説明

自動取引装置

【課題】視覚障害者による、生体認証手段を搭載したATMの利用を容易とし、セキュリティの高いATMを実現する。
【解決手段】ATMは、カードに記録された情報を読み書きするカード機構104と、操作案内画面及び入力手段を有する操作表示部103と、生体情報リーダ部111で読取られた利用者の生体情報を予め登録された生体情報と照合して正当な利用者を認証する認証制御部112を有する生体認証部102と、取引のためのガイダンスを音声で出力するスピーカー部118と入力操作を行なうテンキー119と主に視覚障害者により使用されるハンドセットが取扱われたことを検知するフック部120とを有するハンドセット機構と、これら各部を制御する制御部110を有する。制御部110は、フック部120がハンドセットの取扱いを検知したことを基に、スピーカー部118を制御して音声による案内及びテンキー119による入力を有効とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置に係り、例えば銀行等の金融機関の店舗に設置された自動現金取引装置(以下ATMという)において、視覚あるいは聴覚の不自由な利用者でも生体認証を利用した取引を行なうことができる自動取引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、磁気ストライプカードの盗難や偽造により本人に成りすましてATMで現金の取引きを行う事件が増加している。その防止策として、ATMでの取引のセキュリティを向上させ、正当な利用者を確認するために、利用者の指静脈や手のひら静脈、指紋、虹彩等の生体情報を用いて、利用者本人を認証する生体認証機構を搭載することが提唱されている。
また、最近では、ATMにおいても障害者を始めとした様々な利用者が自由に操作できるためのユニバーサルデザインについて関心も高くなっている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開平10−63919公報)には、視覚障害者が係員の手を借りることなく容易に誤りない操作を行なうことができるATMが開示されている。これによれば、音声ガイダンスによって通常操作又は視覚障害者操作の一方が選択するようにし、視覚障害者が選択された場合、以後の操作案内を音声ガイダンスによって行なう音声ガイダンス付き入力方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−63919公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、指静脈認証機構を搭載したATMを想定した場合、視覚障害者は指静脈読取り部の位置を探すのが困難であったり、操作方法そのものが分からなかったりという問題がある。また、健常者の場合には、指静脈認証による認証結果をATMの取引画面に表示されたガイダンスによって知ることができるが、視覚障害者の場合、取引画面によって認証結果を知ることができない。
【0006】
さらに、視覚及び聴覚が不自由な利用者については、指静脈認証による認証結果を、画面表示や音声ガイダンスで知らせることは適当でない。
また、上記特許文献1の例では、視覚障害者はハンドセットより出力される音声ガイダンスに従って取引操作を実施しており、その間の案内画面は通常通りの表示となっている。このため、視覚障害者による取引操作の画面を、第三者から覗き見られる恐れがある。
【0007】
本発明の目的は、視覚障害者による、生体認証手段を搭載したATMの利用を容易とし、セキュリティの高いATMを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、好ましい例では、利用者が所持するカードを使用して所定の取引を行なうことができる自動取引装置において、カードに記録された情報を少なくとも読み取るカードリーダ部と、取引に際して利用者のために操作案内を表示する表示画面と、利用者による取引のための入力操作を行なう入力手段とを有する操作表示部と、利用者の生体情報を読取る生体情報リーダ部と、読取られた生体情報と、所定部に予め登録されている利用者の生体情報とを照合して、正当な利用者を認証する認証制御部とを有する生体認証部と、利用者に取引のためのガイダンスを音声で出力するスピーカー部と、利用者による入力操作を行なうキーと、主に視覚障害者により使用されるハンドセットと、ハンドセットが取扱われたことを検知する検知手段とを有するハンドセット機構と、前記各機構部を制御する制御部と、を有し、制御部は、検知手段がハンドセットの取扱いを検知したことを基に、ハンドセット機構のスピーカー部を用いて利用者に対する音声による案内、及びキーによる入力を有効とする自動取引装置である。
