説明

自動車シ―トの冷暖房装置

【課題】自動車シ―トの冷却と暖房装置の構造を単純化させるとともに、設置及び分解が簡単な自動車シ―トの冷暖房装置を供給する。
【解決手段】本発明の自動車シ―トの冷暖房装置は、シ―トの内部へ空気を供給する空気供給口と前記のシ―トの外部へ空気を排出する空気排出口が形成されたハウジングと、前記の空気供給口と前記の空気排出口に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させるように前記のハウジングに配置される熱電素子と、前記の空気供給口に装着されて空気を流動させる第1送風ファンと、を備え、前記空気供給口は前記ハウジングの上部に配置されて、前記空気排出口は前記ハウジングの側面下部に配置され、前記ハウジングの側面上部には内側通気孔が形成され、前記内側通気孔は前記シ―トの内側の空気を吸いこんで吸入された空気が前記熱電素子の一側面を通って前記空気供給口に供給されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車シ―トの冷暖房装置に係り、より詳しくは自動車シ―トの冷却と暖房装置の構造を単純化させるとともに、設置及び分解が簡単な自動車シ―トの冷暖房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車には車両内部の温湿度を調節する空調器が装着される。
しかし、車両に装着される空調器は主として室内温度を調節するようになっており、シ―トの温度を直接調節する機能は考慮されていなかった。
従って、夏期には搭乗者がシ―トに着席した状態でエアコンを稼働させて室内の温度を下げてもシ―トの冷却速度が遅いため、搭乗者の体温がシ―トに伝えられて搭乗者の尻と背中に汗のにじむ状態が発生していた。
また、冬期には搭乗者がシ―トに着席した状態でヒーターを稼働させて室内の温度を上げても、ヒーターが稼動するまでかなりの時間を要するためシ―トは冷たい状態のままであるため搭乗者のシートと接する部分は冷たさを感じる状態であった。
【0003】
最近、このような点を考慮して自動車シ―トの温度を直接調節することができるシ―ト専用冷暖房装置がシ―トに装着されるようになった。
図1は自動車シ―トの冷暖房装置の一例を示すものであり、図1に示す通り、シ―トの冷暖房装置1はシ―トSのクッション部及びシートバックに設置される。シ―トSはクッション部S1とシートバックS2とに分かれているので、シ―トの冷暖房装置1はクッション部S1とシートバックS2に設置され、シ―トSをともに冷暖房する。
【0004】
図1に示す通り、シ―トの冷暖房装置1はシートバックS2からクッション部S1に亘って設置される第1ダクト2と、クッション部S1に設置される第2ダクト3と、第1ダクト2及び第2ダクト3の間に設置されて第1ダクト2及び第2ダクト3の空気を流動させる送風部4と、それぞれが第1ダクト2及び第2ダクト3と繋がれてシ―トSの内部に冷気または熱を送り込む熱交換部5,6から構成されている。
送風部4は第1ダクト2及び第2ダクト3へ同時に空気を送るブロワ―(blower)からなり、熱交換部5,6は熱または冷気を選択的に発生させることができる熱電素子ユニットを備えている。
【0005】
しかし、従来技術による自動車シ―トの冷暖房装置は、シ―トバック内部に設置されるのでシ―トへの着脱が容易でないだけでなく、部品交換などの維持補修が困難という問題点があった。
また、空気を冷却または加熱させる熱交換部と、空気を流動させる送風部と、熱交換部と送風部をお互いに連通させるためのダクトが別々に形成されるため構造が複雑で体積が大きくなる問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−123718公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、自動車シ―トの冷却と暖房装置の構造を単純化させるとともに、設置及び分解が簡単な自動車シ―トの冷暖房装置の供給を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自動車シ―トの冷暖房装置は、シ―トの内部へ空気を供給する空気供給口と前記のシ―トの外部へ空気を排出する空気排出口が形成されたハウジングと、前記の空気供給口と前記の空気排出口に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させるように前記のハウジングに配置される熱電素子と、前記の空気供給口に装着されて空気を流動させる第1送風ファンと、を備えることを特徴とする。
