ得る。層108cは、ポリエステル族のポリエチレンテレフタラート、熱可塑性ポリマー樹脂などの人造繊維から織られるシースである。層108cのシースのウィーブは、膨張可能ロープ108の引張り強さを提供し、一方、層108bの嚢は、膨張可能ロープ108が膨張または圧縮することを可能にし得る。任意の適切な柄は、層108bの嚢の拡張と共に層108cのシースが拡張することを可能にする限り、用いられ得る。
【0016】
層108cのシースおよび層108bの嚢の両方は、平らに置かれ得、層108b、108cの両方が巻かれるかまたは波形にされることを可能にし、複数の圧縮された折り畳みを形成し得る。巻かれるかまたは波形にされた後に形成される層108b、108cの形状は、巻かれるかまたは折り畳まれた層108b、108cの上に、合うように作られ穴があけられたプラスチック層108dを滑らせることによって維持され得る。3つの層108b、108cおよび108dを有する膨張可能ロープ108は、スプールに巻かれ得、スプールの中心は、一端部において膨張可能ロープ108の遠位端を突き出し、もう一方の端部において近位端を突き出し得る。前に論議されたように、膨張可能ロープ108の一部分に沿った膨張可能ロープ108の遠位端は人102に投げつけられ、一方、膨張可能ロープ108の近位端は後ろで船100につながれたままで、膨張可能ロープ108を空気または膨張させる他の媒体の供給源に連結される。
【0017】
膨張可能ロープ108が空気または別の適切な媒体をポンプで注入されると、層108dは、穴あき経路に沿って引き裂かれ、層108cのシースおよび層108bの嚢が現れる。図5を参照されたい。膨張可能ロープ108は、浮き、人102の一部分が水から引き上げられ得ることを可能にする。図6に示されるようなねじ切りされた鼻孔状部(nostril)110は、膨張可能ロープ108の近位端が空気の供給源に連結されることを可能にする。一実施形態において、層108cのシースはリン光塗料によって塗られ得、該リン光塗料は、黄色またはオレンジ色などの目に見える色での1つの波長における放射、それに続く別の波長における放射をシースが吸収することを可能にし、該放射は、入射する放射が停止した後、相当な時間継続する。この実施形態において、リン光膨張可能ロープを収容するスプールはまた、層108cのシース上に、リン光塗料を周期的かつ継続的に装填する入射する放射の供給源をドラム106に収容する。
【0018】
層108cのシースは、一実施形態において、黄色一色またはオレンジ色一色などの色をしている。別の実施形態において、図7に示されるように、v形の柄が層108cのシース上で周期的に繰り返される。v形の柄は、層108cのシースの残りの部分を構成する色とは異なる濃い色から構成され得る。さらなる実施形態において、層108cのシースの残りの部分は、語「exit(出口)」を含み、「exit」はv形の柄の2つの背に沿って繰り返される。v形の柄は、単独にまたは語「exit」と組み合せて、膨張可能ロープ108が、火災を消すためにv形の柄の頂点とは反対の方向に水をかけるように消防士によって用いられること、そして同時に、火災から離れる安全な方にv形の柄の頂点によって指し示される方向に従う人々を導くことを可能にする。
【0019】
追加の実施形態において、層108cのシースに印をつけるためにキャンディストライプの柄が利用可能である。図8を参照されたい。ある人々の集団にとって、キャンディストライプ柄は、より視覚的に注意を引き得る。追加の実施形態において、キャンディストライプ柄のない層108cのシースの部分は、周期的に繰り返される語「caution(注意)」を含み得る。図9は、さらに別の実施形態において、周期的に繰り返される別のストライプ柄を示す。柄が注意を必要とする状況に機能的に人々の注意を喚起する限り、多くの他の柄が可能である。
【0020】
膨張された膨張可能ロープ108は、図10に示される。鼻孔状部110は、膨張された膨張可能ロープ108の近位端に示される。前に論議されたように、鼻孔状部110は、嚢を膨張させるように、空気または別の媒体が膨張可能ロープ108の嚢の中に送られることを可能にする。ラニヤード1002の遠位端は、膨張可能ロープ108の遠位端に取り付けられる。一実施形態において、ラニヤード1002は、層108cのシースを製造するのに用いられる材料と同じ材料から製造される。好ましくは、ラニヤード1002は、膨張可能ロープ108に類似する長さかそれより長い長さを有する。さらなる実施形態において、膨張可能ロープ108が人102に投げつけられたとき、膨張可能ロープ108の遠位端およびラニヤード1002は、人102の方に共に前進させられる。ラニヤード1002の近位端は、膨張可能ロープ108がラニヤード1002によって方向を定めて操作されることを可能にするように船100につながられる。2つ以上のラニヤードが、膨張可能ロープ108に連結され得、異なる制御オプションを提供し得る。
【0021】
膨張可能ロープ1100は、封じ込めブームとして用いられ得、封じ込めブームは、油または化学物質の流出を含めるために用いられる一時的な浮き防壁である。膨張可能ロープ1100は、嚢、シース、および鼻孔状部などの、膨張可能ロープ108の要素と類似の要素を含む。好ましくは、膨張可能ロープ1100のシースは、腐食性化学薬品に対する高耐性のある超高分子量ポリエチレンから作られる。膨張可能ロープ1100はカーテン1104を含み、カーテン1104は、膨張可能ロープ1100が鼻孔状部1110を通って空気または別の媒体によって膨張されたとき広げられる。カーテン1104は、好ましくは、膨張可能ロープ1100のシースに用いられる超高分子量ポリエチレンから作製される。一実施形態において、膨張可能ロープ1100は、スプールに巻かれ、55ガロンのドラムまたは類似のかんに保管される。カーテンは、膨張可能ロープ1100の長さに類似した長さを有する。カーテン1104の上部は、Velcroなどの適切な固定手段を用いて膨張可能ロープ1100の下部に取り付けられる。カーテン1104の下部1104aは、好ましくは、広げる処理を容易にし、流出を含めるために垂直方向にカーテン1104のドレープを維持するように重みがかけられる。多数の発光ダイオード1102が、膨張可能ロープ1100に沿って周期的に配置され、夜間における可視性を与える。一実施形態において、発光ダイオード1102は嚢とシースとの間に配置される。
