説明

自動販売機の商品選択装置

【課題】屋外に設置された場合にも防水性、防塵性、耐久性、防盗性を容易に、かつ安価に確保すること。
【解決手段】販売商品の選択を行う自動販売機の商品選択装置であって、複数の単位表示領域A30の集合体として自動販売機に設けた表示スペース30と、複数の単位表示領域A30にそれぞれの検出部41を外方に向けた状態で配設した非接触式の近接スイッチ40と、各近接スイッチ40の検出部41を覆い、かつ表示スペース30の全面に亘る態様で自動販売機に配設したカバーパネル50と、カバーパネル50に着脱可能に配設し、販売商品の表示を行う商品表示シート60とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機において利用者が商品を選択する場合に操作する商品選択装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、缶入り飲料やペットボトル入り飲料を商品として販売する自動販売機では、本体キャビネットの前面に商品展示室が設けられており、この商品展示室に商品見本が配設されているとともに、それぞれの商品見本ごとに押ボタンスイッチが配設されている。商品展示室の開口は、透明なカバーパネルによって覆われており、押ボタンスイッチの押ボタンのみがカバーパネルに設けた開口を介して外部に露出している。
【0003】
この種の自動販売機では、利用者によって押ボタンスイッチがON操作されると、この押ボタンスイッチに対応した商品の選択信号が出力されることになり、入金等、その他の販売条件が満たされたことを条件に、選択信号に応じた商品が利用者に対して払い出されることになる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特許第3643040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、自動販売機の設置場所としては屋外が選択されることもあり、この場合、カバーパネルが風雨や塵埃に晒されることが十分に予想される。このため、上記のような商品選択装置にあっては、カバーパネルと押ボタンとの間にパッキンを介在させる等、防水性や防塵性を確保しなければならず、部品点数の増大が招来されるばかりでなく、部品点数の増大に伴って製造作業の煩雑化や製造コストの増大が招来されることになる。特に、多数の商品を取り扱う自動販売機では、商品数に応じて取り扱うパッキンの数も増大することになり、上述した問題が一層顕著となる。さらに、自動販売機の耐久性や防盗性を考慮した場合、多数の開口を形成したカバーパネルは強度的に不利となり、必ずしも好ましいものとはいえない。
【0006】
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、自動販売機が屋外に設置された場合にも防水性、防塵性、耐久性、防盗性を容易に、かつ安価に確保することのできる商品選択装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品選択装置は、販売商品の選択を行う自動販売機の商品選択装置であって、複数の単位表示領域の集合体として自動販売機に設けた表示スペースと、前記複数の単位表示領域にそれぞれの検出部を外方に向けた状態で配設した非接触式の近接スイッチと、各近接スイッチの検出部を覆い、かつ前記表示スペースの全面に亘る態様で自動販売機に配設したカバーパネルと、前記カバーパネルに着脱可能に配設し、販売商品の表示を行う商品表示シートとを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の商品選択装置は、上述した請求項1において、前記単位表示領域は矩形状を成し、かつ前記表示スペースは複数の単位表示領域を縦横に配置した矩形状を成すものであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の商品選択装置は、上述した請求項1において、前記商品表示シートは、隣接する単位表示領域が連接設定されているか否かを外部に視認させる態様でカバーパネルに配設したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機の商品選択装置は、上述した請求項3において、連接設定された複数の単位表示領域に配設する商品表示シートは、いずれか一つの単位表示領域に配置した近接スイッチの検出部を外部に視認させる一方、他の単位表示領域に配置した近接スイッチの検出部を覆うものであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機の商品選択装置は、上述した請求項4において、前記単位表示領域は矩形状を成し、それぞれ下方の一隅部に近接スイッチを配置したものであり、かつ前記表示スペースは複数の単位表示領域を縦横に配置した矩形状に構成し、さらに連接設定された複数の単位表示領域に配設する商品表示シートは、当該複数の単位表示領域において下方の一