【0009】
前記空気供給口は前記ハウジングの上部に配置されて、前記空気排出口は前記ハウジングの側面下部に配置されることを特徴とする。
【0010】
前記ハウジングの側面上部には内側通気孔が形成され、前記内側通気孔は前記シ―トの内側の空気を吸いこんで吸入された空気が前記熱電素子の一側面を通って前記空気供給口に供給されることを特徴とする。
【0011】
前記ハウジング下部には外側通気孔が形成され、前記外側通気孔は前記シ―トの外側の空気を吸いこんで吸入された空気が前記熱電素子の他側面を通って前記空気排出口に排出されることを特徴とする。
【0012】
前記内側通気孔及び前記外側通気孔は前記ハウジングの円周方向に沿って複数個形成されることを特徴とする。
【0013】
前記空気排出口より空気を排出させるための第2送風ファンをさらに備え、前記第1送風ファンは前記熱電素子の一側面に離隔設置され、前記第2送風ファンは前記熱電素子の他側面に離隔設置されることを特徴とする。
【0014】
前記第1送風ファンと前記第2送風ファンは一つのモーターによって駆動されることを特徴とする。
【0015】
前記内側通気孔及び前記外側通気孔の何れか一つにはエアフィルターが装着されることを特徴とする。
【0016】
前記の熱電素子の何れかの面には放熱ピンが備えられることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、シ―トの内部へ空気を供給する空気供給口と前記シ―トの外部へ空気を排出する空気排出口が形成されたハウジングと、前記空気供給口と前記空気排出口に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させるように前記のハウジングに配置される熱電素子と、前記熱電素子の一側面と他側面にそれぞれ備えられた放熱ピンと、前記空気供給口と前記空気排出口にそれぞれ用意されて空気の流動を発生させる送風ファンと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の自動車シ―トの冷暖房装置によれば、シ―トの背面に一部が露出するように設置されるのでシ―トへの着脱が容易であるほか部品交換を含む維持補修が簡単になる。
また、空気を冷却または加熱させる熱交換部と、空気を流動させる送風部と、熱交換部と送風部をお互いに連通させるためのダクトなどの従来の複雑な構造を一つのハウジングの内部に収納することができるので、構造が単純になるとともに体積が小さくなる。
さらに、シ―トのクッション部またはシートバックを個別に冷暖房制御することができるため、シ―トの冷却または暖房の效率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来技術による自動車シ―トの冷暖房装置の概略構成図。
【図2】本発明の自動車シ―ト冷暖房装置の使用状態図。
【図3】本発明の自動車シ―ト冷暖房装置の要部斜視図。
【図4】本発明の自動車シ―ト冷暖房装置の分解斜視図。
【図5】本発明の自動車シ―ト冷暖房装置の側断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照して詳しく説明する。
図2は本発明の一実施例による自動車シ―ト冷暖房装置の使用状態図であり、図3は図2の自動車シ―トの冷暖房装置の要部斜視図であり、図4は図3の分解斜視図であり、図5は図3の概略的な側断面図である。
図2に示す通り、本発明による自動車シ―ト冷暖房装置1は自動車シ―トSのクッション部S1とシートバックS2の背面に装着される。シ―トSは内部に空気の流れが自由な通気性構造を有し、シ―トの冷暖房装置1からの加熱または冷却された空気によって温度制御される。
本実施例では、シ―トの冷暖房装置1は便宜上クッション部S1とシートバックS2の背面の中央領域にそれぞれ1個装着された場合について図示したが、冷暖房效率を高めるために冷暖房装置1の装着位置及び数量は自由に設定できる。
【0021】
図3ないし図5に示す通り、シ―トの冷暖房装置1は、熱電素子20、送風ファン30、モーター40などを収納し、一部がシ―トSの内部に挿入され残りの一部がシ―トSの外部に露出されるハウジング10と、ハウジング10に収納されて熱または冷気を発生させる熱電素子20と、空気を流動させる第1送風ファン31及び第2送風ファン33を含んで構成される。
ハウジング10にはシ―トSの内部へ空気を供給する空気供給口11と、空気供給口11に接した内側通気孔15と、シ―トS の外部へ空気を排出する空気排出口13と、空気排出口13に接した外側通気孔17が形成されている。