また、好ましくは、前記制御部は、スピーカー部を制御して、生体認証部における認証のための操作方法、及び生体認証部における認証結果を出力する。
また、好ましくは、前記生体認証部は、予め定められた複数のパターンを選択的に使用して異なる振動を利用者に伝える振動部と有し、認証制御部は生体の認証結果に応じて異なるパターンを選択して振動部を制御する。
また、好ましくは、前記制御部は、検知手段がハンドセットの取扱いを検知したことを基に、表示画面における通常の取引画面の表示を止め、又は取引に直接関係しない他の画面を表示画面に表示する。
また、好ましくは、前記制御部は、カードリーダより取得されたカードの情報から視覚障害者であることを認識し、表示画面における通常の取引画面の表示を止め、又は取引に直接関係しない他の画面を表示画面に表示する。
【0009】
本発明は、また、好ましくは、以下の構成と有する自動取引装置としても把握され得る。すなわち、利用者が所持するカードを使用して所定の取引を行なうことができる自動取引装置において、カードに記録された情報を少なくとも読み取るカードリーダ部と、取引に際して利用者のために操作案内を表示する表示画面と、利用者による取引のための入力操作を行なう入力手段とを有する操作表示部と、利用者の生体情報を読取る生体情報リーダ部と、読取られた生体情報と、所定部に予め登録されている利用者の生体情報とを照合して、正当な利用者を認証する認証制御部と、予め定められた複数のパターンを選択的に使用して異なる振動を利用者に伝える振動部と有する生体認証部と、利用者に取引のためのガイダンスを音声で出力するスピーカー部と、利用者による入力操作を行なうキーと、主に視覚障害者により使用されるハンドセットと、ハンドセットが取扱われたことを検知する検知手段とを有するハンドセット機構と、前記各機構部を制御する制御部と、を有し、制御部は、カードリーダ部により取得されたカードの情報から視聴覚障害者であると認識した場合、認証制御部による認証の結果に応じて振動部を制御する自動取引装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視覚障害者についても、生体認証手段を搭載したATMの利用が容易となり、セキュリティの高いATMを実現できる。また、視覚かつ聴覚の不自由な障害者についても、生体認証手段を搭載したATMを利用し易くなる。
また、視覚障害者のATM利用時に、通常の取引で使用される案内画面の表示をなくすことで、第三者からの取引画面の覗き見を防ぐことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は障害者向け指静脈認証手段を有するATMのブロック図である。
ATM101は、利用者の指静脈を読取り、予め登録されている指静脈パターンと認証する指静脈認証部102と、利用者への操作案内や取引内容、指静脈認証結果等を表示する操作表示部103と、ATMに挿入されたカードを処理するカード機構104と、紙幣入出金等の紙幣の処理を行う紙幣入出金機構105と、硬貨入出金等の硬貨の処理を行う硬貨入出金機構106と、明細票の印字処理を行う明細票印字機構107と、通帳の印字処理を行う通帳印字機構108と、視覚障害者のためのスピーカ部118及び操作用のテンキーを備えたハンドセット機構109と、全体の動作を制御する制御部109を有して構成される。
【0012】
指静脈認証部102には、利用者がかざした指の静脈を読取るための指静脈リーダ部111と、読取った指静脈パターンと、ICカードのメモリ又は上位のホストコンピュータに予め登録してある指静脈パターンとを照合して利用者の認証処理を実施する認証制御部111と、認証結果を振動によって利用者に達えるための振動部112が設けられる。
振動部113は、視覚及び聴覚障害者に対する伝達手段であり、認証制御部111から認証結果ごとに区別された振動パターン指示を受信し、振動することで指静脈リーダ部111にかざされた指に対して認証結果を伝達する。認証結果は、異なる振動パターンによって伝達される。例えば、認証成功の場合は1回振動、認証失敗の場合は3回振動のパターンが、制御部110のROM123内又は認証制御部112内のメモリ(図示せず)に予め記憶して用意される。