隅部に配置された近接スイッチの検出部を外部に視認させるものであることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項6に係る自動販売機の商品選択装置は、上述した請求項1において、前記近接スイッチは、検出部に対して物体が近接した場合の静電容量の変化に基づいて選択信号を出力するものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、カバーパネルに開口を設けることなく近接スイッチの検出部を介して商品の選択を行うことができるため、自動販売機が屋外に設置された場合にも別途部品を用意することなく、防水性、防塵性、耐久性、防盗性を容易に、かつ安価に確保することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品選択装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態である商品選択装置を適用した自動販売機の外観正面図、図2は、その制御系を示すブロック図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット10の商品収納ラック20に収容した缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の容器入り飲料を商品として販売するものである。本実施の形態では、本体キャビネット10の内部に複数の商品収納ラック20が設けられ、これら商品収納ラック20のベンドメック20aが駆動することにより、個別に商品を払い出すことのできる自動販売機を適用している。
【0016】
図1に示すように、本体キャビネット10の前面を構成する外扉11には、硬貨投入口12、紙幣挿入口13、一体表示器14、硬貨返却口15、商品取出口16が設けてある。
【0017】
硬貨投入口12は、利用者が硬貨を投入するための開口である。硬貨投入口12を通じて投入された硬貨は、硬貨処理機21においてその金種が識別され、その後、硬貨回収箱(図示せず)に収容されることになる。紙幣挿入口13は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿入口13を通じて挿入された紙幣は、紙幣処理機22においてその金種が識別されることになる。またこの紙幣挿入口13は、紙幣処理機22において識別できなかった紙幣を返却するための紙幣返却口としても機能する。一体表示器14は、貨幣の投入金額、商品販売中であるか否か、釣銭があるか否か等、各種情報を利用者に表示するための表示装置であり、例えば液晶表示器によって構成してある。硬貨返却口15は、硬貨処理機21において識別できなかった硬貨、あるいは釣銭として硬貨処理機21から払い出された硬貨を利用者に返却するための開口である。商品取出口16は、商品収納ラック20から払い出された商品を利用者が受け取るための開口である。図1からも明らかなように、本実施の形態では、外扉11の前面において高さ方向の略中央となる部位に硬貨投入口12、紙幣挿入口13、一体表示器14が設けてある一方、外扉11の前面下方部に硬貨返却口15及び商品取出口16がレイアウトしてある。
【0018】
一方、外扉11の前面においてその上半部となる部位には、表示スペース30が構成してある。表示スペース30は、図1及び図3に示すように、開口30aが矩形状となるように構成した凹部であり、その内部に複数の近接スイッチ40を備えているとともに、その開口30aにカバーパネル50を備えている。
【0019】
近接スイッチ40は、個々の検出部41に対して物体が近接した場合に、静電容量の変化に基づいてこれを非接触で検出する静電容量型のものであり、検出部41を外方に向けた状態、つまり自動販売機の表示スペース30に近接した物体を検出できる状態で、予め表示スペース30に設定した複数の単位表示領域A30にそれぞれ1個ずつ配置してある。単位表示領域A30とは、一つの表示領域として取り扱うことのできる最小単位であり、表示スペース30を複数に等分割することによって設定してある。具体的には、図4に示すように、縦方向に4等分、横方向に10等分することにより、横長矩形状の表示スペース30に縦長矩形状を成す単位表示領域A30が合計40個の設定してあり、それぞれの単位表示領域A30に対して近接スイッチ40が、正面向かって右下側の隅部となるように配置してある。
【0020】
カバーパネル50は、アクリル樹脂等の比較的透明との高い合成樹脂によって成形した矩形の平板状部材であり、図3に示すように、各近接スイッチ40の検出部41に近接してこれを覆い、かつ表示スペース30の全面に亘る態様で外扉11に保持させてある。カバーパネル50の板厚は、その外部から近接スイッチ40の検出部41に手指を近接させた場合にこれを確実に検出することのできる寸法に設定してある。
【0021】
