説明

自己出力型中性子検出器

【課題】 高感度で早い応答性を持ち、しかも小型のハイブリッド自己出力型中性子検出器を得る。
【解決手段】 中性子線の入射により電子を放出する円柱状のエミッタ10とこのエミッタ10から放出される電子を集電するコレクタ11とを備え、エミッタ10がPt−Rhの合金か、またはPtとRhの何れか一方をコアとして他方をクラッドとする複合材からなる。Pt−Rhの総量に対してRhが54重量%以下を占める。エミッタ10の中に占めるRhの重量は、エミッタ10が熱中性子束Φth=1012〜1013n/cm/sを受ける場合、エミッタに2×10−9A以上の出力電流が生じるように選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はITER(国際熱核融合実験炉)やADS(加速器駆動システム)による中性子科学の中性子パルス運転条件並びにそれを模擬した中性子束過渡変化を計測するための自己出力型中性子検出器に関し、特にPtとRhの合金または複合材を使用したハイブリッド自己出力型中性子検出器とする。
【背景技術】
【0002】
自己出力型中性子検出器は、ITER(国際熱核融合実験炉)やADS(加速器駆動システム)を用いた中性子科学に利用されようとしている。ここで言う「中性子科学」とは、中性子を物体に与えて、物体の物理的、化学的、機械的変化を分析したり、さらに1万年以上の半減期を持つ核廃棄物中の元素を核変換して数百年の半減期をもつ元素に変えるという消滅処理等の科学技術をいう。
【0003】
従来の自己出力型中性子検出器には、Rh、Pt、Coやそれらの合金が使用されている。しかし、Rhは高感度であるが応答性が悪く、PtやCo等は応答性が良いが低感度という問題があった。
一般的な発電用原子炉の運転操作は非常にゆっくりしたもので何日も掛けて定常状態にしたり、停止したりして、中性子検出器を配置する装置空間も比較的余裕がある。そのため、従来の自己出力型中性子検出器でも、その応答性や小型化に特段の問題はなかった。
【0004】
本件発明者らは、文献「Fusion Eng.Des.,51−52(2000)837−841」において、高い感度で早い応答性を持つPt−Rh13%被覆Coエミッタを用いた自己出力型中性子検出器の可能性について既に報告している。応答性は遅いが高い感度を持つRhと、応答性は早いが低い感度を持つPtおよびCoを組み合わしてある。
【0005】
図3にその自己出力型中性子検出器の概略図を示している。Pt−Rh13%を被覆したCoからなる円柱状のエミッタ1を円筒形のコレクタ2の中に収納し、円筒形の電気絶縁材3によりエミッタ1をコレクタ2の中に保持している。エミッタ1とコレクタ2とは、MIケーブル(ミネラル・インシュレーティッド・ケーブル:無機絶縁ケーブル)4により図示してない電流計に接続し、エミッタ1からの電子の放出を検出、測定する。この自己出力型中性子検出器のエミッタ1の実寸法は、直径2mm×長さ50mmである。但し、このエミッタ1の最適材質や比率は、前記の文献により報告した段階ではまだ決定されていなかった。
【0006】
本件発明者らが開発しようとしたハイブリッド自己出力型中性子検出器は、ITERやADSによる中性子パルス運転条件下の中性子照射場での使用を考慮し、まず研究炉もしくは試験炉で用いる中性子照射キャプセル内の中性子束の過渡変化の計測を用途とするものである。研究炉もしくは試験炉に組み込まれる中性子照射キャプセルの直径は決まっているため、装荷する自己出力型中性子検出器の大きさにも制限がある。さらに、照射キャプセルの端栓部の大きさに制限があるため、自己出力型中性子検出器の計測線の本数にも限りがある。従って、このような用途においては、1本の自己出力型中性子検出器に高感度で応答性が良いという2つの機能を持たせることが重要となる。
【0007】