ハウジング10がシ―トSに装着される場合には空気供給口11と内側通気孔15はシ―トSの内部に挿入され、空気排出口13と外側通気孔17はシ―トSの外部に露出される。
【0022】
ハウジング10は円筒形をなし、空気供給口11はハウジング10の上部に設けられる。このため、開口された空気供給口11を通じて大量の空気をシ―トSの内部へ供給することができる。
内側通気孔15はハウジング10の上部側面に形成され、空気供給口11と連通してシ―トSの内側の空気がハウジング10の内部を通って空気供給口11へ流動できるようになっている。
内側通気孔15はハウジング10の円周方向に沿って多数形成され、シ―トSの内側の空気は内側通気孔15を通じてハウジング10の内部へ效率的に案内される。
【0023】
空気排出口13はハウジング10の下部側面に、ハウジング10の円周方向に沿って多数形成される。多数の空気排出口13はハウジング10の内部の空気をシ―トSの外部の多方向へ效率的に排出させる。
外側通気孔17は空気排出口13と連通してシ―トSの外側の空気がハウジング10の内部を通って空気排出口13へ流動するようにするもので、ハウジング10の下部に配置されて円形をなしている。
外側通気孔17はハウジング10の下部に設けられているため、その開口部から大量の空気を流入されることができ、空気排出口13から排出される空気の流れを促進させてハウジング10の内部の空気がシ―トSの外部へ円滑に排出されるようにする。
【0024】
ハウジング10の内部の中央領域には、ハウジング10の円筒形状に対応するように円筒形状の熱電素子20が配置され、空気供給口11と空気排出口13に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させる。
熱電素子20にはペルチェ素子(Peltier element)を採用してシ―トSを加熱冷却させる。ペルチェ素子は2個の異なる金属の接点を通じて電流を送ることにより熱の吸収または発生が起こるペルチェ效果を利用したものである。
熱電素子20は、印可される電流の方向によって加熱される面が変わるようになっており、熱電素子20に電流を流すと熱電素子20の一側面は加熱され、同時に他側面は冷却される。
熱電素子20の一側面はハウジング10の上部の空気供給口11へ向けるように配置され、他側面はハウジング10の下部の外側通気孔17へ向けるように配置される。
そして熱電素子20の中央には送風ファン30を回転させる回転軸41が貫通する軸孔(未図示)が形成される。
【0025】
熱電素子20の何れか1つの面には放熱ピン(Heat Sink)を備えるようにする。本実施例では、熱電素子20の1の面の第1放熱ピン24と他の面の第2放熱ピン26を備えている。放熱ピン24、26は熱電素子20に熱が効率的に吸収されるよう、または熱電素子20から発生する熱が効率的に伝達されるように表面積を増大させるものである。
放熱ピン24、26は、中央領域に空間を有するドーナツ形状となるように、ハウジング10の中心から放射状に配列する。中央領域の空間部には、モーター40の回転軸41、42を通し、送風ファン30が空気の流動性を高めることができるようになっている。。
【0026】
送風ファン30は空気供給口11と空気排出口13の何れか1つの空気の流動を発生させるために設けられるが、本実施例では、空気供給口11側に配置される第1送風ファン31と、空気排出口13側に配置される第2送風ファン33を備えている。
第1送風ファン31は熱電素子20の上面に設けられた第1放熱ピン24の上部に、第2送風ファン33は熱電素子20の下面に設けられた第2放熱ピン26の下部に取り付けられる。
そして、第1送風ファン31と第2送風ファン33は一つのモーター40によって駆動されるため、モーター40は反対方向に2個の回転軸41、42を有する両軸モーターが使われる。
【0027】
両軸モーターによって第1送風ファン31と第2送風ファン33は同時に回転されるが、図4に示す通り、第1送風ファン31と第2送風ファン33はその回転羽がそれぞれ反対方向に形成され、第1送風ファン31は空気供給口11に向けて送風し、第2送風ファン33は空気排出口13に向けて送風する。
このように一つのモーター40で第1送風ファン31と第2送風ファン33を同時に回転させるので冷暖房装置の構造をより簡単にし、シ―トSへの着脱がより容易となる。
【0028】
内側通気孔15及び外側通気孔17の中の何れか1つにはエアフィルター(Air Filter)50が装着され、内側通気孔15及び外側通気孔17を通過する空気を浄化する。エアフィルター50は脱着可能に製作されており、長機関使用後の蓄積された異物の除去や新しいエアフィルター50への交換が容易である。
