説明

自動再処理装置用の弁保持固定具

開放位置と通常の閉鎖位置の間を移動可能な弁アセンブリ(20)を自動洗浄システムに保持する固定具(10)である。固定具(10)は互いに取り付け取り外し可能な第1のハウジング部(60)と第2のハウジング部(100)とで構成される。ハウジング部(60,100)は、弁アセンブリ(20)を開放位置に保持する寸法の内部空洞(82)を規定する。流体入口(84)がチャンバ/空洞(82)に連通し、洗浄システムの抗菌流体源に取り付け可能である。抗菌流体はチャンバ/空洞に連通する固定具(10)の流体出口(138)から出て行く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に医療、歯科、調剤または埋葬器具および装置の消毒または殺菌の分野に関し、特にフレキシブルな内視鏡およびその部品および付属品の消毒および殺菌に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は医者が人体器官または腔の内部を視覚検査する際に一般的に使用される照明およびレンズシステム付き器具である。内視鏡には医者が内視鏡内の空気/水導管および吸入/生体組織検査導管を開閉するのに使用される弁が含まれる。内視鏡で処置している最中に、器具は血液および他のたんぱく質の体液で覆われるようになるので、使用と使用の合間に器具に対し完全な洗浄と抗菌処理を実施する必要が生じる。液体細菌不活性化システムは内視鏡などの器具を洗浄および不活性化させるのに最近広く使用されているが、蒸気殺菌システムの高い温度に耐えることはできない。液体細菌不活性化システムは内視鏡の表面を過酢酸または他の強いオキシダントなどの液体消毒剤または殺菌成分に曝すことで一般的に操作される。
【0003】
このようなシステムの問題点は内視鏡内に使用される弁の洗浄および不活性化が十分でないということである。この場合、内視鏡の弁は、1つの弁部品上の面が別の弁部品上の面に対して「着座する」第1の通常閉鎖位置と、部品のそれぞれの面が間隔を保つ第2の開放位置との間を一般に移動する。弁を内視鏡から取り外すと、これらの面は互いに接触するように通常は付勢されるので、それによって液体消毒剤または殺菌成分がこれらの面に接触して不活性化させることが妨げられる。
【0004】
これらの弁アセンブリを洗浄する1つの方法は、物理的に、すなわち手動で接触面を分離し、その面を消毒剤または殺菌成分に曝すことである。このような処理は操作者が弁アセンブリを物理的に扱うことが必要となり、そこが汚染に曝されることになるので好ましくない。さらにこのような洗浄処理は人間の誤操作を起こし易く、このような洗浄処理では効果を達成することは難しい。
【0005】
弁アセンブリを洗浄する他の提案された方法には、バッグ、籠または多数の処理循環を使用する自動システムにおける音波洗浄または再処理が含まれる。
これらの洗浄方法のいずれも、再処理操作中は、弁アセンブリの接触面を互いに分離し、洗浄および消毒溶液に完全に曝すことが保証されない。さらに、特別のまたは繰り返される洗浄および消毒循環の必要な再処理は顧客にとって経済的に好ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこれらを含む問題を解消し、自動再処理システムに弁アセンブリを保持する装置を提供するものであって、通常接触する弁アセンブリの接触面が再処理操作中は洗浄および消毒溶液に曝される「開放」位置に維持される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施の形態によると、洗浄システムに弁部品を保持する固定具が提供される。弁アセンブリには開放位置と通常は閉鎖される閉鎖位置とがある。固定具は第1のハウジング部と第2のハウジング部で構成される。ハウジング部は互いに取り付け取り外し可能であり、弁部品を固定具内の開放位置に保持するよう固定具を操作できる。第1のハウジング部にはそこの第1の開口を通して弁部品の一部を受け取る寸法の内部空洞がある。また第1のハウジング部には内部空洞に連通する流体開口がある。流体開口はそこを通して抗菌流体を受け取る寸法になっている。第2のハウジング部には弁部品の第2の部分をそこに受け取る寸法の第2の空洞がある。第2のハウジングには少なくとも1つの流体開口があり、第1のハウジング部の第1の空洞が第2のハウジングの第2の空洞に合体する状態になるよう第1のハウジング部は第2のハウジング部に取り付け可能であり、弁部品を前記開放位置に受け取り保持する寸法の弁固定具保持チャンバが規定される。保持チャンバは、抗菌流体を第1および第2のハウジング部の開口を通して弁固定具保持チャンバ内を通したとき、流体が弁部品の周りと内部を通過する寸法になっている。
