説明

自動セッションアドミッション

本発明はコミュニケーションセッションを開始する第1のコミュニケーションクライアントが通常のコール又は会議のシナリオの中でコミュニケーションセッションを確立するために使用するセッション要求にアドミッション情報を含ませる。セッション要求は第1のコミュニケーションクライアントと別のコミュニケーションクライアントとの間でコミュニケーションセッションを開始するためにあり、それは電話通信エンドポイントやコミュニケーションクライアントを有する会議システムに関連する。受信側コミュニケーションクライアントはセッション要求の中に設けられたアドミッション情報を使ってセッションに権限を与えるかどうかを決定する。権限が与えられる場合は、受信側コミュニケーションクライアントは状況に応じコミュニケーションセッションを確立するか又はコミュニケーションセッションが確立されるのを許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本件出願はAUTOMATED CONFERENCE ADMISSIONの名称で2004年9月1日に出願された米国出願番号10/931,857の一部継続出願であり、PROVIDING ADDITIONAL INFORMATION WITH SESSION REQUESTSの名称で2004年2月23日に出願された米国出願番号10/784,864 及び、USING ADDITIONAL INFORMATION PROVIDED IN SESSION REQUESTSの名称で2004年2月23日に出願された米国出願番号10/784,865に関連し、これらの開示はその全体が参照されることにより本件出願に組み込まれる。
【0002】
本発明はコミュニケーションに関し、特に基本的なコミュニケーションや多グループ間会議を促進するための要求されたセッションを確立するかどうかを決定するために遠隔通信装置やアプリケーションによって使用されるセッション要求の中にアドミッション情報を設けることに関する。
【背景技術】
【0003】
2つ以上のグループが特定の議題についてコミュニケーションをとりたいとの理由から、音声やメッセージに基づくものを含め様々なコミュニケーションセッションが確立される。セッションは2つのグループ間の通常のセッションであったり、3つ以上のグループの間の会議であったりする。会議の設定に対し、会議へのアクセスが提供される前に参加者はアクセスコード、パスワード、又は他のタイプの識別情報を含むアドミッション情報を手動で入力することを要求されるのが普通である。さらに、特定の2つのグループのセッションでは該セッションを確立する前に開始側のグループに対してアドミッション情報の提供を要求するのが都合が良い。生憎、手動でアドミッション情報を提供するのは手間がかかり、グループ側でその情報を記録しておく必要がある。従って、2つのグループのセッション又は会議セッションの確立に関し、アドミッション情報の自動入力に対する要望が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本発明はコミュニケーションセッションを開始する第1のコミュニケーションクライアントが通常のコール又は会議のシナリオでコミュニケーションセッションを確立するために使うセッション要求の中にアドミッション情報を含ませるようにする。セッション要求は第1のコミュニケーションクライアントと別のコミュニケーションクライアントとの間のコミュニケーションセッションを開始するためのものであり、それは電話通信エンドポイントやコミュニケーションクライアントを有する会議システムに関連する。受信側コミュニケーションクライアントはセッション要求の中に設けられたアドミッション情報を使ってセッションに権限を与えるかどうかを決定する。権限を与える場合は、受信側コミュニケーションクライアントは状況に応じコミュニケーションセッションを確立するか又はコミュニケーションセッションが確立されるのを許可する。
【0005】
アドミッション認証はセッションの確立を許可するかどうか決定するのに役立ついかなるタイプのあるいは組合せの情報を含んでも良い。例えば、アドミッション情報は認証情報、識別情報、パスワード、会議アクセスコード、会議識別コード及びこれらに類似のものを含んでも良い。セッションは音声セッションである必要はなく、インスタントメッセージセッション、音声を含むビデオ会議セッション及びこれらに類似のものであっても良い。
【0006】
当業者は添付の図面を参照して以下の好適な実施例の詳細な記載を読むことにより、本発明の範囲を理解し、その追加の特徴を認識するであろう。
【0007】
本明細書に組み込まれてその一部を成す添付の図面は、本発明のいくつかの特徴を示し、明細書の記載とともに本発明の原理を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施例にかかるコミュニケーション環境のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかるコミュニケーションの流れ図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかるコミュニケーションの流れ図である。
【図4】本発明の第3実施例にかかるコミュニケーションの流れ図である。
【図5】本発明の一実施例にかかるコミュニケーションクライアントのブロック図である。
【図6】本発明の一実施例にかかるメディアアプリケーションサーバのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