操作表示部103には、利用者への操作案内や取引内容、指静脈認証結果等を表示する液晶画面112と、利用者が操作を選択するためのキーを表示した場合に利用者がそのキーを押下して取引内容を選択するためのタッチパネル113を設けられる。
【0013】
カード機構104には、吸入されたカードの磁気ストライプの情報を読取り、あるいは磁気ストライプに新たな情報を書込むための磁気ストライプリードライト部113と、吸入されたカードのICチップ内の情報を読取り、あるいはICチップ内に新たな情報を書込むためのICカードリードライド部114を設けられる。
なお、この例では、ATMは磁気ストライプを有する磁気カードのみによる取引、ICチップを備えたICカードのみによる取引、及びICチップ及び磁気ストライプの両方を備えたカードを用いた取引を許容することとする。しかし、生体認証のための生体情報を記憶するカードとしてはICカードが好ましい。
ここで、利用者が視覚障害者であることを示す情報、及び聴覚障害者であることを示す情報は磁気ストライプ及びICカードに予め記憶されている。これらの情報は取引のための他の情報と共に、このカード機構104の磁気ストライプリードライト部113及びICカードリードライド部114で読取られ、制御部110で認識される。
【0014】
ハンドセット機構109には、耳に当てて周囲の第三者に聞かれることなく、音声ガイダンスを聞くことができるスピーカー部118と、ハンドセットを手にした利用者が手元で操作することができるテンキー119と、利用者がハンドセットを取り上げたことを検知するためのフック部120が設けられる。テンキー110は、数字の0〜9のボタンが配列されており、利用者は音声ガイダンスに従い、ボタンを押下することでATM取引きを行なうことができる。
【0015】
制御部110には、上記各機構部を制御するCPU121と、処理データ及びプログラムを一時的に記憶するメモリであるRAM122と、取引処理を実行するためのプログラム等を格納するROM123と、ホストコンピュータとの間でデータを送受信するための通信部124が設けられる。
【0016】
次に、図2のフローチャートを参照して、障害者によるATMにおける取引処理について説明する。
まず、ATMの利用に際して、障害者である利用者はATM101のハンドセット機構109を取上げる。すると、ハンドセットのフック部120がそれを検知し、制御部110(詳しくはそのCPU121)は視覚障害者モードによる取引きを開始する(ステップ201)。
一方、フック部120が、ハンドセットが取上げられたことを検知せず、操作表示部103に表示された取引選択画面の取引選択キーが操作されたことが認識されると、制御部110は通常の取引きフローへと遷移するように制御する(ステップ221)。
【0017】
さて、視覚障害者モードに遷移した場合、まず制御部110は、操作表示部103が第三者に覗き見されることを防止するために、それを非表示とする(ステップ202)。次に、スピーカー部118より取引選択を案内する音声ガイダンスを流し、取引種別と対応したボタンを押下することを案内するステップ203)。例えば、「お引出しは1を、お預入れは2を、残高照会は3のボタンを押下下さい。」のような音声ガイダンスを出力する。利用者は、テンキー119により希望する取引種別と対応したボタンを押下し、制御部110は選択された取引フローへと遷移するように制御する。本実施例では現金の引出しが選択されたとする(ステップ204)。
【0018】
次に、スピーカー部118の音声ガイダンスによりカード挿入が案内されると、それに従い利用者がカードを挿入し、カード機構104は挿入されたカードを受付け、吸入する(ステップ205)。
ここで、カード機構104の磁気ストライプリードライト部116及び又はICカードリードライト部117は、挿入されたカードの情報を読みとり、制御部110は読取られた情報から利用者が視覚障害者か否かを判断する。判断の結果、視覚障害者であれば、視覚障害者モードに遷移するように制御する。
【0019】
視覚障害者モードにおいて、次に、スピーカー部118の音声ガイダンスによりテンキー119から暗証番号を入力する旨を案内する(ステップ206)。利用者は、音声ガイダンスに従いテンキー119より暗証番号を入力する(ステップ207)。
