説明

自動分析装置

【課題】消費電力を低減することができる自動分析装置を提供すること。
【解決手段】複数の機構部Meに電源21から電力を供給することによって複数の機構部Meを動作させて試料の分析を行う自動分析装置1において、同一のタイミングで電力を供給/停止される1以上の機構部からなる機構部群G1〜G4ごとに電力を供給/停止する電力供給部20と、自動分析装置1の立ち上げの際、電力供給部20による機構部群G2〜G4ごとの電力供給のタイミングを制御し、自動分析装置1の立ち下げの際、電力供給部20による機構部群G2〜G4ごとの電力停止のタイミングを制御する電源制御部31aと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料の分析を行う自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、血液等の試料を分析する自動分析装置は、複数の処理部を有し、各処理部の処理を一連して実行させることによって試料の分析を行っている。この自動分析装置は、装置に電力が供給されてから各処理部が処理可能になるのを待った後に分析が開始される。そこで、装置に電力が供給されてから装置の各処理部が処理可能になる(以下、装置が立ち上がるという)までの時間に応じて、各処理部の電力供給のタイミングを調整するようにした自動分析装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動分析装置は、各処理部に設けられたヒータあるいは光源等の各機構部をグループに分け、分けられたグループごとに電源に接続する電源系統を設け、装置の立ち上げの際、各処理部の立ち上げ時間に応じて各電源系統の電力供給のタイミングを調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−43401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の自動分析装置においては、分析を終了して装置への電力を停止する(以下、装置を立ち下げるという)際、試料を収容する反応容器の洗浄処理を行うものがある。この洗浄処理を行う洗浄処理部は、その他の処理部に比して遅い時間に立ち下げる(以下、立ち下げ時間が長いという)。
【0005】
しかしながら、特許文献1の自動分析装置は、装置を立ち下げる際、立ち下げ時間が長い処理部の機構部への電力を停止するまで他の処理部の機構部にも電力を供給し続けるので、装置を立ち下げる際に無駄に電力を消費していた。
【0006】
そこで、装置を立ち下げる際にも各電源系統への電力を停止するタイミングを調整することも考えられる。しかしながら、各処理部の立ち上がり時間に応じて分けられた電源系統ごとに電力を停止するタイミングを調整したとしても、装置を立ち下げる際の消費電力を低減することは難しい。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力を低減することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる自動分析装置は、複数の機構部に電源から電力を供給することによって該複数の機構部を動作させて試料の分析を行う自動分析装置において、同一のタイミングで電力を供給/停止される1以上の前記機構部からなる機構部群ごとに電力を供給/停止する電力供給部と、当該自動分析装置の立ち上げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力供給のタイミングを制御し、当該自動分析装置の立ち下げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力停止のタイミングを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記制御部は、当該自動分析装置の立ち上げの際、立ち上げ時間が長い前記機構部群から順に電力を供給するように電力供給のタイミングを制御し、当該自動分析装置の立ち下げの際、立ち下げ時間の短い前記機構部群から順に電力を停止するように電力停止のタイミングを制御することを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記電力供給部は、前記機構部群ごとに前記電源に接続する複数の電源系統と、前記複数の電源系統の各電源系統に設けられ、該各電源系統への電力を供給/停止する独立電源制御部と、を有し、前記独立電源制御部が前記各電源系統への電力を供給/停止することによって前記機構部群ごとに電力を供給/停止することを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記独立電源制御部は、前記複数の電源系統の各電源系統にそれぞれ別体の基板で設けられたスイッチング回路であることを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記制御部は、当該自動分析装置の立ち上げ後に、前記機構部群の中の所定の機構部群の電力停止のタイミングを制御し、電力を停止した該所定の機構部群への