以下に記述する実施例は当業者が本発明を実施することができる必要な情報を表し、発明を実施するための最良の形態を示す。添付の図面を参照して以下の記載を読むことにより、当業者は発明のコンセプトを理解し、ここには具体的に記述しないこれらのコンセプトのアプリケーションを認識するであろう。これらのコンセプト及びアプリケーションは開示の範囲及び添付の特許請求範囲に含まれる。
【0015】
本発明は第1のコミュニケーションクライアントが通常のコール又は会議のシナリオでコミュニケーションセッションを確立するために使うセッション要求の中にアドミッション情報を含ませるようにする。セッション要求は第1のコミュニケーションクライアントと別のコミュニケーションクライアントとの間のコミュニケーションセッションを開始するためのものであり、それは電話通信エンドポイントや会議システムに関連する。受信側コミュニケーションクライアントはセッション要求の中に設けられたアドミッション情報を使ってセッションに権限を与えるかどうか決定する。権限が与えられる場合は、受信側コミュニケーションクライアントは状況に応じコミュニケーションセッションを確立するか又はコミュニケーションセッションが確立されるのを許可する。
【0016】
アドミッション認証はセッションの確立を許可するかどうか決定するのに役立ついかなるタイプのあるいは組合せの情報を含んでも良い。例えば、アドミッション情報は認証情報、識別情報、パスワード、会議アクセスコード、会議識別コード及びこれらに類似のものを含んでも良い。さらに、セッションは音声セッションである必要はなく、インスタントメッセージセッション、音声を含むビデオ会議セッション及びこれらに類似のものであっても良い。
【0017】
アドミッション情報及びセッション要求のインストラクションを配信する代表的なコミュニケーションの流れを検討する前に、本発明の一実施例にかかる代表的コミュニケーション環境の概要を説明する。図1を参照すると、代表的コミュニケーション環境10が示され、コミュニケーションクライアント12が相互に通信可能であり、パケットネットワーク14を介するコミュニケーションセッションを確立する。セッションはSession Initiation Protocol(SIP)のような任意のセッション確立プロトコルを使って確立することができる。コミュニケーションクライアント12はパソコン、携帯情報端末(PDA)、電話、及びこれらに類似の電話通信エンドポイントとして機能する様々な種類のコミュニケーションデバイスとして実施され、該コミュニケーションクライアント12上で又はそれに密接に関連して設置する一つ以上のアプリケーション16に関連しても良い。他のアプリケーション18はパケットネットワーク14を介してコミュニケーションクライアント12によりアクセスされる。これらの遠隔アプリケーション18は関連アプリケーション16と類似の又は異なる機能を提供することができる。
【0018】
通信プロトコルに従って、コミュニケーションサーバ20は各コミュニケーションクライアント12間のセッションの確立を支援する。これらのコミュニケーションサーバ20はSIPプロキシのようなプロキシとして機能し、コミュニケーションセッションが確立される前のコミュニケーションクライアント12間の必要なシグナリングやハンドシェークにおいて重要な役割を果たす。必然的ではないにせよ通常は、セッションコントロールシグナリングがコミュニケーションサーバ20とかかわる場合でも、コミュニケーションセッションは直接コミュニケーションクライアント12間に確立される。さらに、1以上のメディアアプリケーションサーバ22が設けられ、コミュニケーションクライアント12間及び第3者のコミュニケーションクライアント(図示せず)との音声、オーディオ、ビデオセッション等の様々のタイプのメディアセッション、及び関連する会議の確立を支援する。特に、メディアアプリケーションサーバ22がコミュニケーションクライアントを含んでも良く、それにより会議を支援するために様々のセッションのブリッジングを行う能力とともにセッションを確立しても良い。
【0019】
説明の目的のため、通信環境10は破線により2つのサイドに分割される。破線の左側の構成要素は一般的には「送信側」として表わされ、破線の右側の構成要素は「受信側」として表わされる。「送信側」「受信側」の用語は図示の実施例に対し、装置がセッション要求を送信するコミュニケーションクライアント12に関するのか、セッション要求を受信するコミュニケーションクライアント12に関するのかを明確にするためだけに使用される。従って、送信側コミュニケーションクライアント12は受信側コミュニケーションクライアント12へセッション要求を送信し、送信側と受信側コミュニケーションクライアント12間でコミュニケーションセッションを開始する。
【0020】
一般的には、送信側関連アプリケーション16と送信側遠隔アプリケーション18はアドミッション情報を送信側コミュニケーションクライアント12へ提供し、送信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を含むセッション要求を受信側コミュニケーションクライアント12へ送信する。送信側コミュニケーションクライアント12とのセッションを確立することに加え、受信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を処理し、適切な受信側関連アプリケーション16及び受信側遠隔アプリケーション18と情報を送受信してアドミッション情報又はアドミッション情報に設けられたインストラクションに基づく適切なアクションを行う。特に、受信側コミュニケーションクライアント12は様々なタイプのメディア関連機能を巻き込んだアクションを支援するために、必要に応じて受信側メディアアプリケーションサーバ22とも情報を送受信する。以下に更に詳しく述べるように、セッション要求はメディアアプリケーションサーバ22に対して行われることもあり、メディアアプリケーションサーバ22は複数セッション間の会議を確立するのを支援し、又は実際には複数セッションに対しブリッジングを提供する。