また、上記表示スペース30には、カバーパネル50において近接スイッチ40に対向する側の内表面に商品表示シート60が配設してある。商品表示シート60は、図3及び図5に示すように、表示スペース30の単位表示領域A30に対応した大きさの矩形状を成し、かつカバーパネル50と近接スイッチ40の検出部41との間に配設することのできる厚さに構成した薄板状部材である。商品表示シート60において近接スイッチ40の検出部41に対応する部位には窓孔61が設けてある一方、窓孔61を除く部分の外表面には商品の外観が描いてある。商品表示シート60は、表示スペース30の単位表示領域A30の数だけ用意してあり、個々の窓孔61を近接スイッチ40の検出部41に対向させるとともに、カバーパネル50を通じて商品の外観が外部から視認可能となる態様でカバーパネル50の全面に着脱可能に取り付けてある。商品表示シート60の材質としては、上述の表示スペース30に配設した蛍光灯の光を透過することのできる光透過性を有したものを適用することが好ましい。
【0022】
上記のように構成した自動販売機では、図1に示すように、外扉11の前面上半部分に設けた表示スペース30のカバーパネル50に、商品表示シート60に描いた商品の外観が縦横に整列した状態で表示されることになる。各商品表示シート60の窓孔61には、対応する単位表示領域A30に配設した近接スイッチ40の検出部41がカバーパネル50を介して外部に露出した状態となる。
【0023】
この状態から、例えば貨幣の投入後、図3に示すように、カバーパネル50の外表面において所望の商品が表示された商品表示シート60の窓孔61に対応する部分を手指で触れれば、検出部41を介して近接スイッチ40によりこれを検出することができ、当該検出信号が選択信号として主制御部100(図2参照)に与えられることになる。
【0024】
選択信号が与えられた主制御部100は、予めメモリ101に格納した表示領域−商品収納ラック対応情報102に基づき、選択された商品を収納する商品収納ラック20を特定し、その後、入金等の販売条件が満たされたことを条件に、この商品収納ラック20のベンドメック20aを駆動して商品の払い出しを行う。この結果、商品収納ラック20から払い出された商品は、商品取出口16まで搬出され、利用者の手に渡ることになる。
【0025】
メモリ101に格納した表示領域−商品収納ラック対応情報102とは、複数設けた単位表示領域A30と、複数設けた商品収納ラック20とを予め対応付けたもので、例えば自動販売機の設定入力端末70を通じて設定することができる。具体的には、図6に示すように、単位表示領域A30及び商品収納ラック20のそれぞれに予め識別情報を付与しておき、互いの識別情報を関連付けた状態でメモリ101に格納すれば良い。図6に示した表示領域−商品収納ラック対応情報102では、単位表示領域A30の識別番号と商品収納ラック20の識別番号とが同一となるように1対1に対応付けてある。従って、図6に示す例では、識別番号01の単位表示領域A30に配置された近接スイッチ(以下、「01近接スイッチ40」という)が手指を検出すると、識別番号01の商品収納ラック(以下、「01商品収納ラック20」という)が特定され、その他の販売条件が満たされたことを条件に、01商品収納ラック20のベンドメック20aが駆動して商品が払い出されることになる。以下同様に、02近接スイッチ40が手指を検出すれば、02商品収納ラック20のベンドメック20aが駆動して商品が払い出されることになる。
【0026】
このように、上記自動販売機によれば、カバーパネル50に開口を設けることなく近接スイッチ40を通じて商品の選択を行うことができるため、自動販売機が屋外に設置された場合にも、パッキン等の部品を別途用意することなく、風雨や塵埃が内部に浸入する事態を防止することができる。しかも、カバーパネル50に開口が存在しないため、カバーパネル50の耐久性や防盗性に関しても有利である。
【0027】
ところで、上記した自動販売機にあっては、カバーパネル50に開口が存在しないため、以下に示すような形態で商品の販売を行うことも可能である。図7は、上述した自動販売機の他の利用形態を示す外観正面図、図8及び図9は、この自動販売機に適用する商品表示シート60と単位表示領域A30との関係を示した概念図、図10はその要部断面平面図である。
【0028】
図7及び図8に示すように、この利用形態に係る自動販売機では、商品表示シート60として、図1の自動販売機で適用した商品表示シート(以下においては区別するために「基準表示シート60」という)に加えて、単位表示領域A30に対してn倍(但し、nは1以上の整数)の大きさを有したものを複数種類用意してある。具体的に説明すると、図8に示す例では、左右に隣接する2つの単位表示領域A30を覆うことのできる2倍の大きさを有した商品表示シート(以下、「2倍表示シート260」という)を適用している。近接スイッチ40の検出部41を外部に視認させる窓孔261は、図10に示すように、正面向かって右側に位置する単位表示領域A30に関してのみ設けてあり、正面向かって左側に位置する単位表示領域A30には設けていない。