【0022】
膨張可能ロープ1100a、1100bのシステム1200は、流出がその中に含められる領域を拡張させる。膨張可能ロープ1100a、1100bの両方は、空気または膨張可能ロープ1100a、1100bを膨張させる別の媒体を受容するように適合された鼻孔状部1100a、1100bを含む。逆止め弁(図示されていない)は、空気または膨張可能ロープ1100a、1100bを膨張させる別の媒体を調節するために端部1202、1204に提供され、膨張可能ロープ1100a、1100bの両方における圧力がほぼ等しくときに、閉じるように適合される。発光ダイオード1102が、膨張可能ロープ1100a、1100bの上部に提供され、夜間における可視性を提供する。システム1200は、各膨張可能ロープが流出の拡大を含めるために一緒に拡張するようにインタフェースされ得る構成要素であることを可能にする。
【0023】
例示的な実施形態が示され、説明されたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更が本明細書においてなされ得ることは理解される。
【0024】
独占的財産または特許権が請求される本発明の実施形態は、以下のように定義される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨張可能ロープであって、
膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして収容する、プラスチックから形成される嚢と、
拡張または圧縮する人造繊維のウィーブから形成されるシースと、
合うように作られ穴があけられたプラスチック層であって、該膨張可能ロープがドラム内に収納されたスプールに巻かれることを可能にするように、該嚢および該シースが該プラスチック層内に巻かれるかまたは折り畳まれる、プラスチック層と
を備えている、膨張可能ロープ。
【請求項2】
空気または別の膨張可能媒体を受容するための、前記膨張可能ロープの近位端に連結された鼻孔状部をさらに備えている、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項3】
前記膨張可能ロープの遠位端に連結された1つ以上のラニヤードをさらに備え、該ラニヤードは人造繊維のウィーブから形成する、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項4】
前記人造繊維は、ポリエステル族の熱可塑性ポリマー樹脂から選択される、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項5】
前記シースは、黄色一色と、オレンジ色一色と、語「exit」が周期的に置かれるv形の柄と、キャンディストライプ柄と、ストライプ柄とを含む群から選択されるリン光柄によってコーティングされる、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項6】
膨張可能ロープを投げつけるシステムであって、
嚢と、リン光シースと、合うように作られ穴があけられたプラスチック層とを含む3つの層を有し、スプールに巻かれる膨張可能ロープと、
該スプールを保管し、該合うように作られ穴があけられたプラスチック層を通って該リン光シースを放射する放射供給源を収容するドラムと、
該膨張可能ロープの遠位端および一部分を水中の人の方に前進させるデバイスと
を備えている、システム。
【請求項7】
前記デバイスは、前記人に投げつけられた前記膨張可能ロープを回収するウインチを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記膨張可能ロープは近位端を含み、該近位端は空気または該膨張可能ロープを膨張させる他の膨張可能媒体の供給源に連結される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記膨張可能ロープはラニヤードを含み、該ラニヤードは該膨張可能ロープの遠位端に連結され、該膨張可能ロープの該遠位端および一部分に沿って投げつけられる、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記リン光シースは、人造繊維から織られる、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
化学物質流出を収容する方法であって、
水中の該化学物質流出の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第1の膨張可能ロープのスプールをほどくことと、
膨張可能媒体を該第1の膨張可能ロープの鼻孔状部に送り込み、一方、該第1の膨張可能ロープの下部に取り付けられたカーテンが該水の方に広がることと、
該第1の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、該第1の膨張可能ロープおよび該化学物質流出の位置の可視性を助けることと
を包含する、方法。
【請求項12】
前記水中の化学物質流出の別の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第2の膨張可能ロープのスプールをほどくことをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の膨張可能ロープを前記第1の膨張可能ロープに連結し、その結果、前記膨張可能媒体は該第1の膨張可能ロープから該第2の膨張可能ロープに通過する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の膨張可能ロープおよび前記第2の膨張可能ロープにおける圧力がほぼ等しいとき、該第1の膨張可能ロープおよび該第2の膨張可能ロープの逆止め弁を閉じる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、前記第1の膨張可能ロープおよび前記化学物質流出の位置の可視性を助ける、請求項14に記載の方法。