【0021】
送信側及び受信側コミュニケーションクライアント12間でセッション関連メッセージを送信する時、各送信側及び受信側コミュニケーションサーバ20がこれらメッセージを送るために使われる。例えば、SIPインバイトメッセージの形式を取るセッション要求は送信側コミュニケーションクライアント12から送信側コミュニケーションサーバ20へ送信され、送信側コミュニケーションサーバ20はSIPインバイトメッセージを受信側コミュニケーションサーバ20へ送り、受信側コミュニケーションサーバ20はSIPインバイトメッセージを受信側コミュニケーションクライアント12へ順次送る。以下のコミュニケーションの流れ図の説明では、簡潔にかつ読み易くするために、セッション要求をコミュニケーションサーバ20を介して送信することは示されていない。当業者は、様々なタイプの通信プロトコルが各コミュニケーションサーバ20を介するこれらのセッション関連メッセージの送信を必要としたり、あるいは不要であったりすることを理解し、これらメッセージの具体的送信は本発明のコンセプトにとって欠かせないものではないことを理解するであろう。
【0022】
次に図2を参照すると、代表的なコミュニケーションの流れが示されており、アドミッション情報がセッション要求の中に設けられ、セッション要求が受信側コミュニケーションクライアント12へ送られて送受信側のコミュニケーションクライアント間でセッションを確立する。アドミッション情報は受信側コミュニケーションクライアント12により自動的に抽出され処理されてセッションに権限を与えるべきかどうかを決定する。まず、送信側の関連又は遠隔アプリケーション16、18が、送信及び受信コミュニケーションクライアント12間の来るべきセッションのためのアドミッション情報を生成する(ステップ100)。アドミッション情報は送信側コミュニケーションクライアント12へ送られ(ステップ102)、セッションを開始し(ステップ104)、送信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を含むセッション要求を受信側コミュニケーションクライアント12へ送信する(ステップ106)。
【0023】
セッション要求を受取ると、受信側コミュニケーションクライアント12はセッション要求を処理し(ステップ108)、アドミッション情報をセッション要求から検索して(ステップ110)、該アドミッション情報を処理する(ステップ112)。受信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を用い、適切なアドミッション情報を求める特定の基準に基づいて要求されたセッションに権限を与えるかどうかを決定する(ステップ114)。セッションが権限を与えられたと想定すると、受信側コミュニケーションクライアント12は送信側コミュニケーションクライアント12へセッションレスポンスを返信し(ステップ116)、それにより送信側及び受信側コミュニケーションクライアント12間のコミュニケーションセッションを確立する(ステップ118)。
【0024】
図3を参照すると、会議に関するセッションを確立するための代表的コミュニケーションの流れが示されている。メディアアプリケーションサーバ22は会議をコントロールするために使われ、アドミッション情報を処理してセッションの進行を許可するかどうかあるいは会議の参加を決定する。本実施例では、参加するコミュニケーションクライアント12は実際の会議を促進する。前述のように、アドミッション情報はセッション要求に設けられている。
【0025】
まず、送信側の関連又は遠隔アプリケーション16、18は、会議に関する来るべきセッションのためのアドミッション情報を生成する(ステップ200)。アドミッション情報は送信側コミュニケーションクライアント12へ送られ(ステップ202)、送信側コミュニケーションクライアント12はセッションを開始し(ステップ204)、アドミッション情報を含むセッション要求を、受信側コミュニケーションクライアント12が関わる会議に関連したメディアアプリケーションサーバ22へ送信する(ステップ206)。
【0026】
セッション要求を受取ると、メディアアプリケーションサーバ22はセッション要求を処理し(ステップ208)、アドミッション情報をセッション要求から検索して(ステップ210)、該アドミッション情報を処理する。メディアアプリケーションサーバ22は、アドミッション情報を用いて会議へのエントリ−を許可するかどうか決定する(ステップ212)。会議へのエントリ−に権限が与えられると、メディアアプリケーションサーバはセッション要求を任意の受信側コミュニケーションクライアン12へ送信し(ステップ214)、受信側コミュニケーションクライアン12はメディアアプリケーションサーバ22へセッションレスポンスを送ることにより応答する(ステップ216)。メディアアプリケーションサーバ22はその後セッションレスポンスを送信側コミュニケーションクライアントへ返信し(ステップ218)、送信側コミュニケーションクライアント12と任意の受信側コミュニケーションクライアント12間に会議を行うために必要に応じてセッションを確立する(ステップ220)。一つ以上の参加するコミュニケーションクライアント12は必須のブリッジング及びマルチキャスティング機能を実施し、従来方式で各参加者が互いの話を聞けるようにする。
