説明

自動販売機の制御装置

【課題】電子マネー選択ボタンおよび表示手段などを連動させて購入者の注意をひき販売促進につなげる。
【解決手段】商品を電子マネーを使って購入する自動販売機において、商品購入者が利用する電子マネーを選択することができ、利用可能な電子マネーをランプにて表示することができる電子マネー選択ボタン1と、入金金額などを表示する表示手段2とに接続された演算制御部4とからなり、演算制御部4は、待機時または販売時において、電子マネー選択ボタン1と表示手段2を連動させ、購入者の注意をひき販売促進につなげることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機における制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動販売機における制御装置には、商品選択ボタンの販売可能ランプおよび売切れランプ、金額表示器を個別に制御して、商品購入者の注意をひく制御装置について開示したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−149482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の自動販売機では、それぞれのランプが独立して制御されるだけで、購入者の注意を十分にひくことができないという課題を有していた。
【0004】
また近年では、ICカード、携帯電話などの普及により、電子マネーなどの電子情報の種類は複数種あり、購入者が利用する電子マネーを自ら選択するための電子マネー選択ボタンが必須となりつつある。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電子マネー選択ボタンと表示手段などを任意のパターンで連動させ、購入者の注意をひき販売促進につなげることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動販売機の制御装置は、商品購入者が利用する電子マネーを選択することができ利用可能な電子マネーをランプにて表示することができる電子マネー選択ボタンと、入金金額などを表示する表示手段とを連動させるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の自動販売機の制御装置は、電子マネー選択ボタンと表示手段などを連動させるので、購入者に自動販売機の操作を迷わせることなくスムーズに販売操作を行うことができるので、電信マネーによる販売促進に繋げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
請求項1に記載の発明は、商品を電子マネーを使って購入する自動販売機において、商品購入者が利用する電子マネーを選択することができ、利用可能な電子マネーをランプにて表示することができる電子マネー選択ボタンと、入金金額などを表示する表示手段とに接続された演算制御部とからなり、前記演算制御部は、待機時または販売時において、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段を連動させ、前記電子マネー選択ボタンが操作されれば、前記表示手段に次操作を表示して誘導するものであり、操作方法など別に貼付して利用者に啓蒙する必要がなく、電子マネーによる販売操作手順について利用者をスムーズに誘導することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、音などを発生させる音発生手段を備え、前記演算制御部は、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段に加え、前記音発生手段も連動させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、音を発生させる時間帯を任意に設定することができる音発生時間帯設定手段を備え、前記演算制御部は、前記音発生手段にて音を発生させる時間帯を設定することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、特に第3の発明に、待機時または販売時における任意の連動パターンを選択し設定することができる連動パターン設定手段を備え、前記演算制御部は、待機時または販売時において、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段を連動させる際のパターンを前記連動パターン設定手段にて任意に選択し設定することができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段のパターン連動を実施する時間帯を設定できる連動時間帯設定手段を備え、前記演算制御部は、パターン連動を実施する時間帯を前記連動時間帯設定手段にて設定することができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
【0015】
図2は、同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0016】
図1において、電子マネー選択ボタン1は、商品購入者が利用する電子マネーを選択することができ、利用可能な電子マネーをLEDなどのランプにて表示することができる。表示手段2は入金時に入金金額を表示したり、文字、記号、絵などを表現したりすることができる。音発生手段3は、ブザー音や音声などを発生させることができる。
【0017】
演算制御部4aは、自動販売機が待機状態の場合、任意のパターンにより電子マネー選択ボタン1のランプを点灯させ、表示手段2に購入者の注意をひく動画などを再生し、音発生手段3にて、音声を発生させる。また、購入者により電子マネー選択ボタンが操作された場合、該当の電子マネー選択ボタン1のランプが点灯し、表示手段2に次操作を誘導する文字などを表示し、音発生手段3にて電子マネー選択ボタンが操作されたことを知らせる音声を発生させる。電子マネー選択ボタン1、表示手段2、音発生手段3は連動した動作を行うことができる。
【0018】
以上のように構成された自動販売機の制御装置について、以下その動作を説明する。
【0019】