試験炉等で用いる照射キャプセルに装荷される材料(トリチウム増殖材等)の容器直径は最大で20mm程度であり、自己出力型中性子検出器の直径や長さ等の寸法が大きいと、本来トリチウム増殖材に入射する中性子を自己出力型中性子検出器が吸収してしまい、トリチウム増殖材領域の中性子束分布が乱れてしまう。また、本件発明者らが発表した、エミッタ材にPt−Rh13%被覆Coを用いた前述の高感度・即応等型のハイブリッド自己出力型中性子検出器の寸法を小さくすると、エミッタ材のRh量が減少してハイブリッド自己出力型中性子検出器自体の感度が下がり、ノイズの影響を受け安くなり、計測が困難になる。さらに、その最適なRhやPtやCoの材質の決定や比率も明確でなく、測定精度に問題があった。
【特許文献1】米国特許第5745538号公報
【非特許文献1】Fusion Eng.Des.,51−52(2000)837−841
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来のハイブリッド自己出力型中性子検出器における前述の課題に鑑み、エミッタの太さとその材質比率によって、高感度で早い応答性を持ち、しかも小型のハイブリッド自己出力型中性子検出器を提供することを目的とする。
【0009】
本発明では、前記の目的を達成するため、エミッタをPt−Rhの合金かまたは複合材とし、Pt−Rhの総量に対してRhが54重量%以下を占めるようにしたものである。さらに、エミッタが所定のレベルの熱中性子束を受ける場合に、エミッタに所要の出力が生じるようなエミッタの中のRhの含有量以上に設定した。
【0010】
すなわち、本発明によるハイブリッド自己出力型中性子検出器は、中性子線の入射により電子を放出する円柱状のエミッタとこのエミッタから放出される電子を集電するコレクタとを備え、エミッタがPt−Rhの合金か、またはPtとRhの何れか一方をコアとして他方をクラッドとする複合材からなり、Pt−Rhの総量に対してRhが54重量%以下を占めるものである。
【0011】
エミッタを構成するRhは、中性子線の入射に対して応答性は遅いが高い感度を持つβ線型自己出力型中性子検出機能を有する。他方Ptは、中性子線の入射に対して応答性は早いが低い感度を持つγ線型自己出力型中性子検出機能を有する。これらのRhとPtとを組み合わせてエミッタとすることにより、それぞれの金属元素が有する利点を兼ね備えたハイブリッド自己出力型中性子検出器が得られる。すなわち1つの検出器で2つの機能を備えたハイブリッド自己出力型中性子検出器を得ることが可能となる。
【0012】
エミッタの中にRhが占める重量は、エミッタとコレクタ間に生じる出力電流と関係がある。実際の使用状態下において、熱中性子束を受けた時に、エミッタにはノイズ以上の出力電流が発生することが必要である。そこで後述するようにして具体的な使用状況を考慮して、エミッタが熱中性子束Φth=1012〜1013n/cm/sを受ける場合、エミッタに2×10−9A以上の出力電流が生じる重量以上とする。
【0013】
エミッタのサイズ毎にRhの含有量を示すと、直径0.2mmのエミッタでは、Rhの含有量を0.030g以上とし、直径0.5mmのエミッタでは、Rhの含有量を0.049g以上とし、直径1.0mmのエミッタでは、Rhの含有量を0.098g以上とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明した通り、本発明によれば、ハイブリッド自己出力型中性子検出器のエミッタ材の太さとその材質比率によって、高感度で早い応答性を持ち、しかも小型のハイブリッド自己出力型中性子検出器を得ることが出来るようになる。これにより、例えば、トリチウム増殖材領域の中性子束分布の乱れを最小限に抑えながら、ノイズの影響を受けず、高い測定精度で測定が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明では、ハイブリッド自己出力型中性子検出器のエミッタ材の太さとその材質比率を最適なものとすることで、前記の目的を達成するものである。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的かつ詳細に説明する。
【0016】