続いて、指静脈認証を実施するために、音声ガイダンスにより認証のための操作方法や指静脈リーダ部111の位置を案内する。例えば、音声ガイダンスで「本人確認のため、指静脈認証を行います。登録済の指を画面の左にあります指静脈認証装置に軽く添えて下さい。」と案内する(ステップ208)。利用者は音声ガイダンスに従い、登録済の指を指静脈リーダ部111に添える(ステップ209)。指静脈リーダ部111は、添えられた指から指静脈パターンを読取る(ステップ210)。認証制御部112は、指静脈リーダ部111から読取った指静脈パターンと、ICカードあるいは上位ホストコンピュータに予め登録された利用者の指静脈パターンとを照合することにより本人の認証を行なう(ステップ211、212)。
【0020】
認証の結果(ステップ212)、成功した場合、スピーカー部118より認証結果が成功でありATMでの取引を続けることができる旨を案内する。例えば、音声ガイダンスで「指静脈認証結果によりご本人様と確認できました。」と案内する(ステップ213)。
ここで、聴覚も不自由な方に認証結果が成功であることを伝えるために、振動部113が振動する。例えば、1回振動して認証結果が成功であることが伝えられる(ステップ214)。
【0021】
一方、認証の結果(ステップ212)、失敗の場合、スピーカー部118より認証結果が失敗でありATMでの取引が続けることができない旨を案内する。例えば、音声ガイダンスで「指静脈認証結果によりご本人様と確認できませんでした。」と案内する(ステップ222)。
ここで、聴覚も不自由な方に認証結果が失敗であることを伝えるために、振動部113が振動する。例えば、3回振動して、認証結果が失敗であることが伝えられる。(ステップ223)
続いて、スピーカー部118からの音声ガイダンスにより、テンキー119から取引金額を入力する旨を案内する(ステップ215)。利用者は音声ガイダンスに従い、テンキー119より取引金額を入力する(ステップ216)。
【0022】
必要な所定の入力が完了すると、制御部110は、通信部214を介してホストコンピュータとの間で取引に必要なデータの送受信を行なう(ステップ217)。
ホストコンピュータからの応答に従って、制御部110は紙幣入出金機構105及び硬貨入出金機構106を駆動制御して、利用者がテンキー119より入力した金額の現金の出金を準備する(ステップ218)。カード機構104は、カードを搬送して排出し、明細票印字機構107は明細票を搬送して排出し、これらを利用者に返却する(ステップ219)。最後に、紙幣入出金機構105及び硬貨入金機構106は、それぞれの出金口から紙幣あるいは硬貨を排出し、利用者はそれを受取る(ステップ220)。
【0023】
なお、ステップ222で操作表示部103を第三者に覗き見されることを防止するために非表示としているが、取引画面とは異なる専用画面を表示することも考えられる。例えば、図3に示すような視覚障害者がATMを利用していることを周囲の人間に伝えるような文言を表示することもできる。また他の例として、取引に関係の無い風景画等を表示してもよい。
また、上記実施例では利用者本人の生体認証として、利用者の指静脈を利用したが、これに限らず、手のひら等の指以外の静脈認証、指紋認証、虹彩認証、顔認証等の生体情報を用いて認証することも可能である。
また、上記実施例では認証制御部112で生体認証を行なっているが、認証制御部112で行なう全て或いは一部の制御を、ATM101の制御部110で行なうようにしてもよい。
【0024】
本実施例によれば、視覚障害者についても、指静脈認証手段を搭載したATMの利用が容易となり、セキュリティの高いATMを実現できる。また、指静脈認証手段を搭載したATMについて、視覚障害者や聴覚障害者に対しての操作性が向上し、ATMの待ち時間短縮や、銀行係員によるATM操作案内の手間の削減を図ることが可能となる。
【0025】
以上、ATMに適用した一実施例について説明したが、本発明はこれに限定されること無く、利用者本人の生体認証を行なう機能が付加された他の自動取引装置へも適用が可能である。例えば、住民票の自動発行装置等へも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】一実施例による障害者向け指静脈認証手段を有するATMの構成例を示すブロック図、
【図2】一実施例によるATMにおける障害者の取引処理動作を示すフローチャート、
【図3】一実施例によるATMにおける案内画面の表示例を示す図。
【符号の説明】
【0027】
101:ATM 102:指静脈認証部 103:操作表示部 104:カード機構
