説明

自動車のフロントカウル内に設けられる冷却空気フラップモジュールのための収容装置

【課題】コンパクトな構造を有し、フロントカウル及びフレーム構造と共に1つのプレハブ式のモジュールを形成し、最適な空気供給の点で優れた、自動車のフロントカウル内に設けられる冷却空気フラップモジュールのための収容装置を提供する。
【解決手段】冷却空気フラップモジュール2が、支承部を備える閉じた収容フレーム3と、冷却空気フラップ6,7,8のための作動装置とを備え、モジュール2の収容フレーム3が、前置された補強フレーム4に固定配置されており、収容フレーム3が補強フレーム4と共に構成ユニットとしてフロントカウル1に結合されて1つのモジュールを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のフロントカウル内に設けられる冷却空気フラップモジュールのための収容装置であって、前記冷却空気フラップモジュールが前記フロントカウル内のそれぞれ1つの空気供給開口に配設されており、前記モジュールの前記冷却空気フラップが、フレーム部材内に配置されており、作動装置の少なくとも1つの作動部材を介して操作可能である形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10306058号明細書において、自動車のエンジンルームへの空気流動を調節するための装置が公知である。この公知の装置は、組付位置において、グリル(Sichtziergitter)と冷却水熱交換器との間に位置する領域内に配置されている。この装置は、フレーム構造内に配置される旋回フラップを備える。旋回フラップは、旋回軸を介して旋回運動可能にフレーム構造内に支承されている。アクチュエータ装置に結合されている伝動装置を介して、旋回フラップは操作可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第10306058号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、コンパクトな構造を有し、フロントカウル及びフレーム構造と共に1つのプレハブ式のモジュールを形成し、最適な空気供給の点で優れた、自動車のフロントカウル内に設けられる冷却空気フラップモジュールのための収容装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明の構成では、前記冷却空気フラップモジュールが、支承部を備える閉じた収容フレームと、前記冷却空気フラップのための作動装置とを備え、前記モジュールの前記収容フレームが、前置された補強フレームに固定配置されており、前記収容フレームが前記補強フレームと共に構成ユニットとして前記フロントカウルに結合されて1つのモジュールを形成可能であるようにした。
【0006】
有利な態様は、従属請求項に係る発明である。
【0007】
好ましくは、前記収容フレームがフレーム中央部に、孔として構成される支承部を備える鉛直の支えを備え、かつフレームの側方の縁部ウェブに、個々の冷却空気フラップの別の支承ピンを収容するための、互いに対応する別の支承部を備える。
【0008】
好ましくは、前記冷却空気フラップのための前記支承ピンが水平の長手方向中央平面内に配置されており、該支承ピンが前記収容フレームのそれぞれの支承孔内に差込可能である。
【0009】
好ましくは、前記支承部が前記収容フレームにおいて、内方に張り出したノーズに配置されている。
【0010】
好ましくは、前記冷却空気フラップが、開放された空気通流位置において、前置された補強フレームに上下に固定配置された面状の横方向リブに対して、一列の延長線上に配置されている。
【0011】
好ましくは、固定された前記面状の横方向リブが、前記補強フレームの鉛直の中央支えを介して支持されて保持されている。
【0012】
好ましくは、前記フロントカウルが、外側に位置する2つの空気流入開口を備え、該空気流入開口の内側に、それぞれ、前記冷却空気フラップモジュールが組付けられた収容フレームを備える補強フレームが接続する。
【0013】
好ましくは、前記収容フレームが、走行方向で見て、後側から補強フレームに載着されて、複数のねじ結合部を介して上側、下側及び側方において結合されており、前記補強フレームが前記フロントカウルにねじ結合部及び/又はクリップ結合部を介して固定可能である。
【0014】
好ましくは、前記冷却空気フラップモジュールの前記収容フレームが縁部側に、立設された側壁を備え、該側壁の内側に、前記冷却空気フラップを操作するための前記作動装置の前記作動部材が配置され、かつ支承されており、前記側壁の外側に、モータホルダ内で、前記作動モータが保持されている。
【0015】
好ましくは、前記作動装置が、それぞれ前記冷却空気フラップの前記支承ピンに結合される作動部材を備え、該作動部材が、1つの共通の結合レバー上にクリップピンを介して旋回可能に枢設されており、前記結合レバーが駆動レバーに、前記作動モータと共働するように駆動結合されている。