自己出力型中性子検出器には、β線型自己出力型中性子検出器と捕獲γ線型自己出力型中性子検出器とがある。前者はある種の金属物質(エミッタ)が中性子を吸収して放射化したときのβ崩壊を利用するもので、後者は原子核の中性子捕獲に伴って放出される即発γ線(捕獲γ線)のコンプトン効果および光電効果を利用するものである。このようなβ崩壊に伴う放出β線(電子)、または捕獲γ線のコンプトン効果及び光電効果によってたたき出された電子(コンプトン電子および光電子)を電極(コレクタ)で捕え、その電極から中性子束に比例した電流として取出すようにしたものが自己出力型中性子検出器である。
【0017】
こられの自己出力型中性子検出器においてエミッタは最も重要な部分で、自己出力型中性子検出器の中性子感度、応答時間などはエミッタの材料できまる。β線型自己出力型中性子検出器は中性子感度を優先し、そのエミッタ材はRh、Vなどが実用化されている。一方、γ線型自己出力型中性子検出器は応答時間を優先し、そのエミッタ材はCo、Ptなどが実用化されている。
【0018】
ところで、ITER(国際熱核融合実験炉)の運転はパルス運転であることから、核融合炉ブランケットの設計において、テストブランケットモジュール(TBM)に装荷されるトリチウム増殖材微小球充填領域のトリチウム生成回収特性、有効熱拡散率等の照射特性を把握することが必要不可欠である。このため、図1に示すように試験炉で用いる照射キャプセル内に窓付ハフニウム(Hf)製中性子吸収体を装荷し、その中性子吸収体を回転させることにより、微小球充填領域に入射する中性子束を変えることができる中性子パルス運転模擬キャプセルを開発した。
【0019】
図1に示すように、中性子検出用キャップセルの中にハフニウム(Hf)製の円筒ケース状の窓付き中性子吸収体6を配置し、これをステッピングモータ5により回転させる。中性子吸収体6の中にトリチウム増殖材微小球充填部8を設け、その中にトリチウム増殖材微小球を充填している。また、この中性子吸収体6のトリチウム増殖材微小球充填部8に前述のハイブリッド自己出力型中性子検出器9を収納する。矢印7は、中性子の入射方向を示す。
【0020】
しかしながら、これまでの自己出力型中性子検出器では、β線型自己出力型中性子検出器は感度が高いが応答時間は遅い、γ線型自己出力型中性子検出器は応答時間が早いが感度が低いという欠点から、微小球充填領域の過渡応答時の中性子束計測が困難であった。このため、図2に示すような形状で、β線型及びγ線型自己出力型中性子検出器の利点を有する、小型で高い感度で早い応答性を持つハイブリッド自己出力型中性子検出器を開発した。
【0021】
このハイブリッド自己出力型中性子検出器は、β線型自己出力型中性子検出器の特性を持つRhとγ線型自己出力型中性子検出器の特性を持つPtを合金にし、その合金をエミッタとした。そのエミッタの寸法とRh量と合金比率の関係は以下の理由から直径0.5mmの場合はRhが0.049g以上含有したPt−Rh54%以下の合金とした。
【0022】
図2に示したハイブリッド自己出力型中性子検出器は、図3により前述した従来のハイブリッド自己出力型中性子検出器の構造と基本的に同じである。但し、エミッタ10の直径は0.5mmと、図3に示したものの約1/4の直径となっており、これに伴い、コレクタ11の外径も2.0mmと、約1/2となっている。
【0023】
Pt−RhのRhが54重量%以下の合金からなる円柱状のエミッタ10を円筒形のコレクタ11の中に収納し、円筒形の電気絶縁材12によりエミッタ10をコレクタ11の中に保持している。エミッタ10とコレクタ11とは、MIケーブル13により図示してない電流計に接続する。
【0024】
β線型自己出力型中性子検出器の出力電流Iは、一般に次式で表される。
I=KσQNφ
ここで、Kは自己出力型中性子検出器の構造および材料によって決まる定数(以下、Kファクタと呼ぶ)、σはエミッタ材の熱中性子放射化断面積、Qは1回の中性子吸収につきエミッタから放出される平均の電荷量Nは、エミッタ原子の数、φは熱中性子束である。エミッタの長さをL、直径をdとすると、