電力供給のタイミングを制御することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、当該自動分析装置は、前記機構部のそれぞれの動作を制御する機構制御部を有し、前記制御部は、前記機構部のいずれかに対する制御信号が前記機構制御部に出力されてから所定時間以上経過している場合に、前記所定の機構部群の電力を停止することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる自動分析装置は、上記の発明において、前記機構制御部は、前記機構部ごとに設けられ、前記電力供給部は、前記所定の機構部群の各機構部が前記電源に接続する第1の電源系統と、前記第1の電源系統に設けられ、該第1の電源系統の電力を供給/停止する第1の独立電源制御部と、前記所定の機構部群の各機構部に設けられた前記機構制御部が前記電源に接続する第2の電源系統と、前記第2の電源系統に設けられ、該第2の電源系統の電力を供給/停止する第2の独立電源制御部と、を有し、前記制御部は、前記機構部のいずれかに対する制御信号が前記機構制御部に出力されてから所定時間以上経過している場合に、第1の独立電源制御部によって前記第1の電源系統の電力を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、複数の機構部に電源から電力を供給することによって該複数の機構部を動作させて試料の分析を行う自動分析装置において、電力供給部は、同一のタイミングで電力を供給/停止される1以上の前記機構部からなる機構部群ごとに電力を供給/停止し、制御部は、当該自動分析装置の立ち上げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力供給のタイミングを制御し、当該自動分析装置の立ち下げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力停止のタイミングを制御しているので、自動分析装置の立ち上げおよび立ち下げの際、自動分析装置の各処理部の立ち上げ時間あるいは、立ち下げ時間に応じて、機構部群に電力を供給するタイミングおよび停止するタイミングを調整することができる。従って、消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、この発明の実施の形態1にかかる自動分析装置の構成を示す摸式図である。
【図2】図2は、図1に示した測定部および制御装置の構成を示す模式図である。
【図3】図3は、図1に示した反応テーブルのA―A線断面を模式的に示した図である。
【図4】図4は、図1に示した自動分析装置の立ち上げの際、複数の電源系統のそれぞれへの電力供給のタイミングを示したタイムチャートである。
【図5】図5は、図1に示した自動分析装置の立ち下げの際、複数の電源系統のそれぞれの電力停止のタイミングを示したタイムチャートである。
【図6】図6は、図1に示した電源制御部が実施する自動分析装置の立ち上げの際の各電源系統への電力供給手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、図1に示した電源制御部が実施する自動分析装置の立ち下げの際の各電源系統の電力停止手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施の形態1の自動分析装置の変形例を説明する図である。
【図9】図9は、この発明の実施の形態2にかかる自動分析装置の構成を示す摸式図である。
【図10】図10は、図9に示した電源制御部が実施する分析処理から省電力モードへ移行させ、省電力モードから分析処理への移行させる処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態2の自動分析装置の変形例1を説明する図である。
【図12】図12は、実施の形態2の自動分析装置の変形例2を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、この発明にかかる分注装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる自動分析装置の構成を示す模式図である。図2は、図1に示した測定部および制御装置の構成を示す模式図である。この実施の形態1にかかる自動分析装置1は、測定部10および制御装置30を有する。測定部10は、試料としての検体および試薬を反応容器12e内にそれぞれ分注し、反応容器12eで生じる反応を光学的に測定する。制御装置30は、測定部10を含む自動分析装置1全体の制御を行うとともに測定部10における測定結果の分析を行う。自動分析装置1は、これら各部が連携することによって複数の検体の生化学分析を順次自動的に行う。ここで、図2においてモータM1,M2以外のモータを総称してモータMとし、ポンプP1〜P3以外のポンプを総称してポンプPとする。また、電力を供給されることによって動作する機構部としてのモータM1,M2,M、ポンプP1〜P3,P、ヒータH、光源17aを総称する場合、機構部Meとする。
【0019】