【0016】
好ましくは、前記作動装置の作動部材に配設される前記支承ピンが端部にそれぞれ1つの四角部を備え、該四角部がそれぞれ前記冷却空気フラップのための前記作動部材の対応する四角部に差込可能である。
【0017】
好ましくは、前記駆動レバーが自由端に山形の屈折部を備え、該屈折部が、前記収容フレームの、立設された側壁の凹部内に配置されており、該凹部が、前記冷却空気フラップの開放終端位置のためのストッパ及び閉鎖終端位置のための別のストッパを形成する。
【0018】
好ましくは、前記結合レバーが略鉛直に方向付けられて配置されており、開放位置、閉鎖位置及び中間位置に同期的に運動可能な冷却空気フラップの作動部材に結合されている。
【0019】
好ましくは、前記駆動レバーが、四角開口を備える一端において、前記作動モータの駆動軸の突出した四角部に被せ嵌め可能である。
【発明の効果】
【0020】
本発明により主に達成される利点は、機能可能な状態にある冷却空気フラップモジュールと、補強フレームと、フロントカウルとを備えるプレハブ式のモジュールが形成される点にある。本発明によれば、好ましくは、冷却空気フラップモジュールが、支承部を備える閉じた収容フレームと、冷却空気フラップのための作動装置とを備え、モジュールの収容フレームが、前置された補強フレーム内に固定配置されており、収容フレームが補強フレームと共に構成ユニットとしてフロントカウルに結合されて1つのモジュールを形成可能である。
【0021】
フロントカウルは、側方外側に位置する2つの空気流入開口を備え、空気流入開口の内側に、それぞれ、冷却空気フラップモジュールが組付けられた収容フレームを備える補強フレームが取り付けられる。収容フレームは、走行方向で見て、後側から補強フレームに載着されて、有利には、複数のねじ結合部を介して上側、下側及び側方において結合されており、補強フレームはフロントカウルにねじ結合部及び/又はクリップ結合部を介して固定可能である。補強フレーム、及び冷却空気フラップモジュールのための収容フレーム、並びにフレームとフロントカウルとの間の固定部を上述のように構成することによって、簡単に前組立可能に自動車のフロントカウルに結合されて1つの構成ユニットを形成可能な、コンパクトかつ安定なモジュールユニットを形成することができる。
【0022】
収容フレーム内での冷却空気フラップの旋回可能な支承のために、収容フレームはフレーム中央部に、孔又はこれに類するものとして構成される支承部を備える鉛直の支えを備え、かつフレームの側方の縁部ウェブに、個々の冷却空気フラップの支承ピンを収容するための、互いに対応する別の支承孔を備える。特に、有利な一態様では、支承ピンが各冷却空気フラップの水平の長手方向中央平面内に配置されており、かつ収容フレームのそれぞれの支承孔内に差込可能である。本態様の変化例では、支承ピンが冷却空気フラップの上側の縁部に配置されていてもよい。
【0023】
支承孔は収容フレームにおいて、有利には、突出したノーズに配置されている。本発明の別の態様では、収容フレームの側壁内に支承孔を配置してもよい。
【0024】
モジュールの冷却空気フラップは、開放された空気通流位置において、前置された補強フレームに固定配置される面状の横方向リブに対して、一列の延長線上に配置されている。面状の横方向リブによって空気の案内が延長されることによって、外から内への車両冷却器への適当な空気案内が達成される。これにより、空気力学的なポテンシャルの高い効率も達成される。
【0025】
冷却空気フラップモジュールの収容フレームは、縁部側に、直角に立設された側壁を備え、側壁の内側には、冷却空気フラップを操作するための作動装置の作動部材が配置され、かつ支承されており、側壁の外側には、モータホルダ内で、作動モータが保持される。
【0026】
特に、本発明では、作動装置が、それぞれ冷却空気フラップの一方側に設けられる外側の各支承ピンに結合される、レバーとして機能する作動部材を備え、作動部材は、1つの共通の結合レバー上にクリップピンを介して旋回可能に枢設されており、結合レバーは駆動レバーと共働して作動モータを介して駆動可能である。側壁にリベット締めされるモータホルダ内にクリップ留めされる作動モータを、外側に位置するように配置することによって、交換、例えば修理目的での交換が、簡単に可能である。
【0027】
作動装置の作動部材に配設される、冷却空気フラップの支承ピンは、端部にそれぞれ1つの四角部を備え、四角部は、各冷却空気フラップの作動部材の対応する四角部に差込可能である。支承ピンの保持は、載着された保持クリップを介して行われる。冷却空気フラップの差し嵌められる支承ピンを備える作動装置の構造は、簡単な組立及び分解を可能にする。さらに、収容フレームは、中心的な部材として、冷却空気フラップモジュールのすべてのコンポーネントを支持しており、これにより簡単に一体的に交換可能である。