【0027】
図4を参照すると、会議に関するセッションを確立するための別の代表的コミュニケーションの流れが示されている。メディアアプリケーションサーバ22は会議をコントロールするために再度使われ、アドミッション情報を処理して会議に参加するためにセッションを許可するかどうか決定する。本実施例では、メディアアプリケーションサーバ22は参加する各コミュニケーションクライアントとのセッションのためのエンドポイントとして機能し、各セッションに対してブリッジング機能を提供する。アドミッション情報はセッション要求に設けられる。
【0028】
まず、送信側の関連又は遠隔アプリケーション16、18は、会議に関する来るべきセッションのためのアドミッション情報を生成する(ステップ300)。アドミッション情報は送信側コミュニケーションクライアント12へ送られ(ステップ302)、セッションを開始し(ステップ304)、送信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を含むセッション要求を、受信側コミュニケーションクライアント12が関わる会議に関連したメディアアプリケーションサーバ22へ送信する(ステップ306)。
【0029】
セッション要求を受取ると、メディアアプリケーションサーバ22はセッション要求を処理し(ステップ308)、アドミッション情報をセッション要求から検索して(ステップ310)、該アドミッション情報を処理する(ステップ312)。メディアアプリケーションサーバ22は、アドミッション情報を用いて会議へのエントリ−を許可するかどうか決定する。会議へのエントリ−に権限が与えられると、メディアアプリケーションサーバ22はさらに送信側コミュニケーションクライアント12へセッションレスポンスを返信する(ステップ314)。
【0030】
メディアアプリケーションサーバ22は会議に対し他のコミュニケーションクライアント12から入る他のセッション要求を処理することもある。一実施例では、メディアアプリケーションサーバ22は参加するコミュニケーションクライアントとのセッションを開始することもできる。図示のように、メディアアプリケーションサーバ22はセッション要求を任意の受信側コミュニケーションクライアン12へ送信し(ステップ316)、任意の受信側コミュニケーションクライアン12はセッションレスポンスを送信することによりメディアアプリケーションサーバ22に応答する(ステップ318)。この時点で、メディアアプリケーションサーバ22と送信側コミュニケーションクライアント12及び任意の受信側コミュニケーションクライアン12を含む各参加するコミュニケーションクライアント12とのセッションが確立される(ステップ320及び322)。セッションはブリッジング機能によりブリッジされる(ステップ324)。
【0031】
通常の又は会議の環境に対してアドミッションからセッションまでをコントロールすることに加えて、本発明は送信側コミュニケーションクライアント12がセッション要求を送信して受信側コミュニケーションクライアント12(又はメディアアプリケーションサーバ22)とセッションを開始することを可能にし、セッション要求は受信側コミュニケーションクライアント12がコミュニケーションセッションに関連するアクションを行うことができるように構成された追加情報を含む。該アクションはセッションの確立の前や、途中や、後に開始される。又、該アクションはいつでも行うことができる。該追加の情報は、セッションの内容に関する関連性あるいはコミュニケーションセッションに関連するアクションを行うための具体的なインストラクションや要求を特定するコンテクスト情報を含む。
【0032】
一実施例において、追加の情報は多くの形を取る、人、情報、物の関連性を特定する。関連性は行われるアクションに関係する。全てを含むわけではないが、行われるアクションは、ユーザへの情報提供、ユーザへの情報提示、コミュニケーションセッションの少なくとも一部の記録、コミュニケーションセッションに関する情報の記憶、他のコミュニケーションデバイスとの他のセッションの開始、現存のコミュニケーションセッションに関連するものへのセッション要求の受信の制限、セッションの参加者からの情報入手、セッションの参加者への情報提供、ウェブサイトへのアクセス、Eメール、電話、インスタントメッセージ、及びそれらと同類のものの開始を含むことができる。従って、追加の情報はセッション要求に設けられ、セッション要求を受信するコミュニケーションクライアント12又はメディアアプリケーションサーバ22がセッションを確立すると共に、該セッション又はセッションの中で取り組む内容に関連する追加のアクションを行うようにする。
【0033】
アドミッション情報は関連情報や資料を有する、関与するグループや現在の参加者を特定し、又は関連するコミュニケーションイベントを開始するために用いる。アクションは直ちに取られる必要はない。例えば、受信側コミュニケーションクライアント12はアドミッション情報を、アドミッション情報に関連する追加のグループがセッションに参加することを許可するものとして認識しても良い。従って、アドミッション情報に対し関連性を有するグループからセッション要求が到来すると、受信側コミュニケーションクライアント12はこれらのグループを認識し、彼らが最初の参加者とのセッションに加わることを許可する。追加の情報は実際のコンテクストを特定し、または実際のコンテクストに対するポインタを提供する。SIPの実施例では、SIPインバイトメッセージはアドミッション又は追加の情報が設けられる1以上のフィールドを含む。受信側コミュニケーションクライアント12はセッション要求をレビューし、このフィールドがアドミッション又は追加情報によって埋まっているかどうかを決定する。