測定部10は、図1および図2に示すように、検体移送部11、反応テーブル12、試薬保冷庫13、検体分注部14、試薬分注部15、攪拌部16、測光部17、洗浄部18、測定制御部19、機構制御部C1〜Cn(nは自然数)、電力供給部20、および電源21を有する。
【0020】
検体移送部11は、図1に示すように、検体を収容する検体容器11aが保持された複数のラック11bを収納して順次移送する。
【0021】
反応テーブル12は、ホイール12aを有する。ホイール12aは、検体を含む液体を収容する反応容器12eを保持し、モータMによって回転して反応容器12eを周方向に移送する。反応テーブル12は、図示しない円盤状の蓋によって覆われており、内部の温度を体温程度の温度、例えば、37±0.2℃に保温する恒温槽として機能する。
【0022】
反応テーブル12は、図3に示すように、恒温液収容部12b、温度センサ12c、循環用パイプ12d、ポンプP2およびヒータHを有する。恒温液収容部12bは、ホイール12aの下部に設けられ、恒温液Rを収容する。温度センサ12cは、恒温液収容部12b内部に設けられ、恒温液Rの温度を検出し、この検出した検出信号を制御装置30に出力する。循環用パイプ12dは、恒温液収容部12bに接続する配管である。ポンプP2は、循環用パイプ12dに接続する。ポンプP2は、循環用パイプ12dを介してヒータHによって加熱された恒温液Rを恒温液収容部12b内で循環させる。ヒータHは、制御装置30の制御の下、温度センサ12cが検出した検出信号に基づいて恒温液Rの温度が一定となるように恒温液Rを加熱する。
【0023】
試薬保冷庫13は、試薬を収容する試薬容器13aを保持する。試薬保冷庫13は、制御装置30の制御の下、モータMによって回転して試薬容器13aを周方向に移送する。また、試薬保冷庫13は、下部に冷却装置13bを設けている。冷却装置13bは、吸熱器(不図示)と放熱器(不図示)との間を配管で接続し、ポンプP1によって吸熱器と放熱器とにこの配管内の流体を循環させる。これによって、冷却装置13bは、吸熱器からこの流体に熱を吸収させて試薬保冷庫13内を冷却する。また、冷却装置13bは、モータM1によって動作するファン(不図示)を有し、このファンによって試薬保冷庫13内の温度分布を均一に保つ。
【0024】
検体分注部14は、モータMによって鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なうアーム14bを有する。このアーム14bの先端部には、検体の吸引および吐出を行なうプローブ14aが取り付けられている。検体分注部14は、吸排シリンジ(不図示)およびポンプPを用いた吸排機構を備える。検体分注部14は、上述した検体移送部11上の所定位置に移送された検体容器11aの中からプローブ14aによって検体を吸引し、アーム14bを図中反時計回りに旋回させ、反応容器12eに検体を吐出して分注を行う。
【0025】
試薬分注部15は、検体分注部14と同様に、試薬の吸引および吐出を行なうプローブ15aが先端部に取り付けられたアーム15bを有する。アーム15bは、モータMによって鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を行なう。試薬分注部15は、吸排シリンジ(不図示)およびポンプPを用いた吸排機構を備える。試薬分注部15は、試薬保冷庫13上の所定位置に移動された試薬容器13a内の中からプローブ15aによって試薬を吸引し、アーム15bを図中時計回りに旋回させ、反応テーブル12上の所定位置に搬送された反応容器12eに試薬を吐出して分注を行う。
【0026】
攪拌部16は、反応容器12e内の検体を含む液体を攪拌する。攪拌部16は、反応容器12e内の検体を含む液体を攪拌する攪拌棒16aが取り付けられたアーム16bを有する。アーム16bは、モータMによって鉛直方向の昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を行なう。攪拌棒16aは、アーム16bとは別のモータMによってアーム16bと独立して回転を行なう。
【0027】
測光部17は、光源17aおよび受光素子17bを有する。光源17aは、試薬と検体とが反応した反応容器12e内の反応液を分析するための分析光を出射する。受光素子17bは、光源17aが出射し、反応容器12e内の反応液を透過した光束を測光する。この測光部17による測定結果は、制御部31に出力され、制御部31によって測定結果に基づいた分析演算が行われる。また、測光部17は、自動分液装置1の立ち上げの際、光源17aが所定の光量に達した旨の信号を制御装置30に出力する。
【0028】
洗浄部18は、洗浄液を用いて反応容器12e内の洗浄処理を行う。洗浄部18は、ノズル18aが取り付けられたアーム18bを有する。アーム18bは、モータM2によって鉛直方向の昇降を行う。ノズル18aは、ポンプP3によって反応容器12e内の液体を吸引する吸引ノズル、あるいはポンプP3によって反応容器12e内に洗浄液を供給する洗浄ノズル等である。洗浄部18は、反応容器12e内の洗浄処理が完了すると、洗浄処理が完了した旨の信号を制御部31に出力する。
【0029】