【0028】
結合レバーは、略鉛直に方向付けられて配置されており、開放位置、閉鎖位置及び中間位置に同期的に運動可能な冷却空気フラップの作動部材に結合されている。
【0029】
特に、冷却空気フラップの、可能な、適当に調整可能な中間位置によって、走行状況に応じた最適な空気流量制御が達成される。
【0030】
本発明の一実施の形態を図面に示し、以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】収容フレーム、補強フレーム及びフロントカウルを備える冷却空気フラップモジュールのための収容装置を、走行方向で見て内側から見た図である。
【図2】付加的な内側の空気案内部材と共に、図1に示した収容装置を示す図である。
【図3】前置された補強フレームと共に示す、冷却空気フラップモジュールの半部の斜視図である。
【図4】図3に示した収容装置の中央部の鉛直断面図である。
【図5】冷却空気フラップを閉じた状態のフロントカウルの空気開口を示す図である。
【図6】冷却空気フラップの回転軸線を通る水平断面図である。
【図7】冷却空気フラップを閉じた状態の、フロントカウルへの螺設部及び係止部と共に示す収容装置の鉛直断面図である。
【図8】冷却空気フラップを閉じた状態の、フロントカウルへの螺設部及び係止部と共に示す収容装置の鉛直断面図である。
【図9】冷却空気フラップと、冷却空気フラップのための作動モータを備える作動装置とを備える収容フレームの斜視図である。
【図10】冷却空気フラップのための作動装置の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
自動車のフロントカウル(Bugverkleidung)1には、冷却空気フラップモジュール2のための収容装置が配置されている。冷却空気フラップモジュール2は、収容フレーム3内に保持されている。収容フレーム3の前側には、補強フレーム4が結合されている。補強フレーム4は、フロントカウル1の内側に固定可能である。フロントカウル1は、有利にはプラスチックからなる大面積の構成部品からなり、側方外側に位置する少なくとも2つの空気流入開口5を有する。空気流入開口5は、それぞれ、補強フレーム4によって補強されている。
【0033】
収容フレーム3は、走行方向Fで見て、後側から補強フレーム4に載着され、複数のねじ結合部16を介して、上側、下側及び側方において結合されている。補強フレーム4はフロントカウル1に、有利にはねじ結合部及び/又はクリップ結合部を介して固定可能である。
【0034】
側方の2つの空気流入開口5を通した、フロントカウル1の後方に位置する冷却器への空気流量を制御するために、これらの空気流入開口5の領域に、上下に位置するそれぞれ3つの旋回可能な冷却空気フラップ6,7,8が配置されている。冷却空気フラップ6,7,8は、作動装置Sの共通の作動部材9,10,11を介して作動モータ38によって開放位置、閉鎖位置及び様々な中間位置へと調節可能である。
【0035】
3つの旋回可能な冷却空気フラップ6,7,8には、それぞれ、外縁部と中央部に、支承ピン21,22,23が設けられている。支承ピン21,22,23は、収容フレーム3の、孔からなる支承部24,25,26に係合する。冷却空気フラップの支承ピン21,22,23及び支承部24,25,26は、それぞれ、同軸的に配置されている。冷却空気フラップ6,7,8の3つの支承ピン、及び収容フレーム3に設けられた対応する支承孔24,25,26は、図中、それぞれ同じ符号で示されている。
【0036】
収容フレーム3は、中央の支承孔のために、鉛直の支え28を有する。鉛直の支え28からは、内方に張り出したノーズNが延びている。ノーズN内には、支承孔24,25,26が配置されている。支承孔24,25,26のための適当に突出したノーズNが、収容フレーム3の側方の縁部にも一体形成されている。
【0037】
冷却空気フラップ6,7,8の3つの支承ピン21,22,23は、それぞれ、有利には1つの水平の長手方向中央平面L内に配置されている。しかし、支承ピン21,22,23は、冷却空気フラップの上側の縁部に配置されていてもよい。
【0038】
補強フレーム4は、上下に位置する少なくとも2つの固定式の面状の横方向リブ33,34を有する。横方向リブ33,34は、フロントカウル1の空気流入開口5内において、3つの冷却空気フラップ6,7,8の前方に配置されており、補強フレーム4の中央部で、略鉛直の支え35を介して保持されている。横方向リブ33,34は、冷却空気フラップ6,7,8と位置整合して、冷却空気フラップ6,7,8の開放位置において、横方向リブ33,34との水平な空気案内面が生じるように配置されている。この状態は図4に詳細に示されている。
【0039】