本実施例では、内側通気孔15用の第1エアフィルター51と、外側通気孔17用の第2エアフィルター53が装着されている。
第1エアフィルター51は内側通気孔15のまわりの方向を囲むようにリング状にハウジング10の外周面に取り付けられている。第1エアフィルター51及び第2エアフィルター53は異物を濾過するメッシュ(mesh)型のフィルターである。
第1エアフィルター51はシ―トSの内部の空気が内側通気孔15に流入する時シ―トSの内部の異物を取り除く。
第2エアフィルター53は外側通気孔17の開口部を囲んで取り付けられ、シ―トSの外部の空気が外側通気孔17に流入する際に異物を取り除いて異物がハウジング10の内部に流入するのを防ぐ。
【0029】
本実施例の自動車シ―トの冷暖房装置1は、1つのハウジングの中に簡単な構造で冷暖房用の構成要素を取り込んだために、従来に比べて設置空間を減らすとともに着脱が容易に出来る效果がある。
すなわち、ハウジング10の一部をシ―トSの内部に埋め込み、ハウジング10の残りはシ―トSの外部に露出させる方式で取り付けられるため冷暖房装置1の着脱および維持補修が容易になる。
【0030】
また、空気を加熱、冷却させる熱交換部と、空気を流動させる送風部と、熱交換部と送風部をお互いに連通させるためのダクトなどの従来の複雑な構造(図1参照)を一つのハウジング10の内部に収納することができるので、簡単な構造となり体積が小くなる。
さらに本実施例のシ―トの冷暖房装置1はシ―トSのクッション部S1またはシートバックS2に別々に設置され、クッション部S1またはシートバックS2を個別に制御できるためシ―トの冷却または暖房の效率を高めることができる。
【0031】
以下、本実施例の自動車シ―トの冷暖房装置の作動について図5を参照して説明する。
本実施例のシ―トの冷暖房装置1はハウジング10の一部がシ―トSの内部(in)に埋め込まれ、残りの部分がシ―トSの外部(out)に露出するように装着される。
搭乗者が自動車シ―トSについての冷却または加熱モードを選択すれば、車またはシ―トの内部からシ―トの冷暖房装置1に電流が供給される。
電流が供給されれば熱電素子20の上下面の内、加熱される面とこれに接する第I放熱ピン24が加熱部になり、熱電素子20の反対の側面、すなわち冷却される面とこれに接する第2放熱ピン26が冷却部になる。
【0032】
冷却部をハウジング10の上部とすれば、冷却部上部の第1送風ファン31は加熱された空気を流動させて空気供給口11へ供給する。この時、矢印A方向のように内側通気孔15からシ―トSの内部(in)の空気がハウジング10の内部へ送られる。この時、内側通気孔15に設置された第1エアフィルター51はシ―トSの内部(in)の異物がハウジング10に送り込まれることを防止する。
ハウジング10の内部へ流入した空気は熱電素子20によって冷却された後に空気供給口11を通じてシ―トSの内部(in)へ供給される。そして第1放熱ピン24は表面積を増やして冷却效率を増大させ、シ―トSの内部へ供給された空気によってシ―トSは冷却される。
【0033】
一方、ハウジング10の下部、すなわち加熱部では熱電素子20によって熱が発生する。加熱部に位置する第2送風ファン33は加熱された空気を流動させてハウジング10の下部側面の空気排出口13へ排出する。この時、矢印B方向のように、外側通気孔17からシ―トSの外部の空気がハウジング10の内部へ流入した後に加熱部の温度を冷やす。そして第2放熱ピン26は表面積を増やして空気の冷却效率を増大させる。
外側通気孔17に設置された第2エアフィルター53はシ―トSの外部の異物がハウジング10に送り込まれるのを防ぐ。
ここで、空気排出口13は、ハウジング10の円周方向に沿って形成されるのでシ―トSの外表面に平行な方向に空気が排出され、本実施例のシ―トの冷暖房装置1がシ―トSの背面に露出するように装着されてもシ―トSの後ろ側に着席した搭乗者に直接風が当たることはない。
【0034】
そして本実施例のシ―トの冷暖房装置1をクッション部S1またはシートバックS2にそれぞれ個別的に設置するから、クッション部S1またはシートバックS2に対する冷暖房を個別的に制御することができる。
このように本発明の自動車シ―トの冷暖房装置によると、従来のブロワ―とダクト及び熱交換部が別々に具備されてシ―トの内部に設置された構造がハウジング内部に一体化させたことにより簡単にすることができる。。
また、ハウジングの一部をシ―トの内部に埋没させ残りの部分をシ―トの外部に露出させて設置されるため、シ―トへの冷暖房装置の着脱や維持補修が容易になり原価を節減することができる。