基準表示シート60のほぼ2倍となる外表面には、図8に示すように、窓孔261を除く部分に、基準表示シート60のものよりも大きなサイズで商品の外観やイメージが描いてある。また、図9に示す例では、上下左右に隣接する4つの単位表示領域A30を覆うことのできる4倍の大きさを有した商品表示シート(以下、「4倍表示シート460」という)を適用している。近接スイッチ40の検出部41を外部に視認させる窓孔461は、正面向かって右下側に位置する単位表示領域A30に関してのみ設けてあり、その他の3カ所に位置する単位表示領域A30には設けていない。基準表示シート60のほぼ4倍となる外表面には、窓孔461を除く部分に、2倍表示シート260のものよりも大きなサイズで商品の外観やイメージが描いてある。以下同様の方法により、6倍表示シート、8倍表示シート等、n倍表示シートが用意してある。
【0029】
この利用形態に係る自動販売機においてメモリ101に格納する表示領域−商品収納ラック対応情報102としては、図11に示すように、窓孔61を介して検出部41が外部に露出した近接スイッチ40を配置する単位表示領域A30にのみ商品収納ラック20が対応付けてある。この場合、2倍表示シート260が取り付けられた単位表示領域A30には2つの商品収納ラック20が対応付けてある。以下同様に、4倍表示シート460が取り付けられた単位表示領域A30には4つの商品収納ラック20が対応付けてあり、n倍表示シートにはn個の商品収納ラック20が対応付けてある。上述したように、これらの表示領域−商品収納ラック対応情報102は、自動販売機の設定入力端末70を通じて適宜設定変更することが可能であり、更新された最新の情報がメモリ101に格納されることになる。
【0030】
上記のような利用形態に係る自動販売機では、図7に示すように、外扉11の前面上半部分に設けた表示スペース30のカバーパネル50に、異なる大きさの商品表示シート60,460,1260(12倍表示シート)に描かれた異なる大きさの商品が任意に配列した状態で表示されることになる。この場合、2倍以上の商品表示シート460,1260が装着された複数の単位表示領域A30は、互いに連接された状態となって外部に現れ、かつ窓孔461,1261が1つに集約されるため、1つの大きな表示領域として視認されることになる。
【0031】
各商品表示シート60,460,1260の窓孔61,461,1261に、対応する単位表示領域A30に配設した近接スイッチ40の検出部41がカバーパネル50を介して外部に露出した状態となるのは図1に示した自動販売機と同様である。従って、外部に露出した検出部41に近づけた手指が近接スイッチ40によって検出されれば、対応付けられた商品収納ラック20の商品が払い出され、商品取出口16を介して商品を利用者に販売することができるようになる。
【0032】
ここで、図7に示す自動販売機によれば、商品表示シート60,460,1260の大きさが大きくなるに従って表示スペース30の専有面積が大きなものとなり、しかも、商品表示シート60,460,1260の大きさが大きくなるに従って表示する商品の大きさも大きなものに設定することができるため、利用者に対する視認性が向上する結果、他の商品との差別化を図ることができるようになる。すなわち、図7に示す利用形態によれば、自動販売機の商品選択装置を自由にレイアウトすることが可能となり、例えば、新規投入した商品の認知度を早期に、かつ確実に高めることができる等、販売者側の意図に応じた販売形態を具現化することが可能となる。この場合、商品表示シート60,460,1260の大きさのみを変更すれば良く、信号線の敷設作業を伴う近接スイッチ40の配置位置はそのままでよいため、一度設定したレイアウトを変更する作業もきわめて容易である。さらに言えば、自動販売機自体の外観に関しても、従来の商品見本を横一列に陳列した画一的なものに比べて、利用者に対して大きなインパクトを与えることができ、商品全体の売り上げ向上を期待することも可能である。
【0033】
尚、上述した図7に示す利用形態は、一例を示したものであり、適用する商品表示シートの大きさ及びその装着態様に応じて様々な変更が可能である。この場合、例えば、図12(a)〜図12(c)に示すように、表示スペース30の上方中央部に配置された単位表示領域A30の連接態様を6→4→1と変更するだけで、つまり装着する商品表示シートを6倍表示シート660→4倍表示シート460→基準表示シート60と変更するだけで、その外観イメージを大きく変更することが可能である。
【0034】
尚、上述した実施の形態では、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の容器入り飲料を商品として販売する自動販売機の商品選択装置を例示しているが、その他の商品を販売する自動販売機にももちろん適用することが可能である。この場合、表示スペース30や硬貨投入口12、紙幣挿入口13、一体表示器14、硬貨返却口15、商品取出口16のレイアウトに関しても必ずしも実施の形態のものに限らない。
【0035】