N=ρ(A/M)(π/4)d
である。ここにρはエミッタ材の密度、Aはアボガドロ数、Mはエミッタ材の原子量である。従って、自己出力型中性子検出器の中性子感度Sは、
S=I/φ=KσQρ(A/M)(π/4)d
となる。
【0025】
実際にエミッタにRhを用いた小型のβ線型自己出力型中性子検出器で、エミッタ直径0.5mmの場合について、中性子感度を測定したところ、1.0×10−21A/nv/cmである。また、γ線型自己出力型中性子検出器であるPtエミッタの自己出力型中性子検出器の中性子感度は、同寸法であればRhエミッタの自己出力型中性子検出器の約0.045倍であると報告されている(internal THERMOCOAX report,G.BAILLEUL,Oct.1979)。従って、Ptエミッタ直径0.5mmの自己出力型中性子検出器の中性子感度は、4.5×10−23A/nv/cmと予想できる。エミッタ直径0.5mmのRhおよびPtを用いた小型の自己出力型中性子検出器について、実験値や文献値(原子炉の計測,幸書房,1978)にもとづく感度と応答時間を表1に示す。
【0026】
【表1】

【0027】
ここで本試験条件の自己出力型中性子検出器の出力感度の観点から考える。実際に中性子パルス運転条件模擬時におけるトリチウム増殖材微小球に入射する熱中性子束Φthは解析上1012〜1013n/cm/sオーダーで、このときの自己出力型中性子検出器の出力感度としてノイズの影響を受けないで計測する為には概ね2×10?9A以上(微小電流計の検出感度以上)の出力電流が必要になる。エミッタ材を直径0.5mmのRhにした場合、2×10?9A以上の出力を得るにはRhが0.049g以上必要になる。
【0028】
次に自己出力型中性子検出器の応答時間の観点から考える。β線型自己出力型中性子検出器であるRhエミッタの自己出力型中性子検出器の63%応答時間は1分程度と遅いものの、わずかながら103Rh(n,γ)104Rh反応による捕獲γ線および炉心内γ線にもとづく約8%の早い応答性成分(10?14sec)がある(原子炉の計測,幸書房,1978)。実際にRhエミッタの自己出力型中性子検出器について中性子束を変化させたときの出力電流応答性を計測したところ、図4のように早い応答性成分は約6%程度の感度が計測された。8%に満たなかったのはノイズ等の測定誤差があるものと考えられる。
【0029】
図4からもわかるように計測値にはノイズがあり、自己出力型中性子検出器出力電流の早い応答性成分が小さいとノイズと早い応答性成分の区別が困難になる。従って早い応答性成分は最低でも10%以上は必要であるが、Rhエミッタを用いた自己出力型中性子検出器の早い応答性成分は約8%しかないので、残りの2%以上を補足するためにより高感度の特性を持つエミッタをPtが46重量%以上含んだRh合金にする必要がある。言い換えるとRhが54重量%以下含んだPt合金にすると、自己出力型中性子検出器の出力電流のうち、早い応答性成分が10%以上になる。
【0030】
実際に、Pt−Rh40%合金で寸法が直径0.5mm×長さ50mmのエミッタを用いたハイブリッド自己出力型中性子検出器の早い応答性成分を測定したところ、予想値12%に対して図5のように13%であった。これはノイズなどの誤差を考慮すると、ほぼ予想値と一致している。なお、Rhが54重量%以上になるとPtの即応性の効果がなくなり、ハイブリッド型中性子検出器とならなくなってしまう。
【0031】
以上のように、Rhによる応答性は遅いが高い感度を持つβ線型自己出力型中性子検出器と、Ptによる応答性は早いが低い感度を持つγ線型自己出力型中性子検出器とを組み合わせることによって、それぞれの利点を有する、すなわち1本で2つの機能を有するハイブリッド自己出力型中性子検出器が開発できた。
【0032】