測定制御部19は、CPU等によって実現され、測定部10の各部の処理および動作を制御する。なお、測定制御部19は、制御装置30から出力された制御信号に基づいて後述するスイッチング回路E2〜E4に電力を供給する旨の制御信号あるいは電力を停止する旨の制御信号を出力する。
【0030】
機構制御部C1〜Cnは、CPU等によって実現される。機構制御部C1〜Cnは、図2に示すように、機構部Meごとに設けられ、測定制御部19から出力される制御信号に基づいて各機構部Meの動作を制御する。例えば、機構制御部C3は、ヒータHの動作を制御する。また、機構制御部C4は、ポンプP2の動作を制御する。
【0031】
電力供給部20は、同一のタイミングで電力を供給/停止される1以上の機構部Meからなる機構部群ごとに電力を供給/停止する。電力供給部20は、機構部群ごとに電源21に接続する複数の電源系統L1〜L4を有する。
【0032】
電源系統L1〜L4は、複数の機構部Meを機構部群G1〜G4に分け、分けられた機構部群G1〜G4ごとに電源21に接続する電源系統である。電源系統L1は、電力を常時供給させる機構部群G1として、試薬保冷庫13のモータM1およびポンプP1が電源21に接続する。電源系統L2は、立ち上げ時間が長く立ち下げ時間が短い機構部群G2として、反応テーブル12のヒータH、ポンプP2、および測光部17の光源17aが、電源21に接続する。電源系統L3は、立ち上げ時間が短く立ち下げ時間が長い機構部群G3として、洗浄部18のモータM2およびポンプP3が、電源21に接続する。電源系統L4は、立ち上げ時間および立ち下げ時間が短い機構部群G4として、測定部10のその他のモータMおよびポンプP等の機構部Meが、電源21に接続する。
【0033】
また、電源系統L2〜L4のそれぞれは、独立電源制御部としてのスイッチング回路E2〜E4を有する。スイッチング回路E2〜E4は、複数の電源系統L2〜L4の各電源系統にそれぞれ別体の基板で設けられ、各電源系統L2〜L4への電力を供給/停止する。すなわち、スイッチング回路E2〜E4が、各電源系統L2〜L4への電力を供給/停止することによって、機構部群G2〜G4ごとに電力が供給/停止される。なお、スイッチング回路E2〜E4は、それぞれ別体の基板で複数の電源系統L2〜L4に設けられるものを例示したが、1つの基板上に電源系統L2〜L4への電力を供給/停止するスイッチング回路を構成してもよい。また、スイッチング回路E2〜E4に組み込む素子は、ダイオード等の半導体素子を用いるのが好ましい。
【0034】
電源21は、測定部10の電源であり、電源スイッチ21aを有する。電源スイッチ21aが押されることによって、測定部10内に電力が供給される。なお、電源スイッチ21aが押されると、測定制御部19に電力が供給されるとともに、試薬保冷庫13のモータM1およびポンプP1に電力が供給される。
【0035】
つぎに、制御装置30について説明する。制御装置30は、図2に示すように、制御部31、入力部32、出力部33および記憶部34を有する。測定部10および制御装置30内の上述した各部は、制御部31に接続されている。制御部31は、CPU等によって実現され、自動分析装置1の各部の処理および動作を制御する。制御部31は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。また、制御部31は、測光部17によって測定された測定結果をもとに、検体内における検知対象物の濃度を求め、検体の成分分析等を行う。
【0036】
制御部31は、電源制御部31aを有する。電源制御部31aは、自動分析装置1の立ち上げの際、電力供給部20による機構部群G2〜G4ごとの電力供給のタイミングを制御し、自動分析装置1の立ち下げの際、電力供給部20による機構部群G2〜G4ごとの電力停止のタイミングを制御する。具体的には、電源制御部31aは、自動分析装置1の立ち上げの際、スイッチング回路E2〜E4による電源系統L2〜L4ごとの電力供給のタイミングを制御し、自動分析装置1の立ち下げの際、スイッチング回路E2〜E4による電源系統L2〜L4ごとの電力停止のタイミングを制御する。
【0037】
入力部32は、キーボードやマウス等によって実現され、検査項目等の各種情報の入力が可能である。出力部33は、ディスプレイパネルやスピーカー等によって実現され、分析結果を含む分析内容や警報等の各種情報を出力する。記憶部34は、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、自動分析装置1が処理を実行する際にこの処理にかかわる各種プログラムをハードディスクから読み出して電気的に記憶するメモリとを有する。記憶部34は、演算処理された吸光度等を含む検体の情報を記憶する。
【0038】
図4は、自動分析装置1の立ち上げの際、複数の電源系統L1〜L4のそれぞれへの電力供給のタイミングを示したタイムチャートである。自動分析装置1の立ち上げ開始と同時に、電源系統L2への電力を供給する(時間t1)。すなわち、立ち上げ時間が短い機構部群G3および機構部群G4に先行して、立ち上げ時間の長い機構部群G2に電力を供給する。その後、反応テーブル12の温度が所定の温度に達し、かつ光源17aの光量が所定の光量に達したとき、立ち上がり時間が短い電源系統L3および電源系統L4への電力を供給する(時間t2)。