冷却空気フラップモジュール2のための収容フレーム3は、縁部側36aに、フレーム3から有利には直角に立設された側壁36を有する。側壁36の外側には、作動モータ38のためのホルダ37がリベット締めされて固定されており、側壁36の内側には、作動装置Sの作動部材9,10,11が配置される。本実施の形態の可能な変形例では、作動モータ38が側壁36の内側に配置され、作動装置Sが側壁の外側に配置されていてもよい。
【0040】
作動装置Sは、それぞれ冷却空気フラップ6,7,8の側方の支承ピン21,22,23に結合される作動レバー9を備える。作動レバー9は、自由端において、1つの共通の結合レバー10に旋回可能に結合されて、3つの作動レバー9、ひいては冷却空気フラップ6,7,8の同期運動が結合レバー10を介して実施されるように結合されている。結合レバー10には駆動レバー11が旋回可能に結合されている。駆動レバー11はさらに作動モータ38に駆動結合されている。
【0041】
冷却空気フラップ6,7,8の支承ピン21,22,23との作動レバー9の結合は、四角部40により実施される。四角部40は、作動レバー9に設けられた、四角部40に対応する四角開口40a内に、協働するように差込可能である。保持は保持クリップ42を介してなされる。保持クリップ42は作動レバー9を軸方向で固定する。結合レバー10は駆動レバー11にクリップ留めされ、駆動レバー11はさらに四角開口43を介して、作動モータ38の駆動軸の突出した四角部44に結合される。
【0042】
作動モータ38を介して駆動レバー11を旋回させると、結合レバー10が作動して、同期的に3つの作動レバー9、ひいては冷却空気フラップ6,7,8を、開放された位置、閉鎖された位置又は中間位置へと旋回させる。
【0043】
駆動レバー11は、その自由端に、山形の屈折部45を備える。屈折部45は、収容フレーム3の立設された側壁36の凹部46内に配置されている。この凹部46は、冷却空気フラップ6,7,8の開放された位置における、駆動レバー11の屈折部45のための下側のストッパ47と、冷却空気フラップ6,7,8の閉鎖された位置における上側のストッパ48とを有する。
【符号の説明】
【0044】
1 フロントカウル、 2 冷却空気フラップモジュール、 3 収容フレーム、 4 補強フレーム、 5 空気流入開口、 6,7,8 冷却空気フラップ、 9 作動レバー、 10 結合レバー、 10a クリップピン、 11 駆動レバー、 16 ねじ結合部、 21,22,23 支承ピン、 24,25,26 支承部、 28 支え、 33,34 横方向リブ、 35 支え、 36 側壁、 36a 縁部側、 37 ホルダ、 38 作動モータ、 40 四角部、 40a 四角開口、 42 保持クリップ、 43 四角開口、 44 四角部、 45 屈折部、 46 凹部、 47 下側のストッパ、 48 上側のストッパ、 F 走行方向、 L 長手方向中央平面、 N ノーズ、 S 作動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のフロントカウル内に設けられる冷却空気フラップモジュールのための収容装置であって、前記冷却空気フラップモジュールが前記フロントカウル内のそれぞれ1つの空気供給開口に配設されており、前記モジュールの前記冷却空気フラップが、フレーム部材内に配置されており、作動装置の少なくとも1つの作動部材を介して操作可能である形式のものにおいて、前記冷却空気フラップモジュール(2)が、支承部(24,25,26)を備える閉じた収容フレーム(3)と、前記冷却空気フラップ(6,7,8)のための作動装置(S)とを備え、前記モジュール(2)の前記収容フレーム(3)が、前置された補強フレーム(4)に固定配置されており、前記収容フレーム(3)が前記補強フレーム(4)と共に構成ユニットとして前記フロントカウル(1)に結合されて1つのモジュールを形成可能であることを特徴とする、冷却空気フラップモジュールのための収容装置。
【請求項2】
前記収容フレーム(3)がフレーム中央部に、孔として構成される支承部(24,25,26)を備える鉛直の支え(28)を備え、かつフレーム(3)の側方の縁部ウェブに、個々の冷却空気フラップ(6,7,8)の別の支承ピン(21,22,23)を収容するための、互いに対応する別の支承部(24,25,26)を備える、請求項1記載の収容装置。
【請求項3】
前記冷却空気フラップ(6,7,8)のための前記支承ピン(21,22,23)が水平の長手方向中央平面(L)内に配置されており、該支承ピン(21,22,23)が前記収容フレーム(3)のそれぞれの支承孔(24,25,26)内に差込可能である、請求項1又は2記載の収容装置。
【請求項4】
前記支承部(24,25,26)が前記収容フレーム(3)において、内方に張り出したノーズ(N)に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項5】