【0008】
本発明の別の態様によると、弁アセンブリを保持する固定具が自動洗浄システムに設けられる。弁アセンブリは開放位置と通常の閉鎖位置の間で移動可能である。固定具は互いに取り付け取り外し可能な第1のハウジング部と第2のハウジング部とで構成される。第1のハウジング部には弁部品の少なくとも一部を受け取る寸法の第1の内部空洞と、この内部空洞に連通する開口とがある。第2のハウジング部は第1のハウジング部に取り付け取り外し可能である。第2のハウジング部は第1のハウジング部と流体密に取り付けられる。第1および第2のハウジング部が互いに取り付けられたとき、弁アセンブリを開放位置に受け取り保持しかつ弁アセンブリの周りにスペースを形成する寸法の内部チャンバを規定する。第1のハウジング部の第1の開口は抗菌流体源に連結され、チャンバに抗菌流体が充填される。
【0009】
本発明の別の態様によると、弁アセンブリを保持する固定具が自動洗浄システムに設けられる。弁アセンブリは開放位置と通常の閉鎖位置の間で移動可能である。固定具は互いに取り付け取り外し可能な第1のハウジング部と第2のハウジング部とで構成される。ハウジング部には弁アセンブリを開放位置に保持する寸法の内部空洞がある。流体入口がチャンバに連通し、また洗浄システムの抗菌流体源に取り付け可能である。流体出口がチャンバに連通し、抗菌流体は固定具から出て行く。
【0010】
本発明のさらに別の態様によると、医療器具の弁アセンブリを洗浄する方法が提供される。弁アセンブリは通常接触する面が離間する開放位置と、前記通常接触する面が互いに接触する通常閉鎖位置との間を移動可能である。この洗浄方法は
a)洗浄循環中は前記固定具で前記弁アセンブリを開放位置に保持するよう操作される洗浄システムの固定具に前記弁アセンブリを挿入する工程と、
b)前記洗浄循環中に抗菌流体を前記弁アセンブリの内部および周りに通す工程
とから構成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の利点は、洗浄殺菌処理中に操作者が弁アセンブリに触れる必要のない弁アセンブリ洗浄手段にある。
本発明の別の利点は、自動再処理システムで内視鏡などの弁アセンブリを洗浄する固定具にある。
【0012】
本発明の別の利点は、弁アセンブリのすべての面を洗浄消毒溶液に曝す位置に弁アセンブリを維持して内視鏡などの弁アセンブリを洗浄する固定具にある。
本発明の別の利点は、単独の通常の再処理操作中に弁アセンブリが完全に再処理される内視鏡などの弁アセンブリを洗浄する固定具にある。
【0013】
これらの利点は図面および特許請求の範囲とともに、次の好ましい実施の形態の記載から明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図面を参照するに際して、図面は発明の好ましい実施の形態を示す目的のためだけであり、発明を限定する目的のためではないことに留意されたい。図1は内視鏡などの医療器具の弁アセンブリ20を自動再処理装置に支持する固定具10を示し、本発明の好ましい実施の形態を示すものである。
【0015】
弁アセンブリ20自体は本発明の一部を構成しないが、固定具10とその操作の理解を深めるために以下に記載する。図面に示す弁アセンブリ20は内視鏡または他の類似の医療器具に見られる一般的な弁アセンブリの代表的なものである。弁アセンブリ20は一端に弁作動アセンブリ32を有し他端に間隔をおいた複数のO−リング24を有する長い弁棒22で主として構成される。弁作動アセンブリ32は図2および3でわかるように基本的に、図示しない内視鏡に表面を係合させるため弁アセンブリ20を取り付けるように適合されたカラー34で主として構成される。カラー34は基本的に内側金属スリーブ36と外側プラスチック・ジャケットまたはケーシング38とで構成される。金属スリーブ36は一般に円筒形状をなし、内側に延びる環状壁36cによって分離された第1の端部36aと第2の端部36bを有する。金属スリーブ36の第1の端部36aには内ネジが切られ、カラー34が内視鏡の図示しない支柱または肩部にネジ係合で取り付けられる。金属スリーブ36の第2の端部36bは円筒空洞42を規定し、図2および3でわかるように、弁棒22の一端に取り付けられたキャップまたは留め具44を受け取る寸法になっている。螺旋バネ形状をした付勢要素46はキャップ44と環状壁36cの間に配置される。図5および6でわかるように、弁棒22には環状面28を規定する拡大した中央部分22aが含まれる。図2および5でわかるように、環状面28は環状壁36cに当接して、カラー34に対する弁棒22の移動を制限する。