【0034】
図5には代表的コミュニケーションクライアント12が示されている。コミュニケーションクライアント12はコントロールシステム24を含み、コントロールシステム24は上記の機能を提供する十分なソフトウェア28を有するメモリ26と関連する。具体的には、ソフトウェア28はコミュニケーションクライアント機能30及び1以上の関連アプリケーション16を含む。コントロールシステム24は適切なコミュニケーションインターフェイス32とも関連してパケットネットワーク14に亘るセッション及び任意の必須のシグナリングを促進する。さらに、コミュニケーションクライアント12はユーザインターフェイス34を含み、それを介してユーザ入力が受信され、情報がユーザに対して表示される。コミュニケーションインターフェイス32及びユーザインターフェイス34はコミュニケーションクライアント12の特性に応じて変化する。
【0035】
図6には代表的アプリケーションメディアサーバ22が示されている。アプリケーションメディアサーバ22はコントロールシステム36を含み、コントロールシステム36は上記の機能を提供する十分なソフトウェア40を有するメモリ38と関連する。具体的には、ソフトウェア40は会議コントロール機能42を含み、会議コントロール機能42はブリッジング機能を含む。コントロールシステム36はさらに適切なコミュニケーションインターフェイス44に関連し、パケットネットワーク14に亘るセッション及び任意の必須のシグナリングを促進する。
【0036】
当業者は本発明の好適な実施例に対し、改良、変更を認識するであろう。全てのそのような改良、変更はここに開示されたコンセプト及び以下に続く特許請求の範囲に含まれると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)コミュニケーションクライアントとのコミュニケーションセッションを開始することを決定し、
b)前記コミュニケーションセッションの確立に権限を与えるように構成されたアドミッション情報を提供し、
c)前記アドミッション情報を含むセッション要求を生成し、及び
d)コミュニケーションネットワークを介して前記セッション要求を前記コミュニケーションクライアントへ送る、ことを含む方法。
【請求項2】
前記アドミッション情報は前記コミュニケーションセッションを確立するかどうかを決定するために前記コミュニケーションクライアントにより使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アドミッション情報は会議に関連する前記コミュニケーションセッションを確立するかどうかを決定するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コミュニケーションセッションは前記会議に関連する複数のセッションのうちの1つであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コミュニケーションクライアントは前記会議に関連する前記複数のセッションをブリッジするように適合されたブリッジング機能を提供するメディアアプリケーションサーバであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記セッション要求は前記会議へのアクセスをコントロールするために前記コミュニケーションクライアントと協働するメディアアプリケーションサーバにより受信されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記コミュニケーションクライアントは前記メディアアプリケーションサーバから分離されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アドミッション情報は認証情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記アドミッション情報は識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記アドミッション情報はパスワードを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アドミッション情報は会議アクセスコードを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アドミッション情報は会議識別コードを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記コミュニケーションクライアントが前記コミュニケーションセッションに関連するアクションを行うことができるように構成されたアクション情報を提供することをさらに含み、前記セッション要求が前記アクション情報を含むように生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
a)コミュニケーションインターフェイス、及び
b)前記コミュニケーションインターフェイスに関連するコントロールシステムを備え、前記コントロールシステムは、