商品購入者による電子マネー選択ボタン1の操作の有無を確認し(STEP11)、操作が有った場合、該当の電子マネー選択ボタン1のランプを点灯させ(STEP13)、表示手段2に次操作を誘導させる文字などを表示させ(STEP14)、音発生手段3にて電子マネー選択ボタン1の操作があったことを知らせる(STEP15)。また自動販売機が何も操作されていない待機状態の場合、電子マネー選択ボタン1のランプを任意のパターンにより点灯消灯させ(STEP13)、表示手段2に購入者の注意をひく動画や操作を誘導させる文字などを表示し(STEP14)、音発生手段3にて購入者の注意をひく音声を発生させる。
【0020】
以上のように本実施の形態の自動販売機の制御装置によれば、待機時や販売時において、電子マネー選択ボタン1と表示手段2、音発生手段3を連動させ、購入者の注意をひき販売促進につなげることができる。
【0021】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
【0022】
図4は、同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0023】
なお実施の形態1と同一構成のものは、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0024】
図3において、音発生時間帯設定手段5は音発生手段3にて音を発生させる時間帯を設定できる。連動パターン設定手段6は待機時または販売時において、電子マネー選択ボタン1と表示手段2などを連動させる際のパターンを設定できる。連動時間帯設定手段7は電子マネー選択ボタン1と表示手段2などのパターン連動を実施する時間帯を設定できる。
【0025】
以上のように構成された自動販売機の制御装置について、以下その動作を説明する。
商品購入者による電子マネー選択ボタン1の操作の有無を確認し(STEP21)、操作が有った場合、該当の電子マネー選択ボタン1のランプを点灯させ(STEP24)、表示手段2に次操作を誘導させる文字などを表示させ(STEP25)、音発生時間帯設定手段5にて設定されている時間を確認し(STEP26)、時間内であれば音発生手段3にて電子マネー選択ボタン1の操作があったことを知らせる(STEP27)。また自動販売機が何も操作されていない待機状態の場合、連動時間帯設定手段7にて設定されている時間を確認し(STEP23)、時間内であれば、電子マネー選択ボタン1のランプを連動パターン設定手段6にて設定されているパターンで点灯消灯させ(STEP24)、表示手段2に購入者の注意をひく動画や操作を誘導させる文字などを表示し(STEP25)、音発生時間帯設定手段5にて設定されている時間を確認し(STEP26)、時間内であれば音発生手段3にて購入者の注意をひく音声を発生させる。
【0026】
以上のように本実施の形態の自動販売機の制御装置によれば、連動モードを任意に設定できることで、オペレーターの意に即した販売促進が可能となり、また連動モードおよび音発生の時間帯を設定できることで省エネにもつながる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
以上のように、本発明に係る自動販売機は、電子マネー選択ボタンと表示手段などを連動させるので、購入者に自動販売機の操作を迷わせることなくスムーズに販売操作を行うことができるので、あらゆる自動販売機の電子マネーによる販売を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による自動販売機の制御装置の実施の形態1の機能ブロック図
【図2】同実施の形態による自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明による自動販売機の制御装置の実施の形態2の機能ブロック図
【図4】同実施の形態による自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0029】
1 電子マネー選択ボタン
2 表示手段
3 音発生手段
4a、4b 演算制御部
5 音発生時間帯設定手段
6 連動パターン設定手段
7 連動時間帯設定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を電子マネーを使って購入する自動販売機において、商品購入者が利用する電子マネーを選択することができ、利用可能な電子マネーをランプにて表示することができる電子マネー選択ボタンと、入金金額などを表示する表示手段とに接続された演算制御部とからなり、前記演算制御部は、待機時または販売時において、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段を連動させ、前記電子マネー選択ボタンが操作されれば、前記表示手段に次操作を表示して誘導することを特徴とした自動販売機の制御装置。
【請求項2】
音などを発生させる音発生手段を備え、前記演算制御部は、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段に加え、前記音発生手段も連動させることで、購入者の注意をひき販売促進につなげることを特徴とした請求項1に記載の自動販売機の制御装置。
【請求項3】
音を発生させる時間帯を任意に設定することができる音発生時間帯設定手段を備え、前記演算制御部は、前記音発生手段にて音を発生させる時間帯を設定できることを特徴とした請求項2に記載の自動販売機の制御装置。
【請求項4】
待機時または販売時における任意の連動パターンを選択し設定することができる連動パターン設定手段を備え、前記演算制御部は、待機時または販売時において、前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段を連動させる際のパターンを前記連動パターン設定手段にて任意に選択し設定できることを特徴とした請求項1から3のいずれか一項に記載の自動販売機の制御装置。
【請求項5】
前記電子マネー選択ボタンと前記表示手段のパターン連動を実施する時間帯を設定できる連動時間帯設定手段を備え、前記演算制御部は、パターン連動を実施する時間帯を前記連動時間帯設定手段にて設定できることを特徴とした請求項1から4のいずれか一項に記載の自動販売機の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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