【0016】
長い通路または孔52が弁棒22およびキャップ44を通って軸方向に延びる。図3でわかるように、孔52には横方向に延びる分岐孔22aが含まれる。
図2および5でわかるように、弁棒22はバネ46で第1の位置に付勢されて、中央部分22aの環状面28が環状壁36cの面に当接する。
【0017】
弁アセンブリ20は図示しない内視鏡の一部であり、弁棒22でそこに取り付けられ、内視鏡内の円筒穴内に位置する。内視鏡内の流体ポートは円筒穴と交差し、内視鏡内の空気または流体の流れを制御する。弁棒22上のO−リング24は公知の方法でポートに対する弁棒22の相対的な移動で内視鏡内の選択ポートが開閉するようにポートに相対的に配置される。
【0018】
自動再処理装置で洗浄循環中は、固定具10は弁アセンブリ20を保持するように適合される。固定具10は第1のハウジング部60と第2のハウジング部100とで構成される。実施の形態に示すように、第1のハウジング部60は一般に筒形状をなし、一般的な円筒本体部分62が含まれ、この本体部分62は順次細くなり筒金具を規定する形状のより細い端部部分64に至る。本体部分62には外側円筒面62aがある。本体部分62の面62aに環状レセス66が形成される。レセス66はO−リング72が入る寸法になっている。本体部分62には平坦な端面76がある。端面76に横方向スロット78が形成される。
【0019】
実施の形態に示すように、第1のハウジング部60には弁アセンブリ20の一部を受け取る寸法の空洞82が含まれる。実施の形態に示すように、空洞82は円筒形状をなし、弁アセンブリ20の弁棒22を受け取る寸法になっている。図に示すように、空洞82には端面76からアクセスできる。この場合、空洞82の寸法はまわりにスペースが形成できるように弁棒22より大きいが、カラー34よりは小さいので、カラー34は端面76に当接する。端部部分64を通る開口84が空洞82と連通する。ハウジング部の端部部分64は図3に示すように従来のポリマーチュ−ブ88を受け取る寸法になっているが、その詳細は以下に述べる。一対のピン96が円筒体部分62から外側に延びる。ピン96は互いに軸方向に調整された位置において、本体部分62の反対側から延びる。本体部分62には直径の小さくなった円筒部分62bが含まれ、図1に示すように、ハウジング部60が取付け板92の開口内に受け取られる。円筒部分62bの孔を通して延びる一般にU型形状のピン94は第1のハウジング部60を取付け板92にロックするよう操作される。
【0020】
第2のハウジング部100は第1のハウジング部60に取り外し可能に取り付けできる寸法になっている。実施の形態に示すように、第2のハウジング部100は一般に円筒形状をなし、開放端102と閉鎖端104を有する。第2のハウジングブ100は一般に円筒空洞106を規定し、この空洞106は弁アセンブリ20の弁作動アセンブリ32と第1のハウジング部60の本体部分62を受け取る寸法になっている。第2のハウジング部100には円筒側壁部分112と端壁部分114が含まれる。図2でわかるように、側壁部分112には内面122が含まれ、端壁部分には内面124が含まれる。側壁部分112の内面122は一般に円筒形状をなし、様々な直径の部分が含まれる。内面122の第1の部分122aは円筒形状をなし、端壁部分114で形成された面124に連通する。面部分122aと面124はカラー34と弁棒22の留め具44を受け取るため一般に円筒形状の空洞を規定する。内面122の部分122bは第1のハウジング部60でO−リング72を流体的に係合させる寸法になっている。
【0021】
図1でわかるように、一対のL型スロット132が第2のハウジング部100に形成される。L型スロット132は第2のハウジング部100の開放端102から側壁部分112内に延びる。図1でわかるように、L型スロット132には、固定具10の中心軸(A)に平行な方向に延びる第1の脚部分132aと、第1の脚部分132aから直角に延びる第2の脚部分132bとが含まれる。L型スロット132は第1のハウジング部60のピン96を受け取る寸法になっており、第2のハウジング部100はバヨネット・ロック式で第1のハウジング部60に取り付けられる。