【0039】
ここで、所定の温度は、反応テーブル12の温度が設定温度の範囲で安定する直前の温度であり、経験的に導かれた温度である。所定の光量は、光源17aの光量が、測光部17によって測定可能な光量で安定する直前の光量であり、経験的に導かれた光量である。すなわち、機構部群G2の立ち上げが完了する時間(時間t3)の直前に立ち上がり時間が短い電源系統L3および電源系統L4の電力を供給する。なお、電源系統L1については、電源スイッチ21aが押されている間は電力を常時供給している。このように、電源制御部31aは、自動分析装置1の立ち上げの際、立ち上がり時間に応じて、各電源系統L2〜L4への電力供給のタイミングを調整する。
【0040】
図5は、自動分析装置1の立ち下げの際、複数の電源系統L2〜L4のそれぞれの電力停止のタイミングを示したタイムチャートである。自動分析装置1の立ち下げ開始(時間t4)と同時に、電源系統L2および電源系統L4の電力を停止する。すなわち、立ち下げ時間が長い機構部群G3に先行して、立ち下げ時間の短い機構部群G2および機構部群G4の電力を停止する。このとき、機構部群G3の洗浄部18が洗浄処理を開始する。その後、洗浄部18による洗浄処理が完了すると電源系統L3の電力を停止する(時間t5)。これによって、立ち下げ時間が長い洗浄部18の電力が停止され、自動分析装置1の立ち下げが完了する。なお、電源系統L1については、電源スイッチ21aが押されている間は電力を常時供給している。このように、電源制御部31aは、自動分析装置1の立ち下げの際、立ち下げ時間に応じて、各電源系統L2〜L4の電力停止のタイミングを調整する。
【0041】
以上のように構成された自動分析装置1では、順次移送される複数の反応容器12eに対して、試薬分注部15が、試薬容器13aから反応容器12eに試薬を分注し、検体分注部14が、検体容器11aから反応容器12eに所定量の検体を分注する。続いて、攪拌部16が、反応容器12e内の試薬と検体とを攪拌して反応させた後、測光部17が、検体および試薬の混合液の吸光度測定を行う。そして、制御部31が、測定結果を分析し、検体の成分分析等を自動的に行う。また、洗浄部18が、測光部17による測定が終了した反応容器12eの洗浄・乾燥を行い、一連の分析動作が連続して繰り返し行われる。
【0042】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、電源制御部31aが実施する自動分析装置1の立ち上げの際の各電源系統への電力供給手順を説明する。ここで、電源スイッチ21aは、押された状態である。すなわち、電源系統L1に電力を供給し、その他の電源系統L2〜L4への電力供給が可能な状態である。まず、電源制御部31aは、入力部32から出力された自動分析装置1を立ち上げる旨の信号を受信すると(ステップS101)、電源系統L2へ電力を供給する(ステップS102)。これにより、立ち上げ時間の長い機構部群G2のヒータH、ポンプP2および光源17aに電力が供給されて動作可能な状態となる。ここで、反応テーブル12は、ヒータHによる恒温液Rの加熱およびポンプP1による恒温液Rの循環を開始する。また、測光部17は、光源17aを測定可能な光量にするための調整を開始する。
【0043】
その後、電源制御部31aは、反応テーブル12の温度が所定の温度に達し、かつ光源17aの光量が所定の光量に達したか否かを判断する(ステップS103)。この判断は、温度センサ12cが検出し、制御装置30に出力する検出信号および、測光部17が制御装置30に出力する信号によって判断される。反応テーブル12の温度が所定の温度に達し、かつ光源17aの光量が所定の光量に達した場合(ステップS103,Yes)、電源制御部31aは、電源系統L3および電源系統L4へ電力を供給する(ステップS104)。これにより、反応テーブル12の温度が所定の温度に達し、光源17aの光量が所定の光量に達した状態で、立ち上げ時間の短い機構部群G3および機構部群G4に電流を供給することができる。その後、電源制御部31aは、この処理を終了する。一方、反応テーブル12の温度が所定の温度に達していない場合、あるいは光源17aの光量が所定の光量に達していない場合(ステップS103,No)、電源制御部31aはこの判断処理を繰り返す。
【0044】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、電源制御部31aが実施する自動分析装置1の立ち下げの際の各電源系統の電力停止手順を説明する。まず、電源制御部31aは、入力部32から出力された自動分析装置1を立ち下げる旨の信号を受信すると(ステップS201)、電源系統L2および電源系統L4の電力を停止し、洗浄部18による反応容器14aの洗浄処理を開始する(ステップS202)。これにより、洗浄部18による洗浄処理が完了する前に、立ち下げ時間の短い機構部群G2のヒータH、ポンプP2、および光源17a、機構部群G4のその他機構部Meの電力が停止される。