105:紙幣入出金機構 106:硬貨入出金機構 107:明細票印字機構 108:通帳印字機構 109:ハンドセット機構 110:制御部 111:指静脈リーダ部 112:認証制御部 113:振動部 114:液晶画面部 115:タッチパネル 116:磁気ストライプリードライト部 117:ICカードリードライト部 118:スピーカー部 119:テンキー 120:フック部 121:CPU
122:RAM 123:ROM 124:通信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所持するカードを使用して所定の取引を行なうことができる自動取引装置において、
該カードに記録された情報を少なくとも読み取るカードリーダ部と、
取引に際して利用者のために操作案内を表示する表示画面と、利用者による取引のための入力操作を行なう入力手段とを有する操作表示部と、
利用者の生体情報を読取る生体情報リーダ部と、該生体情報リーダ部から取得された生体情報と所定部に予め登録されている該利用者の生体情報とを照合して、正当な利用者を認証する認証制御部とを有する生体認証部と、
利用者に取引のためのガイダンスを音声で出力するスピーカー部と、利用者による入力操作を行なうキーと、主に視覚障害者により使用されるハンドセットと、該ハンドセットが取扱われたことを検知する検知手段とを有するハンドセット機構と、
前記各機構部を制御する制御部と、を有し、
該制御部は、該検知手段が該ハンドセットの取扱いを検知したことを基に、該ハンドセット機構の該スピーカー部を用いて該利用者に対する音声による案内、及び該キーによる入力を有効とすることを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
前記制御部は、該スピーカー部を制御して、該生体認証部における認証のための操作方法、及び生体認証部における認証結果を出力することを特徴とする請求項1の自動取引装置。
【請求項3】
前記生体認証部は、予め定められた複数のパターンを選択的に使用して異なる振動を利用者に伝える振動部と有し、該認証制御部は生体の認証結果に応じて異なるパターンを選択して該振動部を制御することを特徴とする請求項1又は2の自動取引装置。
【請求項4】
前記制御部は、該検知手段が該ハンドセットの取扱いを検知したことを基に、該表示画面における通常の取引画面の表示を止め、又は取引に直接関係しない他の画面を表示画面に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの自動取引装置。
【請求項5】
前記制御部は、該カードリーダより取得されたカードの情報から視覚障害者であることを認識し、該表示画面における通常の取引画面の表示を止め、又は取引に直接関係しない他の画面を表示画面に表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの自動取引装置。
【請求項6】
利用者が所持するカードを使用して所定の取引を行なうことができる自動取引装置において、
該カードに記録された情報を少なくとも読み取るカードリーダ部と、
取引に際して利用者のために操作案内を表示する表示画面と、利用者による取引のための入力操作を行なう入力手段とを有する操作表示部と、
利用者の生体情報を読取る生体情報リーダ部と、読取られた生体情報と、所定部に予め登録されている該利用者の生体情報とを照合して、正当な利用者を認証する認証制御部と、予め定められた複数のパターンを選択的に使用して異なる振動を利用者に伝える振動部と有する生体認証部と、
利用者に取引のためのガイダンスを音声で出力するスピーカー部と、利用者による入力操作を行なうキーと、主に視覚障害者により使用されるハンドセットと、該ハンドセットが取扱われたことを検知する検知手段とを有するハンドセット機構と、
前記各機構部を制御する制御部と、を有し、
該制御部は、該カードリーダ部により取得されたカードの情報から視聴覚障害者であると認識した場合、該認証制御部による認証の結果に応じて該振動部を制御することを特徴とする自動取引装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−199818(P2007−199818A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−14752(P2006−14752)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】