【0022】
図3および4でわかるように、端壁部分114の内面124には半径方向に延びる3つの溝136が含まれ、この溝136は、第2のハウジング部100の側壁部分112を通って延びる開口138の一部に連通しその一部を形成する。第2のハウジング100には端壁部分114上に一体形成された円筒ボス142が含まれる。図2および3でわかるように、ボス142にはネジ穴144が形成される。開口146が端壁部分114を通って延び、穴144に連通する。実施の形態に示すように、開口146は小さい円筒通路であって、大きいネジ穴144に連通する。ネジ付きプラグ152が穴144にネジ込まれる寸法になっている。中心オリフィス154がプラグ152を貫通し、開口146に連通する。
【0023】
第1および第2のハウジング部60,100はポリオレフィンからなる群から選択されたポリマー材料で形成されるのが好ましく、ポリプロピレンで形成されるのがより好ましい。第1および第2のハウジング部60,100はポリマー材料の成型処理によって形成されるのが好ましい。成型処理中にピン96を第1のハウジング部60内に埋め込んでもよい。図1でわかるように、第1および第2のハウジング部60,100は一般に固定具10を貫通する軸(A)の周りに対称に形成される。
【0024】
次に固定具10の操作について説明するが、図示しない再処理装置の自動循環の間に、ここで述べるタイプの弁アセンブリ20を洗浄および不活性化のために固定具10内に挿入する。固定具10は再処理装置内に取り付けられるようになっている。実施の形態に示すように、固定具10は再処理装置内の平板状の取付け板92にU型ピン94で取り付ける。固定具10はチューブ88によって抗菌流体源に連結される。
【0025】
第2のハウジング部100を第1のハウジング部60から外して、弁アセンブリ20を図2に示すように第1のハウジング部60内にセットする。図に示すように、弁アセンブリ20の弁棒22は第1のハウジング部60により規定された空洞82内に延びる。この場合、図2および5に示すように、弁アセンブリ20は通常の「閉鎖位置」にあり、バネ46の付勢により弁棒22上の環状面28と金属スリーブ36の環状壁36cが互いに接触する。弁アセンブリ20を第1のハウジング部60内に位置させた状態で、第2のハウジング部100を第1のハウジング部60に取り付ける。この場合、第2のハウジング部100のスロット132の脚部分132aを第1のハウジング部60のピン96上の位置に合わせる。それから第2のハウジング100を第1のハウジング60に向けて軸方向に
移動させて、ピン96をスロット132の脚部分132a内に入れる。ピン96がスロット132の底に達すると、第2のハウジング部100を軸(A)の周りに回転させて、ピン96をL型スロット132の脚部分132bの閉鎖端まで移動させる。前述のように、面122の部分122aと端壁部分114の面124で規定される空洞106の深さはキャップ44とカラー34の合計長さよりも短い寸法となっているので、図3に示すように、第2のハウジング部100を第1のハウジング部60に取り付けたとき、キャップ44はカラー34内に押し込まれる。第2のハウジング部100を第1のハウジング部60に取り付けると、弁アセンブリ20は「開放位置」となり、弁棒22の環状面28は環状壁36cの面から離される。再処理装置の自動循環中は、弁アセンブリ20は図3に示すように開放位置に維持される。このような循環中、抗菌流体はチューブ88を通って第1のハウジング部60の内部空洞82内に入れられる。前述したように、第1および第2のハウジング部60,100は第1のハウジング60のO−リング72と第2のハウジング部100の内面122の部分122bとの間で流体密シールが形成される。その結果、第1のハウジング部60の内部空洞82に押し込まれた抗菌流体は図3および6の矢印で示すように弁アセンブリ20の周りおよび内部に通されることになる。図3の矢印で示すように、抗菌流体は第2のハウジングの開口138およびプラグ152のオリフィスを通って固定具10から押し出される。
【0026】