前記冷却空気フラップ(6,7,8)が、開放された空気通流位置において、前置された補強フレーム(4)に上下に固定配置された面状の横方向リブ(33,34)に対して、一列の延長線上に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項6】
固定された前記面状の横方向リブ(33,34)が、前記補強フレーム(4)の鉛直の中央支え(35)を介して支持されて保持されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項7】
前記フロントカウル(1)が、外側に位置する2つの空気流入開口(5)を備え、該空気流入開口(5)の内側に、それぞれ、前記冷却空気フラップモジュール(2)が組付けられた収容フレーム(3)を備える補強フレーム(4)が接続する、請求項1から6までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項8】
前記収容フレーム(3)が、走行方向(F)で見て、後側から補強フレーム(4)に載着されて、複数のねじ結合部を介して上側、下側及び側方において結合されており、前記補強フレーム(4)が前記フロントカウル(1)にねじ結合部及び/又はクリップ結合部を介して固定可能である、請求項1から7までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項9】
前記冷却空気フラップモジュール(2)の前記収容フレーム(3)が縁部側に、立設された側壁(36)を備え、該側壁(36)の内側に、前記冷却空気フラップ(6,7,8)を操作するための前記作動装置(S)の前記作動部材(9,10,11)が配置され、かつ支承されており、前記側壁(S)の外側に、モータホルダ(37)内で、前記作動モータ(38)が保持されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項10】
前記作動装置(S)が、それぞれ前記冷却空気フラップ(6,7,8)の前記支承ピン(21,22,23)に結合される作動部材(9)を備え、該作動部材(9)が、1つの共通の結合レバー(10)上にクリップピン(10a)を介して旋回可能に枢設されており、前記結合レバー(10)が駆動レバー(11)に、前記作動モータ(38)と共働するように駆動結合されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項11】
前記作動装置(S)の作動部材(9)に配設される前記支承ピン(21,22,23)が端部にそれぞれ1つの四角部(40)を備え、該四角部(40)がそれぞれ前記冷却空気フラップ(6,7,8)のための前記作動部材(9)の対応する四角部(40a)に差込可能である、請求項1から10までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項12】
前記駆動レバー(11)が自由端に山形の屈折部(45)を備え、該屈折部(45)が、前記収容フレーム(3)の、立設された側壁(36)の凹部(46)内に配置されており、該凹部(46)が、前記冷却空気フラップ(6,7,8)の開放終端位置のためのストッパ(47)及び閉鎖終端位置のための別のストッパ(48)を形成する、請求項1から11までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項13】
前記結合レバー(10)が略鉛直に方向付けられて配置されており、開放位置、閉鎖位置及び中間位置に同期的に運動可能な冷却空気フラップ(6,7,8)の作動部材(9)に結合されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の収容装置。
【請求項14】
前記駆動レバー(11)が、四角開口(43)を備える一端において、前記作動モータ(38)の駆動軸の突出した四角部(44)に被せ嵌め可能である、請求項1から13までのいずれか1項記載の収容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−260542(P2010−260542A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107108(P2010−107108)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(508174975)ドクトル イング ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフト (134)
【氏名又は名称原語表記】Dr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Porscheplatz 1, D−70435 Stuttgart, Germany