【0045】
その後、電源制御部31aは、洗浄部18による洗浄処理が完了したか否かを判断する(ステップS203)。この判断は、洗浄部18から制御装置30に洗浄処理が完了した旨の信号が出力されたか否かによって行われる。洗浄部18による洗浄処理が完了した場合(ステップS203,Yes)、電源制御部31aは、電源系統L3の電力を停止し(ステップS204)、この処理を終了する。一方、洗浄部18による反応容器14aの洗浄処理が完了していない場合(ステップS203,No)、電源制御部31aはこの判断処理を繰り返す。
【0046】
この実施の形態1では、電源制御部31aが、自動分析装置1の立ち上げの際、スイッチング回路E2〜E4による電源系統L2〜L4ごとの電力供給のタイミングを立ち上げ時間が長い機構部群から順に電力を供給するように制御し、自動分析装置1の立ち下げの際、スイッチング回路E2〜E4による電源系統L2〜L4ごとの電力停止のタイミングを立ち下げ時間の短い機構部群から順に電力を停止するように制御しているので、自動分析装置1の立ち上げの際および立ち下げの際の消費電力を低減することができる。
【0047】
また、この実施の形態1では、スイッチング回路E2〜E4は、複数の電源系統L2〜L4のそれぞれに別体の基板で設けられているので、例えば、スイッチング回路E2に組み込まれた素子に流れる電流が基板を介してスイッチング回路E3に組み込まれた素子に流れることを防ぐことができる。このため、スイッチング回路E2〜E4の誤動作を低減することができる。
【0048】
また、この実施の形態1では、洗浄部18による洗浄処理が完了する前に、光源17aの電力を停止しているので、洗浄部18の立ち下げを待って光源17aの電力を停止させる場合に比して光源17aの通電時間を短くすることが可能となる。このため、光源17aの寿命を長くすることが可能となる。
【0049】
(変形例)
つぎに、実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1では、反応テーブル12のヒータHおよびポンプP2と、測光部17の光源17aとを合わせて機構部群G2としていたが、この変形例は、図8に示すように、機構部群G2を、反応テーブル12のヒータHおよびポンプP2からなる機構部群G2aと、測光部17の光源17aからなる機構部群G2bとに分けている。電力供給部20aは、機構部群G2a,G2bから電源21に接続する電源系統L2a,L2bと、電源系統L2a,L2bの電力を供給/停止する独立電源制御部としてのスイッチング回路E2a,E2bと、を有する。このため、反応テーブル12の立ち上げ時間が光源17aの立ち上げ時間よりも長い場合、電源系統L2bへの電力供給のタイミングを、電源系統L2aに比して遅らせることができる。これによって、自動分析装置1の立ち上げの際、消費電力を低減することができる。
【0050】
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、自動分析装置1の立ち上げの際、各電源系統L2〜L4への電力供給のタイミングを制御して各機構部群G2〜G4に電力を供給し、自動分析装置1の立ち下げの際、各電源系統L2〜L4の電力停止のタイミングを制御して各機構部群G2〜G4の電力を停止するものを例示したが、実施の形態2の自動分析装置2では、さらに、複数の電源系統L2〜L4の中の所定の電源系統L3,L4の電力を停止して省電力モードに移行し、停止した所定の電源系統L3,L4へ電力を供給して省電力モードから分析処理に移行する。実施の形態2では、図9に示すように、自動分析装置2が、制御装置30に代わって制御装置40を有する。制御装置40は、電源制御部31aに代わって電源制御部41aを有する。
【0051】
電源制御部41aは、省電力モード制御部41bを有する。省電力モード制御部41bは、自動分析装置2の立ち上げ後に、複数の電源系統L2〜L4の中の所定の電源系統L3,L4の電力停止のタイミングおよび停止した電源系統L3,L4への電力供給のタイミングを制御する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0052】
ここで、図10に示すフローチャートを参照して、電源制御部が実施する分析処理から省電力モードへ移行させ、省電力モードから分析処理へ移行させる処理手順を説明する。まず、電源制御部41aは、前回の制御信号の出力から今回の制御信号の出力までに所定時間以上経過しているか否かを判断する(ステップS301)。この判断は、制御部41から測定制御部19に、機構部Meのいずれかに対する制御信号が出力されてから今回の制御信号の出力までに所定時間以上経過しているか否かによって行われる。前回の制御信号の出力から所定時間以上経過している場合(ステップS301,Yes)、電源制御部41aは、電源系統L3および電源系統L4の電力を停止する(ステップS302)。これにより、機構部群G3の洗浄部18のモータM2およびポンプP3、さらに、機構部群G4のモータM、ポンプP等の機構部Meの電力を停止させて省電力モードに移行する。一方、前回の制御信号の出力から所定時間以上経過していない場合(ステップS301,No)、電源制御部41aは、この判断処理を繰り返す。