弁アセンブリ20が図3に示すように「開放位置」にあるとき、再処理装置の自動循環中は流体が固定具10内に通されるので、弁アセンブリ20の内部面および外部面は抗菌流体に曝される。このように、内視鏡および他の類似器具の弁アセンブリの内部面を洗浄する手段が固定具10により供給される。
【0027】
図面では単一の固定具10が示されるが、ほとんどの内視鏡には少なくとも2つの弁アセンブリ20が含まれる。したがって、自動再処理装置の循環中に内視鏡の洗浄とともに内視鏡の弁アセンブリ20の洗浄を容易にするため再処理装置内に2つの固定具10を設けることができる。
【0028】
以上の記載は本発明の特定の実施の形態である。この実施の形態は説明のためにのみ記載されたものであり、発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更や修正が当分野の専門家で実施できる。特許請求の範囲またはそれと同等のものである限り、このような修正や変更はすべて発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明は一定の部分および部分の配置において具体的な形態をとり、その好ましい実施形態は明細書で詳細に記述し、かつ一部を形成する付帯する図面で説明する。
【図1】内視鏡などの弁アセンブリと、弁アセンブリを自動再処理システムに保持する固定具の分解、斜視図であって、本発明の好ましい実施の形態を示す。
【図2】分解された状態の図1に示す固定具の断面図であって、固定具が分離された状態の2つのハウジング部と、1つのハウジング部内に通常の形態で配置された弁アセンブリを示す。
【図3】組み立てられた状態の図1に示す固定具とそこに配置された弁アセンブリの断面図を示す。
【図4】図2の線4−4で切断した断面図である。
【図5】図2において図5で示した領域の拡大図である。
【図6】図3において図6で示した領域の拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放位置と通常の閉鎖位置を有する弁部品を洗浄システムに保持する固定具であって、
固定具を操作して前記固定具内の開放位置に前記弁部品を保持できるよう互いに取り付け取り外し可能な第1のハウジング部および第2のハウジング部を備え、
前記第1のハウジング部は第1の開口を通して前記弁部品の一部を受け取る寸法の内部空洞を有し、さらに前記第1のハウジング部は、抗菌流体を受け取り前記内部空洞に連通する寸法の流体開口を有し、
前記第2のハウジング部は前記弁部品の第2の部分を受け取る寸法の第2の空洞を有し、前記第2のハウジング部は少なくとも1つの流体開口を有し、前記第1のハウジング部が前記第2のハウジング部に取り付け可能であり、前記第1のハウジング部の前記第1の空洞と前記第2のハウジング部の第2の空洞を合体させて前記開放位置に前記弁部品を受け取り保持する寸法の弁固定具保持チャンバを規定し、前記保持チャンバは、前記第1および第2のハウジング部の前記開口を通して前記弁固定具保持チャンバ内に抗菌流体を押し入れたとき、流体が前記弁部品の周りと内部を通過できる寸法とされた
ことを特徴とする固定具。
【請求項2】
前記第1および第2のハウジング部はポリマー材料で形成された、請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
前記ポリマー材料はポリオレフィンからなる群から選択された、請求項2に記載の固定具。
【請求項4】
前記ポリマー材料はポリプロピレンである、請求項3に記載の固定具。
【請求項5】
前記第1のハウジング部は前記第2のハウジング部にツイストロック式で取り付けられる、請求項1に記載の固定具。
【請求項6】
前記ハウジング部を互いに取り付けたとき、前記第1のハウジング部と前記第2のハウジング部との間に流体密シールが形成される、請求項1に記載の固定具。
【請求項7】
前記固定具は抗菌流体の加圧源に取り付け可能である、請求項1に記載の固定具。
【請求項8】
前記弁アセンブリには、前記弁アセンブリが前記通常の閉鎖位置にあるときは接触し、前記弁アセンブリが前記開放位置にあるときは離間する面が含まれる、請求項1に記載の固定具。
【請求項9】
開放位置と通常の閉鎖位置の間を移動可能な弁アセンブリを自動洗浄システムに保持する固定具であって、
前記固定具は互いに取り付け取り外し可能な第1および第2のハウジング部を備え、前記第1のハウジング部は前記弁部品の少なくとも一部を受け取る寸法の第1の内部空洞と、前記内部空洞と連通する開口を有し、