i)コミュニケーションクライアントとのコミュニケーションセッションの開始を決定し、
ii)前記コミュニケーションセッションの確立に権限を与えるように構成されたアドミッション情報を提供し、
iii)前記アドミッション情報を含むセッション要求を生成し、及び
iv)コミュニケーションネットワークを介して前記セッション要求を前記コミュニケーションクライアントへ送信するように適合されるシステム。
【請求項15】
前記アドミッション情報は前記コミュニケーションセッションを確立するかどうかを決定するために前記コミュニケーションクライアントにより使用されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記アドミッション情報は会議に関連する前記コミュニケーションセッションを確立するかどうかを決定するために使用されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記コミュニケーションセッションは前記会議に関連する複数のセッションの1つであることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記コミュニケーションクライアントは前記会議に関連する前記複数のセッションをブリッジするように適合されたブリッジング機能を提供するメディアアプリケーションサーバであることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記セッション要求は前記会議へのアクセスをコントロールするように前記コミュニケーションクライアントと協働する前記メディアアプリケーションサーバにより受信されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記コミュニケーションクライアントは前記メディアアプリケーションサーバから分離されることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記アドミッション情報は認証情報を含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項22】
前記アドミッション情報は識別情報を含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項23】
前記アドミッション情報はパスワードを含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項24】
前記アドミッション情報は会議アクセスコードを含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項25】
前記アドミッション情報は会議識別コードを含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項26】
前記コミュニケーションクライアントが前記コミュニケーションセッションに関連するアクションを行うことができるように構成されたアクション情報を提供することをさらに含み、前記セッション要求が前記アクション情報を含むように生成されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項27】
a)第1のコミュニケーションクライアントから発信され、コミュニケーションセッションの確立に権限を与えるように構成されたアドミッション情報を含むセッション要求を受信し、
b)前記アドミッション情報に基づいて、前記コミュニケーションセッションに権限を与えるかどうかを決定し、
c)前記コミュニケーションセッションに権限を与える場合は前記セッション要求に応答して前記第1のコミュニケーションクライアントとの前記コミュニケーションセッションの確立を達成することを含む方法。
【請求項28】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成することは、前記第1のコミュニケーションクライアントへレスポンスを送信し、前記第1のコミュニケーションクライアントとのコミュニケーションを促進することを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成することは、前記第1のコミュニケーションクライアントと第2のコミュニケーションクライアント間で前記コミュニケーションセッションを確立するように前記第1のコミュニケーションクライアントに指示することを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記コミュニケーションセッションは複数のコミュニケーションクライアントとの会議の一部であることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記複数のコミュニケーションクライアントの少なくとも1つが前記会議を支援することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成することは、前記第1のコミュニケーションクライアントへレスポンスを送信して前記コミュニケーションセッションを確立することを含み、前記方法は複数のコミュニケーションクライアントとの追加のコミュニケーションセッションを確立し、前記会議を促進するために前記コミュニケーションセッションをブリッジすることをさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