【0053】
その後、電源制御部41aは、制御信号の出力があるか否かを判断する(ステップS303)。この判断は、制御部41から測定制御部19に、機構部Meのいずれかに対する制御信号が出力されたか否かによって行われる。制御信号の出力がある場合(ステップS303,Yes)、電源制御部41aは、電力を停止していた電源系統L3および電源系統L4へ電力を供給する(ステップS304)。一方、制御信号の出力がない場合(ステップS303,No)、電源制御部41aは、この判断処理を繰り返す。その後、電源制御部41aは、機構部群G3および機構部群G4の機構部Meによって可動される可動部を初期化し(ステップS305)、出力された制御信号に応じた分析処理を行う(ステップS306)。その後、電源制御部41aは、この処理を終了する。
【0054】
この発明の実施の形態2では、自動分析装置2の立ち上げおよび立ち下げの際、実施の形態1と同様に電源系統L2〜L4への電力を供給および停止させているので、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、自動分析装置2の立ち上げ後に、前回の制御信号の出力から所定時間以上経過して制御信号が出力されない場合に、電源系統L3および電源系統L4の電力を停止しているため、自動分析装置2の立ち上げ後であっても消費電力を低減させることができる。
【0055】
(変形例1)
つぎに、実施の形態2の変形例1について説明する。実施の形態2では、省電力モードに移行すると電源系統L4の電力を停止することによって、機構部群G4の全ての機構部Meの電力を停止するようにしていたが、実施の形態2の変形例1では、機構部群G4のなかの所定の機構部Meのみ電力を停止するようにしている。この変形例1は、図11に示すように、機構部群G4をさらに2つの機構部群G4a,G4bに分けている。なお、図11中のkは自然数を示す。電力供給部20bは、機構部群G4a,G4bが電源21に接続する電源系統L4a,L4bと、電源系統L4a,L4bの電力を供給/停止する独立電源制御部としてのスイッチング回路E4a,E4bと、を有する。このため、省電力モードであっても、単独で動作させたい機構部Meがある場合、電力を供給する機構部Meの機構部群G4aと、電力の供給を停止させる機構部Meの機構部群G4bとに機構部群G4を分けることができる。従って、省電力モードであっても、電力を供給される機構部群G4aの機構部Meは動作させることができる。
【0056】
(変形例2)
つぎに、実施の形態2の変形例2について説明する。実施の形態2では、機構部群G4の各機構部Meから各機構制御部C8〜Cnを介して電源21に接続する電源系統L4を例示したが、この変形例2の電力供給部20cでは、図12に示すように、機構部群G4の各機構部Meから電源21に接続する第1の電源系統としての電源系統L4dと、電源系統L4dに設けられ、電源系統L4dの電力を供給/停止する第1の独立電源制御部としてのスイッチング回路E4dと、機構部群G4の各機構部Meに設けられた機構制御部C8〜Cnから電源21に接続する第2の電源系統としての電源系統L4cと、電源系統L4cに設けられ、電源系統L4cの電力を供給/停止する第2の独立電源制御部としてのスイッチング回路E4cと、を有する。
【0057】
電源制御部41aは、機構部Meのいずれかに対する制御信号が機構制御部C1〜Cnに出力されてから所定時間以上経過している場合に、スイッチング回路E4dによって電源系統L4dの電力を停止する。これによって、省電力モードの際、電源系統L4cの電力は供給したまま、電源系統L4dの電力を停止することができる。従って、省電力モードから分析処理に移行する際に、各機構制御部C8〜Cnに電力が供給されているため各機構制御部C8〜Cnに組み込まれるICの初期化処理を行う必要がない。
【0058】
なお、実施の形態1および2では、電源スイッチ21aが押されると試薬保冷庫13のモータM1およびポンプP1に電力が供給されるものを例示したが、これに限らず、電源系統L1にスイッチング回路E2〜E4と同様なスイッチング回路を設け、電源制御部31a,41aが電源系統L1の電力の供給および停止のタイミングを制御してもよい。
【0059】
また、実施の形態1および2では、制御部31,41が電源制御部31a,41aを有するものを例示したが、これに限らず、測定制御部19が、電源制御部31a,41aと同様に電力供給部20による機構部群G2〜G4ごとの電力供給および電力停止のタイミングを制御する電源制御部を有してもよい。この場合、測定制御部19が、制御部31,41から出力された自動分析装置1,2を立ち上げる旨の信号を受信すると、各電源系統L2〜L4の電力供給のタイミングを制御して各電源系統L2〜L4へ電力を供給する。また、測定制御部19が、制御部31,41から出力された自動分析装置1,2を立ち下げる旨の信号を受信すると、各電源系統L2〜L4の電力停止のタイミングを制御して各電源系統L2〜L4の電力を停止する。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように、本発明にかかる自動分析装置は、装置の各処理部の立ち上げ時間および立ち下げ時間の時間差が大きい自動分析装置に有用である。