前記第2のハウジングは前記第1のハウジング部に取り付け取り外し可能であり、前記第2のハウジング部は前記第1のハウジング部に流体密で取り付けられ、
互いに取り付けられたとき前記第1および第2のハウジング部は、前記弁アセンブリを受け取り開放位置に保持し前記弁アセンブリの周りにスペースを形成する寸法の内部チャンバを規定し、
前記第1のハウジング部の第1の開口が抗菌流体の源に連結可能であり、前記チャンバが前記抗菌流体で充填される
ことを特徴とする固定具。
【請求項10】
前記第1および第2のハウジング部はポリマー材料で形成された、請求項9に記載の固定具。
【請求項11】
前記ポリマー材料はポリオレフィンからなる群から選択された、請求項10に記載の固定具。
【請求項12】
前記ポリマー材料はポリプロピレンである、請求項11に記載の固定具。
【請求項13】
前記第1のハウジング部は前記第2のハウジング部にツイストロック式で取り付けられる、請求項9に記載の固定具。
【請求項14】
前記ハウジング部を互いに取り付けたとき、前記第1のハウジング部と前記第2のハウジング部との間に流体密シールが形成される、請求項9に記載の固定具。
【請求項15】
前記固定具は抗菌流体の加圧源に取り付け可能である、請求項9に記載の固定具。
【請求項16】
前記弁アセンブリには、前記弁アセンブリが前記通常の閉鎖位置にあるときは接触し、前記弁アセンブリが前記開放位置にあるときは離間する面が含まれる、請求項9に記載の固定具。
【請求項17】
開放位置と通常の閉鎖位置の間を移動可能な弁アセンブリを自動洗浄システムに保持する固定具であって、
前記弁アセンブリを開放位置に保持する寸法の内部空洞を規定し、互いに取り付け取り外し可能な第1および第2のハウジング部と、
前記チャンバに連通し、前記洗浄システムの抗菌流体源に取り付け可能な流体入口と、
前記チャンバに連通し、前記抗菌流体が前記固定具から出て行く流体出口と
を備えた固定具。
【請求項18】
前記第1および第2のハウジング部はポリマー材料で形成された、請求項17に記載の固定具。
【請求項19】
前記ポリマー材料はポリオレフィンからなる群から選択された、請求項18に記載の固定具。
【請求項20】
前記ポリマー材料はポリプロピレンである、請求項19に記載の固定具。
【請求項21】
前記第1のハウジング部は前記第2のハウジング部にツイストロック式で取り付けられる、請求項18に記載の固定具。
【請求項22】
前記ハウジング部を互いに取り付けたとき、前記第1のハウジング部と前記第2のハウジング部との間に流体密シールが形成される、請求項18に記載の固定具。
【請求項23】
前記固定具は抗菌流体の加圧源に取り付け可能である、請求項18に記載の固定具。
【請求項24】
前記弁アセンブリには、前記弁アセンブリが前記通常の閉鎖位置にあるときは接触し、前記弁アセンブリが前記開放位置にあるときは離間する面が含まれる、請求項18に記載の固定具。
【請求項25】
弁アセンブリを洗浄する方法であって、前記弁アセンブリは通常接触する面が離間する開放位置と、前記通常接触する面が互いに接触する通常閉鎖位置との間を移動可能であって、前記洗浄方法は
a)洗浄循環中は前記固定具で前記弁アセンブリを開放位置に保持するよう操作される洗浄システムの固定具に前記弁アセンブリを挿入する工程と、
b)前記洗浄循環中に抗菌流体を前記弁アセンブリの内部および周りに通す工程
とから構成される方法。
【請求項26】
前記固定具は互いに取り付け取り外し可能な第1のハウジング部と第2のハウジング部とから構成される、請求項25に記載の方法。


















【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2006−525850(P2006−525850A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514323(P2006−514323)
【出願日】平成16年5月7日(2004.5.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/014297
【国際公開番号】WO2004/105806
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505214191)ステリス インク (25)
【Fターム(参考)】