【0035】
以上、本発明に関する好ましい実施例を説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0036】
1 シ―トの冷暖房装置
2 第1ダクト
3 第2ダクト
4 送風部
5、6 熱交換部
10 ハウジング
11 空気供給口
13 空気排出口
15 内側通気孔
17 外側通気孔
20 熱電素子
24 第1放熱ピン
26 第2放熱ピン
30 送風ファン
31 第1送風ファン
33 第2送風ファン
40 モーター
41、42 回転軸
50 エアフィルター
51 第1エアフィルター
53 第2エアフィルター
S シ―ト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シ―トの内部へ空気を供給する空気供給口と前記のシ―トの外部へ空気を排出する空気排出口が形成されたハウジングと、
前記の空気供給口と前記の空気排出口に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させるように前記のハウジングに配置される熱電素子と、
前記の空気供給口に装着されて空気を流動させる第1送風ファンと、
を備えることを特徴とする自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項2】
前記空気供給口は前記ハウジングの上部に配置されて、前記空気排出口は前記ハウジングの側面下部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項3】
前記ハウジングの側面上部には内側通気孔が形成され、前記内側通気孔は前記シ―トの内側の空気を吸いこんで吸入された空気が前記熱電素子の一側面を通って前記空気供給口に供給されることを特徴とする請求項2に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項4】
前記ハウジング下部には外側通気孔が形成され、前記外側通気孔は前記シ―トの外側の空気を吸いこんで吸入された空気が前記熱電素子の他側面を通って前記空気排出口に排出されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項5】
前記内側通気孔及び前記外側通気孔は前記ハウジングの円周方向に沿って複数個形成されることを特徴とする請求項4に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項6】
前記空気排出口より空気を排出させるための第2送風ファンをさらに備え、前記第1送風ファンは前記熱電素子の一側面に離隔設置され、前記第2送風ファンは前記熱電素子の他側面に離隔設置されることを特徴とする請求項1に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項7】
前記第1送風ファンと前記第2送風ファンは一つのモーターによって駆動されることを特徴とする請求項6に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項8】
前記内側通気孔及び前記外側通気孔の何れか一つにはエアフィルターが装着されることを特徴とする請求項4に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項9】
前記の熱電素子の何れかの面には放熱ピンが備えられることを特徴とする請求項1ないし請求項3、請求項6、請求項7のいずれか一項に記載の自動車シ―トの冷暖房装置。
【請求項10】
シ―トの内部へ空気を供給する空気供給口と前記シ―トの外部へ空気を排出する空気排出口が形成されたハウジングと、
前記空気供給口と前記空気排出口に向けてそれぞれ熱または冷気を選択的に発生させるように前記のハウジングに配置される熱電素子と、
前記熱電素子の一側面と他側面にそれぞれ備えられた放熱ピンと、
前記空気供給口と前記空気排出口にそれぞれ用意されて空気の流動を発生させる送風ファンと、
を含むことを特徴とする自動車シ―トの冷暖房装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−63257(P2011−63257A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−81533(P2010−81533)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【Fターム(参考)】