【符号の説明】
【0061】
1,2 自動分析装置
10 測定部
11 検体移送部
11a 検体容器
11b ラック
12 反応テーブル
12a ホイール
12b 恒温液収容部
12c 温度センサ
12d 循環用パイプ
12e 反応容器
13 試薬保冷庫
13a 試薬容器
13b 冷却装置
14 検体分注部
15 試薬分注部
16 攪拌部
16a 攪拌棒
16b アーム
17 測光部
17a 光源
17b 受光素子
18 洗浄部
18a ノズル
18b アーム
19 測定制御部
20,20a,20b,20c 電力供給部
21 電源
21a 電源スイッチ
30,40 制御装置
31,41 制御部
31a,41a 電源制御部
32 入力部
33 出力部
34 記憶部
41b 省電力モード制御部
M1,M2,M モータ
P1〜P3,P ポンプ
L1〜L4,L4a,L4b,L4c,L4d 電源系統
t1〜t5 時間
R 恒温液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機構部に電源から電力を供給することによって該複数の機構部を動作させて試料の分析を行う自動分析装置において、
同一のタイミングで電力を供給/停止される1以上の前記機構部からなる機構部群ごとに電力を供給/停止する電力供給部と、
当該自動分析装置の立ち上げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力供給のタイミングを制御し、当該自動分析装置の立ち下げの際、前記電力供給部による前記機構部群ごとの電力停止のタイミングを制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
前記制御部は、当該自動分析装置の立ち上げの際、立ち上げ時間が長い前記機構部群から順に電力を供給するように電力供給のタイミングを制御し、当該自動分析装置の立ち下げの際、立ち下げ時間の短い前記機構部群から順に電力を停止するように電力停止のタイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記電力供給部は、
前記機構部群ごとに前記電源に接続する複数の電源系統と、
前記複数の電源系統の各電源系統に設けられ、該各電源系統への電力を供給/停止する独立電源制御部と、
を有し、
前記独立電源制御部が前記各電源系統への電力を供給/停止することによって前記機構部群ごとに電力を供給/停止することを特徴とする請求項1または2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記独立電源制御部は、前記複数の電源系統の各電源系統にそれぞれ別体の基板で設けられたスイッチング回路であることを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記制御部は、当該自動分析装置の立ち上げ後に、前記機構部群の中の所定の機構部群の電力停止のタイミングを制御し、電力を停止した該所定の機構部群への電力供給のタイミングを制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動分析装置。
【請求項6】
当該自動分析装置は、前記機構部のそれぞれの動作を制御する機構制御部を有し、
前記制御部は、前記機構部のいずれかに対する制御信号が前記機構制御部に出力されてから所定時間以上経過している場合に、前記所定の機構部群の電力を停止することを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置。
【請求項7】
前記機構制御部は、前記機構部ごとに設けられ、
前記電力供給部は、
前記所定の機構部群の各機構部が前記電源に接続する第1の電源系統と、
前記第1の電源系統に設けられ、該第1の電源系統の電力を供給/停止する第1の独立電源制御部と、
前記所定の機構部群の各機構部に設けられた前記機構制御部が前記電源に接続する第2の電源系統と、
前記第2の電源系統に設けられ、該第2の電源系統の電力を供給/停止する第2の独立電源制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記機構部のいずれかに対する制御信号が前記機構制御部に出力されてから所定時間以上経過している場合に、第1の独立電源制御部によって前記第1の電源系統の電力を停止することを特徴とする請求項6に記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−13112(P2011−13112A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157987(P2009−157987)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(510005889)ベックマン コールター, インコーポレイテッド (174)
【Fターム(参考)】