また、上述した実施の形態では、非接触型の近接スイッチ40として静電容量の変化を検出するものを例示しているが、非接触型のものであれば、必ずしも静電容量の変化を検出するものに限らない。
【0036】
さらに、上述した実施の形態では、矩形状を成す表示スペース30に対して矩形状の単位表示領域A30が設定された商品選択装置を例示しているが、表示スペース30や単位表示領域A30の形状は、必ずしも矩形状である必要はなく、両者が一致している必要もない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態である商品選択装置を適用した自動販売機の外観正面図ある。
【図2】図1に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1に示した自動販売機の表示スペース部分を拡大して示す断面側面図である。
【図4】図1に示した自動販売機の表示スペースを概念的に示す模式図である。
【図5】図1に示した自動販売機に適用する商品選択装置の構成を概念的に示す説明図である。
【図6】図2に示したメモリに格納する表示領域−商品収納ラック対応情報の一例を示す図表である。
【図7】図1に示した自動販売機の他の利用形態を示す外観正面図である。
【図8】図7に示した自動販売機に適用する商品選択装置の構成を概念的に示す説明図である。
【図9】図7に示した自動販売機に適用する商品選択装置の構成を概念的に示す説明図である。
【図10】図7に示した自動販売機の表示スペース部分を拡大して示す断面平面図である。
【図11】図2に示したメモリに格納する表示領域−商品収納ラック対応情報の一例を示す図表である。
【図12】図1に示した自動販売機のさらに他の利用形態を説明するための概念図である。
【符号の説明】
【0038】
10 本体キャビネット
11 外扉
30 表示スペース
A30 単位表示領域
40 近接スイッチ
41 検出部
50 カバーパネル
60 商品表示シート
61 窓孔
70 設定入力端末
100 主制御部
101 メモリ
102 表示領域−商品収納ラック対応情報
260 2倍表示シート
460 4倍表示シート
660 6倍表示シート
1260 商品表示シート
461,1261 窓孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売商品の選択を行う自動販売機の商品選択装置であって、
複数の単位表示領域の集合体として自動販売機に設けた表示スペースと、
前記複数の単位表示領域にそれぞれの検出部を外方に向けた状態で配設した非接触式の近接スイッチと、
各近接スイッチの検出部を覆い、かつ前記表示スペースの全面に亘る態様で自動販売機に配設したカバーパネルと、
前記カバーパネルに着脱可能に配設し、販売商品の表示を行う商品表示シートと
を備えたことを特徴とする自動販売機の商品選択装置。
【請求項2】
前記単位表示領域は矩形状を成し、かつ前記表示スペースは複数の単位表示領域を縦横に配置した矩形状を成すものであることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品選択装置。
【請求項3】
前記商品表示シートは、隣接する単位表示領域が連接設定されているか否かを外部に視認させる態様でカバーパネルに配設したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品選択装置。
【請求項4】
連接設定された複数の単位表示領域に配設する商品表示シートは、いずれか一つの単位表示領域に配置した近接スイッチの検出部を外部に視認させる一方、他の単位表示領域に配置した近接スイッチの検出部を覆うものであることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機の商品選択装置。
【請求項5】
前記単位表示領域は矩形状を成し、それぞれ下方の一隅部に近接スイッチを配置したものであり、
かつ前記表示スペースは複数の単位表示領域を縦横に配置した矩形状に構成し、
さらに連接設定された複数の単位表示領域に配設する商品表示シートは、当該複数の単位表示領域において下方の一隅部に配置された近接スイッチの検出部を外部に視認させるものであることを特徴とする請求項4に記載の自動販売機の商品選択装置。
【請求項6】
前記近接スイッチは、検出部に対して物体が近接した場合の静電容量の変化に基づいて選択信号を出力するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品選択装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−41031(P2008−41031A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217966(P2006−217966)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】