前記アドミッション情報は認証情報を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項34】
前記アドミッション情報は識別情報を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項35】
前記アドミッション情報はパスワードを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項36】
前記アドミッション情報は会議アクセスコードを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項37】
前記アドミッション情報は会議識別コードを含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項38】
アクション情報は前記セッション要求に含まれ、前記方法は前記コミュニケーションセッションに関連するアクションを行うことをさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項39】
a)コミュニケーションインターフェイス、及び
b)前記コミュニケーションインターフェイスに関連するコントロールシステムを備え、前記コントロールシステムは、
i)第1のコミュニケーションクライアントから発信され、コミュニケーションセッションの確立に権限を与えるように構成されたアドミッション情報を含むセッション要求を受信し、
ii)前記アドミッション情報に基づいて、前記コミュニケーションセッションに権限を与えるかどうかを決定し、
iii)前記コミュニケーションセッションに権限を与える場合は、前記セッション要求に応答して第1のコミュニケーションクライアントとのコミュニケーションセッションの確立を達成するように適合されたシステム。
【請求項40】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成するために、前記コントロールシステムは前記第1のコミュニケーションクライアントにレスポンスを送信し、前記第1のコミュニケーションクライアントとのコミュニケーションを促進するように更に適合されたことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成するために、前記コントロールシステムは前記第1のコミュニケーションクライアントと第2のコミュニケーションクライアントとの間に前記コミュニケーションセッションを確立するように前記第1のコミュニケーションクライアントに指示するように更に適合されたことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項42】
前記コミュニケーションセッションは複数のコミュニケーションクライアントとの会議の一部であることを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記複数のコミュニケーションクライアントの少なくとも1つが前記会議を支援することを特徴とする請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記コミュニケーションセッションの確立を達成するために、前記コントロールシステムは前記第1のコミュニケーションクライアントにレスポンスを送信して前記コミュニケーションセッションを確立するように適合され、前記コントロールシステムはさらに前記複数のコミュニケーションクライアントとの追加のコミュニケーションセッションを確立し、前記コミュニケーションセッションをブリッジして前記会議を促進するように更に適合されることを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項45】
前記アドミッション情報は認証情報を含むことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項46】
前記アドミッション情報は識別情報を含むことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項47】
前記アドミッション情報はパスワードを含むことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項48】
前記アドミッション情報は会議アクセスコードを含むことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項49】
前記アドミッション情報は会議識別コードを含むことを特徴とする請求項39に記載のシステム。
【請求項50】
アクション情報は前記セッション要求に含まれ、前記コントロールシステムは前記コミュニケーションセッションに関連するアクションを行うように更に適合されることを特徴とする請求項39に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−501990(P2013−501990A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524300(P2012−524300)
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/IB2010/001989
【国際公開番号】WO2011/018698
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(390023157)ノーテル・ネットワークス・リミテッド (153)
【Fターム(参考)】