説明

自動製パン機

【課題】コードボックスを、堅固に且つ容易に取り付けられる自動製パン機を提供する。
【解決手段】自動製パン機の本体を構成する略容器形状のボデー1と、上部にリブ11を有し電源コード(図示せず)を収納するコードボックス10を備え、ボデー1の側面にボデー1の底面へと続く開口部12を設け、前記開口部12の上端部を前記リブ11で挟持するとともに下方からボデー1とコードボックス10を締結したもので、コードボックス10とボデー1の固定が強固になり、堅牢な機器を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭にて使用する自動製パン機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動製パン機は、図3に示すように、ボデー101の側面に設けた開口部102にコードボックス103を外面側からはめ込みコードボックスのツメ104で係合固定するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−117375号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記従来の構成では、ツメによる係合固定のため、取り付けに力が必要となり組み立てにくいという課題を有していた。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、強固に、かつ組み立て易く機器にコードボックスを取り付けることができる自動製パン機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動製パン機は、自動製パン機の本体を構成する略容器形状のボデーと、上部にリブを有し電源コードを収納するコードボックスを備え、前記ボデーの側面に前記ボデーの底面へと続く開口部を設け、前記開口部の上端部を前記リブで挟持するとともに、下方から前記ボデーと前記コードボックスを締結したもので、コードボックスとボデーを強固に、かつ組み立て易く機器にコードボックスを取り付けることができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の自動製パン機は、強固に、かつ組み立て易く機器にコードボックスを取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第1の発明は、自動製パン機の本体を構成する略容器形状のボデーと、上部にリブを有し電源コードを収納するコードボックスを備え、前記ボデーの側面に前記ボデーの底面へと続く開口部を設け、前記開口部の上端部を前記リブで挟持するとともに、下方から前記ボデーと前記コードボックスを締結したもので、コードボックスとボデーを強固に、かつ組み立て易く機器にコードボックスを取り付けることができる。
【0008】
第2の発明は、特に、第1の発明の開口部の端部をボデーの外面に対し内側に入れたことにより、ボデー外面とコードボックスの外面を同一面にすることができ美しい外観品位を得ることができる。
【0009】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の電源コードをボデー側面に対し略法線方向になるようコードボックスに取り付けることにより、使用者がコードを引っぱる方向をボデー開口部の上端部を前記コードボックスのリブで挟持しコードボックスがボデーから外れにくい方向に合わせることができ、コードボックスがボデーから外れてしまうことを防ぐことができる。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における自動製パン機の断面図、図2は、同自動製パン機の部分斜視図である。
【0012】
図1、図2において、1は自動製パン機の本体を構成するボデーである。2はボデー1内に備えられた焼成庫である。焼成庫内2には回転運動によりパン材料の混錬をおこなう羽根3を有したパンケース4を備えている。シャーシ5は焼成庫2を上側に載置し、羽根3の回転動力であるモーター6を下方に取り付けている。モーター6の動力は小プーリー7と大プーリー8を介して動力を羽根3に伝えている。大プーリー8はシャーシ5下方、焼成庫直下に位置し、電源コード9を収容するコードボックス10はシャーシ5と大プーリー8との間に設けている。ボデー1は略容器形状をしており、コードボックス10の上部にリブ11を設け、ボデー1の側面には底面へと続く開口部12を設け、開口部12の上端部13をコードボックス10のリブ11で挟持するとともに下方からボデー1とコードボックス10をねじ14で締結している。また、ボデー1の開口部12の端部15をボデー1の外面に対し一段内側に入れている。電源コード9はボデー側面に対し法線方向になるようコードボックスに取り付けられている。
【0013】
以上のように構成された自動製パン機について、以下その動作、作用を説明する。
【0014】
まず、大プーリー8はシャーシ5下方、焼成庫2直下に位置し、シャーシ5と大プーリー8との間にコードボックス10を設けることにより、デッドスペースであった空間に効果的にコードボックス10を構成することとなりコンパクトな機器を実現することができる。
【0015】
また、ボデー1の側面に、ボデー1の底面へと続く開口部12を設け、開口部12の上端部13をコードボックス10のリブ11で挟持するとともに下方からボデー1とコードボックス10を締結したことにより、コードボックス10とボデー1を強固に締結することとなり堅牢な機器を実現することができる。
【0016】
また、ボデー1の開口部12の端部15をボデー1の外面に対し一段内側に入れたことにより、ボデー1の外面とコードボックス10の外面を同一面にすることができ美しい外観品位を得ることができる。
【0017】
また、電源コード9を、ボデー1の側面に対し略法線方向になるようコードボックス10に取り付けることにより、使用者が電源コード9を引っぱる方向を、ボデー1の開口部12の上端部13をコードボックス10のリブ11で挟持しコードボックス10がボデー1から外れにくい方向に合わせることができ、コードボックス10がボデー1から外れてしまうことを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
以上のように、本発明にかかる自動製パン機は、強固に、かつ組み立て易く機器にコードボックスを取り付けることができるもので、他の機器、例えば、自動もち製造機や回転調理機器等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態における自動製パン機の断面図
【図2】同自動製パン機の部分斜視図
【図3】従来の自動製パン機の断面図
【符号の説明】
【0020】
1 ボデー
2 焼成庫
3 羽根
4 パンケース
5 シャーシ
6 モーター
8 大プーリー
9 電源コード
10 コードボックス
11 リブ
12 開口部
13 上端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動製パン機の本体を構成する略容器形状のボデーと、上部にリブを有し電源コードを収納するコードボックスを備え、前記ボデーの側面に前記ボデーの底面へと続く開口部を設け、前記開口部の上端部を、前記リブで挟持するとともに、下方から前記ボデーと前記コードボックスを締結した自動製パン機。
【請求項2】
開口部の端部を、ボデーの外面に対し内側に入れた請求項1に記載の自動製パン機。
【請求項3】
電源コードをボデー側面に対し略法線方向になるようコードボックスに取り付けた請求項1又は2に記載の自動製パン機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−93457(P2008−93457A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299025(P2007−299025)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【分割の表示】特願2003−344130(P2003−344130)の分割
【原出願日】平成15年10月2日(2003.10.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】