エミッタ材の形状は自分自身内やエミッタ周囲の絶縁材でコレクタ側へ行くべき電子が減衰や吸収されるため、広くするか細長くする必要がある。しかし、平面的にすると耐圧や強度が弱く形状として成り立たなくなるので、一般的には細長くしている。エミッタ材を細長くすると、それを囲むコレクタもパイプ状になって図2のようになり、検出器自身を真空中でも大気中でも使用できるように端栓を溶接し、コレクタ電流を測定するためのリードは、シールもできて耐熱、耐放射線性の高いMIケーブルをコレクタパイプに溶接する構造になっている。
【0033】
エッミタは前述のように細いほうが良いが、MIケーブルとの溶接やかしめ等を考えると実験から直径0.2mm以上必要であった。また、Kファクタはエミッタが細いほど大きく(感度が良く)、直径0.5mmに比べると直径0.2mmは約1.6倍、逆に直径1.0mmは約0.5倍になる。よって、先にエミッタ直径を0.5mmで計算した感度上必要なRh量はこの比率で増えたり減ったりする。
【0034】
なお、既に図3により説明したエミッタ材にCoを用いる自己出力型中性子検出器について実験によりハイブリッドの可能性を確認したところ、核変換によって半減期5年程の強いγ線源となって、解体や修理は出来ないことが確認された。さらにMIケーブルのリード材との熱起電力が大きく(貴金属は熱起電力が小さい)、出力誤差を招く等の欠点がある。それ故、Coによる高感度・即応等型の自己出力型中性子検出器は現実的でなかった。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明によるハイブリッド自己出力型中性子検出器を装荷した中性子パルス運転模擬キャプセルの例を示す概略図である。
【図2】本発明によるハイブリッド自己出力型中性子検出器の一実施例を示す縦断側面図である。
【図3】ハイブリッド自己出力型中性子検出器の従来例を示す縦断側面図である。
【図4】Rhエミッタを使用したハイブリッド自己出力型中性子検出器について入射する中性子束を変化させたときの出力電流応答性を計測したグラフである。
【図5】Pt−Rh40%合金で寸法が直径0.5mm×長さ50mmのエミッタを用いたハイブリッド自己出力型中性子検出器の早い応答性成分を測定したグラフである。
【符号の説明】
【0036】
10 エミッタ
11 コレクタ
12 電気絶縁材
13 MIケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中性子線の入射により電子を放出する円柱状のエミッタとこのエミッタから放出される電子を集電するコレクタとを備える自己出力型中性子検出器において、エミッタがPt−Rhの合金か、またはPtとRhの何れか一方をコアとして他方をクラッドとする複合材からなり、Pt−Rhの総量に対してRhが54重量%以下を占めることを特徴とするハイブリッド自己出力型中性子検出器。
【請求項2】
エミッタの中にRhが占める重量は、エミッタが熱中性子束Φth=1012〜1013n/cm/sを受ける場合にあって、エミッタに2×10−9A以上の出力が生じる重量以上としたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自己出力型中性子検出器。
【請求項3】
直径0.2mmから直径1.0mmの範囲のエミッタにおいて、エミッタ直径をX(mm)、Rh含有量をY(g)としたとき、
Y≧0.0433X+0.033X+0.0217
を満足するRh含有量であることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド自己出力型中性子検出器。

【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−208160(P2006−208160A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19908(P2005−19908)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000183945)助川電気工業株式会社 (79)
【出願人】(505374783)独立行政法人 日本原子力研究開発機構 (727)
【Fターム(参考)】