【請求項1】
膨張可能ロープであって、
膨張可能媒体を受容し、輸送し、そして収容する、プラスチックから形成される嚢と、
拡張または圧縮する人造繊維のウィーブから形成されるシースと、
合うように作られ穴があけられたプラスチック層であって、該膨張可能ロープがドラム内に収納されたスプールに巻かれることを可能にするように、該嚢および該シースが該プラスチック層内に巻かれるかまたは折り畳まれる、プラスチック層と
を備えている、膨張可能ロープ。
【請求項2】
空気または別の膨張可能媒体を受容するための、前記膨張可能ロープの近位端に連結された鼻孔状部をさらに備えている、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項3】
前記膨張可能ロープの遠位端に連結された1つ以上のラニヤードをさらに備え、該ラニヤードは人造繊維のウィーブから形成する、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項4】
前記人造繊維は、ポリエステル族の熱可塑性ポリマー樹脂から選択される、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項5】
前記シースは、黄色一色と、オレンジ色一色と、語「exit」が周期的に置かれるv形の柄と、キャンディストライプ柄と、ストライプ柄とを含む群から選択されるリン光柄によってコーティングされる、請求項1に記載の膨張可能ロープ。
【請求項6】
膨張可能ロープを投げつけるシステムであって、
嚢と、リン光シースと、合うように作られ穴があけられたプラスチック層とを含む3つの層を有し、スプールに巻かれる膨張可能ロープと、
該スプールを保管し、該合うように作られ穴があけられたプラスチック層を通って該リン光シースを放射する放射供給源を収容するドラムと、
該膨張可能ロープの遠位端および一部分を水中の人の方に前進させるデバイスと
を備えている、システム。
【請求項7】
前記デバイスは、前記人に投げつけられた前記膨張可能ロープを回収するウインチを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記膨張可能ロープは近位端を含み、該近位端は空気または該膨張可能ロープを膨張させる他の膨張可能媒体の供給源に連結される、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記膨張可能ロープはラニヤードを含み、該ラニヤードは該膨張可能ロープの遠位端に連結され、該膨張可能ロープの該遠位端および一部分に沿って投げつけられる、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記リン光シースは、人造繊維から織られる、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
化学物質流出を収容する方法であって、
水中の該化学物質流出の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第1の膨張可能ロープのスプールをほどくことと、
膨張可能媒体を該第1の膨張可能ロープの鼻孔状部に送り込み、一方、該第1の膨張可能ロープの下部に取り付けられたカーテンが該水の方に広がることと、
該第1の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、該第1の膨張可能ロープおよび該化学物質流出の位置の可視性を助けることと
を包含する、方法。
【請求項12】
前記水中の化学物質流出の別の領域を取り囲む、超高分子量ポリエチレンから作られる第2の膨張可能ロープのスプールをほどくことをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の膨張可能ロープを前記第1の膨張可能ロープに連結し、その結果、前記膨張可能媒体は該第1の膨張可能ロープから該第2の膨張可能ロープに通過する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の膨張可能ロープおよび前記第2の膨張可能ロープにおける圧力がほぼ等しいとき、該第1の膨張可能ロープおよび該第2の膨張可能ロープの逆止め弁を閉じる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の膨張可能ロープの上部の発光ダイオードを点灯し、前記第1の膨張可能ロープおよび前記化学物質流出の位置の可視性を助ける、請求項14に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2010−532436(P2010−532436A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515263(P2010−515263)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/069087
【国際公開番号】WO2009/006549
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(510004848)グロー エンタープライジーズ, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/069087
【国際公開番号】WO2009/006549
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(510004848)グロー エンタープライジーズ, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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